JP2000093866A - ペースト塗布方法とペースト塗布機 - Google Patents
ペースト塗布方法とペースト塗布機Info
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Abstract
望形状のペーストパターンを高精度に形成することがで
きるようにする。 【解決手段】 ノズル13aと実基板22との相対的な
位置関係を変化させながら、ノズル13aの吐出口から
ペースト23を吐出させることにより、この実基板22
の表面に所望のペーストパターンが塗布描画されるが、
実基板22上の予め変更ポイントとして決められた位置
にノズル13aが達すると、実基板22の表面からノズ
ル13aのペースト吐出口までの距離、即ち、塗布高さ
が塗布高さ1から予め設定されている塗布高さ2に変更
され、これに伴って、ノズル13aからのペースト吐出
量が変化する。これにより、ノズル13aを備えたペー
スト収納筒(図示せず)に印加される圧力を変化させる
よりも迅速に、塗布ペーストの厚さを変化させることが
できる。
Description
対向するように基板をテ−ブル上に載置し、基板の主面
に垂直な方向での該ノズルと該基板との間に任意(所
望)の距離を持たせ、ペースト収納筒に充填されたペー
ストを該吐出口から該基板上に吐出させながら、該基板
と該ノズルの主面と平行な方向における相対位置関係を
変化させ、該基板上に所望形状のペーストパタ−ンを塗
布するペースト塗布方法とペースト塗布機に関する。
節するために、収納筒に充填したペーストをノズルから
基板上に吐出させながら、基板の主面に垂直な方向での
該ノズルと該基板の相対距離が基板主面のうねりに係わ
らず所定(所望の値)に維持するように調節し、ノズル
と基板との間の相対移動速度、即ち、ペーストパターン
を塗布するときの速度(以下、塗布速度という)の調整
や、ノズルからのペースト吐出量を決めるペースト収納
筒に印加される圧力(以下、塗布圧力という)の調整に
より、塗布量の調節を行なっている。
の吐出量を増やすときには、塗布圧力を増大させる。逆
に、ペーストの吐出量を減らすときには、塗布圧力を減
少させることによって吐出量の調整が可能である。ま
た、塗布圧力一定の場合、ペーストの吐出量を増やすと
きには、塗布速度を低速にする。逆に、ペーストの吐出
量を減らすときには、塗布速度を高速にすることによっ
て吐出量の調整を行なっている。
においては、基板の主面に垂直な方向でのノズルと基板
の相対距離が、基板主面のうねりにかかわらず、所定に
維持するように調節することを前提にして、塗布圧力や
塗布速度を調整することによって塗布量の調節を行なっ
ている。
行おうとすると、塗布圧力の調整結果がペースト収納筒
を通ってノズル先端からの吐出量に反映されるまでの伝
播時間を要し、その間にも、ペーストパターン塗布動作
は、塗布速度に応じた分だけ進行する。このため、急峻
な塗布量調節が困難であった。
いては、生産性を上げるための手段として既に極力高速
に調整してある場合が多く、さらに高速化すると、ペー
スト塗布量は減少するだけであり、単位距離当たりの塗
布量を変えずに塗布速度を高くすることは不可能であっ
た。
速な塗布量調整が容易にして、所望形状のペーストパタ
ーンを形成することができるようにしたペースト塗布方
法とペースト塗布機を提供することにある。
に、本発明によるペースト塗布方法は、ノズルの吐出口
に対向するようにして基板をテーブル上に載置し、該基
板の主面に垂直な方向での該ノズルと該基板との間に任
意(所望)の距離を持たせ、ペースト収納筒に充填した
ペーストを該吐出口から該基板上に吐出させながら該基
板と該ノズルとの該基板の主面と平行な方向における相
対位置関係を変化させることにより、該基板上に所望形
状のペーストパターンを描画するものであって、該基板
の主面に垂直な方向での該ノズルと該基板との間の距離
を変更し、その変更された距離に比例した量のペースト
を該基板上に吐出させることにある。
ペースト塗布機は、ノズルの吐出口に対向するようにし
て基板をテーブル上に載置し、該基板の主面に垂直な方
向での該ノズルと該基板との間を任意(所望)の距離を
持たせ、ペースト収納筒に充填したペーストを該吐出口
