JP2000085437A - 自動車用テーブル装置 - Google Patents
自動車用テーブル装置Info
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- JP2000085437A JP2000085437A JP10258883A JP25888398A JP2000085437A JP 2000085437 A JP2000085437 A JP 2000085437A JP 10258883 A JP10258883 A JP 10258883A JP 25888398 A JP25888398 A JP 25888398A JP 2000085437 A JP2000085437 A JP 2000085437A
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Abstract
及び使用性に優れ、上下方向でも荷重を受けても破損し
ない自動車用テーブル装置を提供する。 【解決手段】 ケース5から車室内R側に引き出したテ
ーブル21は、スライダー14に対して上下に回動自在
である。テーブル21を収納するケース5の設置角度は
水平に限定されず、傾斜状態にすることもできる。従っ
て、テーブル21のレイアウト自由度が高まる。
Description
装置に関する。
特開平7−112643号公報にて知られているような
ものがある。この種のテーブル装置は、インストルメン
トパネルのグローブボックスを開けた際の空間上部に水
平なケースを設置し、該ケース内に水平に引き出して使
用するテーブルを格納している。従って、グローブボッ
クスを開けた状態にして、テーブルを車室内側へ引き出
すことにより、そのテーブル上面に、小物や食べ物を載
せることができる。テーブルをグローブボックスを開け
た際の空間内に設置しているのは、インストルメントパ
ネル内における他の部位では、エアダクトや助手席用の
エアバッグ装置が邪魔になり、テーブルを水平に格納で
きるスペースが確保できないからである。
うな従来の技術にあっては、水平状態で使用するテーブ
ルを水平状態のままインストルメントパネル内に格納し
なければならないため、格納できる部位が限られ、テー
ブルのレイアウト自由度が低くなる。
ボックスを開けなければならず、そして、開けたグロー
ブボックスが乗員の膝に当たるため、操作性及び使用性
の面で不利である。
ように支持されているため、引き出したテーブルに下向
き(或いは上向き)の荷重が加わると、テーブルが破損
するおそれがある。
着目してなされたものであり、テーブルのレイアウト自
由度が高く、操作性及び使用性に優れ、上下方向に荷重
を受けても破損しない自動車用テーブル装置を提供する
ものである。
インストルメントパネルの内部に前後方向で上下に傾斜
させた状態で設けられ且つ後端をインストルメントパネ
ル表面の開口に臨ませたケースと、該ケース内に、ケー
ス奥の収納位置から、後端を開口から車室内側に突出さ
せた引出位置まで引き出し自在に設けられたスライダー
と、該スライダーの後端に上下回動自在に取付けられ、
収納位置ではスライダーと直線状になってケース内に収
納されており、引出位置ではスライダーと直線状の格納
位置から水平な使用位置に回動されて水平状態のまま保
持可能なテーブルと、該テーブルの水平な使用位置を維
持するトルクを発生させるためのトルク手段とを備えた
ものである。
置又は格納位置を位置決めすると共に、テーブルを持つ
操作者の手に使用位置又は格納位置を知らせる節度感を
与えるクリック手段を設けたものである。
ーブルを使用位置から上方へ回動させるトルク値又は格
納位置から下方へ回動させるトルク値のいずれよりも大
きいトルク値に設定されている。
ライダーの後端に回転不能状態で設けられたテーブル軸
支用のシャフトと、該シャフトに内接するU形バネと、
該U形バネをテーブルに固定するためのブラケットから
構成され、前記シャフトにテーブルを引き出した直後の
格納位置でU形バネに圧接する浅いカット面と、テーブ
ルを下側に回動させて水平な使用位置にした際に圧接す
る深いカット面を形成したものである。
シャフトに一体的に固定されたシャフト側プレートと、
テーブルと一体で回動するテーブル側プレートとから構
成され、両者のいずれか一方にボス部を形成すると共
に、他方にテーブルの使用位置又は格納位置で前記ボス
部に係合する小孔を形成したものである。
リック手段が、スライダーの後端の左右両側に各々回転
