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JP2000012478A - 基板熱処理装置 - Google Patents

基板熱処理装置

Info

Publication number
JP2000012478A
JP2000012478A JP10170936A JP17093698A JP2000012478A JP 2000012478 A JP2000012478 A JP 2000012478A JP 10170936 A JP10170936 A JP 10170936A JP 17093698 A JP17093698 A JP 17093698A JP 2000012478 A JP2000012478 A JP 2000012478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
heat treatment
gas
treatment furnace
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10170936A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Muraoka
祐介 村岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10170936A priority Critical patent/JP2000012478A/ja
Publication of JP2000012478A publication Critical patent/JP2000012478A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇温中の基板に処理ガスが触れて熱衝撃によ
り基板に欠陥が発生するのを助長したり昇温後の基板に
処理ガスが触れて基板面内における温度分布が悪くなり
均一な熱処理を行えなくなることを防止できる装置を提
供する。 【解決手段】 熱処理炉10内へ処理ガスを供給するガ
ス供給路16に誘導加熱ガスヒータ28を介在して設け
た。誘導加熱ガスヒータ28は、非磁性体材料で形成さ
れた密閉構造を有する容器30の外面にコイル32を巻
装し、容器30の内部に導電性材料で形成された発熱体
32を配設して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばランプア
ニール装置やCVD装置などのように、熱処理炉内に基
板を収容し、熱処理炉内へ処理ガスを供給し、熱処理炉
内の基板を光照射等によって加熱することにより、基板
に対しアニール、酸窒化、成膜などの熱処理を施す基板
熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の基板熱処理装置、例えばランプ
アニール装置においては、石英ガラス等によって扁平状
に形成された熱処理炉内へ開口を通して基板を1枚ずつ
搬入し、開口を閉塞した後、ガス供給ユニットから酸
素、窒素、アルゴン、アンモニア、一酸化窒素などの活
性または不活性なガスを熱処理炉内へ供給し、熱処理炉
内に収容された基板を光照射により加熱して、基板を熱
処理するようにしている。従来のランプアニール装置の
概略構成の1例を図7に示す。
【0003】熱処理炉10は、石英ガラス等によって扁
平状に形成され、図示を省略したが、基板Wの搬出入用
の開口を有しており、その開口を閉塞することにより密
閉することが可能である。また、熱処理炉10には、ガ
ス供給口12およびガス排出口14が形成されており、
ガス供給口12に、図示しないガス供給ユニットに接続
されたガス供給路16が連通し、ガス供給路16には、
マスフローコントローラ(MFC)18および電磁開閉
弁20が介在して設けられている。基板Wは、1枚ずつ
サセプタ22によって複数点、例えば4点で支持され、
熱処理炉10内へ搬入され熱処理中は水平姿勢に保持さ
れ熱処理炉10内から搬出される。熱処理炉10の外側
には、熱処理炉10の上壁面に近接して複数本の基板加
熱用のランプヒータ24が列設されており、ランプヒー
タ24の背面側(上方側)には水冷反射板26が配設さ
れている。
【0004】また、図8に示すように、熱処理炉1の一
部にガス流路2を形成し、そのガス流路2の一端をガス
供給口3としてガス供給路16に連通させ、ガス流路2
の他端をガス吹出し口4として熱処理炉1の内部にその
一端側で開口させ、熱処理炉1の他端側(ガス供給口3
が形成された側)にガス排出口5を設けたランプアニー
ル装置もある。このような構成の装置では、ガス供給ユ
ニットからガス供給路16を通して熱処理炉1へ供給さ
れた処理ガスは、ガス流路2内を流れる間にランプヒー
