JP2000006191A - ライナー付容器キャップの製造方法及びライナー付容器キャップ - Google Patents
ライナー付容器キャップの製造方法及びライナー付容器キャップInfo
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Abstract
容易で、かつライナー部からの溶出物の溶出問題等も解
消できて衛生性にも優れたライナー付容器キャップ及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 プラスチック製の容器キャップ1を成形
し、この容器キャップ1の天壁3の内面側にライナー5
を射出成形するに際し、先ず、前記天壁3の内面側にJ
IS−A硬度(JISK6301)35〜75のスチレ
ン系熱可塑性エラストマーを射出し、次いで、その射出
したスチレン系熱可塑性エラストマーが溶融軟化状態に
あるうちに圧縮プレスしてライナー部5を成形する。ラ
イナー部5の肉厚は1.0mm〜5.0mmとする。
Description
流液等内溶液の高温蒸気滅菌処理を要する医薬用ガラス
製容器または耐熱プラスチック製容器に用いられるライ
ナー付容器キャップ及びその製造方法に関する。
てポリプロピレン製キャップが用いられ、このキャップ
の天壁の内面側には液漏れ防止の為にライナーがはり付
けられている。このライナーは、ハイシートと呼ばれる
PVC製シ−トやポリプロピレン製発泡シ−ト、あるい
はブチルゴムやイソプレンゴム製シ−トなどを0.5mm
〜5.0mm厚に成形した後、キャップの形状に合った径
に打ち抜き、キャップ内に挿入して天壁の内面側に装着
する方法が、一般によく採用されている。
別体に成形してキャップ内に物理的に押し込むものであ
るため、キャップの装着時や使用時にキャップから離
脱、脱落しやすいという問題があった。また、PVC製
シ−トからなるライナーはその材料特性からして柔軟で
密封性に優れるものの、可塑剤の溶出、PVCモノマー
問題、また焼却時に有毒ガスを発生する等の問題があ
り、ポリプロピレン製発泡シ−トからなるライナーは耐
熱性に比較的優れるが、前述の脱落の問題や過剰な力に
より変形し易い問題があり、またブチルゴムやイソプレ
ンゴム製シ−トからなるライナーは価格的な問題があっ
た。
加工性に優れたオレフィン系樹脂やスチレン系エラスト
マー等のライナーを、オレフィン系樹脂層に複層成形す
る加工方法に変わりつつある。かかる加工法として、例
えば、特公平2−8572号公報(特開昭61−213
145号)にスチレンポリマーとエチレンポリマーとブ
チレンポリマーとのブロックコポリマーを用いた製造方
法が、また特開平8−66990号公報に特定のスチレ
ン系エラストマー、すなわちスチレン共役ジエンブロッ
ク共重合体の水素添加物であり、その共役ジエンがイソ
ブレン単独又はイソブレンとブタジエンの混合物である
ことが提案されている。
般の射出成形法にて単に合成樹脂製キャップ内に複層成
形した場合、ヒケ、ガス抜き不良等の成形加工上の問題
が生じ、またそれに起因して密封シール性に問題が生じ
ることを知見した。
性、耐熱ゴム弾性に優れる熱可塑性エラストマーである
スチレン系エラストマーを採用したうえでライナー部の
成形条件、及び前記熱可塑性エラストマーの硬度やライ
ナー厚に改善を加えることにより、消毒液、輸液、還流
液等の内容物の100°C以上の加圧蒸気滅菌処理にお
いても内容物の密封シール性が保たれ、開栓時における
異常なトルク上昇や低下を防止でき、実使用時の開封性
が容易で、かつライナー部からの溶出物の溶出問題等も
解消できて衛生的にも優れたライナー付容器キャップ及
びその製造方法を提供することを目的とする。
キャップの製造方法は、プラスチック製の容器キャップ
を成形し、この容器キャップの天壁の内面側に、スチレ
ン系熱可塑性エラストマーからなるライナー部を射出成
形するに際し、先ず、前記天壁の内面側にスチレン系熱
可塑性エラストマーを射出し、次いで、その射出したス
チレン系熱可塑性エラストマーが溶融軟化状態にあるう
ちに圧縮プレスしてライナー部を成形することに特徴を
有する。
スチック製の容器キャップの天壁の内面側に、JIS−
A硬度(JISK6301)が35〜75のスチレン系
熱可塑性エラストマーからなるライナー部を一体に成形
してあり、このライナー部の肉厚は1.0mm〜5.0mm
であることに特徴を有するものである。
に、スチレン系熱可塑性エラストマーからなるライナー
部を射出成形するに際し、一般射出成形法ではライナー
部の線状高分子がある特定方向のみに並んでライナー部
