JP2000019450A - ディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
ンポテンシャルを高めるとともに、高品質で安定した視
野特性を持つディスプレイ装置を提供することを目的と
する 【解決手段】 複合プリズム24a、bを用いて表示モ
ジュール22a、bからの画像情報を含んだ光線を効果
的に折り曲げる光学系をもち、表示モジュール22a、
bと拡大光学系を並列して配置してなる。余分な突出部
分をなくすることができ、光学系全体を薄型化できる。
さらに2つの表示モジュール22a、bと2つ複合プリ
ズム24a、bを用いて視野を分割させる構造をとるこ
とにより更なる薄型化、軽量化が実現されてなるもので
ある。
Description
をモニタリングする虚像による拡大画像表示機能を有す
るディスプレイ装置に関するものである。
光電的な画像表示手段などによりビジュアルな情報を取
り扱うことができる機器が目覚しい進展を見せている。
また使用する場所や時間を選ばない、いわゆるモバイル
機器といわれるパーソナルユースの情報処理マシンの進
展も著しい。このモバイル機器に求められている性能は
携帯性能のよいコンパクトな外装や情報処理スピードの
速さ、処理機能の多さなどのほか、小型の機器の限られ
たスペースでより多くの情報を正確にわかり易く表示す
る手段が求められている。機器の表面いっぱいの液晶表
示手段などが現在主流になっているが、機器の小型化に
追従する可能性は持ち合わせていない。
ウントディスプレイやファインダーディスプレイなどが
近年注目されてきており、多くの研究や機器の開発が進
んでいる。
の光電的手段による表示装置上の動画、または静止画な
どの画像を虚像として拡大し、実際の表示画面より見か
け上大画面として視覚に投影する方法、装置である。小
型の表示装置を虚像として拡大することで機器の小型
化、装置の消費電力、及び価格を抑制できるメリットが
あり、また機器の小型化に関わらず見かけの表示画面を
大きく提示できる。今日では小型表示装置の分解能、コ
ントラスト、輝度、拡大光学系の性能向上、画像処理技
術などの進展などがあいまって、性能のよい拡大ディス
プレイ装置がさまざまな装置やシーンで利用されるよう
になってきた。
ントに使われている光学系を示した。
学系の構成図である。図6において従来の屈折レンズタ
イプによる接眼光学系のディスプレイ装置を示した。多
くのビデオカムコーダのモニタリングファインダ光学系
と同様なタイプで、一枚、または複数のレンズを組み合
わせて、正の屈折力により虚像を視覚に投影する。構造
がシンプルであり、また比較的画角の小さな光学系とし
て軽量であるため一般に多く使われているが、やや光学
系の光軸方向に構造が大きくなる。同図において画像小
型の液晶などからなる表示モジュール1に描き出された
表示画像(不図示)を諸収差を補正する複数枚からなる
正の屈折力をもつレンズ群2全体で拡大された虚像をレ
ンズ群の光軸3方向にある眼部4の視覚に投影するもの
である。
レイ装置の構成図である。図7において表示モジュール
1に描き出された表示画像(不図示)は、まずハーフミ
ラー部5によって反射され光学軸6上に配置されてなる
凹面鏡7によって収斂されつつ、再び今度はハーフミラ
ー部5を透過し、拡大された表示画像の虚像(不図示)
を眼部4の視覚に投影する。凹面鏡7を用いることによ
って光学系の構成を折りたたむことができ、全体の構成
をコンパクトに実現することができるとともに、光学系
の原理上コマ収差と倍率の色収差を押さえることができ
るメリットもある。そのため一般に観察画角を40度程
度と大きくとることができ、比較的ワイドな画面を観察
することができる。
ディスプレイ装置の構成図である。図8において先の図
6におけるハーフミラーを凹面鏡に向かい合わせた構造
をとるもので、光路が光軸内を往復しているのが特徴
で、光学系をさらにコンパクトに構成することができ
る。同図において表示モジュール1に描き出された表示
画像(不図示)は入射面に半透明な偏光膜を施した旋光
性をもつ硝材からなる凹面鏡8を透過したのち、この凹
