JP2000020938A - 情報記録媒体及びこれを用いる情報記録再生方法並びにその装置 - Google Patents
情報記録媒体及びこれを用いる情報記録再生方法並びにその装置Info
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- JP2000020938A JP2000020938A JP10190355A JP19035598A JP2000020938A JP 2000020938 A JP2000020938 A JP 2000020938A JP 10190355 A JP10190355 A JP 10190355A JP 19035598 A JP19035598 A JP 19035598A JP 2000020938 A JP2000020938 A JP 2000020938A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 同一記録層に任意の読み出し専用情報ととも
に書き換え可能な情報を記録・再生可能で、特別な信号
処理回路等を必要とすることなく、装置を構成すること
ができる情報記録媒体及びこれを用いる情報記録再生方
法並びにその装置を提供すること。 【解決手段】 データ記憶セル12が読み出し専用情報
に応じて配置され、各データ記憶セル12における磁化
の方向を書き換え可能な情報に応じて記録・再生可能な
媒体10を用い、磁気ヘッド20による検出信号中から
上または下のピークがある部分を抽出してデータ記憶セ
ル12の位置情報、即ち読み出し専用情報を再生し、ピ
ークの方向より各データ記憶セル12における磁化の方
向、即ち書き換え可能な情報を再生する。
に書き換え可能な情報を記録・再生可能で、特別な信号
処理回路等を必要とすることなく、装置を構成すること
ができる情報記録媒体及びこれを用いる情報記録再生方
法並びにその装置を提供すること。 【解決手段】 データ記憶セル12が読み出し専用情報
に応じて配置され、各データ記憶セル12における磁化
の方向を書き換え可能な情報に応じて記録・再生可能な
媒体10を用い、磁気ヘッド20による検出信号中から
上または下のピークがある部分を抽出してデータ記憶セ
ル12の位置情報、即ち読み出し専用情報を再生し、ピ
ークの方向より各データ記憶セル12における磁化の方
向、即ち書き換え可能な情報を再生する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一記録層に任意
の読み出し専用情報とともに書き換え可能な情報を記録
・再生可能な情報記録媒体及びこれを用いる情報記録再
生方法並びにその装置に関するものである。
の読み出し専用情報とともに書き換え可能な情報を記録
・再生可能な情報記録媒体及びこれを用いる情報記録再
生方法並びにその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像(静止画、動画)その他、多
重情報処理の要請が増大し、これがより高速で高密度・
大容量かつ低価格の記憶装置の需要にますます拍車をか
けている。
重情報処理の要請が増大し、これがより高速で高密度・
大容量かつ低価格の記憶装置の需要にますます拍車をか
けている。
【0003】コンピュータの外部記憶装置として代表的
な磁気ディスク装置は、回転する磁気記録媒体に電磁変
換素子(磁気ヘッド)を機械的に位置付けることによっ
て、ディジタル情報を磁気記録媒体の所望の位置(アド
レス)に記録・再生する装置である。
な磁気ディスク装置は、回転する磁気記録媒体に電磁変
換素子(磁気ヘッド)を機械的に位置付けることによっ
て、ディジタル情報を磁気記録媒体の所望の位置(アド
レス)に記録・再生する装置である。
【0004】この種の磁気ディスク装置においては、高
記録密度化の要請からトラック間隔や記録ビット間長
(磁化反転間隔)がますます微小化されている。このた
め、記録ビットに対応する微小な磁性体(磁化セル)同
士の相互作用によって、磁化セル同士の境界部分に磁化
の乱れを生じたり、磁化セル内部の磁化が経時的に磁化
反転を起こしたりして、再生信号のS/Nが低下した
り、場合によっては記録情報にエラーを生ずる等の問題
を生じていた。
記録密度化の要請からトラック間隔や記録ビット間長
(磁化反転間隔)がますます微小化されている。このた
め、記録ビットに対応する微小な磁性体(磁化セル)同
士の相互作用によって、磁化セル同士の境界部分に磁化
の乱れを生じたり、磁化セル内部の磁化が経時的に磁化
反転を起こしたりして、再生信号のS/Nが低下した
り、場合によっては記録情報にエラーを生ずる等の問題
を生じていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題を解決す
るため、例えば図1に示すように個々の記録ビットに相
当する媒体の記録層部分をトラック走行方向及びトラッ
ク幅方向に物理的(機械的)に分断(隔絶)し、それぞ
れの隔絶されたデータ記憶セル(アイランド)に情報を
記録する方法が提案されている。
るため、例えば図1に示すように個々の記録ビットに相
当する媒体の記録層部分をトラック走行方向及びトラッ
ク幅方向に物理的(機械的)に分断(隔絶)し、それぞ
れの隔絶されたデータ記憶セル(アイランド)に情報を
記録する方法が提案されている。
【0006】図1において、10は記録媒体であり、円
盤状の基盤(基板)11表面に、トラック走行方向及び
トラック幅方向に物理的(機械的)に隔絶された、微小
な垂直磁化セルからなるデータ記憶セル(アイランド)
12が複数配置され、記録層を形成している。また、2
0は磁気ヘッドであり、媒体10上からわずかに浮上し
た状態で相対的に移動する浮動ヘッドスライダ21の一
端にデータ記憶セル12の情報を再生する磁気再生素子
(再生用ヘッド)22が取り付けられている。
盤状の基盤(基板)11表面に、トラック走行方向及び
トラック幅方向に物理的(機械的)に隔絶された、微小
な垂直磁化セルからなるデータ記憶セル(アイランド)
12が複数配置され、記録層を形成している。また、2
0は磁気ヘッドであり、媒体10上からわずかに浮上し
た状態で相対的に移動する浮動ヘッドスライダ21の一
端にデータ記憶セル12の情報を再生する磁気再生素子
(再生用ヘッド)22が取り付けられている。