の硬度が高くなり過ぎたり、またゴム弾性度が不均一に
なったりするが、本発明ではライナー部を射出溶融軟化
状態にある時にプレスするので、前記特定方向の分子配
向をランダムにすることができ、これによりライナー部
が硬くなり過ぎるのを抑止でき、軟らかくてゴム弾性に
富み、しかもゴム弾性が均一化されたものが得られる。
5未満のスチレン系熱可塑性エラストマーでは、ライナ
ー部が軟らかくなり過ぎるため、キャップの開閉時に容
器口部との擦れ等により摩耗し易く、JIS−A硬度
(JISK6301)が75を越えるスチレン系熱可塑
性エラストマーでは、ライナー部が硬くなり過ぎて容器
口部との密着度が低下するため、内溶液の密封シール性
に問題が生じ十分な密封シール性を得ることができな
い。したがってスチレン系熱可塑性エラストマーのJI
S−A硬度(JISK6301)は35〜75が好まし
い。ライナー部の肉厚が1.0mm未満では薄すぎるた
め、これ又内溶液の密封シール性に問題が生じ十分な密
封シール性を得ることができず、5.0mmを越えると厚
過ぎて、成形サイクル時間が増加する等成形加工性の問
題が生じる。したがってライナー部の肉厚は1.0mm〜
5.0mmが好ましい。
ップは、容器キャップの射出成形後、この容器キャップ
の天壁の内面側に、熱可塑性エラストマーからなるライ
ナー部を射出成形する。その熱可塑性エラストマーはJ
IS−A硬度(JISK6301)が35〜75、より
好ましく40〜70である。熱可塑性エラストマーのJ
IS−A硬度(JISK6301)が35未満では、キ
ャップの開閉時にライナー部が容器口部と擦れることで
摩耗し易く、75を越えると容器口部に充分に密着しに
くいため内溶液の密封シール性に問題が生じる。ライナ
ー部の肉厚は1.0mm〜5.0mm、より好ましく1.2
mm〜2.5mmに成形する。ライナー部の肉厚が1.0mm
未満では内溶液の密封シール性に問題が生じ十分な密封
シール性を得ることができず、5.0mmを越えると、成
形サイクル時間が増加する等成形加工性の問題が生じ
る。
系の熱可塑性エラストマーが好ましく、スチレンとブタ
ジエン及び/又はイソプレンとの共重合体もしくはその
水素添加物にオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等)あるいは更にポリブテンやパラフ
ィン系ゴム用軟化剤、更に又タルク、炭酸カルシウム等
のフィラー類や、助剤として酸化防止剤、滑剤等を任意
成分として配合したエラストマーであり、具体的には、
例えば、三菱化学社製の商品名「ラバロン」を挙げるこ
とができる。そのほかに、特開平8−66990号公報
(実施例3)に記載されているようなスチレン系熱可塑
性エラストマー、すなわち、スチレン・共役ジエンブロ
ック共重合体の水素添加物に、炭化水素系ゴム用軟化剤
(パラフィン系オイルが好ましい)とプロピレン系樹脂
(プロピレン・エチレンブロック共重合体が好ましい)
を配合したものを用いることもできる。そのスチレン・
共役ジエンブロック共重合体の共役ジエンとしてはイソ
プレン・ブタジエンを用いることができる。
しては、インサートダブルインジェクション法により、
射出成形機の金型内に容器キャップをインサートした
後、スチレン系熱可塑性エラストマーを前記容器キャッ
プの天壁の内面側に射出し、次いで、その射出したスチ
レン系熱可塑性エラストマーが溶融軟化状態にあるうち
に同じ射出成形機のエジェクター(製品押し出し機構)
にてライナー厚を5〜35%圧縮してライナー部を成形
する。このようにライナー部を射出後、圧縮プレス成形
することにより、ライナー部の気泡やウエルドマークの
無い外観上良好なものが得られるばかりか、ライナー部
の分子配向を緩和することができて適度な硬度と柔軟
性、均一なゴム弾性を有するライナー部を得ることがで
き、またライナー部の肉厚を均一化することもできる。
を示しており、この容器キャップ1は周壁2の上端を天
壁3で塞いだ形に成形してあり、周壁2の内周にねじ山
4が形成され、天壁3の内面側にライナー部5が後述す
るようにダブルインジェクション法にて一体に射出成形
されかつ圧縮プレスされている。このライナー付容器キ
ャップ1は、消毒液、輸液、還流液等の内溶液の高温蒸
気滅菌処理を要する医薬用ガラス製容器または耐熱プラ
スチック製容器(図示省略)のねじ口部に締め付けるの
に用いられる。
び比較例(比較例1〜5)を詳細に説明する。
プロピレン(ノバテックPP、BC1B(MFR=3
0)を用いた。そして、射出成形機(東芝IS130
F)を用い、公称30mm径のポリプロピレン(日本ポリ
