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JP2000038407A - 吸水性樹脂の製造方法 - Google Patents

吸水性樹脂の製造方法

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Publication number
JP2000038407A
JP2000038407A JP20895198A JP20895198A JP2000038407A JP 2000038407 A JP2000038407 A JP 2000038407A JP 20895198 A JP20895198 A JP 20895198A JP 20895198 A JP20895198 A JP 20895198A JP 2000038407 A JP2000038407 A JP 2000038407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
weight
polymerization
amount
unsaturated monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20895198A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Yanase
透 柳瀬
Hiroyuki Ikeuchi
博之 池内
Koji Miyake
浩司 三宅
Takumi Hatsuda
卓己 初田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP20895198A priority Critical patent/JP2000038407A/ja
Publication of JP2000038407A publication Critical patent/JP2000038407A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/04Polymerisation in solution
    • C08F2/10Aqueous solvent

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 尿吸収時に劣化の少ない、衛生材料に好適な
吸水性樹脂を生産性良く製造する方法を提供する。 【解決手段】水溶性エチレン性不飽和単量体と架橋剤を
主成分とする親水性不飽和単量体水溶液をレドックス開
始剤で重合して吸水性樹脂を製造する方法において、金
属イオン封鎖剤、及び該金属イオン封鎖剤によって封鎖
される量より過剰のVIII族遷移金属イオンの存在下、重
合を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸水性樹脂の製造方
法に関する。更に詳しくは、尿吸収時に劣化の少ない、
衛生材料に好適な吸水性樹脂の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、大量の水を吸ってゲル化する高分
子として吸水性樹脂が開発され、生理用ナプキン、紙オ
ムツ等の衛材用吸収剤として、あるいは農園芸用分野、
土木業分野において保水剤、脱水剤等として巾広い用途
に応用されている。
【0003】このような吸水性樹脂としては、例えば、
デンプン−アクリロニトリルグラフト重合体の加水分解
物(特公昭49−43395号)、デンプン−アクリル
酸グラフト重合体の中和物(特開昭51−125468
号)、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体のケン
化物(特開昭52−14689号)、アクリロニトリル
共重合体もしくはアクリルアミド共重合体の加水分解物
(特公昭53−15959号)、またはこれらの架橋
体、逆相懸濁重合によって得られた自己架橋型ポリアク
リル酸ナトリウム(特開昭53−46389号)、ポリ
アクリル酸部分中和物架橋体(特開昭55−84304
号)等が知られている。
【0004】かかる吸水性樹脂に望まれる特性として
は、水性液体に接した際の高い吸収倍率や優れた吸収速
度、通液性、膨潤ゲルのゲル強度、水性液体を含んだ基
材から水を引き上げる吸引力等が挙げられる。
【0005】また、吸水性樹脂が、水、尿、体液等の被
吸収液体と接触してヒドロゲルを形成した際にそこから
溶出される可溶分は、吸水性樹脂の吸収倍率を低下させ
るばかりでなく、そのヌルつきのために使用者に不快感
を与えたり、被吸収液体を汚染する等の好ましくない状
況を作り出す。従って、吸水倍率が高く、しかも可溶分
の少ない吸水性樹脂の製造方法が望まれている。
【0006】一方、吸水性樹脂は純水や生理食塩水に対
しては長時間に渡って安定的に高い吸収倍率を示すが、
尿で膨潤した時には経時的に劣化し、多量の可溶分が溶
出するとともに、通液性やゲル強度が低下し、その結
果、紙オムツから尿が漏れてしまうという問題があっ
た。よって、紙オムツや生理用ナプキン等を主な用途と
した場合、吸収倍率を低下させずに、尿による膨潤ゲル
の耐久性(以下、耐尿性と称する)を向上させる事が強
く求められている。
【0007】このような吸水性樹脂の劣化は微量の金属
イオンと尿中に含まれるL−アスコルビン酸等の還元性
物質により起こると考えられている。よって、吸水性樹
脂の耐尿性を向上する方法として、キレート剤や金属イ
オン封鎖剤の存在下に重合する方法(特開平2-117903、
特開平8-283318)が提案されている。これらは、直接的
に劣化要因を取り除くため耐尿性向上の効果も高く、重
合時に添加しているために吸水性樹脂粒子一つ一つに均
一に添加可能なので、極少量でも効果がみられる等の優
位点がある。
【0008】しかし、これらはいずれも逆相懸濁重合法
で重合を行っているか、水溶液重合でも主に熱分解性開
始剤を用いて高温で重合を開始させる方法を採用してい
る。
【0009】重合方法として逆相懸濁重合を採用した場
合には、有機溶媒を使用するので作業環境が悪くなるば
かりでなく引火爆発の危険性があり、そのための対策を
講じなければならず、有機溶媒の費用ならびにその除去
費用と併せてコスト高となる。また、架橋剤を多く使用
した場合に高吸収倍率を得ることが困難なので架橋剤使
用量を少なくしなければならないが、その際に充分な耐
尿性を得るためにはキレート剤等が多量に必要で、不経
済である。さらに、逆相懸濁重合法で得られる吸水性樹
脂は球状でしかも粒径が小さいので、例えば紙おむつ等
に使用した場合、パルプ等の繊維状の吸収コア成分に保
持されずに脱落しやすい上に、取扱いも不便である。
【0010】一方、水溶液重合法ではこれらの問題点は
ないが、熱分解性開始剤を単独で使用する等、重合開始
温度が高い場合には、重合熱の制御が困難となり重合の
最高到達温度(以下、ピーク温度と称する)が高くなり
過ぎるために、得られる吸水性樹脂の可溶分が増加した
り耐尿性が低下する傾向にある。又、強制的に重合時の
温度を制御しようとしたら、生産性を大幅に低下させる
か、重合装置が大きいものとなり、著しく不経済とな
る。
【0011】よって、水溶液重合において、熱分解性開
始剤に代えて低温で穏やかに重合が開始可能なレドック
ス開始剤を使用することが、物性、及びコストにおいて
も有利である。
【0012】しかしながら、レドックス開始剤で水溶液
重合を行う際に、耐尿性を高めることを目的に金属イオ
ン封鎖剤の存在下に重合を行おうとすると、重合が著し
く阻害されて目的とする吸水性樹脂が得られないという