タ24からの輻射伝熱および基板Wの処理空間からの対
流伝熱によって加熱され、ある程度予熱された状態で基
板Wの表面へ供給されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7に示したような従
来のランプアニール装置では、熱処理炉10内に収容さ
れた基板Wがランプヒータ24により加熱されて基板W
の温度が上昇中に、熱処理炉10内へ低温の処理ガスが
供給されることになる。そして、昇温中の基板Wに低温
ガスが触れることになり、この結果、基板Wに熱衝撃が
加わり、最悪の場合には、スリップ(薄膜の結晶欠陥)
等の欠陥の発生を助長することになる。また、昇温後の
基板Wについてみても、低温の処理ガスによって基板W
が冷却され、このとき、ガス供給口12に近い部分ほど
冷却されて温度が下がるため、基板Wの面内における温
度分布が悪くなって均一な熱処理を行うことができなく
なる、といった問題点があった。
【0006】また、図8に示したような構成のランプア
ニール装置では、熱処理炉1へ供給された処理ガスは、
ガス流路2内を流れる間に加熱されて、ある程度予熱さ
れた状態で基板Wの表面に供給されることになるため、
図7に示した装置に比べると、処理ガスが基板Wに与え
る影響は少なくなる。しかしながら、処理ガスは、ラン
プヒータ24からの輻射伝熱によっては余り温度が上昇
せず、また、基板Wの処理空間からの対流伝熱によって
も、伝熱面積がそれほどとれないために昇温が不十分と
なる。この結果、低温の処理ガスによって昇温後の基板
Wが冷却され、基板Wの面内における温度分布が悪くな
って均一な熱処理を行うことができない、といった問題
点は依然として残ることになる。
【0007】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、昇温中の基板に処理ガスが触れるこ
とによって基板に欠陥が発生するのを助長したり、昇温
後の基板に処理ガスが触れることによって基板面内にお
ける温度分布が悪くなって均一な熱処理を行うことがで
きなくなる、といったことを防止することができる基板
熱処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ガス供給路を通して熱処理炉内へ処理ガスを供給し、熱
処理炉内に収容された基板を加熱手段により加熱して、
基板を熱処理する基板熱処理装置において、前記ガス供
給路に介在された誘導加熱ガスヒータを備え、前記誘導
加熱ガスヒータは、少なくとも一部が非磁性体材料によ
って形成され、ガス導入口およびガス流出口を有する密
閉構造である容器と、前記容器の外面の非磁性材料によ
って形成された部分に巻装されたコイルと、前記容器の
内部において前記コイルが巻装された部分に対応する位
置に設けられ、導電性材料によって形成された発熱体と
を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の基
板熱処理装置において、誘導加熱ガスヒータのコイルを
冷却する冷却手段を付設したことを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1または請
求項2記載の基板熱処理装置において、熱処理炉内にお
けるガス吹き出し口が前記熱処理炉内に収容された基板
の中心部に対向するように配置された第1ガス供給管
と、前記熱処理炉内におけるガス吹き出し口が前記熱処
理炉内に収容された基板の周辺部に対向するように配置
された第2ガス供給管とを備え、前記第1ガス供給管と
前記第2ガス供給管のそれぞれには、前記誘導加熱ガス
ヒータを介在したガス供給路が接続されており、前記熱
処理炉内に収容された基板の中心部および周辺部へ異な
る温度の処理ガスが供給されることを特徴とする。
【0011】請求項1に係る発明の基板熱処理装置にお
いては、ガス供給路を通して熱処理炉内へ供給される処
理ガスが、ガス供給路に介在して設けられた誘導加熱ガ
スヒータを通過する間に加熱され、十分に加熱された状
態で熱処理炉内へ供給される。このため、昇温中の基板
に処理ガスが触れても、基板に対して熱衝撃が加わる心
配が無い。また、昇温後の基板に処理ガスが触れても、
基板が冷却されることはないので、基板面内における温
度分布が悪くなる心配も無い。そして、誘導加熱ガスヒ
ータにおいては、容器の外面に巻装されたコイルに高周
波電流が流されると、磁束が発生し、磁界内にある容器
内部の発熱体に渦電流が生じ、発熱体を形成している導
電性材料の固有抵抗によるジュール熱が発生して、発熱
体が発熱する。したがって、ガス導入口を通って容器内
へ流入した処理ガスは、容器内を通過する際に発熱体に
よって直接的に加熱され、この加熱により十分に昇温し
た状態でガス流出口を通って容器内から流出し、熱処理
