JP2000076690A - 光学ヘッド装置 - Google Patents
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- JP2000076690A JP2000076690A JP10244465A JP24446598A JP2000076690A JP 2000076690 A JP2000076690 A JP 2000076690A JP 10244465 A JP10244465 A JP 10244465A JP 24446598 A JP24446598 A JP 24446598A JP 2000076690 A JP2000076690 A JP 2000076690A
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 15
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 13
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
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- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
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Landscapes
- Optical Head (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 レーザ光を変調回折格子によって3ビームに
回折した後に記録媒体の記録面に光スポットとして集光
させ、両側の光スポットに非点収差を発生させる光学ヘ
ッド装置において、光学素子の位置調整を簡単に行える
ようにすること。 【解決手段】 光学ヘッド装置では、レーザ光源2から
のレーザ光Lを変調回折格子5によって3ビームに回折
し、記録媒体4の記録面4aに形成される+−1次光の
光スポットb、cに非点収差を発生させる。記録媒体4
からの戻り3ビームを回折格子6でそれぞれ3ビームに
回折して得られた+−1次光によって形成される戻り光
の光スポットa1、a2からRF信号を検出する。光ス
ポットb1、c1の非点収差の変化に基づきFE、TE
信号を形成する。FE、TE信号用の光検出器36、3
7はレーザ光源2の片側にのみ形成されているので、両
側に配置されている場合に比べて、光スポットb1、c
1を光検出器の適切な位置に形成するための光学素子間
の位置調整が簡単になる。
回折した後に記録媒体の記録面に光スポットとして集光
させ、両側の光スポットに非点収差を発生させる光学ヘ
ッド装置において、光学素子の位置調整を簡単に行える
ようにすること。 【解決手段】 光学ヘッド装置では、レーザ光源2から
のレーザ光Lを変調回折格子5によって3ビームに回折
し、記録媒体4の記録面4aに形成される+−1次光の
光スポットb、cに非点収差を発生させる。記録媒体4
からの戻り3ビームを回折格子6でそれぞれ3ビームに
回折して得られた+−1次光によって形成される戻り光
の光スポットa1、a2からRF信号を検出する。光ス
ポットb1、c1の非点収差の変化に基づきFE、TE
信号を形成する。FE、TE信号用の光検出器36、3
7はレーザ光源2の片側にのみ形成されているので、両
側に配置されている場合に比べて、光スポットb1、c
1を光検出器の適切な位置に形成するための光学素子間
の位置調整が簡単になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVD等の
光記録媒体の記録再生を行うための光学ヘッド装置に関
するものである。
光記録媒体の記録再生を行うための光学ヘッド装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】光学ヘッド装置においては、その光源か
ら出射したレーザ光を対物レンズを介して、光記録媒体
の記録面に光スポットとして集光させ、そこを反射した
戻り光を光検出器によって検出して当該光記録媒体に記
録された情報を再生している。また、これと同時に、レ
ーザ光を焦点ずれを伴うことなく記録面に集光させるよ
うに対物レンズのフォーカシング方向の位置を制御して
いる。さらには、レーザ光が記録面のトラックを正確に
