JP2000094472A - 射出成形同時絵付用のシート巻出供給装置 - Google Patents
射出成形同時絵付用のシート巻出供給装置Info
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- JP2000094472A JP2000094472A JP10265117A JP26511798A JP2000094472A JP 2000094472 A JP2000094472 A JP 2000094472A JP 10265117 A JP10265117 A JP 10265117A JP 26511798 A JP26511798 A JP 26511798A JP 2000094472 A JP2000094472 A JP 2000094472A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形装置の運転を停止させることなく、ロー
ル交換を効率良く迅速に行うことができるようにして、
生産性の向上を図ることができるとともに、省力化等も
図ることができるようにされたシート巻出供給装置を提
供する。 【解決具】 ロール状に巻き取られた長尺帯状の絵付シ
ートSからなるシートロールがSR回動可能に装填され
る複数台のロール掛け手段21、22が絵付シート巻き
出し方向に沿って直列に配置され、前記複数台のロール
掛け手段21、22のうちの一つから先に巻き出された
絵付シートの後端部に、他のロール掛け手段から巻き出
される絵付シートの先端部を接合して継ぎ換えるように
なす。
ル交換を効率良く迅速に行うことができるようにして、
生産性の向上を図ることができるとともに、省力化等も
図ることができるようにされたシート巻出供給装置を提
供する。 【解決具】 ロール状に巻き取られた長尺帯状の絵付シ
ートSからなるシートロールがSR回動可能に装填され
る複数台のロール掛け手段21、22が絵付シート巻き
出し方向に沿って直列に配置され、前記複数台のロール
掛け手段21、22のうちの一つから先に巻き出された
絵付シートの後端部に、他のロール掛け手段から巻き出
される絵付シートの先端部を接合して継ぎ換えるように
なす。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形と同時に
型内で図柄や文字等が施された絵付シートを射出樹脂成
形体の表面に一体的に接着積層して加飾積層品(製品)
を得るようにした射出成形同時絵付装置に用いられるシ
ート巻出供給装置に関する。
型内で図柄や文字等が施された絵付シートを射出樹脂成
形体の表面に一体的に接着積層して加飾積層品(製品)
を得るようにした射出成形同時絵付装置に用いられるシ
ート巻出供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形と同時に射出樹脂成形体の表面
に絵付シートを一体的に接着する射出成形同時絵付方法
としては、従来より幾つもの態様が提案されているが、
それらの大半は、次の(a)〜(i)の工程の全部又は
幾つかを記述順に又はその順番を入れ換えて、順次、又
は複数の工程を同時に重複してもしくは並列的に行うよ
うにされている(特公昭50−19132号、実公平3
−56344号、特公平7−41637号公報等を参
照)。
に絵付シートを一体的に接着する射出成形同時絵付方法
としては、従来より幾つもの態様が提案されているが、
それらの大半は、次の(a)〜(i)の工程の全部又は
幾つかを記述順に又はその順番を入れ換えて、順次、又
は複数の工程を同時に重複してもしくは並列的に行うよ
うにされている(特公昭50−19132号、実公平3
−56344号、特公平7−41637号公報等を参
照)。
【0003】(a)絵付シートを射出成形に用いられる
雌型のパーティング面上に供給するシート供給工程。 (b)絵付シートを雌型のパーティング面に固定保持す
るクランプ工程。 (c)絵付シートを熱盤等により加熱軟化させる加熱軟
化工程。 (d)絵付シートを真空吸引及び/又は圧空供給等によ
り雌型のキャビティに沿わせるように延伸させる延伸工
程(予備成形工程)。 (e)雌型と雄型の一方(通常は雌型)を他方(通常は
雄型)側へ移動させて型締めを行う型締工程。 (f)雌型と雄型との間に形成されるキャビティ内に雄
型側から流動状態の樹脂(熔融樹脂)を注入充填して射
出成形を行う射出成形工程。 (g)雌型と雄型とを離間させる型開き工程。 (h)絵付シートのうちの射出樹脂成形体に接着付随さ
せるべき部分を他の部分(余剰部分)から切り離すシー
トトリミング工程。 (i)絵付シートが接着積層された積層品を雄雌両成形
型から取り出す取出工程。
雌型のパーティング面上に供給するシート供給工程。 (b)絵付シートを雌型のパーティング面に固定保持す
るクランプ工程。 (c)絵付シートを熱盤等により加熱軟化させる加熱軟
化工程。 (d)絵付シートを真空吸引及び/又は圧空供給等によ
り雌型のキャビティに沿わせるように延伸させる延伸工
程(予備成形工程)。 (e)雌型と雄型の一方(通常は雌型)を他方(通常は
雄型)側へ移動させて型締めを行う型締工程。 (f)雌型と雄型との間に形成されるキャビティ内に雄
型側から流動状態の樹脂(熔融樹脂)を注入充填して射
出成形を行う射出成形工程。 (g)雌型と雄型とを離間させる型開き工程。 (h)絵付シートのうちの射出樹脂成形体に接着付随さ
せるべき部分を他の部分(余剰部分)から切り離すシー
トトリミング工程。 (i)絵付シートが接着積層された積層品を雄雌両成形
型から取り出す取出工程。
【0004】なお、複数の工程を同時に重複して行うと
は、複数の工程が一工程に含まれることをいい、例え
ば、前記(e)の型締工程において絵付シートを雌型と
雄型との間に挟んで固定保持するようになせば、該型締
工程と同時に重複して前記(b)のクランプ工程が行わ
れたことになり、また、前記(f)の射出成形工程にお
いて絵付シートを射出された熔融樹脂の熱と圧力により
延伸させるようになせば、該射出成形工程と同時に重複
して前記(d)の延伸工程が行われたことになる場合を
いう。
は、複数の工程が一工程に含まれることをいい、例え
ば、前記(e)の型締工程において絵付シートを雌型と
雄型との間に挟んで固定保持するようになせば、該型締
工程と同時に重複して前記(b)のクランプ工程が行わ
れたことになり、また、前記(f)の射出成形工程にお
いて絵付シートを射出された熔融樹脂の熱と圧力により
延伸させるようになせば、該射出成形工程と同時に重複
して前記(d)の延伸工程が行われたことになる場合を
いう。
【0005】また、絵付シートとしては、製品種別に応
じて貼合わせ積層シート(ラミネートシート)と転写シ
ートのいずれかが用いられ、ラミネートシートである場
合には、射出成形によりそのままで絵付けが行われたこ
とになり、射出樹脂成形体の表面にシート全層が接着一
体化して化粧層となる。それに対し、絵付シートが転写
シートである場合には、射出樹脂成形体の表面に一体化
した絵付シートのうちの支持体シートを剥離し、装飾層
等の転写層のみを射出樹脂成形体側に残留させて化粧層
となすことにより絵付けが完了する。
じて貼合わせ積層シート(ラミネートシート)と転写シ
ートのいずれかが用いられ、ラミネートシートである場
合には、射出成形によりそのままで絵付けが行われたこ
とになり、射出樹脂成形体の表面にシート全層が接着一
体化して化粧層となる。それに対し、絵付シートが転写
シートである場合には、射出樹脂成形体の表面に一体化
した絵付シートのうちの支持体シートを剥離し、装飾層
等の転写層のみを射出樹脂成形体側に残留させて化粧層
となすことにより絵付けが完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した如
くの射出成形同時絵付を行うにあたっては、絵付シート
を1ショット(成形)毎に雌型のパーティング面上に供
給するシート供給工程が必須であり、射出成形同時絵付
を行う射出成形同時絵付装置においては、通常、ロール
状に巻き取られた長尺帯状の絵付シート(シートロー
ル)を先端側から1ショット分ずつ順次巻き出し、この
巻き出された絵付シートの先端側1ショット分を前記雌
型のパーティング面上に搬送するシート巻出供給装置が
備えられる。このシート巻出供給装置としては、その搬
送方式により二つに大別できる。
くの射出成形同時絵付を行うにあたっては、絵付シート
を1ショット(成形)毎に雌型のパーティング面上に供
給するシート供給工程が必須であり、射出成形同時絵付
を行う射出成形同時絵付装置においては、通常、ロール
状に巻き取られた長尺帯状の絵付シート(シートロー
ル)を先端側から1ショット分ずつ順次巻き出し、この
巻き出された絵付シートの先端側1ショット分を前記雌
型のパーティング面上に搬送するシート巻出供給装置が