問題点が存在していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、尿吸収時に劣化の少ない、衛生材料に好適な吸水性
樹脂を生産性良く製造する方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、水溶性エチレン性不
飽和単量体と架橋剤を主成分とする親水性不飽和単量体
水溶液をレドックス開始剤で重合して吸水性樹脂を製造
する方法において、金属イオン封鎖剤、及び該金属イオ
ン封鎖剤によって封鎖される量より過剰のVIII族遷移金
属イオンの存在下、重合を行うことにより上記課題を解
決できること、又、水溶性エチレン性不飽和単量体、架
橋剤、金属イオン封鎖剤、及びVIII族遷移金属イオンを
含む親水性不飽和単量体水溶液であって、20℃、溶液
中の溶存酸素が0.01〜0.1ppmの条件において、
過酸化水素とL−アスコルビン酸からなるレドックス開
始剤によって、誘導期間が5分以内で重合が開始される
親水性不飽和単量体水溶液が、上記課題を解決する吸水
性樹脂を得るのに最適な親水性不飽和単量体水溶液であ
ることを見出した。本発明の親水性不飽和単量体水溶液
は吸水性樹脂用として好ましい。即ち、本発明における
水溶性エチレン性不飽和単量体は単独又は架橋剤とによ
り吸水性樹脂となりうるものが使用できる。
【0015】
【発明の実施形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明で用いられる水溶性エチレン性不飽
和単量体としては、水に溶解性のエチレン性不飽和単量
体であれば特に限定されず、またこれらの単量体以外
に、本発明の目的を逸脱しない範囲で疎水性単量体を併
用して使用してもよい。水溶性エチレン性不飽和単量体
の例としては、(メタ)アクリル酸、(無水)マレイン
酸、フマール酸、クロトン酸、イタコン酸、2−(メ
タ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−(メタ)アク
リロイルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン
酸、スチレンスルホン酸、等のアニオン性単量体やその
塩;(メタ)アクリルアミド、N−置換(メタ)アクリ
ルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、メ
トキシポリエチレングリコ−ル(メタ)アクリレ−ト、
ポリエチレングリコ−ル(メタ)アクリレ−ト、等のノ
ニオン性親水性基含有単量体;N,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレ−ト、N,N−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリレ−ト、N,N−ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリルアミド、等のアミノ基含有
不飽和単量体やそれらの4級化物等を具体的にあげるこ
とができ、これらの群から選ばれる一種または二種以上
を用いることができる。また、得られる重合体の親水性
を極度に阻害しない程度の量で、例えば、メチル(メ
タ)アクリレ−ト、エチル(メタ)アクリレ−ト、ブチ
ル(メタ)アクリレート等のアクリル酸エステル類や酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の疎水性単量体を使用
してもよい。得られる吸水性樹脂の性能やコストの点か
ら、好ましい単量体はアニオン性単量体であり、アクリ
ル酸および/またはアルカリ金属塩、アンモニウム塩、
またはアミン塩で中和されたアクリル酸の塩を主成分と
して用いるのが、得られる吸水性樹脂の吸収特性が優れ
ており、特に好ましい。その際、アクリル酸および/ま
たはアルカリ金属塩、アンモニウム塩、またはアミン塩
で中和されたアクリル酸の塩の含有量は水溶性エチレン
性不飽和単量体の内で50重量%以上とすることが好ま
しく、さらに好ましくは75重量%以上とすることであ
る。また(メタ)アクリル酸等の酸基含有単量体を主成
分として用いる際に、該酸基の中和率が50モル%未満
の場合は、重合中あるいは重合完了後に水酸化物、アル
カリ金属塩、アンモニウム塩、またはアミン塩等のアル
カリ物質を添加、混合し、該酸基の中和率を50〜90
モル%にすることが好ましく、55〜80モル%にする
ことがさらに好ましい。
【0017】本発明で用いられる架橋剤は、重合時に架
橋構造を形成させるためのものであり、そのようなもの
としては、分子内に重合性不飽和二重結合を2個以上有
する化合物、水溶性エチレン性不飽和単量体が有する酸
基、ヒドロキシル基、アミノ基等の官能基と反応する基
を分子内に2個以上有する化合物、分子内に不飽和結合
および単量体の官能基と反応する基をそれぞれ1個以上
有する化合物、分子内に単量体の官能基と反応する点を
2個以上有する化合物、または単量体成分が重合する際
にグラフト結合等により架橋構造を形成し得る親水性高
分子等をあげることができる。これらの架橋剤の例とし
て、例えばN,N´−メチレンビス(メタ)アクリルア
ミド等の多価(メタ)アクリルアミド化合物;(ポリ)
エチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、(ポリ)
プリピレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセ
リンジ(メタ)アクリレート、グリセリンアクリレート
メタクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)ア
クリレート、トリメチロ−ルプロパンアクリレートメタ
クリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレ
ート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレート、等の多価(メタ)
アクリレート化合物;トリアリルアミン、(ポリ)アリ
ロキシアルカン、トリアリルシアヌレート、トリアリル
イソシアヌレート、トリアリルホスフェート等の多価ア
リル化合物;(ポリ)エチレングリコールジグリシジル
エーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリ
グリシジルエーテル等の多価グリシジル化合物;2,4
−トルイレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート等の多価イソシアネート化合物;ポリオキサ
ゾリン化合物;N−メチロール(メタ)アクリルアミ
ド、グリシジル(メタ)アクリレート等の反応基含有
(メタ)アクリルアミドまたは(メタ)アクリレート;
塩化アルミニウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウ
ム、硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシ
ウム等の多価金属塩等をあげることができ、これらのう
ち反応性を考慮して、1種または2種以上を用いること
ができる。得られる吸水性樹脂の性能の点から、好まし
い架橋剤は、分子内に重合性不飽和二重結合を2個以上
有する化合物であり、より好ましくは、多価(メタ)ア
クリルアミド化合物、多価(メタ)アクリレート化合物
である。これらの架橋剤の使用量は特に制限はないが、
用いる架橋剤の種類に応じて水溶性エチレン性不飽和単
量体に対して、0.001〜20重量%、好ましくは
0.005〜5重量%の範囲で使用する。使用量が0.
