JP2000080529A - 糸通し方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気紡績機の糸継ぎの際に、細いスピンドル
内に糸を送る時に糸詰まりを起こさない糸通し方法を提
供する。 【解決手段】 糸送り中の糸端がスピンドル先端に到着
するころに一旦糸送りを停止して紡績ノズルからエアー
を噴射して、スピンドル先端部から外向きに空気流を発
生させて、詰まりそうになった糸端でも外部に送り出す
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空気紡績機のピー
シング方法に関するものであり、特にピーシング時に、
パッケージ側の親糸を紡績部へ供給する際の糸通し方法
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、紡績ノズル部の旋回流を利用して
紡績糸を製造する紡績装置において、紡績糸が切断した
場合に、種糸或いは巻き取り部のパッケージから巻き戻
された巻き取り側の親糸を、紡績部に導入してスライバ
の供給を再開し、前記紡績部内において種糸或いは親糸
にスライバ繊維を巻き付かせて紡績を再開するピーシン
グ方法が知られている。（特開平６−１７３１３０）

【０００３】上記の従来例では、パッケージから巻き戻
された紡績糸を親糸としてスピンドル部内を逆走させる
際に、該親糸を把持している一対の送りローラが該スピ
ンドル部の後部に移動して糸送りを行うと共に、該スピ
ンドル部の先端に嵌合して吸引する吸引部材とにより親
糸の糸送りを行っていた。しかし、最近では、スピンド
ル前方の吸引部材を使用せずに、糸送りノズルを使用し
て親糸を送りだす方法が研究されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】スピンドル部内を糸送
りノズルからのエアー噴射により親糸を搬送する際に、
親糸の先端部がばらけていたりするとスピンドル部の細
い内径部に詰まったりする問題があった。

【０００５】本発明は、糸送りノズルを使用して親糸を
搬送する従来のピーシング方法が有する問題点を解決
し、親糸がスピンドル部内に詰まることがなく、確実に
糸継ぎできる糸通し方法を提供することを目的としてい
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１の発明においては、糸切れした紡績糸を継
ぎ合わせるピーシングの際、パッケージ側の親糸をスピ
ンドル部内を逆走させて紡績部に移送する時に、一対の
送りローラと糸送りノズルからのエアー噴射とにより行
う糸通し方法において、糸通しの途中で一旦送りローラ
を停止して紡績ノズル部からのエアー噴射を所定時間行
った後に糸通し動作を再開することを特徴とする。従っ
て、たとえ親糸がスピンドル部内に詰まったとしても、
所定時間紡績ノズルからエアー噴射を行うので、前記詰
まった親糸を外部に排出する方向に吸引力が働いて糸詰
まりが解消されることになる。請求項２の発明において
は、上記紡績部は紡績ノズル部とスピンドル部とから構
成されていて、該スピンドル部は前記紡績ノズル部に接
近した紡績位置と、紡績ノズル部から解離した待機位置
との間で接離自在に構成されており、上記所定時間行わ
れる紡績ノズル部からのエアー噴射は、ピーシングの開
始時には離れていたスピンドル部が紡績ノズル部と再接
合した時に行われることを特徴とする。従って、紡績時
と同様にスピンドル先端部に向けてエアーが噴射される
ことになりスピンドルの内部から外に向かう空気流が発
生し、スピンドル部内に詰まった糸端が確実に外部に排
出されることになる。請求項３の発明においては、上記
糸送りノズルからのエアー噴射が間欠的に行われること
を特徴とする。従って、スピンドル部内に親糸を挿通す
る際に、親糸が詰まりそうになっても間欠的に押し出そ
うとするエアー圧により糸通しの成功率が向上した。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図１な
いし図７に基づいて詳細に説明する。図１は本発明に係
わる紡績部の側面図であってピーシングの際に親糸をス
ピンドル部に導入するところを示す。図２は本発明に係
わる紡績部及びドラフト部の側面図であり、親糸のスピ
ンドル部導入後に圧縮エアーの吹き付けによって前記親
糸をノズル部材の前に送り出したところを示す。図３は
本発明が適用されるピーシング装置のピーシング動作を
説明する側面図である。図４は紡績ユニット一錘分を示
す正面図である。図５はピーシングの際にサクションマ
ウスが糸端を吸引して待機位置にもどった状態を示す斜
視図である。図６は本発明が適用されるピーシング装置
を有する紡績機の全体を示す正面図である。図７は本発
明に係わるタイムチャートを表す図である。

