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JP2000027761A - ベローズ式ポンプ - Google Patents

ベローズ式ポンプ

Info

Publication number
JP2000027761A
JP2000027761A JP19443298A JP19443298A JP2000027761A JP 2000027761 A JP2000027761 A JP 2000027761A JP 19443298 A JP19443298 A JP 19443298A JP 19443298 A JP19443298 A JP 19443298A JP 2000027761 A JP2000027761 A JP 2000027761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bellows
columnar member
columnar
type pump
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19443298A
Other languages
English (en)
Inventor
Yorito Nakao
頼人 中尾
Yoshio Sakiyama
能夫 崎山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP19443298A priority Critical patent/JP2000027761A/ja
Publication of JP2000027761A publication Critical patent/JP2000027761A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベローズ内に無駄容積を低減するための柱状
部材を配設したベローズ式ポンプであって、ベローズ内
の無駄容積を効果的に低減しつつ、ベローズと柱状部材
との接触をできるだけなくして、柱状部材の脱落防止、
ベローズの耐久性向上等を図ったベローズ式ポンプを提
供すること。 【解決手段】 ベローズ20内部には、そのポンプ室2
4の無駄容積を低減するための円柱状部材39がベロー
ズ20の軸方向に沿って配設支持されている。円柱状部
材39の端板22位置の端部と台座23位置の端部に
は、それぞれひだ部20A位置の円柱状部材39の略中
間部の径よりも大径に形成された大径部39A,39B
が設けられ、ベローズ20のひだ部20A位置の円柱状
部材39の略中間部は、軸方向の略中間部がすぼまった
略つつみ形状に形成される。これにより、ベローズ20
内に配設された円柱状部材39とひだ部20Aとの隙間
は、円柱状部材39と端板22と台座23との隙間より
も大きく設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃料供
給装置等に用いられるベローズ式ポンプに関し、特に、
ベローズ内の無駄容積を低減させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インジェクタを用いて燃料を噴射供給す
る内燃機関においては、噴射燃料の微粒化や燃料通路内
のベーパ発生防止等を考慮すると、燃料圧が高い方が有
利な場合が多い。比較的高い圧力を容易に得られるポン
プとしては、シリンダ内を摺動するプランジャによって
燃料を加圧するプランジャポンプがあるが、シリンダと
プランジャとの隙間部でシールするようなプランジャポ
ンプでは、例えば燃料として比較的粘度の低いガソリン
を使用した場合には、隙間からの漏れ量が過大になっ
て、消費トルクが増加する可能性がある。
【0003】以上のような問題点を解決する技術とし
て、伸縮自在な複数のベローズ内部にそれぞれポンプ室
を形成し、各ベローズを伸縮動作させてポンプ作用を行
わせるベローズ式ポンプが知られている(特開平9−1
95944号公報参照)。このようなベローズ式ポンプ
において、従来、ベローズの構造並びにその取付構造
は、図7に示すようになっている。
【0004】即ち、各ベローズ41は、ポンプヘッド4