001重量%未満では、得られる吸水性樹脂の架橋密度
が小さくなり、未架橋部分が著しく多くなり、可溶分が
多くなる。また20重量%を越える量では、得られる吸
水性樹脂の吸収倍率が小さいものになる。
【0018】また上記架橋剤の他に、デンプン、セルロ
−ス、ポリビニルアルコ−ル、ポリ(メタ)アクリル酸
等の親水性高分子の存在下で上記単量体成分を重合させ
ることによって、重合と同時にグラフト結合やコンプレ
ックスを形成させる方法を併用してもよい。これらの親
水性高分子は、水溶性エチレン性不飽和単量体に対して
0.5〜50重量%の範囲で用いるのが好ましい。ま
た、必要に応じて重合性単量体の水溶液に増粘剤を使用
してもよい。この様な増粘剤としては、例えばポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等を挙げることができ
る。
【0019】上記水溶性エチレン性不飽和単量体及び架
橋剤を主成分とする親水性不飽和単量体水溶液(以下、
単に親水性不飽和単量体水溶液と称する)を重合する方
法としては、特に限定されるものではないが、例えば、
水溶液重合、逆相懸濁重合、等の公知の方法を採用する
ことができる。このうち、重合反応の制御の容易さ、お
よび得られる吸水性樹脂の性能面から、水溶液重合を行
うことが本発明の目的にあった吸水性樹脂を得るのに特
に好ましい。
【0020】本発明における親水性不飽和単量体水溶液
の濃度は、水溶性エチレン性不飽和単量体を該水溶液の
重量に基づいて10〜80重量%、好ましくは10〜4
5重量%、より好ましくは15〜40重量%の範囲で含
んでなるものである。前記濃度が10重量%未満では重
合工程での生産性が悪くなるばかりか、乾燥物を得るた
めの乾燥工程にも多くのエネルギーを必要とし、工業的
生産性の観点から好ましくない。また80重量%を越え
ると重合反応の制御が困難になり、可溶分が多くなる等
の吸収性能の低下が起こる場合がある。
【0021】本発明における親水性不飽和単量体水溶液
を重合する開始剤としては、レドックス開始剤を用い
る。レドックス開始剤とは、酸化性ラジカル重合開始剤
と還元剤を組み合わせた開始剤で、それぞれ公知のもの
を使用できる。例えば、酸化性ラジカル重合開始剤とし
ては、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アン
モニウム等の過硫酸塩;過酸化水素、t−ブチルハイド
ロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、等
の過酸化物等をが挙げられる。又、還元剤としては、例
えば、亜硫酸塩;亜硫酸水素塩;チオ硫酸塩;亜二チオ
ン酸塩;硫酸第一銅、硫酸第一鉄等の金属塩;L−アス
コルビン酸等の有機還元剤;アニリン、モノエタノール
アミン等のアミン類等が挙げられる。これらの酸化性ラ
ジカル重合開始剤及び還元剤は、水溶性であることが好
ましく、それぞれ1種または2種以上適宜組み合わせて
用いる。又、これらレドックス開始剤に他の公知の熱分
解性重合開始剤等を併用しても良い。熱分解性開始剤と
しては、例えば、2,2´−アゾビス(2−メチル−N
−フェニルプロピオンアミジン)ジハイドロクロライ
ド、2,2´−アゾビス[N−(4−クロロフェニル)
−2−メチルプロピオンアミジン]ジハイドロクロライ
ド、2,2´−アゾビス[N−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−メチルプロピオンアミジン]ジハイドロクロ
ライド、2,2´−アゾビス[2−メチル−N−(2−
プロペニル)プロピオンアミジン]ジハイドロクロライ
ド、2,2´−アゾビス[2−メチル−N−(フェニル
メチル)プロピオンアミジン]ジハイドロクロライド、
2,2´−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)
ジハイドロクロライド、2,2´−アゾビス[N−(2
−ヒドロキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジ
ン]ジハイドロクロライド、2,2´−アゾビス[2−
(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパ
ン]ジハイドロクロライド、2,2´−アゾビス[2−
(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジハイドロ
クロライド、2,2´−アゾビス[2−(4,5,6,
7−テトラハイドロ−1H−1,3−ジアゼピン−2−
イル)プロパン]ジハイドロクロライド、2,2´−ア
ゾビス[2−(3,4,5,6−テトラハイドロピリミ
ジン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライド、
2,2´−アゾビス[2−(5−ヒドロキシ−3,4,
5,6−テトラハイドロピリミジン−2−イル)プロパ
ン]ジハイドロクロライド、2,2´−アゾビス{2−
[1−(2−ヒドロキシエチル)−2−イミダゾリン2
−イル]プロパン}ジハイドロクロライド、2,2´−
アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパ
ン]等のアゾ化合物が挙げられる。さらに、これらのラ
ジカル開始剤とともに紫外線、可視光、電子ビーム等に
よる重合方法を併用してもよい。これらの重合開始剤の
使用量は特に限定されないが、通常親水性不飽和単量体
成分に対して0.001〜10重量%、好ましくは0.