面鏡8に向かい合わされた入射偏光の偏光軸に直角の偏
光軸をもつ偏光膜からなるハーフミラー9で反射されて
再び凹面鏡8により反射され収斂されつつ、拡大された
表示画像の虚像を眼部4の視覚に投影することができ
る。またこのように偏光素子を配置することによって表
示モジュール1からの直接的な表示画像(光線)を除去
することができる。この方法では40度以上の広い画角
が得られ、また収差の発生も比較的小さく押さえること
ができる。
置の構成図である。図9において、眼前に配置する視線
と偏心した光軸をもつ凹面鏡10により、表示モジュー
ル1の表示画像(不図示)の虚像を眼部4の視覚に投影
することができる。また広い画角の光線を眼球に送り出
せ、先の従来例と異なりハーフミラーを使用せずに光路
を取り出せるために表示モジュール1からの光量をほぼ
100%利用することが可能となる。構成的に単純で表
示モジュール1を視線の軸の側部に配置できるために全
体としてコンパクトなディスプレイ装置を実現すること
ができる。
鏡をもつプリズムによるものが発表されている。図10
はプリズムを用いた図9のディスプレイ装置の構成図で
ある。これは図10に示すように表示モジュール1が眼
部の斜め上部に配置されてなり、光路としてはこの表示
モジュール1の表示画像(不図示)の光はプリズム11
内に入射し、さらに全反射条件を満たす第1の内反射面
12で反射し、ここからの反射を第2の内反射面13で
収斂させつつ前記第1の内反射面12と同一の曲面でな
る射出面12より透過し眼部4の視覚に表示画像の拡大
虚像を投影する。先に述べたように光路の途中にハーフ
ミラーや遮蔽するものが無いため高い効率、すなわち明
るい像で表示画像を観察することができる。また反射に
よる虚像を作り出しているために色収差は原理的に発生
しないが、反射面、特に内反射面2は大きく偏心してお
り、このために偏心収差が発生する。これを改善するた
めに非回転対象な3次元非球面(以下、自由曲面)が採
用されている。
えると、同図紙面を母線断面、紙面と直角な面を子線断
面とすると、回転対称な球面・非球面は母線断面と子線
断面で曲率半径が等しく、両断面の焦点距離は同一にな
る。しかしながら非回転対称な自由曲面では、母線断面
と子線断面の曲率半径が異なり、当然両断面の焦点距離
も異なってくる。このような性質を有する自由曲面を複
数のプリズム面に採用することにより、偏心収差を良好
に補正することが可能となる。また表示モジュール1と
その虚像のアスペクト比を合わせるために各プリズム面
の母線断面焦点距離と子線断面焦点距離を適切に設定
し、自由曲面プリズムの全系母線断面焦点距離と全系子
線断面焦点距離が同一になるように設定されている。
明した虚像投影型のディスプレイ装置において解決すべ
き課題について説明する。
向への距離はそのままディスプレイ装置の大きさを規定
してしまうためコンパクトに構成することが難しくなっ
てしまう。それに逆らい小さく構成しようとすれば視野
角、瞳の大きさなど性能の低下を伴ってしまう。また屈
折系のみで虚像を投影しているために比較的視野角が小
さく、瞳の大きさにも小さくなってしまう。それはコマ
収差や倍率の色収差が発生してしまうためで、略20度
以上の画角を取るのはこれらの収差の発生のため周辺の
画像品質を低下させてしまうからである。
凹面鏡タイプにおいて、同タイプは先の屈折レンズタイ
プに比べ光路が折り畳まれている分全体の構成を小さく
することができ、ヘッドマウントディスプレイ装置の小
型軽量化、良好な装着バランスを実現できるが、光路が
往復するために光線を往復光路から取り出すハーフミラ
ーが必要になり、このハーフミラーを2回光線が通過す
るために光量が1/4以下となってしまう。またさらな
る広画角化には凹面反射鏡で発生する像面湾曲の補正が
問題となり、観察画角を略40度以上とることは難し
い。さらに、傾斜して配置されたハーフミラーがあるた
めに画角を広げると急激に全体構成が大型化してしまう
欠点を有する。
向かい合わせのタイプにおいては、画角を広くできるポ
テンシャルを有するものの、画像表示モジュールからの
目に直接入る光線をカットするために偏光素子によるア
