JP2000088853A - 診断薬用粒子 - Google Patents
診断薬用粒子Info
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- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/543—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
- G01N33/54313—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals the carrier being characterised by its particulate form
- G01N33/54346—Nanoparticles
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 未凝集状態における吸光度が低く、広い濃度
範囲において吸光度が検査機器の測定限界を超えること
なく、しかも、高い濃度領域においてもプロゾーン現象
を発生させない診断薬用粒子を提供すること。 【解決手段】 (A)炭素数4〜20の脂肪族炭化水素
基を有する(メタ)アクリレートに由来する構造単位2
0〜100重量%、(B)不飽和カルボン酸に由来する
構造単位0〜10重量%、並びに(C)前記(メタ)ア
クリレートおよび不飽和カルボン酸と共重合可能なビニ
ルモノマーに由来する構造単位0〜80重量%からなる
ポリマーを構成成分とする。
範囲において吸光度が検査機器の測定限界を超えること
なく、しかも、高い濃度領域においてもプロゾーン現象
を発生させない診断薬用粒子を提供すること。 【解決手段】 (A)炭素数4〜20の脂肪族炭化水素
基を有する(メタ)アクリレートに由来する構造単位2
0〜100重量%、(B)不飽和カルボン酸に由来する
構造単位0〜10重量%、並びに(C)前記(メタ)ア
クリレートおよび不飽和カルボン酸と共重合可能なビニ
ルモノマーに由来する構造単位0〜80重量%からなる
ポリマーを構成成分とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は診断薬用粒子に関
し、さらに詳しくは、生化学物質の測定、特に医療検査
に使用される診断薬用粒子に関する。
し、さらに詳しくは、生化学物質の測定、特に医療検査
に使用される診断薬用粒子に関する。
【0002】
【従来の技術】抗体、抗原などの免疫反応物質または核
酸を担体粒子に担持させ、特異的反応によって、対応す
る抗原、抗体、酵素、核酸などの被検査物質を検出する
方法は、臨床検査における重要な手段として利用されて
いる。例えば、物理吸着または化学結合により抗体を表
面に担持させたポリマー粒子の分散液を調製し、前記抗
体に対する抗原を含む検査液を添加すると、ポリマー粒
子の表面において、抗原−抗体の特異結合による粒子の
表面状態の変化または粒子間の橋かけが生じて、当該ポ
リマー粒子が凝集する。このポリマー粒子の凝集は適当
なプレートの上で目視で観察できるが、通常は凝集によ
って生じる検査液の濁度の変化を計測し、これにより、
検査液中の被検査物質(抗原)を定量することができ
る。
酸を担体粒子に担持させ、特異的反応によって、対応す
る抗原、抗体、酵素、核酸などの被検査物質を検出する
方法は、臨床検査における重要な手段として利用されて
いる。例えば、物理吸着または化学結合により抗体を表
面に担持させたポリマー粒子の分散液を調製し、前記抗
体に対する抗原を含む検査液を添加すると、ポリマー粒
子の表面において、抗原−抗体の特異結合による粒子の
表面状態の変化または粒子間の橋かけが生じて、当該ポ
リマー粒子が凝集する。このポリマー粒子の凝集は適当
なプレートの上で目視で観察できるが、通常は凝集によ
って生じる検査液の濁度の変化を計測し、これにより、
検査液中の被検査物質(抗原)を定量することができ
る。
【0003】かかる計測システム(定量方法)として
は、検査液を添加した後の濁度の変化速度を計測する方
法(レートアッセイ法)、検査液を添加してから一定時
間経過後の準平衡濁度を計測する方法(エンドポイント
法)がある。そして、何れの方法においても、被検査物
質の量(濃度)と、濁度(変化速度または準平衡濁度)
との関係を予め測定して得られた検量線が利用される。
は、検査液を添加した後の濁度の変化速度を計測する方
法(レートアッセイ法)、検査液を添加してから一定時
間経過後の準平衡濁度を計測する方法(エンドポイント
法)がある。そして、何れの方法においても、被検査物
質の量(濃度)と、濁度(変化速度または準平衡濁度)
との関係を予め測定して得られた検量線が利用される。
【0004】しかして、これらの検量線では、被検査物
質の濃度が低いところから高いところまで、一定勾配で
あるか否かは関係なく、単調に吸光度が上昇し、プロゾ
ーン領域が存在しないことが必要とされる。
質の濃度が低いところから高いところまで、一定勾配で
あるか否かは関係なく、単調に吸光度が上昇し、プロゾ
ーン領域が存在しないことが必要とされる。
【0005】従来、診断薬用粒子を構成するポリマー粒
子として、ポリスチレン粒子またはカルボン酸変性スチ
レン系粒子が知られている。ここに、前記カルボン酸変
性スチレン系粒子を得るために少量の割合で使用される
カルボン酸としては、メタクリル酸、アクリル酸、イタ
コン酸、フマル酸などが挙げられる。上記のポリスチレ
ン系粒子(ポリスチレン粒子またはカルボン酸変性スチ
レン系粒子)は、抗体等が感作されることにより診断薬
の構成粒子となる。また、診断薬の媒体としては、診断
薬性能を調整するための物質が添加されてなる生理食塩
水が使用されている。
子として、ポリスチレン粒子またはカルボン酸変性スチ
レン系粒子が知られている。ここに、前記カルボン酸変
性スチレン系粒子を得るために少量の割合で使用される
カルボン酸としては、メタクリル酸、アクリル酸、イタ
コン酸、フマル酸などが挙げられる。上記のポリスチレ
ン系粒子(ポリスチレン粒子またはカルボン酸変性スチ
レン系粒子)は、抗体等が感作されることにより診断薬
の構成粒子となる。また、診断薬の媒体としては、診断
薬性能を調整するための物質が添加されてなる生理食塩
水が使用されている。
【0006】然るに、ポリマー粒子の凝集による濁度を
吸光度の測定により計測する場合において、従来公知の
ポリスチレン系ラテックスでは、未凝集状態(被検査物
質の濃度=0)においても吸光度が大きく、このため、
被検査物質濃度が低い領域においても、検査機器の測定
限界を超えてしまうという問題がある。また、未凝集状
態における吸光度を小さくするためにポリマー粒子の濃
度(ラテックス濃度)を低くすると、被検査物質濃度が
高い領域においてプロゾーン現象が生じ、検査液の希釈
が必要となるなど、臨床検査の現場において多大な時間
と労力が必要となる。このような問題を解決して、検量
線におけるプロゾーン現象の発生防止を図るために、使
用する抗体等の選定、感作方法、感作条件、分散液の組
成の最適化等が行われているが、十分な解決手段は見出
されていない。
吸光度の測定により計測する場合において、従来公知の
ポリスチレン系ラテックスでは、未凝集状態(被検査物
質の濃度=0)においても吸光度が大きく、このため、
被検査物質濃度が低い領域においても、検査機器の測定
限界を超えてしまうという問題がある。また、未凝集状