2に固定されるポンプケーシング43内に配設されて該
ポンプヘッド42側の支持板44に固定されるシリンダ
45の中心軸周りに形成される複数のベローズ収納孔4
6に収納される。各ベローズ41は、ひだ部41Aと、
該ひだ部41Aの一端部に固定されて、ベローズ収納孔
46に摺動可能に配設される摺動ガイド47の凹部内に
位置され、その先端面が摺動ガイド47の内面に当接さ
れる端板48と、ひだ部41Aの他端部に固定される環
状の台座49と、から構成される。
【0005】各台座41は、シリンダ45によって支持
板44に固定される。このようにして基端部が固定され
た各ベローズ41は、摺動ガイド47と接触するベロー
ズ作動部材としての斜板50の揺動運動によって伸縮動
作される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ベローズ式ポンプにおいて、ポンプ容量の増大を図るた
めには、ベローズ41のひだ部41Aのひだ数を増大し
て、ベローズ41の伸縮ストローク量を増大する必要が
ある。しかし、このようなベローズ41にあっては、ひ
だ部41Aのひだの数を増大した結果、ベローズ41内
の無駄容積が大となり、次のような問題が生起する。
【0007】即ち、あるベローズ41に対し、斜板50
が摺動ガイド47から離れる方向に移動するときは、ベ
ローズ41内のポンプ室51の容積がベローズ41自体
のバネ力により拡大し、ポンプ室51内の圧力が低下す
る。これに伴い、燃料が吸入ポート52から燃料通路5
3を介して導かれ、ポンプ室51に吸入されるが、ベロ
ーズ41内の無駄容積が大きいと、ポンプ室51内の圧
力が低下しにくくなり、燃料をポンプ室51内に吸入し
にくくなり、安定したポンプ作用を行えないという問題
がある。
【0008】このため、ベローズ41内の無駄容積を低
減するべく、図に示すように、ベローズ41内に円柱状
部材54を内蔵させることが行われている。この円柱状
部材54は、その基端部がシリンダ12とポンプヘッド
11との間に介装される支持板44に支持される。しか
しながら、上述した無駄容積をより効果的に低減するに
は、ベローズ41内周面と円柱部材54外周面とがより
近接した構造となるのを避けられず、ベローズ41と円
柱状部材54との接触によって、円柱状部材54が脱落
するおそれがあると共に、ベローズ41のひだ部41A
の摩耗等が発生し、ベローズ41の耐久性が低下すると
いう問題があった。
【0009】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、ベローズ内に無駄容積を低減するための柱状
部材を配設したベローズ式ポンプであって、ベローズ内
の無駄容積を効果的に低減しつつ、ベローズと柱状部材
との接触をできるだけなくして、柱状部材の脱落防止、
ベローズの耐久性向上等を図ったベローズ式ポンプを提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、伸縮自在な複数のベローズ内部にポンプ室を
形成し、各ベローズを伸縮動作させてポンプ作用を行わ
せるベローズ式ポンプにおいて、ベローズ内部にポンプ
室の無駄容積を低減するための柱状部材をベローズの軸
方向に沿って配設して支持する一方、前記ベローズの両
端部間のひだ部と柱状部材との隙間を、該ベローズの両
端部と柱状部材との隙間よりも大きくしたことを特徴と
する。
【0011】請求項2に係る発明は、前記ベローズの両
端部位置の柱状部材の両端部のベローズの中心軸と直交
する方向の長さを、ベローズのひだ部位置の柱状部材の
両端部間の略中間部のベローズの中心軸と直交する方向
の長さよりも長く形成したことを特徴とする。請求項3
に係る発明は、前記ベローズ及び柱状部材がそれぞれ略
円筒形状及び略円柱形状に形成され、ベローズの両端部
位置の柱状部材の両端部に、ベローズのひだ部位置の柱
状部材の略中間部の径よりも大なる大径部を設けたこと
を特徴とする。
【0012】請求項4に係る発明は、前記ベローズのひ
だ部位置の柱状部材の略中間部を、軸方向の略中間部が
すぼまった略つつみ形状に形成したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、伸縮自在な複数のベローズ内部
