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JP2000004945A - 歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ

Info

Publication number
JP2000004945A
JP2000004945A JP17286098A JP17286098A JP2000004945A JP 2000004945 A JP2000004945 A JP 2000004945A JP 17286098 A JP17286098 A JP 17286098A JP 17286098 A JP17286098 A JP 17286098A JP 2000004945 A JP2000004945 A JP 2000004945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center point
cross
bristle
sectional shape
hair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17286098A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutoshi Endo
和俊 遠藤
Shingo Suzuki
眞吾 鈴木
Takao Kato
孝夫 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP17286098A priority Critical patent/JP2000004945A/ja
Publication of JP2000004945A publication Critical patent/JP2000004945A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯磨き剤の保持力と歯牙の刷掃性、特にポリ
ッシング性の両方に優れた歯ブラシを提供する。 【解決手段】 ヘッド部1の植毛面2に、刷毛を束ねた
毛束4を複数植毛した歯ブラシにおいて、密毛度64%
以上の毛束4を用い、該密毛度64%以上の毛束4を中
心点Oの周囲に複数個配置し、これら複数個の毛束群に
よって中心点Oのまわりにひとまとまりのブロックパタ
ーンを形成する。各毛束4のすべてまたは一部は、使用
目的に応じ、中心点Oを通る軸線lに対して線対称ある
いは非線対称な断面形状に形成する。歯磨き時、ひとま
とまりのブロックパターンを形成する毛束群に歯磨き剤
が保持されやすくなり、また、単位面積当たりの植毛密
度が高いので、歯牙の刷掃、特にポリッシングを効率よ
く、かつ、効果的に行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯磨き剤の保持力
と歯牙の刷掃性、特にポリッシング性の両方に優れた歯
ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、歯ブラシは、直径1.5〜2.0
mm程度の断面円形の植毛穴をヘッド部の植毛面に略碁
盤の目のように規則正しく配列し、これらの植毛穴に複
数本の刷毛(フィラメント)を束ねた毛束を平線で二つ
折りにして打ち込むことにより植毛していた。このた
め、植毛された毛束の密毛度は55〜60%程度が普通
である。なお、ここにいう毛束の密毛度とは、植毛穴の
断面積と、毛束を構成する刷毛の断面積の総和との比を
指すものである。
【0003】上記した従来のブラシでは、平線打ち込み
時の衝撃による亀裂発生や破損をなくすために、植毛穴
の間隔を狭くして植毛面全体の植毛密度をあまり上げる
ことができず、また、密毛度についても、平線の断面積
分の損失が必ず発生する。これらのため、密毛度を高め
ようとしても限界があり、刷掃中の歯磨き剤の保持力を
十分に高めることができなかった。
【0004】また、歯面、歯間、歯頸のすべての部位に
付着あるいは堆積した歯垢を効果的に除去するために、
植毛部を構成する複数の毛束のうち、少なくとも1つ以
上の毛束をブラシ長手方向に幅広に形成するとともに、
その毛束先端部の形状を点状、線状または面状頂部に向
かって収斂する屋根形とした歯ブラシ(特開平9−14
9815号)も提案されているが、歯磨き剤の保持力と
歯牙の刷掃性の両方を同時に満たすには十分でなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題を解決するためになされたもので、歯磨き剤の保
持力と歯牙の刷掃性、特にポリッシング性の両方に優れ
た歯ブラシを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の歯ブラシは、密毛度64%以上の毛束を用
い、該密毛度64%以上の毛束を中心点の周囲に複数個
配置し、これら複数個の毛束群によって中心点のまわり
にひとまとまりのブロックパターンを形成したものであ
る。
【0007】なお、前記中心点の周囲に配置される毛束
は、断面形状が同一のものを複数含んでいてもよいし、
また、中心点から等距離にあるものを複数含んでいても
よい。さらに、断面形状が同一、かつ、中心点から等距
離にあるものを複数含んでいてもよいものである。
【0008】また、前記中心点の周囲に配置される毛束
は、中心点を通る軸線に対して線対称となるような断面
形状の毛束を一部に有するか、あるいは、すべての毛束
がそれぞれ中心点を通る軸線に対して線対称となるよう
な断面形状の毛束であってもよいものである。
【0009】さらに、前記中心点の周囲に配置される毛