炉内へ供給されることとなる。
【0012】請求項2に係る発明の基板熱処理装置で
は、誘導加熱ガスヒータのコイルに高周波電流が流され
ることによりコイルが発熱しても、冷却手段によってコ
イルが冷却されることにより、コイルの温度が上昇する
ことが防止される。
【0013】請求項3に係る発明の基板熱処理装置で
は、第1ガス供給管を通って供給された処理ガスが、ガ
ス吹出し口から基板の中心部に向けて流出するととも
に、第2ガス供給管を通って供給された処理ガスが、ガ
ス吹出し口から基板の周辺部に向けて流出する。ここ
で、熱処理炉内に収容されて加熱手段によって加熱され
ている基板は、通常、基板の中心部の温度が基板の周辺
部の温度に比べて高くなっている。この装置では、第1
ガス供給管と第2ガス供給管とは、別々の誘導加熱ガス
ヒータが介在されたガス供給管に接続しており、それぞ
れのガス供給管内を通って供給される処理ガスの温度を
変えることにより、すなわち、基板の中心部に向けて流
出する処理ガスの温度を基板の周辺部に向けて流出する
処理ガスの温度に比べて低くすることにより、基板の中
心部の温度と基板の周辺部の温度とが等しくなるように
することが可能になる。この結果、基板の面内における
温度均一性がより向上することになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
について図1ないし図6を参照しながら説明する。
【0015】図1は、この発明の実施形態の1例を示
し、ランプアニール装置の概略構成を示す模式図であ
る。熱処理炉などの基本構成自体は、図7に示した従来
のランプアニール装置と特に変わるところが無いので、
それぞれの構成要素に図7で使用した符号と同一符号を
付して、それらの説明を省略する。
【0016】このランプアニール装置には、熱処理炉1
0のガス供給口12に連通したガス供給路16に、熱処
理炉10へ供給される処理ガスを加熱するための誘導加
熱ガスヒータ28が介在して設けられている。誘導加熱
ガスヒータ28は、内部を処理ガスが流通する容器3
0、この容器30に巻装されたコイル32、このコイル
32に高周波電流を流す電源装置34、および、容器3
0の内部に配設された発熱体36を備えている。
【0017】容器30は、誘導加熱ガスヒータ28の構
成の1例を図2に要部縦断面図で示すように、密閉され
た円筒形状を有し、ガス供給路16にそれぞれ連通され
るガス導入口38およびガス流出口40が形成されてい
る。この容器30は、非磁性体材料、例えば石英ガラ
ス、フッ化樹脂等のプラスチック材料、セラミック材料
などで形成されている。なお、容器30の全体が非磁性
体材料で形成されている必要は必ずしも無く、少なくと
もコイル32が巻装される円筒面が非磁性体材料で形成
されておればよい。また、容器の形状は、円筒に限らず
種々の形状であってもよい。
【0018】そして、この実施形態では、容器30は、
その外周面全体を水冷ジャケット42によって被覆され
ており、容器30の外周面に巻装されたコイル32が容
器30の外周面と水冷ジャケット42の内周面との間に
挟まれた状態となっている。水冷ジャケット42は、金
属材料で形成されており、内部全体に空隙状の水路44
が形成されている。なお、図2では、水路44にそれぞ
れ連通し図示しない給水路および排水路に接続される給
水口および排水口の図示を省略している。
【0019】容器30の内部に配設された発熱体36
は、コイル32が巻装された部分に対応した位置に保持
される。この発熱体36は、導電性材料、例えばステン
レス鋼等の高融点の金属材料、高融点のカーボンやシリ
コンカーバイトなどによって形成されている。発熱体3
6の構造は、ガスの通路が確保されてガスとの接触面積
が或る程度かせげるものであればどのようなものでもよ
く、例えば、複数枚の薄板を、間隔をあけて互いに平行
にかつ容器30の軸線方向に沿って並列させた構造や、
ハニカム構造などが採用される。なお、処理ガスが腐食
性を有しているような場合には、発熱体36の外面を石
英等で被覆して保護するようにするとよい。
【0020】以上のような構成の誘導加熱ガスヒータ2
8においては、電源装置34によりコイル32に高周波
電流が流されると、磁束が発生して、容器30の内部の
発熱体36に渦電流を生じ、材料の固有抵抗によって発
熱体36にジュール熱が発生して、発熱体36が発熱す
る。この際、容器30は、非磁性体材料によって形成さ
れているため、それ自身が発熱することはない。そし
て、発熱体36が発熱することにより、ガス供給路16
からガス導入口38を通って容器30内に流入した処理
ガスは、容器30の内部を通過する際に、発熱体36か
らの熱伝達により直接的に加熱される。発熱体36から
の熱伝達により加熱されて十分に昇温した処理ガスは、