から該基板上に吐出させながら該基板と該ノズルとの該
基板の主面と平行な方向における相対位置関係を変化さ
せることにより、該基板上に所望形状のペーストパター
ンを描画するものであって、ペーストパターンの塗布量
に対応する該基板の主面に垂直な方向での該ノズルと該
基板との距離とペーストパターンの塗布量を変更する該
基板と該ノズルとの該基板の主面と平行な方向における
相対位置との関係を表わすデータを記憶する記憶手段
と、描画中のペーストパターンにおける該ノズルとの該
基板の主面と平行な方向における相対位置を検出する検
出手段と、該検出手段で検出した該ノズルとの該基板の
主面と平行な方向における相対位置がペーストパターン
の塗布量を変更する相対位置である場合に該記憶手段に
記憶された該データからその相対位置に対応したペース
トパターンの塗布量に対応する該基板の主面に垂直な方
向での該ノズルと該基板との距離に変更する変更手段と
を備えたことにある。
に基づいて説明する。
施形態を示す斜視図であって、1は架台、2a,2bは
基板搬送コンベア、3は支持台、4は基板吸着盤、5は
θ軸移動テ−ブル、6a,6bはX軸移動テ−ブル、7
はY軸移動テ−ブル、8a,8bはサ−ボモ−タ、9は
Z軸移動テ−ブル、10はサ−ボモ−タ、11はボ−ル
ねじ、12はサーボモータ、13はペースト収納筒(シ
リンジ)、14は距離計、15は支持板、16a,16
bは画像認識カメラ、17は制御部、18はモニタ、1
9はキ−ボ−ド、20は外部記憶装置を備えたパソコン
本体、21はケ−ブルである。
並行で、かつ昇降可能な2つの基板搬送コンベア2a,
2bが設けられており、図示していない基板を図面の奥
の方から手前の方に、即ち、X軸方向に水平に搬送す
る。また、架台1上に支持台3が設けられ、この支持台
3上にθ軸移動テ−ブル5を介して基板吸着盤4が載置
されている。このθ軸移動テ−ブル5は、基板吸着盤4
をZ軸廻りのθ方向に回転させるものである。
2a,2bよりも外側でX軸に平行にX軸移動テ−ブル
6a,6bが設けられ、これらX軸移動テ−ブル6a,
6b間を渡るようにしてY軸移動テ−ブル7が設けられ
ている。このY軸移動テ−ブル7は、X軸移動テ−ブル
6a,6bに設けられたサ−ボモ−タ8a,8bの正転
や逆転の回転(正逆転)によりX軸方向に水平に搬送さ
れる。Y軸移動テ−ブル7上には、サ−ボモ−タ10の
駆動によるボ−ルねじ11の正逆転によってY軸方向に
移動するZ軸移動テ−ブル9が設けられている。このZ
軸移動テ−ブル9には、ペースト収納筒13や距離計1
4を支持固定した支持板15が設けられ、サーボモータ
12がこれらペースト収納筒13や距離計14をこの支
持板15に設けられた図示していないリニヤガイドの可
動部を介してZ軸方向に移動させる。ペースト収納筒1
3は、このリニヤガイドの可動部に着脱自在に取り付け
られている。また、架台1の天板には、図示していない
基板の位置合わせなどのための画像認識カメラ16a,
16bが上方向を向けて設けられている。
b,10,12,24(図示せず)などを制御する制御
部17が設けられており、この制御部17はケーブル2
1を介してモニタ18やキーボード19,パソコン本体
20と接続されており、かかる制御部17での各種処理
のためのデータがキーボード19から入力され、画像認
識カメラ16a,16bで捉えた画像や制御部17での
処理状況がモニタ18で表示される。
タなどは、パソコン本体20の外部記憶装置でフロッピ
ディスクなどの記憶媒体に記憶保管される。
離計14との部分を拡大して示す斜視図であって、13
aはノズル、22は基板、23はペーストパターンであ
り、図1に対応する部分には同一符号を付けている。
に三角形の切込部があって、その切込部に発光素子と複
数の受光素子とが設けられている。ノズル13aは、距
離計14の切込部の下部に位置付けられている。距離計
14は、ノズル13aの先端部から基板22の表面(上
面)までの距離を非接触の三角測法で計測する。即ち、
上記三角形の切込部での片側の斜面に発光素子が設けら
れ、この発光素子から放射されたレ−ザ光Lは基板22
上の計測点Sで反射し、上記切込部の他方の斜面に設け
られた複数の受光素子のいずれかで受光される。従っ