にポンプ室を形成し、各ベローズを伸縮動作させてポン
プ作用を行わせるベローズ式ポンプにおいて、ベローズ
内部にポンプ室の無駄容積を低減するための柱状部材を
ベローズの軸方向に沿って配設する一方、前記ベローズ
と柱状部材との隙間を、ベローズの両端部のうち固定さ
れる側の端部から遠ざかるほど大きく形成したことを特
徴とする。
【0013】請求項6に係る発明は、前記柱状部材の外
面に、ベローズと柱状部材との隙間がベローズの固定端
部から遠ざかるほど大きくなるようなテーパ面を形成し
たことを特徴とする。請求項7に係る発明は、前記ベロ
ーズ固定端部側に設けられる柱状部材支持部と、該支持
部に支持される柱状部材基端部との間に、該柱状部材の
ベローズの中心軸と直交する方向の動きを許容する遊び
を設けたことを特徴とする。
【0014】請求項8に係る発明は、前記柱状部材に
は、その基端部底面に、流体の吸入通路と吐出通路とに
連通する凹部を設けると共に、該凹部内とベローズと柱
状部材との間の空間部とを連通する流体通路を設けたこ
とを特徴とする。請求項9に係る発明は、前記ベローズ
固定端部側に設けられる柱状部材支持部を、ベローズの
基端部に設けられた台座と、該台座を支持する支持部に
形成された凹部と、から構成し、柱状部材の基端部を前
記凹部内に挿入して、柱状部材のその中心軸と直交する
方向の支持を行うと共に、前記台座にて柱状部材のその
中心軸方向の支持を行うように構成したことを特徴とす
る。
【0015】かかる本発明の作用について説明する。請
求項1に係る発明は、柱状部材とベローズのひだ部との
隙間が、柱状部材とベローズの両端部との隙間よりも大
きく設定されることによって、次のような作用を奏す
る。ベローズは、その内圧の上下変動による形状変形時
に、ベローズの自由端部が柱状部材の一方の端部にて受
けられ、例えば、略中間部が膨らんだ略樽型とすぼまっ
た略瓢箪型とに繰り返し形状変化するが、柱状部材とベ
ローズのひだ部との隙間が、柱状部材と両端部との隙間
よりも大きいため、ひだ部と柱状部材との接触を極力回
避することができ、円柱部材が脱落するおそれを極力回
避することができると共に、ベローズのひだ部の摩耗等
を抑えて、耐久性を向上することができる。
【0016】しかも、柱状部材は全体の径を小さくせず
に、ひだ部に対応する部分のみの径を特に小さくしてあ
るため、無駄容積をより効果的に低減することができ
る。請求項2に係る発明においては、ベローズの両端部
位置の柱状部材の両端部のベローズの中心軸と直交する
方向の長さを、ベローズのひだ部位置の柱状部材の両端
部間の略中間部のベローズの中心軸と直交する方向の長
さよりも長く形成することによって、柱状部材とベロー
ズのひだ部との隙間が、柱状部材とベローズの両端部と
の隙間よりも大きくすることができる。
【0017】請求項3に係る発明においては、ベローズ
及び柱状部材がそれぞれ略円筒形状及び略円柱形状に形
成されている場合、柱状部材の両端部に大径部を設ける
ことによって、柱状部材とベローズのひだ部との隙間
が、柱状部材とベローズの両端部との隙間よりも大きく
することができる。請求項4に係る発明においては、ベ
ローズのひだ部位置の柱状部材の略中間部を、軸方向の
略中間部がすぼまった略つつみ形状に形成したことによ
り、ベローズは、その内圧の上下変動による形状変形時
に、略中間部が膨らんだ略樽型とすぼまった略瓢箪型と
に繰り返し形状変化した場合に、ひだ部と柱状部材との
接触を極力回避することができる。
【0018】請求項5に係る発明においては、ベローズ
と柱状部材との隙間を、ベローズの両端部のうち固定さ
れる側の端部から遠ざかるほど大きく形成したから、ベ
ローズに曲がりが発生した場合でも、該ベローズと柱状
部材との接触を極力防止することができる。請求項6に
係る発明においては、柱状部材の外面に、ベローズと柱
状部材との隙間がベローズの固定端部から遠ざかるほど
大きくなるようなテーパ面を形成することによって、ベ
ローズと柱状部材との隙間を、ベローズの両端部のうち
固定される側の端部から遠ざかるほど大きく形成するこ
とができる。
【0019】請求項7に係る発明においては、ベローズ
の動きに合わせて柱状部材がベローズの中心軸と直交す
