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JP2000143756A - 芳香族ポリカルボジイミド及びそのシ―ト - Google Patents

芳香族ポリカルボジイミド及びそのシ―ト

Info

Publication number
JP2000143756A
JP2000143756A JP19742399A JP19742399A JP2000143756A JP 2000143756 A JP2000143756 A JP 2000143756A JP 19742399 A JP19742399 A JP 19742399A JP 19742399 A JP19742399 A JP 19742399A JP 2000143756 A JP2000143756 A JP 2000143756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polycarbodiimide
varnish
diisocyanate
mmol
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19742399A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadahito Misumi
貞仁 三隅
Yukie Sakamoto
亨枝 坂本
Takami Hikita
貴巳 疋田
Michio Satsuma
道夫 薩摩
Shu Mochizuki
周 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP19742399A priority Critical patent/JP2000143756A/ja
Priority to CNB998127779A priority patent/CN1175016C/zh
Priority to EP99940624A priority patent/EP1125956B1/en
Priority to PCT/JP1999/004761 priority patent/WO2000014136A1/ja
Priority to KR1020017002768A priority patent/KR100621820B1/ko
Priority to DE1999613190 priority patent/DE69913190T2/de
Publication of JP2000143756A publication Critical patent/JP2000143756A/ja
Priority to US09/795,220 priority patent/US6414105B2/en
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/44Polyester-amides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B3/00Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
    • H01B3/18Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances
    • H01B3/30Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances plastics; resins; waxes
    • H01B3/303Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups H01B3/38 or H01B3/302
    • H01B3/306Polyimides or polyesterimides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機溶媒への溶解性が高く加工性が良好で、
かつ優れた耐熱性、耐湿性を有するポリカルボジイミド
を得る。高圧高湿下において耐久性に優れ信頼性の高い
被覆電線を得る。 【解決手段】 本発明は下式(I): 【化1】 (式中、Rは炭素数3以上のアルキレン基、nは2〜1
00の整数を意味する。)で表される構成単位を有する
芳香族ポリカルボジイミドである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は新規な芳香族ポリカルボジイミ
ドに関する。本発明の芳香族ポリカルボジイミドは、高
耐熱性、低誘電率など種々の優れた特性を有するシート
(フィルム)や接着剤、成形物として用いることができ
る。また、本発明は耐熱性、耐湿性、柔軟性、生産性に
優れた絶縁被覆電線に関する。
【0002】芳香族ポリカルボジイミドとしては、従来
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)やトリレン
ジイソシアネート(TDI)などをモノマーとし、これを
重合したものが知られている。このようなポリカルボジ
イミドは、その優れた耐熱性により耐炎化フィルムや耐
熱性接着剤として使用されている。
【0003】これらポリカルボジイミドフィルムは、4
00℃以上の高温に曝しても揮発性ガスや分解モノマー
を生成しないという点では耐熱性を有するが、耐湿性が
低かったり、200℃以上で熱処理すると自己保持性が
なく、脆くなり実用に耐えない。さらに、有機溶媒に対
する溶解性が乏しく加工性も低い。
【0004】また、近年、電子回路の小型化、軽量化に
伴い、電線、ケーブルの細径化、軽量化が進められてい
る。このため肉厚の薄い熱硬化性樹脂による電線の被覆
が非常に有効な手段として用いられているが、被覆の薄
肉化により電線を細くするには限度があり、次第に細い
電線が用いられるようになっている。従来、電線被覆材