ケム社製のノバテックPP、BC1B)製の容器キャッ
プを下記の条件で成形した。 成形温度:230°C 射出圧力:800Kg/cm2 射出時間:3.5秒 射出保圧:640Kg/cm2 保圧時間:2.0秒 金型温度:12°C 冷却時間:8.0秒 成形サイクル:25秒
熱可塑性エラストマー(ラバロンMJ4300C JI
S−A硬度45)を用いた。そして、上記のように成形
した公称30mm径のポリプロピレン製の容器キャップ内
に、上記の射出成形機(東芝IS130F)と同じ射出
成形機を用いてインサート・ダブルインジェクション成
形法にてスチレン系熱可塑性エラストマー素材からなる
ライナー部5を成形した。その成形に際しては、射出成
形機の金型内にインサートした容器キャップの天壁の内
面側にスチレン系熱可塑性エラストマーを射出し、この
射出したスチレン系熱可塑性エラストマーが溶融軟化状
態にあるうちに同じ射出成形機のエジェクター(製品押
し出し機構)にて圧縮プレス成形することにより、肉厚
1.2mmのライナー部5を得た。
件は次のとおりである。 成形温度:200°C 射出圧力:250Kg/cm2 射出時間:3.5秒 圧縮プレス工程 プレス圧力:90Kg/cm2 圧縮率:20%(射出厚みに対する圧縮率) 射出保圧:100Kg/cm2 保圧時間:2.0秒 金型温度:25°C 冷却時間:6.0秒 成形サイクル:22秒
部を成形した以外は、実施例1の場合と全く同様であ
る。すなわち、容器キャップの材料及び成形、ライナー
部の材料及び成形については、実施例1の場合と同様に
実施した。
系熱可塑性エラストマー(ラバロンMJ6300C J
IS−A硬度65)を用い、肉厚1.2mmのライナー部
を容器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、実施
例1の場合と全く同様である。すなわち、容器キャップ
の材料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法につ
いては、実施例1の場合と同様に実施した。
系熱可塑性エラストマー(ラバロンMJ6300C J
IS−A硬度65)を用い、肉厚2.0mmのライナー部
を容器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、実施
例1の場合と全く同様である。すなわち、容器キャップ
の材料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法につ
いては、実施例1の場合と同様に実施した。
ロック共重合体の水素添加物に、パラフィン系オイルと
ポリプロピレンを配合したもの(特開平8−66990
号公報(実施例3)に記載されたものと同じスチレン系
熱可塑性エラストマー)を用い、肉厚2.0mmのライナ
ー部を容器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、
実施例1の場合と全く同様である。すなわち、容器キャ
ップの材料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法
については、実施例1の場合と同様に実施した。
の射出プレス成形条件の中で圧縮プレス工程を除く以外
は、実施例1におけるライナーの射出プレス成形条件と
同じ条件下でライナー部を容器キャップの天壁の内面側
に射出成形した。その際、実施例2の場合と同様に、ラ
イナー部の材料としては三菱化学社製のスチレン系熱可
塑性エラストマー(ラバロンMJ4300C JIS−
A硬度45)を用い、そしてライナー部を2.0mm厚に
成形した。
系熱可塑性エラストマー(ラバロンT331C JIS
−A硬度25)を用い、肉厚2.0mmのライナー部を容
器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、実施例1
の場合と全く同様である。すなわち、容器キャップの材
料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法について
は、実施例1の場合と同様に実施した。
系熱可塑性エラストマー(ラバロンMJ4300C J
IS−A硬度45)を用い、肉厚0.5mmのライナー部
を容器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、実施
例1の場合と全く同様である。すなわち、容器キャップ
の材料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法につ