イソレータ系を組む必要があり光学系が複雑になり、調
整工数やコストに影響を及ぼす。さらに使用波長全域に
わたって偏光特性と効率がよい偏光子を得ることは困難
であり、画像品質の低下と輝度不足となる問題がある。
ムによるタイプも含め、コンパクトでほぼ100%の光
量を得られる効率のよい光学系を実現することができる
が、偏心した光学系を組むため、軸上の非点収差、コマ
収差、像面の傾きを補正する必要がある。またこれらの
補正のため非球面光学系を利用するとなると設計、及び
鏡面加工の困難さが伴う問題点を有する。
ィスプレイ装置の全体の構成をより小型軽量、特に薄型
に実現させ装着安定性とデザインポテンシャルを高める
とともに、高品質で安定した視野特性を持つディスプレ
イ装置を提供することを目的とするものである。
するために、液晶または光電的に画像を表示する画像表
示手段と、前記画像表示手段による画像を光学的に拡大
して試認するための画像拡大手段と、前記画像表示手段
から前記画像拡大手段へと光路を折り曲げる機能を有す
る光学プリズム手段材とからなるディスプレイ装置にお
いて、前記光学プリズム手段は前記画像表示装置の表示
画面と略平面からなる入射面で非接触に対向し、さらに
前記画像表示装置から前記光学プリズム手段内に入射し
た光路を、前記光学プリズム手段内部の平面または曲面
からなる第一の内反射面で折り曲げたのち、略平面から
なる第二の内反射面で折り曲げ、さらに平面または曲面
からなる第三の内反射面で折り曲げたのち、前記入射面
と同一平面内からなる射出面を通過することにより前記
光学プリズム手段から射出されて、さらに前記画像拡大
手段によって拡大されて投影されてなるものである。
は、液晶または光電的に画像を表示する画像表示手段
と、前記画像表示手段による画像を光学的に拡大して試
認するための画像拡大手段と、前記画像表示手段から前
記画像拡大手段へと光路を折り曲げる機能を有する光学
プリズム手段材とからなるディスプレイ装置において、
前記光学プリズム手段は前記画像表示装置の表示画面と
略平面からなる入射面で非接触に対向し、さらに前記画
像表示装置から前記光学プリズム手段内に入射した光路
を、前記光学プリズム手段内部の平面または曲面からな
る第一の内反射面で折り曲げたのち、略平面からなる第
二の内反射面で折り曲げ、さらに平面または曲面からな
る第三の内反射面で折り曲げたのち、前記入射面と同一
平面内からなる射出面を通過することにより前記光学プ
リズム手段から射出されて、さらに前記画像拡大手段に
よって拡大されて投影されてなることを特徴とするディ
スプレイ装置としたものであり、このような構成をとる
ことによって、画像表示モジュールから光線を効果的に
折り曲げることができ、ディスプレイ装置の光学系を小
型軽量に、特に人間の視線方向の高さを小さくすること
ができるものである。
像拡大手段が前記光学プリズム手段の射出面に非接触に
設置された正の屈折力をもつ誘電体部材よりなるもので
あり、正の屈折力を持たせることにより、表示モジュー
ルの拡大した虚像を視覚に投影することができる。また
前記光学プリズム手段と独立に焦点距離等の調整がで
き、さらに非接触であるため前記第2の反射面での全反
射条件に何等の影響をも与えずに安定した視野特性を得
られるものである。
像拡大手段は、凸レンズ、または非球面光学系、または
フレネルレンズ、またはホログラムレンズよりなるもの
であり、これらの画像拡大手段は正の屈折力を持たせる
ことが可能で、請求項2に記載の発明を具現化させるこ
とができ、安定した視野特性が得られるものである。
学プリズム手段における、前記第一の内反射面には前記
光学プリズム手段の外部からの光の一部が入射可能な誘
電体多層膜、または金属膜からなる半透膜が構成されて
いるもので、前記光学プリズム手段の外部からの光の一
部をプリズム内部に取り入れることができ、観察する視
野内に周囲環境の視覚的情報を取り入れることができる
ものである。
の内反射面の前記半透膜を挟んだ外部に前記画像拡大手
段の正の屈折力を相殺するための凹レンズ、またはフレ
ネルレンズによる負の屈折力を備えてなる屈折力補正プ
リズムが設けられているとともに、前記半透膜を透過す