料として用いられてきた熱硬化性樹脂には、エポキシ
系、シリコン系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリ
イミド系、ポリエステルイミド系などがある。
【0005】しかしながら、これらの樹脂を用いて細い
電線を被覆すると、樹脂粘度が高いため電線が被覆途中
で切断するという問題が生じる。上記の問題を回避する
ために樹脂を低粘度化するには、樹脂の濃度を低下す
る、または樹脂を低分子量化するという方法が挙げられ
る。しかし樹脂濃度を低下した場合、電線に十分な厚み
の被覆を行うのが困難である。一方、樹脂を低分子量化
すると、出来上がった被覆電線の被覆膜の強度が低下す
るという問題がある。
【0006】また、従来公知のポリカルボジイミド樹脂
は、常温雰囲気下における耐熱性や耐湿性は非常に優れ
ているが、プレッシャークッカー試験の如き高圧高湿の
環境下において極めて不安定であり、皮膜の機械的強度
が低下するために電線の被覆信頼性が大幅に低下する。
また、特開平8−259693号、特開平8−2598
86号にはカルボジイミド−ポリウレタン共重合体が耐
熱性に優れていることが記載されているが、これも細電
線に被覆するには不向きであり、耐湿信頼性の面でも充
分とは言えない。
【0007】
【発明の目的及び概要】本発明者らは、このような従来
のポリカルボジイミドの欠点を解消すべく種々の原料モ
ノマー、芳香族カルボジイミドポリマーについて鋭意研
究を行った。その結果、下記の新規な骨格を有するポリ
カルボジイミドにより前記課題が解決し得るとの知見を
得て本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は下式(I):
【化2】 (式中、Rは炭素数3以上の有機基、nは2〜100の
整数を意味する。)で表される構成単位を有する芳香族
ポリカルボジイミドを提供するものである。
【0009】本発明のポリカルボジイミドは、Rが炭素
数3〜20、特に炭素数5〜10のアルキレン基である
のが好ましい。このポリマーは新規高分子化合物であ
り、優れた溶解性と共に非常に高い耐熱性を有し低弾性
率で、接着性、低温加工性及び耐湿性にも優れる。ま
た、容易に有機溶媒に溶解してポリカルボジイミド溶液
を与え、ポリカルボジイミドシートを形成することがで
き、特に電線被覆材料として優れている。
【0010】なお、本願発明のポリカルボジイミドに関
連し、下式(II):
【化3】 で表されるイソシアネートは公知である(Journal of Po
lym. Sci, Part A, 28,7,1681(1990))。しかしながら、
このようなイソシアネートを重合したり、かかるイソシ
アネートからポリカルボジイミドを得たとの報告はな
い。
【0011】また、下式(II')
【化4】 (式中、Rは2〜6個の炭素原子を有しかつ2個のエー
テル酸素原子間に少なくとも2個の炭素原子を有する二
価の飽和脂肪族炭化水素基を表し、R'は水素又はメチ
ル基を表し、ただしR'は両環において同一である。)
で示されるジイソシアネートも公知である(特公平6−
25101号)が、ポリウレタンのモノマーとして記載
されているのみであり、これからポリカルボジイミドを
合成したという記載や示唆はない。
【0012】また、本願発明に関連するポリマーとして
は、一般式(III):
【化5】 (式中、R'は、−O−又は−CH−を意味する。)で
表されるポリカルボジイミドが公知である(特開平2-292
316号、特開平3-62814号、特開平4-279618号、特開平6-
298890号)が耐熱性に乏しく、200℃以上で熱処理す
ると脆くなり、自己保持性を失う。これに対して、本発
明のポリカルボジイミドは、ベンゼン環の間にエーテル
結合を介して少なくとも3つの炭素原子を有するアルキ
レン基を含むことに起因すると推定されるが、非常に柔
軟性に優れている。
【0013】
【発明の詳細な開示】(ポリカルボジイミド)本発明のポ
リカルボジイミドは、モノマーとして下式(IV):
【0014】
【化6】 (式中、Rは前記に同じ。)で表されるジイソシアネート
を用い、これをリン系触媒の存在下、それ自体は公知の
方法で重合することにより得られる。
【0015】前記の式中、Rは炭素数3以上の有機基、
特に炭素数3〜20の直鎖又は分岐を有するアルキレン
基で、例えばトリメチレン基、テトラメチレン基、ペン
タメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、
オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、
ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、および枝分か
れ構造を有するこれらの構造異性体などが挙げられる。
このうち、特に炭素数5〜10のアルキレン基が好まし
く、即ちペンタメチレン基、2,2−ジメチルトリメチ
レン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、ナメチ
レン基、デカメチレン基などが好ましい。Rが炭素数3
以上であると、ポリカルボジイミドの柔軟性や溶解性が
改善される。逆にRが炭素数20を越えるとポリエチレ
ン様となり耐熱性が低下したり吸湿率が高くなる可能性
がある。したがって、本発明のポリカルボジイミドの原
料となるジイソシアネートモノマーとしてはつぎのもの
が挙げられる。
【0016】
【化7】
【0017】(ジイソシアネートからポリカルボジイミ
ドの製造)本発明のポリカルボジイミドを製造するに
は、前記(IV)のジイソシアネートモノマーを単独で用い
てもよく、本発明のポリカルボジイミドの特性を損なわ
ない範囲で他の有機ジイソシアネート、例えば4,4'−
ジフェニルメタンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、1−メトキシフェニル−2,4−ジイソシアネー