備えられる。このシート巻出供給装置としては、その搬
送方式により二つに大別できる。
【0007】その一つは、例えば特開平5−31852
3号公報等にも見られるように、雌型における絵付シー
トの搬送方向で見て上流側と下流側とにそれぞれ巻出機
(巻き出し用ロール掛け手段)と巻取機(巻き取り用ロ
ール掛け手段)とを設置し、絵付シートを1ショット分
ずつ前記巻き出し用ロール掛け手段から巻き出すととも
に前記巻き取り用ロール掛け手段で巻き取る、巻き出し
巻き取り方式(ロール/ロール方式)をとるものであ
り、他の一つは、例えば特開平6−315950号公報
等にも見られるように、搬送チャックと受取固定チャッ
クとを備え、前記搬送チャックにより、前記巻き出し用
ロール掛け手段から巻き出された絵付シートの先端部を
雌型における絵付シートの搬送方向で見て上流側端部付
近で把持して雌型の下流側端部付近まで引っ張って搬送
し、この搬送チャックにより搬送されて来た絵付シート
の先端部を受取固定チャックにより受け取って雌型下流
側において把持固定する連携チャック方式をとるもので
ある。
3号公報等にも見られるように、雌型における絵付シー
トの搬送方向で見て上流側と下流側とにそれぞれ巻出機
(巻き出し用ロール掛け手段)と巻取機(巻き取り用ロ
ール掛け手段)とを設置し、絵付シートを1ショット分
ずつ前記巻き出し用ロール掛け手段から巻き出すととも
に前記巻き取り用ロール掛け手段で巻き取る、巻き出し
巻き取り方式(ロール/ロール方式)をとるものであ
り、他の一つは、例えば特開平6−315950号公報
等にも見られるように、搬送チャックと受取固定チャッ
クとを備え、前記搬送チャックにより、前記巻き出し用
ロール掛け手段から巻き出された絵付シートの先端部を
雌型における絵付シートの搬送方向で見て上流側端部付
近で把持して雌型の下流側端部付近まで引っ張って搬送
し、この搬送チャックにより搬送されて来た絵付シート
の先端部を受取固定チャックにより受け取って雌型下流
側において把持固定する連携チャック方式をとるもので
ある。
【0008】ところで、前記如くの搬送方式を方式をと
るシート巻出供給装置においては、いずれの場合も、巻
き出し用ロール掛け手段に装填されたシートロール(絵
付シート)の残量が所定量より少なくなったとき(ある
いは、次ショットからは絵柄模様等の仕様の異なる絵付
シートを使用する(いわゆる柄替えの)必要があるとき
等)には、前記巻き出し用ロール掛け手段に新しいシー
トロールを装填するロール交換を行い、次ショットから
はこの新しいシートロールから絵付シートを巻き出すよ
うにされている。
るシート巻出供給装置においては、いずれの場合も、巻
き出し用ロール掛け手段に装填されたシートロール(絵
付シート)の残量が所定量より少なくなったとき(ある
いは、次ショットからは絵柄模様等の仕様の異なる絵付
シートを使用する(いわゆる柄替えの)必要があるとき
等)には、前記巻き出し用ロール掛け手段に新しいシー
トロールを装填するロール交換を行い、次ショットから
はこの新しいシートロールから絵付シートを巻き出すよ
うにされている。
【0009】しかしながら、従来においては、通常、ロ
ール掛け手段が一つだけしか備えられていないので、前
記ロール交換は、射出成形同時絵付装置の運転を一旦停
止させ、作業者が取り換える必要のあるシートロールを
前記ロール掛け手段から外して、該ロール掛け手段に新
しいシートロールを装填し、この新しいシートロールの
先端部をシート送りロール等のシート供給手段にセット
するという手間のかかる操作を行った後、装置の運転を
再開していた。
ール掛け手段が一つだけしか備えられていないので、前
記ロール交換は、射出成形同時絵付装置の運転を一旦停
止させ、作業者が取り換える必要のあるシートロールを
前記ロール掛け手段から外して、該ロール掛け手段に新
しいシートロールを装填し、この新しいシートロールの
先端部をシート送りロール等のシート供給手段にセット
するという手間のかかる操作を行った後、装置の運転を
再開していた。
【0010】このため、ロール交換に長時間を要し、こ
のロール交換時には射出成形同時絵付を行うことができ
ないため、生産性が悪かった。本発明は、上述の如くの
問題を解消すべくなされたもので、その目的とするとこ
ろは、射出成形同時絵付装置の運転を停止させることな
く、ロール交換を効率良く迅速に行うことができるよう
にして、生産性の向上を図ることができるとともに、省
力化等も図ることができるようにされた射出成形同時絵
付用のシート巻出供給装置を提供することにある。
のロール交換時には射出成形同時絵付を行うことができ
ないため、生産性が悪かった。本発明は、上述の如くの
問題を解消すべくなされたもので、その目的とするとこ
ろは、射出成形同時絵付装置の運転を停止させることな
く、ロール交換を効率良く迅速に行うことができるよう
にして、生産性の向上を図ることができるとともに、省
力化等も図ることができるようにされた射出成形同時絵
付用のシート巻出供給装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る射出成形同時絵付用のシート巻出供給
装置は、基本的には、射出成形同時絵付用の雄雌両成形
型間に絵付シートを供給するために用いられるもので、
ロール状に巻き取られた長尺帯状の絵付シートからなる
シートロールが回動可能に装填される複数台のロール掛
け手段が絵付シート巻き出し方向に沿って直列に配置さ
れ、前記複数台のロール掛け手段のうちの一つから先に
巻き出された絵付シートの後に、他のロール掛け手段か
ら巻き出される絵付シートを継ぎ換えるようにして前記
雄雌両成形型間に絵付シートを連続的に供給するように
されていることを特徴としている。
く、本発明に係る射出成形同時絵付用のシート巻出供給
装置は、基本的には、射出成形同時絵付用の雄雌両成形
型間に絵付シートを供給するために用いられるもので、
ロール状に巻き取られた長尺帯状の絵付シートからなる
シートロールが回動可能に装填される複数台のロール掛
け手段が絵付シート巻き出し方向に沿って直列に配置さ
れ、前記複数台のロール掛け手段のうちの一つから先に
巻き出された絵付シートの後に、他のロール掛け手段か
ら巻き出される絵付シートを継ぎ換えるようにして前記
雄雌両成形型間に絵付シートを連続的に供給するように
されていることを特徴としている。
【0012】本発明装置の好ましい態様では、前記複数
台のロール掛け手段のうちの一つから先に巻き出された
絵付シートの後端部に、他のロール掛け手段から巻き出
される絵付シートの先端部を適宜の手法で接合するよう
にされる。この場合、好ましい具体例として、先に巻き
出された絵付シートの後端部に、続いて巻き出される絵
付シートの先端部を、両面テープ、接着剤等の接着手
段、あるいは、絵付シート同士を熔融接着する熔融接着
手段、機械的連結手段等を用いて接合する手法が挙げら
れる。
台のロール掛け手段のうちの一つから先に巻き出された
絵付シートの後端部に、他のロール掛け手段から巻き出
される絵付シートの先端部を適宜の手法で接合するよう
にされる。この場合、好ましい具体例として、先に巻き
出された絵付シートの後端部に、続いて巻き出される絵
付シートの先端部を、両面テープ、接着剤等の接着手
段、あるいは、絵付シート同士を熔融接着する熔融接着
手段、機械的連結手段等を用いて接合する手法が挙げら
れる。
【0013】また、他の好ましい態様では、前記複数台
のロール掛け手段に装填された前記シートロールをそれ
ぞれ独立してもしくは連動して回転駆動する駆動手段が
備えられる。この場合、好ましくは、前記複数台のロー
ル掛け手段に、それぞれ装填された前記シートロールを
正逆両方向に回転駆動可能な、言い換えれば、絵付シー
トのテンション調整(バックテンションを付与すること
等)が可能な、例えば、パウダクラッチ付きステッピン
グギアードモータ等の駆動手段が付設される。
のロール掛け手段に装填された前記シートロールをそれ
ぞれ独立してもしくは連動して回転駆動する駆動手段が
備えられる。この場合、好ましくは、前記複数台のロー
ル掛け手段に、それぞれ装填された前記シートロールを
正逆両方向に回転駆動可能な、言い換えれば、絵付シー
トのテンション調整(バックテンションを付与すること
等)が可能な、例えば、パウダクラッチ付きステッピン
グギアードモータ等の駆動手段が付設される。
【0014】さらに別の好ましい態様では、前記複数台
のロール掛け手段の絵付シート巻き出し方向下流側に、
ニップロール等の、絵付シート送りロールが配設される
とともに、該シート送りロールと前記ロール掛け手段と
の間に、前記シートロールの状態から巻き出された絵付
シートの先端部等の特定部分を一時的に固定するための
シート固定手段が配設される。この場合、好ましくは、