走査するように対物レンズのトラッキング方向の位置も
制御している。これらのトラッキングおよびフォーカシ
ング制御は、光記録媒体からの戻り光からトラッキング
エラーおよびフォーカシングエラーに対応する光情報を
検出して当該光情報に基づき行われる。
ら出射したレーザ光を対物レンズを介して、光記録媒体
の記録面に光スポットとして集光させ、そこを反射した
戻り光を光検出器によって検出して当該光記録媒体に記
録された情報を再生している。また、これと同時に、レ
ーザ光を焦点ずれを伴うことなく記録面に集光させるよ
うに対物レンズのフォーカシング方向の位置を制御して
いる。さらには、レーザ光が記録面のトラックを正確に
走査するように対物レンズのトラッキング方向の位置も
制御している。これらのトラッキングおよびフォーカシ
ング制御は、光記録媒体からの戻り光からトラッキング
エラーおよびフォーカシングエラーに対応する光情報を
検出して当該光情報に基づき行われる。
【0003】トラッキングエラーの検出方法としては、
一般に3ビーム法が採用されている。3ビーム法では、
レーザ光を回折格子等によって記録面のトラック方向に
向けて3ビームに分割し、これらに含まれる+−1次光
の反射光に基づき、トラッキングエラー(TE)信号を
生成している。
一般に3ビーム法が採用されている。3ビーム法では、
レーザ光を回折格子等によって記録面のトラック方向に
向けて3ビームに分割し、これらに含まれる+−1次光
の反射光に基づき、トラッキングエラー(TE)信号を
生成している。
【0004】フォーカシングエラー(FE)信号の検出
方法としては、例えば、円筒レンズ(シリンドリカルレ
ンズ)を用いた非点収差法、ホログラム素子を用いたナ
イフエッジ法あるいはスポットサイズ法等が知られてい
る。これらの方法においては、光記録媒体からの戻り光
に、非点収差等のフォーカシングエラー成分を光学的に
含ませ、このエラー成分を光検出器で検出するようにし
ている。
方法としては、例えば、円筒レンズ(シリンドリカルレ
ンズ)を用いた非点収差法、ホログラム素子を用いたナ
イフエッジ法あるいはスポットサイズ法等が知られてい
る。これらの方法においては、光記録媒体からの戻り光
に、非点収差等のフォーカシングエラー成分を光学的に
含ませ、このエラー成分を光検出器で検出するようにし
ている。
【0005】非点収差法によるFE信号の検出方法にお
いては、受光面が4分割された4分割型光検出器が使用
され、4分割された各受光面での受光量に基づき、FE
信号と共に、記録(RF)信号を検出している。しか
し、この4分割型光検出器は受光面に分割不感帯ができ
るので、RF信号を検出する場合には、それが原因とな
ってRF信号の高域周波数特性が劣化する恐れがある。
また、ナイフエッジ法やスポットサイズ法によるFE信
号の検出方法においても、分割型光検出器を用いるた
め、同様のRF信号の劣化の恐れがある。
いては、受光面が4分割された4分割型光検出器が使用
され、4分割された各受光面での受光量に基づき、FE
信号と共に、記録(RF)信号を検出している。しか
し、この4分割型光検出器は受光面に分割不感帯ができ
るので、RF信号を検出する場合には、それが原因とな
ってRF信号の高域周波数特性が劣化する恐れがある。
また、ナイフエッジ法やスポットサイズ法によるFE信
号の検出方法においても、分割型光検出器を用いるた
め、同様のRF信号の劣化の恐れがある。
【0006】本出願人は、このような弊害を回避できる
光学ヘッド装置を特開平8−167037号公報におい
て提案している。この公開公報に開示された光学ヘッド
装置では、光源から出射されたレーザ光を変調回折格子
によって3ビームに回折した後に記録媒体の記録面に光
スポットとして集光させ、両側の光スポットに非点収差
を発生させる。この非点収差が付与された光スポットに
対応する反射光を検出してFE信号およびTE信号を生
成するようにしている。
光学ヘッド装置を特開平8−167037号公報におい
て提案している。この公開公報に開示された光学ヘッド
装置では、光源から出射されたレーザ光を変調回折格子
によって3ビームに回折した後に記録媒体の記録面に光
スポットとして集光させ、両側の光スポットに非点収差
を発生させる。この非点収差が付与された光スポットに
対応する反射光を検出してFE信号およびTE信号を生
成するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、光学ヘッド装