ト、3,3'−ジメトキシ−4,4'−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、4,4'−ジフェニルエーテルジイソシ
アネート、3,3'−ジメチル−4,4'−ジフェニルエー
テルジイソシアネート、o−トリレンジイソシアネー
ト、2,2−ビス[4-(4−イソシアネートフェノキシ)
フェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[4−
(4−イソシアネートフェノキシ)フェニル]プロパンな
どと共重合してもよい。
【0018】共重合比は式(IV)で表されるジイソシアネ
ートモノマーに対し、1〜90mol%、より好ましく
は1〜70mol%である。共重合比が90mol%を
超えると、本発明のポリカルボジイミドの特性が失われ
る可能性がある。また、本発明のポリカルボジイミドに
対して1/100〜100/1の割合で他のポリカルボ
ジイミドをワニス状態で混合して用いてもよい。
【0019】重合温度は40〜150℃が好ましく、5
0〜140℃がより好ましい。反応温度が40℃より低
いと反応時間が長くなりすぎ実用的でない。また150
℃を越える反応温度は溶媒の選択が困難である。
【0020】ポリカルボジイミド合成におけるジイソシ
アネートモノマー濃度は5〜70重量%(以下、単に%
という)、好ましくは10〜60%である。モノマー濃
度が5%より低いとカルボジイミド化が進行しない場合
がある。また70%を越えると反応の制御が困難になる
可能性がある。
【0021】ポリカルボジイミドの合成時及びポリカル
ボジイミド溶液に用いられる有機溶媒は、従来公知のも
のであってよい。具体的にはテトラクロロエチレン、
1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、ジクロロメタ
ンなどのハロゲン化炭化水素、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンな
どのケトン系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
どの環状エーテル系溶媒、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素系溶媒が挙げられる。これらは単独で用い
てもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
【0022】カルボジイミド化に用いる触媒としては公
知のリン系触媒がいずれも好適に用いられ、例えば1−
フェニル−2−ホスホレン−1−オキシド、3−メチル
−2−ホスホレン−1−オキシド、1−エチル−2−ホ
スホレン−1−オキシド、3−メチル−1−フェニル−
2−ホスホレン−1−オキシド、あるいはこれらの3−
ホスホレン異性体などのホスホレンオキシドが挙げられ
る。
【0023】前記ジイソシアネートからのポリカルボジ
イミドへの重合反応の末期、中期、初期のいずれか、も
しくは全般にわたり、モノイソシアネートを加えて末端
封鎖処理をしてもよい。このようなモノイソシアネート
としては、フェニルイソシアネート、p−ニトロフェニ
ルイソシアネート、p−トリルイソシアネート、p−ク
ロロフェニルイソシアネート、p−メトキシフェニルイ
ソシアネート、p−ホルミルフェニルイソシアネート、
p−イソプロピルフェニルイソシアネート及びこれらの
o−置換位置異性体、あるいはm−置換位置異性体、1
−ナフチルイソシアネート、2−ナフチルイソシアネー
ト、ジメチルフェニルイソシアネート、ジイソプロピル
フェニルイソシアネートなどを用いることができる。こ
のようにして得られたポリカルボジイミド溶液は、溶液
の保存安定性に優れている。
【0024】また、反応終了後にメタノール、エタノー
ル、ヘキサン、ヘプタン、ペンタン、イソプロピルアル
コールなどの貧溶媒に反応液を投入し、ポリカルボジイ
ミドを沈澱として析出させ、未反応のモノマーや触媒を
取り除いてもよい。ポリカルボジイミドの溶液を調製す
るには、沈殿として析出したポリマーを所定の操作によ
り洗浄、乾燥を行い、再度有機溶媒に溶解する。このよ
うな操作を行うことにより、ポリカルボジイミドの溶液
安定性を向上させることができる。
【0025】また、ポリマー溶液中に含まれる副生成物
や未反応物を、適当な吸着剤などに吸着させ、精製して
もよい。吸着剤としては例えばアルミナゲル、シリカゲ
ル、活性炭、ゼオライト、活性酸化マグネシウム、活性
ボーキサイト、フラースアース、活性白土、分子ふるい
カーボンなどを単独もしくは併用して用いることができ
る。
【0026】本発明のポリカルボジイミドは、式(I)に
おいて重合度nが2〜100の整数であり、好ましくは
4〜50の整数である。ポリカルボジイミドのnがこれ
より大きいと、常温での放置においても数分から数時間
で容易にゲル化し実用上好ましくない。また、nがこれ
より小さいと皮膜の信頼性に欠け好ましくない。
【0027】(ジアミンからのジイソシアネートの製造)
なお、本発明ポリカルボジイミドの他の製法としては、
下式(V):
【0028】
【化8】 (式中、Rは前記に同じ。)で表される芳香族ジアミン
を、それ自体は公知の方法でジイソシアネートとし、こ
れをモノマーとして重合してもよい。
【0029】このようなジアミンのジイソシアネート化
法としては、ホスゲン、ジフェニルカーボネート、又は
カルボニルジイミダゾールを作用させる方法が挙げられ
る。さらに、他の方法として、ジアミン化合物をハロゲ
ン化アルキルホルメートまたはハロゲン化アリールホル
メートを用いて一旦ジカーバメートとし、これに触媒と
してクロロシランを用いてジイソシアネート化する方法
(G. Greber. et. al.,Angew. Chem. Int. Ed., Vol. 1