る方向に運動可能となり、ベローズと柱状部材とが接触
したとしても、柱状部材が脱落するおそれが少なくな
る。請求項8に係る発明においては、柱状部材とベロー
ズの端板との間に空間を設ける必要がなく、無駄容積を
より効果的に低減することができる。
【0020】請求項9に係る発明においては、柱状部材
の支持をポンプに予め備えられた台座や該台座を支持す
る支持部にて支持することができ、新たに支持部品を設
ける必要がない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、ベローズ内に無駄容積を低減するための柱
状部材を配設したベローズ式ポンプにおいて、ベローズ
内の無駄容積を効果的に低減しつつ、ベローズと柱状部
材との接触をできるだけなくして、柱状部材の脱落防
止、ベローズの耐久性向上を図ることができる。
【0022】請求項2及び3に係る発明によれば、柱状
部材の形状変更によって、柱状部材とベローズの両端部
との隙間よりも大きくすることができる。請求項4に係
る発明によれば、ひだ部と柱状部材との接触を極力回避
することができ、柱状部材の脱落防止、ベローズの耐久
性向上をより効果的に図ることができる。
【0023】請求項5に係る発明によれば、ベローズに
曲がりが発生した場合でも、該ベローズと柱状部材との
接触を極力防止することができ、柱状部材の脱落防止、
ベローズの耐久性向上をより効果的に図ることができ
る。請求項6に係る発明によれば、柱状部材の形状変更
によって、ベローズと柱状部材との隙間を、ベローズの
両端部のうち固定される側の端部から遠ざかるほど大き
く形成することができる。
【0024】請求項7に係る発明によれば、柱状部材の
脱落防止をより効果的に図ることができる。請求項8に
係る発明によれば、ベローズ内の無駄容積をより効果的
に低減することができる。請求項9に係る発明によれ
ば、柱状部材の支持を新たに部品を設けずに、既存部品
にて容易に行うことができ、製作性の向上を図ることが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明の実施の形態を詳述する。先ず、図6に基づい
て、本発明に係るベローズ式ポンプを燃料ポンプとして
適用した内燃機関の燃料噴射システムを説明する。この
図において、燃料タンク1から電動モータ2にて駆動さ
れるフィードポンプ3で燃料ポンプ4の吸入側に燃料が
圧送される。尚、低圧レギュレータ5にて燃料ポンプ4
の吸入側の圧力は所定値に保持される。
【0026】燃料ポンプ4により高圧化された燃料は高
圧配管を通ってインジェクタ6に圧送され、インジェク
タ6により内燃機関の吸入空気中に噴射される。尚、高
圧レギュレータ7にて燃料ポンプ4の吐出側の高圧配管
内の圧力は所定値に保持される。又、燃料ポンプ4のケ
ーシング内と燃料配管系における燃料タンク1へのリタ
ーン通路(低圧)とは、リターン油路8を介して連通さ
れており、このリターン油路8にはチェック弁9が介装
連結されている。
【0027】かかる燃料ポンプ4は、内燃機関のシリン
ダヘッドの外壁に固定され、該燃料ポンプ4の後述する
回転軸は軸方向に自由な継手部により吸気側カムシャフ
トの端部に結合され、このカムシャフトにより動力を伝
達される。次に、図1に基づいて燃料ポンプ4の構成を
詳述する。図1において、燃料ポンプ4の外形を定める
ポンプヘッド11、シリンダ12及びケーシング13
は、ボルト15,16により結合されている。又、ポン
プヘッド11とシリンダ12との接合面間には、支持部
としての支持板17と、チェック弁取付板18とが挟み
込まれて固定されている。
【0028】シリンダ12には、その中心軸周りに3個
のベローズ収納孔19が形成されている。そして、各ベ
ローズ収納孔19には、円筒状のベローズ20が収納さ
れ、更に摺動ガイド21が摺動自由に嵌合されている。
ベローズ20は、円筒状に形成されたひだ部20Aと、
該ひだ部20Aの先端部(図1では上端)に溶接され
て、ひだ部20Aの先端部を閉止する円板状の端板22
と、ひだ部の基端部(図1では下端)に溶接された台座
23と、から構成され、その内部にポンプ室24が形成
されている。
【0029】ベローズ20の台座23は、開口部23A