態における吸光度を小さくするためにポリマー粒子の濃
度(ラテックス濃度)を低くすると、被検査物質濃度が
高い領域においてプロゾーン現象が生じ、検査液の希釈
が必要となるなど、臨床検査の現場において多大な時間
と労力が必要となる。このような問題を解決して、検量
線におけるプロゾーン現象の発生防止を図るために、使
用する抗体等の選定、感作方法、感作条件、分散液の組
成の最適化等が行われているが、十分な解決手段は見出
されていない。
【0007】また、凝集後における吸光度が検査機器の
測定限界を超えることなく、検量線におけるプロゾーン
現象の発生防止を図るための材料面からのアプローチと
して、ポリスチレン系ラテックスより低い屈折率を有す
るフッ素含有ラテックス材料を適用する技術が紹介され
ている(例えば特開昭61−247966号公報、特開
昭63−200065号公報、特開昭63−27891
3号公報、特開平1−266111号公報参照)。
測定限界を超えることなく、検量線におけるプロゾーン
現象の発生防止を図るための材料面からのアプローチと
して、ポリスチレン系ラテックスより低い屈折率を有す
るフッ素含有ラテックス材料を適用する技術が紹介され
ている(例えば特開昭61−247966号公報、特開
昭63−200065号公報、特開昭63−27891
3号公報、特開平1−266111号公報参照)。
【0008】しかしながら、フッ素含有ラテックス材料
は、これを製造するために耐圧容器が必要となるなど製
造コストの点から問題がある。また、ラテックス粒子の
比重が1.5以上と大きくて分散安定性に劣り、保存安
定性の点からも問題がある。さらに、ガラス転移温度
(Tg)が低く遠心分離後の再分散が困難であったり、
抗原または抗体の物理吸着による固定操作も困難である
ことなども問題となっている。
は、これを製造するために耐圧容器が必要となるなど製
造コストの点から問題がある。また、ラテックス粒子の
比重が1.5以上と大きくて分散安定性に劣り、保存安
定性の点からも問題がある。さらに、ガラス転移温度
(Tg)が低く遠心分離後の再分散が困難であったり、
抗原または抗体の物理吸着による固定操作も困難である
ことなども問題となっている。
【0009】一方、検査結果の視認性および検出感度の
向上を図るために、また、ポリマー粒子に由来する色ま
たは蛍光を標識として利用して生化学物質の測定・検査
を行うために、染料や蛍光物質で染色・染着されたポリ
マー粒子が望まれている。しかしながら、診断薬用粒子
を構成するポリマー粒子において、染色性・染着性の良
好なものは知られていない。
向上を図るために、また、ポリマー粒子に由来する色ま
たは蛍光を標識として利用して生化学物質の測定・検査
を行うために、染料や蛍光物質で染色・染着されたポリ
マー粒子が望まれている。しかしながら、診断薬用粒子
を構成するポリマー粒子において、染色性・染着性の良
好なものは知られていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
事情に基いてなされたものである。本発明の第1の目的
は、特定のポリマーを構成成分とする新規な診断薬用粒
子を提供することにある。本発明の第2の目的は、粒子
の凝集による濁度を吸光度の測定により計測する場合に
おいて、未凝集状態(被検査物質濃度=0)における吸
光度が低く、被検査物質濃度と吸光度との検量線を測定
するときに、広い濃度範囲において吸光度が検査機器の
測定限界を超えることなく、しかも、高い濃度領域にお
いてもプロゾーン現象を発生させない診断薬用粒子を提
供することにある。本発明の第3の目的は、標準的な条
件で感作処理を行っても、プロゾーン現象が生じない被
検査物質の濃度範囲が広い検量線を測定することのでき
る診断薬用粒子を提供することにある。本発明の第4の
目的は、染料や蛍光物質による染色性・染着性の良好な
診断薬用粒子を提供することにある。本発明の第5の目
的は、抗原、抗体または核酸で表面を感作した粒子の水
性分散体に、前記抗原、抗体または核酸と特異的に結合
する被検査物質を添加することにより前記粒子を凝集さ
せ、当該粒子の凝集による濁度の変化を計測することに
より前記被検査物質を定量する検査に好適に用いること
ができる診断薬用粒子を提供することにある。
事情に基いてなされたものである。本発明の第1の目的
は、特定のポリマーを構成成分とする新規な診断薬用粒
子を提供することにある。本発明の第2の目的は、粒子
の凝集による濁度を吸光度の測定により計測する場合に
おいて、未凝集状態(被検査物質濃度=0)における吸
光度が低く、被検査物質濃度と吸光度との検量線を測定
するときに、広い濃度範囲において吸光度が検査機器の
測定限界を超えることなく、しかも、高い濃度領域にお
いてもプロゾーン現象を発生させない診断薬用粒子を提
供することにある。本発明の第3の目的は、標準的な条
件で感作処理を行っても、プロゾーン現象が生じない被
検査物質の濃度範囲が広い検量線を測定することのでき
る診断薬用粒子を提供することにある。本発明の第4の
目的は、染料や蛍光物質による染色性・染着性の良好な
診断薬用粒子を提供することにある。本発明の第5の目
的は、抗原、抗体または核酸で表面を感作した粒子の水
性分散体に、前記抗原、抗体または核酸と特異的に結合
する被検査物質を添加することにより前記粒子を凝集さ
せ、当該粒子の凝集による濁度の変化を計測することに
より前記被検査物質を定量する検査に好適に用いること
ができる診断薬用粒子を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の診断薬用粒子
は、(A)炭素数4〜20の脂肪族炭化水素基を有する
(メタ)アクリレートに由来する構造単位(以下、「構
造単位A」という。)20〜100重量%、(B)不飽
和カルボン酸に由来する構造単位(以下、「構造単位
B」という。)0〜10重量%、並びに(C)前記(メ
タ)アクリレートおよび不飽和カルボン酸と共重合可能
なビニルモノマーに由来する構造単位(以下、「構造単
位C」という。)0〜80重量%からなるポリマー(以
下、「特定(共)重合体」という。)を構成成分とする
ことを特徴とする。
は、(A)炭素数4〜20の脂肪族炭化水素基を有する
(メタ)アクリレートに由来する構造単位(以下、「構
造単位A」という。)20〜100重量%、(B)不飽
和カルボン酸に由来する構造単位(以下、「構造単位
B」という。)0〜10重量%、並びに(C)前記(メ
タ)アクリレートおよび不飽和カルボン酸と共重合可能
なビニルモノマーに由来する構造単位(以下、「構造単
位C」という。)0〜80重量%からなるポリマー(以
下、「特定(共)重合体」という。)を構成成分とする
ことを特徴とする。
【0012】本発明の診断薬用粒子においては、下記の
形態が好ましい。 〔1〕前記構造単位Aの割合が65〜100重量%、前
記構造単位Bの割合が0〜5重量%、前記構造単位Cの
割合が0〜35重量%であること。 〔2〕前記(メタ)アクリレートを構成する脂肪族炭化
水素基が環状構造を有すること。 〔3〕前記診断薬用粒子の平均粒子径をd(nm)、当
該診断薬用粒子の固形分濃度0.05w/v%の水分散
液について測定される波長600nmにおける吸光度を
Aとするとき、下記式1に示す条件を満足すること。 〔4〕少なくとも表面の一部が染色または着色されてい
ること。 〔5〕生化学物質を担持していること。
形態が好ましい。 〔1〕前記構造単位Aの割合が65〜100重量%、前