7, No.12, 941(1968))やカテコールボランを用いてジイ
ソシアネート化する方法(V.L.K.Valli.et.al.,J.Org.Ch
em.,Vol.60,257(1995))があり、収率及び安全性の点か
らより好ましい。以下に後者の方法によりジアミンから
ジカーバメートを経てジイソシアネートを製造する方法
について記載する。
【0030】(ジカーバメートの製造)まず対応するジア
ミン化合物にメチルクロロホルメート、エチルクロロホ
ルメート、フェニルクロロホルメート、p-ニトロフェニ
ルクロロホルメートなどを作用させてジカーバメートを
合成する。これらのクロロホルメート類は単独で用いて
もよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0031】これら反応に用いられる溶媒はジアミンを
溶解させるものであればよい。例えばTHF、ジオキサ
ン、ジエチルエーテルなどのエーテル系化合物、トルエ
ン、キシレン、ベンゼンなどの芳香族炭化水素系化合
物、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系化合
物、酢酸エチルなどのエステル系化合物などが挙げられ
る。これらの溶媒は単独で用いてもよく、2種以上混合
して用いてもよい。
【0032】反応温度は−40〜100℃、好ましくは
−20〜60℃である。反応温度が−40℃より低い
と、反応時間が長くなりすぎ実用的でない。また、10
0℃より高いと、生成したジカーバメートが分解する可
能性がある。
【0033】反応により生成する塩化水素をトラップす
る塩基としては、用いた溶媒に溶解し反応を阻害しない
ものであればよく、例えばトリエチルアミン、水酸化ナ
トリウム、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]−7−ウンデセンなどが挙げられる。
【0034】得られたジカーバメートを精製するには再
結晶、カラムなど従来公知の方法を用いることができ
る。また、必要に応じて蒸留を行ってもよい。
【0035】(ジイソシアネート化) (a)クロロシランを用いたジイソシアネート化 次に、前記ジカーバメートをクロロシランを用いてジイ
ソシアネート化するには、ジカーバメートのモル量の
1.5〜4.6倍、好ましくは1.7〜3.0倍のクロロシ
ランを活性化試薬として用いて熱分解を行う。クロロシ
ラン量が1.5倍より少ないと反応が完全に進行しない
可能性がある。また、4.6倍より多いと重合が進行し
すぎ、分子量が上がりすぎる可能性がある。また、未反
応物の除去が困難になる可能性もある。クロロシラン類
としては、トリメチルクロロシラン、ジメチルジクロロ
シラン、メチルトリクロロシラン、トリエチルクロロシ
ラン、トリメトキシクロロシラン、テトラクロロシラン
などが用いられるが、中でも経済面、扱いやすさのため
トリメチルクロロシランが好適である。
【0036】用いられる溶媒はジカーバメートを溶解ま
たは懸濁するものであればよく、前記のエーテル系化合
物、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素が挙げられ
る。
【0037】反応温度は0℃から使用する溶媒の沸点ま
でである。反応の際に生成する塩化水素のトラップには
トリエチルアミンなどの塩基を同様にして用いて良い。
塩基の量はジカーバメートのモル量の1.5〜4.6倍、
好ましくは1.7〜3.0倍である。1.5倍より少ない
と反応が完全に進行しない可能性がある。また、4.6
倍より多いと、未反応物の除去が困難になる可能性があ
る。
【0038】(b)ハロゲン化カテコールボランを用いた
ジイソシアネート化 また、ジカーバメートのジイソシアネート化には、前記
クロロシランの代わりにハロゲン化カテコールボランを
触媒として用いた方法を採用してもよい。ハロゲン化カ
テコールボランとしては、クロロカテコールボラン、ブ
ロモカテコールボランなどが挙げられる。かかる反応に
用いられる溶媒は前記クロロシランを用いたジイソシア
ネート化の場合と同様のものが用いられてよい。反応温
度は、一般に−50〜80℃、好ましくは−20〜70
℃である。反応の際に生成する塩化水素をトラップする
には、前記と同様の塩基を用いてよい。
【0039】得られたジイソシアネートモノマーは、反
応後、溶媒を除去し、常法により精製することができ
る。このようにしてジアミンより製造したジイソシアネ
ートは、前記のごとく公知のカルボジイミド化触媒を用
いて重合を行いポリカルボジイミドを得る。なお、これ
らジアミンのジイソシアネート化及びカルボジイミド化
にあたっては、それぞれの工程で単離、精製を行い、段
階的に進めてもよく、特開平10−158394号公報
に記載されているように1つの反応容器中でこれらの工
程を続けて一連の反応として行ってもよい。
【0040】(絶縁被覆電線)絶縁被覆電線に用いる電
線被覆用ワニスを調製するには、前記ポリカルボジイミ
ドを有機溶媒を用いて粘度調整する。かかる有機溶媒と
しては、ポリカルボジイミドを溶解するものであればよ
く、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ
オキサンなどのエーテル系化合物、酢酸エチルなどのエ
ステル系化合物、トルエン、キシレン、ベンゼンなどの
炭化水素系化合物、クロロホルム、塩化メチレンなどの
ハロゲン化炭化水素化合物などが挙げられる。塗工性、
安全性および経済性の観点からトルエンやキシレンなど
の炭化水素系溶媒を単独または2種以上混合して用いる
のが好ましい。
【0041】電線被覆用ワニス中のポリカルボジイミド
濃度は、1〜70重量%、好ましくは10〜50重量%
である。1重量%未満では、電気絶縁性を確保するため
に必要な膜厚が確保できず好ましくない。また、70重
量%を超えると溶液の粘度が高くなり、極細線の被覆に