【０００８】先ず本発明が適用される空気紡績機につい
て説明する。図６に示すように、本紡績機は紡績ユニッ
トＵが多数配列された構成となっており、スライバＬが
ドラフト装置Ｄに送られ紡績部Ｓｐにより紡績糸Ｙに形
成された後、該紡績糸ＹはニップローラＲｎ及びスラブ
キャッチャーＺ等を経て巻き取り部Ｗに巻き取られる。
Ｐは糸継ぎを行うピーシング装置であり、紡績機の長手
方向に沿って紡績機の内部下方を走行するように構成さ
れている。

【０００９】図２によりスライバＬが紡績糸Ｙとなって
パッケージ５に形成されるまでの工程を説明する。ドラ
フト装置Ｄは、バックローラＲｂ，サードローラＲｔ，
エプロンを有するセカンドローラＲｓ及びフロントロー
ラＲｆからなる所謂４線式のドラフト装置であって、そ
れぞれ一対のローラから成る。該ドラフト装置Ｄはスラ
イバガイドＴを経て供給されるスライバＬを所定の細さ
に引き延ばす装置であって、各ローラの回転速度を段々
増加することによってドラフトを行う。所定の細さにド
ラフトされたスライバＬは、紡績ノズル部Ｎ及びスピン
ドル部Ｓから構成される紡績部Ｓｐに供給され、該紡績
部Ｓｐにおいて紡績糸Ｙに形成される。スピンドル部Ｓ
はシリンダーＣｓのロッドｒの先端の支持部材ｈに保持
されており、後述するように紡績ノズル部Ｎから分離可
能に構成されている。

【００１０】スピンドル部Ｓの先端は先端部スピンドル
１ａであり、その中心部の糸通路の先端が入口１ｂとな
っている。紡績ノズルＮは複数個の空気噴射孔ｎを有し
ている。該噴射孔ｎから圧縮空気を前記先端部スピンド
ル１ａの先端部に向けて噴射することによって発生する
旋回流によって紡績糸Ｙを形成するがここでは詳述しな
い。

【００１１】次に、上記のような紡績部Ｓｐを有する紡
績ユニットＵが多数配列された紡績機の長手方向に沿っ
て走行するピーシング装置Ｐが、糸切れが発生した紡績
ユニットＵを検出し糸継ぎを行うピーシング方法につい
て、図３乃至図５により詳述する。

【００１２】スラブキャッチャーＺによって糸欠点を検
知した時、又は紡績不良による糸切れを該スラブキャッ
チャーＺが検知した時には、先ずバックローラＲｂの駆
動を制御する電磁クラッチＣｈがオフとなり該バックロ
ーラＲｂへ回転が伝達されなくなってスライバＬの供給
が停止される。そして、その糸切れの信号を感知して、
糸切れの発生した紡績ユニットＵに前記機台内を走行し
ているピーシング装置Ｐが停止してピーシング（糸継
ぎ）を行う。

【００１３】糸切れした紡績ユニットＵは、スライバＬ
の供給が停止され、スピンドル部ＳがシリンダＣｓによ
り紡績ノズルＮから分離され、軸８を支点として回動可
能なクレードルアーム６に保持されているパッケージ５
は巻取ドラム７から分離されて待機状態となっている
が、ここではその機構については詳述しない。又、紡績
部Ｓｐから巻取り部Ｗに紡績糸Ｙを送りだすニップロー
ラＲｎはデリベリーローラＲｄと接離可能に構成されて
いるが、通常は当接しており、ピーシングの際にピーシ
ング装置Ｐに装着されているレバー装置によって機械的
に当接−分離の制御がなされるように構成されている。