容器30内からガス流出口40を通って流出する。な
お、この際に、コイル32に高周波電流が流されること
により、コイル32自体が発熱してその温度が上昇し、
また、容器30の内部からの熱伝達により容器30の外
面の温度が上昇するが、容器30およびコイル32は、
その外側を水冷ジャケット42によって覆われているた
め、水冷ジャケット42の水路44内を流れる冷却水に
よって冷却され、温度上昇が抑えられる。
【0021】誘導加熱ガスヒータ28内を通過する間に
加熱されて十分に昇温した処理ガスは、ガス供給路16
を通り熱処理炉10内へ供給される。このように、熱処
理炉10内へ供給される処理ガスが十分に加熱されてい
るため、熱処理炉10内に収容された昇温中の基板Wに
処理ガスが触れても、基板Wに対して熱衝撃が加わる心
配が無くなる。また、昇温後の基板Wに処理ガスが触れ
ても、基板Wが冷却されることはないので、基板Wの面
内における温度分布が悪くなる心配も無くなる。
【0022】図3は、誘導加熱ガスヒータの別の構成例
を示す要部縦断面図である。この誘導加熱ガスヒータ4
6は、図2に示した誘導加熱ガスヒータ28と同様に、
内部を処理ガスが流通する容器48、この容器48に巻
装されたコイル50、このコイル50に高周波電流を流
す電源装置(図示せず)、および、容器48の内部に配
設された発熱体52を備えているが、容器48の構成
が、図2に示したものとは異なる。
【0023】すなわち、図3に示した誘導加熱ガスヒー
タ46の容器48は、ガス供給路にそれぞれ連通される
ガス導入口54およびガス流出口56が形成され密閉さ
れた円筒形状を有しているが、非磁性体材料、例えば石
英ガラスで形成された容器48の壁面内部の、コイル5
0が巻装された部分に空隙が形成されて、その空隙部分
が水路58となっている。そして、この誘導加熱ガスヒ
ータ46では、コイル50に高周波電流が流されること
により、コイル50自体が発熱してその温度が上昇し、
また、容器48の内部からの熱伝達により容器48の外
面の温度が上昇しようとすると、容器48の壁面内部の
水路58内に冷却水が流されることにより、温度上昇が
抑えられる。これ以外の構成は、図2に示した誘導加熱
ガスヒータ28と同様であり、作用も同じである。な
お、図3では、水路58にそれぞれ連通し図示しない給
水路および排水路に接続される給水口および排水口の図
示を省略している。
【0024】なお、図2および図3にそれぞれ示した誘
導加熱ガスヒータ28、46では、容器30、48が、
コイル32、50が巻かれ内部に発熱体36、52が配
設された部分の内径寸法をガス導入口38、54および
ガス流出口40、56の内径寸法より大きくした円筒形
状に形成されているため、ガス導入口38、54から容
器30、48内へ導入された処理ガスが発熱体36、5
2に向かって均等に流れにくいことがある。このような
場合には、ガス導入口38、54の付近に、例えば旋回
羽根を取り付けたり邪魔板を配設したり粒状物を充填し
たりするなどして、ガス導入口38、54から発熱体3
6、52の方へ向かうガスの流れを拡散させるようにす
るとよい。
【0025】また、図2および図3に示したように、誘
導加熱ガスヒータ28、46の容器30、48のガス導
入口38、54付近、ガス流出口40、56付近、コイ
ル32、50および発熱体36、52にそれぞれ温度セ
ンサ60を付設し、あるいは、それらのうちの1個所も
しくは複数個所に温度センサ60を付設し、温度センサ
60からの検出信号に基づいて温度コントローラ62に
より、誘導加熱ガスヒータ28、46のコイル32、5
0に流される電流値を制御するような構成とすることが
できる。この場合において、容器30、48のガス導入
口38、54付近に温度センサ60を付設したときは、
温度センサ60からの検出信号に基づいて温度コントロ
ーラ62により、誘導加熱ガスヒータ28、46を通過
する処理ガスの温度をフィードフォワード制御し、容器
30、48のガス流出口40、56付近に温度センサ6
0を付設したときは、温度センサ60からの検出信号に
基づいて温度コントローラ62により、誘導加熱ガスヒ
ータ28、46を通過する処理ガスの温度をフィードバ
ック制御する。また、コイル32、50や発熱体36、
52に温度センサ60を付設したときは、コイル32、
50の温度が上がり過ぎたり発熱体36、52の温度が
上がり過ぎたりしないように、コイル32、50や発熱
体36、52を保護するための制御を行う。
【0026】次に、図4は、ランプアニール装置におけ
る制御系統の1例を示す模式図である。このランプアニ
ール装置には、熱処理炉10内に収容され熱処理される
基板Wの温度を非接触で測定するパイロメータ64が設
けられている。また、電源装置66からランプヒータ2
4に供給される電力量を調節するためのサイリスタ6