002〜5重量%である。この使用量が0.001重量
%未満では重合時間や誘導期間が極端に長くなり、また
残存単量体も多くなる傾向にあり好ましくない。使用量
が10重量%を越える場合には、重合反応の制御が困難
となり得られる吸水性樹脂の性能が低下する傾向にあり
好ましくない。
【0022】本発明において、重合開始温度は特に制限
されないが、通常0〜45℃、好ましくは10〜40℃
の範囲である。重合開始温度が低すぎると、誘導期間が
長くなり生産性が低下することがある。一方、重合開始
温度が高すぎると、重合熱の制御が困難となりピーク温
度が高くなり過ぎ、可溶分が多くなる等の物性低下を起
こす。
【0023】本発明に用いられる金属イオン封鎖剤とし
ては、従来公知の金属イオン封鎖能を有する化合物であ
れば特に制限なく用いることができる。例えば、(1)
アミノカルボン酸及びその塩、(2)クエン酸モノアル
キルアミド及びクエン酸モノアルケニルアミド及びそれ
らの塩、(3)マロン酸モノアルキルアミド及びマロン
酸モノアルケニルアミド及びそれらの塩、(4)モノア
ルキルリン酸エステル及びモノアルケニルリン酸エステ
ル及びそれらの塩、(5)N−アシル化グルタミン酸及
びN−アシル化アスパラギン酸及びそれらの塩、(6)
β―ジケトン誘導体、(7)トロポロン誘導体、等が挙
げられる。これらの金属イオン封鎖剤は単独で用いても
よく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0024】(1)アミノカルボン酸及びその塩として
はカルボキシル基を3個以上有するアミノカルボン酸及
びその塩が金属イオン封鎖能の点で好ましい。具体的に
は、ニトリロトリ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、
ジエチレントリアミンペンタ酢酸、トリエチレンテトラ
アミンヘキサ酢酸、シクロヘキサンー1,2−ジアミン
テトラ酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミント
リ酢酸、エチレングリコールジエチルエーテルジアミン
テトラ酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン酸、N
−アルキルーN’−カルボキシメチルアスパラギン酸、
N−アルケニルーN’−カルボキシメチルアスパラギン
酸、及びこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩もしくはアミン塩が挙げられる。
【0025】(2)クエン酸モノアルキルアミド及びク
エン酸モノアルケニルアミド及びそれらの塩は、例えば
アルコールとクエン酸の脱水縮合により得られる。
【0026】(3)マロン酸モノアルキルアミド及びマ
ロン酸モノアルケニルアミド及びそれらの塩は、例え
ば、α―オレフィンをマロン酸メチルに付加せしめた後
加水分解することにより得られる。
【0027】(4)モノアルキルリン酸エステル及びモ
ノアルケニルリン酸エステル及びそれらの塩はとして
は、ラウリルリン酸、ステアリルリン酸等が挙げられ
る。
【0028】(5)N−アシル化グルタミン酸及びN−
アシル化アスパラギン酸及びそれらの塩としては、例え
ば(株)味の素より市販されているアミソフトHS−1
1やGS−11等が挙げられる。
【0029】(6)β―ジケトン誘導体としては、アセ
チルアセトン、ベンゾイルアセトン等が挙げられる。
【0030】(7)トロポロン誘導体としてはトロポロ
ン、β―ツヤプリシン、γ―ツヤプリシン等が挙げられ
る。
【0031】これら金属イオン封鎖剤の中でも好ましく
はカルボキシル基を3個以上有するアミノカルボン酸及
びその塩であり、中でもジエチレントリアミンペンタ酢
酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、シクロヘキサ
ンー1,2−ジアミノテトラ酢酸、N−ヒドロキシエチ
ルエチレンジアミントリ酢酸及びその塩が、耐尿性の点
で最も好ましい。
【0032】上記金属イオン封鎖剤の使用量は、通常親
水性不飽和単量体100重量部に対して1.0×10-5
〜10重量部、好ましくは1.0×10-4〜5重量部の
範囲である。使用量が10重量部を越えると、使用に見
合う効果が得られず不経済になるばかりか、吸収量が低
下したり、8族遷移金属イオン必要が多量となる等、問
題が生じる。また、1.0×10-5重量部よりも少ない
と耐尿性向上の効果が得られない。
【0033】本発明において上記親水性不飽和単量体水
溶液中には、上記金属イオン封鎖剤とともに、該金属イ
オン封鎖剤によって封鎖される量より過剰のVIII族遷移
金属イオンを共存させることが必須である。該VIII族遷
移金属イオンが過剰に存在することで、はじめてレドッ
クス開始剤による重合が可能となる。VIII族遷移金属イ
オンとは元素の周期表中のVIII族遷移金属を示し、例え
ば、鉄、コバルト、ニッケルイオンで、その酸化数は特
に問わない。
【0034】上記VIII族遷移金属イオンの該水溶液中の
存在量は、VIII族遷移金属イオン自体が共存する金属イ
オン封鎖剤によって封鎖されるために、金属イオン封鎖
剤及びレドックス開始剤の使用量とその種類によって異
なるが、上記金属イオン封鎖剤存在下にレドックス開始
剤により重合が開始されるのに充分な量が存在していれ
ばよく、金属イオン封鎖剤によって封鎖される量より極
小過剰存在していればよい。上記VIII族遷移金属イオン
の過剰に存在する量は、溶液の組成、pH、温度ととも
に、金属イオン封鎖剤とVIII族遷移金属イオンの種類に
よっても異なる場合があるが、本願における過剰存在量
とは、金属イオン封鎖剤の配位子数とVIII族遷移金属イ
オンの配位数によって決まるモル割合よりその封鎖量を
求め、その封鎖量より過剰な量を意味する。該過剰存在
量は、親水性不飽和単量体100重量部に対して1.0
×10-6重量部以上〜0.01重量部未満が好ましく、
かつ、VIII族遷移金属イオンの全量が親水性不飽和単量
体100重量部に対して0.01重量部以下であること
が好ましい。VIII族遷移金属イオンの過剰に存在する量
が1.0×10-6重量部未満であるとレドックス開始剤