【００１４】該ピーシング装置Ｐは、紡績機下部のフレ
ーム１２に渡されたレール１３上を駆動輪１４により走
行可能となっており、回転自在な二対のガイドローラ１
５ａ，１５ｂが紡績機本体に設置されたガイドレール１
６を挟持するように配置されていて該ピーシング装置Ｐ
の姿勢を安定に保っている。前記ピーシング装置Ｐは、
糸切れを起こした紡績ユニットのパッケージ５からパッ
ケージ５に巻き込まれた紡績糸Ｙを巻き戻すためにパッ
ケージ５を巻取ドラム７から離すと共に、その位置にパ
ッケージ５を保持するためのパッケージ押し出し部材
Ｊ，巻取ドラム７から離されたパッケージ５を巻取方向
と反対方向に逆転させるための逆転ローラＲｗ，パッケ
ージ５から紡績糸Ｙの糸端を引き出すための吸引部材Ｓ
ｕ，パッケージ５から引き出された紡績糸Ｙを親糸Ｙａ
として所定の位置で把持し、スピンドル部Ｓのラッパ状
後端部１０に移送するトランスファーアーム部材Ｔａ等
から構成されている。

【００１５】該ピーシング装置Ｐによるピーシング動作
は先ずパッケージ押し出し部材Ｊが図示していないピー
シング装置本体のカム機構によりパッケージ５に当接し
て該パッケージ５の位置決めを行う。それから吸引装置
Ｓｕを構成している糸端サクションマウス１７が回動し
てパッケージ５に接近し、逆転ローラＲｗが該パッケー
ジ５を紡績糸解舒方向に回転させて糸切れして巻き取ら
れた糸端を吸引する。図５に示すように前記サクション
マウス１７はその先端部にパッケージ５の幅に略等しい
長さをした吸引スリット１７ａが形成されており図示し
ていないブロワからの吸引によって糸端を吸引可能とな
っている。

【００１６】図５に示すように、糸端を吸引した前記サ
クションマウス１７が上方に回動して待機状態となる
と、吸引された糸端がガイド部材Ｇｕに案内され所定の
位置に保持された後に，トランスファーアーム部材Ｔａ
が該糸端を受取に行く。該トランスファーアーム部材Ｔ
ａの先端ヘッド部材ｋに含まれる一対の送りローラＲで
ある駆動ローラＲ１と従動ローラＲ２により糸端が把持
されると，ガイド部材Ｇｕに装着されているカッター１
８により糸端を切断し、前記送りローラＲから飛び出て
いる糸端の長さを一定とする。この後、図３に示すよう
にトランスファーアーム部材Ｔａが支点９を回転中心と
して上方に回動して、該糸端（親糸Ｙａ）をスピンドル
部Ｓのラッパ状後端部１０に該糸端を移送する。

【００１７】トランスファーアーム部材Ｔａは図４に示
すように、回動動作を行うモータｍ，水平方向の往復動
を行うシリンダｔ，連結操作部材ｑ，連結部材ｖ及び先
端ヘッド部材ｋ等により構成されている。尚、詳細な機
構説明はここでは行わない。又パッケージ押し出し部材
Ｊによるパッケージ５の位置決め動作、糸端サクション
マウス１７の回動動作は全てピーシング装置Ｐに内蔵さ
れたカム機構によって行われるがここではその詳細につ
いては説明しない。

【００１８】図１により本発明に係わるピーシング方法
について説明する。前記先端ヘッド部材ｋの送りローラ
Ｒに把持された親糸Ｙａがラッパ状後端部１０に案内さ
れ、糸送りノズル３からのエアー噴射と、前記送りロー
ラＲの回転による糸送りとにより該親糸Ｙａをスピンド
ル部Ｓの前方に送り出す。その際、糸送りノズル３から
のエアー噴射は弱目の連続的な噴射でもよいが、間欠的
に噴射する方がより効果的である。

【００１９】スピンドル部Ｓは先端部スピンドル１ａ、
隙間ｋ離れて導管１ｃと糸送りノズル３、ラッパ状後端
部１０として、その周囲を多孔性部材２でカバーした形
状とした。この中間部にフィルタ部材として、空圧部材
のサイレンサーや濾過器に一般的に採用されている焼結
金属エレメントから成るパイプ２ｂを装着したために、
バルブ３ｂを介してエアー供給管３ａから供給された圧
縮エアーは、逆流が発生せずにそのまま前進し、該糸送
りノズル３とラッパ状後端部１０との微小隙間３ｃから
先端部スピンドル１ａに向けて噴出されるが、その大部
分が隙間ｋからフィルタ部材を通して外部へ排出され
る。多孔性部材２は複数の微小な孔２ａを有しているた
めに、前記供給エアーの排出がゆっくり行われることに
なる。そのために、該スピンドル部の中心を流れる空気
流はそのまま保持されて、先端部スピンドル１ａから外
部へ排出されることになり、該中心部の空気流により糸
を搬送することが可能となる。