【0007】このように機械的(形状的)に隔絶された
セル構成を採ることで、従来のようなデータ記憶セル同
士の境界部分における磁化の乱れを無くすことができ、
再生信号のS/Nを向上できる。また、記録ビットとな
るデータ記憶セルがある程度以下の大きさになれば、こ
の部分の磁化は必然的に単独の磁区となるので、セル内
での局所的な磁化の乱れや経時的な磁化の変化が発現し
にくい等の利点を得ることができる。
セル構成を採ることで、従来のようなデータ記憶セル同
士の境界部分における磁化の乱れを無くすことができ、
再生信号のS/Nを向上できる。また、記録ビットとな
るデータ記憶セルがある程度以下の大きさになれば、こ
の部分の磁化は必然的に単独の磁区となるので、セル内
での局所的な磁化の乱れや経時的な磁化の変化が発現し
にくい等の利点を得ることができる。
【0008】この際、データ記憶セル12を等間隔で並
べるのではなく、図2に示すように特定の情報に対応さ
せる、例えばデータ記憶セル12のある部分を「1」、
データ記憶セル12のない部分を「0」に対応させるよ
うに作製すれば、このような情報記録媒体、例えば10
aをROM媒体として用いることができる。なお、この
場合、データ記憶セルの有無を正確に割り出すために、
媒体の走行方向に沿って等間隔で基準位置を割り出して
おき、それぞれの基準位置にデータ記憶セルを形成す
る、またはしないとの条件で、媒体を作製することにな
る。なお、この基準位置を割り出す信号をクロックとし
て定義しておく。
べるのではなく、図2に示すように特定の情報に対応さ
せる、例えばデータ記憶セル12のある部分を「1」、
データ記憶セル12のない部分を「0」に対応させるよ
うに作製すれば、このような情報記録媒体、例えば10
aをROM媒体として用いることができる。なお、この
場合、データ記憶セルの有無を正確に割り出すために、
媒体の走行方向に沿って等間隔で基準位置を割り出して
おき、それぞれの基準位置にデータ記憶セルを形成す
る、またはしないとの条件で、媒体を作製することにな
る。なお、この基準位置を割り出す信号をクロックとし
て定義しておく。
【0009】図3は前述した情報記憶媒体を用いた際の
再生動作を説明するものである。ここで、データ記憶セ
ル12を構成する素材としては、磁性体(垂直磁化また
は長手方向磁化)、結晶とアモルファスの二相をとる相
変化材料、光磁気材料、誘電体、抵抗率(導電率)が印
加電圧に応じて変わる材料等が考えられる。例えば、垂
直磁化磁性体を例にとって考えると、縦方向に磁化され
て配列されたデータ記憶セル12上を磁気ヘッド20が
移動することにより、図3(a)に示すような再生信号が
発生する。これを例えば、ある閾値で弁別し、「0」、
「1」を割り当てて二値化し、復号すれば、図3(b)に
示すような媒体のROM情報を得ることができる。
再生動作を説明するものである。ここで、データ記憶セ
ル12を構成する素材としては、磁性体(垂直磁化また
は長手方向磁化)、結晶とアモルファスの二相をとる相
変化材料、光磁気材料、誘電体、抵抗率(導電率)が印
加電圧に応じて変わる材料等が考えられる。例えば、垂
直磁化磁性体を例にとって考えると、縦方向に磁化され
て配列されたデータ記憶セル12上を磁気ヘッド20が
移動することにより、図3(a)に示すような再生信号が
発生する。これを例えば、ある閾値で弁別し、「0」、
「1」を割り当てて二値化し、復号すれば、図3(b)に
示すような媒体のROM情報を得ることができる。
【0010】しかしながら、このようにヘッドを構成す
る浮動ヘッドスライダが媒体の表面に近接して情報を再
生するような装置構成の場合、CD−ROMのように装
置に対して媒体のみを入れ替えて、種々の情報を再生す
る機能を実現することは、特にヘッドの耐クラッシュの
信頼性等、エンジニアリングの観点から難しい。逆に、
このような装置において、ROM情報のみの媒体を、組
み込みのまま使うとした場合には用途が極めて限定され
てしまう。
る浮動ヘッドスライダが媒体の表面に近接して情報を再
生するような装置構成の場合、CD−ROMのように装
置に対して媒体のみを入れ替えて、種々の情報を再生す
る機能を実現することは、特にヘッドの耐クラッシュの
信頼性等、エンジニアリングの観点から難しい。逆に、
このような装置において、ROM情報のみの媒体を、組
み込みのまま使うとした場合には用途が極めて限定され
てしまう。
【0011】かような欠点を補うため、例えばROM情
報に応じて凹凸化された記録層からなるROM領域と、
平坦な記録層からなる書き換え可能領域とに分けて構成
し、ROM情報と書き換え可能な情報を同時に扱うこと
も考えられる。
報に応じて凹凸化された記録層からなるROM領域と、
平坦な記録層からなる書き換え可能領域とに分けて構成
し、ROM情報と書き換え可能な情報を同時に扱うこと
も考えられる。
【0012】しかしながら、この場合、総記録領域の大
きさによってROM情報と書き換え可能な情報の総和が
制約される。また、これらの二種類の情報の割り当て比
率は用途によってかなり異なるため、ある固定したRO
Mパターン占有率で媒体を構成した場合、一方の記録域
が足りなかったり、他方が余ったりして、記録領域が有
効に利用できない等の問題も生じる。
きさによってROM情報と書き換え可能な情報の総和が
制約される。また、これらの二種類の情報の割り当て比
率は用途によってかなり異なるため、ある固定したRO
Mパターン占有率で媒体を構成した場合、一方の記録域
が足りなかったり、他方が余ったりして、記録領域が有
効に利用できない等の問題も生じる。
【0013】さらに、再生ヘッド側から見ると、「RO
M領域」と「書き換え可能領域」とでは再生信号波形が
自ずと異なり、また、信号の品質も異なる。従って、そ
れぞれの領域に応じて個別の信号処理回路や最適検出条
件の設定が必要になる等、装置コストの高騰を招くとい
う問題もあった。
M領域」と「書き換え可能領域」とでは再生信号波形が
自ずと異なり、また、信号の品質も異なる。従って、そ
れぞれの領域に応じて個別の信号処理回路や最適検出条
件の設定が必要になる等、装置コストの高騰を招くとい
う問題もあった。
【0014】本発明の目的は、同一記録層に任意の読み
出し専用情報とともに書き換え可能な情報を記録・再生
可能で、特別な信号処理回路等を必要とすることなく、
