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JP2000142841A - 小形物品用容器 - Google Patents

小形物品用容器

Info

Publication number
JP2000142841A
JP2000142841A JP10326916A JP32691698A JP2000142841A JP 2000142841 A JP2000142841 A JP 2000142841A JP 10326916 A JP10326916 A JP 10326916A JP 32691698 A JP32691698 A JP 32691698A JP 2000142841 A JP2000142841 A JP 2000142841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tablets
main body
body member
lid member
vertically long
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10326916A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Ogasawara
榮男 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP10326916A priority Critical patent/JP2000142841A/ja
Publication of JP2000142841A publication Critical patent/JP2000142841A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 錠剤等を外部から遮断し且つ所定個数だけ容
易に取り出せるように収容すると共に、収容個数と比較
して容器全体をコンパクトにする。 【解決手段】 縦長筒状の本体部材10の内側に、複数
個の錠剤1を上下に整列して収容する主収容空間Mを形
成し、本体部材10の上端に連通口11bを設け、下端
に押出バネ13を装着する。箱状の蓋部材15の内側
に、錠剤1を所定個数だけ収容する副収容空間Sを形成
し、下面の板状部16Lに連通放出孔16cを設け、下
面、後面の板状部16L、16Rにより開閉部を形成す
る。本体部材10の上端側に、蓋部材15を、板状部1
L、16Rを選択的に本体部材10の上端面に密接させ
て連通口11bを開閉するように、横方向へスライド自
在に装着する。所定個数の錠剤1を、主収容空間Mから
連通口11b、連通放出孔16cを介して副収容空間S
へ移動させ、副収容空間Sから連通放出孔16cを介し
て外部へ放出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤やカプセル等
の医薬品や水分透過の問題となる食品等の小形物品を携
帯等のために収容するコンパクトな小形物品用容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、消費者が直接薬局、薬店で購入で
きる薬品のみならず、医療用医薬品における錠剤の包装
は、ガラス瓶やプラスチック瓶のように複数個まとめて
収容する常備薬としての安定性を重視した包装や、プラ
スチックフィルムを用いて個々に包装して、携帯性を重
視した包装があった。また、特に、医療用医薬品におい
ても医者の処方にしたがった飲み方が分かりやすく、保
管性、安定性等を重視した容器が望まれている。プラス
チックフィルムを用いる包装には、PTP包装(ブリス
タパッケージの一種)があり、これは錠剤やカプセルを
その形状にほぼ合わせた輪郭の膨らみを真空成形した透
明熱可塑性プラスチックシートの膨れた部分に入れたま
ま、そのプラスチックシートの平面部分をアルミニウム
箔を台紙としてヒートシールする包装法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のガラ
ス瓶やプラスチック瓶は、開封前の外気遮断性から見れ
ば安定性が高いが、勤め先や出張先で錠剤を使用するた
めに錠剤を携帯する必要があるときなど、瓶はかさ張り
かつ重量があるため比較的携帯に不便である問題が生じ
る。しかも、瓶容器は一回開封すると、服用しない錠剤
までも外界の環境にされされてしまう。
【0004】一方、プラスチックフィルムを用いた包装
は、板状の平坦な形態を呈しかつ軽量にできるため携帯