る光を任意に遮蔽するための液晶、またはメカニカルな
光遮蔽手段が設けられているもので、このようにするこ
とにより前記画像拡大手段の正の屈折力で歪んだ周囲環
境の視覚的情報を補正し、また遮蔽手段を設けることに
より周囲環境の視覚情報が不要な場合に、これを遮断す
ることができるものである。
学プリズム手段における、前記第二の内反射面は、前記
入射面、及び射出面と同一面からなる、略平面としたも
のであり、このようにすることにより折り曲げ光学系を
有効に構成でき、全体をコンパクトに構成することがで
きるものである。
像拡大手段の光軸、または視線中央をはさみ、前記光学
プリズム手段が並列して2つ射出面が略接触して配置さ
れてなり、1つの画像拡大手段によりそれぞれ2つの視
野が合成されて1つの視野に対応するように構成されて
いるもので、このようにすることにより前記光学プリズ
ム手段を前記画像拡大手段の光軸方向に小さく、且つ薄
く構成することができるもので、装着バランスを整え安
定して疲労が少ない装着感が実現できるものである。
列して2つ配置されてなる前記光学プリズム手段は、光
学ガラス、または透明な樹脂で一体に形成されているも
のであり、このように構成されていることにより、2つ
の前記光学プリズム手段の調整作業が不要となり、さら
に使用中にも互いにずれることなく安定した視野を確保
できるものである。
像表示手段は、前記画像拡大手段の光軸の周縁部に近接
させて配置されるとともに、前記光学プリズム手段に対
応するようにそれぞれに1つずつ設けてなるものであ
り、このように前記画像表示手段を周縁部に配置するこ
とにより全体の構成をコンパクトに実現できる。また前
記画像表示手段を前記光学プリズム手段に対応するよう
にそれぞれに1つずつ設けて配置するほどによりワイド
な視野を安定して得られることができるものである。
参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
ディスプレイ装置の構成図である。図1において、本発
明のディスプレイ装置は外観的には視度の矯正を行なう
ところの眼鏡の形状と類似な形状をもち、2つのヘッド
部分21a,bを両眼に近接、または接触させて出力さ
れる拡大画像表示を読み取る構造になっている。このヘ
ッド部21には後述するところの、表示画像を形成させ
る機能を持つ液晶、または光電的な手段からなる表示モ
ジュール22a,b、この表示モジュールの画像を光学
的に拡大させる画像拡大レンズ23a,bと、ヘッド部
をコンパクトに形成するため光路を折り曲げる作用を持
つ複合プリズム24a,bと、表示モジュールを駆動さ
せるための小型回路部25などが組み込まれている。
ための耳掛けとこの耳掛けに沿って設けられている信号
ケーブル引き出し部を設けている。信号ケーブル引き出
し部26は装着時の信号線が顔面上で煩わしくならない
ように耳掛けの後方部分まで誘導して設置されている。
また2つのヘッドの間隔、すなわち接眼窓の間隔は装着
する人の輻輳に合わせて中央部分で調整できるよう調整
機構27が設けられている。
辺部分についてその構造と作用について説明を行なう。
構成図である。図2において外部に設置してなるバック
ライト電源28から電力の供給を受けバックライト装置
29から必要な光線が発せられる。また外部の画像処理
モジュール30からの画像情報信号を画像として再生す
る作用を持つ小型表示モジュール31で画像が形成され
る。前記バックライト29から発せられた光線が前記表
示モジュール31を通過することにより画像情報が含ま
れた光線が形成される。
ム32の側面の一部である入射面33からプリズム内部
に入射し、第1の内反射面34で反射し先の入射面33
と同一面からなる第2の内反射面33に到達する。この
第2の内反射面33で再び反射させられた光線は第3の
内反射面35でさらに反射し、前記入射面33、第2の
内反射面33と同一面からなる射出面33から複合プリ
ズム32の外部へと射出する。射出した光線はおもに凸
レンズからなる画像拡大レンズ36により、表示モジュ
ール31の画面を視覚に拡大された虚像として投影す
る。また前述した第1の内反射面34、及び第3の内反