を中央部に有する略円形リングに形成されている。前記
シリンダ12の支持板17側のべローズ収納孔19周り
の端面部には、ベローズ収納孔19に沿って環状をなす
段部12Aがざぐり加工によって設けられており、各台
座23は、その外周端部が前記段部12A内側に位置さ
れた状態で、ポンプヘッド11にボルト16によって締
結されるシリンダ12によって支持板17に押さえ固定
される。
【0030】かかる台座23の支持板17との当接面に
は環状溝23Bが形成され、この環状溝23Bに装着さ
れたシール部材としてのOリング27が台座23と支持
板17との当接面間に介在されて、ポンプ室24外部へ
の燃料の漏洩を防止している。尚、本燃料噴射システム
では、燃料ポンプ4の上流側にフィードポンプを備えて
おり、運転中はポンプ室24に常時圧力が印加される。
【0031】又、前記チェック弁取付板18には、後述
する円柱状部材の凹部と連通する流体としての燃料の吸
入ポート28と吐出ポート29とが形成されており、該
吸入ポート28には、吸入チェック弁30が、吐出ポー
ト29には、吐出チェック弁31が、それぞれ介装され
る。一方、摺動ガイド21は、ベローズ20の端部(端
板22)に被さるようにキャップ状に形成されており、
外周面にてベローズ収納孔19に摺動自由に嵌合してい
る。そして、先端面は球面状に形成してある。
【0032】ベローズ20の端板22は、摺動ガイド2
1の凹部内に位置し、その先端面で摺動ガイド21の内
面に平面同士で当接している。ケーシング13は、その
中心軸上に、ラジアルベアリング32を介して、回転軸
34を回転自在に支持している。尚、33はケーシング
13と回転軸34との間に設けられるオイルシールであ
る。
【0033】回転軸34は、その外側の端部にてカムシ
ャフトと結合されて回転するが、内側の端部には鍔部3
5を形成してある。ここで、鍔部35のケーシング13
側の面(図1で上側の面)は、スラストベアリング36
を介してケーシング13に回転自在に支持させてあり、
シリンダ12側の面(図1で下側の面)は傾斜させてあ
る。
【0034】そして、回転軸34の鍔部35の傾斜面
は、スラストベアリング37と斜板38とを介して3個
の摺動ガイド21に揺動運動を伝達するように構成され
ている。これにより、回転軸34(鍔部35)が回転す
ると、スラストベアリング36とラジアルベアリング3
2とにより回転を遮断しつつ、斜板38を揺動運動、即
ち、斜板38の各部を軸方向に前後動させて摺動ガイド
21に伝達し、これを介してベローズ20を伸縮させる
ようになっている。
【0035】尚、スラストベアリング36とラジアルベ
アリング32とによって回転を遮断するのは、回転軸3
4の回転によるねじりがベローズ20に伝達するのを防
止するためである。ここで、ベローズ20内部には、そ
のポンプ室24の無駄容積を低減するための円柱状部材
39がベローズ20の軸方向に沿って配設支持されてい
る。
【0036】前記円柱状部材39の端板22位置の端部
と台座23位置の端部には、それぞれひだ部20A位置
の円柱状部材39の略中間部の径よりも大径に形成され
た大径部39A,39Bが設けられ、大径部39Bに連
接する円柱状部材39の基端部には、大径部39A,3
9Bよりも更に径が大きいフランジ部39Cが設けられ
ている。
【0037】又、ベローズ20のひだ部20A位置の円
柱状部材39の略中間部は、軸方向の略中間部がすぼま
った略つつみ形状に形成されている。円柱状部材39の
フランジ部39C底面には、吸入ポート28と吐出ポー
ト29とに連通する凹部39Dが設けられ、更に、円柱
状部材39には、凹部39D内とベローズ20と円柱状
部材39との間の空間部とを連通する流体通路としての
燃料通路が設けられている。
【0038】前記燃料通路は、一端部が前記凹部39D
内と連通して円柱状部材39の中心軸方向に沿って延び
る孔39Eと、該孔39Eの終端部から円柱状部材39
の中心軸と直交する方向に両側に延びて円柱状部材39
外周面にて開口する孔39Fと、から構成される。以上
の構成の円柱状部材39は、そのフランジ部39Cが支
持板17に形成された凹部17Aに挿入された状態で、
ボルト16によってポンプヘッド11に締結されるシリ