しやすいが、アルミニウム包装(アルミニウムシートと
ポリエチレンシートを多層化したもので熱シールしたも
の)やPTP包装は、周辺のフィルムが破損する可能性
がある。また、錠剤には包装の気密性が重要となるが、
従来のPTP包装は、水蒸気の透過性を全く無くすこと
ができないことや、成型されたフィルムの厚さが薄くな
ったりムラができたりして、透過性管理が難しかった。
【0005】また、特開平9−286425号公報に掲
載された薬容器は、容器の上部を複数の室に区画し、各
室に蓋を開閉自在に設けて、1回の服用分の薬を各室に
分別する形で、1日の服用分の薬を収容するように構成
されている。この薬容器は、携帯性を重視して小形化す
ることも可能であるが、収容可能な薬の数量が少ないと
いう問題がある。また、多数の小さな室に区画すること
によって収容可能な数量を増やすことも考えられるが、
小さな室に区画すると薬が取り出し難くくなり、また、
各室に蓋が設けられるため、多数の室に区画すると構造
が複雑になり、重量が増大する等の問題が生じる。
【0006】また、米国特許第4966305号に係る
タブレットディスペンサーは、上端が開口した上下に長
い縦長筒状の収容部材を備え、多数のタブレットを上下
に整列させて収容部材内に収容すると共にバネにより上
方に押圧し、最上端のタブレットを1個だけ収容部材の
上端から突出させて、この最上端のタブレットを蓋部材
により押し出して取り出すように構成されている。この
タブレットディスペンサーは、収容部材の大きさと比較
して多数のタブレットを収容できるが、収容部材の上端
が常に開口しているため、気密性が必要な医薬品、食品
等の容器としては使用することができない等の問題があ
る。
【0007】本発明は、このような問題に鑑み、錠剤や
カプセル等の医薬品や水分透過の問題となる食品等の小
形物品を、必要な所定個数だけ容易に取り出せるように
収容し、かつ、気密性特に防湿性を保って安定的に保存
可能であると共に、収容可能な数量と比較してコンパク
トで携帯性に優れた小形物品用容器を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
おいては、複数個の小形物品を縦方向に整列して収容す
る主収容空間を形成する縦長筒状部が備えられ、縦長筒
状部の縦方向の一端側には、小形物品を所定個数だけ収
容する副収容空間を形成する箱状部が備えられ、縦長筒
状部の縦方向の一端には、主収容空間から副収容空間に
小形物品を移動させる連通口が設けられ、縦長筒状部の
縦方向の他端側には、主収容空間の小形物品を連通口側
へ押圧する押出手段が設けられ、箱状部には、副収容空
間から小形物品を外部へ放出する放出口が設けられ、縦
長筒状部の縦方向の一端側には、連通口を開閉する板状
の開閉部が縦長筒状部に対して横方向へスライド自在に
備えられている。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、小形物品
を縦方向に整列して収容する主収容空間を形成する縦長
筒状部を備えたことによって、小形物品の収容個数と比
較して容器全体をコンパクトに形成することができ、携
帯性を向上することができる。そして、小形物品を所定
個数だけ収容する副収容空間を形成する箱状部を備えた
ことによって、小形物品を取り出す際には、主収容空間
から連通口を介して副収容空間へ小形物品を移動させて
おき、副収容空間から放出口を介して小形物品を取り出
すようにして、所定個数だけ容易に取り出すことができ
る。そして、通常時には、縦長筒状部の連通口を開閉部
により閉鎖し、または、縦長筒状部の連通口を箱状部の
放出口と整合させることによって、縦長筒状部の主収容
空間を外部から遮断して、主収容空間に収容された小形
物品を安定的に保存することができる。
【0010】また、請求項2に記載の発明においては、
箱状部は、縦長筒状部に対して横方向へスライド自在に
支持され、開閉部は、箱状部と一体に形成されている。
請求項2に記載の発明によれば、箱状部と開閉部とを一
体に形成することによって、容器全体の構造を簡素化す
ることができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明においては、
箱状部の放出口は、縦長筒状部の連通口を開放するよう
に開閉部に配置されている。請求項3に記載の発明によ
れば、縦長筒状部の連通口が蓋部材の開閉部の放出口を
介して開放されると、放出口は外部に露出せず、主収容
空間は副収容空間を介して外部から遮断される。従っ
て、主収容空間は通常時も取出時も外部から遮断され、