いては、実施例1の場合と同様に実施した。
系熱可塑性エラストマー(ラバロンMJ4300C J
IS−A硬度45)を用い、肉厚6.0mmのライナー部
を容器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、実施
例1の場合と全く同様である。すなわち、容器キャップ
の材料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法につ
いては、実施例1の場合と同様に実施した。
系熱可塑性エラストマー(ラバロンMJ8300C J
IS−A硬度85)を用い、肉厚2.0mmのライナー部
を容器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、実施
例1の場合と全く同様である。すなわち、容器キャップ
の材料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法につ
いては、実施例1の場合と同様に実施した。
実施例及び比較例のライナー付容器キャップを用いてラ
イナー部の成形性、密封シール性、開封性、および摩耗
性についての評価を行った。この評価結果を図2に示
す。尚、容器は容量500ccのポリプロピレン製容器
を使用した。
を目視検査(試験数50個)して、次の基準により評価
した。 ○:ライナー部の成形不良(気泡、ヒケ、ウエルドマー
ク、欠け、バリ等)が無いもの。 ×:ライナー部の成形不良が1%以有ったもの。または
成形サイクルが著しく長くなる(60秒以上)もの。
いて、容量500ccのポリプロピレン製容器に水(メ
チレンブルー着色水)を500g充填し、(株)東日製
作所製のトルクメータを用い、締めトルク15.0Kg
・cmにて巻き締め、密封した水入り容器について、さら
にオートクレーブ中にて121°Cで30分間滅菌処理
を行った(試験数10個)。 ○:漏れが全く無かったもの。 ×:1個でも漏れが有ったもの
行った。容量500ccのポリプロピレン製容器に水
(メチレンブルー着色水)を500g充填した容器につ
いて開栓トルク値を測定し、測定トルク値を次の基準で
評価した(試験数10個)。 ○:全数適性トルク値(6〜15Kg・cm)を示したも
の。 ×:不適性トルク値(5Kg・cm以下又は16Kg・cm
以上)を示したものが1個以上存在したもの。
量500ccのポリプロピレン製容器のねじ口部に手締
めすることでキャップ内のライナー部を5回擦り付けと
緩める操作とを繰り返した後、ライナー部の摩耗状態の
目視観察を行い、次の基準で評価した(試験数10
個)。 ○:全数摩耗状態(ささくれ、削れ)が認められなかっ
たもの。 ×:摩耗によるささくれ、削れを示したものが1個以上
認められたもの。
比較例1のように、ライナー部の成形材料であるスチレ
ン系熱可塑性エラストマーのJIS−A硬度やライナー
厚を、実施例2のそれらと同じにしても、一般射出成形
法でそのライナー部を射出圧工程のみで成形する場合
は、ライナー部に気泡、ヒケ、ウエルドマーク、欠けな
どが生じて成形不良を起こしやすく、また成形後ライナ
ー部が特定方向のみの分子配向で硬くなり過ぎて柔軟
性、ゴム弾性に乏しいため密封シール性が悪い。また、
比較例5のようにライナー部の成形材料であるスチレン
系熱可塑性エラストマーがJIS−A硬度85のごとく
硬過ぎたり、比較例3のライナー厚0.5mmのごとく薄
過ぎると、密封シール性が悪い。さらに、比較例5のラ
イナー部のごとく硬過ぎたり、比較例4のライナー厚
6.0mmのごとく厚過ぎると、開封性が悪い。さらに
又、比較例2のようにライナー部の成形材料であるスチ
レン系熱可塑性エラストマーがJIS−A硬度25のご
とく軟らか過ぎると、反復使用に伴い容器口部との擦れ
によって摩耗し易く、摩耗により密封シール性が低下し
てくる。
及びプレス成形性が良好であり、消毒液、輸液、還流液
等の内容液の100°C以上の加圧蒸気滅菌(オートク
レーブ)処理後においても液漏れがない良好な密封シー
ル性を有するとともに、実使用時の開封性が容易であ
り、特に高温加圧滅菌処理を必要とする医薬容器用キャ
ップとして好適に利用できる。
る。
びライナー付容器キャップ
流液等内溶液の高温蒸気滅菌処理を要する医薬用ガラス
製容器または耐熱プラスチック製容器に用いられるライ
ナー付容器キャップ及びその製造方法に関する。
てポリプロピレン製キャップが用いられ、このキャップ
の天壁の内面側には液漏れ防止の為にライナーがはり付
けられている。このライナーは、ハイシートと呼ばれる
PVC製シ−トやポリプロピレン製発泡シ−ト、あるい