ンダ12によって支持板17上に台座23が固定される
ことによって、支持板17に支持される。
【0039】即ち、円柱状部材39は、そのフランジ部
39Cが支持板17の凹部17A内に挿入されて、その
中心軸と直交する方向の支持が行われ、台座23にてそ
の中心軸方向の支持が行われる。この場合、円柱状部材
39のフランジ部39C外周面と支持板17の凹部17
A内周面との間に、該円柱状部材39のベローズ20の
中心軸と直交する方向の動きを許容する遊びを設けるの
が好ましい。
【0040】このように円柱状部材39を支持した状態
において、円柱状部材39の一方の大径部39Aはベロ
ーズ20の端板22内側に位置し、他方の大径部39B
は台座23内側に位置し、大径部39A,39B間の略
中間部はひだ部20A内側に位置する。以上のようにし
てベローズ20内に配設された円柱状部材39とひだ部
20Aとの隙間は、円柱状部材39と端板22と台座2
3との隙間よりも大きく設定される。
【0041】又、円柱状部材39を支持した状態におい
て、円柱状部材39のフランジ部39Cの凹部39D
は、チェック弁取付板18の吸入ポート28と吐出ポー
ト29とに連通する。次に、かかる構成の作用について
説明する。内燃機関のカムシャフトにより継手部を介し
て、回転軸34が回転すると、斜板38は回転軸34に
対して傾斜して支持されているため、斜板38は揺動運
動を行い、キャップ状の摺動ガイド21を介して、ベロ
ーズ20を伸縮させる。
【0042】ここで、あるベローズ20に対し、斜板3
8が摺動ガイド21から離れる方向に移動するときは、
ポンプ室24の容積がベローズ20自体のバネ力により
拡大し、ポンプ室24内の圧力が低下する。これに伴
い、燃料が吸入ポート28から凹部39D、孔39E,
孔39Fを介して導かれ、ポンプ室24に吸入される。
又、斜板38が摺動ガイド21側に移動してこれを押す
と、ベローズ20が圧縮されて、ポンプ室24の容積が
縮小され、ポンプ室24内の圧力が上昇する。これに伴
い、燃料が孔39F,孔39E 凹部39Dを介して吐
出ポート29に至り、吐出される。
【0043】ここで、かかる構成の燃料ポンプ4におい
ては、円柱状部材39とベローズ20のひだ部20Aと
の隙間が、円柱状部材39とベローズ20の端板22と
台座23との隙間よりも大きく設定されることによっ
て、次のような作用を奏する。図1(A)、ベローズ2
0内圧が大気圧の際のベローズ20の形状を示してお
り、ベローズ20は軸方向の略中間部がすぼまった略瓢
箪型を呈している。
【0044】一方、図2は、ベローズ20内圧が昇圧し
た際のベローズ20の形状を示しており、ベローズ20
は軸方向の略中間部が膨らんだ略樽型を呈している。即
ち、ベローズ20は、その内圧の上下変動による形状変
形時に、ベローズ20の端板22が円柱状部材39の大
径部39Aにて受けられ、図1(A)及び図2に示した
ような略樽型と略瓢箪型とに繰り返し形状変化するが、
円柱状部材39とベローズ20のひだ部20Aとの隙間
が、円柱状部材39と端板22と台座23との隙間より
も大きいため、ひだ部20Aと円柱状部材39との接触
を極力回避することができ、円柱部材39が脱落するお
それを極力回避することができると共に、ベローズ20
のひだ部20Aの摩耗等を抑えて、耐久性を向上するこ
とができる。
【0045】しかも、円柱状部材39は全体の径を小さ
くせずに、ひだ部20Aに対応する部分のみの径を特に
小さくしてあるため、無駄容積をより効果的に低減する
ことができる。特に、上記の実施形態によると、ベロー
ズ20のひだ部20A位置の円柱状部材39の略中間部
を、軸方向の略中間部がすぼまった略つつみ形状に形成
したことにより、ベローズの略樽型と略瓢箪型との繰り
返し形状変化に対応して、ひだ部と柱状部材との接触を
より効果的に抑えることができる。
【0046】又、上記の実施形態によると、円柱状部材
39のフランジ部39C外周面と支持板17の凹部17
A内周面との間に、該円柱状部材39のベローズ20の
中心軸と直交する方向の動きを許容する遊びを設けるよ
うにしたから、ベローズ20の動きに合わせて円柱状部
材39がベローズ20の中心軸と直交する方向に運動可
能となり、ベローズ20と円柱状部材39とが接触した