単一のシート送りロールが、前記複数台のロール掛け手
段から巻き出された絵付シートに対して共通に用いられ
るようにされ、また、前記シート固定手段としては、前
記絵付シートの特定部分を真空吸引して吸着保持するよ
うにしたものやチャック等の機械的に把持するようにし
たもの等を用いることができる。
のロール掛け手段の絵付シート巻き出し方向下流側に、
ニップロール等の、絵付シート送りロールが配設される
とともに、該シート送りロールと前記ロール掛け手段と
の間に、前記シートロールの状態から巻き出された絵付
シートの先端部等の特定部分を一時的に固定するための
シート固定手段が配設される。この場合、好ましくは、
単一のシート送りロールが、前記複数台のロール掛け手
段から巻き出された絵付シートに対して共通に用いられ
るようにされ、また、前記シート固定手段としては、前
記絵付シートの特定部分を真空吸引して吸着保持するよ
うにしたものやチャック等の機械的に把持するようにし
たもの等を用いることができる。
【0015】さらに好ましい態様では、前記シート送り
ロールと前記複数台のロール掛け手段との間に、前記巻
き出された絵付シートを挟み得るように一対の前記シー
ト固定手段が配設され、それら一対のシート固定手段の
うちの少なくとも一方が、例えば、エアシリンダ等の進
退駆動手段により、他方に対して接近離隔できるように
される。また、他の好ましい態様では、前記複数台のロ
ール掛け手段と前記シート送りロールとの間に、前記巻
き出された絵付シートを幅方向に切断するためのシート
切断手段が配設される。
ロールと前記複数台のロール掛け手段との間に、前記巻
き出された絵付シートを挟み得るように一対の前記シー
ト固定手段が配設され、それら一対のシート固定手段の
うちの少なくとも一方が、例えば、エアシリンダ等の進
退駆動手段により、他方に対して接近離隔できるように
される。また、他の好ましい態様では、前記複数台のロ
ール掛け手段と前記シート送りロールとの間に、前記巻
き出された絵付シートを幅方向に切断するためのシート
切断手段が配設される。
【0016】前記シート切断手段としては、カッター
(金属製あるいはセラミック製等の切断刃)の他に、ニ
クロム線等の電熱線からなる加熱線条、超音波カッタ
ー、剪断力によりシートを切断する剪断具等が挙げられ
る。さらに別の好ましい態様では、前記複数台のロール
掛け手段の近傍に、それぞれそれらに装填されたシート
ロールの残量が所定量以下になったことを検出するシー
ト残量検出手段が添設される。
(金属製あるいはセラミック製等の切断刃)の他に、ニ
クロム線等の電熱線からなる加熱線条、超音波カッタ
ー、剪断力によりシートを切断する剪断具等が挙げられ
る。さらに別の好ましい態様では、前記複数台のロール
掛け手段の近傍に、それぞれそれらに装填されたシート
ロールの残量が所定量以下になったことを検出するシー
ト残量検出手段が添設される。
【0017】上述した如くの構成とされた本発明に係る
シート巻出供給装置の好ましい態様においては、複数台
のロール掛け手段(巻出機)が絵付シート巻き出し方向
に沿って直列に備えられ、射出成形同時絵付を行う際に
は、まず、それら複数台のロール掛け手段のうちの一つ
(第1のロール掛け手段)に装填されたシートロール
(第1のシートロール)をモータ等の駆動手段により正
方向に回転させるとともに、ニップロール等からなる共
通のシート送りロールを回転させて、絵付シート(第1
の絵付シート)を1ショット分ずつ間欠的に巻き出す。
巻き出された第1の絵付シートは、好ましい態様では、
第1の案内ロール、第1のシート切断手段、第1のシー
ト固定具、及び共通のシート送りロールを介して、射出
成形同時絵付装置に備えられる雄雌両成形型間に供給さ
れ、前記した如くのクランプ工程、加熱軟化工程、延伸
工程(予備成形工程)、射出成形工程等を経て、射出樹
脂成形体の表面に接着積層されて製品となる。
シート巻出供給装置の好ましい態様においては、複数台
のロール掛け手段(巻出機)が絵付シート巻き出し方向
に沿って直列に備えられ、射出成形同時絵付を行う際に
は、まず、それら複数台のロール掛け手段のうちの一つ
(第1のロール掛け手段)に装填されたシートロール
(第1のシートロール)をモータ等の駆動手段により正
方向に回転させるとともに、ニップロール等からなる共
通のシート送りロールを回転させて、絵付シート(第1
の絵付シート)を1ショット分ずつ間欠的に巻き出す。
巻き出された第1の絵付シートは、好ましい態様では、
第1の案内ロール、第1のシート切断手段、第1のシー
ト固定具、及び共通のシート送りロールを介して、射出
成形同時絵付装置に備えられる雄雌両成形型間に供給さ
れ、前記した如くのクランプ工程、加熱軟化工程、延伸
工程(予備成形工程)、射出成形工程等を経て、射出樹
脂成形体の表面に接着積層されて製品となる。
【0018】そして、前記シート残量検出手段により、
先に巻き出された第1のシートロールの残量が所定量よ
り少なくなったことが検出されたとき(あるいは、次シ
ョットからは絵柄模様等の仕様の異なる絵付シートを使
用する(いわゆる柄替えの)必要があるとき等)には、
前記第1のシートロールから巻き出された絵付シート
に、第2のロール掛け手段に予め装填されている第2の
シートロールから巻き出される絵付シートの先端部を両
面テープ等で接着接合して継ぎ換え、それによって、前
記雄雌両成形型間に絵付シートを連続的に供給するよう
にされる。
先に巻き出された第1のシートロールの残量が所定量よ
り少なくなったことが検出されたとき(あるいは、次シ
ョットからは絵柄模様等の仕様の異なる絵付シートを使
用する(いわゆる柄替えの)必要があるとき等)には、
前記第1のシートロールから巻き出された絵付シート
に、第2のロール掛け手段に予め装填されている第2の
シートロールから巻き出される絵付シートの先端部を両
面テープ等で接着接合して継ぎ換え、それによって、前
記雄雌両成形型間に絵付シートを連続的に供給するよう
にされる。
【0019】これをより詳しく説明すると、本発明装置
の好ましい態様では、前記第1のシートロールに続いて
使用される第2のシートロールから巻き出される絵付シ
ート(第2の絵付シート)の先端部の上面に、予め、例
えば、接合手段としての両面テープを接着しておき、こ
の状態で、該先端部(の下面側)を第2のシート固定手
段により吸着保持する等して固定しておく。そして、前
記第1のシートロールから該第2のシートロールに継ぎ
換える際には、例えば、前記第2のシート固定手段を上
昇させて、それに固定されている前記第2の絵付シート
の先端部(両面テープ等が貼り付けられている)を、前
記第1のシートロールから巻き出されている第1の絵付
シートにおける第1のシート固定手段の真下の部分に押
し付け、さらに、かかる部分を前途第1のシート固定手
段と第2のシート固定手段とで挟圧するようにして両面
テープ等を介して接着接合する。
の好ましい態様では、前記第1のシートロールに続いて
使用される第2のシートロールから巻き出される絵付シ
ート(第2の絵付シート)の先端部の上面に、予め、例
えば、接合手段としての両面テープを接着しておき、こ
の状態で、該先端部(の下面側)を第2のシート固定手
段により吸着保持する等して固定しておく。そして、前
記第1のシートロールから該第2のシートロールに継ぎ
換える際には、例えば、前記第2のシート固定手段を上
昇させて、それに固定されている前記第2の絵付シート
の先端部(両面テープ等が貼り付けられている)を、前
記第1のシートロールから巻き出されている第1の絵付
シートにおける第1のシート固定手段の真下の部分に押
し付け、さらに、かかる部分を前途第1のシート固定手
段と第2のシート固定手段とで挟圧するようにして両面
テープ等を介して接着接合する。
【0020】その後は、前記第1のシートロールにおけ
る第2のシートーロールとの接着接合部分より上流側部
分を第1のシート切断手段により切断するとともに、前
記駆動手段により前記第1のシートロールを逆転させる
等して前記第1の絵付シートの前記第1のシート切断手
段よる切断箇所より上流側部分を巻き戻し、適当な時間
を見はらかって適宜に、前記第1のシートロールを第1
のロール掛け手段から外して該第1のロール掛け手段に
新しいシートロールを装填してロール交換を行ってお
く。
る第2のシートーロールとの接着接合部分より上流側部
分を第1のシート切断手段により切断するとともに、前
記駆動手段により前記第1のシートロールを逆転させる
等して前記第1の絵付シートの前記第1のシート切断手
段よる切断箇所より上流側部分を巻き戻し、適当な時間
を見はらかって適宜に、前記第1のシートロールを第1
のロール掛け手段から外して該第1のロール掛け手段に
新しいシートロールを装填してロール交換を行ってお
く。
【0021】また、前記接着接合後は、前記第1及び第