て、レ−ザ光Lはペースト収納筒13やノズル13aで
遮られることはない。
Sとノズル13aの直下位置とは基板22上で僅かな距
離ΔX,ΔYだけずれるが、この僅かな距離ΔX,ΔY
程度ずれた位置間では、基板22の表面のうねり(凹
凸)に差がないので、距離計14の計測結果とノズル1
3aの先端部から基板22の表面までの距離との間に差
は殆ど存在しない。従って、この距離計14の測定結果
に基づいてサーボモータ12を制御することにより、基
板22の表面のうねりに合わせてノズル13aの先端部
から基板22の表面までの距離を所望値に維持する。
ースト収納筒13の空気圧の制御,基板22の制御を示
すブロック図であって、17aはマイクロコンピュ−
タ、17bはモ−タコントロ−ラ、17c1,17c2
はX1,X2軸ドライバ、17dはY軸ドライバ、17
eはθ軸ドライバ、17fはZ軸ドライバ、17gはデ
ータ通信バス、17hは外部インタ−フェ−ス、24は
θ軸移動テ−ブル5(図1)を駆動するサーボモータ、
25〜29はエンコ−ダ、30は正圧源、30aは正圧
レギュレータ、31は負圧源、31aは負圧レギュレー
タ、32はバルブユニットであり、図1及び図2に対応
する部分には同一符号をつけている。
ンピュ−タ17aやモ−タコントロ−ラ17b、X,
Y,Z,θの各軸ドライバ17c1〜17f、画像認識
カメラ16a,16bで得られる映像信号を処理する画
像処理装置17i、キ−ボ−ド19などとの間の信号伝
送を行なう外部インタ−フェ−ス17hを内蔵してい
る。制御部17は、さらに、基板搬送コンベア2a,2
bの駆動制御系を含むが、ここでは、図示を省略してい
る。
示しないが、主演算部や後述するペーストの塗布描画を
行なうための処理プログラムを格納したROM,主演算
部での処理結果や外部インタ−フェ−ス17h及びモ−
タコントロ−ラ17bからの入力デ−タを格納するRA
M,外部インタ−フェ−ス17hやモ−タコントロ−ラ
17bとデ−タをやりとりする入出力部などを備えてい
る。各サ−ボモ−タ8a,8b,10,12,24に
は、回転量を検出するエンコ−ダ25〜29が設けられ
ており、その検出結果をX,Y,Z,θの各軸ドライバ
17c1〜17fに戻して位置制御を行なっている。
ド19から入力されてマイクロコンピュ−タ17aのR
AMに格納されているデ−タに基いて正逆回転すること
により、負圧源131から分配した負圧によって基板吸
着盤4(図1)に真空吸着された基板22に対し、ノズ
ル13a(図2)が、Z軸移動テ−ブル9(図1)を介
して、X,Y軸方向に任意の距離を移動し、その移動
中、マイクロコンピュータ17aがバルブユニット32
を制御することにより、正圧源30から、正圧レギュレ
ータ30aとバルブユニット32とを介して、ペースト
収納筒13に僅かな空気圧が印加され、ノズル13aの
先端部の吐出口からペーストが吐出されて基板22にペ
ーストが所望のパタ−ンが塗布される。このZ軸移動テ
−ブル9のX,Y軸方向への水平移動中に距離計14が
ノズル13aと基板22との間の距離を計測し、この距
離を常に一定に維持するように、サ−ボモ−タ12がZ
軸ドライバ17fで制御される。
では、マイクロコンピュータ17aがバルブユニット3
2を制御することにより、負圧レギュレータ31a及び
バルブユニット32を介して負圧源31がペースト収納
筒13に連通し、ノズル13aの吐出口から垂れ出たペ
ーストをペースト収納筒13内に引き戻す。これによ
り、この吐出口からのペーストの液垂れを防止すること
ができる。なお、図示しない画像認識カメラでこのノズ
ル13aの吐出口を監視し、液垂れが生じたときのみ、
負圧源31をペースト収納筒13に連通するようにして
もよい。
発明によるペースト塗布方法の一実施形態を示すフロー
チャートである。
源が投入されると(ステップ100)、その初期設定が
実行される(ステップ200)。
モータ8a、8b,10により、Z軸移動テ−ブル9を
X,Y方向に移動させて所定の基準位置に位置決めし、
ノズル13a(図2)を、そのペースト吐出口がペース
トを吐出開始させる位置(即ち、ペースト塗布開始点)
に位置付けられるように、所定の原点位置に設定する
が、さらに、ペーストパターン描画の対象とする基板