不能状態で設けられたテーブル軸支用の短シャフトと、
テーブルの前端の左右両側に各々設けられ且つ短シャフ
トが貫通する支持片と、短シャフトに一体的に固定され
たシャフト側プレートと、シャフト側プレートを支持片
に押圧させるための皿バネ又はスプリングと、該皿バネ
又はスプリングを短シャフトの先端に固定するための固
定具から構成され、支持片又はシャフト側プレートのい
ずれか一方にボス部を形成すると共に、他方にテーブル
の使用位置又は格納位置で前記ボス部に係合する小孔を
形成したものである。
リック手段が、スライダーの後端の左右両側に各々設け
られた一対のヒンジ片のうちの一方に形成された第1異
形孔と、該一対のヒンジ片間で支持されるテーブル前端
の膨出部に形成された第2異形孔と、ヒンジ片間に膨出
部を軸支する短シャフトと、第1異形孔内に回転不能状
態で位置する第1カム部と、第2異形孔内に回転不能状
態で位置する第2カム部と、第1カム部と第2カム部と
を圧接させる皿バネ又はスプリングと、該皿バネ又はス
プリングを短シャフトの先端に固定するための固定具か
ら形成され、第1カム部又は第2カム部のいずれか一方
に凸部を形成すると共に、他方にテーブルの使用位置又
は格納位置で前記凸部に係合する凹部を形成したもので
ある。
リック手段が、スライダーの後端に設けられたテーブル
軸支用のシャフトと、スライダーの後端に後向き状態で
設けられたストッパと、該ストッパを後向きに付勢する
スプリングと、テーブルの前端に形成され且つテーブル
の使用位置又は格納位置で前記ストッパの先端と係合す
る係合部から構成される。
施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の各実施形
態間で共通する部分には同一の符号を付し、重複する説
明は省略する。
を示す図である。自動車のインストルメントパネル1の
助手席側にはグローブボックス2が設けられている。こ
のグローブボックス2は車室内R側に回動させて内部に
小物を出し入れできるようになっている。このグローブ
ボックス2の上方におけるインストルメントパネル1の
内部空間には、空調用のエアダクト3や、助手席乗員用
のエアバッグ装置4が設けられている。
クト3と、グローブボックス2との間に形成された空き
スペースに、後側を上向きに所定の角度θ(約20°)
だけ傾斜させたケース5が設置されている。ケース5を
このように傾斜させているのは、水平にするとエアバッ
グ装置4と干渉するからである。
容器形状をしており、上面部の前側には大きめの切欠部
7が形成されている。このケース5の最も奥側には、い
わゆる「プッシュ・プッシュ式」のロック装置8と、バ
ネ板9が設けられている。ケース5の側面には、それぞ
れ2本のリブの間にガイド溝10が形成されている。ケ
ース5の後端開口6は、インストルメントパネル1の表
面におけるグローブボックス2の上側領域に形成した開
口11に、内側から近接状態で臨まされている。
置から、後端のヒンジ片12、13を開口11から車室
内R側に突出させた状態の引出位置まで引き出し可能な
スライダー14が設けられている。このスライダー14
の前面には前記ケース5のロック装置8に係合自在な爪
部15が設けれている。また、スライダー14の上面に
はケース5の切欠部7の後端に係合する突起16が形成
されている。更に、スライダー14の側面には、ケース
5のガイド溝10に係合するガイドリブ17が突設され
ている。
片12、13には、一辺を直線状にした支持孔18が形
成されている。両側のヒンジ片12、13のうち、左側
のヒンジ片12は支持孔18から下部12aが分割され
ている。この下部12をネジ19で固定することにより
ヒンジ片12が形成される。
シャフト20が設けられている。このシャフト20の両
端部20aは支持孔18に合致するD形断面になってい
る。このシャフト20を利用してテーブル21が上下回
動自在に支持されている。このテーブル21の上面に
は、全周に高さ5mm程度のフランジが設定されてお
り、上の載せた小物や食べ物が落ち難いようになってい
る。更に、テーブル21の先端にはインストルメントパ
ネル1の開口11に相応する形状の把手部23が設けら
れている。
ッシャ24と、スプリング25と、D形孔26aを有す
る円形のシャフト側プレート26と、テーブル21の下
面に図示せぬネジで固定されるL型に曲折され且つ円孔
28aを有するテーブル側プレート28が通されてい
る。反対側の端部20aには、皿バネ29と、シャフト
側プレート26と、テーブル側プレート28が通されて