はブチルゴムやイソプレンゴム製シ−トなどを0.5mm
〜5.0mm厚に成形した後、キャップの形状に合った径
に打ち抜き、キャップ内に挿入して天壁の内面側に装着
する方法が、一般によく採用されている。
別体に成形してキャップ内に物理的に押し込むものであ
るため、キャップの装着時や使用時にキャップから離
脱、脱落しやすいという問題があった。また、PVC製
シ−トからなるライナーはその材料特性からして柔軟で
密封性に優れるものの、可塑剤の溶出、PVCモノマー
問題、また焼却時に有毒ガスを発生する等の問題があ
り、ポリプロピレン製発泡シ−トからなるライナーは耐
熱性に比較的優れるが、前述の脱落の問題や過剰な力に
より変形し易い問題があり、またブチルゴムやイソプレ
ンゴム製シ−トからなるライナーは価格的な問題があっ
た。
加工性に優れたオレフィン系樹脂やスチレン系エラスト
マー等のライナーを、オレフィン系樹脂層に複層成形す
る加工方法に変わりつつある。かかる加工法として、例
えば、特公平2−8572号公報(特開昭61−213
145号)にスチレンポリマーとエチレンポリマーとブ
チレンポリマーとのブロックコポリマーを用いた製造方
法が、また特開平8−66990号公報に特定のスチレ
ン系エラストマー、すなわちスチレン共役ジエンブロッ
ク共重合体の水素添加物であり、その共役ジエンがイソ
ブレン単独又はイソブレンとブタジエンの混合物である
ことが提案されている。
般の射出成形法にて単に合成樹脂製キャップ内に複層成
形した場合、ヒケ、ガス抜き不良等の成形加工上の問題
が生じ、またそれに起因して密封シール性に問題が生じ
ることを知見した。
性、耐熱ゴム弾性に優れる熱可塑性エラストマーである
スチレン系エラストマーを採用したうえでライナー部の
成形条件、及び前記熱可塑性エラストマーの硬度やライ
ナー厚に改善を加えることにより、消毒液、輸液、還流
液等の内容物の100°C以上の加圧蒸気滅菌処理にお
いても内容物の密封シール性が保たれ、開栓時における
異常なトルク上昇や低下を防止でき、実使用時の開封性
が容易で、かつライナー部からの溶出物の溶出問題等も
解消できて衛生的にも優れたライナー付容器キャップ及
びその製造方法を提供することを目的とする。
キャップの製造方法は、プラスチック製の容器キャップ
を成形し、この容器キャップの天壁の内面側に、スチレ
ン系熱可塑性エラストマーからなるライナー部を射出成
形するに際し、先ず、前記天壁の内面側にスチレン系熱
可塑性エラストマーを射出しておき、次いで、その射出
したスチレン系熱可塑性エラストマーが溶融軟化状態に
あるうちにこれを5〜35%圧縮プレスしてライナー部
の分子配向がランダムになるようにライナー部を成形す
ることに特徴を有する。
スチック製の容器キャップの天壁の内面側に、スチレン
系熱可塑性エラストマーを射出し、次いで、その射出し
たスチレン系熱可塑性エラストマーが溶融軟化状態にあ
るうちにこれを5〜35%圧縮プレスしてライナー部の
分子配向がランダムになるようにしたJIS−A硬度
(JISK6301)が35〜75のライナー部を一体
に成形してあり、このライナー部の肉厚は1.0mm〜
5.0mmであることに特徴を有するものである。
に、スチレン系熱可塑性エラストマーからなるライナー
部を射出成形するに際し、一般射出成形法ではライナー
部の線状高分子がある特定方向のみに並んでライナー部
の硬度が高くなり過ぎたり、またゴム弾性度が不均一に
なったりするが、本発明ではライナー部を射出溶融軟化
状態にある時にプレスするので、前記特定方向の分子配
向をランダムにすることができ、これによりライナー部
が硬くなり過ぎるのを抑止でき、軟らかくてゴム弾性に
富み、しかもゴム弾性が均一化されたものが得られる。
5未満のスチレン系熱可塑性エラストマーでは、ライナ
ー部が軟らかくなり過ぎるため、キャップの開閉時に容
器口部との擦れ等により摩耗し易く、JIS−A硬度
(JISK6301)が75を越えるスチレン系熱可塑
性エラストマーでは、ライナー部が硬くなり過ぎて容器
口部との密着度が低下するため、内溶液の密封シール性
に問題が生じ十分な密封シール性を得ることができな
い。したがってスチレン系熱可塑性エラストマーのJI
S−A硬度(JISK6301)は35〜75が好まし
い。ライナー部の肉厚が1.0mm未満では薄すぎるた
め、これ又内溶液の密封シール性に問題が生じ十分な密
封シール性を得ることができず、5.0mmを越えると厚
過ぎて、成形サイクル時間が増加する等成形加工性の問
題が生じる。したがってライナー部の肉厚は1.0mm〜