束は、中心点を通る軸線に対して線対称でない断面形状
の毛束を一部に有するか、あるいは、すべての毛束が中
心点を通る軸線に対して線対称でない断面形状の毛束で
あってもよいものである。
【0010】
【作用】密毛度64%以上の毛束を中心点の周囲に複数
個配置し、これら複数個の毛束群によって中心点のまわ
りにひとまとまりのブロックパターンを形成したので、
歯磨き時に毛束群に歯磨き剤が保持されやすくなり、ま
た、単位面積当たりの植毛密度が高いので、歯牙の刷
掃、特にポリッシングを効率よく、かつ、効果的に行な
うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1および図2に、本発明
に係る歯ブラシの第1の実施の形態を示す。図1はヘッ
ド部の平面図、図2は図1中のA−A矢視拡大断面図で
あって、図中、1は歯ブラシのヘッド部、2は植毛面、
3は埋設穴、4は毛束である。
【0012】この第1の実施の形態は、各毛束4とし
て、密毛度64%以上で、かつ、その断面形状が中心点
Oを通る軸線lに対して線対称な花びら形の毛束4を用
い、このような花びら形の毛束4を、6個を一組として
中心点Oのまわりにあたかもひとまとまりの花状のブロ
ックパターンを形成するように配置したものである。な
お、図示例では、この6個を一組とする毛束群によって
構成される花状のブロックパターンをブラシの長手方向
に二組配置している。
【0013】このようなブロックパターンを備えた歯ブ
ラシとした場合、ブロックパターンを形成する各毛束4
の密毛度が64%以上と高いため、歯磨き剤の保持力が
極めて高くなり、しかも、各毛束4の断面形状が中心点
Oを通る軸線lに対して線対称であるため、配置模様の
対称性が高く、毛束毛先の歯面への当たり具合がよくな
ると同時に、刷掃やポリッシングのムラも少なくなり、
効果的に歯磨きを行なうことができる。このため、歯磨
き剤の保持力と歯牙の刷掃性、特にポリッシング性の両
方を同時に満足させることができる。
【0014】本発明の場合、各毛束4の密毛度を64%
以上とする必要があるので、前述した従来の平線による
植毛法を採用することはできない。このため、本発明の
歯ブラシの製造に当たっては、平線を使用しない植毛
法、例えばインモールド法(特公平6−16725号、
特開昭61−268208号、特開平2−111305
号参照)や熱融着法(特公平6−46962号、特開平
2−99002号参照)などが利用される。例えば、束
ねた刷毛を所定の密毛度、毛束形状、毛先形状に整えた
後、毛先とは反対側の毛束端部を熱などの手段で溶融固
定化し、これをインモールド法や熱融着法などによって
ヘッド部1に植毛する方法などが利用される。
【0015】このように平線を使わない植毛方法の場合
における毛束の密毛度は、毛束基端部を熱的手段によっ
て溶融して一体化する際に用いられる金型やスリーブな
どの断面積、あるいは毛束基端部を熱融着やインモール
ドなどの方法によってヘッド部に直接熱融着する際に用
いられる金型やスリーブなどの断面積と、当該毛束を構
成する各刷毛の合計断面積との比で求めることができ
る。
【0016】なお、毛束4の密毛度は64%以上であれ
ばよいとしたが、製造ラインにおける毛束形状や毛先形
状を整える工程、最終的に歯ブラシを金型から抜き出し
て取り出す工程などを考慮した場合、毛束4の密毛度は
最大85%、より好ましくは80%までとすることが望
ましい。このように毛束4の密毛度を64〜85%の範
囲とすると、製造効率と品質性能のバランスをより高め
ることができる。毛束4の密毛度を上げるには、毛束4
を構成する刷毛の本数を増やすだけでなく、1本1本の
刷毛の断面形状を四角形や三角形、六角形など、円形以
外の断面形状とすることによっても実現することができ
る。
【0017】また、毛束4を構成する刷毛の本数を多く
して極限まで詰め込めば、密毛度を100%以上まで上
げることも可能である。しかしながら、密毛度が高いほ
ど歯面への毛先の接触確率は高くなるものの、密毛度が
高くなり過ぎると毛束4を構成する刷毛間の空隙が減少
するため、歯磨き剤の保持力の低下を招いたり、毛束4
の毛先が先端へ向かうに従ってほうき状に開いた状態と
なり、刷掃性能の十分な向上が得られず、また、美観上
も好ましくないものとなる。本発明者等の種々の実験の
結果、毛束4の密毛度は前述したように64〜85%の
範囲が最適であった。
【0018】各毛束4の毛先先端で構成される面5の全
体形状は、図2に示すような凹面形のみに限られるもの
ではなく、他に、図3(a)〜(i)に示すような任意
の面形状を採用することができる。なお、この図3
(a)〜(i)はヘッド部上部側の毛束形状のみを図示
したものであり、ヘッド部内に埋設された部分について
は図示を省略した。
【0019】図3(a)のように面5の全体形状を平面
とすれば、平らな歯面に対してより多くの毛先を接触さ
せることができるとともに、歯磨き剤を歯面に均一に作
用させることができる。また、図2あるいは図3
(b),(f),(g),(h),(i)のように全体
として略凹面状になるように形づけると、歯磨き剤の保
持効果が向上するとともに、歯牙の複雑な曲面にフィッ
トしやすくなり、刷掃性、特にポリッシング性が向上す
る。
【0020】また、図3(c),(d)のように全体と
して略凸面状、あるいは図3(e)のように全体が一方
向へ傾斜した面に形成すると、歯頸部や歯間部などのプ
ラークが溜まりやすい窪んだ部位に効率よく毛先を到達
させることができ、刷掃効果をより高めることができ
る。これら毛先先端で形成される面の形状は、歯ブラシ
の使用目的に合わせて適宜選択し、組み合わせることが
好ましい。