(以下、実基板という)に塗布描画する1以上のペース
トパターン毎のデータ(以下、ペーストパタ−ンデ−タ
といい、これは、実基板に塗布形成するペーストパター
ンを構成する一連の位置データからなる)と、このペー
ストパターン毎の塗布条件のデータとが入力される。こ
れらデ−タの入力はキ−ボ−ド19(図1)から行なわ
れ、入力されたこれらデ−タはマイクロコンピュ−タ1
7a(図3)に内蔵されたRAMに格納される。
布描画するペーストパターンがm個(但し、mは1以上
の整数)あるとすると、図5に示すように、これらペー
ストパターンをパターンNo.1,2,……,mのペー
ストパターンとし、夫々のペーストパターン毎に、実基
板に実際にペーストを塗布するときのこの実基板とノズ
ルとの間の相対速度(これを塗布速度というが、特に、
この場合の塗布速度を初期設定塗布速度という)と、ノ
ズルからのペースト吐出量を決めるペースト収納筒13
に印加される圧力(これを塗布圧力というが、特に、こ
の場合の塗布圧力を初期設定塗布圧力という)と、基板
表面からのノズルの高さ(これを塗布高さというが、特
に、この場合の塗布高さを初期設定塗布高さという)
と、ペースト吐出量を変更すべき位置(ポイント)を表
わす変更ポイントなどの各データからなっている。な
お、変更ポイントとしては、例えば、他の部分よりもペ
ースト塗布量を多く(または少なく)して塗布パターン
の高さを高く(または低く)したり、あるいは、パター
ンの屈曲部のように、直線部と同じ高さにペーストを塗
布するために、ペーストの単位時間当りの吐出量を変化
させるようにしたポイントなどである。
トがn個(但し、nは0または1以上の整数)あるもの
としており、夫々の変更ポイントを変更ポイント1,
2,……,nとしている。この場合、かかる変更ポイン
トの実基板上での位置は、パターンナンバi(但し、i
=1,2,……,m)のペーストパターンについては、
変更ポイント1=(Xi1,Yi1),変更ポイント2
=(Xi2,Yi2),……,変更ポイントn=(Xi
n,Yin)である。例えば、パターンナンバ1のペー
ストパターンの場合、夫々の変更ポイントは、変更ポイ
ント1=(X11,Y11),変更ポイント2=(X1
2,Y12),……,変更ポイントn=(X1n,Y1
n)である。
それ以外の位置とに夫々設定されるものであり、図5に
おいては、塗布高さ1,2が設定されており、塗布高さ
2が変更ポイント1〜nでの塗布高さを規定するもの、
塗布高さ1がそれ以外の位置での塗布高さを規定するも
のとしている。勿論、変更ポイント間で塗布高さが異な
る、即ち、或る変更ポイントから次の変更ポイントまで
は同じ塗布高さが維持される場合には、夫々の変更ポイ
ント間毎の塗布高さが設定される。この変更ポイント1
〜nの位置データは上記のペーストパターンデータのい
ずれかであり、ペーストパターン上の或る長さを持つ所
定の領域で塗布高さを変更する場合には、その領域の位
置データ全てが変更ポイントとして塗布条件に設定され
る。
は、塗布パターン移動データや開始点座標,終点座標,
塗布したペーストパタ−ンの計測位置デ−タ,サックバ
ック圧力なども設定される。
すると、次に、実基板を基板吸着盤4(図1)に搭載し
て吸着保持させる(ステップ300)。この基板搭載で
は、基板搬送コンベア2a,2b(図1)によって実基
板がX軸方向に基板吸着盤4の上方まで搬送され、図示
しない昇降手段によってこれら基板搬送コンベア2a,
2bを下降させることにより、実基板を基板吸着盤4に
載置する。
0)を行なう。この処理では、図1において、図示しな
い位置決めチャックにより、この実基板のX,Y方向の
位置合わせが行なわれる。また、基板吸着盤4に載置さ
れた実基板の位置決め用マ−クを画像認識カメラ16
a,16bで撮影し、位置決め用マ−クの重心位置を画
像処理で求めて実基板のθ方向での傾きを検出し、これ
に応じてサ−ボモ−タ24(図3)を駆動し、そのθ方
向の傾きも補正する。
量が少なくなり、ペーストパターンの塗布動作中にペー
ストが途切れる可能性がある場合には、前もってペース
ト収納筒13をノズル13aとともに交換するが、ノズ
ル13aを交換したときには、その交換前と比較して、