装置を構成することができる情報記録媒体及びこれを用
いる情報記録再生方法並びにその装置を提供することに
ある。
出し専用情報とともに書き換え可能な情報を記録・再生
可能で、特別な信号処理回路等を必要とすることなく、
装置を構成することができる情報記録媒体及びこれを用
いる情報記録再生方法並びにその装置を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記目的を
達成するため、ヘッドとの相対的な運動に基づいて少な
くとも2つの値を記録・再生可能な素材からなり、トラ
ック走行方向及びトラック幅方向に隔絶された微小セル
からなるデータ記憶セルを、トラック走行方向に複数配
置して情報の記録層を形成してなる情報記録媒体におい
て、少なくとも一部の記録領域における前記データ記憶
セルのトラック走行方向の配置を、任意の読み出し専用
情報に応じた配置となしたこと、もしくはトラック走行
方向及びトラック幅方向に隔絶された微小セルからなる
データ記憶セルを、任意の読み出し専用情報に応じてト
ラック走行方向に複数配置して情報の記録層を形成して
なる情報記録媒体において、前記記録層を、ヘッドとの
相対的な運動に基づいて少なくとも2つの値を記録・再
生可能な素材で構成したことを特徴とする。
達成するため、ヘッドとの相対的な運動に基づいて少な
くとも2つの値を記録・再生可能な素材からなり、トラ
ック走行方向及びトラック幅方向に隔絶された微小セル
からなるデータ記憶セルを、トラック走行方向に複数配
置して情報の記録層を形成してなる情報記録媒体におい
て、少なくとも一部の記録領域における前記データ記憶
セルのトラック走行方向の配置を、任意の読み出し専用
情報に応じた配置となしたこと、もしくはトラック走行
方向及びトラック幅方向に隔絶された微小セルからなる
データ記憶セルを、任意の読み出し専用情報に応じてト
ラック走行方向に複数配置して情報の記録層を形成して
なる情報記録媒体において、前記記録層を、ヘッドとの
相対的な運動に基づいて少なくとも2つの値を記録・再
生可能な素材で構成したことを特徴とする。
【0016】前記構成によれば、データ記憶セルの配置
に任意の読み出し専用情報、即ちROM情報を持たせる
ことができるとともに、該データ記憶セルに対して書き
換え可能な情報の記録・再生を行うことができる。
に任意の読み出し専用情報、即ちROM情報を持たせる
ことができるとともに、該データ記憶セルに対して書き
換え可能な情報の記録・再生を行うことができる。
【0017】また、これらの情報記録媒体を用いる情報
記録再生方法として、再生用ヘッドからの再生信号より
記録層の有無を表す位置情報を作成し、書き換え可能な
情報に対応した記録信号の記録用ヘッドへの転送を前記
位置情報に応じて制御する、もしくはヘッドからの再生
信号より記録層の有無を表す位置情報を作成し、一時記
憶し、書き換え可能な情報に対応した記録信号のヘッド
への転送を前記記憶した位置情報に応じて制御すること
により、データ記憶セルに確実に書き換え可能な情報を
記録できる。
記録再生方法として、再生用ヘッドからの再生信号より
記録層の有無を表す位置情報を作成し、書き換え可能な
情報に対応した記録信号の記録用ヘッドへの転送を前記
位置情報に応じて制御する、もしくはヘッドからの再生
信号より記録層の有無を表す位置情報を作成し、一時記
憶し、書き換え可能な情報に対応した記録信号のヘッド
への転送を前記記憶した位置情報に応じて制御すること
により、データ記憶セルに確実に書き換え可能な情報を
記録できる。
【0018】また、前述した情報記録媒体を用いる情報
記録再生方法として、ヘッドからの再生信号より記録層
の有無を表す位置情報を作成し、該位置情報から記録層
の有無に対応した読み出し専用情報を再生するととも
に、ヘッドからの再生信号を前記位置情報に応じて制御
して蓄積し、該蓄積した再生信号から記録層に記録され
た書き換え可能な情報を再生することにより、データ記
憶セルから確実に読み出し専用情報とともに書き換え可
能な情報を再生できる。
記録再生方法として、ヘッドからの再生信号より記録層
の有無を表す位置情報を作成し、該位置情報から記録層
の有無に対応した読み出し専用情報を再生するととも
に、ヘッドからの再生信号を前記位置情報に応じて制御
して蓄積し、該蓄積した再生信号から記録層に記録され
た書き換え可能な情報を再生することにより、データ記
憶セルから確実に読み出し専用情報とともに書き換え可
能な情報を再生できる。
【0019】また、前述した情報記録媒体を用いる情報
記録再生装置は、情報記録媒体との相対的な運動に基づ
いて記録層に対する少なくとも2つの値の再生を行う再
生用ヘッドと、該再生用ヘッドからの再生信号より記録
層の有無を表す位置情報を作成する手段と、書き換え可
能な情報に対応した記録信号を蓄積するメモリと、情報
記録媒体との相対的な運動に基づいて記録層に対する少
なくとも2つの値の記録を行う記録用ヘッドと、前記メ
モリに蓄積された記録信号の記録用ヘッドへの転送を前
記位置情報に応じて制御するゲートとを備えたことを特
徴とする。
記録再生装置は、情報記録媒体との相対的な運動に基づ
いて記録層に対する少なくとも2つの値の再生を行う再
生用ヘッドと、該再生用ヘッドからの再生信号より記録
層の有無を表す位置情報を作成する手段と、書き換え可
能な情報に対応した記録信号を蓄積するメモリと、情報
記録媒体との相対的な運動に基づいて記録層に対する少
なくとも2つの値の記録を行う記録用ヘッドと、前記メ
モリに蓄積された記録信号の記録用ヘッドへの転送を前
記位置情報に応じて制御するゲートとを備えたことを特
徴とする。
【0020】また、前述した情報記録媒体を用いる他の
情報記録再生装置は、情報記録媒体との相対的な運動に
基づいて記録層に対する少なくとも2つの値の記録・再
生を行うヘッドと、該ヘッドからの再生信号より記録層
の有無を表す位置情報を作成する手段と、該位置情報を
一時記憶する手段と、書き換え可能な情報に対応した記
録信号を蓄積するメモリと、該メモリに蓄積された記録
信号のヘッドへの転送を前記記憶した位置情報に応じて
制御するゲートとを備えたことを特徴とする。
情報記録再生装置は、情報記録媒体との相対的な運動に
基づいて記録層に対する少なくとも2つの値の記録・再
生を行うヘッドと、該ヘッドからの再生信号より記録層