【0021】ブロックパターンを構成する各毛束4の刷
毛長は、毛束のしなやかさと口腔内での使用性とを考慮
して、図2に示すように、最高高さH=6〜12mm
(子供用の場合でH=6〜11mm,大人用の場合でH
8〜12mm)の範囲となるようにするとよい。また、
各毛束4の毛先先端で構成される面5の形状を平面以外
の形状とする場合には、使用性の点から、刷毛最頂部と
最低部の段差dを3mm以内、より好ましくはd=2m
m以内とすることが望ましい。
【0022】中心点Oの周囲に配置して1つのブロック
パターンを構成する毛束4の数は特に制限はなく、2個
以上であればよいが、使用感や生産性の点から3〜10
個、好ましくは4〜8個程度とすることが望ましい。
【0023】また、1つのブロックパターンを形成する
毛束群の最外周を仮想線で結んだブロックの面積が小さ
すぎると、歯磨き剤の十分な保持効果が得られず、逆に
大きすぎると口腔内での歯ブラシの操作性が悪くなって
しまう。したがって、前記包絡線で囲まれた面の面積
は、ちょうど歯牙1歯にフィットする程度の大きさが刷
掃性や操作性の点から望ましい。これを面積で表すと、
10〜100mm程度となり、この面積を仮に真円
で表したとすると直径3.5〜11.3mm程度の円と
なる。
【0024】各毛束4を構成する刷毛の素材としては、
通常使用されているポリアミド(例えば、ナイロン6−
12、ナイロン6−10、12ナイロンなど)、ポリエ
ステル(例えば、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレンテレフタレートなど)、ポリプロピレンなどを用
いることができる。もちろん、これらを組み合わせた複
合フィラメントであってもよい。
【0025】また、1本1本の刷毛の断面形状も、主と
して円形断面が用いられるが、特に限定するものではな
い。例えば、四角形、六角形などの多角形断面の刷毛を
用いると、植毛密度を通常より高めることが可能となる
し、星型のような嵩高い断面形状の刷毛を用いると、毛
束の毛先部分での空隙率が高まり、歯磨き剤の保持力を
さらに高めることができる。
【0026】毛束4を構成する刷毛の太さは、3〜10
mil(0.076〜0.254mm)、好ましくは5
〜8mil(0.127〜0.203mm)程度がよ
い。また、通常は、毛先の丸め部を除いて基端部から先
端部にわたって同一径の刷毛が使用されるが、これに限
定されるものではなく、毛束根元部付近では上記刷毛太
さであっても、毛先に向かうに従って徐々に径が細くな
るテーパ毛としてもよいものである。
【0027】同一ブロック内の毛束4は、たとえ同一の
毛束断面形状であっても、すべて同一の刷毛径である必
要はなく、例えば、6mil(0.152mm)と7m
il(0.178mm)といったように、使用性、刷掃
感、清掃効果などを考慮して各毛束毎に刷毛径を適宜選
択することができる。また、植毛面2に形成されるブロ
ックの数は1組でもよく、また図示したように2組、あ
るいはそれ以上であってもよい。
【0028】使用性、刷掃感、清掃効果などを考慮し
て、各ブロック毎に、ブロックの全体形状やブロックを
構成する各毛束の形状、配置パターン、刷毛径などが異
なっていてもよく、さらに、図4に示すように、ひとま
とまりのブロックパターンを構成する毛束4だけでな
く、ブロックパターンを構成しない他の独立した毛束6
を組み合わせてもよいものである。
【0029】ヘッド部1を含めて、歯ブラシハンドルの
素材としては、熱可塑性樹脂であればよく、例えば、ポ
ロプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミ
ド、セルロースプロピオネート、ポリメチルメタアクリ
レート、ABSなどを使用することができる。また、こ
れら樹脂同士や熱可塑性エラストマーと組み合わせた多
色形成ハンドルとすることも好ましい。毛束4を構成す
る刷毛とハンドルを同一材料で構成すれば、使用後の廃
棄性、再生利用に有利となるし、生分解性の良好な樹脂
素材を用いれば廃棄性の良好なものとすることができ
る。
【0030】中心点Oの周囲に配置される毛束4は、必
ずしもすべて同一形状、かつ、中心点Oから等距離であ
る必要はなく、後述する他の形状例から明らかとなるよ
うに、何種類かの形状と距離を組み合わせればよい。金
型製作や生産に使用する用毛管理の点から同一断面形状
の毛束が多いほど好ましく、1つのブロックパターンを
構成する毛束群の50〜100%を同一断面形状とした
場合、刷掃やポリッシングのムラが減少して均一性が高
まるため、より好ましい。
【0031】中心点Oから等距離となる毛束の数が多い
ほど対称性が高くなるので、刷掃やポリッシングのムラ
が減少し、均一性が高まる。特に、1つのブロックパタ
ーンを構成する毛束群の50〜100%を中心点Oから
等距離に配置すると、毛束群のまとまりがより高くなる
ので、刷掃やポリッシングのムラがさらに減少し、均一
性がより高まるとともに、歯ブラシとしての美観もより
好ましいものとなる。
【0032】個々の毛束4の断面形状が中心点Oを通る
軸線に対して線対称であると、ブロック全体の対称性が
良くなり、刷掃やボリッシングのムラが減少し、均一性
が高くなる。なお、すべての毛束を必ずしもすべて線対
称な断面形状とする必要はないが、植毛面2上に形成さ
れたそれぞれのブロックパターン中の50〜100%の
毛束を線対称な断面形状とすれば、より効果的である。
【0033】毛束4の先端面5の形状を、図2あるいは
図3(a)〜(i)に示したような所望の面形状に整形
する方法としては、毛束を植毛面の植毛穴に植毛した
後、毛束群全体として所定の面形状となるようにカッタ
