JP2000004851A - ピザの製造法 - Google Patents
ピザの製造法Info
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Abstract
し、電子レンジで加熱する時に生じる食感の低下という
問題を解消すること。 【解決手段】ピザの製造に際し、膨潤度7〜11mlの
小麦蛋白0.5〜4重量%を含有する原料粉を用いるこ
と。
Description
しくは電子レンジ加熱に対応するピザの製造法に関す
る。
などをのせ、香料を加えて焼いた一種のパイで、ほどよ
い風味があり、歯切れがよく、口溶けやのどごしがよい
などの食感が好まれ、冷蔵品や冷凍品の出現によってま
すますその消費量が増えている食品である。
の乾熱加熱を行って食するが、加熱をより迅速に、且つ
簡単に行うために、他の冷蔵や冷凍食品などと同じよう
に、電子レンジ加熱を利用する、或は利用したいという
要望が強くなっている。
て、ピザの冷蔵品や冷凍品を電子レンジで加熱すると、
歯切れが悪くなったり、口溶けやのどごしが悪くなるな
どの問題があった。
と、食品に対する要求が厳しくなり、ピザの食感に対し
ても、口あたりがソフトで歯にまとわりつかない程度の
歯切れがあって、口溶けにも優れたソフトタイプと、口
あたりがハードで、歯切れにサクサク感があって、のど
ごしのよいハードタイプとが好まれるようになり、電子
レンジ加熱後のピザに於いても同じことが要求されるよ
うになっている。
開平4−66077号には、乳化剤(例:ショ糖脂肪酸
エステル)を小麦粉に対して0.1〜6重量%使用し、
焼成後に冷凍するピザや、特開平9−224548号に
は10℃における固体脂指数が5以下液状油脂(例:ナ
タネ白締油)100重量部、融点50℃以上の硬化油
(例:ナタネ硬化油)0.5〜15重量部、グリセリン
脂肪酸エステル0.05およびソルビタン脂肪酸エステ
ルの少なくとも1種以上0.1〜10重量部、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル0.05重量%からなる油
脂組成物をピザに使用することが開示されている。
生地、下部がピザ生地となる2層構造とする電子レンジ
用ピザクラストの製造法が、特開平7−51032号に
はピザクラストの底面に、少なくとも穀粉(例:米粉や
セモリナ粉)20〜80重量%と卵白20〜80重量%
を含有する混合物を0.01〜0.2g程度/cm2塗
布し、焼成後冷凍する冷凍ピザなどが開示されている。
でひきがなくふっくらとしたボリューム感があり、焼成
時の食感が維持できる旨記載されており、また特開平9
−224548号では油脂と乳化剤の併用で冷凍保存後
電子レンジ加熱しても食感の低下がなくてサクサクした
食感が得られるとしているが、何れも乳化剤の使用を必
須とするため風味を悪くする。
してピザ層への具の水分移行を抑えて電子レンジ加熱後
でもべたつきがなく軽くサックリした口溶けのよいピザ
が得られ、また特開平7−51032号ではクラストの
底面に穀粉と卵白をコーテイングすることで電子レンジ
加熱でもクリスピー感があり、長期間冷凍による変化も
ないとしているが、特開平2−182144号ではクラ
ストを多層にすることを必要とし、特開平7−5103
2号ではクラストを焙焼後にコーテイングし、さらに乾
燥することを必要とし、いずれもそれだけ工程が煩雑に
なったり、余分になるので実用性が問題である。
の食感をソフトにしたり、ハードにする試みも多数行わ
れている。
30号には上新粉(全小麦粉中の10〜20重量%)ま