2のシート固定手段による第1及び第2の絵付シートの
吸着保持状態を解除し、シート固定手段等を元の位置に
戻し、前記第2のロール掛け手段に装填された第2のシ
ートロールをモーター等の駆動手段により正方向に回転
させるとともに、前記共通のシート送りロールを回転さ
せて、絵付シートを1ショット分ずつ間欠的に巻き出
す。巻き出された絵付シートは、好ましい態様では、第
2の案内ロール、第2のシート切断手段、第2のシート
固定具、及び共通のシート送りロールを介して、前記と
同様に、射出成形同時絵付装置に備えられる雄雌両成形
型間に供給される。上記とは逆に、第2のロール掛け手
段に装填された第2のシートロールから第1のロール掛
け手段に装填された新しい第1のシートロールへの継ぎ
換えを行う場合も基本的には前記と略同様にして行われ
る。
2のシート固定手段による第1及び第2の絵付シートの
吸着保持状態を解除し、シート固定手段等を元の位置に
戻し、前記第2のロール掛け手段に装填された第2のシ
ートロールをモーター等の駆動手段により正方向に回転
させるとともに、前記共通のシート送りロールを回転さ
せて、絵付シートを1ショット分ずつ間欠的に巻き出
す。巻き出された絵付シートは、好ましい態様では、第
2の案内ロール、第2のシート切断手段、第2のシート
固定具、及び共通のシート送りロールを介して、前記と
同様に、射出成形同時絵付装置に備えられる雄雌両成形
型間に供給される。上記とは逆に、第2のロール掛け手
段に装填された第2のシートロールから第1のロール掛
け手段に装填された新しい第1のシートロールへの継ぎ
換えを行う場合も基本的には前記と略同様にして行われ
る。
【0022】上記のように本発明装置においては、シー
トロールが装填される複数台のロール掛け手段(巻出
機)が絵付シート巻き出し方向に沿って直列に備えら
れ、先に巻き出されたシートロールの残量が所定量より
少なくなったとき等には、先に巻き出されたシートロー
ルに、後で巻き出されるシートロールの先端部を両面テ
ープ等で接着接合して継ぎ換えるようにされているの
で、絵付シートを雄雌両成形型間に途切れなく連続的に
供給することができ、従来のように、ロール交換時に装
置の運転を停止させる必要がなくなるとともに、ロール
交換、シートの継ぎ換えを効率良く迅速に行うことがで
き、その結果、生産性の向上を図ることができるととも
に、省力化等も図ることができる。
トロールが装填される複数台のロール掛け手段(巻出
機)が絵付シート巻き出し方向に沿って直列に備えら
れ、先に巻き出されたシートロールの残量が所定量より
少なくなったとき等には、先に巻き出されたシートロー
ルに、後で巻き出されるシートロールの先端部を両面テ
ープ等で接着接合して継ぎ換えるようにされているの
で、絵付シートを雄雌両成形型間に途切れなく連続的に
供給することができ、従来のように、ロール交換時に装
置の運転を停止させる必要がなくなるとともに、ロール
交換、シートの継ぎ換えを効率良く迅速に行うことがで
き、その結果、生産性の向上を図ることができるととも
に、省力化等も図ることができる。
【0023】本発明において、雄雌両成形型は、鉄等の
金属あるいはセラミックス等で作製され、それらに必要
に応じて、真空吸引や圧空供給用に小孔(真空吸引孔
等)を設ける。また、雌型を複数の分割部分の集合体で
構成(いわゆる入れ子構造に)し、隣合う分割部分間に
スリット状の隙間を形成してこの隙間を真空吸引孔とし
て用いて真空吸引を行うようにしてもよい。
金属あるいはセラミックス等で作製され、それらに必要
に応じて、真空吸引や圧空供給用に小孔(真空吸引孔
等)を設ける。また、雌型を複数の分割部分の集合体で
構成(いわゆる入れ子構造に)し、隣合う分割部分間に
スリット状の隙間を形成してこの隙間を真空吸引孔とし
て用いて真空吸引を行うようにしてもよい。
【0024】前記雄型には、流動状態の樹脂を射出する
ためのランナーと所要本のゲートを設ける。ゲートの本
数、位置、形状等は、得るべき製品の形状等を勘案して
自由に設定することができる。また、絵付シートを雌型
パーティング面に押圧固定すべくクランプ手段を付設す
る。クランプ手段は、雌型、雄型のいずれに設けてもよ
い。クランプ手段としては、矩形枠状ないし井桁状の押
さえ板等を用いることができ、その駆動は、例えば、雄
型に付設した流体圧シリンダ等の突き出し駆動手段によ
り行う。
ためのランナーと所要本のゲートを設ける。ゲートの本
数、位置、形状等は、得るべき製品の形状等を勘案して
自由に設定することができる。また、絵付シートを雌型
パーティング面に押圧固定すべくクランプ手段を付設す
る。クランプ手段は、雌型、雄型のいずれに設けてもよ
い。クランプ手段としては、矩形枠状ないし井桁状の押
さえ板等を用いることができ、その駆動は、例えば、雄
型に付設した流体圧シリンダ等の突き出し駆動手段によ
り行う。
【0025】絵付シートは、基材シートとその上に積層
された装飾層からなり、基材シートを成形品と密着一体
化させたまま最終製品として使用する貼り合わせ積層シ
ート(ラミネートシート)、あるいは一旦絵付シートと
成形品とを一体化させた後、装飾層(転写層)のみを射
出樹脂成形体(成形品)側に残して基材シート(支持体
シート)を剥離する転写シートのいずれも使用すること
ができるが、本発明装置は、特に、絵付シート供給手段
として巻き出し巻き取り方式(ロール/ロール方式)が
採用し難い、絵付シートが貼り合わせ積層シートである
場合により多くの利点が得られる。
された装飾層からなり、基材シートを成形品と密着一体
化させたまま最終製品として使用する貼り合わせ積層シ
ート(ラミネートシート)、あるいは一旦絵付シートと
成形品とを一体化させた後、装飾層(転写層)のみを射
出樹脂成形体(成形品)側に残して基材シート(支持体
シート)を剥離する転写シートのいずれも使用すること
ができるが、本発明装置は、特に、絵付シート供給手段
として巻き出し巻き取り方式(ロール/ロール方式)が
採用し難い、絵付シートが貼り合わせ積層シートである
場合により多くの利点が得られる。
【0026】前記貼合わせ積層シートの場合、基材シー
トとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリス
チレン、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエス
テル樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることができる。基材
シートの厚さは、通常20〜500μm程度である。装
飾層としては、印刷絵柄、着色又は透明塗装、金属薄
膜、あるいは、硬質塗膜、防曇塗料、導電性層等の機能
性層等を用いることができる。
トとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリス
チレン、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエス
テル樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることができる。基材
シートの厚さは、通常20〜500μm程度である。装
飾層としては、印刷絵柄、着色又は透明塗装、金属薄
膜、あるいは、硬質塗膜、防曇塗料、導電性層等の機能
性層等を用いることができる。
【0027】前記転写シートの場合は、一旦剥離性の支
持体シート上に形成した絵柄層等よりなる転写層を、別
の被転写体に転移させるためのもので、支持体シート上
には必要に応じて離型層を設けても良く、転写層として
は、剥離層、装飾層、接着剤層、等からなり、装飾層以
外の層は必要に応じて選択する。装飾層としては、絵柄
層、金属薄膜層(部分又は全面)あるいは硬質塗膜、防
曇塗膜、導電性層等の機能性層から選ばれる。
持体シート上に形成した絵柄層等よりなる転写層を、別
の被転写体に転移させるためのもので、支持体シート上
には必要に応じて離型層を設けても良く、転写層として
は、剥離層、装飾層、接着剤層、等からなり、装飾層以
外の層は必要に応じて選択する。装飾層としては、絵柄
層、金属薄膜層(部分又は全面)あるいは硬質塗膜、防
曇塗膜、導電性層等の機能性層から選ばれる。
【0028】支持体シートは、ナイロン6、ナイロン6
6等のポリアミド樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル等、可撓性を
有する熱可塑性樹脂フィルムあるいはそれらの積層体が
好ましい。射出成形用の樹脂としては、ABS(アクリ
ロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂等の熱可塑性樹脂を加熱熔融して液状ない
し流動状態となったもの、あるいは、二液硬化型、触媒