記構造単位Bの割合が0〜5重量%、前記構造単位Cの
割合が0〜35重量%であること。 〔2〕前記(メタ)アクリレートを構成する脂肪族炭化
水素基が環状構造を有すること。 〔3〕前記診断薬用粒子の平均粒子径をd(nm)、当
該診断薬用粒子の固形分濃度0.05w/v%の水分散
液について測定される波長600nmにおける吸光度を
Aとするとき、下記式1に示す条件を満足すること。 〔4〕少なくとも表面の一部が染色または着色されてい
ること。 〔5〕生化学物質を担持していること。
【0013】
【数2】式1: A<f(d)=(M0 −M1 d+M2
d2 −M3 d3 +M4 d4 ) (式中、M0 =0.012573、 M1 =0.0020732、 M2 =6.333×e-5、 M3 =8.7935×e-8、 M4 =3.529×e-11 である。)
d2 −M3 d3 +M4 d4 ) (式中、M0 =0.012573、 M1 =0.0020732、 M2 =6.333×e-5、 M3 =8.7935×e-8、 M4 =3.529×e-11 である。)
【0014】なお、本発明において「平均粒子径d(n
m)」とは、透過型電子顕微鏡により粒子の電子顕微鏡
写真を撮影し、無作為に選んだ200個以上の粒子径を
測定して得られる数平均粒子径をいう。
m)」とは、透過型電子顕微鏡により粒子の電子顕微鏡
写真を撮影し、無作為に選んだ200個以上の粒子径を
測定して得られる数平均粒子径をいう。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の診断薬用粒子は、特定(共)重合体(特
定共重合体または特定重合体)を構成成分とする。特定
(共)重合体を構成する構造単位(A)を得るために使
用される(メタ)アクリレート(以下、「単量体
(A)」という。)の具体例としては、2−エチルヘキ
シルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレー
ト、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレー
ト、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレー
ト、ペンチルアクリレート、ペンチルメタクリレート、
ステアリルアクリレート、ステアリルメタクリレート、
ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレートなどの
鎖状アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレー
ト;シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレート、シクロヘキシルエチレングリコールメタク
リレート、シクロヘキシルジプロピレングリコールメタ
クリレートなどの環状脂肪族基を有する(メタ)アクリ
レート;メチル置換シクロヘキシルアクリレートなどの
シクロヘキシル基の水素原子の一部が炭素数1〜4のア
ルキル基で置換された置換シクロヘキシル(メタ)アク
リレートおよびシクロヘキセンジ(メタ)アクリレート
などを挙げることができ、これらは単独でまたは2種以
上を組み合わせて使用することができる。
する。本発明の診断薬用粒子は、特定(共)重合体(特
定共重合体または特定重合体)を構成成分とする。特定
(共)重合体を構成する構造単位(A)を得るために使
用される(メタ)アクリレート(以下、「単量体
(A)」という。)の具体例としては、2−エチルヘキ
シルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレー
ト、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレー
ト、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレー
ト、ペンチルアクリレート、ペンチルメタクリレート、
ステアリルアクリレート、ステアリルメタクリレート、
ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレートなどの
鎖状アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレー
ト;シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレート、シクロヘキシルエチレングリコールメタク
リレート、シクロヘキシルジプロピレングリコールメタ
クリレートなどの環状脂肪族基を有する(メタ)アクリ
レート;メチル置換シクロヘキシルアクリレートなどの
シクロヘキシル基の水素原子の一部が炭素数1〜4のア
ルキル基で置換された置換シクロヘキシル(メタ)アク
リレートおよびシクロヘキセンジ(メタ)アクリレート
などを挙げることができ、これらは単独でまたは2種以
上を組み合わせて使用することができる。
【0016】これらのうち、2−エチルヘキシルアクリ
レート、t−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメ
タクリレート、シクロヘキシルアクリレート、置換シク
ロヘキシルアクリレートおよび置換シクロヘキシルメタ
クリレートなどが好ましく、特に、シクロヘキシルメタ
クリレートおよびシクロヘキシルアクリレートなどの環
状構造を有する脂肪族炭化水素基を含む(メタ)アクリ
レートは、非特異吸着が少なく、しかも、保存時の安定
性に優れていることから好ましい。
レート、t−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメ
タクリレート、シクロヘキシルアクリレート、置換シク
ロヘキシルアクリレートおよび置換シクロヘキシルメタ
クリレートなどが好ましく、特に、シクロヘキシルメタ
クリレートおよびシクロヘキシルアクリレートなどの環
状構造を有する脂肪族炭化水素基を含む(メタ)アクリ
レートは、非特異吸着が少なく、しかも、保存時の安定
性に優れていることから好ましい。
【0017】特定(共)重合体中における構造単位
(A)の含有割合は、通常20〜100重量%とされ、
好ましくは65〜100重量%とされる。構造単位
(A)の含有割合が20重量%以上であることにより、
診断薬用粒子として、免疫反応物質(例えば抗体)との
吸着性および結合反応性を優れたものとすることができ
る。
(A)の含有割合は、通常20〜100重量%とされ、
好ましくは65〜100重量%とされる。構造単位
(A)の含有割合が20重量%以上であることにより、
診断薬用粒子として、免疫反応物質(例えば抗体)との
吸着性および結合反応性を優れたものとすることができ
る。
【0018】特定共重合体を構成する構造単位(B)を
得るために使用される不飽和カルボン酸(以下、「単量
体(B)」という。)は、ラジカル重合性の不飽和結合
およびカルボキシル基を分子中に有する重合性単量体で
ある。かかる単量体(B)の具体例としては、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル
酸、マレイン酸などを挙げることができ、これらは単独
でまたは2種以上を組み合わせて使用することができ
る。特定共重合体中における構造単位(B)の含有割合
は、通常0〜10重量%とされ、好ましくは0〜5重量