の有無を表す位置情報を作成する手段と、該位置情報を
一時記憶する手段と、書き換え可能な情報に対応した記
録信号を蓄積するメモリと、該メモリに蓄積された記録
信号のヘッドへの転送を前記記憶した位置情報に応じて
制御するゲートとを備えたことを特徴とする。
【0021】また、前述した情報記録媒体を用いる更に
他の情報記録再生装置は、情報記録媒体との相対的な運
動に基づいて記録層に対する少なくとも2つの値の再生
を行うヘッドと、該ヘッドからの再生信号より記録層の
有無を表す位置情報を作成する手段と、該位置情報から
記録層の有無に対応した読み出し専用情報を再生する手
段と、前記ヘッドからの再生信号を蓄積するためのメモ
リと、該メモリへのヘッドからの再生信号の転送を前記
位置情報に応じて制御するゲートと、前記メモリに蓄積
された再生信号から記録層に記録された書き換え可能な
情報を再生する手段とを備えたことを特徴とする。
他の情報記録再生装置は、情報記録媒体との相対的な運
動に基づいて記録層に対する少なくとも2つの値の再生
を行うヘッドと、該ヘッドからの再生信号より記録層の
有無を表す位置情報を作成する手段と、該位置情報から
記録層の有無に対応した読み出し専用情報を再生する手
段と、前記ヘッドからの再生信号を蓄積するためのメモ
リと、該メモリへのヘッドからの再生信号の転送を前記
位置情報に応じて制御するゲートと、前記メモリに蓄積
された再生信号から記録層に記録された書き換え可能な
情報を再生する手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】これらの情報記録再生装置において、記録
層の有無を表す位置情報を作成する手段は、ヘッドから
の再生信号の絶対値をとる手段と、該絶対値を二値化す
る手段とからなることを特徴とする。
層の有無を表す位置情報を作成する手段は、ヘッドから
の再生信号の絶対値をとる手段と、該絶対値を二値化す
る手段とからなることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明につい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0024】図4は本発明の実施の形態の一例、ここで
は情報記録媒体における情報記録のようすとその再生動
作を説明するものである。
は情報記録媒体における情報記録のようすとその再生動
作を説明するものである。
【0025】ここで、記録媒体10aは、前述した如
く、基板11表面に、トラック走行方向及びトラック幅
方向に物理的(機械的)に隔絶された、微小な垂直磁化
セルからなるデータ記憶セル(アイランド)12を複
数、任意の読み出し専用情報に応じて配置して情報の記
録層を形成してなるものである。また、磁気ヘッド20
は、浮動ヘッドスライダ21の一端に磁気再生素子(再
生用ヘッド)22を取り付けてなるものである。
く、基板11表面に、トラック走行方向及びトラック幅
方向に物理的(機械的)に隔絶された、微小な垂直磁化
セルからなるデータ記憶セル(アイランド)12を複
数、任意の読み出し専用情報に応じて配置して情報の記
録層を形成してなるものである。また、磁気ヘッド20
は、浮動ヘッドスライダ21の一端に磁気再生素子(再
生用ヘッド)22を取り付けてなるものである。
【0026】なお、記録層を形成する素材としては、磁
性体(垂直磁化または長手方向磁化)の外、結晶とアモ
ルファスの二相をとる相変化材料、光磁気材料、誘電
体、抵抗率(導電率)が印加電圧に応じて変わる材料
等、個々の物理量において少なくとも2つの状態、即ち
磁化の上下または左右の向き、光反射率の大小、偏光の
向き、静電容量の大小、導電率の大小等、を可逆的かつ
安定にとることができ、この少なくとも2つの状態にそ
れぞれ対応して表現される少なくとも2つの値(通常、
「0」及び「1」)を、ヘッドとの相対的な運動に基づ
いて記録・再生可能な素材であれば良い。
性体(垂直磁化または長手方向磁化)の外、結晶とアモ
ルファスの二相をとる相変化材料、光磁気材料、誘電
体、抵抗率(導電率)が印加電圧に応じて変わる材料
等、個々の物理量において少なくとも2つの状態、即ち
磁化の上下または左右の向き、光反射率の大小、偏光の
向き、静電容量の大小、導電率の大小等、を可逆的かつ
安定にとることができ、この少なくとも2つの状態にそ
れぞれ対応して表現される少なくとも2つの値(通常、
「0」及び「1」)を、ヘッドとの相対的な運動に基づ
いて記録・再生可能な素材であれば良い。
【0027】個々のデータ記憶セル(アイランド)12
は、まず、点線で示した等間隔位置毎に、セルの有無自
体がROM情報として媒体作製時に固定的に形成(記
録)される。また、個別のセルには書き換え可能な情報
に対応して磁化の向き(この場合は上下)が記録され
る。
は、まず、点線で示した等間隔位置毎に、セルの有無自
体がROM情報として媒体作製時に固定的に形成(記
録)される。また、個別のセルには書き換え可能な情報
に対応して磁化の向き(この場合は上下)が記録され
る。
【0028】図4には記載していないが、通常のハード
ディスク装置に用いられるようなMR(磁気抵抗効果)
ヘッドの如く、再生用ヘッド22にフォトリソグラフィ
作製に従って層を重ねて磁気記録素子(記録用ヘッド)
を形成したものであれば、データ記憶セル12が記録用
ヘッドの直下に来たタイミングで適切な記録磁界を発生
することにより、記録磁化の向きを任意に制御すること
ができる。
ディスク装置に用いられるようなMR(磁気抵抗効果)
ヘッドの如く、再生用ヘッド22にフォトリソグラフィ
作製に従って層を重ねて磁気記録素子(記録用ヘッド)
を形成したものであれば、データ記憶セル12が記録用
ヘッドの直下に来たタイミングで適切な記録磁界を発生
することにより、記録磁化の向きを任意に制御すること
ができる。
【0029】図5は、隔絶されたデータ記憶セル22で
形成された記録層から再生用ヘッド22を用いて再生し
た原信号より、ROM(読み出し専用)情報と書き換え
可能な情報とを弁別する方法を説明したものである。
形成された記録層から再生用ヘッド22を用いて再生し
た原信号より、ROM(読み出し専用)情報と書き換え
可能な情報とを弁別する方法を説明したものである。
【0030】原信号は、図5(a)に示す如く、データ記