ーを用いて毛切りすればよい。また、各々の毛束を構成
する刷毛を任意の一定長さとなるように揃えた後、各々
の毛束先端部が所望の形状となるように毛束内の刷毛を
相互に上下方向に移動し、その後反対側の毛束端部を切
り揃え、該切りそろえた毛束端部を熱的手段によって溶
融して肥大部を形成し、この肥大部を前述のインモール
ド法や熱融着法で植毛面に植毛することによって製造す
ることもできる。
【0034】図5〜図23に、断面形状が中心点Oを通
る軸線に対して線対称となるような毛束4を用いたブロ
ックパターンの他例を示す。このように、1つのブロッ
クパターンは視覚的にもまとまった毛束構成とし、お互
いの毛束同士が適度な間隔を保つように配置することが
望ましい。毛束同士の間隔は、最低でも0.5mm程度
の距離を維持するようにすると、各毛束の柔軟性が保た
れるとともに、歯磨き剤が保持されやすくなり、より効
果的である。なお、中心点Oのまわりに配置される毛束
のすべてを線対称な毛束をしてもよいし、その一部のみ
を線対称な毛束としてもよいものである。
【0035】図24に、本発明に係る歯ブラシの第2の
実施の形態を示す。この第2の実施の形態は、各毛束4
として、密毛度64%以上で、かつ、その断面形状が中
心点Oを通る軸線lに対して線対称でない三日月形の毛
束4を用い、このような毛束4を、4個を一組として中
心点Oのまわりにあたかも扇風機の羽根状のブロックパ
ターンを形成するように配置したものである。なお、図
示例では、この4個を一組とする毛束群によって構成さ
れる扇風機の羽根状のブロックパターンをブラシの長手
方向に二組配置している。
【0036】この第2の実施の形態のように、ブロック
パターンを構成する各毛束4の断面形状を中心点Oを通
る軸線lに対して線対称でない形状とし、これを扇風機
の羽根状のブロックパターンに配置した場合には、歯磨
き時にブロック全体で羽根に沿った回転押し出し力ある
いはかき込み力が発生し、刷掃力が向上する。この場合
も、すべての毛束を必ずしも線対称でない毛束とする必
要はないが、植毛面2上に形成された複数個のブロック
パターン中の50〜100%を線対称でない毛束とすれ
ば、より効果的である。
【0037】図25〜図60に、断面形状が中心点Oを
通る軸線に対して線対称でない毛束4を用いたブロック
パターンの他例を示す。これらの場合も、お互いの毛束
同士が適度な間隔を保つように配置すべきことは言うま
でもない。なお、中心点Oのまわりに配置される毛束の
すべてを線対称でない毛束としてもよいし、その一部の
みを線対称でない毛束としてもよいものである。
【0038】以上、本発明の実施の形態について種々説
明したが、ブロックパターンを形成する各毛束4は、実
際には複数本の刷毛の集合体であり、細かく見れば図示
したような明確な毛束断面形状にならないこともある
が、本発明ではこれも許容されるものである。また、毛
束4の断面形状を形づける金型の加工の都合から、特に
断面形状の角部で毛束が明確な角部を形成せず、R(ア
ール)が形成されてしまうこともあるが、これも許容さ
れるものである。
【0039】なお、本発明は上記した各実施の形態に限
定されるものではなく、発明の主旨に沿った種々の変形
ならびに応用が可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明した本発明の歯ブラシによると
きは、次のような優れた効果を奏することができる。 (1)密毛度64%以上の毛束を用い、該密毛度64%
以上の毛束を中心点の周囲に複数個配置し、これら複数
個の毛束群によって中心点のまわりにひとまとまりのブ
ロックパターンを形成しているので、刷掃時に毛束群に
歯磨き剤が保持されやすくなり、また、単位面積当たり
の植毛密度が高いので、歯牙の刷掃を効率よく、かつ、
効果的に行なうことができる。このため、歯磨き剤の保
持力と歯牙の刷掃性、特にポリッシング性の両方を同時
に満足させることができる。
【0041】(2)中心点の周囲に複数配置される毛束
の断面形状を、前記中心点を通る軸線に対して線対称な
形状にすることによって、ブロック全体の対称性がよく
なり、刷掃やポリッシングのムラが減少し、均一性が高
くなる。
【0042】(3)逆に、中心点の周囲に複数配置され
る毛束の断面形状を、前記中心点を通る軸線に対して線
対称でない形状にすると、歯磨き時にブロック全体で回
転方向の押し出し力あるいはかき込み力が発生し、刷掃
力が向上する。このため、バス法やスクラブ法などの前
後運動や、ロール法などの左右方向の運動をするだけ
で、特に意識することなしに、歯面上の汚れに対してあ
たかも扇風機の羽根のようにブロックパターンの中心方
向へ向かったり、逆に外に押し出す向きの力が作用し、
歯牙の清掃、特にポリッシングを効率よく、かつ、効果
的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯ブラシの第1の実施の形態を示
すヘッド部分の平面図である。
【図2】図1中のA−A矢視拡大断面図である。
【図3】(a)〜(i)は毛先先端の面形状の他の例を
示す図である。
【図4】第1の実施の形態の変形例を示す図である。
【図5】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状の
毛束を用いたブロックパターンの第1番目の他例を示す
図である。
【図6】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状の
毛束を用いたブロックパターンの第2番目の他例を示す
図である。
【図7】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状の