%とされる。構造単位(B)が導入された特定共重合体
を構成成分とする診断薬用粒子は、主として化学結合に
よる感作処理に供され、構造単位(B)が導入されてい
ない診断薬用粒子は、主として物理吸着による感作処理
に供される。
得るために使用される不飽和カルボン酸(以下、「単量
体(B)」という。)は、ラジカル重合性の不飽和結合
およびカルボキシル基を分子中に有する重合性単量体で
ある。かかる単量体(B)の具体例としては、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル
酸、マレイン酸などを挙げることができ、これらは単独
でまたは2種以上を組み合わせて使用することができ
る。特定共重合体中における構造単位(B)の含有割合
は、通常0〜10重量%とされ、好ましくは0〜5重量
%とされる。構造単位(B)が導入された特定共重合体
を構成成分とする診断薬用粒子は、主として化学結合に
よる感作処理に供され、構造単位(B)が導入されてい
ない診断薬用粒子は、主として物理吸着による感作処理
に供される。
【0019】特定共重合体を構成する構造単位(C)を
得るために使用されるビニルモノマー(以下、「単量体
(C)」という。)の具体例としては、スチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、
スチレンスルホン酸などの芳香族ビニル化合物;メチル
アクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレ
ート、エチルメタクリレート、イソプロピルアクリレー
ト、イソプロピルメタクリレートなどの炭素数1〜3の
アルキル基を有する(メタ)アクリレート;酢酸ビニル
などのビニルエステル化合物などを挙げることができ、
これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。特定共重合体中における構造単位(C)
の含有割合は、通常0〜80重量%とされ、好ましくは
0〜35重量%とされる。
得るために使用されるビニルモノマー(以下、「単量体
(C)」という。)の具体例としては、スチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、
スチレンスルホン酸などの芳香族ビニル化合物;メチル
アクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレ
ート、エチルメタクリレート、イソプロピルアクリレー
ト、イソプロピルメタクリレートなどの炭素数1〜3の
アルキル基を有する(メタ)アクリレート;酢酸ビニル
などのビニルエステル化合物などを挙げることができ、
これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。特定共重合体中における構造単位(C)
の含有割合は、通常0〜80重量%とされ、好ましくは
0〜35重量%とされる。
【0020】本発明の診断薬用粒子は、特定(共)重合
体のみから構成されるポリマー粒子であっても、特定
(共)重合体以外の材料からなる核粒子の表面に、特定
(共)重合体の層が連続的または断続的に形成されてな
る複合粒子であってもよいが、製造が容易であることか
ら、特定(共)重合体のみから構成されるポリマー粒子
であることが好ましい。なお、前記核粒子の構成材料と
しては、ポリスチレン、カルボキシル基変性ポリスチレ
ン、シリカなどを例示することができる。本発明の診断
薬用粒子は、超常磁性体などを含有しない非磁性粒子で
ある。
体のみから構成されるポリマー粒子であっても、特定
(共)重合体以外の材料からなる核粒子の表面に、特定
(共)重合体の層が連続的または断続的に形成されてな
る複合粒子であってもよいが、製造が容易であることか
ら、特定(共)重合体のみから構成されるポリマー粒子
であることが好ましい。なお、前記核粒子の構成材料と
しては、ポリスチレン、カルボキシル基変性ポリスチレ
ン、シリカなどを例示することができる。本発明の診断
薬用粒子は、超常磁性体などを含有しない非磁性粒子で
ある。
【0021】本発明の診断薬用粒子の粒子径は特に制限
はないが、平均粒子径d(数平均粒子径)が0.03〜
10μmの範囲にあることが好ましく、更に好ましくは
0.05〜1μmとされる。この平均粒子径dが過小で
ある場合には、被検査物質の低濃度域での測定感度が不
足する傾向がある。一方、この平均粒子径dが過大であ
る場合には、被検査物質の高濃度域での測定感度が不足
する傾向がある。
はないが、平均粒子径d(数平均粒子径)が0.03〜
10μmの範囲にあることが好ましく、更に好ましくは
0.05〜1μmとされる。この平均粒子径dが過小で
ある場合には、被検査物質の低濃度域での測定感度が不
足する傾向がある。一方、この平均粒子径dが過大であ
る場合には、被検査物質の高濃度域での測定感度が不足
する傾向がある。
【0022】また、本発明の診断薬用粒子の平均粒子径
をd(nm)、当該診断薬用粒子の固形分濃度0.05
w/v%の水分散液について測定される波長600nm
における吸光度をAとするとき、上記式1に示す条件を
満足することが好ましく、下記式2に示す条件を満足す
ることが更に好ましい。上記式1の条件を満足する診断
薬用粒子によれば、未凝集状態における吸光度がポリス
チレン系ラテックスよりも低くなり、被検査物質濃度と
吸光度との検量線を測定する場合において、広い濃度範
囲における吸光度を検査機器により測定することができ
る。なお、従来公知のポリスチレン系ラテックスによれ
ば、同様の条件で測定される吸光度は、常にf(d)以
上になる。
をd(nm)、当該診断薬用粒子の固形分濃度0.05
w/v%の水分散液について測定される波長600nm
における吸光度をAとするとき、上記式1に示す条件を
満足することが好ましく、下記式2に示す条件を満足す
ることが更に好ましい。上記式1の条件を満足する診断
薬用粒子によれば、未凝集状態における吸光度がポリス
チレン系ラテックスよりも低くなり、被検査物質濃度と
吸光度との検量線を測定する場合において、広い濃度範
囲における吸光度を検査機器により測定することができ
る。なお、従来公知のポリスチレン系ラテックスによれ
ば、同様の条件で測定される吸光度は、常にf(d)以
上になる。
【0023】
【数3】式2: A < k・f(d) (式中、kは1未満であり、好ましくは0.95以下、
更に好ましくは0.90以下である)
更に好ましくは0.90以下である)
【0024】本発明の診断薬用粒子は、生化学物質を担
持していることが好ましい。かかる生化学物質として
は、抗原、抗体、酵素、核酸等を挙げることができる。
診断薬用粒子に生化学物質を感作させる方法は、特に制
限されるものではなく、構造単位(B)を有する特定共
重合体から構成される診断薬用粒子にあっては、主とし
て化学結合法が採用され、構造単位(B)を有しない特
定共重合体から構成される診断薬用粒子にあっては、主
として物理吸着法が採用される。
持していることが好ましい。かかる生化学物質として
は、抗原、抗体、酵素、核酸等を挙げることができる。
診断薬用粒子に生化学物質を感作させる方法は、特に制
限されるものではなく、構造単位(B)を有する特定共
重合体から構成される診断薬用粒子にあっては、主とし
て化学結合法が採用され、構造単位(B)を有しない特
定共重合体から構成される診断薬用粒子にあっては、主
として物理吸着法が採用される。