憶セル(アイランド)の位置とそのアイランドの磁化の
向きに応じて、正のピーク(磁化が上向き)または負の
ピーク(磁化が下向き)を有する波形となる。アイラン
ドのないグルーブ部分は磁性層がないので、原信号に現
れるのはヘッドノイズ成分のみである。
憶セル(アイランド)の位置とそのアイランドの磁化の
向きに応じて、正のピーク(磁化が上向き)または負の
ピーク(磁化が下向き)を有する波形となる。アイラン
ドのないグルーブ部分は磁性層がないので、原信号に現
れるのはヘッドノイズ成分のみである。
【0031】厳密には、アイランドの磁化の分布状態及
び再生用ヘッドの空間分解能によって再生波形の形状は
異なる。アイランド内で磁化がほぼ均一に分布し、ま
た、アイランドの形状(ここでは特にアイランドの紙面
において水平方向の長さを代表長さとする。)に対して
再生用ヘッドの空間分解能が十分高い場合、再生信号は
アイランドの縁でピークを生ずるツインピーク状となる
が、ここでは実用上十分高い記録密度で記録・再生する
との観点から、アイランドの長さ(代表長)と再生用ヘ
ッドの空間分解能の大きさがほぼ等しいものと仮定して
説明する。このように仮定すれば、原信号の再生波形
は、ほぼ図5(a)のようになる。
び再生用ヘッドの空間分解能によって再生波形の形状は
異なる。アイランド内で磁化がほぼ均一に分布し、ま
た、アイランドの形状(ここでは特にアイランドの紙面
において水平方向の長さを代表長さとする。)に対して
再生用ヘッドの空間分解能が十分高い場合、再生信号は
アイランドの縁でピークを生ずるツインピーク状となる
が、ここでは実用上十分高い記録密度で記録・再生する
との観点から、アイランドの長さ(代表長)と再生用ヘ
ッドの空間分解能の大きさがほぼ等しいものと仮定して
説明する。このように仮定すれば、原信号の再生波形
は、ほぼ図5(a)のようになる。
【0032】この原信号の波形中で、ピークの上下方向
に関係なく、「ピークの有無」がROM情報に相当す
る。例えば、原信号の絶対値をとれば、その波形は図3
(a)のようになり、図3(b)または図5(b)のように二値
化することで、通常のROM媒体からの再生信号として
処理できる。
に関係なく、「ピークの有無」がROM情報に相当す
る。例えば、原信号の絶対値をとれば、その波形は図3
(a)のようになり、図3(b)または図5(b)のように二値
化することで、通常のROM媒体からの再生信号として
処理できる。
【0033】一方、書き換え可能な情報は、図5(a)に
示す原信号においてピークの上下に含まれる。しかしな
がら、原信号自体はアイランドのない部分(グルーブ)
からの信号(ノイズの連続)も含んでいるので、このア
イランドのない部分からの信号を除去した上で二値化を
含む復号処理をする必要がある。
示す原信号においてピークの上下に含まれる。しかしな
がら、原信号自体はアイランドのない部分(グルーブ)
からの信号(ノイズの連続)も含んでいるので、このア
イランドのない部分からの信号を除去した上で二値化を
含む復号処理をする必要がある。
【0034】ところで、アイランドの有無に関する情報
(信号)は、とりもなおさず、図5(b)に示すような二
値化信号そのものであるので、これを用いて再生用ヘッ
ドがアイランド上に位置づけられる時間帯のみゲートを
開いて、原信号をバッファメモリ等に転送する。このよ
うにすれば、アイランドのない部分(グルーブ)からの
無効信号(ノイズ)を除去でき、図5(c)に示すような
書き換え可能な情報のみをクロックに対応した上下ピー
クのパルス列としてバッファメモリに蓄積することかで
きる。
(信号)は、とりもなおさず、図5(b)に示すような二
値化信号そのものであるので、これを用いて再生用ヘッ
ドがアイランド上に位置づけられる時間帯のみゲートを
開いて、原信号をバッファメモリ等に転送する。このよ
うにすれば、アイランドのない部分(グルーブ)からの
無効信号(ノイズ)を除去でき、図5(c)に示すような
書き換え可能な情報のみをクロックに対応した上下ピー
クのパルス列としてバッファメモリに蓄積することかで
きる。
【0035】一旦、バッファメモリに蓄積された書き換
え可能な情報(信号)は、図5(d)に示すように、上ピ
ークを「1」、下ピークを「0」と定義する等して、二
値化することができる。もちろん二値化に当たっては、
上記のような定義以外に、上ピークまたは下ピークの連
続を「0」、上ピークから下ピークへの変化または下ピ
ークから上ピークへの変化を「1」と定義する等、幾通
りもの定義付けが可能であり、ここではその定義付けに
何ら限定を加えるものではない。
え可能な情報(信号)は、図5(d)に示すように、上ピ
ークを「1」、下ピークを「0」と定義する等して、二
値化することができる。もちろん二値化に当たっては、
上記のような定義以外に、上ピークまたは下ピークの連
続を「0」、上ピークから下ピークへの変化または下ピ
ークから上ピークへの変化を「1」と定義する等、幾通
りもの定義付けが可能であり、ここではその定義付けに
何ら限定を加えるものではない。
【0036】図6は、上述した処理を行ってROM情報
と書き換え可能な情報とを再生する情報記録再生装置の
一例を示すもので、図中、31は絶対値検出回路、3
2,33は2値化回路、34,35は復号処理回路、3
6はゲート、37はバッファメモリ、38は遅延回路
(またはバッファメモリ)である。
と書き換え可能な情報とを再生する情報記録再生装置の
一例を示すもので、図中、31は絶対値検出回路、3
2,33は2値化回路、34,35は復号処理回路、3
6はゲート、37はバッファメモリ、38は遅延回路
(またはバッファメモリ)である。
【0037】再生用ヘッドから得られた再生(検出)原
信号は2つに分けられ、一方はダイオード等を組み合わ
せた絶対値検出回路31にて絶対値がとられ、その後、
適切な閾値が設定された2値化回路32にて二値化さ
れ、これによってアイランドの位置情報が得られる。な
お、このアイランドの位置情報を復号処理回路34で前
述したような定義付けに応じて復号処理すれば、ROM
情報が得られる。
信号は2つに分けられ、一方はダイオード等を組み合わ
せた絶対値検出回路31にて絶対値がとられ、その後、
適切な閾値が設定された2値化回路32にて二値化さ
れ、これによってアイランドの位置情報が得られる。な
お、このアイランドの位置情報を復号処理回路34で前