による重合が開始され難く、誘導期間が長くなって生産
性の点で好ましくない。又、0.01重量部以上である
とレドックス開始剤の消費バランスが崩れて重合が暴走
したり、途中で停止してしまう場合がある。さらに、VI
II族遷移金属イオンの全量が0.01重量部を越えて存
在していると、得られる吸水性樹脂の物性や耐尿性の低
下、着色等が起こり好ましくない。重合開始温度0〜4
5℃において、誘導期間が5分以内にレドックス開始剤
による重合が開始される量が好ましい。さらに、上記親
水性不飽和単量体と金属イオン封鎖剤及びVIII族遷移金
属イオンを含む親水性不飽和単量体水溶液であって、2
0℃、溶液中の溶存酸素が0.01〜0.1ppm(mg/
L)の条件において、過酸化水素とL−アスコルビン酸
からなるレドックス開始剤によって誘導期間が5分以内
で、好ましくは1秒〜5分以内で、より好ましくは5秒
〜5分以内で重合が開始される親水性不飽和単量体水溶
液が、本発明の目的とする吸水性樹脂を生産性よく製造
するのに特に好ましい。この時、過酸化水素とL−アス
コルビン酸の使用量は、モノマーのモル量に対して、各
々0.0014g/mol、0.0018g/molとする。誘
導期間が存在しないと重合が均一に進行せず、耐尿性の
著しい低下をもたらす。又、誘導期間が5分より長いと
生産性の点で好ましくない。ここで誘導期間とは、モノ
マー水溶液に開始剤を添加・混合してから重合が開始さ
れるまでの期間を示す。重合開始は、モノマー水溶液の
白濁及び/又は温度上昇により容易に判断できる。尚、
白濁及び温度上昇が両方起こる場合は、その短い方の時
間を誘導期間とする。
【0035】さらに、上記VIII族遷移金属イオンの存在
量を最適なものとするために、必要によりVIII族遷移金
属イオンを該モノマー水溶液に添加し、その存在量を調
整してもよい。添加する場合はVIII族遷移金属イオン含
有水溶液を添加しても良く、例えば、塩化物、硝酸塩、
硫酸塩等の水溶性の塩類として添加してもよい。
【0036】上記重合により得られる重合体は、通常、
60〜90重量%の水分を含んだ含水ゲル状態であり、
その用途が衛材等である場合には、含水率が10重量%
以下となるように該含水ゲル状重合体を乾燥した後、好
ましくは粉砕を行い吸水性樹脂とする。
【0037】上記含水ゲル状重合体の乾燥方法として
は、特に限定されるものではなく、従来公知の方法によ
り乾燥される。例えば(1)有機溶剤中での共沸脱水によ
る方法、(2)強制通風炉、減圧乾燥機、マイクロ波乾燥
機、赤外線乾燥機、所定温度に加熱されたベルトまたは
ドラムドライヤー等を用いて直接乾燥する方法等が挙げ
られる。この内、(1)の共沸脱水は製品中に有機溶媒が
残存する問題があり、これを完全に除去するためにはコ
スト高となることから、(2)の含水ゲル状重合体を直接
乾燥する方法が特に好ましい。この際の乾燥温度は50
℃〜230℃が好ましく、生産性の点からは120℃〜
180℃がより好ましい。乾燥温度が120℃より低い
と完全に乾燥するまでに長時間を必要とし、生産性の低
下を招くため好ましくない。また、230℃を越えると
吸水性樹脂の著しい劣化が起こる場合があり注意を要す
る。通常、これらの方法によって、固形分60%以上、
さらに90%以上まで乾燥されることが好ましい。
【0038】上記の様に乾燥して得られた吸水性樹脂
は、必要により従来公知の方法で粉砕および/または分
級してもよい。例えば、高速回転式粉砕機(ピンミル、
ハンマーミル等)、スクリューミル(コーヒーミル)、
ロールミル等が挙げられる。粉末状の吸水性樹脂を目的
とする場合、平均粒子径10〜2000μm、さらに好
ましくは100〜1000μm、最も好ましくは150
〜600μm程度に調整され、かつ、その粒度分布は狭
い方が好ましい。
【0039】さらに、上記製造方法により得られた吸水
性樹脂は、必要により加圧下の吸収特性を高めるため
に、該吸水性樹脂が有する官能基と反応し得る架橋剤
(以下、表面架橋剤と記す)と混合、処理してその表面
近傍を架橋してもよい。表面架橋剤との反応は、乾燥せ
ずに含水ゲル状重合体で行うこともできるが、最終製品
の吸収特性を高めるためには、好ましくは含水率が10
重量%以下となるように乾燥した後、必要に応じて粉砕
及び所望の粒度に調整することが好ましい。
【0040】上記表面架橋剤としては、上記吸水性樹脂
が有する官能基と反応する化合物であれば特に制限なく
用いることができる。該官能基がカルボキシル基である
場合、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、1,4-
ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、2,4-ペンタン
ジオール、1,6-ヘキサンジオール、2,5-ヘキサンジオー
ル、トリメチロールプロパン等の多価アルコール化合
物;エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエ
チレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロール
ポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジ
ルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテ
ル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリ
プロピレングリコールジグリシジルエーテル等の多価エ
ポキシ化合物;ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン等の多価アミン類;2,4-トリレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の
多価イソシアネート類;エチレンカーボネート(1,3-ジ
オキソラン-2-オン)、プロピレンカーボネート(4-メ
チル-1,3-ジオキソラン-2-オン)、4,5-ジメチル-1,3-
ジオキソラン-2-オン、エピクロロヒドリン、エピブロ
モヒドリン等が挙げられるが、これら化合物に限定され