【0025】本発明の診断薬用粒子に担持される抗原ま
たは抗体としては、検体中に一般に含まれている成分
(検査液中における被検査物質)と反応するものであれ
ば特に制限されるものではなく、例えばアンチプラスミ
ン検査用抗アンチプラスミン抗体、Dダイマー検査用抗
Dダイマー抗体、FDP検査用抗FDP抗体、tPA検
査用抗tPA抗体、TAT検査用抗トロンビン=アンチ
トロンビン複合体抗体、FPA検査用抗FPA抗体等の
凝固線溶関連検査用抗原または抗体;BFP検査用抗B
FP抗体、CEA検査用抗CEA抗体、AFP検査用抗
AFP抗体、フェリチン検査用抗フェリチン抗体、CA
19−9検査用抗CA19−9抗体等の腫瘍関連検査用
抗原または抗体;アポリポタンパク検査用抗アポリポタ
ンパク抗体、β2―ミクロブロブリン検査用抗β2―ミ
クロブロブリン抗体、α1―ミクログロブリン検査用抗
α1―ミクログロブリン抗体、免疫グロブリン検査用抗
免疫グロブリン抗体、CRP検査用抗CRP抗体等の血
清蛋白関連検査用抗原または抗体;HCG検査用抗HC
G抗体等の内分泌機能検査用抗原または抗体;HBs抗
原検査用抗HBs抗体、HBs抗体検査用HBs抗原、
HCV抗体検査用HCV抗原、HIV―1抗体用HIV
−1抗原、HIV―2抗体検査用HIV−2抗原、HT
LV―1検査用HTLV−1抗原、マイコプラズマ症検
査用マイコプラズマ抗原、トキソプラズマ検査用トキソ
プラズマ抗原、ASO検査用ストレプトリジンO抗原等
の感染症関連検査用抗原または抗体;抗DNA抗体検査
用DNA抗原、RF検査用熱変成ヒトIgG等自己免疫
関連検査用抗原または抗体;ジゴキシン検査用抗ジゴキ
シン抗体、リドカイン検査用抗リドカイン抗体等の薬物
分析用抗原または抗体などを挙げることができるが、こ
れらに限定されるものではない。抗体としては、ポリク
ローナル抗体またはモノクローナル抗体のどちらを用い
てもよい。
たは抗体としては、検体中に一般に含まれている成分
(検査液中における被検査物質)と反応するものであれ
ば特に制限されるものではなく、例えばアンチプラスミ
ン検査用抗アンチプラスミン抗体、Dダイマー検査用抗
Dダイマー抗体、FDP検査用抗FDP抗体、tPA検
査用抗tPA抗体、TAT検査用抗トロンビン=アンチ
トロンビン複合体抗体、FPA検査用抗FPA抗体等の
凝固線溶関連検査用抗原または抗体;BFP検査用抗B
FP抗体、CEA検査用抗CEA抗体、AFP検査用抗
AFP抗体、フェリチン検査用抗フェリチン抗体、CA
19−9検査用抗CA19−9抗体等の腫瘍関連検査用
抗原または抗体;アポリポタンパク検査用抗アポリポタ
ンパク抗体、β2―ミクロブロブリン検査用抗β2―ミ
クロブロブリン抗体、α1―ミクログロブリン検査用抗
α1―ミクログロブリン抗体、免疫グロブリン検査用抗
免疫グロブリン抗体、CRP検査用抗CRP抗体等の血
清蛋白関連検査用抗原または抗体;HCG検査用抗HC
G抗体等の内分泌機能検査用抗原または抗体;HBs抗
原検査用抗HBs抗体、HBs抗体検査用HBs抗原、
HCV抗体検査用HCV抗原、HIV―1抗体用HIV
−1抗原、HIV―2抗体検査用HIV−2抗原、HT
LV―1検査用HTLV−1抗原、マイコプラズマ症検
査用マイコプラズマ抗原、トキソプラズマ検査用トキソ
プラズマ抗原、ASO検査用ストレプトリジンO抗原等
の感染症関連検査用抗原または抗体;抗DNA抗体検査
用DNA抗原、RF検査用熱変成ヒトIgG等自己免疫
関連検査用抗原または抗体;ジゴキシン検査用抗ジゴキ
シン抗体、リドカイン検査用抗リドカイン抗体等の薬物
分析用抗原または抗体などを挙げることができるが、こ
れらに限定されるものではない。抗体としては、ポリク
ローナル抗体またはモノクローナル抗体のどちらを用い
てもよい。
【0026】本発明の診断薬用粒子は、少なくとも表面
の一部が、染料、顔料などによって染色または着色され
ていてもよく、そのような診断薬用粒子によれば、検査
における凝集の視認性が向上する。ここに、好適に使用
することのできる染料としては、スダンオレンジR、ス
ダンブルーなどの油性染料;オレンジII、コンゴーレッ
ド、アントラゾールO、アリザリンレッドS、スピリッ
トブルーなどの水溶性またはアルコール可溶性の染料を
挙げることができる。これらのうち、油溶性の染料が染
着性の点で特に好ましい。
の一部が、染料、顔料などによって染色または着色され
ていてもよく、そのような診断薬用粒子によれば、検査
における凝集の視認性が向上する。ここに、好適に使用
することのできる染料としては、スダンオレンジR、ス
ダンブルーなどの油性染料;オレンジII、コンゴーレッ
ド、アントラゾールO、アリザリンレッドS、スピリッ
トブルーなどの水溶性またはアルコール可溶性の染料を
挙げることができる。これらのうち、油溶性の染料が染
着性の点で特に好ましい。
【0027】また、本発明の診断薬用粒子は、少なくと
も表面の一部が、蛍光物質によって染着されて蛍光性が
付与されていてもよく、そのような診断薬用粒子によれ
ば、蛍光測定を行うことで定量感度を大幅に向上させる
ことができる。ここに、好適に使用することのできる蛍
光物質としては、フルオレセイン、エオシン、ルモゲン
イエローなどの有機蛍光染料または顔料、硫化亜鉛、硫
化カドミウム、ユーロピウム化合物などの無機蛍光染料
または顔料を挙げることができる。これらのうち、油溶
性の蛍光染料が染着性の点で特に好ましい。上記のよう
に着色または染色された本発明の診断薬用粒子は、抗
原、抗体、酵素、核酸等の生化学物質を担持して、また
は生化学物質を担持することなく使用することができ
る。
も表面の一部が、蛍光物質によって染着されて蛍光性が
付与されていてもよく、そのような診断薬用粒子によれ
ば、蛍光測定を行うことで定量感度を大幅に向上させる
ことができる。ここに、好適に使用することのできる蛍
光物質としては、フルオレセイン、エオシン、ルモゲン
イエローなどの有機蛍光染料または顔料、硫化亜鉛、硫
化カドミウム、ユーロピウム化合物などの無機蛍光染料
または顔料を挙げることができる。これらのうち、油溶
性の蛍光染料が染着性の点で特に好ましい。上記のよう
に着色または染色された本発明の診断薬用粒子は、抗
原、抗体、酵素、核酸等の生化学物質を担持して、また
は生化学物質を担持することなく使用することができ
る。
【0028】本発明の診断薬用粒子を使用して行う検査
においては、濁度を計測するための従来公知の検査機を
用いることができる。かかる検査機による濁度の計測法
には、検査液(被検査物質)を添加した後の濁度の変化
速度を計測するレートアッセイ法、検査液(被検査物
質)を添加してから一定時間経過後の準平衡濁度を計測
するエンドポイント法があり、これらのうち、レートア
ッセイ法による計測が好ましい。
においては、濁度を計測するための従来公知の検査機を
用いることができる。かかる検査機による濁度の計測法
には、検査液(被検査物質)を添加した後の濁度の変化
速度を計測するレートアッセイ法、検査液(被検査物
質)を添加してから一定時間経過後の準平衡濁度を計測
するエンドポイント法があり、これらのうち、レートア
ッセイ法による計測が好ましい。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらによって限定されるものではない。なお、以下
において「部」は「重量部」を意味するものとする。 <実施例1〜7および比較例1>下記表1に示すモノマ