述したような定義付けに応じて復号処理すれば、ROM
情報が得られる。
【0038】一方、分岐された他方の検出原信号は、前
述したアイランドの位置情報を得るための処理時間を考
慮して遅延回路38で(もしくはバッファメモリに蓄積
して)所定の時間遅れを持たせた後、ゲート36を介し
てメモリ37に転送されるが、この際、ゲート36は上
記アイランドの位置情報に応じて開閉制御される。ここ
で、再生用ヘッドがアイランド上に位置する場合のみゲ
ートを開くように設定すれば、バッファメモリ37に転
送される信号(情報)からは、グルーブ部分で発生する
無効信号(ノイズ)が除かれ、あたかも連続した媒体か
ら得られる「書き換え可能な情報」に対応した信号を蓄
積した場合と等価にすることができる。その後、適切な
閾値が設定された2値化回路33にて二値化され、復号
処理回路34で前述したような定義付けに応じて復号処
理すれば、書き換え可能な情報が得られる。
述したアイランドの位置情報を得るための処理時間を考
慮して遅延回路38で(もしくはバッファメモリに蓄積
して)所定の時間遅れを持たせた後、ゲート36を介し
てメモリ37に転送されるが、この際、ゲート36は上
記アイランドの位置情報に応じて開閉制御される。ここ
で、再生用ヘッドがアイランド上に位置する場合のみゲ
ートを開くように設定すれば、バッファメモリ37に転
送される信号(情報)からは、グルーブ部分で発生する
無効信号(ノイズ)が除かれ、あたかも連続した媒体か
ら得られる「書き換え可能な情報」に対応した信号を蓄
積した場合と等価にすることができる。その後、適切な
閾値が設定された2値化回路33にて二値化され、復号
処理回路34で前述したような定義付けに応じて復号処
理すれば、書き換え可能な情報が得られる。
【0039】なお、上記バッファメモリ37に蓄積した
信号は順次二値化し復号処理して、インタフェースを介
してホストコンピュータ等に転送すれば良く、バッファ
メモリ37に、必ずしも本媒体に蓄積できる書き換え可
能な情報の総量に相当するメモリ量を割り当てる必要は
ない。また、媒体に蓄積できる書き換え可能な情報の総
容量と最も効率的なデータの授受を実現できるバッファ
メモリの容量、またはそれらの比率は本願の請求の範囲
外であるので、ここでは述べない。
信号は順次二値化し復号処理して、インタフェースを介
してホストコンピュータ等に転送すれば良く、バッファ
メモリ37に、必ずしも本媒体に蓄積できる書き換え可
能な情報の総量に相当するメモリ量を割り当てる必要は
ない。また、媒体に蓄積できる書き換え可能な情報の総
容量と最も効率的なデータの授受を実現できるバッファ
メモリの容量、またはそれらの比率は本願の請求の範囲
外であるので、ここでは述べない。
【0040】また、図6に示すようにROM情報と書き
換え可能な情報は、その処理において全く独立ではな
い。個々の処理段階において生じる信号の遅延等はデー
タ処理上問題となるが、これは適切な遅延回路等をもっ
て補償することができ、アナログ、ディジタルに係わら
ずバッファメモリをおいて、これらの遅延タイミングを
等価的に補償することもできるので、本願の主旨やその
動作原理をいささかでも損なうものではない。
換え可能な情報は、その処理において全く独立ではな
い。個々の処理段階において生じる信号の遅延等はデー
タ処理上問題となるが、これは適切な遅延回路等をもっ
て補償することができ、アナログ、ディジタルに係わら
ずバッファメモリをおいて、これらの遅延タイミングを
等価的に補償することもできるので、本願の主旨やその
動作原理をいささかでも損なうものではない。
【0041】以上の如く、隔絶されたデータ記憶セルで
形成された記録層を有する媒体からのROM情報及び書
き換え可能な情報の弁別(再生)に関して説明したが、
書き換え可能な情報の記録過程については、特別に図面
をもって説明しない。
形成された記録層を有する媒体からのROM情報及び書
き換え可能な情報の弁別(再生)に関して説明したが、
書き換え可能な情報の記録過程については、特別に図面
をもって説明しない。
【0042】これについては、図6に示した情報再生装
置において、二値化回路33及び復号処理回路35の代
わりに記録パターン発生器を設けて、書き換え可能な情
報を前述したような定義付けに応じて符号化処理し、バ
ッファメモリ37に記憶する。そして、このバッファメ
モリ37の記憶内容をゲート36及び周知の記録磁界印
加回路を介して記録用ヘッド、例えば前述した磁気再生
素子22に隣接して設けられた磁気記録素子へ転送する
際、アイランドの位置情報に基づいてゲート36を開閉
制御すれば、アイランド(データ記憶セル)上に位置す
る場合のみ記録用ヘッドに信号が加えられ、書き換え可
能な情報の記録が可能となる。
置において、二値化回路33及び復号処理回路35の代
わりに記録パターン発生器を設けて、書き換え可能な情
報を前述したような定義付けに応じて符号化処理し、バ
ッファメモリ37に記憶する。そして、このバッファメ
モリ37の記憶内容をゲート36及び周知の記録磁界印
加回路を介して記録用ヘッド、例えば前述した磁気再生
素子22に隣接して設けられた磁気記録素子へ転送する
際、アイランドの位置情報に基づいてゲート36を開閉
制御すれば、アイランド(データ記憶セル)上に位置す
る場合のみ記録用ヘッドに信号が加えられ、書き換え可
能な情報の記録が可能となる。
【0043】なお、アイランドの位置情報を所定の単
位、例えばトラック単位で一時記憶し、これによってゲ
ートを開閉制御するようにすれば、その都度、再生用ヘ
ッドからの再生信号よりアイランド情報を作成してゲー
トを開閉する必要はない。
位、例えばトラック単位で一時記憶し、これによってゲ
ートを開閉制御するようにすれば、その都度、再生用ヘ
ッドからの再生信号よりアイランド情報を作成してゲー
トを開閉する必要はない。
【0044】最後に、検出された原信号のうちのROM
情報の処理について、上述の説明以外の方法を図7に従
って説明する。ここでは、図7(a)に示すように、原信
号に対して適切な正及び負の適当なスライス値をもって
二値化する。例えば、図7(b)に示すように、上部スラ
イスレベル(正の閾値)を越えたところで「1」を発生
させ、これを越えないレベルでは「0」を発生する。ま
た、図7(c)に示すように、下部スライスレベル(負の