8、および、電源装置34から誘導加熱ガスヒータ28
のコイル32に供給される電力量を調節するためのサイ
リスタ70がそれぞれ設けられており、また、パイロメ
ータ64からの検出信号に基づいてそれぞれのサイリス
タ68、70を制御する温度コントローラ72、74が
それぞれ設けられている。さらに、誘導加熱ガスヒータ
28の出口側におけるガス供給路16に、誘導加熱ガス
ヒータ28から熱処理炉10へ送給される処理ガスの温
度を検出する温度センサ76が設置されており、この温
度センサ76の検出信号が温度コントローラ74に入力
するようになっている。
【0027】図4に示した構成のランプアニール装置で
は、パイロメータ64による検出信号に基づいて温度コ
ントローラ72によりサイリスタ68を制御することに
より、基板Wの温度が所定温度となるように、電源装置
66からランプヒータ24に供給される電力量が調節さ
れる。それと同時に、パイロメータ64による検出信号
および温度センサ76による検出信号に基づいて温度コ
ントローラ74によりサイリスタ70を制御することに
より、誘導加熱ガスヒータ28から熱処理炉10へ送給
される処理ガスの温度が、昇温中の基板Wの温度と同じ
温度となるように、電源装置34から誘導加熱ガスヒー
タ28のコイル32に供給される電力量が調節される。
このように、熱処理炉10内へ供給される処理ガスの温
度が昇温中の基板Wの温度と同じ温度となるように制御
されるため、昇温中の基板Wに処理ガスが触れても、基
板Wに対して熱衝撃が加わる心配が全く無くなる。
【0028】次に、図5に模式図を示したランプアニー
ル装置は、熱処理炉78の内部に2本のガス供給管80
a、80bが挿入され、一方のガス供給管80aは、そ
のガス吹出し口82aが熱処理炉78内の基板Wの中心
部に対向するように配置されており、他方のガス供給管
80bは、そのガス吹出し口82bが基板Wの周辺部に
対向するように配置された構成を有している。熱処理炉
78のガス排出口84は、熱処理炉78の底部に形成さ
れている。一方のガス供給管80aは、低温側誘導加熱
ガスヒータ28aに接続されており、他方のガス供給管
80bは、高温側誘導加熱ガスヒータ28bに接続され
ている。そして、それぞれの誘導加熱ガスヒータ28
a、28bが介在して設けられたガス供給路86a、8
6bには、それぞれ電磁開閉弁88a、88bおよびマ
スフローコントローラ90a、90bが介在して設けら
れていて、それぞれのガス供給路86a、86bは、同
一種類の処理ガスのガス供給ユニット(図示せず)に接
続されている。
【0029】図5に示した構成のランプアニール装置で
は、熱処理炉78の内部に挿入された一方のガス供給管
80aには、低温側誘導加熱ガスヒータ28aによって
加熱された処理ガスが供給され、他方のガス供給管80
bには、高温側誘導加熱ガスヒータ28bによって加熱
され一方のガス供給管80aへ供給された処理ガスの温
度に比べて高温の処理ガスが供給される。そして、一方
のガス供給管80aのガス吹出し口82aからは、基板
Wの中心部に向けて比較的低温の処理ガスが流出し、他
方のガス供給管80bのガス吹出し口82bからは、基
板Wの周辺部に向けて高温の処理ガスが流出する。この
ため、熱処理炉78内に収容されてランプヒータ24に
より加熱されている基板Wは、通常、中心部の温度が周
辺部の温度に比べて高くなっているが、基板Wの中心部
に向けて流出する処理ガスの温度を基板Wの周辺部に向
けて流出する処理ガスの温度に比べて低くすることによ
り、基板Wの中心部の温度と基板Wの周辺部の温度とが
等しくなる。この結果、基板Wの面内における温度均一
性がより向上することになる。また、昇温中は、温度分
布が逆になるので、それぞれのヒータの制御温度を逆に
すればよい。
【0030】また、図6に流路構成図を示したランプア
ニール装置では、熱処理炉10のガス供給口に連通した
ガス供給路92に誘導加熱ガスヒータ94が介在して設
けられ、ガス供給路92が、誘導加熱ガスヒータ94の
ガス導入側において処理ガス供給路96とパージガス供
給路98とに分岐している。分岐したそれぞれのガス供
給路96、98には、電磁開閉弁100、102および
マスフローコントローラ104、106が介在して設け
られていて、処理ガス供給路96は、処理ガス、例えば
酸素のガス供給ユニット(図示せず)に接続され、パー
ジガス供給路98は、パージガス、例えば窒素のガス供
給ユニット(図示せず)に接続されている。このような
構成のランプアニール装置では、2つの電磁開閉弁10
0、102の開閉動作を切り替えることにより、熱処理
炉10内へ供給される処理ガスを誘導加熱ガスヒータ9
4によって加熱するだけでなく、処理ガスの導入の前後
において熱処理炉10内へ導入されるパージガスを必要