取付位置の位置ずれが生じて再現性が損なわれることも
ある。そこで、再現性を確保するために、実基板上のペ
ーストを塗布しない箇所に交換した新たなノズル13a
を用いて十字状にペーストを塗布し、この十字塗布パタ
ーンの交点の重心位置を画像処理で求め、この重心位置
と実基板上の位置決め用マ−クの重心位置との間の距離
を算出して、これをノズル13aのペースト吐出口の位
置ずれ量dx,dy(図2)とし、マイクロコンピュ−
タ17aに内蔵のRAMに格納する。
(ステップ400)であり、かかるノズル13aの位置
ずれ量dx,dyを用いて、後に行なうペーストパター
ンの塗布描画時でのノズル13aの位置ずれを補正する
ようにする。
ンデータから順番にペーストのパターン塗布(ステップ
500)を行なう。これを図6によって詳細に説明す
る。
なう(ステップ501)。ここで、マイクロコンピュ−
タ17a(図3)のRAMには、各ペーストパターンの
ペーストパターンデータと図5に示すような塗布条件が
格納された記憶テーブルが設けられているが、このステ
ップ501は、塗布描画しようとするペーストパターン
のペーストパターンデータと塗布条件とをこの記憶テー
ブルから読出して上記RAMの所定の領域に、マイクロ
コンピュ−タ17aで使用可能に、保存されるものであ
る。ここでは、まず、パターンNo.1のペーストパタ
ーンを塗布描画するものであるから、この場合の塗布条
件は、図5により、塗布速度=V1、塗布圧力=P1、
塗布高さ1=H11、塗布高さ2=H12、変更ポイン
ト座標1=(X11,Y11)、変更ポイント座標2=
(X12,Y12)、……、変更ポイント座標n=(X
1n,Y1n)が記憶テーブルから読み出されて上記R
AMの所定の領域に、マイクロコンピュ−タ17aで使
用可能に、保存される。
サーボモータ8a,8b,10(図1)を駆動し,描画
(塗布)開始点上にノズル13aを移動させる(ステッ
プ502)。この塗布開始位置にノズル13aの吐出口
を位置付けるために、Z軸移動テ−ブル9(図1)を移
動させ、ノズル位置の比較・調整移動を行なうが、この
ために、先の基板予備位置決め(図4のステップ40
0)で得られてマイクロコンピュ−タ17aのRAMに
格納されたノズル13aの位置ずれ量dx,dyが、図
2に示したノズル13aの位置ずれ量の許容範囲△X,
△Y内にあるか否かの判断を行なう。この位置ずれ量d
x,dyが許容範囲内(即ち、△X≧dx及び△Y≧d
y)であれば、そのままとし、許容範囲外(即ち、△X
<dxまたは△Y<dy)であれば、この位置ずれ量d
x,dyを基にZ軸移動テ−ブル9を移動させてペース
ト収納筒13を調整することにより、ノズル13aのペ
ースト吐出口と実基板の所望位置との間の位置ずれを解
消させ、ノズル13aを所望位置に初期位置決めする。
し、ノズル13aの高さの設定を行なう(ステップ50
3)。この設定される高さは、既に上記RAMの記憶テ
ーブルから読み出されたパターンNo.1の塗布条件に
設定されている塗布高さ1(具体的には、図5の高さH
11)であり、ノズル13aの吐出口から実基板の表面
までの距離がこの塗布高さH11に設定される。
コンピュータ17aのRAMに格納されているペースト
パターンデータに基づいてサーボモータ8a,8b,1
0(図1)が駆動され、これにより、ノズル13aのペ
ースト吐出口が、実基板に対向した状態で、このペース
トパターンデータに応じてX,Y方向に移動する(ステ
ップ504)。また,バルブユニット32(図3)を介
して正圧源30(図3)からペースト収納筒13に,正
圧レギュレータ30a(図3)によって上記パターンN
o.1の塗布条件での塗布圧力P1に調整された空気圧
が印加されて、ノズル13aのペースト吐出口からペー
ストが吐出し始める(ステップ505)。このとき、ペ
ーストが吐出直前にバルブユニット32(図3)を介し
て負圧源31(図3)からペースト収納筒13に負圧レ
ギュレータ31a(図3)によってサックバック圧力に
調整された負圧をわずかな時間印加して、ノズル13a
のペースト吐出口に溜っているペーストを吸い込むと、
始端部では、ペーストが溜ることなく塗布できる。
クロコンピュータ17aは、距離計14からノズル13