閾値)を下回ったところでやはり「1」を発生させ、こ
れを下回らないレベルでは「0」を発生する。これら2
つのスライスレベルによって二値化された信号同士を加
算すれば、図7(d)に示すように、アイランドの有無に
対応した二値化信号を得ることができる。
情報の処理について、上述の説明以外の方法を図7に従
って説明する。ここでは、図7(a)に示すように、原信
号に対して適切な正及び負の適当なスライス値をもって
二値化する。例えば、図7(b)に示すように、上部スラ
イスレベル(正の閾値)を越えたところで「1」を発生
させ、これを越えないレベルでは「0」を発生する。ま
た、図7(c)に示すように、下部スライスレベル(負の
閾値)を下回ったところでやはり「1」を発生させ、こ
れを下回らないレベルでは「0」を発生する。これら2
つのスライスレベルによって二値化された信号同士を加
算すれば、図7(d)に示すように、アイランドの有無に
対応した二値化信号を得ることができる。
【0045】なお、本願の意図は、このようにアイラン
ドの有無に対応した二値化信号を得ることにあり、その
途上の信号処理の過程をとりたてて制限するものではな
い。また、アイランドの有無によるROM情報の形成
(記録)は媒体の全記録領域に及ぶ必要はなく、ROM
情報を形成しない部分については書き換え可能な情報の
記憶量を多くするため、アイランドを図1に示す如く等
間隔に並べるようになしても良いことはいうまでもな
い。
ドの有無に対応した二値化信号を得ることにあり、その
途上の信号処理の過程をとりたてて制限するものではな
い。また、アイランドの有無によるROM情報の形成
(記録)は媒体の全記録領域に及ぶ必要はなく、ROM
情報を形成しない部分については書き換え可能な情報の
記憶量を多くするため、アイランドを図1に示す如く等
間隔に並べるようになしても良いことはいうまでもな
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
隔絶されたデータ記憶セル(アイランド)を複数、任意
の読み出し専用情報に応じて配置して情報の記録層を形
成してなる媒体を用いて、ヘッドからの再生信号より記
録層の有無を表す位置情報を作成し、これより読み出し
専用情報を再生するとともに、ヘッドからの再生信号を
前記位置情報に応じて制御して蓄積し、該蓄積した再生
信号から記録層に記録された情報を再生するか、もしく
は書き換え可能な情報に対応した記録信号のヘッドへの
転送を前記位置情報に応じて制御することにより、RO
M情報及び書き換え可能な情報の記憶量をほぼ独立して
設定可能であり、記録領域の有効利用が図れるととも
に、情報の記録・再生に特別な信号処理回路等を必要と
することがなく、経済的で高密度な情報の記録・再生を
可能とすることができる。
隔絶されたデータ記憶セル(アイランド)を複数、任意
の読み出し専用情報に応じて配置して情報の記録層を形
成してなる媒体を用いて、ヘッドからの再生信号より記
録層の有無を表す位置情報を作成し、これより読み出し
専用情報を再生するとともに、ヘッドからの再生信号を
前記位置情報に応じて制御して蓄積し、該蓄積した再生
信号から記録層に記録された情報を再生するか、もしく
は書き換え可能な情報に対応した記録信号のヘッドへの
転送を前記位置情報に応じて制御することにより、RO
M情報及び書き換え可能な情報の記憶量をほぼ独立して
設定可能であり、記録領域の有効利用が図れるととも
に、情報の記録・再生に特別な信号処理回路等を必要と
することがなく、経済的で高密度な情報の記録・再生を
可能とすることができる。
【図1】従来の隔絶されたデータ記憶セルからなる記録
層を備えた情報記録媒体の一例を示す説明図
層を備えた情報記録媒体の一例を示す説明図
【図2】図1の情報記録媒体にROM情報を持たせるよ
うにした例を示す説明図
うにした例を示す説明図
【図3】図2の情報記憶媒体を用いた際の再生動作の説
明図
明図
【図4】本発明の実施の形態の一例を示す説明図
【図5】原信号よりROM情報と書き換え可能な情報と
を分離して再生する方法の説明図
を分離して再生する方法の説明図
【図6】本発明の情報記録再生装置の一例を示す構成図
【図7】原信号よりROM情報を再生する他の方法の説
明図
明図
10a:情報記録媒体、11:基板、12:データ記憶
セル(記録層)、20:磁気ヘッド、21:浮動ヘッド
スライダ、22:磁気再生素子(再生用ヘッド)、3
1:絶対値検出回路、32,33:2値化回路、34,
35:復号処理回路、36:ゲート、37:バッファメ
モリ、38:遅延回路(またはバッファメモリ)。
セル(記録層)、20:磁気ヘッド、21:浮動ヘッド
スライダ、22:磁気再生素子(再生用ヘッド)、3
1:絶対値検出回路、32,33:2値化回路、34,
35:復号処理回路、36:ゲート、37:バッファメ
モリ、38:遅延回路(またはバッファメモリ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 康子 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 吉川 博 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5D006 BB07 DA00 FA09 5D031 DD20 EE10 5D091 CC01 DD03 GG01
Claims (9)
- 【請求項1】 ヘッドとの相対的な運動に基づいて少な
くとも2つの値を記録・再生可能な素材からなり、トラ
ック走行方向及びトラック幅方向に隔絶された微小セル
からなるデータ記憶セルを、トラック走行方向に複数配
置して情報の記録層を形成してなる情報記録媒体におい
て、 少なくとも一部の記録領域における前記データ記憶セル
のトラック走行方向の配置を、任意の読み出し専用情報
に応じた配置となしたことを特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項2】 トラック走行方向及びトラック幅方向に
隔絶された微小セルからなるデータ記憶セルを、任意の
読み出し専用情報に応じてトラック走行方向に複数配置
して情報の記録層を形成してなる情報記録媒体におい
て、 前記記録層を、ヘッドとの相対的な運動に基づいて少な
くとも2つの値を記録・再生可能な素材で構成したこと