は好ましくない。本発明の絶縁被覆電線は、銅線、スズ
メッキ銅線等の裸線に上記ワニスを塗布した後、有機溶
媒を乾燥することにより得られる。塗工温度は500℃
以下の温度で徐々に昇温して絶縁被覆電線とすることが
できるが、予め低温で溶媒を予備乾燥した後、熱処理し
てもよい。
【0042】熱処理温度は500℃以下で行うことが必
要で、500℃以上の温度で熱処理を行うとポリカルボ
ジイミドの熱分解が生じ、皮膜が劣化するので好ましく
ない。熱処理温度が250℃であれば、2〜10分、4
00℃であれば1〜5分で行うことが好ましい。熱処理
の時間は短すぎると皮膜が均一にならないので好ましく
ない。熱処理の時間が長すぎると生産性が低下し好まし
くない。
【0043】また、本発明においては、電気絶縁皮膜の
諸特性、例えば耐熱性、機械特性、電気特性、接着性、
滑り性、加工性等を改良するため、他の樹脂や有機化合
物、および無機化合物を配合し、あるいは反応させて併
用してもよい。例えばポリアミド化合物、シリコーン化
合物、フッ素化合物、ポリイソシアネート化合物、イソ
シアヌレート化合物、ポリオレフィン、ポリイミド化合
物、ポリウレタン化合物、ナジイミド化合物、カルボジ
イミド化合物、二硫化モリブデン等の有機化合物や酸化
珪素、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの無機化合物を
この発明の目的を阻害しない範囲で併用することができ
る。
【0044】(フィルム及び接着シートの製造)本発明の
ポリカルボジイミドフィルム(又はシート)は、ポリカル
ボジイミドワニスを公知の方法(キャスティング、スピ
ンコーティング、ロールコーティングなど)を用いて適
当な厚さに製膜することにより得られる。このフィルム
は、通常、溶媒の除去に必要な温度で乾燥すればよく、
硬化反応をあまり進行させずに乾燥させるよう、塗工温
度は例えば20〜350℃、好ましくは50〜250℃
である。乾燥温度が20℃より低いと、フィルム中に溶
剤が残存し、フィルムの信頼性が乏しくなり好ましくな
い。また乾燥温度が350℃より高いと、フィルムの熱
硬化が進みフィルムがもろくなる。
【0045】本発明のポリカルボジイミド樹脂組成物に
は、その加工性、耐熱性を損なわない範囲で微細な無機
充填剤を配合してよい。また表面平滑性を出すための平
滑剤、レベリング剤、脱泡剤などの各種添加剤を必要に
応じて添加してもよい。
【0046】本発明のポリマーをフィルム状に成形した
成形物は、耐熱性接着シートとして用いることができ
る。フィルム、又は接着シートに成形することができる
シート厚としては、一般には1〜200μmであるが、
これに限定されるものではなく目的に応じて適宜選択す
ることができる。またシートの形状や大きさについて
も、リードフレームや半導体チップなど、被着体に応じ
て適宜に決定することができる。
【0047】接着シートを製造する場合、導電性の付与
や熱伝導性の向上、弾性率の調節、特に高弾性率化など
をはかるため、例えばアルミニウム、銅、銀、金、ニッ
ケル、クロム、鉛、錫、亜鉛、パラジウム、半田などの
金属、あるいは合金、アルミナ、シリカ、マグネシア、
窒化ケイ素などのセラミック、その他カーボンなどから
なる種々の無機粉末を必要に応じ1種または2種以上配合
してもよい。
【0048】さらに、これらのフィルムを支持体上に形
成して接着シートとしてもよい。このような構成の接着
シートを製造するには、支持体上にワニスを塗工しても
よく、あらかじめフィルムを形成し、これをプレスなど
によりラミネートして製造してもよい。
【0049】ここで用いられる支持体としては金属箔、
絶縁性フィルムなどが挙げられる。金属箔としてはアル
ミニウム、銅、銀、金、ニッケル、インジウム、クロ
ム、鉛、錫、亜鉛、パラジウム等がいずれも用いられて
よく、これらを単独で、あるいは合金として用いてもよ
い。また、絶縁性フィルムとしては、ポリイミド、ポリ
エステル、ポリエチレンテレフタレートなど、耐熱性や
耐薬品性を有するフィルムであればいずれも用いること
ができる。
【0050】また金属箔と絶縁性フィルムは、それぞれ
単独で用いてもよく、また両者を2層以上積層した、例
えば金属箔/絶縁性フィルムなどの2層基材を用いても
よい。このような2層基材としては、例えば銅/ポリイ
ミド2層基材などが挙げられる。
【0051】本発明のシート状接着剤は、加熱処理によ
り熱硬化して強固な接着力を発現すると共に、低吸湿性
の硬化物となる。加熱処理を行うには、例えばヒータ
ー、超音波、紫外線などの適宜の方法が用いられてよ
い。従って本発明の接着シートは、種々の材料の接着処
理に好ましく、特に高信頼性の固着処理が要求され、そ
のため低吸湿性であることを要する半導体チップやリー
ドフレームなどで代表される電気・電子部品の固着処理
に好ましい。本発明の接着シートは低吸湿性であるこ
と、可撓性に富み取り扱いやすいこと、半導体素子に対
して接着性がよいこと、保存安定性がよいことなどの点
で優れている。
【0052】(用途)このようにして製造されたポリカル
ボジイミド樹脂は、その耐熱性を利用して電子部品用の
接着剤として用いることもできる。
【0053】
【実施例】つぎに本発明を実施例及び比較例によりさら
に具体的に説明する。反応はすべて窒素気流下で行っ
た。原料のジアミンは和歌山精化工業(株)より入手し
た。なお、得られたポリカルボジイミドの特性は次のよ
うにして測定した。
【0054】IR 日本電子製FT/IR−230を用いて測定した。
【0055】弾性率(E')およびガラス転移温度(Tg) DMS210((株)セイコー電子工業製)を用いて室温に
おける弾性率(E')とガラス転移温度(Tg)を測定し
た。
【0056】数平均分子量 装置としてHLC8120((株)東ソー製)、カラムにG
MHHR−H+GMH HR−H+G2000H
HR((株)東ソー製)を用い、テトラヒドロフランを展開
溶媒として測定した。