ー100部と、水500部と、過硫酸カリウム1部と、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部とを容
量5リットルの攪拌機付ガラスフラスコに仕込み、窒素
雰囲気下、温度80℃で6時間で重合反応を行うことに
より、ポリマー粒子(本発明の診断薬用粒子および比較
用の診断薬用粒子)の分散液を調製した。なお、いずれ
の重合反応系においても重合転化率は98%以上であっ
た。また、得られたポリマー粒子の平均粒子径dを表1
に併せて示す。
はこれらによって限定されるものではない。なお、以下
において「部」は「重量部」を意味するものとする。 <実施例1〜7および比較例1>下記表1に示すモノマ
ー100部と、水500部と、過硫酸カリウム1部と、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部とを容
量5リットルの攪拌機付ガラスフラスコに仕込み、窒素
雰囲気下、温度80℃で6時間で重合反応を行うことに
より、ポリマー粒子(本発明の診断薬用粒子および比較
用の診断薬用粒子)の分散液を調製した。なお、いずれ
の重合反応系においても重合転化率は98%以上であっ
た。また、得られたポリマー粒子の平均粒子径dを表1
に併せて示す。
【0030】〔式1の条件〕上記の実施例1〜7および
比較例1により得られたポリマー粒子(診断薬用粒子)
の各々について、上記の式1に示す条件〔A<f
(d)〕を満足するか否かを確認するために、当該診断
薬用粒子の固形分濃度0.05w/v%の水分散液につ
いて波長600nmにおける吸光度Aを測定した。結果
を併せて表1に示す。
比較例1により得られたポリマー粒子(診断薬用粒子)
の各々について、上記の式1に示す条件〔A<f
(d)〕を満足するか否かを確認するために、当該診断
薬用粒子の固形分濃度0.05w/v%の水分散液につ
いて波長600nmにおける吸光度Aを測定した。結果
を併せて表1に示す。
【0031】〔染色性の評価〕上記の実施例1〜7およ
び比較例1により得られたポリマー粒子(診断薬用粒
子)の各々の1重量%の水分散液100mlに、コンゴ
ーレッドの2重量%トルエン溶液10mlと、乳化剤と
してドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1gとを添
加して超音波分散でよく分散した後、80℃で3時間攪
拌することによりポリマー粒子の染色処理を行った。冷
却後、スチームストリップでトルエンを除き、次いで、
ポリマー粒子を濾別し、遠心沈降/再分散処理を4回繰
り返して未吸着の染料を除いて精製した。精製後のポリ
マー粒子の染色性を下記に示す5段階評価で判定した。
結果を併せて表1に示す。
び比較例1により得られたポリマー粒子(診断薬用粒
子)の各々の1重量%の水分散液100mlに、コンゴ
ーレッドの2重量%トルエン溶液10mlと、乳化剤と
してドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1gとを添
加して超音波分散でよく分散した後、80℃で3時間攪
拌することによりポリマー粒子の染色処理を行った。冷
却後、スチームストリップでトルエンを除き、次いで、
ポリマー粒子を濾別し、遠心沈降/再分散処理を4回繰
り返して未吸着の染料を除いて精製した。精製後のポリ
マー粒子の染色性を下記に示す5段階評価で判定した。
結果を併せて表1に示す。
【0032】(評価) 1:わずかに染まる。 2:少し染まる。 3:中濃度に染まる。 4:よく染まる。 5:きわめてよく染まる。
【0033】〔検量線の範囲〕上記の実施例1〜7およ
び比較例1により得られたポリマー粒子(診断薬用粒
子)の各々を、1/15Mリン酸塩緩衝液(pH7.
2)1容量部と生理食塩水3容量部との混合液(以下P
BSという)に、当該ポリマー粒子の濃度が1重量%に
なるように分散させ、これに抗CRP抗体(ウサギ)の
1mg/ml液を等量添加して、56℃で30分間保持
する感作処理を行った。感作処理後、透析およびゲルろ
過により未感作の抗体を除去し、粒子濃度が0.13重
量%になるように希釈液(牛血清アルブミン0.1%を
含むPBS)を添加して、抗CRP抗体感作ラテックス
診断薬を得た。このようにして得られた抗CRP抗体感
作ラテックス診断薬の各々について、CRP抗原標準液
にて、下記のようにして検量線を測定してラテックス試
薬の性能を評価した。この結果、実施例1〜7に係る検
量線では、被検査物質濃度が0〜100mg/dlとい
う広い範囲においてプロゾーン現象が発生しなかった。
び比較例1により得られたポリマー粒子(診断薬用粒
子)の各々を、1/15Mリン酸塩緩衝液(pH7.
2)1容量部と生理食塩水3容量部との混合液(以下P
BSという)に、当該ポリマー粒子の濃度が1重量%に
なるように分散させ、これに抗CRP抗体(ウサギ)の
1mg/ml液を等量添加して、56℃で30分間保持
する感作処理を行った。感作処理後、透析およびゲルろ
過により未感作の抗体を除去し、粒子濃度が0.13重
量%になるように希釈液(牛血清アルブミン0.1%を
含むPBS)を添加して、抗CRP抗体感作ラテックス
診断薬を得た。このようにして得られた抗CRP抗体感
作ラテックス診断薬の各々について、CRP抗原標準液
にて、下記のようにして検量線を測定してラテックス試
薬の性能を評価した。この結果、実施例1〜7に係る検
量線では、被検査物質濃度が0〜100mg/dlとい
う広い範囲においてプロゾーン現象が発生しなかった。
【0034】 ・装置:日立 7020型自動分析装置 ・使用波長:570nm、測定温度:37℃ ・被検査物質(0〜100mg/dlのCRP標準液):3μl ・第1試薬(牛血清アルブミン0.1%を含むPBS):200μl ・第2試薬(ラテックス診断薬) :200μl
【0035】上記の被検査物質、第1試薬、第2試薬の
混合攪拌後、50秒経過時の濁度と200秒経過時の濁
度との差(変化量)を計測するレートアッセイ法にて検
量線を測定した。
混合攪拌後、50秒経過時の濁度と200秒経過時の濁
度との差(変化量)を計測するレートアッセイ法にて検
量線を測定した。
【0036】
【表1】
【0037】表1中、モノマー種類における略号は、そ
れぞれ、以下のモノマーを示す。 ・CHMA:シクロヘキシルメタクリレート ・TBMA:t−ブチルメタクリレート ・2EHA:2−エチルヘキシルアクリレート ・AA :アクリル酸 ・MAA :メタクリル酸 ・TA :イタコン酸 ・ST :スチレン
れぞれ、以下のモノマーを示す。 ・CHMA:シクロヘキシルメタクリレート ・TBMA:t−ブチルメタクリレート ・2EHA:2−エチルヘキシルアクリレート ・AA :アクリル酸 ・MAA :メタクリル酸 ・TA :イタコン酸 ・ST :スチレン
【0038】〔診断薬の適用例〕上記の実施例1、実施
例2、実施例4および比較例1により得られたポリマー
粒子(診断薬用粒子)の各々に、抗CRP抗体を感作し
て抗CRP感作ラテックス診断薬を得た。このようにし
て得られた抗CRP抗体感作ラテックス診断薬の各々に
ついて、CRP抗原標準液にて、下記のようにして検量
線を測定してラテックス試薬の性能を評価した。
例2、実施例4および比較例1により得られたポリマー
粒子(診断薬用粒子)の各々に、抗CRP抗体を感作し
て抗CRP感作ラテックス診断薬を得た。このようにし
て得られた抗CRP抗体感作ラテックス診断薬の各々に
ついて、CRP抗原標準液にて、下記のようにして検量