たは焙焼小麦粉(全小麦粉中の10〜30重量%)を使
用する電子レンジ用ピザクラストの製造法が、特開平4
−183353号には原料の穀粉に対して馬鈴薯澱粉粕
0.5〜10重量%添加するピザ、パン類やケーキ類な
どのベーカリ食品などが開示されている。
小麦粉を使用することで切れのよいソフトな食感が得ら
れ、特開平4−183353号では馬鈴薯澱粉粕を使用
することでひきがなく柔らかい食感のものが得られると
しているが、いずれも口溶けの点ではものたりないもの
であった。
特開平5−295167号の約85〜35重量%の穀物
粉、約15〜80重量%の高アミロース澱粉、約0.2
5〜5重量%の高アミロース澱粉の混合物を使用するピ
ザ類やパン類などの冷凍ベーカリ食品が開示されている
が、この技術では外部がバリバリになるほどハードな食
感になるが、のどごしが悪い。
けに優れ、風味も良好なものが得られる手段として、特
開平6−153769号にはデュラム小麦粉を30〜1
00重量%含有する穀粉を使用するパン類、ケーキ類、
ピザ類などの冷凍ベーカリ食品が開示されているが、デ
ュラム小麦粉の使用で歯切れや口溶けなどの改善はみら
れるものの、口中でのざらつきが感じられるものであっ
た。
マイクロ波による発熱体を併用する方法を採用し、ピザ
などの冷凍品を加熱してクリスピー感の改善をはかるこ
ともなされており、特開平3−21043号ではピザな
どの盤状小麦粉焼成品とその上面および下面の少なくと
も一方(ピザの場合には下面のみ)に位置するマイクロ
波発熱体との間に油脂層を設けるなどの方法も開発され
ているが、必ずしも十分なものとはいえなかった。
ジ加熱に対して必ずしも十分に対応しているものとはい
えず、その改善が望まれている。
する課題は、ピザを焼成後に常温、冷蔵、或いは冷凍で
保存し、電子レンジで加熱する時に生じる食感の低下と
いう問題を解消するピザを容易に得る方法を提供するこ
とである。
を解決すべく鋭意努力の結果、小麦粉を主原料の一つと
して生地を調整し、焼成するピザの製造に際し、原料粉
中に膨潤度7〜11mlの小麦蛋白0.5〜4重量%含
有させる原料粉を用いることで問題の解消がはかれるこ
とを見いだして本発明を完成した。
の一つとして、イースト、砂糖などの糖類、油脂類と
水、必要に応じてイーストフード、卵、乳製品を配合し
て捏上げ、発酵させ、一定の大きさに分割後に成形した
生地をそのまま焼成したピザ台、焼成したピザ台にソー
ス、チーズ、肉、野菜などの具材を載せたり、或は未焼
成のピザ台に上記の具材を載せてから焼成して得られる
ピザパイを包括し、これらを常温、冷蔵または冷凍で保
存するものを対象とする。
ソフトで歯にまとわりつかない程度の歯切れがあって、
口溶けにも優れたソフトタイプのピザ、口あたりがハー
ドで、サクサク感のある歯切れがあって、のどごしのよ
いハードタイプのピザに大別する。
小麦粉と膨潤度7〜11mlの小麦蛋白の2成分を含む
言葉として用いる。所望によっては小麦粉の一部をライ
麦粉、コーンフラワー、グラハムフラワー、米粉などで
置き換えることもできるがその置換量としては5重量%
程度以下に抑えておくことが適当である。また、本発明
では小麦粉(他の穀粉で一部置換も含む)や膨潤度7〜
11以外に加工澱粉よりなる原料粉を使用するケースは
あるが、その場合には構成原料を明記した原料粉とす
る。
使用方法自体は変わらず、これら成分を別々に添加、或
は予め混合してから添加するなど何れの方法であれ、最
終的に生地に含有させればよい。その際用いる小麦粉と
しては特に制限はなく、通常のピザの製造に用いられて