に応じて加熱することができる。
【0031】なお、上記した実施形態では、この発明を
ランプアニール装置に適用した場合について説明した
が、この発明は、ランプアニール装置に限らず各種の基
板熱処理装置、例えば酸化、CVD等の枚葉式の熱処理
装置(成膜装置)や横型あるいは縦型の熱処理炉(成膜
装置)などにも適用することが可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1に係る発明の基板熱処理装置を
使用すると、昇温中の基板に処理ガスが触れることによ
って基板に欠陥が発生するのを助長したり昇温後の基板
に処理ガスが触れることにより基板面内における温度分
布が悪くなって均一な熱処理を行うことができなくな
る、といったことを防止することができ、このため、製
品の歩留まりを向上させるとともに、製品の品質を向上
させることができる。
【0033】請求項2に係る発明の基板熱処理装置で
は、誘導加熱ガスヒータのコイルに高周波電流が流され
ることによりコイルが発熱しても、コイルの温度上昇を
抑えることができるので、安全である。
【0034】請求項3に係る発明の基板熱処理装置で
は、基板の面内における温度均一性をより向上させるこ
とができるので、製品の品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の1例を示し、ランプアニ
ール装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】図1に示したランプアニール装置の構成要素の
1つである誘導加熱ガスヒータの構成の1例を示す要部
縦断面図である。
【図3】同じく、誘導加熱ガスヒータの別の構成例を示
す要部縦断面図である。
【図4】この発明に係るランプアニール装置における制
御系統の1例を示す模式図である。
【図5】この発明の別の実施形態を示すランプアニール
装置の模式図である。
【図6】この発明のさらに別の実施形態を示すランプア
ニール装置の流路構成図である。
【図7】従来のランプアニール装置の概略構成の1例を
示す模式図である。
【図8】従来のランプアニール装置の概略構成の別の例
を示す模式図である。
【符号の説明】
W 基板 10、78 熱処理炉 12 熱処理炉のガス供給口 14、84 熱処理炉のガス排出口 16、86a、86b、92 ガス供給路 22 サセプタ 24 ランプヒータ 28、46、28a、28b、94 誘導加熱ガスヒー
タ 30、48 容器 32、50 コイル 34 電源装置 36、52 発熱体 38、54 容器のガス導入口 40、56 容器のガス流出口 42 水冷ジャケット 44 水冷ジャケットの水路 58 水路 60、76 温度センサ 62 温度コントローラ 64 パイロメータ 66 ランプヒータの電源装置 68、70 サイリスタ 72、74 温度コントローラ 80a、80b ガス供給管 82a、82b ガス供給管のガス吹出し口 96 処理ガス供給路 98 パージガス供給路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給路を通して熱処理炉内へ処理ガ
    スを供給し、熱処理炉内に収容された基板を加熱手段に
    より加熱して、基板を熱処理する基板熱処理装置におい
    て、 前記ガス供給路に介在された誘導加熱ガスヒータを備
    え、 前記誘導加熱ガスヒータは、 少なくとも一部が非磁性体材料によって形成され、ガス
    導入口およびガス流出口を有する密閉構造である容器
    と、 前記容器の外面の非磁性材料によって形成された部分に
    巻装されたコイルと、 前記容器の内部において前記コイルが巻装された部分に
    対応する位置に設けられ、導電性材料によって形成され
    た発熱体とを備えたことを特徴とする基板熱処理装置。
  2. 【請求項2】 誘導加熱ガスヒータのコイルを冷却する
    冷却手段が付設された請求項1記載の基板熱処理装置。
  3. 【請求項3】 熱処理炉内におけるガス吹き出し口が前
    記熱処理炉内に収容された基板の中心部に対向するよう
    に配置された第1ガス供給管と、前記熱処理炉内におけ
    るガス吹き出し口が前記熱処理炉内に収容された基板の
    周辺部に対向するように配置された第2ガス供給管とを
    備え、 前記第1ガス供給管と前記第2ガス供給管のそれぞれに
    は、前記誘導加熱ガスヒータを介在したガス供給路が接
    続されており、 前記熱処理炉内に収容された基板の中心部および周辺部
    へ異なる温度の処理ガスが供給される請求項1または請
    求項2記載の基板熱処理装置。
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