射面35には光線の反射率を高めるために銀、またはア
ルミニウムなどの金属を蒸着させたコーティング、また
は誘電体多層膜によるコーティング処理を施している。
また前述した入射面33、第2の内反射面33、及び射
出面33には特に先のような反射率を高めるようなコー
ティング処理は施されていない。
要がないのはもとより、内反射面に到達する光線の同面
に対する入射角度は略60度と大きく、スネルの法則で
規定されるところの全反射条件を満足するために入射す
る光線は複合プリズム32の外部へと漏れることなくす
べてが複合プリズム32内部へと反射する。このため反
射率を高めるためのコーティング処理は不要となる。第
1の内反射面34、及び第3の内反射面35へ入射する
光線の同面への入射角度は30度と小さいため、全反射
条件を満足させることができないため反射率を高めるた
めのコーティング処理が必要になってくる。またこの第
1の内反射面34、及び第3の内反射面35では作用の
異なるコーティング処理がなされている。このことにつ
いて同図を用いてさらに詳しく説明する。
反射率100%に近いを得るために、おもに先に述べた
銀、アルミニウムなどによる金属膜コーティング処理が
なされている。しかしながら第3の内反射面35では反
射率は30%から70%程度の範囲で、残りの光線は複
合プリズム32の外部へと透過するように設定されてい
る。これは表示モジュール31の画像を明るく見せるた
めには反する作用である。しかしながらディスプレイ装
置としての重要な外部環境を直接視覚できる、シースル
ー機構を設置させるためで、装着者の安全性や作業効率
を向上させるために必要となる。
的に完全に外部環境と切り離されてしまい、外部環境の
変化などに対応できず安全性を確保できなくなってしま
う。また作業の切り替え時などの外部環境の認知が必要
になった場合、いちいちディスプレイ装置を取り外さな
ければならず、作業効率の点からも問題である。このた
めに第3の内反射面35は完全な反射面ではなく一部の
光線が外部へと透過するハーフミラーとなっている。
用いて説明する。図3は図1のディスプレイ装置の要部
拡大図である。図3において表示モジュール(不図示)
からの光線は複合プリズム32内部を伝播しながら第3
の内反射面35で反射され画像拡大レンズ36に到達す
る。また先に説明したように第3の内反射面35はハー
フミラー面からなり入射光線の一部を反射させ残りを透
過させる作用を持つため外部からの光線の一部を透過さ
せることができる。図に示すように外部からの光線37
は液晶シャッター部38、波面補償プリズム39、及び
ハーフミラーであるところの第3の内反射面35を透過
し複合プリズム32内部へと透過し画像拡大レンズ36
を経て眼部(不図示)へと到達する。
ム39について構造と作用を説明する。この液晶シャッ
タ38は単純に透過光線の光量を制御するためのもの
で、液晶シャッタ38を閉じることで視覚には100%
表示モジュール(不図示)からの画面を投影させ、液晶
シャッタ38を開くにつれて外部から光線を増加させ、
外部の状況をよりわかり易く提示することができる。ま
た第3の内反射面35に近接させてなる略三角錐形状か
らなる波面補償プリズム39は、第3の内反射面35が
視線方向に対してその法線が略30度傾いているために
直接光線を導入すると見かけ上外部の景色が右側へと寄
ってしまい認知、または作業上都合が悪い。その視線方
向を補償する作用をもつとともに、正の屈折力をもつ画
像拡大レンズ36を透過する波面を補償するために負の
屈折力をもつ凹面40を先端部に設置し、画像拡大レン
ズ36の屈折力を打ち消し自然な状況として光線が視線
に到達するようになるものである。
鏡の態様をしてなっている。すなわち左右両眼において
拡大虚像を投影するものであったが、必ずしも両眼に対
応させることなくその小型軽量の特質から片眼装着にお
いてもデザインポテンシャルの高い形態が実現できるも
のである。
の実施の形態2を説明する。図4は本発明の実施の形態
2におけるディスプレイ装置の光学系の構成図である。
図4において、ディスプレイ装置の主要部分であるとこ
ろの複合プリズム41とその周辺部分の上面図を示した