aのペースト吐出口と実基板の表面との間の距離の実測
デ−タを取り込んで実基板の表面のうねりを測定し、こ
の測定値に応じてサーボモータ12を駆動することによ
り、図7(a)のように、実基板の表面からのノズル1
3aの設定高さが一定、即ち、上記のパターンNo.1
の塗布条件での塗布高さ1になるように維持されて、ペ
ーストパターンの塗布描画が行なわれる(ステップ50
6)。
基板上でのペーストパターンの塗布位置、即ち、座標を
モータコントローラ17bから読み込み(ステップ50
7)、上記パターンNo.1の塗布条件での変更ポイン
ト1(X11,Y11)に到達したか否かを判定する
(ステップ508)。
のペースト塗布面とノズルとの間の間隔を上記パターン
No.1の塗布条件の塗布高さ1=H11から塗布高さ
2=H12に変更する(ステップ509)。これはサー
ボモータ12を駆動することによって行なわれる。図7
(b)はこの変更ポイント1での状態を示すものであっ
て、ここでは、H11>H12としている。変更ポイン
ト1,2,……と続く場合には、この間、塗布高さ2=
H12が設定されながらペーストパターンの塗布描画が
継続実行される。
さが低くなる変更ポイントでは、塗布速度及び塗布圧力
に変更がなければ、ノズル13aから吐出されたペース
トは、実基板からの反作用の力を受けて吐出抵抗が大き
くなるため、ノズル13aから吐出されにくくなり、塗
布高さを下げた分ペーストの塗布量が減少することにな
る。逆に、塗布高さ2=H12が塗布高さ1=H11よ
りも高くなる場合には、ノズル13aが実基板から離れ
るため、この実基板からの反作用力が小さくなって吐出
抵抗が小さくなり、このため、ペーストがノズル13a
から出易くなってペーストの塗布量は増大することにな
る。従って、塗布速度や塗布圧力,塗布高さ1,塗布高
さ2などの値と変更ポイントの位置座標との関係を図5
に示した塗布条件として設定し、マイクロコンピュータ
17aのRAMでの記憶テーブルに格納しておくことに
より、ペーストパターンの任意の位置でのペーストの塗
布量、従って、実基板上でのペーストの塗布高さを調節
することができるようになる。
画が進むが、ペーストパターンの塗布描画動作を継続す
るか終了するかの判定が、塗布点がペーストパターンデ
ータによって決まる塗布すべきペーストパターンの終端
であるかどうかの判断によって決定され(ステップ51
0)、終端でなければ、再び実基板の表面のうねりの測
定処理、即ち、塗布高さ制御(ステップ506)に戻
り、次いで、座標確認(ステップ507)を実行する。
そして、変更ポイントに到達する度に塗布高さの変更を
行ない、変更ポイントnまで塗布高さの変更を行なう。
トパターンの塗布終端に達すると、バルブユニット32
(図3)を介して正圧源30(図3)からペースト収納
筒13に、正圧レギュレータ30a(図3)によって塗
布圧力P1に調整された空気圧の印加を停止し、ノズル
13aのペースト吐出口からのペースト吐出を停止する
(ステップ511)。
定されたm個のペーストパターンデータの全てが終了す
るまで行なわれ(ステップ512)、最後のパターンN
o.mのペーストパターンの終端に達すると、サーボモ
ータ12を駆動してノズル13aを上昇させ、パターン
描画動作、即ち、パターン塗布(ステップ500)を終
了させる。
プ600)に進み、図1において、実基板の基板吸着盤
4への吸着が解除され、基板搬送コンベア2a,2bを
上昇させて実基板22を載置させ、その状態でこの基板
搬送コンベア2a,2bにより装置外に排出する。そし
て、全工程が終了したか否かで判定する(ステップ70
0)。複数枚の実基板に同じペーストパタ−ンデータを
用いてペ−ストパターンを塗布描画する場合には、夫々
の実基板に対して基板搭載(ステップ300)から繰り
返される。そして、全ての実基板についてかかる一連の
処理が終了すると、作業が全て終了(ステップ800)
となる。
たが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるもので
はない。
基板を固定としたが、ノズルを固定、基板を可動として
もよい。
度を遅くした場合にも、遅い範囲で塗布高さを低くして