としても、円柱状部材39が脱落するおそれが少なくな
る。
【0047】更に、ポンプ室24と吸入ポート28と吐
出ポート29とを連通させる燃料通路を、円柱状部材3
9のフランジ部39Cに形成された凹部39Dと、円柱
状部材39に形成された孔39E及び孔39Fとから構
成したから、図7に示した従来技術の如く円柱状部材3
9とベローズ20の端板22との間に空間を設ける必要
がなく、円柱状部材39を可能な限り端板22に近接さ
せることができる結果、無駄容積をより効果的に低減す
ることができる。
【0048】又、円柱状部材39の基端部のフランジ部
39Cを支持板17に形成された凹部17Aに挿入し
て、円柱状部材39のその中心軸と直交する方向の支持
を行うと共に、台座23にて円柱状部材39のその中心
軸方向の支持を行う構成としたから、円柱状部材39の
支持をポンプに予め備えられた部品にて支持することが
でき、新たに支持部品を設ける必要がないため、製作性
を向上することができる。
【0049】尚、上記の実施形態においては、円柱状部
材39の両端部に大径部39A,39Bを設けると共
に、ベローズ20のひだ部20A位置の円柱状部材39
の略中間部を略つつみ形状に形成するようにしたが、図
3に示すように、ベローズ20のひだ部20A位置の円
柱状部材39の略中間部を中心軸方向に沿って一様な径
を有する単なる円柱形状にしても良い。
【0050】又、これらに限らず、要するに、ベローズ
の両端部位置の柱状部材の両端部のベローズの中心軸と
直交する方向の長さを、ベローズの両端部間のひだ部位
置の柱状部材の両端部間部分のベローズの中心軸と直交
する方向の長さよりも長く形成して、円柱状部材とベロ
ーズのひだ部との隙間が、円柱状部材とベローズの両端
部(端板と台座)との隙間よりも大きくすれば良い。
【0051】次に、本発明の他の実施形態を図4に基づ
いて説明する。この実施形態は、ベローズ20と円柱状
部材40との隙間を、ベローズ20の両端部のうち固定
される側の端部から遠ざかるほど大きく形成したもので
あり、具体的には、円柱状部材40を、その外面にベロ
ーズ20と円柱状部材40との隙間がベローズ20の固
定端部から遠ざかるほど大きくなるようなテーパ面(円
錐面)を有する略円錐形状に形成したものである。
【0052】この場合、円柱状部材40のベローズ20
の台座23に対応する端部には、大径部40Bが形成さ
れ、基端部にはフランジ部40Cが形成される。かかる
実施形態によると、図4に示すように、ベローズ20に
曲がりが発生した場合でも、該ベローズ20と円柱状部
材40との接触を極力防止することができる。
【0053】尚、図5に示す円柱状部材40の最先端部
外周面と端板22内周面とのクリアランスCは、ベロー
ズ20と円柱状部材40との接触を極力防止する上で、
次のように設定するのが好ましい。即ち、端板22外周
面と摺動ガイド21内周面とのクリアランスをAとし、
摺動ガイド21外周面とベローズ収納孔19内周面との
クリアランスをBとしたとき、円柱状部材40の最先端
部外周面と端板内周面とのクリアランスCを、C≧A+
B とする。
【0054】このようにクリアランスCを設定すること
によって、摺動ガイド21外周面がベローズ収納孔19
内周面に接し、端板22外周面が摺動ガイド21内周面
に接しても、円柱状部材40が端板22に接触せず、ベ
ローズ20と円柱状部材40との接触をより効果的に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るベローズ式ポンプの一実施形態
を示す図で、(A)は正面断面図、(B)はシリンダの
平面図
【図2】 同上のベローズ式ポンプの一実施形態の正面
断面図
【図3】 他の実施形態を示す正面断面図
【図4】 更に他の実施形態を示す正面断面図
【図5】 同上の実施形態における円柱状部材と端板と
摺動ガイドとシリンダとの関係を示す拡大断面図
【図6】 本発明に係るベローズ式ポンプを燃料ポンプ
として適用した内燃機関の燃料噴射システムを説明する
【図7】 従来のベローズ式ポンプの構成を示す正面断
面図
【符号の説明】