もので、先に説明した実施の形態1における複合プリズ
ム32を2つに分割させた態様からなるもので、また分
割された視野に対応するために2つの表示モジュール4
2a,bが設置してなるものである。それぞれ2つの表
示モジュール42にはバックライト装置43a,bが背
後に設置されており、表示モジュール42での画像を光
線として伝播する光源となる。またそれぞれ2つの光路
における伝播構造、及び作用については先の実施の形態
1に準じる。ただし表示モジュール42直下の2つの内
反射面44a,bは、反射率を高めるための銀、または
アルミニウムなどの金属膜、または誘電体多層膜を施し
てなり、拡大光学系直下の2つの内反射面45a,bは
反射率が30%から70%程度の範囲で、残りの光線は
複合プリズム41の外部へと透過するように設定されて
いるハーフミラー面からなる。
分割しているため1つの合成された視野を実現されなけ
ればならない。そこで2つの表示モジュール42a,b
に表示された画像(不図示)は合成されるべき画像の2
分割画像に対応して表示されてなる。これを合わせるこ
とにより見かけ上違和感のない自然な画像を視覚に投影
することができる。
構と同様な構造と作用をもつシースルー機構が設置して
なり、外部の状況を直接視覚的に認知できるようになっ
ている。同図においてディスプレイ装置外部からの光線
は液晶シャッター部46、波面補償プリズム47、及び
2つのハーフミラーで面45a,bを透過し複合プリズ
ム41内部へと透過し画像拡大レンズ36を経て眼部
(不図示)へと到達する。また2つの内反射面45a,
bに近接させてなる略三角錐形状からなる波面補償プリ
ズム47は、2つの内反射面45a,bそれぞれに近接
されるような形状からなり、残りの側面に凹面48を施
し拡大レンズ36の屈折力を打ち消すような構造を持っ
ている。これにより外部の自然な状況が視線に到達する
ようになるものである。
2つに分割された視野を合成するような構造にすること
により、複合プリズムの体積を略半減化でき、光学系全
体をより薄く軽量に、略左右対称なバランスよいものと
して実現できるものである。
の実施の形態3を説明する。図5は本発明の実施の形態
3におけるディスプレイ装置の光学系の構成図である。
図5において、ディスプレイ装置の主要部分であるとこ
ろの複合プリズム49とその周辺部分の上面図を示した
もので、先に説明した実施の形態1の態様からなるもの
で、より薄型、軽量な光学系を実現するために複合プリ
ズム49の対称性をくずしてなるとともに、拡大レンズ
50に精密なフレネルレンズ、またはホログラムレンズ
などのプレーナオプチクスを用いている。
がより薄型、軽量にでき、ディスプレイ装置の装着性能
の向上、高いデザインポテンシャルの実現をすることが
できるものである。プリズムの画像光線に対する作用は
先の2つの実施の形態と同様なため詳細な説明は省略す
る。
レンズ50についてその構造と作用について説明する。
同図において略平坦なプレートの上にノコギリ状の断面
をもつ波面変換ブレード51が光軸を中心として同心円
状(不図示)に形成されている。中心から周辺部分へ向
かうほどブレード51面の法線の基板プレート面のそれ
に対する傾きが大きく形成されている。このため周辺部
分の光線ほど大きく光軸方向へ折り曲げられ、中心付近
のそれは比較的小さくなる。すなわちこのプレート全体
で一つのレンズ作用を持つもので、先の2つの実施形態
で示した正の屈折力をもつ拡大光学系に相当する作用を
行なうことができる。プレートの挿入のみで拡大虚像を
視覚に投影できるため、厚みを大きくせずに光学系を形
成でき、前述のような装着性能や、デザインの自由度の
点で大きな効果が期待できる。
に、本発明によれば複合三角錐プリズムを用いて画像表
示モジュールからの画像情報を含んだ光線を効果的に折
り曲げることにより薄型でコンパクトな光学が実現で
き、ディスプレイ装置のヘッド部分を小型軽量、特に薄
型に構成できる。薄型化により顔面への装着感、バラン
ス感が著しく向上し、装着アシストのため機構部の大幅
な簡略化が実現できるとともに、デザインにおける自由
度を高めることができるものである。