主収容空間に収容された小形物品を一層安定的に保存す
ることができる。
【0012】また、請求項4に記載の発明においては、
縦長筒状部の連通口を閉鎖する側へ開閉部を押圧する閉
鎖手段が備えられている。請求項4に記載の発明によれ
ば、使用者が操作しない限り、縦長筒状部の連通口は閉
鎖されるため、使用者の不注意により連通口が開放され
た状態のままになることを防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
係る小形物品用容器の概略であって、通常時(a)と取
出時(b)とを示す縦断面図である。図1に示すよう
に、第1実施形態に係る小形物品用容器は、本体部材1
0、蓋部材15等をもって構成されている。
【0014】本体部材10は、錠剤1の1個分に対応し
た内周寸法(前後又は左右方向の長さ)で錠剤1の複数
回の服用個数分に対応した高さ(上下方向の長さ)の縦
長筒状に形成されており、本体部材10の前後面および
両側面は板状部11により閉鎖され、本体部材10の内
側空間には、複数回の服用個数の錠剤1が上下に1列に
整列して収容される主収容空間Mが形成されている。従
って、錠剤1の収容個数と比較して容器全体をコンパク
トに形成することができ、携帯性を向上することができ
る。
【0015】そして、本体部材10の下端面、上端面は
開口され、それぞれ充填口11a、連通口11bが形成
されている。そして、本体部材10の下端面には、キャ
ップ14が充填口11aを閉鎖するようにネジにより着
脱可能に装着されており、キャップ14には、ピストン
状の押出部材12が押出バネ13を介して支持され、押
出部材12は、主収容空間M内に上下に移動自在に装着
され且つ押出バネ13により連通口11bの方へ付勢さ
れている。
【0016】蓋部材15(箱状部)は、錠剤1の1個分
よりやや大きい内周寸法で錠剤1の1回の服用個数分
(図面では2個分)に対応した高さの箱状に形成されて
おり、蓋部材15の前後面、両側面及び上下面は板状部
16により閉鎖され、蓋部材15の内側空間には、1回
の服用個数の錠剤1が上下に1列に整列して収容される
副収容空間Sが形成されている。
【0017】そして、蓋部材15の下面の板状部16L
には錠剤1の1個分に対応した内径の連通放出孔16c
が上下に貫通して開けられている。また、蓋部材15の
後面(図中右面)の板状部16Rは、その上端を上面の
板状部16Uの後端と接近離反させる形で蓋部材15の
後面を開閉するように、その下端を下面の板状部16L
の後端とヒンジ状部分を介して回動可能に連結され、蓋
部材15の後面を開放して横向にすると下面の板状部1
Lの後端から後方に突出するようになっている。
【0018】そして、蓋部材15は、本体部材10の上
端に、後面の板状部16R(閉鎖部分)を横向にすると
本体部材10に対して前後方向にスライド自在になるよ
うに支持されており、蓋部材15の下面の板状部16L
(開口部分)または後面の板状部16R(閉鎖部分)
が、選択的に、本体部材10の上端面(開口部分)と上
下に重なる形で密接するように構成されている。
【0019】なお、蓋部材15の本体部材10による支
持構造はどのように構成してもよいが、例えば、蓋部材
15の両側面の下端部分に、前後に長い被案内溝を設
け、本体部材10の両側面の上側に、前後に長い案内突
起を本体部材10と一体に設けて、両者を摺動自在に係
合させる構造とすることができ、また、本体部材10の
上側に、横向筒状部を本体部材10と一体に設けて、横
向筒状部内に蓋部材15を挿入する構造とすることもで
きる。
【0020】また、本体部材10の上端面(開口部分)
と蓋部材15の下面、後面の板状部16L、16Rとの間
の気密性を確保するため、板状部16L、16Rの材質と
しては、金属(鉄、アルミニウム、銅等)、熱硬化性高
分子又はこれに準ずる高分子(ポリスチレン、ポリエチ
レンテレフタレート、環状ポリオレフィン、ポリテトラ
フルオルエチレン等)に、熱可塑性高分子(高圧ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等)、ガラス
転移点の低い高分子(ポリウイソプレン、ポリクロロプ
レン、ポリブタジエン、スチレンブタジエンゴム、シリ
コンゴム等)を被覆したものが好ましい。また、本体部
材10の上端部の材質は、加工精度の点で、環状ポリオ
レフィン、ポリエチレンテレフタレート、メチルメタア
クリレートが好ましい。
【0021】このように構成される小形物品用容器にお
いて、錠剤1を充填するには、本体部材10の下端面の