線を測定してラテックス試薬の性能を評価した。
【0039】 ・装置:日立 7020型自動分析装置 ・使用波長:600nm、測定温度:37℃ ・被検査物質(0〜100mg/dlのCRP標準液):3μl ・第1試薬(牛血清アルブミン0.1%を含むPBS):200μl ・第2試薬(ラテックス診断薬) :200μl
【0040】〔測定例1(エンドポイント法)〕抗CR
P抗体を感作した実施例1、実施例2、実施例4および
比較例1の診断薬用粒子(0.1w/v%)を用い、上
記の被検査物質、第1試薬、第2試薬の混合攪拌後21
1秒経過した時の吸光度を計測するとにより検量線を測
定した。結果を図1に示す。図1に示すように、比較例
1の診断薬用粒子を用いた場合は初期濁度が高く、低い
CRP濃度でも検査機器の測定限界(吸光度=3)を超
え、それ以上の測定は不可能であった。実施例1、実施
例2および実施例4の診断薬用粒子を用いた場合は初期
濁度が低く、高いCRP濃度でも検査機器の測定限界を
超えずに測定することができた。
P抗体を感作した実施例1、実施例2、実施例4および
比較例1の診断薬用粒子(0.1w/v%)を用い、上
記の被検査物質、第1試薬、第2試薬の混合攪拌後21
1秒経過した時の吸光度を計測するとにより検量線を測
定した。結果を図1に示す。図1に示すように、比較例
1の診断薬用粒子を用いた場合は初期濁度が高く、低い
CRP濃度でも検査機器の測定限界(吸光度=3)を超
え、それ以上の測定は不可能であった。実施例1、実施
例2および実施例4の診断薬用粒子を用いた場合は初期
濁度が低く、高いCRP濃度でも検査機器の測定限界を
超えずに測定することができた。
【0041】〔測定例2(レイトアッセイ法)〕抗CR
P抗体を感作した実施例1、実施例2、実施例4および
比較例1の診断薬用粒子(0.15w/v%)を用い、
上記の被検査物質、第1試薬、第2試薬の混合攪拌後、
36秒経過時の濁度と126秒経過時の濁度との差(変
化量)を計測するレートアッセイ法にて検量線を測定し
た。結果を図2に示す。図2に示すように、比較例1の
診断薬用粒子を用いた場合はプロゾーン現象が認められ
たが、実施例1、実施例2および実施例4の診断薬用粒
子を用いた場合にはプロゾーン現象が認められなかっ
た。
P抗体を感作した実施例1、実施例2、実施例4および
比較例1の診断薬用粒子(0.15w/v%)を用い、
上記の被検査物質、第1試薬、第2試薬の混合攪拌後、
36秒経過時の濁度と126秒経過時の濁度との差(変
化量)を計測するレートアッセイ法にて検量線を測定し
た。結果を図2に示す。図2に示すように、比較例1の
診断薬用粒子を用いた場合はプロゾーン現象が認められ
たが、実施例1、実施例2および実施例4の診断薬用粒
子を用いた場合にはプロゾーン現象が認められなかっ
た。
【0042】〔感作蛍光粒子によるAFP抗体の検知〕
実施例4で得られたポリマー粒子に、蛍光染料であるエ
オシンで染着を行って蛍光粒子を得た。この蛍光粒子を
濃度が1重量%になるようにPBSに分散し、これに抗
AFP抗体(マウス)の1mg/ml液を等量添加し、
56℃で30分間保持する感作処理を行った。感作処理
後、透析およびゲルろ過により未感作の抗体を除去し、
粒子濃度が0.1重量%になるように希釈液(牛血清ア
ルブミン0.1%を含むPBS)を添加して、抗AFP
抗体感作蛍光粒子を得た。一方、別のエピトープを認識
する抗AFP抗体(マウス)を固定化した非蛍光磁性粒
子0.1mgとAFPの500ng/ml液をあらかじ
め混合してAFPを非蛍光磁性粒子に結合させておき、
前記抗AFP抗体感作蛍光粒子を1mg加えて37℃で
10分間加温した。これにより、AFP抗体が結合した
磁性粒子にAFPを介してさらに蛍光粒子が結合した。
次いで、磁気分離を行って磁性粒子を分離し、希釈液で
3回洗浄後、蛍光分光光度計により磁性粒子分散液の蛍
光強度を測定した。その結果、AFPを用いなかった場
合の蛍光強度と比較して、500ng/mlのAFPを
用いた場合の蛍光強度は120倍であった。これによ
り、本発明の蛍光粒子を指標として磁性粒子に結合した
AFP抗体を検知することができた。
実施例4で得られたポリマー粒子に、蛍光染料であるエ
オシンで染着を行って蛍光粒子を得た。この蛍光粒子を
濃度が1重量%になるようにPBSに分散し、これに抗
AFP抗体(マウス)の1mg/ml液を等量添加し、
56℃で30分間保持する感作処理を行った。感作処理
後、透析およびゲルろ過により未感作の抗体を除去し、
粒子濃度が0.1重量%になるように希釈液(牛血清ア
ルブミン0.1%を含むPBS)を添加して、抗AFP
抗体感作蛍光粒子を得た。一方、別のエピトープを認識
する抗AFP抗体(マウス)を固定化した非蛍光磁性粒
子0.1mgとAFPの500ng/ml液をあらかじ
め混合してAFPを非蛍光磁性粒子に結合させておき、
前記抗AFP抗体感作蛍光粒子を1mg加えて37℃で
10分間加温した。これにより、AFP抗体が結合した
磁性粒子にAFPを介してさらに蛍光粒子が結合した。
次いで、磁気分離を行って磁性粒子を分離し、希釈液で
3回洗浄後、蛍光分光光度計により磁性粒子分散液の蛍
光強度を測定した。その結果、AFPを用いなかった場
合の蛍光強度と比較して、500ng/mlのAFPを
用いた場合の蛍光強度は120倍であった。これによ
り、本発明の蛍光粒子を指標として磁性粒子に結合した
AFP抗体を検知することができた。
【0043】
【発明の効果】(1)本発明によれば、特定のポリマー
を構成成分とする新規な診断薬用粒子を提供することが
できる。 (2)本発明の診断薬用粒子によれば、未凝集状態にお
ける吸光度が低いので、被検査物質濃度と吸光度との検
量線を測定するときに、広い濃度範囲において吸光度が
検査機器の測定限界を超えることなく、しかも、高い濃
度領域においてもプロゾーン現象を発生させない。 (3)本発明の診断薬用粒子によれば、標準的な条件で
感作処理を行っても、プロゾーン現象が生じない被検査
物質の濃度範囲が広い検量線を測定することができる。 (4)本発明の診断薬用粒子は、染料や蛍光物質による
染色性・染着性に優れ、染色または着色された粒子は、
検査において凝集の視認性が良好であり、また蛍光染料
を用いた場合は蛍光測定を行うことで定量感度を大幅に
向上させることができる。 (5)本発明の診断薬用粒子は、抗原、抗体または核酸
で表面を感作した粒子の水性分散体に、前記抗原、抗体
または核酸と特異的に結合する被検査物質を添加するこ
とにより前記粒子を凝集させ、当該粒子の凝集による濁
度の変化を計測することにより、前記被検査物質を定量
する検査に好適に用いることができる。 (6)本発明の診断薬用粒子は、これを製造するために
特別な装置(例えば耐圧容器)を必要とせず、製造装置
および製造コストの点から有利である。 (7)本発明の診断薬用粒子による診断薬は、これを構
成する粒子(感作処理後の粒子)の保存安定性がよく、
従来公知のポリスチレン系ラテックスなどを感作して得
られる粒子と比較して長期間保存したときの凝集が少な
い。これは診断薬の品質保持の上で重要な特徴であり、
診断薬製品の品質維持の観点から大きな利点である。 (8)本発明の診断薬用粒子は、感作した抗原・抗体に
対応する抗体・抗原以外の生理活性物質が吸着するいわ
ゆる非特異吸着が少ない。
を構成成分とする新規な診断薬用粒子を提供することが
できる。 (2)本発明の診断薬用粒子によれば、未凝集状態にお