いるクラスの小麦粉が使用できる。
粉の製パン適性をみるスウェリングパワーの測定法(小
麦粉より分離した乾燥前の生グルテンが1/50N乳酸
溶液中で膨潤する度合を測定)の1/50N乳酸溶液を
使用することを基本とし、測定方法が容易で再現性もよ
く乾燥した小麦蛋白にも適用できるように改良した方法
を用いて測定した値であり、膨潤度の値が高いほど製パ
ン適性が優れているとされている。市販の小麦蛋白で
は、元の小麦粉の種類などによっても異なるが、膨潤度
が14ml程度或はそれ以上の値を示すけれども、本発
明にはそれより低い膨潤度7〜11mlの小麦蛋白を使
用する。膨潤度がこの範囲を逸脱すると本発明の目的に
そぐわなくなる。
えば小麦粉より分離された小麦蛋白を原料とし、密閉容
器中で水分を蒸発させないで加熱する、或は5〜40重
量%の含水アルコール溶液中で処理し、アルコールを除
去後に凍結乾燥などで粉末化するなどの方法が例示でき
る。
白を得る方法は、本発明で用いる小麦蛋白を製造する上
での好ましい態様の一例であり、必ずしもこの条件に拘
るものでなく、要は膨潤度が7〜11mlの範囲にある
ように加工された小麦蛋白が得られる限り特に限定され
る訳でない。尚、原料の小麦蛋白としては、小麦粉に水
を加えて混捏し、小麦粉中に含まれるグルテンを水和、
膨潤させて粘着性でまとまりのある生地をつくり、この
生地を水で洗浄して生地中の澱粉や水溶性物質を洗い出
した生グルテン、生グルテンをそのまま凍結した冷凍グ
ルテン、或は生グルテンを真空乾燥、フラッシュ乾燥、
スプレイ乾燥や凍結乾燥などの方法で乾燥した乾燥小麦
蛋白などを用いることができる。
下の方法によって測定された値である。但し、未乾燥の
生グルテンの場合は、凍結乾燥し、粉砕したものを試料
とする。
と1/50N乳酸溶液20mlを投入し、ガラス棒で3
0秒間攪拌後減圧下で軽く脱泡する。脱泡後の懸濁液を
20ml容のメスシリンダー(20mlまでの目盛があ
り、実際には26ml程度までの溶液を注入することが
可能)に移し、1/50N乳酸溶液5ml用いてガラス
棒及びビーカーの壁に付着している小麦蛋白をメスシリ
ンダーに洗い流し、そのまま靜置する。靜置30分後に
メスシリンダーの口をサランラップで蓋をして3回転倒
を繰返した後靜置する。靜置2時間後に沈降した小麦蛋
白の容量(ml)を読みとって膨潤度とする。
慣用的にビタミンCとも称せられ、植物、特に野菜や果
実に多く含まれている成分で、これを分離・抽出しても
よいが、通常は価格の点でD−グルコースから工業的に
合成されたものを利用する。
何らかの処理をした澱粉を意味し、具体的にはエーテル
化澱粉、エステル化澱粉、酸化澱粉、架橋澱粉(架橋エ
ーテル化澱粉、架橋エステル化澱粉も包括)、湿熱処理
澱粉、乳化剤処理など何らかの処理をした澱粉が挙げら
れる。これらの加工澱粉の内でも架橋澱粉(架橋エーテ
ル化澱粉や架橋エステル化澱粉も包括)が本発明に最も
効果的である。単に未処理の澱粉を使用しても効果が少
ない。尚、これ等加工処理の手段や条件は、従来から知
られている手段や条件が採用される。
カ澱粉、サゴ澱粉、コーンスターチワキシーコーンスタ
ーチ、米澱粉などの天然澱粉が使用できる。
粉を使用して生地をつくり、オーブンで焼成してそのま
ま食するケースが一般的で、好みに合わせてピザの食感
をソフトにしたり、ハードにしている。ソフトタイプの
ピザには原料粉として蛋白含量の少ない小麦粉、ハード
タイプのピザには原料粉として蛋白含量の多い小麦粉を
使用するなど原料粉を選択すること以外に、ソフトタイ
プのピザには成形したピザシートを2枚重ねで焼成した