キャップ14を取り外して、複数回の服用個数の錠剤1
を充填口11aから挿入して上下に整列するように本体
部材10の主収容空間Mに収容し、押出部材12を主収
容空間Mに押し込むようにキャップ14を本体部材10
の下端面に装着し、充填口11aをキャップ14により
閉鎖する。
【0022】そして、携帯時等の通常時には、図1
(a)に示すように、蓋部材15の下面の板状部16L
(開口部分)が本体部材10の上端面(開口部分)と密
接し、後面の板状部16R(閉鎖部分)は上向にされて
箱状の蓋部材15の後面を閉鎖している。そして、本体
部材10の連通口11bは蓋部材15の連通放出孔16
cを介して開放されており、本体部材10の主収容空間
Mと蓋部材15の副収容空間Sとが連通すると共に、主
収容空間Mと副収容空間Sは本体部材10、蓋部材15
により全体として外部から遮断されている。従って、主
収容空間Mに収容された錠剤1を安定的に保存すること
ができる。
【0023】そして、通常時には、1回の服用個数の錠
剤1が、本体部材10の主収容空間Mから押出部材1
2、押出バネ13により連通口11a、連通放出孔16
cを介して押し出されて、蓋部材15の副収容空間Sに
収容されている。なお、収容空間M、S内の錠剤1は上
下に1列に整列しており、最上端の錠剤1が蓋部材15
の上面の板状部16Uと当接すると、主収容空間Mから
副収容空間Sへの錠剤1の移動が停止するため、副収容
空間Sには錠剤1は所定個数だけ収容される。
【0024】一方、錠剤1の取出時には、図1(b)に
示すように、使用者が手指で蓋部材15の後面の板状部
16R(閉鎖部分)を横向にして蓋部材15を前方に押
して、蓋部材15を本体部材10に対して前方へスライ
ドさせ、蓋部材15の後面の板状部16R(閉鎖部分)
を本体部材10の上端面(開口部分)に密接させると共
に、蓋部材15の下面の板状部16L(開口部分)を本
体部材10の前方に突出させる。
【0025】すると、蓋部材15の連通放出孔16cが
外部に露出して、蓋部材15の副収容空間Sから連通放
出孔16cを介して1回の服用個数の錠剤1が外部に放
出されると共に、本体部材10の連通口11bが蓋部材
15の後面の板状部16R(閉鎖部分)により閉鎖さ
れ、主収容空間Mから連通口11bを介して錠剤1が押
し出されることが防止される。従って、1回の服用個数
の錠剤1を容易に取り出すことができると共に、錠剤1
の取出時にも主収容空間Mが外部から遮断されるため、
主収容空間Mに収容された錠剤1を一層安定的に保存す
ることができる。
【0026】図2は、本発明の第2実施形態に係る小形
物品用容器の概略であって、通常時(a)と取出時(b
1、b2)とを示す縦断面図である。なお、第1実施形
態に係る小形物品用容器と同様の部分については、説明
を省略し、同一符号を使用する。図2に示すように、第
2実施形態に係る小形物品用容器は、本体部材20、蓋
部材25等をもって構成されている。
【0027】本体部材20は、錠剤1の1個分に対応し
た内周寸法で錠剤1の複数回の服用個数分に対応した高
さの縦長筒状に形成されており、本体部材20の前後面
及び両側面は板状部11により閉鎖され、本体部材20
の内側空間には、複数回の服用個数の錠剤1が上下に1
列に整列して収容される主収容空間Mが形成されてい
る。従って、錠剤1の収容個数と比較して容器全体をコ
ンパクトに形成することができ、携帯性を向上すること
ができる。そして、本体部材20の上端面、下端面は開
口されて、それぞれ充填口11a、連通口11bが形成
されている。
【0028】蓋部材25は、錠剤1の1個分よりやや大
きい内側幅で、錠剤1の1回の服用個数分(図面では2
個分)に対応した高さで、前後に長い横長箱状に形成さ
れており、蓋部材15の後面(図中左面)、両側面及び
上下面は板状部26により閉鎖され、蓋部材25の内側
空間の後側部分には、1回の服用個数の錠剤1が収容さ
れる副収容空間Sが形成されている。そして、蓋部材2
5の前面は開口されて外部に露出した放出口26dが形
成されており、蓋部材25の上面の板状部26Uの後側
部分には錠剤1の1個分に対応した内径の連通孔26c
が上下に貫通して開けられている。
【0029】そして、蓋部材25は、本体部材20の下
端に、本体部材20に対して前後方向にスライド自在に
支持されており、蓋部材25の上面の板状部26Uの前
側部分(閉鎖部分)または後側部分(開口部分)が、選
択的に、本体部材20の下端面(開口部分)と上下に重
なる形で密接するように構成されている。