5.0mmが好ましい。
ップは、容器キャップの射出成形後、この容器キャップ
の天壁の内面側に、熱可塑性エラストマーからなるライ
ナー部を射出成形する。その熱可塑性エラストマーはJ
IS−A硬度(JISK6301)が35〜75、より
好ましく40〜70である。熱可塑性エラストマーのJ
IS−A硬度(JISK6301)が35未満では、キ
ャップの開閉時にライナー部が容器口部と擦れることで
摩耗し易く、75を越えると容器口部に充分に密着しに
くいため内溶液の密封シール性に問題が生じる。ライナ
ー部の肉厚は1.0mm〜5.0mm、より好ましく1.2
mm〜2.5mmに成形する。ライナー部の肉厚が1.0mm
未満では内溶液の密封シール性に問題が生じ十分な密封
シール性を得ることができず、5.0mmを越えると、成
形サイクル時間が増加する等成形加工性の問題が生じ
る。
系の熱可塑性エラストマーが好ましく、スチレンとブタ
ジエン及び/又はイソプレンとの共重合体もしくはその
水素添加物にオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等)あるいは更にポリブテンやパラフ
ィン系ゴム用軟化剤、更に又タルク、炭酸カルシウム等
のフィラー類や、助剤として酸化防止剤、滑剤等を任意
成分として配合したエラストマーであり、具体的には、
例えば、三菱化学社製の商品名「ラバロン」を挙げるこ
とができる。そのほかに、特開平8−66990号公報
(実施例3)に記載されているようなスチレン系熱可塑
性エラストマー、すなわち、スチレン・共役ジエンブロ
ック共重合体の水素添加物に、炭化水素系ゴム用軟化剤
(パラフィン系オイルが好ましい)とプロピレン系樹脂
(プロピレン・エチレンブロック共重合体が好ましい)
を配合したものを用いることもできる。そのスチレン・
共役ジエンブロック共重合体の共役ジエンとしてはイソ
プレン・ブタジエンを用いることができる。
しては、インサートダブルインジェクション法により、
射出成形機の金型内に容器キャップをインサートした
後、スチレン系熱可塑性エラストマーを前記容器キャッ
プの天壁の内面側に射出し、次いで、その射出したスチ
レン系熱可塑性エラストマーが溶融軟化状態にあるうち
に同じ射出成形機のエジェクター(製品押し出し機構)
にてライナー厚を5〜35%圧縮してライナー部を成形
する。このようにライナー部を射出後、圧縮プレス成形
することにより、ライナー部の気泡やウエルドマークの
無い外観上良好なものが得られるばかりか、ライナー部
の分子配向を緩和することができて適度な硬度と柔軟
性、均一なゴム弾性を有するライナー部を得ることがで
き、またライナー部の肉厚を均一化することもできる。
を示しており、この容器キャップ1は周壁2の上端を天
壁3で塞いだ形に成形してあり、周壁2の内周にねじ山
4が形成され、天壁3の内面側にライナー部5が後述す
るようにダブルインジェクション法にて一体に射出成形
されかつ圧縮プレスされている。このライナー付容器キ
ャップ1は、消毒液、輸液、還流液等の内溶液の高温蒸
気滅菌処理を要する医薬用ガラス製容器または耐熱プラ
スチック製容器(図示省略)のねじ口部に締め付けるの
に用いられる。
び比較例(比較例1〜5)を詳細に説明する。
プロピレン(ノバテックPP、BC1B(MFR=3
0)を用いた。そして、射出成形機(東芝IS130
F)を用い、公称30mm径のポリプロピレン(日本ポリ
ケム社製のノバテックPP、BC1B)製の容器キャッ
プを下記の条件で成形した。 成形温度:230°C 射出圧力:800Kg/cm2 射出時間:3.5秒 射出保圧:640Kg/cm2 保圧時間:2.0秒 金型温度:12°C 冷却時間:8.0秒 成形サイクル:25秒
熱可塑性エラストマー(ラバロンMJ4300C JI
S−A硬度45)を用いた。そして、上記のように成形
した公称30mm径のポリプロピレン製の容器キャップ内
に、上記の射出成形機(東芝IS130F)と同じ射出
成形機を用いてインサート・ダブルインジェクション成
形法にてスチレン系熱可塑性エラストマー素材からなる
ライナー部5を成形した。その成形に際しては、射出成
形機の金型内にインサートした容器キャップの天壁の内
面側にスチレン系熱可塑性エラストマーを射出し、この
射出したスチレン系熱可塑性エラストマーが溶融軟化状
態にあるうちに同じ射出成形機のエジェクター(製品押
し出し機構)にて圧縮プレス成形することにより、肉厚
1.2mmのライナー部5を得た。