【0057】接着強度 銅/ポリカルボジイミド樹脂の2層構成の接着シートを
作成し、これを4cm□に切断した。これに、ポリイミ
ドパッシベーション付きウェハーを3mm□にダイシン
グしたチップをフリップチップボンダー(渋谷工業製D
B100)を用いて300℃×0.33kgf/mm×
60secで加熱圧着し、せん断接着力を測定した。
【0058】ワニス粘度 E型粘度計を用い25℃、20rpmにおける粘度を測定
した。
【0059】[実施例I−1]撹拌装置、滴下漏斗、還
流冷却管、温度計を取り付けた四つ口フラスコに1,5
−ビス(4−アミノフェノキシ)ペンタン(20.8g、7
2.6mmol)、トリエチルアミン(14.9g、14
7.2mmol)、トルエン129.2g、テトラヒドロ
フラン86.1gを仕込んだ。フラスコを氷浴で冷却
し、滴下漏斗にフェニルクロロホルメート(23.0g、
146.9mmol)を入れ、0.1分かけて滴下した。そ
の後室温で120分間撹拌した。
【0060】カーバメートの生成をIRで確認した後、
トリメチルクロロシラン(14.3g、131.7mmo
l)、トリエチルアミン(13.4g、132.4mmo
l)、カルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フェニル
−2−ホスホレン−1−オキシド)(0.70g、3.6m
mol)を仕込み、60℃で1時間、続いて85℃で8
時間撹拌してイソシアネート化及び重合を行った。
【0061】IRスペクトルによりカルボジイミド化を
確認し(図1)、生成したトリエチルアミン塩酸塩を濾過
により除去しワニスを得た。このポリカルボジイミドの
数平均分子量(Mn)は、2430(n=8)であった。こ
のワニスの保存安定性は、10日以上であった。
【0062】[実施例I−2]撹拌装置、滴下漏斗、還
流冷却器、温度計を取り付けたの四つ口フラスコに2,
2−ジメチル−1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)プ
ロパン(20.8g、72.6mmol)、トリエチルアミ
ン(14.9g、147.2mmol)、トルエン129.
2g、テトラヒドロフラン86.19gを仕込んだ。フ
ラスコを氷浴で冷却し、滴下漏斗にフェニルクロロホル
メート(23.0g、146.9mmol)を入れ、0.1
分かけて滴下した。その後室温で120分間撹拌した。
【0063】カーバメートの生成をIRで確認した後、
トリメチルクロロシラン(14.3g、131.7mmo
l)、トリエチルアミン(13.4g、132.4mmo
l)、カルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フェニル
−2−ホスホレン−1−オキシド)(0.70mg、3.6
mmol)を仕込み、60℃で1時間、続いて85℃で
8時間撹拌してイソシアネート化及び重合を行った。
【0064】IRスペクトルによりカルボジイミド化を
確認し(図2)、生成したトリエチルアミン塩酸塩を濾過
により除去しワニスを得た。このポリカルボジイミドの
数平均分子量(Mn)は、2680(n=9)であった。上
記ワニスの保存安定性は、30日以上であった。
【0065】[実施例I−3]四つ口フラスコに1,5
−ビス(4−アミノフェノキシ)ペンタン(66.0g、2
30.5mmol)、トリエチルアミン(46.6g、46
0.5mmol)、トリメチルクロロシラン(50.1g、
461.3mmol)、トルエン664.5gを仕込み、
80℃で3時間攪拌した。
【0066】フラスコを水浴で冷却し、攪拌しながらフ
ェニルクロロホルメート(72.2g、461.1mmo
l)を30分間滴下し、室温で一晩攪拌した。続いてト
リエチルアミン(56.0g、553.4mmol)、トリ
メチルクロロシラン(10.0g、92.1mmol)、カ
ルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フェニル−2−
ホスホレン−1−オキシド)(2.2g、11.4mmo
l)を仕込み、80℃で4時間攪拌してイソシアネート
化及び重合を行った。反応混合物を室温まで冷却して4
−イソプロピルフェニルイソシアネート(8.6g、5
3.3mmol)を添加したのち、100℃で3時間反応
を行った。IRスペクトルによりカルボジイミド化を確
認した(図3)。生成したトリエチルアミン塩酸塩を濾過
により除去し、褐色ワニスを得た。このワニスは、室温
で7日以上安定であった。
【0067】上記ワニスをn−ヘキサン中へ攪拌しなが
ら投入した。沈殿したポリマーを集めて乾燥し、淡褐色
粉末のポリカルボジイミド42.25g(収率62%)を
得た。得られたポリカルボジイミドはMn=4810
(n=16)であった。
【0068】[実施例I−4]四つ口フラスコに2,2
−ジメチル−1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)プロ
パン(20.0g、69.8mmol)、トリエチルアミン
(14.1g、139.3mmol)、トリメチルクロロシ
ラン(15.2g、140.0mmol)、トルエン15
1.6gを仕込み、80℃で3時間攪拌した。
【0069】フラスコを水浴で冷却し、攪拌しながらフ
ェニルクロロホルメート(21.9g、139.9mmo
l)を0.5時間かけて滴下し、室温で一晩攪拌した。ト
リエチルアミン(17.0g、168.0mmol)、トリ
メチルクロロシラン(3.0g、27.6mmol)を入
れ、80℃で3時間、90℃で2時間攪拌してイソシア
ネート化を行った。反応溶液を室温に冷却し、カルボジ
イミド化触媒(3−メチル−1フェニル−2−ホスホレ
ン−1−オキシド)(0.67g、3.5mmol)、1−
ナフチルイソシアネート(2.7g16.0mmol)を添
加し、90℃で4時間攪拌して重合を行った。IRスペ
クトルによりカルボジイミド化を確認した(図4)。生成