いる。
部分に対応するテーブル21の下面には、断面下向きコ
字状をした3個のブラケット30がそれぞれネジ31に
より固定されており、各ブラケット30の内側にはそれ
ぞれU形バネ32が接合されている。そして、このU形
バネ32の間にシャフト20が内接状態で通されてい
る。従って、このテーブル21は、前記の通り、シャフ
ト20を中心に上下に回動することができる。
自体と、シャフト側プレート26はスライダー14と一
体で、テーブル21を回動させても回転せず、ブラケッ
ト30及びU形バネ32と、テーブル側プレート28と
はテーブル21と共に回動する。ワッシャ24と皿バネ
29はフリーに回動する。また、前記テーブル側プレー
ト28の円孔28aの横にはボス部33が突設されてお
り、シャフト側プレート26にはテーブル21をスライ
ダー14と同じ向きにした状態で所定の角度θ(ケース
5の傾きと同じ角度)だけ相違する小孔34が形成され
ている。
する部分には、図6に示すように、テーブル21をスラ
イダー14と同じ向きにした状態(直線状にした状態)
で圧接する深さd1の浅いカット面Xと、テーブル21
を所定の角度θだけ下側に回動させた際に圧接する深さ
d2の深いカット面Yが形成されている。
ット30、U形バネ32で、本実施形態の「トルク手
段」が形成され、シャフト側プレート26と、テーブル
側プレート28で、「クリック手段」が形成される。
ーブル21をインストルメントパネル1内にケース5に
収納した状態では、テーブル21の前端の爪部15がケ
ース5の奥のロック装置8に係合されるため収納状態が
維持される。また、この状態で、インストルメントパネ
ル1の開口11は、同様の形をしたテーブル21の把手
部23により塞がれるため見映えも良い。
把手部23を押す。すると、プッシュ・プッシュ式のロ
ック装置8が開いて、テーブル21の爪部15との係合
が解除されるため、テーブル21はバネ板9の反発力に
より、車室内R側に若干突出する。次に、突出したテー
ブル21の把手部23を手でつかんで、スライダー14
の後端のヒンジ片12、13が開口11から突出するま
で、テーブル21を引っ張る。スライダー14は、ヒン
ジ片12、13が開口11から突出する位置まで引き出
されると、図示せぬストッパ手段により、その位置でロ
ックされる。
ル21がスライダー14と直線状の格納位置となってい
るため(図7参照)、テーブル21側に固定されたU形
バネ32は、シャフト20の浅いカット面Xに圧接して
いる。従って、この浅いカット面XとU形バネ32との
圧接によるトルクにより、前記状態が維持されている。
に所定の角度θだけ回動させると、U形バネ32がシャ
フト20の深いカット面Yに圧接して、テーブル21は
水平な使用位置となる(図8参照)。このテーブル21
の水平な使用位置は、深いカット面Yとの圧接によるト
ルクにより維持されるため、前記の浅いカット面Yとの
圧接によるトルクよりも大きく、テーブル21の上面に
小物や食べ物等を載せても問題ない。また、テーブル2
1が水平な使用位置になる時に、シャフト側プレート2
6の小孔34が、テーブル側プレート28のボス部33
と係合し(図12参照)、水平な使用位置の位置決めが
行えると共に、操作者の手に節度感を与えるため、操作
者はその感触により使用位置を知ることができる。
1に対して、それを維持するトルクよりも大きな下向き
の荷重Fが加わった場合には、テーブル21は使用位置
よりも下側に回動する(図9参照)。従って、テーブル
21が破損することはなく、テーブル21に荷重Fを加
えたものへの衝撃も緩和する。尚、使用状態から下側に
可動させる場合は、U形バネ32の内面が、深いカット
面Yから、何もないシャフト20の表面に移動すること
になり、両者の間の段差が大きいため、回動に要するト
ルクも大きくなる。これに対し、使用位置から上側に回
動させて、テーブル21を引き出した直後の格納位置に
戻す場合は、深いカット面Yから浅いカット面Xの移動
となり、両者の間の段差が小さいため、回動に要するト
ルクも小さくなる。従って、テーブル21の下側への回
動を阻止する力は強く、テーブル21がケース5と直線
状になっている格納位置から水平な使用位置への回動、
或いはその逆の回動は容易に行える。
ース5から車室内R側に引き出したテーブル21は上下
に回動自在であるため、斜めに引き出したテーブル21
でも、引き出した後に水平な使用位置にすることができ
る。また、テーブル21の水平な使用位置をトルク手段
により確実に維持されため、テーブル21の上面に物を