るものではない。これら表面架橋剤は、単独で用いても
よく、また、2種類以上を併用してもよい。これら表面
架橋剤の使用量は、用いる化合物やそれらの組み合わせ
等にもよるが、該吸水性樹脂の固形分100重量%に対
して、0.001重量%〜10重量%の範囲内であるこ
とが好ましく、0.01重量%〜5重%の範囲内である
ことがさらに好ましい。上記表面架橋剤の使用量が10
重量%を越える場合には、不経済となるばかりか、該吸
水性樹脂表面近傍に最適な架橋構造を形成する上で架橋
剤の使用量が過剰となるため好ましくない。また、表面
架橋剤の使用量が0.001重量%未満の場合には、得
られる吸水性樹脂の加圧下の性能を向上させる上でその
改良効果が得られ難いため好ましくない。
【0041】上記吸水性樹脂と表面架橋剤とを混合する
際には、溶媒として水を用いることが好ましい。また、
上記吸水性樹脂と表面架橋剤とを混合する際には、必要
に応じて、溶媒として親水性有機溶媒を用いてもよい。
親水性有機溶媒としては、例えば、メチルアルコール、
エチルアルコール、n-プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n-ブチルアルコール、イソブチルアルコ
ール、t-ブチルアルコール等の低級アルコール類;アセ
トン等のケトン類;ジオキサン、テトラヒドロフラン等
のエーテル類;N,N-ジメチルホルムアミド等のアミド
類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類等が挙げ
られる。また、上記吸水性樹脂と表面架橋剤との混合方
法は特に限定されるものではない。従来公知の混合装置
を用いて、必要に応じて水および/または親水性有機溶
媒に溶解させた表面架橋剤を、該吸水性樹脂に直接、噴
霧若しくは滴下して混合する方法が好ましい。また、水
を用いて混合する場合には、水に不溶な微粒子状の粉体
や、界面活性剤等を共存させてもよい。
【0042】上記吸水性樹脂の表面近傍を架橋する際に
は、表面架橋剤と混合した後、架橋剤の種類により、必
要に応じて通常の乾燥機または加熱炉を用いて加熱処理
を行う。上記加熱処理の処理温度は、用いる表面架橋剤
にもよるが、80℃以上が好ましく、100℃〜230
℃の範囲内がさらに好ましい。処理温度が80℃未満の
場合には、加熱処理に時間がかかり、生産性の低下を引
き起こすのみならず、均一な架橋構造が形成されず、性
能の優れた吸水性樹脂を得ることができないため、好ま
しくない。処理温度が 250℃を越える場合には、得
られる吸水性樹脂の劣化を引き起こし、その性能が低下
するため、好ましくない。
【0043】本発明により生産性良く得られる吸水性樹
脂は、吸水倍率が大きく、かつ耐尿性が高い、優れた特
徴を有する。よって、本発明で得られた吸水性樹脂は、
子供用および大人用紙おむつ、生理用ナプキン、失禁用
パッド、母乳パッド、ペットシート等の衛生材料に特に
最適に使用することができる。 また、鮮度保持材、保
冷材、ドリップ吸収材等の保水材、結露防止剤、土木建
築用の止水材やパッキング材、電線や光ファイバーの止
水材、等の吸水性樹脂を利用する各種用途にも有用であ
る。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明の範囲がこれらの実施例にのみに限定される
ものではない。また実施例および比較例中の%は特に断
りの無い限り重量%を、ppmはmg/Kg(重量/重量)
を意味するものとする。
【0045】なお、吸水性樹脂の吸収倍率、劣化可溶分
量、劣化率は以下の方法により測定した。
【0046】劣化可溶分は吸水性樹脂を実使用に近い条
件においた時に溶出してくる可溶分で、少ないほど優れ
た吸水性樹脂といえる。又、劣化率は、劣化可溶分と非
劣化時の可溶分の差で表し、この差が小さいほど耐尿性
に優れている吸水性樹脂である。
【0047】(1)吸水性樹脂の吸収倍率 吸水性樹脂0.1gを不織布製の袋(60mm×60m
m)に均一に入れ、0.9重量%塩化ナトリウム水溶液
(生理食塩水)中に浸漬した。30分後に袋を引き上
げ、遠心分離機を用いて250Gで3分間水切りを行っ
た後、袋の重量W1(g)を測定した。又、同様の操作
を吸水性樹脂を用いないで行い、その時の重量W
0(g)を測定した。そして、これら重量W1・W0から
次式に従って常圧下吸収倍率(g/g)を算出した。
【0048】吸収倍率(g/g)=(W1(g)−W
0(g))/吸水性樹脂(g)−1 (2)吸水性樹脂の劣化可溶分量 100mlの蓋付プラスチック容器中で、吸水性樹脂1
gをL−アスコルビン酸0.005%含有した人工尿2
5gに膨潤させ、37℃で16時間放置した。16時間
後、上記膨潤ゲルを975gの脱イオン水中に分散し、
1時間攪拌した後、濾紙で1分間濾過した。次に、得ら
れた濾液50gを100mlビーカーにとり、該濾液に
0.1N−水酸化ナトリウム水溶液1ml、N/200
−メチルグリコールキトサン水溶液10ml、および、
0.1%トルイジンブルー水溶液4滴を加えた。次い
で、上記ビーカーの溶液を、N/400−ポリビニル硫
酸カリウム水溶液を用いてコロイド滴定し、溶液の色が
青色から赤紫色に変化した時点を滴定の終点として滴定
量A(ml)を求めた。また、吸水性樹脂を用いないで
同様の操作を行い、ブランクとして滴定量B(ml)を
求めた。そして、これら滴定量A・Bと吸水性樹脂を構
成する単量体の平均分子量Cとから、次式に従って劣化
可溶分量D(重量%)を算出した。
【0049】 劣化可溶分量D(重量%)=(B−A)×0.005×C 人工尿の組成を以下に示す。
【0050】 尿素 1.9% 塩化ナトリウム 0.8% 塩化マグネシウム 0.1% 塩化カルシウム 0.1% (3)吸水性樹脂の劣化率 上記劣化可溶分の測定方法において、吸水性樹脂を膨潤
させる人工尿にL−アスコルビン酸を加えないこと以外
は全く同様の操作を行うことで、非劣化可溶分E(重量
%)を求めた。この非劣化可溶分Eと先に求めた劣化可
溶分Dとから、次式に従って劣化率(重量%)を算出し
た。
【0051】劣化率(重量%)=D−E 実施例1 内面をテフロンコーティングし、温度計、窒素導入管、
開始剤等の投入孔を有するポリエチレンフィルムで上面