したトリエチルアミン塩酸塩を濾過により除去し、褐色
ワニスを得た。このワニスは、室温で7日以上安定であ
った。
【0070】上記ワニスをn−ヘプタン中へ攪拌しなが
ら投入した。沈殿したポリマーを集めて乾燥し、淡褐色
粉末のポリカルボジイミド12g(収率60%)を得た。
得られたポリカルボジイミドはMn=3500(n=1
2)であった。
【0071】[実施例I−5]モノマーとして1,6−
ビス(4−アミノフェノキシ)ヘキサンを用いたほかは実
施例I−3と同様にして重合を行った(図5)。得られた
ポリカルボジイミドは、Mn=2700(n=9)であっ
た。上記ワニスは、室温で7日以上安定であった。
【0072】[実施例I−6]モノマーとして1,8−
ビス(4−アミノフェノキシ)オクタンを用いたほかは実
施例I−3と同様にして重合を行った(図6)。得られた
ポリカルボジイミドは、Mn=5800(n=18)であ
った。上記ワニスは、室温で7日以上安定であった。
【0073】[実施例I−7]ホスゲン法により、2,
2−ジメチル−1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)プ
ロパンのイソシアネート化を行い、2,2ジメチル−1,
3−ビス(4−イソシアナートフェノキシ)プロパンを得
た。
【0074】フラスコに上記ジイソシアネート(37.6
g、111.1mmol)、芳香族炭化水素混合溶媒5
2.3g、カルボジイミド化触媒(3−メチル−1−フェ
ニル−2−ホスホレン−1−オキシド)(1.07g、5.
6mmol)、1−ナフチルイソシアネート(8.65
g、51.1mmol)を仕込み、80℃で2時間攪拌し
て重合を行った。IRスペクトルによりカルボジイミド
化を確認した(図7)。上記ワニスはMn=1860(n
=6)で、室温で60日以上安定であった。
【0075】[比較例I−1]4,4'−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート5.0g(20.0mmol)をテトラ
ヒドロフラン40g中でカルボジイミド化触媒(3−メ
チル−1−フェニル−2−ホスホレン−1−オキシド)
30mg(0.16mmol)とともに60℃で15時間
撹拌し、ポリカルボジイミド溶液を得た。このポリマー
の数平均分子量は9,600(n=37)であった。
【0076】ポリマー溶液をガラス板上にキャスティン
グし、90℃で30分間乾燥して厚さ30μm、Tc=
300℃、Tg=78℃、E'=1.5GPaのフィルム
を作製した。
【0077】このフィルムをさらに250℃で30分間
の熱処理を行ったところ、変色し可撓性を失った。
【0078】[実施例I−8]実施例I−1〜I−7、
及び比較例I−1で得られたワニスをガラス板上にキャ
スティングし、90℃にて30分間、さらに250℃で
30分間乾燥して得られたフィルムの熱的特性を測定し
た。
【0079】 [表1] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Tg(℃) E'(GPa) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例I−1 144 1.37 実施例I−2 183 0.96 実施例I−3 150 0.83 実施例I−4 172 2.03 実施例I−5 110 0.38 実施例I−6 140 0.66 実施例I−7 80 1.55 比較例I−1 測定不可(脆い) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0080】[実施例I−9]実施例I−3、実施例I
−4、比較例I−1で得られたポリカルボジイミド粉末
をシクロヘキサノンに再溶解して35wt%ベースのワ
ニスを調製し、105μm銅箔上に塗工して90℃で3
0分、続いて250℃で30分間乾燥し、銅/ポリカル
ボジイミド2層基材の接着シートを作成した。この接着
シートとチップとの接着力を測定した(表2)。
【0081】 [表2] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 接着層のポリマー 接着層のTg(℃) 接着力(MPa) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例I−3 150 6.8 実施例I−4 172 8.5 比較例I−1 >200 <1.0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0082】[実施例I−10]実施例I−1で製造し
たワニスを厚さ105μmの銅箔上に塗工し、90℃×
30min、次いで200℃×60minで乾燥して接
着剤層の厚みが10μmの接着シートを得た。これを4
2アロイ板に貼り付け、250℃、50kg/cm
圧力で1秒間プレスして貼り合わせた。接着力を測定し
たところ1500g/cmの接着力を示した。この基材
の半田耐熱試験を行ったところ、良好な接着性を示し
た。接着剤層のガラス転移温度は139℃で、200℃
における弾性率は10MPa以下、吸水率は0.1%で
あった。
【0083】[実施例I−11]実施例I−2で製造し
たワニスを厚さ105μmの銅箔上に塗工し、90℃×
30min、次いで200℃×60minで乾燥して接
着剤層の厚みが10μmの接着シートを得た。これを4
2アロイ板に貼り付け、200℃、50kg/cm
圧力で1秒間プレスして貼り合わせた。接着力を測定し
たところ1200g/cmの接着力を示した。この基材
の半田耐熱試験を行ったところ、良好な接着性を示し
た。接着剤層のガラス転移温度は154℃で、200℃
における弾性率は10MPa以下、吸水率は0.1%で
あった。
【0084】[実施例II−1]実施例I−1にて得られ
たポリカルボジイミド100重量部をトルエン300重
量部に溶解し、電線被覆用ワニスを得た。この電線被覆