【0030】なお、本体部材20の下端面(開口部分)
と蓋部材25の上面の板状部26Uとの間の気密性を確
保するため、蓋部材25の上面の板状部26Uの材質と
しては、前述の蓋部材15の下面、後面の板状部1
L、16Rと同様なものが好ましく、また、本体部材2
0の下端部の材質としては、前述の本体部材10の上端
部と同様なものが好ましい。
【0031】このように構成される小形物品用容器にお
いて、携帯時等の通常時には、図2(a)に示すよう
に、蓋部材25の上面の板状部26Uの前側部分(閉鎖
部分)が本体部材20の下端面(開口部分)と密接し、
本体部材20の連通口11bは蓋部材25の上面の板状
部26Uの前側部分(閉鎖部分)により閉鎖されてい
る。従って、主収容空間Mは本体部材20、蓋部材25
により外部から遮断されており、主収容空間Mに収容さ
れた錠剤1を安定的に保存することができる。なお、通
常時には、蓋部材25の副収容空間Sには錠剤1は収容
されていない。
【0032】そして、錠剤1の取出時には、まず、図2
(b1)に示すように、使用者が手指で蓋部材25を前
方に押して、蓋部材25を本体部材20に対して前方へ
スライドさせ、蓋部材25の上面の板状部26Uの後側
部分(開口部分)を本体部材20の下端面(開口部分)
に密接させる。すると、本体部材20の連通口11bが
蓋部材25の連通孔26cを介して開放され、本体部材
20の主収容空間Mと蓋部材25の副収容空間Sとが連
通して、1回の服用個数の錠剤1が、本体部材20の主
収容空間Mから押出部材12、押出バネ13により連通
口11b、連通孔26cを介して押し出されて、蓋部材
25の副収容空間Sに収容される。なお、収容空間M、
S内の錠剤1は上下に1列に整列しており、最下端の錠
剤1が蓋部材25の下面の板状部26Lと当接すると、
主収容空間Mから副収容空間Sへの錠剤1の移動が停止
するため、副収容空間Sには錠剤1は所定個数だけ収容
される。
【0033】次に、図2(b2)に示すように、使用者
が手指で蓋部材25を後方に押して、蓋部材25を本体
部材20に対して後方へスライドさせ、蓋部材25の上
面の板状部26Uの前側部分(開口部分)を本体部材2
0の下端面(開口部分)に密接させる。すると、本体部
材20の連通口11bが蓋部材25の上面の板状部26
Uの前側部分(閉鎖部分)により閉鎖されると共に、蓋
部材25の副収容空間Sの錠剤1が押圧バネ13の押圧
力から解放され、蓋部材25の副収容空間Sから放出口
26dを介して1回の服用個数の錠剤1が外部に放出さ
れる。従って、1回の服用個数の錠剤1を容易に取り出
すことができる。
【0034】図3は、本発明の第3実施形態に係る小形
物品用容器の概略であって、通常時(a)と取出時(b
1、b2)とを示す縦断面図である。なお、第1実施形
態に係る小形物品用容器と同様の部分については、説明
を省略し、同一符号を使用する。図3に示すように、第
3実施形態に係る小形物品用容器は、本体部材30、蓋
部材35等をもって構成されている。
【0035】本体部材30は、略直方体形の箱状に形成
されており、本体部材30の前側上寄部分には、錠剤1
の1個分に対応した内周寸法で錠剤1の複数回の服用個
数分に対応した高さの縦長筒状部30Mが設けられてお
り、縦長筒状部30Mの前後面及び両側面は板状部11
により閉鎖され、縦長筒状部30Mの内側空間には、複
数回の服用個数の錠剤1が上下に1列に整列して収容さ
れる主収容空間Mが形成されている。従って、錠剤1の
収容個数と比較して容器全体をコンパクトに形成するこ
とができ、携帯性を向上することができる。そして、縦
長筒状部30Mの上端面、下端面は開口され、それぞれ
充填口11a、連通口11bが形成されている。
【0036】そして、本体部材30には、縦長筒状部3
0Mの下側に隣接して、錠剤1の1個分に対応した幅で
前後に長い横長箱状部30Sが設けられており、横長箱
状部30Sの後面(図中左面)、両側面及び下面は板状
部31により閉鎖され、横長箱状部30Sの内側空間に
は、1回の服用個数の錠剤1が収容される副収容空間S
が、連通口11bを介して主収容空間Mと連通して形成
されている。そして、横長箱状部30Sの前面は開口し
て外部に露出した放出口31dが形成されており、横長
箱状部30Sの後面の板状部31Rには、後述の操作棒
37に対応した内径の操作孔31eが前後に貫通して開
けられている。
【0037】蓋部材35には、錠剤1の1個分に対応し
た幅、錠剤1の1回の服用個数分(図面では2個分)に
対応した高さで、前後に長い開閉部が設けられており、