り、ハードタイプのピザでは焼成温度を高めるなどの方
法も行われている。
直後は良好な食感を有し、冷蔵、或は冷凍後にオーブン
などで加熱すると、ソフトタイプであれ、ハードタイプ
であれ、食感にそれなりの復元が認められる。しかし、
冷蔵、或は冷凍後に電子レンジで加熱すると食感が一変
してしまい、元来のソフトタイプやハードタイプのイメ
ージとはほど遠いものになってしまう。
を0.5〜4重量%含有させた原料粉を使用してピザを
製造し、得られたピザを冷蔵または冷凍後に電子レンジ
加熱しても食感に優れた電子レンジ加熱対応のピザの製
造法である。
とも小麦粉と膨潤度7〜11mlの小麦蛋白の2成分か
ら構成されることを必須条件とする。その際、目的とす
るピザの種類、使用する小麦粉の種類やピザの製造条件
によっても影響をうけるが、原料粉中の膨潤度7〜11
mlの小麦蛋白の含量を0.5〜4重量%の割合とす
る。さらに、原料粉中の蛋白含量に関してはピザのタイ
プによって選択するのが好ましく、通常、ソフトタイプ
のピザには9〜9.5重量%程度の蛋白含量、ハードタ
イプのピザには10〜10.5重量%程度の蛋白含量と
するのが適当である。
の割合が上記範囲を逸脱すると本発明の効果を発揮し難
くなる。例えばピザがハードタイプの場合においては、
原料粉中の膨潤度7〜11mlの小麦蛋白の割合が0.
5重量%未満では効果が弱く、4重量%を越えると口当
りやのどごしが悪くなる。
することによって、本発明の初期の目的を目的を達成す
るようになったが、ソフトタイプのピザには上記2成分
を含有する原料粉にL−アスコルビン酸を少量添加、ハ
ードタイプのピザには、加工澱粉も併用した3成分から
なる原料粉を使用することで本発明をより効果的にする
ことができる。
膨潤度7〜11mlの小麦蛋白の2成分から構成され、
該小麦蛋白の含量が0.5〜4重量%である原料粉に対
してL−アスコルビン酸を0.001〜0.02重量部
添加することで口当りがさらに良くなる。原料粉に対す
るL−アスコルビン酸の添加量が0.001重量部未満
では添加した効果がみられず、0.02重量部を越えて
も効果に差がみられなくなる。
加工澱粉、膨潤度7〜11の3成分から構成され、加工
澱粉を5〜15重量%、膨潤度7〜11の小麦蛋白0.
5〜4重量%含有させた原料粉を使用することで歯切れ
がさらによくなる。原料粉中の加工澱粉の比率が5重量
%未満では加工澱粉を含有させた効果がみられず、15
重量%を越えるとのごしが悪くなる。
0.5〜4重量%を含有させた原料粉を使用することを
基本とする電子レンジ加熱に対応するピザの製造法であ
るが、本発明をより具体的に説明するために、ピザをソ
フトタイプとハードタイプに分けて、それぞれの製造法
の一端を下記に示す。
小麦粉99.5〜96重量部と膨潤度7〜11mlの小
麦蛋白0.5〜4重量部で、蛋白含量を9〜9.5重量
%程度の割合にした原料粉、イースト1〜3重量部、ベ
ーキングパウダー及びモルトパウダーのようなアミラー
ゼ類を適量、胡椒などの香辛料を微量、さらに好ましく
はL−アスコルビン酸0.001〜0.02重量部を添
加し、水45〜60重量部を投入して混合後、オニオン
オイル、サラダオイル、オリーブ油などの液状オイルを
7〜13重量部を添加して更に混合し、25〜26℃の
温度で1〜2時間発酵させる。必要に応じて食塩や砂糖
などの調味料を好みの量添加する。
ばし、直径15〜30cm程度の好みの大きさに型抜き
して成形し、成形したシートをピザ用の鉄板に載せ、成
形シートの上部に薄く白絞油、オリーブ油、或はサラダ