4 燃料ポンプ 11 ポンプヘッド 12 シリンダ 13 ケーシング 17 支持板 19 ベローズ収納孔 20 ベローズ 20A ひだ部 21 摺動ガイド 22 端板 23 台座 24 ポンプ室 28 吸入ポート 29 吐出ポート 39 円柱状部材 39A,39B 大径部 39C フランジ部 39D 凹部 39E,39F 孔 40 円柱状部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伸縮自在な複数のベローズ内部にポンプ室
    を形成し、各ベローズを伸縮動作させてポンプ作用を行
    わせるベローズ式ポンプにおいて、 ベローズ内部にポンプ室の無駄容積を低減するための柱
    状部材をベローズの軸方向に沿って配設して支持する一
    方、 前記ベローズの両端部間のひだ部と柱状部材との隙間
    を、該ベローズの両端部と柱状部材との隙間よりも大き
    くしたことを特徴とするベローズ式ポンプ。
  2. 【請求項2】前記ベローズの両端部位置の柱状部材の両
    端部のベローズの中心軸と直交する方向の長さを、ベロ
    ーズのひだ部位置の柱状部材の両端部間の略中間部のベ
    ローズの中心軸と直交する方向の長さよりも長く形成し
    たことを特徴とする請求項1記載のベローズ式ポンプ。
  3. 【請求項3】前記ベローズ及び柱状部材がそれぞれ略円
    筒形状及び略円柱形状に形成され、ベローズの両端部位
    置の柱状部材の両端部に、ベローズのひだ部位置の柱状
    部材の略中間部の径よりも大なる大径部を設けたことを
    特徴とする請求項2記載のベローズ式ポンプ。
  4. 【請求項4】前記ベローズのひだ部位置の柱状部材の略
    中間部を、軸方向の略中間部がすぼまった略つつみ形状
    に形成したことを特徴とする請求項3記載のベローズ式
    ポンプ。
  5. 【請求項5】伸縮自在な複数のベローズ内部にポンプ室
    を形成し、各ベローズを伸縮動作させてポンプ作用を行
    わせるベローズ式ポンプにおいて、 ベローズ内部にポンプ室の無駄容積を低減するための柱
    状部材をベローズの軸方向に沿って配設する一方、 前記ベローズと柱状部材との隙間を、ベローズの両端部
    のうち固定される側の端部から遠ざかるほど大きく形成
    したことを特徴とするベローズ式ポンプ。
  6. 【請求項6】前記柱状部材の外面に、ベローズと柱状部
    材との隙間がベローズの固定端部から遠ざかるほど大き
    くなるようなテーパ面を形成したことを特徴とする請求
    項5記載のベローズ式ポンプ。
  7. 【請求項7】前記ベローズ固定端部側に設けられる柱状
    部材支持部と、該支持部に支持される柱状部材基端部と
    の間に、該柱状部材のベローズの中心軸と直交する方向
    の動きを許容する遊びを設けたことを特徴とする請求項
    1〜6のうちいずれか1つに記載のベローズ式ポンプ。
  8. 【請求項8】前記柱状部材には、その基端部底面に、流
    体の吸入通路と吐出通路とに連通する凹部を設けると共
    に、該凹部内とベローズと柱状部材との間の空間部とを
    連通する流体通路を設けたことを特徴とする請求項1〜
    7のうちいずれか1つに記載のベローズ式ポンプ。
  9. 【請求項9】前記ベローズ固定端部側に設けられる柱状
    部材支持部を、ベローズの基端部に設けられた台座と、
    該台座を支持する支持部に形成された凹部と、から構成
    し、柱状部材の基端部を前記凹部内に挿入して、柱状部
    材のその中心軸と直交する方向の支持を行うと共に、前
    記台座にて柱状部材のその中心軸方向の支持を行うよう
    に構成したことを特徴とする請求項1〜8のうちいずれ
    か1つに記載のベローズ式ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11081627B2 (en) 2018-08-31 2021-08-03 Nichia Corporation Semiconductor device and method for manufacturing the same

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