ペースト塗布量を減少させ、ペーストパターン全体にわ
たって単位時間当たりのペースト塗布量を一定にするこ
とができ、所望形状のペーストパターンを高い精度で塗
布形成することも可能となる。
高くし、これに合わせて塗布速度を高くすると、単位距
離当たりのペースト塗布量は変化せず、形成されるペー
ストパターンの線幅は一定であるので、応答性の悪い塗
布圧力の調整を描画の途中に行なうことなく、塗布高さ
と塗布速度との組み合わせから、高い信頼性を維持しつ
つ、所望のペーストパターンの塗布描画時間を短縮して
生産性を高めることができる。
急峻な塗布量調整が容易となり、所望形状のペーストパ
ターンを精度良く形成することができる。
す斜視図である。
大して示す斜視図である。
空気圧制御部および基板制御部の構成を示すブロック図
である。
によるペースト塗布方法の一実施形態を示すフローチャ
ートである。
の一具体例を示す図である。
ーチャートである。
対するペースト塗布量の変化を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ノズルの吐出口に対向するようにして基
板をテーブル上に載置し、該基板の主面に垂直な方向で
の該ノズルと該基板との間に所望の距離を持たせ、ペー
スト収納筒に充填したペーストを該吐出口から該基板上
に吐出させながら、該基板と該ノズルとの該基板の主面
と平行な方向における相対位置関係を変化させることに
より、該基板上に所望形状のペーストパターンを描画す
るペースト塗布方法において、 該基板の主面に垂直な方向での該ノズルと該基板との間
の距離を変更し、その変更された距離に比例した量のペ
ーストを該基板上に吐出させることを特徴とするペース
ト塗布方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のペースト塗布方法にお
いて、 前記基板と前記ノズルとの該基板の主面と平行な方向に
おける相対位置関係の単位時間当りの変化量を変更して
該基板上に描画するペーストパターンを所望の形状とす
ることを特徴とするペースト塗布方法。 - 【請求項3】 ノズルの吐出口に対向するようにして基
板をテーブル上に載置し、該基板の主面に垂直な方向で
の該ノズルと該基板との間に所望の距離を持たせ、ペー
スト収納筒に充填したペーストを該吐出口から該基板上
に吐出させながら、該基板と該ノズルとの該基板の主面
と平行な方向における相対位置関係を変化させることに
より、該基板上に所望形状のペーストパターンを描画す
るペースト塗布方法においてペーストパターン描画中に
該基板と該ノズルとの該基板の主面と平行な方向におけ
る相対位置関係を検出し、検出したペーストパターン描
画位置が所望の塗布量変更箇所であるとき、該基板の主
面に垂直な方向での該ノズルと該基板との間の距離を変
化させることにより、塗布量を変更することを特徴とす
るペースト塗布方法。 - 【請求項4】 ノズルの吐出口に対向するようにして基
板をテーブル上に載置し、該基板の主面に垂直な方向で
の該ノズルと該基板との間を所望の距離を持たせ、ペー
スト収納筒に充填したペーストを該吐出口から該基板上
に吐出させながら、該基板と該ノズルとの該基板の主面
と平行な方向における相対位置関係を変化させることに
より、該基板上に所望形状のペーストパターンを描画す
るペースト塗布機において、 ペーストパターンの塗布量に対応する該基板の主面に垂
直な方向での該ノズルと該基板との距離とペーストパタ
ーンの塗布量を変更する該基板と該ノズルとの該基板の
主面と平行な方向における相対位置との関係を表わすデ
ータを記憶する記憶手段と、 描画中のペーストパターンにおける該ノズルとの該基板
の主面と平行な方向での相対位置を検出する検出手段
と、 該検出手段で検出した該ノズルとの該基板の主面と平行
な方向での相対位置がペーストパターンの塗布量を変更
する相対位置である場合、該記憶手段に記憶された該デ
ータからその相対位置に対応したペーストパターンの塗
布量に対応する該基板の主面に垂直な方向での該ノズル
と該基板との距離に変更する変更手段とを備えたことを
特徴とするペースト塗布機。
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