油などをスプレイし、同じ大きさの別の成形シートを重
ね、さらに皿を重ねて、35〜40℃のホイロに10〜
20分間程度入れ、その後180℃に設定していたオー
ブンで15〜20分程度焼成する。ソース、チーズ、
肉、野菜などの具材を載せ、冷蔵または冷凍する。尚、
具材を成形したシートに載せ、具材ごとオーブンで焼成
する場合もある。
小麦粉99.5〜96重量部と膨潤度7〜11mlの小
麦蛋白0.5〜4重量部で、蛋白含量を10〜10.5
重量%程度の割合にした原料粉、より好ましくは小麦
粉、加工澱粉、膨潤度7〜11の小麦蛋白の3成分より
なり、加工澱粉5〜15重量部、膨潤度7〜11の小麦
蛋白0.5〜4重量部を含有させた原料粉を100重量
部、イースト1〜3重量部、ベーキングパウダー及びモ
ルトパウダーのようなアミラーゼ類を適量、胡椒などの
香辛料を微量、水45〜60重量部を投入して混合後、
オニオンオイル、サラダオイル、オリーブ油などの液状
オイルを7〜13重量部を添加して更に混合し、25〜
26℃の温度で1.5〜2.5時間程度発酵させる。発
酵終了後、所定の重量に分割し、丸めてピザ用の鉄板に
載せ、表面に白絞油、オリーブ油、或はサラダオイルな
どをスプレーし、プレッシャーで加圧して所定の厚みと
直径を有するように成形する。または、ソフトタイプの
ピザと同じように成形してもよい。次いで35〜40℃
に設定しておいたホイロに20〜40分程度入れてか
ら、上火240℃、下火180℃程度のオーブンで10
分程度焼成する。その後、ソース、チーズ、肉、野菜な
どの具材を載せ、冷蔵または冷凍する。食塩や砂糖など
の調味料の添加はソフトタイプのピザと同様にする。
冷凍後のピザを、電子レンジで加熱しても、ソフトタイ
プでは口あたりがソフトで歯にまとわりつかない程度の
歯切れがあって、口溶けにも優れた食感を有するピザ、
ハードタイプでは口あたりがハードで、サクサク感があ
って、のどごしのよいピザとなる。冷蔵、冷凍後のピザ
の加熱にオーブンが使用できることはいうまでもない。
或は冷凍しても同じように優れた電子レンジ耐性を有す
るものとなる。以下に参考例、実施例を示し、本発明を
更に詳しく説明する。但し、部は重量部、%は重量%を
示す。
社製のレトルトパウチに入れ、シールした試料を2点用
意し、これらを予め90℃に設定しておいた通風乾燥機
に入れて、乾燥して得られた小麦蛋白を試料No.2と
試料No.3とし、それらの水分含量、蛋白含量、及び
膨潤度を表1に示す。尚、市販の活性グルテンを試料N
o.1とし、蛋白含量は加工前の活性グルテンの水分差
から求めた。
ール100部に参考例1で使用した活性グルテンを10
部投入し、5分間分散させた後42℃まで昇温した。こ
の温度で10分間攪拌を続けた後直ちに凍結乾燥し、得
られた小麦蛋白を試料No.4、試料No.5、試料N
o.6とし、それらの水分含量、蛋白含量、膨潤度を表
2に示す。蛋白含量は参考例1と同じように計算して求
めた。
谷化学工業製のマルトデキストリン)を20部、パイン
ソフトS(松谷化学工業製の食用澱粉)を4部、食塩1
部を混合してピザソースとする。
力粉(蛋白含量11.0%の小麦粉)、試料No.1〜
試料No.6の小麦蛋白(参考例1と参考例2で得られ
た)からなる原料粉100部とその他の原材料を表3の
割合で用いてソフトタイプのピザを製造した。その際、
対照例では薄力粉50部と強力粉50部よりなる原料粉
(蛋白含量9.25%)、比較例及び実施例では薄力粉
80部、強力粉18部と小麦蛋白2部よりなる原料粉
(蛋白含量約9.48%)を用いた。
に原料粉100部とオニオンオイル以外の原材料を表3