件は次のとおりである。 成形温度:200°C 射出圧力:250Kg/cm2 射出時間:3.5秒 圧縮プレス工程 プレス圧力:90Kg/cm2 圧縮率:20%(射出厚みに対する圧縮率) 射出保圧:100Kg/cm2 保圧時間:2.0秒 金型温度:25°C 冷却時間:6.0秒 成形サイクル:22秒
部を成形した以外は、実施例1の場合と全く同様であ
る。すなわち、容器キャップの材料及び成形、ライナー
部の材料及び成形については、実施例1の場合と同様に
実施した。
系熱可塑性エラストマー(ラバロンMJ6300C J
IS−A硬度65)を用い、肉厚1.2mmのライナー部
を容器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、実施
例1の場合と全く同様である。すなわち、容器キャップ
の材料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法につ
いては、実施例1の場合と同様に実施した。
系熱可塑性エラストマー(ラバロンMJ6300C J
IS−A硬度65)を用い、肉厚2.0mmのライナー部
を容器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、実施
例1の場合と全く同様である。すなわち、容器キャップ
の材料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法につ
いては、実施例1の場合と同様に実施した。
ロック共重合体の水素添加物に、パラフィン系オイルと
ポリプロピレンを配合したもの(特開平8−66990
号公報(実施例3)に記載されたものと同じスチレン系
熱可塑性エラストマー)を用い、肉厚2.0mmのライナ
ー部を容器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、
実施例1の場合と全く同様である。すなわち、容器キャ
ップの材料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法
については、実施例1の場合と同様に実施した。
の射出プレス成形条件の中で圧縮プレス工程を除く以外
は、実施例1におけるライナーの射出プレス成形条件と
同じ条件下でライナー部を容器キャップの天壁の内面側
に射出成形した。その際、実施例2の場合と同様に、ラ
イナー部の材料としては三菱化学社製のスチレン系熱可
塑性エラストマー(ラバロンMJ4300C JIS−
A硬度45)を用い、そしてライナー部を2.0mm厚に
成形した。
系熱可塑性エラストマー(ラバロンT331C JIS
−A硬度25)を用い、肉厚2.0mmのライナー部を容
器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、実施例1
の場合と全く同様である。すなわち、容器キャップの材
料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法について
は、実施例1の場合と同様に実施した。
系熱可塑性エラストマー(ラバロンMJ4300C J
IS−A硬度45)を用い、肉厚0.5mmのライナー部
を容器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、実施
例1の場合と全く同様である。すなわち、容器キャップ
の材料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法につ
いては、実施例1の場合と同様に実施した。
系熱可塑性エラストマー(ラバロンMJ4300C J
IS−A硬度45)を用い、肉厚6.0mmのライナー部
を容器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、実施
例1の場合と全く同様である。すなわち、容器キャップ
の材料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法につ
いては、実施例1の場合と同様に実施した。
系熱可塑性エラストマー(ラバロンMJ8300C J
IS−A硬度85)を用い、肉厚2.0mmのライナー部
を容器キャップの天壁の内面側に成形した以外は、実施
例1の場合と全く同様である。すなわち、容器キャップ
の材料及び成形、ライナー部の射出成形とプレス法につ
いては、実施例1の場合と同様に実施した。
実施例及び比較例のライナー付容器キャップを用いてラ
イナー部の成形性、密封シール性、開封性、および摩耗
性についての評価を行った。この評価結果を図2に示
す。尚、容器は容量500ccのポリプロピレン製容器
を使用した。
を目視検査(試験数50個)して、次の基準により評価