置では、フォーカシングエラーおよびトラッキングエラ
ーを正確に反映したFE信号およびTE信号を検出する
ことが重要であり、したがって、記録面からの戻り光を
受光面上の適切な位置に光スポットとして集光させる必
要がある。このため、回折格子によってレーザ光を3ビ
ームに分離する形式の光学ヘッド装置では、戻り光の集
光位置が最適な位置となるように、回折格子等の光学素
子間の位置調整が行われる。この位置調整を容易に行う
ことができれば、光学ヘッド装置の光学系の組み立てを
効率良く行うことができる。
置では、フォーカシングエラーおよびトラッキングエラ
ーを正確に反映したFE信号およびTE信号を検出する
ことが重要であり、したがって、記録面からの戻り光を
受光面上の適切な位置に光スポットとして集光させる必
要がある。このため、回折格子によってレーザ光を3ビ
ームに分離する形式の光学ヘッド装置では、戻り光の集
光位置が最適な位置となるように、回折格子等の光学素
子間の位置調整が行われる。この位置調整を容易に行う
ことができれば、光学ヘッド装置の光学系の組み立てを
効率良く行うことができる。
【0008】そこで、本発明の課題は、レーザ光を変調
回折格子によって3ビームに回折した後に記録媒体の記
録面に光スポットとして集光させ、両側の光スポットに
非点収差を発生させる形式の光学ヘッド装置において、
光学素子間の位置調整を容易に行えるようにすることに
ある。
回折格子によって3ビームに回折した後に記録媒体の記
録面に光スポットとして集光させ、両側の光スポットに
非点収差を発生させる形式の光学ヘッド装置において、
光学素子間の位置調整を容易に行えるようにすることに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の光学ヘッド装置では、レーザ光源と、この
レーザ光源から出射されたレーザ光を光記録媒体の記録
面に集光させる対物レンズと、前記記録面で反射した戻
り光を検出する光検出手段とを有する光学ヘッド装置に
おいて、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を0次
光および+−1次光を含む3ビームに分割し、当該+−
1次光に対して非点収差を発生させる変調回折格子と、
前記記録面で反射した戻り3ビームを前記光検出手段に
導く導光素子とを有し、前記光検出手段は、前記戻り3
ビームに含まれる0次光を受光する記録信号再生用の第
1の光検出部と、前記戻り3ビームに含まれる+−1次
光を受光して当該+−1次光に含まれる非点収差に基づ
きフォーカシングエラー信号を検出する第2の光検出部
とを備えており、前記第2の光検出部は前記レーザ光源
の片側に配置されていることを特徴とする。
め、本発明の光学ヘッド装置では、レーザ光源と、この
レーザ光源から出射されたレーザ光を光記録媒体の記録
面に集光させる対物レンズと、前記記録面で反射した戻
り光を検出する光検出手段とを有する光学ヘッド装置に
おいて、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を0次
光および+−1次光を含む3ビームに分割し、当該+−
1次光に対して非点収差を発生させる変調回折格子と、
前記記録面で反射した戻り3ビームを前記光検出手段に
導く導光素子とを有し、前記光検出手段は、前記戻り3
ビームに含まれる0次光を受光する記録信号再生用の第
1の光検出部と、前記戻り3ビームに含まれる+−1次
光を受光して当該+−1次光に含まれる非点収差に基づ
きフォーカシングエラー信号を検出する第2の光検出部
とを備えており、前記第2の光検出部は前記レーザ光源
の片側に配置されていることを特徴とする。
【0010】本発明の光学ヘッド装置では、第2の光検
出部をレーザ光源の片側にのみ配置してあるので、その
両側に第2の光検出部を配置した場合に比べて、第2の
光検出部の最適位置に戻り光スポットを位置させるため
に行われる、変調回折格子、導光素子等の光学素子の取
り付け時の位置調整が容易になる。
出部をレーザ光源の片側にのみ配置してあるので、その
両側に第2の光検出部を配置した場合に比べて、第2の
光検出部の最適位置に戻り光スポットを位置させるため
に行われる、変調回折格子、導光素子等の光学素子の取
り付け時の位置調整が容易になる。
【0011】ここで、前記変調回折格子による回折方向