載せても問題ない。このように、テーブル21を収納す
るケース5の設置角度は水平に限定されず、インストル
メントパネル1内に傾斜状態で設置することができる。
そのため、従来のように、ケース5の設置位置が必ずし
もグローブボックス2を開けた際の空間に限定されず、
グローブボックス2以外のその他の空いているスペース
を選んでテーブル21を収納することができるため、テ
ーブル21のレイアウト自由度が高まる。
ーブボックス2を開ける必要がないためテーブル21の
操作性が良く、また開けたグローブボックス2が乗員に
膝に当たることもないため使用性の面でも優れる。
図である。この実施形態では左右に貫通する長いシャフ
トを廃止し、左右それぞれのヒンジ片35に短シャフト
36を設けた。図13は右側だけの構造を図示している
が、左側も同様である。
スライダー14のヒンジ片35の内側に位置する支持片
37をそれぞれ形成した。ヒンジ片35には長孔35a
が形成され、支持片37にはその長孔35aの外径以上
の直径を有する円孔37aが形成されている。支持片3
7の両側には、それぞれ長孔38aを有する同じ形状の
シャフト側プレート38が設けられている。支持片37
における円孔37aの横には、内側へ向けたボス部39
が形成されており、シャフト側プレート38には、テー
ブル21をスライダー14と直線状にした時に対応する
小孔40と、テーブル21を下側に回動して水平な使用
位置にした時に対応する小孔41が形成されている。ボ
ス部39が内側を向いているため、外側のシャフト側プ
レート38の小孔40、41はボス部39と係合するこ
とはなく、外側のシャフト側プレート38はワッシャ代
わりに使用されているものである。また、内側のシャフ
ト側プレート38の更に内側には高反発力を生じる皿バ
ネ(スプリングでも可)42が設けられている。
フト36は長孔35a、38aに相応する形状の基部4
3と先端のネジ部44から形成されている。そして、短
シャフト36を、ワッシャ45を介してヒンジ片35の
長孔35aに挿入した後、外側のシャフト側プレート3
8、支持片37、内側のシャフト側プレート38、皿バ
ネ42を通してから「固定具」としてのナット46によ
り強く締結される。従って、支持片37に対して内側の
シャフト側プレート38が強く押しつけられた状態とな
る。この実施形態では、短シャフト36、支持片37、
内側のシャフト側プレート38、皿バネ42、ナット4
6で、「トルク手段」と「クリック手段」の両方が構成
される。
ース5から引き出した時は、ボス部39がシャフト側プ
レート38の一方の小孔40に係合している。そして、
そのテーブル21を下側に回動させて使用位置にする
と、ボス部39が他方の小孔41に皿バネ42の反発力
で係合するため、この係合力に起因したトルクでテーブ
ル21の使用位置が維持されると共に、ボス部39が小
孔41と係合する際に一定のクリック効果(位置決め+
節度感)が得られる。また、テーブル21に下向き荷重
が加われば、ボス部39と小孔41との係合が外れ、使
用位置よりも更に下側へ回動して、破損が回避される。
図である。この実施形態ではスライダー14の左右両側
に、それぞれ所定の間隔を介した一対のヒンジ片47、
48を形成した。尚、図14は左側だけの構造を図示し
ているが、右側も同様である。
端に凸部を形成した第1異形孔49が形成されており、
外側のヒンジ片47には円孔47aが形成されている。
テーブル21には前記ヒンジ片47、48間に挿入する
膨出部50が形成されており、該膨出部50内にも前記
第1異形孔49と同じ断面の第2異形孔51が形成され
ている。
及び第2異形孔51と同じ形状の外形を有する第1カム
部53と第2カム部54が予め通され、スプリング55
を介して、先端溝52aに「固定具」としてのストッパ
リング56を締結することにより、一つの集合部品とし
てある。そして、この集合部品を外側のヒンジ片47の
円孔47aから挿入し、テーブル21側の膨出部50の
第2異形孔51を貫通させた後、内側のヒンジ片48の
第1異形孔49内に差し込む。そして、外側のヒンジ片
47の上面の孔57からピン58を挿入し、そのピン5
8を短シャフト52の細孔59に貫通させることによ
り、短シャフト52を固定する。このように固定した状
態で、第1カム部53は第1異形孔49内に位置し、第
2カム部54は第2異形孔51内に位置する。
形成され、第2カム部54には使用位置及び格納位置に
対応する凹部54aが形成されている。この実施形態で