ける吸光度が低いので、被検査物質濃度と吸光度との検
量線を測定するときに、広い濃度範囲において吸光度が
検査機器の測定限界を超えることなく、しかも、高い濃
度領域においてもプロゾーン現象を発生させない。 (3)本発明の診断薬用粒子によれば、標準的な条件で
感作処理を行っても、プロゾーン現象が生じない被検査
物質の濃度範囲が広い検量線を測定することができる。 (4)本発明の診断薬用粒子は、染料や蛍光物質による
染色性・染着性に優れ、染色または着色された粒子は、
検査において凝集の視認性が良好であり、また蛍光染料
を用いた場合は蛍光測定を行うことで定量感度を大幅に
向上させることができる。 (5)本発明の診断薬用粒子は、抗原、抗体または核酸
で表面を感作した粒子の水性分散体に、前記抗原、抗体
または核酸と特異的に結合する被検査物質を添加するこ
とにより前記粒子を凝集させ、当該粒子の凝集による濁
度の変化を計測することにより、前記被検査物質を定量
する検査に好適に用いることができる。 (6)本発明の診断薬用粒子は、これを製造するために
特別な装置(例えば耐圧容器)を必要とせず、製造装置
および製造コストの点から有利である。 (7)本発明の診断薬用粒子による診断薬は、これを構
成する粒子(感作処理後の粒子)の保存安定性がよく、
従来公知のポリスチレン系ラテックスなどを感作して得
られる粒子と比較して長期間保存したときの凝集が少な
い。これは診断薬の品質保持の上で重要な特徴であり、
診断薬製品の品質維持の観点から大きな利点である。 (8)本発明の診断薬用粒子は、感作した抗原・抗体に
対応する抗体・抗原以外の生理活性物質が吸着するいわ
ゆる非特異吸着が少ない。
【図1】抗CRP抗体を感作した診断薬用粒子を用い
て、CRP抗原をエンドポイント法により測定した検量
線である。
て、CRP抗原をエンドポイント法により測定した検量
線である。
【図2】抗CRP抗体を感作した診断薬用粒子を用い
て、CRP抗原をレイトアッセイ法により測定した検量
線である。
て、CRP抗原をレイトアッセイ法により測定した検量
線である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片寄 聡 東京都中央区築地2丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 村田 充弘 東京都中央区築地2丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 増川 亨 東京都中央区築地2丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 北島 政明 東京都中央区築地2丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 (A)炭素数4〜20の脂肪族炭化水素
基を有する(メタ)アクリレートに由来する構造単位2
0〜100重量%、(B)不飽和カルボン酸に由来する
構造単位0〜10重量%、並びに(C)前記(メタ)ア
クリレートおよび不飽和カルボン酸と共重合可能なビニ
ルモノマーに由来する構造単位0〜80重量%からなる
ポリマーを構成成分とすることを特徴とする診断薬用粒
子。 - 【請求項2】 (メタ)アクリレートを構成する脂肪族
炭化水素基が環状構造を有することを特徴とする請求項
1に記載の診断薬用粒子。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の診断薬
用粒子であって、 当該診断薬用粒子の平均粒子径をd(nm)、当該診断
薬用粒子の固形分濃度0.05w/v%の水分散液につ
いて測定される波長600nmにおける吸光度をAとす
るとき、下記式1に示す条件を満足することを特徴とす
る診断薬用粒子。 【数1】式1: A<f(d)=(M0 −M1 d+M2
d2 −M3 d3 +M4 d4 ) (式中、M0 =0.012573、 M1 =0.0020732、 M2 =6.333×e-5、 M3 =8.7935×e-8、 M4 =3.529×e-11 である。) - 【請求項4】 少なくとも表面の一部が染色または着色
されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何
れかに記載の診断薬用粒子。 - 【請求項5】 生化学物質を担持していることを特徴と
する請求項1乃至請求項4の何れかに記載の診断薬用粒
子。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11194372A JP2000088853A (ja) | 1998-07-14 | 1999-07-08 | 診断薬用粒子 |
US09/495,318 US6548310B1 (en) | 1999-07-08 | 2000-02-01 | Particle for diagnostic agent and turbidmetric immunoassay using the same |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19827598 | 1998-07-14 | ||
JP10-198275 | 1998-07-14 | ||
JP11194372A JP2000088853A (ja) | 1998-07-14 | 1999-07-08 | 診断薬用粒子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000088853A true JP2000088853A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=26508464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11194372A Pending JP2000088853A (ja) | 1998-07-14 | 1999-07-08 | 診断薬用粒子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000088853A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005532533A (ja) * | 2001-11-14 | 2005-10-27 | ルミネックス・コーポレーション | 固定化の改善ための官能化組成物 |
-
1999
- 1999-07-08 JP JP11194372A patent/JP2000088853A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005532533A (ja) * | 2001-11-14 | 2005-10-27 | ルミネックス・コーポレーション | 固定化の改善ための官能化組成物 |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050808 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060629 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060704 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061121 |