が、前記光記録媒体の記録面におけるトラック方向とな
るようにすれば、+−1次光の戻り光に基づきTE信号
を検出できる。従って、フォーカシングエラー検出用の
光検出部をトラッキングエラー検出用の光検出部として
兼用できる。
が、前記光記録媒体の記録面におけるトラック方向とな
るようにすれば、+−1次光の戻り光に基づきTE信号
を検出できる。従って、フォーカシングエラー検出用の
光検出部をトラッキングエラー検出用の光検出部として
兼用できる。
【0012】次に、前記導光素子として、前記変調回折
格子による回折方向(記録面におけるトラック方向)と
直交する方向に前記戻り3ビームのそれぞれを回折する
回折格子を採用した場合は、前記第1の光検出部とし
て、前記回折格子による回折方向において前記レーザ光
源の両側に配置した2つの光検出器を備えたものを採用
し、前記第2の光検出器として、前記変調回折格子によ
る回折方向(記録面におけるトラック方向)において、
前記第1の光検出部の一方の光検出器の両側に配置した
2つの光検出器を備えたものを採用することができる。
この場合には、前記第1の光検出部の光検出器に、前記
戻り3ビームに含まれる0次光を前記回折格子により回
折して得られる+−1次光を導びき、前記第2の光検出
部の光検出器に前記戻り3ビームに含まれる+−1次光
を前記回折格子により回折して得られる+1次光または
−1次光を導けばよい。
格子による回折方向(記録面におけるトラック方向)と
直交する方向に前記戻り3ビームのそれぞれを回折する
回折格子を採用した場合は、前記第1の光検出部とし
て、前記回折格子による回折方向において前記レーザ光
源の両側に配置した2つの光検出器を備えたものを採用
し、前記第2の光検出器として、前記変調回折格子によ
る回折方向(記録面におけるトラック方向)において、
前記第1の光検出部の一方の光検出器の両側に配置した
2つの光検出器を備えたものを採用することができる。
この場合には、前記第1の光検出部の光検出器に、前記
戻り3ビームに含まれる0次光を前記回折格子により回
折して得られる+−1次光を導びき、前記第2の光検出
部の光検出器に前記戻り3ビームに含まれる+−1次光
を前記回折格子により回折して得られる+1次光または
−1次光を導けばよい。
【0013】一方、前記回折格子は、前記変調回折格子
と前記対物レンズの間に配置して、前記戻り3ビームの
それぞれを回折して得られる+−1次光が前記変調回折
格子を通過しないように設定しておくことが望ましい。
この理由は、+−1次光が、変調回折格子を通過して再
度変調および回折されて光量が低下してしまうことを回
避できるからである。
と前記対物レンズの間に配置して、前記戻り3ビームの
それぞれを回折して得られる+−1次光が前記変調回折
格子を通過しないように設定しておくことが望ましい。
この理由は、+−1次光が、変調回折格子を通過して再
度変調および回折されて光量が低下してしまうことを回
避できるからである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明を
適用した光学ヘッド装置を説明する。
適用した光学ヘッド装置を説明する。
【0015】図1には、本発明による光学ヘッド装置の
光学系の概略構成を示してある。本例の光学ヘッド装置
1は、レーザ光源2から出射されたレーザ光Lを変調回
折格子5によって3ビームに回折した後に対物レンズ3
を介して光記録媒体4の記録面4aに光スポットとして
集光させ、両側の光スポットに非点収差を発生させる。
光学系の概略構成を示してある。本例の光学ヘッド装置
1は、レーザ光源2から出射されたレーザ光Lを変調回
折格子5によって3ビームに回折した後に対物レンズ3
を介して光記録媒体4の記録面4aに光スポットとして
集光させ、両側の光スポットに非点収差を発生させる。
【0016】レーザ光源2と対物レンズ3の間の光路上
には、レーザ光源2の側から変調回折格子5および回折
格子6がこの順序で配列されている。本例では、ガラス
基板7を挟み、一方の面に変調回折格子5が形成され、
他方の面に回折格子6が形成されている。また、本例の
回折格子6は偏光性回折格子である。図1(B)および
(C)には、それぞれ、変調回折格子5の格子パターン
および回折格子6の格子パターンを示してあり、これら
の回折方向は直交する方向となっている。また、変調回
折格子5による回折方向は光記録媒体4における記録面
4aのトラック方向となっている。