硬化型の樹脂、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂等の未硬化液等の射出成形同時絵付用として従来より
知られている材料を使用でき、製品の要求物性やコスト
等に応じて選定される。
6等のポリアミド樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル等、可撓性を
有する熱可塑性樹脂フィルムあるいはそれらの積層体が
好ましい。射出成形用の樹脂としては、ABS(アクリ
ロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂等の熱可塑性樹脂を加熱熔融して液状ない
し流動状態となったもの、あるいは、二液硬化型、触媒
硬化型の樹脂、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂等の未硬化液等の射出成形同時絵付用として従来より
知られている材料を使用でき、製品の要求物性やコスト
等に応じて選定される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1、図2、本発明に係る
射出成形同時絵付用のシート巻出供給装置の一実施形態
を示す側面図、平面図である。図示実施形態のシート巻
出供給装置10は、射出成形同時絵付装置に備えられる
雄雌両成形型の上方に配置されるもので、絵付シートを
前記雄雌両成形型間に供給するようになっている。前記
シート巻出供給装置10は、水平配置された機台2上に
第1のシート巻出機構部11と該第1のシート巻出機構
部11の下側に位置せしめられた第2のシート巻出機構
部12とが、絵付シート巻き出し方向(ここでは水平方
向)に沿って直列に配置されている。
施の形態を詳細に説明する。図1、図2、本発明に係る
射出成形同時絵付用のシート巻出供給装置の一実施形態
を示す側面図、平面図である。図示実施形態のシート巻
出供給装置10は、射出成形同時絵付装置に備えられる
雄雌両成形型の上方に配置されるもので、絵付シートを
前記雄雌両成形型間に供給するようになっている。前記
シート巻出供給装置10は、水平配置された機台2上に
第1のシート巻出機構部11と該第1のシート巻出機構
部11の下側に位置せしめられた第2のシート巻出機構
部12とが、絵付シート巻き出し方向(ここでは水平方
向)に沿って直列に配置されている。
【0030】前記第1のシート巻出機構部11は、芯管
33にロール状に巻き取られた長尺帯状の絵付シートS
1からなる第1のシートロールSR1が回動可能に装填
されるリール型の第1のロール掛け具21、このロール
掛け具21に付設された第1のモータ31、前記第1の
ロール掛け具21から巻き出された第1の絵付シートS
1を案内する上下一対の第1の案内ローラ41、前記絵
付シートS1の先端部又は後端部を吸着保持するシート
固定具51、前記巻き出された第1の絵付シートS1に
おける前記第1の案内ローラ41と第1のシート固定具
51との間の部分を切断する第1のシート切断具61、
前記シート固定具51より下流側に配設された共通の案
内ロール70、この案内ロール70より下流側に配設さ
れたニップロールからなる共通のシート送りロール8
0、及び、第1のロール掛け手段21の左斜め上に配置
されて、それに装填された第1のシートロールSR1の
残量が所定量以下になったことを検出する第1のシート
残量検出器91を備えている。
33にロール状に巻き取られた長尺帯状の絵付シートS
1からなる第1のシートロールSR1が回動可能に装填
されるリール型の第1のロール掛け具21、このロール
掛け具21に付設された第1のモータ31、前記第1の
ロール掛け具21から巻き出された第1の絵付シートS
1を案内する上下一対の第1の案内ローラ41、前記絵
付シートS1の先端部又は後端部を吸着保持するシート
固定具51、前記巻き出された第1の絵付シートS1に
おける前記第1の案内ローラ41と第1のシート固定具
51との間の部分を切断する第1のシート切断具61、
前記シート固定具51より下流側に配設された共通の案
内ロール70、この案内ロール70より下流側に配設さ
れたニップロールからなる共通のシート送りロール8
0、及び、第1のロール掛け手段21の左斜め上に配置
されて、それに装填された第1のシートロールSR1の
残量が所定量以下になったことを検出する第1のシート
残量検出器91を備えている。
【0031】一方、前記第2のシート巻出機構部12
は、前記第1のシート巻出機構部11と同様に、芯管3
3にロール状に巻き取られた長尺帯状の第2の絵付シー
トS2からなる第2のシートロールSR2が回動可能に
装填されるリール型の第2のロール掛け具22、このロ
ール掛け具22に付設された第2のモータ32、前記第
2のロール掛け具22から巻き出された第2の絵付シー
トS2を案内する上下一対の第2の案内ローラ42、前
記巻き出された第2の絵付シートS2の先端部を吸着保
持するシート固定具52、前記巻き出された絵付シート
S2における前記第2の案内ローラ42と第2のシート
固定具52との間の部分を切断する第2のシート切断具
62、前記シート固定具52より下流側に配設された共
通の案内ロール70、この案内ロール70より下流側に
配設されたニップロールからなる共通のシート送りロー
ル80、及び、第2のロール掛け手段22の左斜め上に
配置されて、それに装填された第2のシートロールSR
2の残量が所定量以下になったことを検出する第2のシ
ート残量検出器92を備えている。
は、前記第1のシート巻出機構部11と同様に、芯管3
3にロール状に巻き取られた長尺帯状の第2の絵付シー
トS2からなる第2のシートロールSR2が回動可能に
装填されるリール型の第2のロール掛け具22、このロ
ール掛け具22に付設された第2のモータ32、前記第
2のロール掛け具22から巻き出された第2の絵付シー
トS2を案内する上下一対の第2の案内ローラ42、前
記巻き出された第2の絵付シートS2の先端部を吸着保
持するシート固定具52、前記巻き出された絵付シート
S2における前記第2の案内ローラ42と第2のシート
固定具52との間の部分を切断する第2のシート切断具
62、前記シート固定具52より下流側に配設された共
通の案内ロール70、この案内ロール70より下流側に
配設されたニップロールからなる共通のシート送りロー
ル80、及び、第2のロール掛け手段22の左斜め上に
配置されて、それに装填された第2のシートロールSR
2の残量が所定量以下になったことを検出する第2のシ
ート残量検出器92を備えている。
【0032】前記第1及び第2のモータ31、32は、
絵付シートS1、S2のテンション調整(バックテンシ
ョンを付与すること等)が可能な、パウダクラッチ付き
のステッピングギアードモータとされ、それぞれ装填さ
れたシートロールSR1、SR2を正逆両方向に回転駆
動可能となっている。前記第1及び第2のシート固定具
51、52は、前記絵付シートSの先端部又は後端部を
真空吸引して吸着保持するようにしたもので、第2のシ
ート固定具52の方を図1及び図3に例示したように、
密閉された角型の容器状とされていて、第2のシート固
定具52はその上面側に(また、第1のシート固定具5
1は図示はされていないが、その下面側に)多数の真空
吸引孔53が開穿されており、外部の真空源(この真空
源は前記した延伸工程を行う際に使用されるものと共通
でよい)により導管56を通じてその内部が真空吸引さ
れ、それによって、後述する如くに絵付シートS1、S
2の先端部又は後端部を吸着保持するようにされてい
る。
絵付シートS1、S2のテンション調整(バックテンシ
ョンを付与すること等)が可能な、パウダクラッチ付き
のステッピングギアードモータとされ、それぞれ装填さ
れたシートロールSR1、SR2を正逆両方向に回転駆
動可能となっている。前記第1及び第2のシート固定具
51、52は、前記絵付シートSの先端部又は後端部を
真空吸引して吸着保持するようにしたもので、第2のシ
ート固定具52の方を図1及び図3に例示したように、
密閉された角型の容器状とされていて、第2のシート固
定具52はその上面側に(また、第1のシート固定具5
1は図示はされていないが、その下面側に)多数の真空
吸引孔53が開穿されており、外部の真空源(この真空
源は前記した延伸工程を行う際に使用されるものと共通
でよい)により導管56を通じてその内部が真空吸引さ
れ、それによって、後述する如くに絵付シートS1、S
2の先端部又は後端部を吸着保持するようにされてい
る。
【0033】また、前記第2のシート固定具52は、そ
の下面側に配設された左右一対のエアシリンダ55、5
5により、前記絵付シートS1の先端部を吸着保持した
状態で、第1のシート固定具51に対して接近離隔する
方向、ここでは上下方向に進退せしめられるようになっ