【００２０】糸送りノズル３とラッパ状後端部１０との
微小隙間３ｃからのエアー噴射は所謂エアーサッカーを
構成しており、前記ラッパ状後端部１０の外気をスピン
ドル内部に吸引する吸引流を発生させる構造となってい
る。導管１ｃは整流管の役目を成し、該導管の中心部に
吸引された外気の通路を形成するものである。つまり、
外気吸引流と共にスピンドル後端部から導入された糸端
は該導管の中心部を走行するように構成されている。

【００２１】糸送りノズル３からのエアー噴射と、前記
送りローラＲの回転による親糸Ｙａの送りが所定時間行
われた後に、一旦スピンドル部Ｓは紡績ノズルＮと接合
する。この時に紡績ノズルＮからエアー噴射を行うと、
該噴射されたエアーが先端部スピンドル１ａの入口部１
ｂの近辺に高速空気流を発生し、結果としてスピンドル
内部から外部に向かう排出流を発生させる。そのため
に、スピンドル内部に詰まりそうになった親糸Ｙａもこ
の排出流により外部へ引き出され易くなる。所定時間紡
績ノズル部からエアー噴射を行った後に、再度スピンド
ル部Ｓをノズル部Ｎから離反して、送りローラＲと糸送
りノズル３を稼働し親糸Ｙａを紡績部Ｓｐから外部に送
り出し吸引管Ｋｕに吸引させる。それからスピンドル部
Ｓと紡績部Ｓｐを接合させてピーシングの準備が完了す
るようになっている。この時に親糸把持部材４にて親糸
Ｙａを軽く押さえてやりながらピーシングを行うと、強
力のある綺麗な糸継ぎ部が得られることになる。

【００２２】上述したピーシング工程の一例を糸切れ発
生時刻Ｔ０から紡績再開時刻Ｔ１に渡って図７に示す。
糸切れが発生した時刻Ｔ０に紡績ノズルＮの噴射が停止
される。その直後のｔ１にスピンドル部Ｓが後退して紡
績ノズルＮから分離する。その後ピーシング装置Ｐが糸
切れを検知して該糸切れ錘に停止し時刻ｔ２にて糸継ぎ
を開始する。該ピーシング装置Ｐに装着された送りロー
ラＲが親糸Ｙａを把持して、スピンドル部Ｓのラッパ状
後端部１０まで移送した後ｔ３に糸送りを開始する。同
時に糸送りノズル３から噴射がはじまり、該送りローラ
Ｒと糸送りノズル３との共働により親糸Ｙａをスピンド
ルＳ内に搬送し先端部スピンドル１ａの方へ移送する。

【００２３】正常に動作して親糸Ｙａが入口部１ｂから
外に僅かに出る時刻ｔ４に前記送りローラＲの送り動作
を中断する。それから時刻ｔ５からｔ７までピンドル部
Ｓを一旦ノズル部Ｓｐに接合する。時刻ｔ５からｔ６ま
での所定時間、紡績ノズルＳから噴射を行う。又はスピ
ンドル内を清掃するために該紡績ノズルの噴射は時刻ｔ
２から行ってもよい。前記スピンドル部Ｓを再分離した
後時刻ｔ８に送りローラＲの送り動作を開始する。該糸
送りを所定時間行って終了する時刻ｔ９にてスピンドル
部Ｓを紡績部Ｓｐに接合して紡績開始準備が完了する。
その後ドラフトローラの駆動を開始すると共に時刻ｔ１
０（Ｔ１と同時刻）に紡績ノズルＮからの空気噴射を開
始して紡績が再開される。

【００２４】このように、本発明においては、ピーシン
グ動作の途中において一旦スピンドル部Ｓとノズル部Ｎ
とを接合して紡績ノズルからエアー噴射を行うようにし
たので、親糸Ｙａの糸通しが正常に行われたものは当然
そのままの状態を保つと共に、一旦途中で引っ掛かった
親糸Ｙａも紡績ノズルからのエアー噴射の際に外部へ引
き出されて、糸通しの成功率が大きく向上した。