には、レーザ光源2の側から変調回折格子5および回折
格子6がこの順序で配列されている。本例では、ガラス
基板7を挟み、一方の面に変調回折格子5が形成され、
他方の面に回折格子6が形成されている。また、本例の
回折格子6は偏光性回折格子である。図1(B)および
(C)には、それぞれ、変調回折格子5の格子パターン
および回折格子6の格子パターンを示してあり、これら
の回折方向は直交する方向となっている。また、変調回
折格子5による回折方向は光記録媒体4における記録面
4aのトラック方向となっている。
【0017】回折格子6の対物レンズ3の側には1/4
波長板8が配置されている。本例では、レーザ光Lは変
調回折格子5によって回折作用を受けるが、回折格子6
によっては回折作用を受けないように、レーザ光Lの偏
光方向と回折格子6の配向方向が設定されている。レー
ザ光Lは1/4波長板8を通過して円偏光となり、記録
媒体4の記録面4aで反射された後に再度1/4波長板
8を通過して再び直線偏光に戻るが、偏光方向が直交す
る方向になる。このために、記録媒体4からの戻り光
は、回折格子6による回折作用を受ける。
波長板8が配置されている。本例では、レーザ光Lは変
調回折格子5によって回折作用を受けるが、回折格子6
によっては回折作用を受けないように、レーザ光Lの偏
光方向と回折格子6の配向方向が設定されている。レー
ザ光Lは1/4波長板8を通過して円偏光となり、記録
媒体4の記録面4aで反射された後に再度1/4波長板
8を通過して再び直線偏光に戻るが、偏光方向が直交す
る方向になる。このために、記録媒体4からの戻り光
は、回折格子6による回折作用を受ける。
【0018】記録媒体4からの戻り光は、回折格子6に
よって回折された後に、光検出装置10によって受光さ
れる。光検出装置10による受光量に基づき、RF信号
が検出され、また、FE信号およびTE信号が検出され
る。
よって回折された後に、光検出装置10によって受光さ
れる。光検出装置10による受光量に基づき、RF信号
が検出され、また、FE信号およびTE信号が検出され
る。
【0019】図1(D)に示すように、光検出装置10
はシリコン等からなる半導体基板11を有している。こ
の半導体基板11の表面にはレーザ光源2が搭載され、
また、その表面には記録面4aからの戻り光を検出する
複数の光検出器が作り込まれている。
はシリコン等からなる半導体基板11を有している。こ
の半導体基板11の表面にはレーザ光源2が搭載され、
また、その表面には記録面4aからの戻り光を検出する
複数の光検出器が作り込まれている。
【0020】図2(A)に示すように、レーザ光源2は
半導体基板11の表面部分の略中央に配置されている。
このレーザ光源2は半導体基板11の表面部分に固定さ
れた半導体基板等からなるサブマウント21を備えてい
る。このサブマウント21の上面にはレーザダイオード
チップ22が載置されている。このレーザダイオードチ
ップ22の出射光軸22Lは半導体基板11の基板面と
平行な方向に設定されている。半導体基板11の表面部
分において、レーザダイオードチップ22の出射端面2
2aと出射光軸22Lの方向に所定の距離だけ離れた位
置には、三角柱状のマイクロミラー23が接着剤等によ
って固定されている。このマイクロミラー23はレーザ
ダイオードチップ22の出射光軸22Lに対して45度
傾斜した反射面23aを備えている。この反射面23a
はレーザダイオードチップ22の出射端面22aと対峙
している。従って、レーザダイオードチップ22の出射
端面22aから射出されたレーザ光Lは、反射面23a
で半導体基板11の表面に垂直な方向に立ち上げられ
る。
半導体基板11の表面部分の略中央に配置されている。
このレーザ光源2は半導体基板11の表面部分に固定さ
れた半導体基板等からなるサブマウント21を備えてい
る。このサブマウント21の上面にはレーザダイオード
チップ22が載置されている。このレーザダイオードチ
ップ22の出射光軸22Lは半導体基板11の基板面と
平行な方向に設定されている。半導体基板11の表面部
分において、レーザダイオードチップ22の出射端面2
2aと出射光軸22Lの方向に所定の距離だけ離れた位
置には、三角柱状のマイクロミラー23が接着剤等によ
って固定されている。このマイクロミラー23はレーザ
ダイオードチップ22の出射光軸22Lに対して45度
傾斜した反射面23aを備えている。この反射面23a