ている。なお、第1のシート固定具51は所定位置で不
動とされている。また、前記第2のロール掛け具22か
ら巻き出された絵付シートS2の先端部上面側には、予
め、両面テープTが貼り付けられている。
の下面側に配設された左右一対のエアシリンダ55、5
5により、前記絵付シートS1の先端部を吸着保持した
状態で、第1のシート固定具51に対して接近離隔する
方向、ここでは上下方向に進退せしめられるようになっ
ている。なお、第1のシート固定具51は所定位置で不
動とされている。また、前記第2のロール掛け具22か
ら巻き出された絵付シートS2の先端部上面側には、予
め、両面テープTが貼り付けられている。
【0034】一方、前記第1及び第2のシート残量検出
器91、92は、前記シートロールSR1、SR2の軸
方向に沿って配設された支持基体93、この支持基体9
3の一端面部に揺動可能に軸着された揺動アーム94、
この揺動アーム94の先端部に回動可能に取り付けられ
たローラー95、及び、前記揺動アーム93の基端側に
対接するように前記支持基体93の一端部に取り付けら
れた近接センサ96からなっており、前記第1及び第2
のシートロールSR1、SR2の残量が少なくなるにし
たがって、それらのシートロールSR1、SR2上に乗
せられているローラ94が下降して前記揺動アーム93
が図1において時計回りに揺動し、前記残量が所定量以
下になったときには、図4及び図6に示される如くに、
前記揺動アーム93の基端部が前記近接センサ96に近
接して、残量が所定量以下となったことを表す信号を制
御部に向けて発するようになっている。
器91、92は、前記シートロールSR1、SR2の軸
方向に沿って配設された支持基体93、この支持基体9
3の一端面部に揺動可能に軸着された揺動アーム94、
この揺動アーム94の先端部に回動可能に取り付けられ
たローラー95、及び、前記揺動アーム93の基端側に
対接するように前記支持基体93の一端部に取り付けら
れた近接センサ96からなっており、前記第1及び第2
のシートロールSR1、SR2の残量が少なくなるにし
たがって、それらのシートロールSR1、SR2上に乗
せられているローラ94が下降して前記揺動アーム93
が図1において時計回りに揺動し、前記残量が所定量以
下になったときには、図4及び図6に示される如くに、
前記揺動アーム93の基端部が前記近接センサ96に近
接して、残量が所定量以下となったことを表す信号を制
御部に向けて発するようになっている。
【0035】なお、前記近接センサに代えてリミットス
イッチ等を使用してもよい。また、前記第1及び第2の
シート切断具61、62は、カッター(金属製もしくは
セラミック製等の切断刃)あるいはニクロム線等の電熱
線からなる加熱線条から構成されているもので、第1の
シート切断具61は、第1の絵付シートS1の上方から
下降して該シートS1を幅方向に切断し、第2のシート
切断具62は、第2の絵付シートS2の下方から上昇し
て該シートS2を幅方向に切断するようになっている。
イッチ等を使用してもよい。また、前記第1及び第2の
シート切断具61、62は、カッター(金属製もしくは
セラミック製等の切断刃)あるいはニクロム線等の電熱
線からなる加熱線条から構成されているもので、第1の
シート切断具61は、第1の絵付シートS1の上方から
下降して該シートS1を幅方向に切断し、第2のシート
切断具62は、第2の絵付シートS2の下方から上昇し
て該シートS2を幅方向に切断するようになっている。
【0036】上述した如くの構成とされた本実施形態の
シート巻出供給装置10においては、第1及び第2のロ
ール掛け具(巻出機)21、22が絵付シート巻き出し
方向に沿って直列に備えられ、射出成形同時絵付を行う
際には、まず、それらのうちの一方、例えば第1のロー
ル掛け具21に装填された第1のシートロールSR1を
前記第1のモータ31により正方向に回転させるととも
に、ニップロールからなる共通のシート送りロール80
を回転させて、第1の絵付シートS1を1ショット分ず
つ間欠的に巻き出す。巻き出された絵付シートS1は、
好ましい態様では、第1の案内ロール41、第1のシー
ト切断具61、第1のシート固定具51、及び共通の案
内ロール70及びシート送りロール80を介して、射出
成形同時絵付装置に備えられる雄雌両成形型間に供給さ
れ、前記した如くのクランプ工程、加熱軟化工程、延伸
工程(予備成形工程)、射出成形工程等を経て、射出樹
脂成形体の表面に接着積層されて製品となる。
シート巻出供給装置10においては、第1及び第2のロ
ール掛け具(巻出機)21、22が絵付シート巻き出し
方向に沿って直列に備えられ、射出成形同時絵付を行う
際には、まず、それらのうちの一方、例えば第1のロー
ル掛け具21に装填された第1のシートロールSR1を
前記第1のモータ31により正方向に回転させるととも
に、ニップロールからなる共通のシート送りロール80
を回転させて、第1の絵付シートS1を1ショット分ず
つ間欠的に巻き出す。巻き出された絵付シートS1は、
好ましい態様では、第1の案内ロール41、第1のシー
ト切断具61、第1のシート固定具51、及び共通の案
内ロール70及びシート送りロール80を介して、射出
成形同時絵付装置に備えられる雄雌両成形型間に供給さ
れ、前記した如くのクランプ工程、加熱軟化工程、延伸
工程(予備成形工程)、射出成形工程等を経て、射出樹
脂成形体の表面に接着積層されて製品となる。
【0037】そして、図4に示される如くに、前記第1
のシート残量検出器91により、先に巻き出された第1
のシートロールSR1の残量が所定量より少なくなった
ことが検出されたとき(あるいは、次ショットからは絵
柄模様等の仕様の異なる絵付シートを使用する(いわゆ
る柄替えの)必要があるとき等)には、前記第1のロー
ル掛け具21から巻き出された第1の絵付シートS1
に、第2のロール掛け具22に予め装填されている第2
のシートロールから巻き出される第2の絵付シートS2
の先端部を両面テープTで接着接合して継ぎ換えるよう
にして前記雄雌両成形型間に絵付シートを連続的に供給
するようにされる。
のシート残量検出器91により、先に巻き出された第1
のシートロールSR1の残量が所定量より少なくなった
ことが検出されたとき(あるいは、次ショットからは絵
柄模様等の仕様の異なる絵付シートを使用する(いわゆ
る柄替えの)必要があるとき等)には、前記第1のロー
ル掛け具21から巻き出された第1の絵付シートS1
に、第2のロール掛け具22に予め装填されている第2
のシートロールから巻き出される第2の絵付シートS2
の先端部を両面テープTで接着接合して継ぎ換えるよう
にして前記雄雌両成形型間に絵付シートを連続的に供給
するようにされる。
【0038】これをより詳しく説明すると、前記第1の
シートロールSR1に続いて使用される第2のシートロ
ールSR2から巻き出される第2の絵付シートS2の先
端部の上面に、予め、接合手段としての両面テープTを
接着しておき、この状態で、該先端部(の下面側)を第
2のシート固定具52により吸着保持して固定しておく
(図1参照)。そして、前記第1のシートロールSR1
から該第2のシートロールSR2に継ぎ換える際には、
図4に示される如くに、エアシリンダ55、55を同時
に伸長作動させて前記第2のシート固定具52を上昇さ
せ、それに固定されている前記第2の絵付シートS2の
先端部(両面テープTが貼り付けられている)を、前記
第1のシートロールSR1から巻き出されている第1の
絵付シートS1における第1のシート固定具51の真下
の部分に押し付け、さらに、かかる部分を前途第1のシ
ート固定具51と第2のシート固定具52とで挟圧する
ようにして両面テープTを介して接着接合する。
シートロールSR1に続いて使用される第2のシートロ
ールSR2から巻き出される第2の絵付シートS2の先
端部の上面に、予め、接合手段としての両面テープTを
接着しておき、この状態で、該先端部(の下面側)を第
2のシート固定具52により吸着保持して固定しておく
(図1参照)。そして、前記第1のシートロールSR1
から該第2のシートロールSR2に継ぎ換える際には、
図4に示される如くに、エアシリンダ55、55を同時
に伸長作動させて前記第2のシート固定具52を上昇さ
せ、それに固定されている前記第2の絵付シートS2の
先端部(両面テープTが貼り付けられている)を、前記
第1のシートロールSR1から巻き出されている第1の
絵付シートS1における第1のシート固定具51の真下
の部分に押し付け、さらに、かかる部分を前途第1のシ
ート固定具51と第2のシート固定具52とで挟圧する
ようにして両面テープTを介して接着接合する。
【0039】その後は、前記第1のシートロールSR1
における第2のシートーロールSR2との接着接合部分
より上流側部分を第1のシート切断具61を下降させる
ことにより切断するとともに、前記モータ31により前