は、短シャフト52、第1異形孔49、第2異形孔5
1、第1カム部53、第2カム部54、スプリング5
5、ストッパリング56で、「トルク手段」と「クリッ
ク手段」の両方が構成される。
ース5から引き出した格納位置では、凸部53aと凹部
54aの一方がスプリング55の反発力で係合してい
る。そして、そのテーブル21を下側に回動させて使用
位置にすると、凸部53aが他方の凹部54aにスプリ
ング55の反発力で係合するため、この係合力に起因し
たトルクでテーブル21の使用位置が維持されると共
に、凸部53aが凹部54aと係合する際に一定のクリ
ック効果が得られる。また、テーブル21に下向き荷重
が加われば、凸部53aと凹部54aとの係合が外れ、
使用位置よりも更に下側へ回動して、破損が回避され
る。尚、テーブル21を格納位置に戻す場合も、凸部5
3aと凹部54aとが係合して一定のクリック効果が得
られる。
態を示す図である。この実施形態ではスライダー60の
左右両側に下向きの側壁61を形成し、該側壁61の後
端部62を「ヒンジ片」として、そこに支持孔62aを
形成している。また、側壁61の後端部62同士は、ス
ライダー60から下向きに形成した後壁63により連結
されている。この後壁63の中央には開口63aが形成
されており、該開口63aからヤジリ形状のストッパ6
4が後向きに突出している。このストッパ64はスプリ
ング65にて後向きに付勢されており、該スプリング6
5に抗して前側へ押し戻すことができる。
挿入可能な幅の膨出部67が形成されいる。この膨出部
67には貫通孔67aが形成されており、側壁61の支
持孔62a及び膨出部67の貫通孔67aにシャフト6
8を通して図示せぬナットで締結することにより、テー
ブル66を上下回動自在に支持することができる。
上下に3本の「係合部」としての溝部69、70、71
が幅方向に沿って形成されている。これらの溝部69、
70、71には、前記ストッパ64の先端がスプリング
65の付勢力により係合可能である。この実施形態で
は、シャフト68、ストッパ64、スプリング65、下
側の溝部71で、「トルク手段」と「クリック手段」の
両方が構成される。
ース5から引き出した時は、ストッパ64の先端が中間
の溝部70に係合した状態になっている。そして、その
テーブル66を下側に回動させて使用位置にすると、ス
トッパ64が下側の溝部71にスプリング65の反発力
で係合するため、この係合力に起因したトルクでテーブ
ル66の使用位置が維持されると共に、ストッパ64が
溝部71と係合する際に一定のクリック効果が得られ
る。また、テーブル66に下向き荷重が加われば、スト
ッパ64と溝部71との係合が外れ、使用位置よりも更
に下側へ回動して、破損が回避される。テーブル66に
上向きの荷重が加わった場合には、逆にストッパ64が
上側の溝部69まで回動して係合し、テーブル66の破
損が回避される。スライダー14の後端下部には、テー
ブル66を上側へ回動させた場合の干渉回避用としての
斜面部72が形成されている。尚、溝部70、71とス
トッパ64の関係は逆の場合でも良く、ストッパ64側
に「溝部」を形成し、テーブル66側に水平な使用位置
を維持するための凸部を形成しても良く、また格納位置
でテーブル66の角度を維持するための凸部を形成して
も良い。
向きにした傾斜状態にしたが、インストルメントパネル
1内の空きスペースに状態によっては、逆の傾斜状態に
しても良い。
ら車室内側に引き出したテーブルは、スライダーに対し
て上下に回動自在であるため、ケース自体はどのような
角度で設置しても、引き出した後にテーブルを使用位置
にすることができる。また、テーブルの使用位置はトル
ク手段により確実に維持されため、テーブルの上面に物
を載せても問題ない。このように、テーブルを収納する
ケースの設置角度は水平に限定されず、インストルメン
トパネル内に前後方向で上下に傾斜させた状態で設置す
ることができる。そのため、従来のように、ケースの設
置位置が必ずしもグローブボックスを開けた際の空間に
限定されず、グローブボックス以外のその他の空いてい
るスペースを選んでテーブルを格納することができるた
め、テーブルのレイアウト自由度が高まる。
ーブボックスを開ける必要がないためテーブルの操作性
が良く、また開けたグローブボックスが乗員の膝に当た
ることもないため使用性の面でも優れる。
に回動自在であるため、テーブルに対して上向き或いは
下向きの大きな荷重が加わっても、テーブルがトルク手
段に抗して回動するだけで、テーブルが破損することは