をシールしたステンレス製バット(320×255×5
5mm)中で、中和率65モル%の部分中和アクリル酸
ナトリウム塩の35%水溶液2000gに、架橋剤とし
てポリエチレングリコールジアクリレート(=PEGD
A)1.97g(対モノマー0.05モル%)、金属イ
オン封鎖剤としてジエチレントリアミンペンタ酢酸5ナ
トリウム塩5ppm(対モノマー重量)、VIII族遷移金
属イオンとして硝酸第二鉄を鉄イオン0.5ppm(対
モノマー重量)となるように溶解した。(この時のモノ
マー水溶液中の鉄イオン濃度はモノマー重量に対して
0.9ppmであり、過剰の鉄イオン存在量は約0.3
ppmとなる。)このバットを温度調節可能な水浴に浸
し、液温を17℃に保ったまま窒素を吹き込み、水溶液
中の溶存酸素を0.04ppm(mg/L)まで除去した。
(尚、該モノマー溶液の一部をサンプリングし、20℃
で過酸化水素/L−アスコルビン酸系開始剤(0.00
14/0.0018g/mol)で重合を開始させたとこ
ろ、その誘導期間は28秒だった。)次いで、熱分解性
重合開始剤として5%2,2’−アゾビス(2−アミジ
ノプロパン)二塩酸塩水溶液3.24gを、レドックス
開始剤として5%過硫酸ナトリウム水溶液3.24g、
0.5%L−アスコルビン酸水溶液2.92g、および
0.35%過酸化水素水溶液3.34gを該モノマー溶
液に順次添加、混合した。添加30秒後(誘導期間)に
モノマー水溶液は白濁し温度が上昇し始め、重合が開始
された。モノマーの温度は8分40秒後にピーク温度に
達し、ピーク温度は84℃であった。尚、重合開始時点
から12分間、水浴の温度を20℃に維持し、引き続い
てバットを80℃の湯浴に浸して12分間熟成した。さ
らに、得られた透明の含水ゲルをミートチョッパーで粉
砕し、次いで180℃の熱風で30分間乾燥した。乾燥
物を粉砕機で粉砕し、425μm/300μmになるよ
うに分級し、吸水性樹脂(1)を得た。得られた吸水性樹
脂(1)の吸収倍率、劣化可溶分、および劣化率を測定
し、その結果を表1に記載した。
【0052】実施例2 実施例1において、架橋剤PEGDAの使用量を3.1
5g(対モノマー0.08モル%)に、VIII族遷移金属
イオンとして鉄イオン濃度を1.0ppm(対モノマー
重量。過剰の鉄イオン存在量は約0.4ppmとなる。)
とすること以外は全く同様の操作を行うことで、吸水性
樹脂(2)を得た。この時、誘導期間は26秒、ピーク温
度は86℃(8分35秒後)だった。(尚、実施例1と
同様に重合開始直前にモノマー溶液の一部をサンプリン
グし、実施例1と同様の条件で過酸化水素/L−アスコ
ルビン酸系開始剤で重合を開始させたところ、その誘導
期間は24秒だった。)得られた吸水性樹脂(2)の吸収
倍率、劣化可溶分、および劣化率を測定し、その結果を
表1に記載した。
【0053】実施例3 実施例1において、金属イオン封鎖剤としてジエチレン
トリアミンペンタ酢酸5ナトリウム塩に代えてトリエチ
レンテトラミンヘキサ酢酸6ナトリウム塩5ppm(対
モノマー重量)を、VIII族遷移金属イオンとして鉄イオ
ン濃度を1.4ppm(対モノマー重量。過剰の鉄イオ
ン存在量は約0.5ppmとなる。)とすること以外は全
く同様の操作を行うことで、吸水性樹脂(3)を得た。こ
の時、誘導期間は20秒、ピーク温度は85℃(8分3
0秒後)だった。(尚、実施例1と同様に重合開始直前
にモノマー溶液の一部をサンプリングし、実施例1と同
様の条件で過酸化水素/L−アスコルビン酸系開始剤で
重合を開始させたところ、その誘導期間は18秒だっ
た。)得られた吸水性樹脂(3)の吸収倍率、劣化可溶
分、および劣化率を測定し、その結果を表1に記載し
た。
【0054】実施例4 実施例1において、金属イオン封鎖剤としてジエチレン
トリアミンペンタ酢酸5ナトリウム塩の使用量を1pp
m(対モノマー重量)に、VIII族遷移金属イオンとして
硫酸第一鉄を鉄イオンとして0.4ppm(対モノマー
重量。過剰の鉄イオン存在量は約0.3ppmとなる。)
になるように添加すること以外は全く同様の操作を行う
ことで、吸水性樹脂(4)を得た。この時、誘導期間は2
分50秒、ピーク温度は74℃(16分後)だった。
(尚、実施例1と同様に重合開始直前にモノマー溶液の
一部をサンプリングし、実施例1と同様の条件で過酸化
水素/L−アスコルビン酸系開始剤で重合を開始させた
ところ、その誘導期間は2分35秒だった。)得られた
吸水性樹脂(4)の吸収倍率、劣化可溶分、および劣化率
を測定し、その結果を表1に記載した。
【0055】比較例1 実施例1において、金属イオン封鎖剤を使用せず、VIII
族遷移金属イオンとして鉄イオン濃度を0.6ppm
(対モノマー重量)とすること以外は全く同様の操作を
行うことで、比較用吸水性樹脂(5)を得た。この時、誘
導期間は10秒、ピーク温度は81℃(8分40秒後)
だった。得られた比較用吸水性樹脂(5)の吸収倍率、劣
化可溶分、および劣化率を測定し、その結果を表1に記
載した。
【0056】比較例2 実施例1において、VIII族遷移金属イオンとして鉄イオ
ン濃度を110ppm(対モノマー重量。過剰の鉄イオ
ン存在量は約109ppmとなる。)とすること以外は全
く同様に重合開始を試みたが、過酸化水素水溶液を添加
直後に白濁して(誘導期間0秒)重合が瞬時に停止して
しまい、それ以上進まなくなった。(尚、実施例1と同
様に重合開始直前にモノマー溶液の一部をサンプリング
し、実施例1と同様の条件で過酸化水素/L−アスコル
ビン酸系開始剤で重合を開始させたところ、その誘導期
間は同様に0秒だった。) 比較例3 実施例1と同様のバット中に、中和率74モル%の部分
中和アクリル酸ナトリウム塩の32%水溶液、架橋剤と
してポリグリセロールポリグリシジルエーテル26mg
(対モノマー0.67ミリモル%)、金属イオン封鎖剤
としてN−アシル化グルタミン酸2Na塩(味の素(株)
製、アミソフトHS-21)1%(対モノマー重量)、鉄イ
オン濃度13ppm(対モノマー重量。過剰の鉄イオン
は0ppm。)を溶解した。続いて実施例1と同様に20
℃への調温及び溶存酸素の除去を行い、レドックス開始
剤として5%過硫酸ナトリウム水溶液2.90g、0.