毛束を用いたブロックパターンの第3番目の他例を示す
図である。
【図8】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状の
毛束を用いたブロックパターンの第4番目の他例を示す
図である。
【図9】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状の
毛束を用いたブロックパターンの第5番目の他例を示す
図である。
【図10】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第6番目の他例を示
す図である。
【図11】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第7番目の他例を示
す図である。
【図12】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第8番目の他例を示
す図である。
【図13】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第9番目の他例を示
す図である。
【図14】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第10番目の他例を
示す図である。
【図15】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第11番目の他例を
示す図である。
【図16】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第12番目の他例を
示す図である。
【図17】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第13番目の他例を
示す図である。
【図18】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第14番目の他例を
示す図である。
【図19】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第15番目の他例を
示す図である。
【図20】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第16番目の他例を
示す図である。
【図21】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第17番目の他例を
示す図である。
【図22】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第18番目の他例を
示す図である。
【図23】中心点を通る軸線に対して線対称な断面形状
の毛束を用いたブロックパターンの第19番目の他例を
示す図である。
【図24】本発明に係る歯ブラシの第2の実施の形態を
示すヘッド部分の平面図である。
【図25】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第1番目の他例
を示す図である。
【図26】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第2番目の他例
を示す図である。
【図27】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第3番目の他例
を示す図である。
【図28】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第4番目の他例
を示す図である。
【図29】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第5番目の他例
を示す図である。
【図30】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第6番目の他例
を示す図である。
【図31】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第7番目の他例
を示す図である。
【図32】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第8番目の他例
を示す図である。
【図33】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第9番目の他例
を示す図である。
【図34】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第10番目の他
例を示す図である。
【図35】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第11番目の他
例を示す図である。
【図36】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第12番目の他
例を示す図である。
【図37】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第13番目の他
例を示す図である。
【図38】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第14番目の他
例を示す図である。
【図39】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第15番目の他
例を示す図である。
【図40】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第16番目の他