開閉部は、上側の前後に長い板状部36Uと、下側の前
後に長い板状部36Lと、後端の上下に向いた板状部3
Rとからなる略コ字形の縦断面形状に形成されてい
る。そして、開閉部の上側の板状部36Uの後側部分に
は、錠剤1の1個分に対応した内径の連通孔36cが上
下に貫通して開けられている。また、蓋部材35には、
前後に長い操作棒37が、開閉部(板状部36)の後端
から後方に突出して設けられており、操作棒37の後端
には操作ハンドル39が設けられている。
【0038】そして、蓋部材35は、本体部材30の下
端部分に、開閉部(板状部36)を横長箱状部30S内
に挿入し、操作棒37および操作ハンドル39を操作孔
31eを介して横長箱状部30S外に突出させて、本体
部材30に対して前後方向にスライド自在に支持され且
つ閉鎖バネ38により前方へ付勢されており、蓋部材3
5の上側の板状部36Uの前側部分(閉鎖部分)または
後側部分(開口部分)が、選択的に、縦長筒状部30M
の下端面(開口部分)と上下に重なる形で密接するよう
に構成されている。
【0039】なお、本体部材30の縦長筒状部30Mの
下端面(開口部分)と蓋部材35の上側の板状部36U
との間の気密性を確保するため、蓋部材35の上側の板
状部36Uの材質としては、前述の蓋部材15の下面、
後面の板状部16L、16Rと同様なものが好ましく、ま
た、縦長筒状部30Mの下端部の材質としては、前述の
本体部材10の上端部と同様なものが好ましい。
【0040】このように構成される小形物品用容器にお
いて、携帯時等の通常時には、図3(a)に示すよう
に、蓋部材35の上側の板状部36Uの前側部分(閉鎖
部分)が縦長筒状部30Mの下端面(開口部分)と密接
し、縦長筒状部30Mの連通口11bは蓋部材35の上
側の板状部36Uの前側部分(閉鎖部分)により閉鎖さ
れている。従って、主収容空間Mは縦長筒状部30M、
蓋部材35により外部から遮断されており、主収容空間
Mに収容された錠剤1を安定的に保存することができ
る。なお、通常時には、横長箱状部30Sの副収容空間
Sには錠剤1は収容されていない。
【0041】そして、錠剤1の取出時には、まず、図3
(b1)に示すように、使用者が手指で操作ハンドル3
9を前方に押して、蓋部材35を本体部材30に対して
前方へスライドさせ、蓋部材35の上側の板状部36U
の後側部分(開口部分)を縦長筒状部30Mの下端面
(開口部分)に密接させる。すると、縦長筒状部30M
の連通口11bが蓋部材35の連通孔36cを介して開
放され、縦長筒状部30Mの主収容空間Mと横長箱状部
30Sの副収容空間Sとが連通して、1回の服用個数の
錠剤1が、主収容空間Mから押出部材12、押出バネ1
3により連通口11b、連通孔36cを介して押し出さ
れて、副収容空間Sに収容される。なお、収容空間M、
Sの錠剤1は上下に1列に整列しており、最下端の錠剤
1が蓋部材35の下側の板状部36Lと当接すると、主
収容空間Mから副収容空間Sへの錠剤1の移動が停止す
るため、副収容空間Sには錠剤1は所定個数だけ収容さ
れる。
【0042】次に、図3(b2)に示すように、使用者
が蓋部材35の操作ハンドル39から手指を離して、蓋
部材35を閉鎖バネ38により本体部材30に対して後
方へスライドさせ、蓋部材35の上側の板状部36U
前側部分(閉鎖部分)を縦長筒状部30Mの下端面(開
口部分)に密接させる。すると、縦長筒状部30Mの連
通口11bが蓋部材35の上側の板状部36Uの前側部
分(閉鎖部分)により閉鎖されると共に、副収容空間S
の錠剤1が押圧バネ13の押圧力から解放され、副収容
空間Sから放出口31dを介して1回の服用個数の錠剤
1が外部に放出される。従って、1回の服用個数の錠剤
1を容易に取り出すことができると共に、使用者の不注
意により縦長筒状部30Mの連通口11bが開放された
ままの状態になることを防止することができる。
【0043】以上、本発明の実施の形態について述べた
が、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではな
い。例えば、第3実施形態に係る小形物品用容器におい
て、閉鎖バネを、本体部材の連通口を閉鎖する側に蓋部
材を押圧するように設けた場合について述べたが、第2
実施形態に係る小形物品用容器においても、蓋部材を押
圧する閉鎖バネを設けてもよい。
【0044】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、小形物
品を縦方向に整列して収容する主収容空間を形成する縦
長筒状部を備えたことによって、小形物品の収容個数と