記第1のシートロールSR1を逆転させる等して前記第
1の絵付シートS1の前記第1のシート切断具61によ
る切断箇所より上流側部分を巻き戻し、適当な時間を見
はらかって適宜に、前記第1のシートロールSR1を第
1のロール掛け具21から外して該第1のロール掛け具
21に新しいシートロールを装填してロール交換を行っ
ておく。
における第2のシートーロールSR2との接着接合部分
より上流側部分を第1のシート切断具61を下降させる
ことにより切断するとともに、前記モータ31により前
記第1のシートロールSR1を逆転させる等して前記第
1の絵付シートS1の前記第1のシート切断具61によ
る切断箇所より上流側部分を巻き戻し、適当な時間を見
はらかって適宜に、前記第1のシートロールSR1を第
1のロール掛け具21から外して該第1のロール掛け具
21に新しいシートロールを装填してロール交換を行っ
ておく。
【0040】また、前記接着接合後は、図5に示される
如くに、前記第1及び第2のシート固定具51、52に
よる第1及び第2の絵付シートS1、S2の吸着保持状
態を解除し、第1のシート固定具52を元の位置に戻
し、前記第2のロール掛け具22に装填された第2のシ
ートロールS2をモータ32により正方向に回転させる
とともに、前記共通のシート送りロール80を回転させ
て、第2の絵付シートS2を1ショット分ずつ間欠的に
巻き出す。巻き出された第2の絵付シートS2は、第2
の案内ロール42、第2のシート切断具62、第2のシ
ート固定具52、共通の案内ロール70及びシート送り
ロール80を介して、前記と同様に、射出成形同時絵付
装置に備えられる雄雌両成形型間に供給される。
如くに、前記第1及び第2のシート固定具51、52に
よる第1及び第2の絵付シートS1、S2の吸着保持状
態を解除し、第1のシート固定具52を元の位置に戻
し、前記第2のロール掛け具22に装填された第2のシ
ートロールS2をモータ32により正方向に回転させる
とともに、前記共通のシート送りロール80を回転させ
て、第2の絵付シートS2を1ショット分ずつ間欠的に
巻き出す。巻き出された第2の絵付シートS2は、第2
の案内ロール42、第2のシート切断具62、第2のシ
ート固定具52、共通の案内ロール70及びシート送り
ロール80を介して、前記と同様に、射出成形同時絵付
装置に備えられる雄雌両成形型間に供給される。
【0041】一方、上記とは逆に、第2のロール掛け具
22に装填された第2のシートロールSR2から第1の
ロール掛け具21に装填された新しい第1のシートロー
ルSR2への継ぎ換えを行う場合は、図6に示される如
くに、前記と同様に、前記第2のシートロールSR2に
続いて使用される第1のシートロールSR1から巻き出
される第1の絵付シートS1の先端部の下面に、予め、
接合手段としての両面テープTを接着しておき、この状
態で、該先端部(の上面側)を第2のシート固定具51
により吸着保持して固定しておく。そして、前記第2の
シートロールSR2から該第1のシートロールSR1に
継ぎ換える際には、エアシリンダ55、55を同時に伸
長作動させて前記第2のシート固定具52を上昇させ、
その上方に位置する前記第2の絵付シートS2に押し当
てて該絵付シートS2を吸着保持し、さらに、第2のシ
ート固定具52を前記第1のシート固定具51に当接す
るまで上昇させて、該第2のシート固定具52に吸着保
持されている部分を、前記第1のシート固定具51に吸
着保持されている第1の絵付シートS1の先端部(の両
面テープT)に押し付け、それらを前記第1のシート固
定具51と第2のシート固定具52とで挟圧するように
して両面テープTを介して接着接合する。
22に装填された第2のシートロールSR2から第1の
ロール掛け具21に装填された新しい第1のシートロー
ルSR2への継ぎ換えを行う場合は、図6に示される如
くに、前記と同様に、前記第2のシートロールSR2に
続いて使用される第1のシートロールSR1から巻き出
される第1の絵付シートS1の先端部の下面に、予め、
接合手段としての両面テープTを接着しておき、この状
態で、該先端部(の上面側)を第2のシート固定具51
により吸着保持して固定しておく。そして、前記第2の
シートロールSR2から該第1のシートロールSR1に
継ぎ換える際には、エアシリンダ55、55を同時に伸
長作動させて前記第2のシート固定具52を上昇させ、
その上方に位置する前記第2の絵付シートS2に押し当
てて該絵付シートS2を吸着保持し、さらに、第2のシ
ート固定具52を前記第1のシート固定具51に当接す
るまで上昇させて、該第2のシート固定具52に吸着保
持されている部分を、前記第1のシート固定具51に吸
着保持されている第1の絵付シートS1の先端部(の両
面テープT)に押し付け、それらを前記第1のシート固
定具51と第2のシート固定具52とで挟圧するように
して両面テープTを介して接着接合する。
【0042】上記接着接合の前又はそれと同時に、前記
第2のシートロールSR2における第1のシートーロー
ルSR1との接着接合部分より上流側部分を第2のシー
ト切断具62を上昇させることにより切断するととも
に、前記モータ32により前記第2のシートロールSR
2を逆転させる等して前記第2の絵付シートS2の前記
第2のシート切断具62による切断箇所より上流側部分
を巻き戻し、適当な時間を見はらかって適宜に、前記第
2のシートロールSR2を第1のロール掛け具22から
外して該第2のロール掛け具22に新しいシートロール
を装填してロール交換を行っておく。
第2のシートロールSR2における第1のシートーロー
ルSR1との接着接合部分より上流側部分を第2のシー
ト切断具62を上昇させることにより切断するととも
に、前記モータ32により前記第2のシートロールSR
2を逆転させる等して前記第2の絵付シートS2の前記
第2のシート切断具62による切断箇所より上流側部分
を巻き戻し、適当な時間を見はらかって適宜に、前記第
2のシートロールSR2を第1のロール掛け具22から
外して該第2のロール掛け具22に新しいシートロール
を装填してロール交換を行っておく。
【0043】また、前記接着接合後は、図7に示される
如くに、前記第1及び第2のシート固定具51、52に
よる第1及び第2の絵付シートS1、S2の吸着保持状
態を解除し、第1のシート固定具52を元の位置に戻
し、前記第1のロール掛け具21に装填された第1のシ
ートロールS1をモータ31により正方向に回転させる
とともに、前記共通のシート送りロール80を回転させ
て、第1の絵付シートS1を1ショット分ずつ間欠的に
巻き出す。
如くに、前記第1及び第2のシート固定具51、52に
よる第1及び第2の絵付シートS1、S2の吸着保持状
態を解除し、第1のシート固定具52を元の位置に戻
し、前記第1のロール掛け具21に装填された第1のシ
ートロールS1をモータ31により正方向に回転させる
とともに、前記共通のシート送りロール80を回転させ
て、第1の絵付シートS1を1ショット分ずつ間欠的に
巻き出す。
【0044】上記のように本実施形態のシート巻出供給
装置10においては、シートロールSR1、SR2が装
填される2台のロール掛け具(巻出機)21、22が絵
付シート巻き出し方向に沿って直列に備えられ、先に巻
き出されたシートロールの残量が所定量より少なくなっ
たとき等には、先に巻き出されたシートロールの後端部
に、後で巻き出されるシートロールの先端部を両面テー
プ等で接着接合して継ぎ換えるようにされているので、
絵付シートを雄雌両成形型間に途切れなく連続的に供給
することができ、従来のように、ロール交換時に装置の
運転を停止させる必要がなくなるとともに、ロール交
換、シートの継ぎ換えを効率良く迅速に行うことがで
き、その結果、生産性の向上を図ることができるととも
に、省力化等も図ることができる。
装置10においては、シートロールSR1、SR2が装
填される2台のロール掛け具(巻出機)21、22が絵
付シート巻き出し方向に沿って直列に備えられ、先に巻
き出されたシートロールの残量が所定量より少なくなっ
たとき等には、先に巻き出されたシートロールの後端部
に、後で巻き出されるシートロールの先端部を両面テー
プ等で接着接合して継ぎ換えるようにされているので、
絵付シートを雄雌両成形型間に途切れなく連続的に供給
することができ、従来のように、ロール交換時に装置の
運転を停止させる必要がなくなるとともに、ロール交
換、シートの継ぎ換えを効率良く迅速に行うことがで
き、その結果、生産性の向上を図ることができるととも
に、省力化等も図ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る射出成形同時絵付用のシート巻出供給装置によ
れば、絵付シートを雄雌両成形型間に途切れなく連続的
に供給することができ、従来のように、ロール交換時に