ない。
段が設けられているため、テーブルを回動させる際に使
用位置を位置決めすることができ、また操作者はテーブ
ルを持つ手に伝わる節度感によりテーブルの使用位置又
は格納位置を知ることができる。
使用位置との間に回動は容易だが、使用位置よりも下側
に回動させる場合には強い力を要する。
深いカット面をU形バネに圧接させることにより、テー
ブルの使用位置を維持するためのトルクを発生させるこ
とができる。深いカット面の下側には浅いカット面があ
るため、両者の段差が小さく、テーブルを使用位置から
上側へ回動させる際のトルクは小さい。逆に、深いカッ
ト面の上側は単なるシャフトの表面になっているため、
両者の段差は大きく、テーブルを使用位置から下側へ回
動させる際のトルクは大きい。従って、テーブルの下側
への回動を阻止する力は強く、テーブルがケースと直線
状になっている状態から水平状態への回動、或いはその
逆の回動は容易に行える。
プレートとテーブル側プレートに形成したボス部と小孔
が係合することによりクリック効果(位置決め+節度
感)が得られる。
該支持片に圧接されるシャフト側プレートに形成したボ
ス部と小孔が係合することにより、クリック効果とトル
ク効果(テーブルを水平に維持するトルク発生)が得ら
れる。
と第2カム部の凸部と凹部が係合することにより、クリ
ック効果とトルク効果が得られる。
係合部が係合することにより、クリック効果とトルク効
果が得られる。
トパネルの斜視図。
を示す分解斜視図。
図。
側面図。
示す概略側面図。
図。
図。
テーブルの斜視図。
Claims (8)
- 【請求項1】 インストルメントパネルの内部に前後方
向で上下に傾斜させた状態で設けられ且つ後端をインス
トルメントパネル表面の開口に臨ませたケースと、 該ケース内に、ケース奥の収納位置から、後端を開口か
ら車室内側に突出させた引出位置まで引き出し自在に設
けられたスライダーと、 該スライダーの後端に上下回動自在に取付けられ、収納
位置ではスライダーと直線状になってケース内に収納さ
れており、引出位置ではスライダーと直線状の格納位置
から水平な使用位置に回動されて水平状態のまま保持可
能なテーブルと、 該テーブルの水平な使用位置を維持するトルクを発生さ
せるためのトルク手段とを備えたことを特徴とする自動
車用テーブル装置。 - 【請求項2】 テーブルの使用位置を位置決めすると共
に、テーブルを持つ操作者の手に使用位置又は格納位置
を知らせる節度感を与えるクリック手段を設けた請求項
1記載の自動車用テーブル装置。 - 【請求項3】 トルク手段が、テーブルを使用位置から
上方へ回動させるトルク値又は格納位置から下方へ回動
させるトルク値のいずれよりも大きいトルク値に設定さ
れている請求項1又は請求項2記載の自動車用テーブル
装置。 - 【請求項4】 トルク手段が、スライダーの後端に回転
不能状態で設けられたテーブル軸支用のシャフトと、該
シャフトに内接するU形バネと、該U形バネをテーブル
に固定するためのブラケットから構成され、前記シャフ
トにテーブルを引き出した直後の格納位置でU形バネに
圧接する浅いカット面と、テーブルを下側に回動させて
水平な使用位置にした際に圧接する深いカット面を形成
した請求項3記載の自動車用テーブル装置。 - 【請求項5】 クリック手段が、シャフトに一体的に固
定されたシャフト側プレートと、テーブルと一体で回動
するテーブル側プレートとから構成され、両者のいずれ
か一方にボス部を形成すると共に、他方にテーブルの使
用位置又は格納位置で前記ボス部に係合する小孔を形成
した請求項2〜4のいずれか1項に記載の自動車用テー
ブル装置。 - 【請求項6】 トルク手段及びクリック手段が、スライ
ダーの後端の左右両側に各々回転不能状態で設けられた
テーブル軸支用の短シャフトと、テーブルの前端の左右
両側に各々設けられ且つ短シャフトが貫通する支持片
と、短シャフトに一体的に固定されたシャフト側プレー
トと、シャフト側プレートを支持片に押圧させるための
皿バネ又はスプリングと、該皿バネ又はスプリングを短
シャフトの先端に固定するための固定具から構成され、
支持片又はシャフト側プレートのいずれか一方にボス部
を形成すると共に、他方にテーブルの使用位置又は格納
位置で前記ボス部に係合する小孔を形成した請求項2記
載の自動車用テーブル装置。 - 【請求項7】 トルク手段及びクリック手段が、スライ
ダーの後端の左右両側に各々設けられた一対のヒンジ片
のうちの一方に形成された第1異形孔と、該一対のヒン