した。 ○:ライナー部の成形不良(気泡、ヒケ、ウエルドマー
ク、欠け、バリ等)が無いもの。 ×:ライナー部の成形不良が1%以有ったもの。または
成形サイクルが著しく長くなる(60秒以上)もの。
いて、容量500ccのポリプロピレン製容器に水(メ
チレンブルー着色水)を500g充填し、(株)東日製
作所製のトルクメータを用い、締めトルク15.0Kg
・cmにて巻き締め、密封した水入り容器について、さら
にオートクレーブ中にて121°Cで30分間滅菌処理
を行った(試験数10個)。 ○:漏れが全く無かったもの。 ×:1個でも漏れが有ったもの
行った。容量500ccのポリプロピレン製容器に水
(メチレンブルー着色水)を500g充填した容器につ
いて開栓トルク値を測定し、測定トルク値を次の基準で
評価した(試験数10個)。 ○:全数適性トルク値(6〜15Kg・cm)を示したも
の。 ×:不適性トルク値(5Kg・cm以下又は16Kg・cm
以上)を示したものが1個以上存在したもの。
量500ccのポリプロピレン製容器のねじ口部に手締
めすることでキャップ内のライナー部を5回擦り付けと
緩める操作とを繰り返した後、ライナー部の摩耗状態の
目視観察を行い、次の基準で評価した(試験数10
個)。 ○:全数摩耗状態(ささくれ、削れ)が認められなかっ
たもの。 ×:摩耗によるささくれ、削れを示したものが1個以上
認められたもの。
比較例1のように、ライナー部の成形材料であるスチレ
ン系熱可塑性エラストマーのJIS−A硬度やライナー
厚を、実施例2のそれらと同じにしても、一般射出成形
法でそのライナー部を射出圧工程のみで成形する場合
は、ライナー部に気泡、ヒケ、ウエルドマーク、欠けな
どが生じて成形不良を起こしやすく、また成形後ライナ
ー部が特定方向のみの分子配向で硬くなり過ぎて柔軟
性、ゴム弾性に乏しいため密封シール性が悪い。また、
比較例5のようにライナー部の成形材料であるスチレン
系熱可塑性エラストマーがJIS−A硬度85のごとく
硬過ぎたり、比較例3のライナー厚0.5mmのごとく薄
過ぎると、密封シール性が悪い。さらに、比較例5のラ
イナー部のごとく硬過ぎたり、比較例4のライナー厚
6.0mmのごとく厚過ぎると、開封性が悪い。さらに
又、比較例2のようにライナー部の成形材料であるスチ
レン系熱可塑性エラストマーがJIS−A硬度25のご
とく軟らか過ぎると、反復使用に伴い容器口部との擦れ
によって摩耗し易く、摩耗により密封シール性が低下し
てくる。
及びプレス成形性が良好であり、消毒液、輸液、還流液
等の内容液の100°C以上の加圧蒸気滅菌(オートク
レーブ)処理後においても液漏れがない良好な密封シー
ル性を有するとともに、実使用時の開封性が容易であ
り、特に高温加圧滅菌処理を必要とする医薬容器用キャ
ップとして好適に利用できる。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 プラスチック製の容器キャップを成形
し、この容器キャップの天壁の内面側に、スチレン系熱
可塑性エラストマーからなるライナー部を射出成形する
に際し、先ず、前記天壁の内面側にスチレン系熱可塑性
エラストマーを射出し、次いで、その射出したスチレン
系熱可塑性エラストマーが溶融軟化状態にあるうちに圧
縮プレスしてライナー部を成形することを特徴とするラ
イナー付容器キャップの製造方法。 - 【請求項2】 プラスチック製の容器キャップの天壁の
内面側に、JIS−A硬度(JISK6301)が35
〜75のスチレン系熱可塑性エラストマーからなるライ
ナー部を一体に成形してあり、このライナー部の肉厚は
1.0mm〜5.0mmであることを特徴とするライナー付
容器キャップ。
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Publications (2)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPWO2017110897A1 (ja) * | 2015-12-25 | 2018-10-18 | アロン化成株式会社 | 食品容器及びその製造方法 |
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-
1998
- 1998-06-26 JP JP10181001A patent/JP2979310B1/ja not_active Expired - Lifetime
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