例を示す図である。
【図41】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第17番目の他
例を示す図である。
【図42】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第18番目の他
例を示す図である。
【図43】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第19番目の他
例を示す図である。
【図44】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第20番目の他
例を示す図である。
【図45】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第21番目の他
例を示す図である。
【図46】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第22番目の他
例を示す図である。
【図47】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第23番目の他
例を示す図である。
【図48】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第24番目の他
例を示す図である。
【図49】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第25番目の他
例を示す図である。
【図50】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第26番目の他
例を示す図である。
【図51】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第27番目の他
例を示す図である。
【図52】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第28番目の他
例を示す図である。
【図53】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第29番目の他
例を示す図である。
【図54】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第30番目の他
例を示す図である。
【図55】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第31番目の他
例を示す図である。
【図56】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第32番目の他
例を示す図である。
【図57】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第33番目の他
例を示す図である。
【図58】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第34番目の他
例を示す図である。
【図59】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第35番目の他
例を示す図である。
【図60】中心点を通る軸線に対して線対称でない断面
形状の毛束を用いたブロックパターンの第36番目の他
例を示す図である。
【符号の説明】
1 ヘッド部 2 植毛面 3 埋設穴 4 毛束 5 毛束先端の面 6 毛束 O 中心点 l 中心点を通る軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 孝夫 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 3B202 AA06 BA02 DB01 EA01 EF01 EF02 EF04 EF06 EF10 EG03 HA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド部の植毛面に、刷毛を束ねた毛束
    を複数植毛した歯ブラシにおいて、 密毛度64%以上の毛束を用い、 該密毛度64%以上の毛束を中心点の周囲に複数個配置
    し、これら複数個の毛束群によって中心点のまわりにひ
    とまとまりのブロックパターンを形成したことを特徴と
    する歯ブラシ。
  2. 【請求項2】 前記中心点の周囲に配置される毛束中
    に、断面形状が同一の毛束が複数含まれていることを特
    徴とする請求項1記載の歯ブラシ。
  3. 【請求項3】 前記中心点の周囲に配置される毛束中
    に、中心点から等距離にある毛束が複数含まれているこ
    とを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ。
  4. 【請求項4】 前記中心点の周囲に配置される毛束中
    に、前記中心点を通る軸線に対して線対称となるような
    断面形状の毛束を有することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の歯ブラシ。
  5. 【請求項5】 前記中心点の周囲に配置される毛束中
    に、前記中心点を通る軸線に対して線対称でない断面形
    状の毛束を有することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の歯ブラシ。
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