はレーザダイオードチップ22の出射端面22aと対峙
している。従って、レーザダイオードチップ22の出射
端面22aから射出されたレーザ光Lは、反射面23a
で半導体基板11の表面に垂直な方向に立ち上げられ
る。
【0021】なお、レーザ光源2としては、サブマウン
ト21およびマイクロミラー23を備えたものの代わり
に、図2(B)に示すように、半導体基板11のサブマ
ウント21が固定されるべき部分に凹状のチップ取付け
部24をエッチングによって形成し、この底面部分にレ
ーザダイオードチップ22を固定した構成のレーザ光源
2aであっても良い。この場合、レーザダイオードチッ
プ22の出射端面22aと対峙する壁面24aをレーザ
ダイオードチップ22の出射光軸22Lに対して45度
傾斜する反射面とすれば良い。このようにすれば、レー
ザダイオードチップ22から射出されたレーザ光Lを、
壁面24aで半導体基板2の表面に垂直な方向に立ち上
げることができる。
ト21およびマイクロミラー23を備えたものの代わり
に、図2(B)に示すように、半導体基板11のサブマ
ウント21が固定されるべき部分に凹状のチップ取付け
部24をエッチングによって形成し、この底面部分にレ
ーザダイオードチップ22を固定した構成のレーザ光源
2aであっても良い。この場合、レーザダイオードチッ
プ22の出射端面22aと対峙する壁面24aをレーザ
ダイオードチップ22の出射光軸22Lに対して45度
傾斜する反射面とすれば良い。このようにすれば、レー
ザダイオードチップ22から射出されたレーザ光Lを、
壁面24aで半導体基板2の表面に垂直な方向に立ち上
げることができる。
【0022】再び図1(D)に戻って説明する。半導体
基板11の表面部分には、2つの光検出器32、33を
備えたRF信号検出用の光検出部(第1の光検出部)3
1と、2つの光検出器36、37を備えたフォーカシン
グエラーおよびトラッキングエラー検出用の光検出部
(第2の光検出部)35が作り込まれている。RF信号
検出用の光検出部31の2つの光検出器32、33は、
記録面4aにおけるトラック方向に直交する方向におい
て、レーザ光源2を挟み左右対称に配列されている。フ
ォーカシングエラーおよびトラッキングエラー検出用の
光検出部35の2つの光検出器36、37は、記録面4
aにおけるトラック方向において、RF信号検出用の光
検出部31の光検出器32の両側に配列されている。
基板11の表面部分には、2つの光検出器32、33を
備えたRF信号検出用の光検出部(第1の光検出部)3
1と、2つの光検出器36、37を備えたフォーカシン
グエラーおよびトラッキングエラー検出用の光検出部
(第2の光検出部)35が作り込まれている。RF信号
検出用の光検出部31の2つの光検出器32、33は、
記録面4aにおけるトラック方向に直交する方向におい
て、レーザ光源2を挟み左右対称に配列されている。フ
ォーカシングエラーおよびトラッキングエラー検出用の
光検出部35の2つの光検出器36、37は、記録面4
aにおけるトラック方向において、RF信号検出用の光
検出部31の光検出器32の両側に配列されている。
【0023】ここで、RF信号検出用の光検出器31の
2つの光検出器32、33は非分割型光検出器である。
すなわち、光検出器32、33は、それぞれ、単独の受
光面32a、33aを備えている。これに対して、フォ
ーカシングエラーおよびトラッキングエラー検出用の光
検出器35の2つの光検出器36、37は、3分割型の
光検出器である。すなわち、光検出器36は3つの受光
面36a、36bおよび36cを備えており、同様に、
光検出器37も3つの受光面37a、37bおよび37
cを備えている。
2つの光検出器32、33は非分割型光検出器である。
すなわち、光検出器32、33は、それぞれ、単独の受
光面32a、33aを備えている。これに対して、フォ
ーカシングエラーおよびトラッキングエラー検出用の光
検出器35の2つの光検出器36、37は、3分割型の
光検出器である。すなわち、光検出器36は3つの受光
面36a、36bおよび36cを備えており、同様に、
光検出器37も3つの受光面37a、37bおよび37
cを備えている。
【0024】図3には、変調回折格子5による出射光の
回折作用、回折格子6による戻り光の回折作用、および
記録面上および光検出器の受光面上に形成される光スポ
ットの状態を示してある。図1および図3を参照して、
本例の光学ヘッド装置1における光信号の検出動作を説