ジ片間で支持されるテーブル前端の膨出部に形成された
第2異形孔と、ヒンジ片間に膨出部を軸支する短シャフ
トと、第1異形孔内に回転不能状態で位置する第1カム
部と、第2異形孔内に回転不能状態で位置する第2カム
部と、第1カム部と第2カム部とを圧接させる皿バネ又
はスプリングと、該皿バネ又はスプリングを短シャフト
の先端に固定するための固定具から形成され、第1カム
部又は第2カム部のいずれか一方に凸部を形成すると共
に、他方にテーブルの使用位置又は格納位置で前記凸部
に係合する凹部を形成した請求項2記載の自動車用テー
ブル装置。 - 【請求項8】 トルク手段及びクリック手段が、スライ
ダーの後端に設けられたテーブル軸支用のシャフトと、
スライダーの後端に後向き状態で設けられたストッパ
と、該ストッパを後向きに付勢するスプリングと、テー
ブルの前端に形成され且つテーブルの使用位置又は格納
位置で前記ストッパの先端と係合する係合部から構成さ
れる請求項2記載の自動車用テーブル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25888398A JP3732017B2 (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 自動車用テーブル装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25888398A JP3732017B2 (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 自動車用テーブル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000085437A true JP2000085437A (ja) | 2000-03-28 |
JP3732017B2 JP3732017B2 (ja) | 2006-01-05 |
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ID=17326362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25888398A Expired - Fee Related JP3732017B2 (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 自動車用テーブル装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3732017B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007283879A (ja) * | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Nifco Inc | シートバック用テーブル |
JP2008113806A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Koito Ind Ltd | 収納棚および座席システム |
JP2014189137A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Nippon Plast Co Ltd | 引き出し装置 |
JP2015131531A (ja) * | 2014-01-10 | 2015-07-23 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用テーブル |
-
1998
- 1998-09-11 JP JP25888398A patent/JP3732017B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
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JP2008113806A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Koito Ind Ltd | 収納棚および座席システム |
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JP3732017B2 (ja) | 2006-01-05 |
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