の割合で投入し、低速3分、高速30秒で混合する。こ
れにオニオンオイル10部を添加し、低速4分、高速8
分で混合した。この時の生地の温度は約27℃になって
いた。次いで生地を26℃で2時間発酵させ、生地を2
mmの厚さに延ばし、直径15cmの円型の抜き型で型
抜き(生地重量約50g)して成形したシートをつく
り、シートをピザ用の鉄板に載せ、少量のサラダオイル
をスプレイし、別のシートを載せ、さらにその上に皿を
載せ、35℃のホイロに15分間入れた。ホイロ後のシ
ートを180℃のオーブンで15分間焼成した。焼成後
のシートに、参考例3のピザソース、チーズ、野菜、肉
を載せてそのまま冷凍する。
45秒間加熱して、下記の基準で評価した食感及び用い
た小麦蛋白を表4に記載した。尚、表3のデルトンは、
オリエンタン酵母工業製の膨張剤である。
麦蛋白からなる原料粉100部とその他の原材料を表5
の割合にして、ハードタイプのピザを製造した。その
際、対照例では薄力粉20部と強力粉80部よりなる原
料粉(蛋白含量10.3%)、比較例及び実施例では薄
力粉77部、強力粉20部と小麦蛋白3部よりなる原料
粉(蛋白含量約10.23%)を用いた。
材料を表5の割合で投入し、低速3分、高速30秒で混
合する。これにサラダオイル10部を添加し、さらに低
速4分、高速8分でさらに混合した。この時の生地の温
度は約27℃になっていた。次いで生地を26℃で2時
間発酵させ、50gに分割・丸め、ベンチタイムを15
分とり、表面に白絞油を少量スプレイし、プレスして直
径15cmにした成形したシートを得る。ホイロを30
分間とり、上火240℃、下火180のオーブンに入
れ、10分間焼成後、参考例3のピザソース、チーズ、
野菜、肉を載せて冷凍する。
秒間加熱して、下記の基準で評価した食感と用いた小麦
蛋白を表6に記載した。
含量75.24%)を表7の割合にした原料粉、原料粉
に対する加水量を表8の割合にした以外、実施例2に準
じてハードタイプのピザを製造し、同じように評価した
結果を表9に示す。
粉を表9の割合にした原料粉を用い、原料粉に対する加
水量を表10の割合にした以外、実施例2に準じてハー
ドタイプのピザを製造し、同じように評価した結果を表
11に示した。尚、加工澱粉としてはパインベークCC
(松谷化学工業製の架橋澱粉)を用いた。
の割合にした原料粉、原料粉に対する加水量とL−アス
コルビン酸を表12の割合にする以外、実施例1に準じ
てソフトタイプのピザを製造し、同じように評価した結
果を表13に示す。
1日放置後又は冷蔵1週間後に電子レンジで加熱して食
感を比較したところ、何れの場合も冷凍とほぼ同じよう
な傾向を示した。
Claims (3)
- 【請求項1】ピザの製造に際し、膨潤度7〜11mlの
小麦蛋白0.5〜4重量%を含有する原料粉を用いるこ
とを特徴とするピザの製造法。 - 【請求項2】L−アスコルビン酸を原料粉100重量部
に対して0.001〜0.02重量部の割合で含有せし
める請求項1に記載のソフトタイプのピザの製造法。 - 【請求項3】原料粉が小麦粉、加工澱粉及び膨潤度7〜
11mlの小麦蛋白の三成分から構成され、その原料粉
中に加工澱粉5〜15重量%を含有する請求項1に記載
のハードタイプのピザの製造法。
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JP3976896B2 (ja) | 2007-09-19 |
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