装置の運転を停止させる必要がなくなるとともに、ロー
ル交換、シートの継ぎ換えを効率良く迅速に行うことが
でき、その結果、生産性の向上を図ることができるとと
もに、省力化等も図ることができる。
明に係る射出成形同時絵付用のシート巻出供給装置によ
れば、絵付シートを雄雌両成形型間に途切れなく連続的
に供給することができ、従来のように、ロール交換時に
装置の運転を停止させる必要がなくなるとともに、ロー
ル交換、シートの継ぎ換えを効率良く迅速に行うことが
でき、その結果、生産性の向上を図ることができるとと
もに、省力化等も図ることができる。
【図1】本発明に係るシート巻出供給装置の一実施形態
を示す側面図。
を示す側面図。
【図2】本発明に係るシート巻出供給装置の一実施形態
を示す平面図。
を示す平面図。
【図3】図1、図2に示される装置のシート固定具を示
す斜視図。
す斜視図。
【図4】図1に示される装置の第1の巻出機構部から第
2の巻出機構部へのシートの継ぎ換え動作の説明に供さ
れる側面図。
2の巻出機構部へのシートの継ぎ換え動作の説明に供さ
れる側面図。
【図5】図1に示される装置の第1の巻出機構部から第
2の巻出機構部へのシートの継ぎ換え動作の説明に供さ
れる側面図。
2の巻出機構部へのシートの継ぎ換え動作の説明に供さ
れる側面図。
【図6】図1に示される装置の第2の巻出機構部から第
1の巻出機構部へのシートの継ぎ換え動作の説明に供さ
れる側面図。
1の巻出機構部へのシートの継ぎ換え動作の説明に供さ
れる側面図。
【図7】図1に示される装置の第2の巻出機構部から第
1の巻出機構部へのシートの継ぎ換え動作の説明に供さ
れる側面図。
1の巻出機構部へのシートの継ぎ換え動作の説明に供さ
れる側面図。
S1、S2 絵付シート SR1、SR2 シートロール T 両面テープ 10 シート巻出供給装置 11、12 シート巻出機構部 21、22 ロール掛け具 31、32 モータ 41、42 案内ロール 51、52 シート固定具 61、62 シート切断具 80 シート送りロール 91、92 シート残量検出器
Claims (11)
- 【請求項1】 射出成形同時絵付用の雄雌両成形型間に
絵付シートを供給するために用いられるシート巻出供給
装置であって、 ロール状に巻き取られた長尺帯状の絵付シートからなる
シートロールが回動可能に装填される複数台のロール掛
け手段が絵付シート巻き出し方向に沿って直列に配置さ
れ、前記複数台のロール掛け手段のうちの一つから先に
巻き出された絵付シートの後に、他のロール掛け手段か
ら巻き出される絵付シートを継ぎ換えるようにして前記
雄雌両成形型間に絵付シートを連続的に供給するように
されていることを特徴とする前記装置。 - 【請求項2】 前記複数台のロール掛け手段のうちの一
つから先に巻き出された絵付シートの後端部に、他のロ
ール掛け手段から巻き出される絵付シートの先端部を適
宜の手法で接合することを特徴とする請求項1に記載の
装置。 - 【請求項3】 先に巻き出された絵付シートの後端部
に、続いて巻き出される絵付シートの先端部を、両面テ
ープ、接着剤等の接着手段、あるいは、絵付シート同士
を熔融接着する熔融接着手段、機械的連結手段等を用い
て接合することを特徴とする請求項2に記載の装置。 - 【請求項4】 前記複数台のロール掛け手段に装填され
た前記シートロールをそれぞれ独立してもしくは連動し
て回転駆動する駆動手段が備えられていることを特徴と
する請求項1ないし3のいずれかに記載の装置。 - 【請求項5】 前記複数台のロール掛け手段に、それぞ
れ装填された前記シートロールを正逆両方向に回転駆動
可能な駆動手段が付設されていることを特徴とする請求
項4に記載の装置。 - 【請求項6】 前記複数台のロール掛け手段の絵付シー
ト巻き出し方向下流側に絵付シート送りロールが配設さ
れるとともに、該シート送りロールと前記ロール掛け手
段との間に、前記シートロールの状態から巻き出された
絵付シートの特定部分を一時的に固定するためのシート
固定手段が配設されていることを特徴とする請求項1な
いし5のいずれかに記載の装置。 - 【請求項7】 ニップロールからなる単一のシート送り
ロールが、前記複数台のロール掛け手段から巻き出され
た絵付シートに対して共通に用いられるようにされてい
ることを特徴とする請求項6に記載の装置。 - 【請求項8】 前記シート固定手段は、前記絵付シート
の特定部分を吸着保持するようにされていることを特徴
とする請求項6又は7に記載の装置。 - 【請求項9】 前記シート送りロールと前記複数台のロ
ール掛け手段との間に、前記巻き出された絵付シートを
挟み得るように一対の前記シート固定手段が配設され、
それら一対のシート固定手段のうちの少なくとも一方が
他方に対して接近離隔できるようにされていることを特
徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の装置。 - 【請求項10】 前記複数台のロール掛け手段と前記シ
ート送りロールとの間に、前記巻き出された絵付シート
を幅方向に切断するためのシート切断手段が配設されて
いることを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記
載の装置。 - 【請求項11】 前記複数台のロール掛け手段の近傍
に、それぞれそれらに装填されたシートロールの残量が
所定量以下になったことを検出するシート残量検出手段
が添設されていることを特徴とする請求項1ないし10
のいずれかに記載のシート巻出供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10265117A JP2000094472A (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 射出成形同時絵付用のシート巻出供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10265117A JP2000094472A (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 射出成形同時絵付用のシート巻出供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000094472A true JP2000094472A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17412860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10265117A Pending JP2000094472A (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 射出成形同時絵付用のシート巻出供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000094472A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101215109B1 (ko) * | 2004-04-08 | 2012-12-24 | 히다치 비아 메카닉스 가부시키가이샤 | 시트 형상 가공물의 레이저가공기 |
JP2015041473A (ja) * | 2013-08-21 | 2015-03-02 | トヨタ自動車株式会社 | 膜電極接合体の製造方法と電解質膜巻取ローラー |
KR20200044573A (ko) * | 2018-10-19 | 2020-04-29 | 주식회사 트임 | 탭 아이씨 릴 자동 교체 장치 |
-
1998
- 1998-09-18 JP JP10265117A patent/JP2000094472A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101215109B1 (ko) * | 2004-04-08 | 2012-12-24 | 히다치 비아 메카닉스 가부시키가이샤 | 시트 형상 가공물의 레이저가공기 |
JP2015041473A (ja) * | 2013-08-21 | 2015-03-02 | トヨタ自動車株式会社 | 膜電極接合体の製造方法と電解質膜巻取ローラー |
KR20200044573A (ko) * | 2018-10-19 | 2020-04-29 | 주식회사 트임 | 탭 아이씨 릴 자동 교체 장치 |
KR102149181B1 (ko) * | 2018-10-19 | 2020-08-28 | 주식회사 트임 | 탭 아이씨 릴 자동 교체 장치 |
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