【００２５】スピンドル部Ｓを紡績ノズル部Ｎから離反
するのは糸切れの際に糸屑等が詰まる恐れがあるため
に、清掃のために離反するのである。しかし不純物の少
ない糸種等ではわざわざ離反させる必要もない場合も考
えられる。その時にはスピンドル部Ｓは常時紡績ノズル
部Ｎと接合して紡績位置にあるので、所定時間の親糸送
りの後に紡績ノズル部から一定時間エアー噴射を行うよ
うにするとよい。

【００２６】上記したようなピーシング準備が完了した
後に紡績が開始される。紡績の開始は先ず電磁クラッチ
Ｃｈがオンされて、バックローラＲｂが回転を開始して
ドラフト部へスライバＬを供給する。ドラフトされたス
ライバＬはその先端が一旦前記吸引管Ｋｕに吸引され
る。その後パッケージ５が巻き取りドラム７に当接し、
紡績ノズルＮから圧縮エアーが噴射されて紡績開始され
た時に、前記吸引管Ｋｕに吸引されていたスライバＬ
は、親糸Ｙａと合流して紡績部Ｓｐへ引き込まれること
によってピーシング（糸継ぎ）されるようになってい
る。

【００２７】上述したように本発明が適用できる実施例
として空気紡績機を示したが、本発明は空気紡績機以外
の紡績機、例えばオープンエンド精紡機のピーシングに
も適用できるものである。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
空気紡績機の糸継ぎを行うピーシングの際に、パッケー
ジから巻き戻される親糸Ｙａを吸引部材と糸送りローラ
Ｒとでスピンドル内部を逆走させて糸送りする際に、糸
通しの途中で一旦送りローラを停止して紡績ノズル部か
らのエアー噴射を所定時間行った後に糸通し動作を再開
するようにしたので、たとえ親糸がスピンドル部内に詰
まったとしても、所定時間紡績ノズルからエアー噴射を
行うことで、前記詰まった親糸を外部に排出する方向に
吸引力が働いて糸詰まりが解消されることになった。さ
らに、一旦離れていたスピンドル部がノズル部に接合し
た際に紡績ノズルからのエアー噴射を行うようにしたた
めに、スピンドル先端部から外部に向かう排出力が効果
的に発揮できるようになった。又、糸送りノズルからの
エアー噴射を間欠的に行うようにしたために、親糸Ｙａ
の糸通しがさらに安定して行われるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる紡績部の側面図である。

【図２】本発明に係わる紡績部及びドラフト部の側面図
であり、親糸のスピンドル部導入後に圧縮エアーの吹き
付けによって前記親糸をノズル部材の前に送り出したと
ころを示す。

【図３】本発明が適用されるピーシング装置のピーシン
グ動作を説明する側面図である。

【図４】紡績ユニット一錘分を示す正面図である。

【図５】ピーシングの際にサクションマウスが糸端を吸
引して待機位置にもどった状態を示す斜視図である。

【図６】本発明が適用されるピーシング装置を有する紡
績機の全体を示す正面図である。

【図７】本発明に係わるタイムチャートを表す図であ
る。

【符号の説明】

３ 糸送りノズル ５ パッケージ Ｙ 紡績糸 Ｙａ 親糸 Ｓｐ 紡績部 Ｓ スピンドル部 Ｎ 紡績ノズル部 Ｄ ドラフト部 Ｐ ピーシング装置 Ｌ スライバ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 糸切れした紡績糸を継ぎ合わせるピーシ
   ングの際、パッケージ側の親糸をスピンドル部内を逆走
   させて紡績部に移送する時に、一対の送りローラと糸送
   りノズルからのエアー噴射とにより行う糸通し方法にお
   いて、糸通しの途中で一旦送りローラを停止して紡績ノ
   ズル部からのエアー噴射を所定時間行った後に糸通し動
   作を再開することを特徴とする糸通し方法。
2. 【請求項２】 上記紡績部は紡績ノズル部とスピンドル
   部とから構成されていて、該スピンドル部は前記紡績ノ
   ズル部に接近した紡績位置と、紡績ノズル部から解離し
   た待機位置との間で接離自在に構成されており、上記所
   定時間行われる紡績ノズル部からのエアー噴射は、ピー
   シングの開始時には離れていたスピンドル部が紡績ノズ
   ル部と再接合した時に行われることを特徴とする請求項
   １に記載の糸通し方法。
3. 【請求項３】 上記糸送りノズルからのエアー噴射が間
   欠的に行われることを特徴とする請求項１又は２に記載
   の糸通し方法。