置の構成図
置の光学系の構成図
置の光学系の構成図
の構成図
構成図
Claims (9)
- 【請求項1】液晶または光電的に画像を表示する画像表
示手段と、前記画像表示手段による画像を光学的に拡大
して試認するための画像拡大手段と、前記画像表示手段
から前記画像拡大手段へと光路を折り曲げる機能を有す
る光学プリズム手段材とからなるディスプレイ装置にお
いて、 前記光学プリズム手段は前記画像表示装置の表示画面と
略平面からなる入射面で非接触に対向し、さらに前記画
像表示装置から前記光学プリズム手段内に入射した光路
を、前記光学プリズム手段内部の平面または曲面からな
る第一の内反射面で折り曲げたのち、略平面からなる第
二の内反射面で折り曲げ、さらに平面または曲面からな
る第三の内反射面で折り曲げたのち、前記入射面と同一
平面内からなる射出面を通過することにより前記光学プ
リズム手段から射出されて、さらに前記画像拡大手段に
よって拡大されて投影されてなることを特徴とするディ
スプレイ装置。 - 【請求項2】前記画像拡大手段は、前記光学プリズム手
段の射出面に非接触に近接設置された正の屈折力をもつ
誘電体部材よりなることを特徴とする請求項1記載のデ
ィスプレイ装置。 - 【請求項3】前記正の屈折力を持つ誘電体部材は、凸レ
ンズ、または非球面光学レンズ、またはフレネルレン
ズ、またはホログラムレンズよりなることを特徴とする
請求項2記載のディスプレイ装置。 - 【請求項4】前記光学プリズム手段における、前記第一
の内反射面には前記光学プリズム手段の外部からの光の
一部が入射可能な誘電体多層膜、または金属膜からなる
半透膜が構成されていることを特徴とする請求項1記載
のディスプレイ装置。 - 【請求項5】前記第一の内反射面の前記半透膜を挟んだ
外部に前記画像拡大手段の正の屈折力を相殺するための
凹レンズ、またはフレネルレンズによる負の屈折力を備
えてなる屈折力補正プリズムが設けられているととも
に、前記半透膜を透過する光を任意に遮蔽するための液
晶、またはメカニカルな光遮蔽手段が設けられているこ
とを特徴とする請求項4記載のディスプレイ装置。 - 【請求項6】前記光学プリズム手段における、前記第二
の内反射面は、前記入射面、及び射出面と同一面からな
ることを特徴とする請求項1記載のディスプレイ装置。 - 【請求項7】前記画像拡大手段の光軸、または視線中央
をはさみ、前記光学プリズム手段が並列して2つ射出面
が略接触して配置されてなり、1つの画像拡大手段によ
りそれぞれ2つの視野が合成されて1つの視野に対応す
るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
のディスプレイ装置。 - 【請求項8】前記並列して2つ配置されてなる前記光学
プリズム手段は、光学ガラス、または透明な樹脂で一体
に形成されていることを特徴とする請求項7記載のディ
スプレイ装置。 - 【請求項9】前記画像表示手段は、前記画像拡大手段の
光軸の周縁部に近接させて配置されるとともに、前記光
学プリズム手段に対応するようにそれぞれに1つずつ設
けてなることを特徴とする請求項1または請求項7記載
のディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10181837A JP2000019450A (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | ディスプレイ装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2000019450A true JP2000019450A (ja) | 2000-01-21 |
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ID=16107689
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2000019450A (ja) |
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