比較して容器全体をコンパクトに形成することができ、
携帯性を向上することができる。そして、小形物品を所
定個数だけ収容する副収容空間を形成する箱状部を備え
たことによって、小形物品を取り出す際には、主収容空
間から連通口を介して副収容空間へ小形物品を移動させ
ておき、副収容空間から放出口を介して小形物品を取り
出すようにして、所定個数だけ容易に取り出すことがで
きる。そして、通常時には、縦長筒状部の連通口を開閉
部により閉鎖し、または、縦長筒状部の連通口を箱状部
の放出口と整合させることによって、縦長筒状部の主収
容空間を外部から遮断して、主収容空間に収容された小
形物品を安定的に保存することができる。
【0045】また、請求項2に記載の発明によれば、箱
状部と開閉部とを一体に形成することによって、容器全
体の構造を簡素化することができる。
【0046】また、請求項3に記載の発明によれば、縦
長筒状部の連通口が蓋部材の開閉部の放出口を介して開
放されると、放出口は外部に露出せず、主収容空間は副
収容空間を介して外部から遮断される。従って、主収容
空間は通常時も取出時も外部から遮断され、主収容空間
に収容された小形物品を一層安定的に保存することがで
きる。
【0047】また、請求項4に記載の発明によれば、使
用者が操作しない限り、縦長筒状部の連通口は閉鎖され
るため、使用者の不注意により連通口が開放された状態
のままになることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る小形物品用容器の
概略であって、通常時(a)と取出時(b)とを示す縦
断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る小形物品用容器の
概略であって、通常時(a)と取出時(b1、b2)と
を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る小形物品用容器の
概略であって、通常時(a)と取出時(b1、b2)と
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 錠剤 10 本体部材 11 板状部 11a 充填口 11b 連通口 12 押出部材 13 押出バネ 14 キャップ 15 蓋部材 16 板状部 16c 連通放出孔 20 本体部材 25 蓋部材 26 板状部 26c 連通孔 26d 放出口 30 本体部材 30M 縦長筒状部 30S 横長箱状部 31 板状部 31d 放出口 31e 操作孔 35 蓋部材 36 板状部 36c 連通孔 37 操作軸 38 閉鎖バネ 39 操作ハンドル M 主収容空間 S 副収容空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の小形物品を縦方向に整列して収
    容する主収容空間を形成する縦長筒状部が備えられ、前
    記縦長筒状部の縦方向の一端側には、前記小形物品を所
    定個数だけ収容する副収容空間を形成する箱状部が備え
    られ、前記縦長筒状部の縦方向の一端には、前記主収容
    空間から前記副収容空間に前記小形物品を移動させる連
    通口が設けられ、前記縦長筒状部の縦方向の他端側に
    は、前記主収容空間の前記小形物品を前記連通口側へ押
    圧する押出手段が設けられ、前記箱状部には、前記副収
    容空間から前記小形物品を外部へ放出する放出口が設け
    られ、前記縦長筒状部の縦方向の一端側には、前記連通
    口を開閉する板状の開閉部が前記縦長筒状部に対して横
    方向へスライド自在に備えられたことを特徴とする小形
    物品用容器。
  2. 【請求項2】 箱状部は、縦長筒状部に対して横方向へ
    スライド自在に支持され、開閉部は、前記箱状部と一体
    に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の小形物
    品用容器。
  3. 【請求項3】 箱状部の放出口は、縦長筒状部の連通口
    を開放するように開閉部に配置されたことを特徴とする
    請求項2に記載の小形物品用容器。
  4. 【請求項4】 縦長筒状部の連通口を閉鎖する側へ開閉
    部を押圧する閉鎖手段が備えられたことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の小形物品用容器。
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