明する。
回折作用、回折格子6による戻り光の回折作用、および
記録面上および光検出器の受光面上に形成される光スポ
ットの状態を示してある。図1および図3を参照して、
本例の光学ヘッド装置1における光信号の検出動作を説
明する。
【0025】レーザ光源2からのレーザ光Lは、まず、
変調回折格子5を通過して回折作用を受け、主として、
0次光L(0)および+−1次光L(+1)、L(−
1)の3ビームに分割される。変調回折格子5の回折方
向は記録媒体4の記録面4aにおけるトラック4bの方
向となるように設定されている。
変調回折格子5を通過して回折作用を受け、主として、
0次光L(0)および+−1次光L(+1)、L(−
1)の3ビームに分割される。変調回折格子5の回折方
向は記録媒体4の記録面4aにおけるトラック4bの方
向となるように設定されている。
【0026】分割された3ビームは、回折格子6を素通
りした後、1/4波長板8を通過して円偏光に変換され
た後に、対物レンズ3に入射する。対物レンズ3を介し
て、3ビームは記録媒体4の記録面4aに形成されてい
る記録トラック4b上に光スポットa、b、cとして集
光する。
りした後、1/4波長板8を通過して円偏光に変換され
た後に、対物レンズ3に入射する。対物レンズ3を介し
て、3ビームは記録媒体4の記録面4aに形成されてい
る記録トラック4b上に光スポットa、b、cとして集
光する。
【0027】記録媒体4で反射した戻り3ビームLr
(0)、Lr(+1)、Lr(−1)は、対物レンズ3
を経て1/4波長板8に戻り、ここを通過して、再び直
線偏光に変換される。しかるに、これらの戻り3ビーム
の偏光方向はレーザ光Lとは直交する方向に切り換わっ
ている。この結果、戻り3ビームLr(0)、Lr(+
1)、Lr(−1)は、回折格子6を通過する際に回折
作用を受けて、それぞれ3ビームに回折される。この回
折方向は、変調回折格子5の回折方向とは直交する方
向、すなわち、記録面4aにおけるトラック方向に直交
する方向となるように設定されている。
(0)、Lr(+1)、Lr(−1)は、対物レンズ3
を経て1/4波長板8に戻り、ここを通過して、再び直
線偏光に変換される。しかるに、これらの戻り3ビーム
の偏光方向はレーザ光Lとは直交する方向に切り換わっ
ている。この結果、戻り3ビームLr(0)、Lr(+
1)、Lr(−1)は、回折格子6を通過する際に回折
作用を受けて、それぞれ3ビームに回折される。この回
折方向は、変調回折格子5の回折方向とは直交する方
向、すなわち、記録面4aにおけるトラック方向に直交
する方向となるように設定されている。
【0028】この結果、戻り3ビームに含まれる0次光
Lr(0)は、0次光Lr(0)0、および+−1次光
Lr(0)+1、Lr(0)−1の3ビームに回折され
る。同様に、+1次光Lr(+1)は、0次光Lr(+
1)0、および+−1次光Lr(+1)+1、Lr(+
1)−1の3ビームに回折され、−1次光Lr(−1)
は、0次光Lr(−1)0、および+−1次光Lr(−
1)+1、Lr(−1)−1の3ビームに回折される。
Lr(0)は、0次光Lr(0)0、および+−1次光
Lr(0)+1、Lr(0)−1の3ビームに回折され
る。同様に、+1次光Lr(+1)は、0次光Lr(+
1)0、および+−1次光Lr(+1)+1、Lr(+
1)−1の3ビームに回折され、−1次光Lr(−1)
は、0次光Lr(−1)0、および+−1次光Lr(−
1)+1、Lr(−1)−1の3ビームに回折される。
【0029】これらの回折光のうち、+1次光Lr
(0)+1は、RF信号検出用の光検出部31を構成し
ている光検出器33の受光面33aに光スポットa2と
して集光する。−1次光Lr(0)−1は、RF信号検
出用の光検出部31を構成している光検出器32の受光
面32aに光スポットa1として集光する。−1次光L
r(+1)−1は、フォーカシングエラーおよびトラッ
キングエラー信号検出用の光検出部35を構成している
光検出器37の受光面に光スポットb1として集光す
る。−1次光Lr(−1)−1は、フォーカシングエラ
ーおよびトラッキングエラー信号検出用の光検出部35
を構成している光検出器36の受光面に光スポットc1
として集光する。
(0)+1は、RF信号検出用の光検出部31を構成し
ている光検出器33の受光面33aに光スポットa2と
して集光する。−1次光Lr(0)−1は、RF信号検