を特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の情報記録媒体を
用いる情報記録再生方法であって、 再生用ヘッドからの再生信号より記録層の有無を表す位
置情報を作成し、 書き換え可能な情報に対応した記録信号の記録用ヘッド
への転送を前記位置情報に応じて制御することを特徴と
する情報記録再生方法。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の情報記録媒体を
用いる情報記録再生方法であって、 ヘッドからの再生信号より記録層の有無を表す位置情報
を作成し、一時記憶し、 書き換え可能な情報に対応した記録信号のヘッドへの転
送を前記記憶した位置情報に応じて制御することを特徴
とする情報記録再生方法。 - 【請求項5】 請求項1または2記載の情報記録媒体を
用いる情報記録再生方法であって、 ヘッドからの再生信号より記録層の有無を表す位置情報
を作成し、 該位置情報から記録層の有無に対応した読み出し専用情
報を再生するとともに、 ヘッドからの再生信号を前記位置情報に応じて制御して
蓄積し、 該蓄積した再生信号から記録層に記録された書き換え可
能な情報を再生することを特徴とする情報記録再生方
法。 - 【請求項6】 請求項1または2記載の情報記録媒体を
用いる情報記録再生装置であって、 情報記録媒体との相対的な運動に基づいて記録層に対す
る少なくとも2つの値の再生を行う再生用ヘッドと、 該再生用ヘッドからの再生信号より記録層の有無を表す
位置情報を作成する手段と、 書き換え可能な情報に対応した記録信号を蓄積するメモ
リと、 情報記録媒体との相対的な運動に基づいて記録層に対す
る少なくとも2つの値の記録を行う記録用ヘッドと、 前記メモリに蓄積された記録信号の記録用ヘッドへの転
送を前記位置情報に応じて制御するゲートとを備えたこ
とを特徴とする情報記録再生装置。 - 【請求項7】 請求項1または2記載の情報記録媒体を
用いる情報記録再生装置であって、 情報記録媒体との相対的な運動に基づいて記録層に対す
る少なくとも2つの値の記録・再生を行うヘッドと、 該ヘッドからの再生信号より記録層の有無を表す位置情
報を作成する手段と、 該位置情報を一時記憶する手段と、 書き換え可能な情報に対応した記録信号を蓄積するメモ
リと、 該メモリに蓄積された記録信号のヘッドへの転送を前記
記憶した位置情報に応じて制御するゲートとを備えたこ
とを特徴とする情報記録再生装置。 - 【請求項8】 請求項1または2記載の情報記録媒体を
用いる情報記録再生装置であって、 情報記録媒体との相対的な運動に基づいて記録層に対す
る少なくとも2つの値の再生を行うヘッドと、 該ヘッドからの再生信号より記録層の有無を表す位置情
報を作成する手段と、 該位置情報から記録層の有無に対応した読み出し専用情
報を再生する手段と、 前記ヘッドからの再生信号を蓄積するためのメモリと、 該メモリへのヘッドからの再生信号の転送を前記位置情
報に応じて制御するゲートと、 前記メモリに蓄積された再生信号から記録層に記録され
た書き換え可能な情報を再生する手段とを備えたことを
特徴とする情報記録再生装置。 - 【請求項9】 記録層の有無を表す位置情報を作成する
手段は、ヘッドからの再生信号の絶対値をとる手段と、
該絶対値を二値化する手段とからなることを特徴とする
請求項6乃至8いずれか記載の情報記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10190355A JP2000020938A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | 情報記録媒体及びこれを用いる情報記録再生方法並びにその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10190355A JP2000020938A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | 情報記録媒体及びこれを用いる情報記録再生方法並びにその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000020938A true JP2000020938A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16256822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10190355A Pending JP2000020938A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | 情報記録媒体及びこれを用いる情報記録再生方法並びにその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000020938A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016018579A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-01 | 株式会社東芝 | 磁気記録再生装置および磁気記録再生方法 |
-
1998
- 1998-07-06 JP JP10190355A patent/JP2000020938A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016018579A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-01 | 株式会社東芝 | 磁気記録再生装置および磁気記録再生方法 |
US9922674B2 (en) | 2014-07-10 | 2018-03-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic recording and reproducing device and magnetic recording and reproducing method |
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