用ワニスの粘度は、50mPa・sであった。得られた電線
被覆用ワニスを36μmの銅線導体に20回塗布し、3
00℃で硬化させ絶縁被覆電線を得た。その導線の特性
を表3に示す。
【0085】[実施例II−2]実施例I−2にて得られ
たポリカルボジイミド100重量部をトルエン300重
量部に溶解し、電線被覆用ワニスを得た。この電線被覆
用ワニスの粘度は、45mPa・sであった。得られた電線
被覆用ワニスから実施例II−1と同様にして絶縁被覆電
線を得た。その導線の特性を表3に示す。
【0086】[比較例II−1]比較例I−1にて得られ
たポリカルボジイミドを用いた他は実施例II−1と同様
にして電線被覆用ワニスを得た。この電線被覆用ワニス
の粘度は、40mPa・sであった。得られた電線被覆用ワ
ニスから実施例II−1と同様にして被覆電線を得た。そ
の導線の特性を表3に示す。
【0087】[比較例II−2]ポリカルボジイミドのモ
ノマーとして、1−メチルベンゼン−2,4−ジアミン
を用いた他は実施例II−1と同様にして電線被覆用ワニ
スを得た。この電線被覆用ワニスの粘度は、50mpa・s
であった。得られた電線被覆用ワニスから実施例II−1
と同様にして被覆電線を得た。その導線の特性を表3に
示す。
【0088】[比較例II−3]攪拌装置を取り付けた5
00mlの二つ口フラスコに1,5−ビス(4−アミノ
フェノキシ)ペンタン(21.02g、0.0734mo
l)、3,3'4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物(21.60g、0.0734mol)、N−メチルピ
ロリドン(170.5g)を仕込んだ。室温にて12時
間攪拌することによりポリアミド酸を合成し、電線被覆
用ワニスを得た。この電線被覆用ワニスの粘度は、30
00mPa・sであった。得られた電線被覆用ワニスから実
施例II−1と同様にして被覆電線を得ようとしたが、粘
度が高いため被覆途中で切断した。
【0089】試験方法 (1)誘電率・誘電正接・体積抵抗率:各実施例および比
較例で調製した電線被覆用ワニスをシート状に成形し、
一方の面は直径2cmの円形状、他方の面は全面に金蒸
着して電極面とし、測定を行った。なお、誘電率及び誘
電正接はヒューレットパッカード社製の4284A PRECISIO
N LCR METERを用いて測定した。また、体積抵抗率はア
ドバンテスト社製のR8340A ULTRA HIGH RESISTANCE MET
ERを用いて測定した。 (2)電線の外観:皮膜状態良好;○、皮膜状態不良;× (3)PCT(プレッシャークッカー試験):121℃×2a
tm×100%RHで行った。表3中、比較例II−1〜II−
2のサンプルについては、PCT100時間後に皮膜が著
しく脆化したため、各種電気特性は測定不能であった。
【0090】
【表3】
【0091】
【発明の効果】本発明のポリカルボジイミドは有機溶媒
への溶解性が高く加工性が良好で、かつ優れた耐熱性、
耐湿性を示し、電子部品製造時のハンダ付け工程におけ
る耐熱性被覆材料などとして用いることができる。ま
た、本発明のポリカルボジイミドはその構造に由来して
柔軟性に優れている。本発明の絶縁被覆電線は耐熱性、
耐湿性、特にプレッシャークッカー試験の如き高圧高湿
の環境下において耐久性を有しているばかりでなく、低
誘電率化を達成できるため、高速伝送性に優れ、クロス
トークノイズなどの電気的不具合を解消できる。さら
に、生産性にも優れた高信頼性の被覆電線を提供するこ
とができ、工業的に極めて利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例I−1にて得られたポリカルボジイミ
ドの赤外吸収スペクトルである。
【図2】 実施例I−2にて得られたポリカルボジイミ
ドの赤外吸収スペクトルである。
【図3】 実施例I−3にて得られたポリカルボジイミ
ドの赤外吸収スペクトルである。
【図4】 実施例I−4にて得られたポリカルボジイミ
ドの赤外吸収スペクトルである。
【図5】 実施例I−5にて得られたポリカルボジイミ
ドの赤外吸収スペクトルである。
【図6】 実施例I−6にて得られたポリカルボジイミ
ドの赤外吸収スペクトルである。
【図7】 実施例I−7にて得られたポリカルボジイミ
ドの赤外吸収スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 疋田 貴巳 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 薩摩 道夫 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 望月 周 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式(I): 【化1】 (式中、Rは炭素数3以上の有機基、nは2〜100の
    整数を意味する。)で表される構成単位を有する芳香族
    ポリカルボジイミド。
  2. 【請求項2】 Rが炭素数3〜20のアルキレン基であ
    る芳香族ポリカルボジイミド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の芳香族ポリカルボジイ
    ミドを有機溶媒に溶解してなるポリカルボジイミド溶
    液。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2の芳香族ポリカルボジイ
    ミドを主成分とする樹脂組成物により被覆されてなる絶
    縁被覆電線。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2の芳香族ポリカルボジイ
    ミドからなるポリカルボジイミドシート。
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