5%L−アスコルビン酸水溶液2.61g、および0.
35%過酸化水素水溶液2.98gを順次添加、混合し
たが、10分以上たっても重合は全く開始しなかった。
【0057】(尚、実施例1と同様に重合開始直前にモ
ノマー溶液の一部をサンプリングし、実施例1と同様の
条件で過酸化水素/L−アスコルビン酸系開始剤を添加
したが、10分以上たっても重合は開始しなかった。) 比較例4 実施例1と同様のバット中に、中和率68モル%の部分
中和アクリル酸ナトリウム塩の37%水溶液、架橋剤と
してアリルメタクリレート2.96g(対モノマー0.
28モル%)、金属イオン封鎖剤としてジエチレントリ
アミンペンタ酢酸5ナトリウム塩440ppm(対モノ
マー重量)、鉄イオン濃度1ppm(対モノマー重量。
過剰の鉄イオンは0ppm。)、及び部分加水分解ポリビ
ニルアルコール0.15gを溶解した。続いて実施例1
と同様に20℃への調温及び溶存酸素の除去を行い、レ
ドックス開始剤として20%過硫酸ナトリウム水溶液
5.1g、3.5%過酸化水素水溶液6.8g、および
2%L−アスコルビン酸水溶液4.68gを順次添加、
混合したが、10分以上たっても重合は全く開始しなか
った。
【0058】(尚、実施例1と同様に重合開始直前にモ
ノマー溶液の一部をサンプリングし、実施例1と同様の
条件で過酸化水素/L−アスコルビン酸系開始剤を添加
したが、10分以上たっても重合は開始しなかった。) 比較例5 実施例1において、VIII族遷移金属イオンとして鉄イオ
ン濃度を0.4ppm(対モノマー重量。過剰の鉄イオ
ンは0ppm。)とすること以外は全く同様の重合条件で
重合を試みたが、17〜25℃では10分以上たっても
重合が全く開始しなかった。(尚、実施例1と同様に重
合開始直前にモノマー溶液の一部をサンプリングし、実
施例1と同様の条件で過酸化水素/L−アスコルビン酸
系開始剤を添加したが、10分以上たっても重合は開始
しなかった。)よって湯浴を50℃に上げて強制的に熱
分解性開始剤による重合を行った。この時約3分後には
ピーク温度は100℃を越え、ゲルの突沸が一部みられ
た。以降、実施例1と同様の操作を行うことで、比較用
吸水性樹脂(6)を得た。得られた比較用吸水性樹脂(6)の
吸収倍率、劣化可溶分、および劣化率を測定し、その結
果を表1に記載した。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】本発明の方法によれば、吸収倍率が大き
く、かつ劣化時の可溶分及び劣化率が小さいという優れ
た耐尿性を有する吸水性樹脂を、生産性よく製造する事
ができる。本発明で得られる吸水性樹脂は上記特徴を有
するため、子供用および大人用紙おむつ、生理用ナプキ
ン、失禁用パッド、母乳パッド、ペットシート等の衛生
材料に特に最適に使用することができる。また、鮮度保
持材、保冷材、ドリップ吸収材等の保水材、結露防止
剤、土木建築用の止水材やパッキング材、電線や光ファ
イバーの止水材、等の吸水性樹脂を利用する各種用途に
も有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 初田 卓己 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内 Fターム(参考) 4J011 AA05 HA02 HB26 HB27 PA03 PA25 PA27 PA28 PA29 PA35 PA36 PA37 PA40 PA44 PA45 PA46 PB30 PB40 PC07 PC08 4J015 CA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性エチレン性不飽和単量体と架橋剤を
    主成分とする親水性不飽和単量体水溶液をレドックス開
    始剤で重合して吸水性樹脂を製造する方法において、金
    属イオン封鎖剤、及び該金属イオン封鎖剤によって封鎖
    される量より過剰のVIII族遷移金属イオンの存在下、重
    合を行うことを特徴とする吸水性樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】上記VIII族遷移金属イオンの過剰に存在す
    る量が、親水性不飽和単量体100重量部に対して1.
    0×10-6重量部以上〜0.01重量部未満であり、VI
    II族遷移金属イオンの全量が親水性不飽和単量体100
    重量部に対して0.01重量部以下である請求項1記載
    の吸水性樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】上記金属イオン封鎖剤の使用量が、親水性
    不飽和単量体100重量部に対して1.0×10-5〜1
    0重量部である請求項1又は2記載の吸水性樹脂の製造
    方法。
  4. 【請求項4】水溶性エチレン性不飽和単量体、架橋剤、
    金属イオン封鎖剤及びVIII族遷移金属イオンを含む親水
    性不飽和単量体水溶液であって、20℃、溶液中の溶存
    酸素が0.01〜0.1ppm(mg/L)の条件において、過
    酸化水素とL−アスコルビン酸からなるレドックス開始
    剤によって誘導期間が5分以内で重合が開始される親水
    性不飽和単量体水溶液。
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