出用の光検出部31を構成している光検出器32の受光
面32aに光スポットa1として集光する。−1次光L
r(+1)−1は、フォーカシングエラーおよびトラッ
キングエラー信号検出用の光検出部35を構成している
光検出器37の受光面に光スポットb1として集光す
る。−1次光Lr(−1)−1は、フォーカシングエラ
ーおよびトラッキングエラー信号検出用の光検出部35
を構成している光検出器36の受光面に光スポットc1
として集光する。
【0030】なお、図3(A)に示すように、+1次光
Lr(+1)+1、Lr(−1)+1は、−1次光Lr
(+1)−1、Lr(−1)−1とレーザ光源2を挟ん
で左右対称の位置に光スポットb2、c2を形成する。
但し、光学ヘッド装置1では、これらの光スポットb
2、c2が形成される位置には光検出器が形成されてい
ないので、+1次光Lr(+1)+1、Lr(−1)+
1はRF信号、FE信号およびTE信号の生成には関与
しない。
Lr(+1)+1、Lr(−1)+1は、−1次光Lr
(+1)−1、Lr(−1)−1とレーザ光源2を挟ん
で左右対称の位置に光スポットb2、c2を形成する。
但し、光学ヘッド装置1では、これらの光スポットb
2、c2が形成される位置には光検出器が形成されてい
ないので、+1次光Lr(+1)+1、Lr(−1)+
1はRF信号、FE信号およびTE信号の生成には関与
しない。
【0031】ここで、本例においては、+1次光Lr
(0)+1、Lr(+1)+1、Lr(−1)−1が変
調回折格子5を通過しないように、回折格子6による回
折方向、および回折格子6と変調回折格子5の間の光路
長が設定されている。
(0)+1、Lr(+1)+1、Lr(−1)−1が変
調回折格子5を通過しないように、回折格子6による回
折方向、および回折格子6と変調回折格子5の間の光路
長が設定されている。
【0032】本例の光学ヘッド装置1では、レーザ光L
を変調回折格子5を用いて回折して3ビームとしてい
る。この結果、図4から分かるように、記録面4aを除
いて考えた場合のメリジオナル像面の位置は破線4a1
で示す位置となり、記録面4aによる反射後のメリジオ
ナル像面は破線4a2で示す位置となる。このために、
記録媒体4の記録面上に形成される各ビームの光スポッ
トのうち、両側に位置している光スポットb、cには非
点収差が発生する。これらの光スポットの戻り光による
各光検出器の受光面の側におけるメリジオナル像面は破
線10aで示す位置となる。従って、これらの光スポッ
トの戻り光が結像することによって光検出器の受光面に
形成される光スポットb1と、光スポットc1における
メリジオナル非点収差の横収差の幅は焦点ずれの方向に
応じて、逆方向に変化する。なお、光スポットb2と光
スポットc2におけるメリジオナル非点収差の横収差の
幅も焦点ずれの方向に応じて、逆方向に変化する。
を変調回折格子5を用いて回折して3ビームとしてい
る。この結果、図4から分かるように、記録面4aを除
いて考えた場合のメリジオナル像面の位置は破線4a1
で示す位置となり、記録面4aによる反射後のメリジオ
ナル像面は破線4a2で示す位置となる。このために、
記録媒体4の記録面上に形成される各ビームの光スポッ
トのうち、両側に位置している光スポットb、cには非
点収差が発生する。これらの光スポットの戻り光による
各光検出器の受光面の側におけるメリジオナル像面は破
線10aで示す位置となる。従って、これらの光スポッ
トの戻り光が結像することによって光検出器の受光面に
形成される光スポットb1と、光スポットc1における
メリジオナル非点収差の横収差の幅は焦点ずれの方向に
応じて、逆方向に変化する。なお、光スポットb2と光
スポットc2におけるメリジオナル非点収差の横収差の
幅も焦点ずれの方向に応じて、逆方向に変化する。
【0033】すなわち、図3(D)に示すように、焦点
があっている状態では、光スポットb1と、光スポット
c1は同一寸法の楕円形になる。これに対して、前焦点
位置では、光スポットb1の幅が狭くなるのに対して、
光スポットc1の側は幅が広くなる。逆に、後焦点位置
では、光スポットb1の幅は狭くなる。なお、光スポッ
トb2、c2の関係も光スポットb1、c1の関係と同
一である。
があっている状態では、光スポットb1と、光スポット
c1は同一寸法の楕円形になる。これに対して、前焦点
位置では、光スポットb1の幅が狭くなるのに対して、
光スポットc1の側は幅が広くなる。逆に、後焦点位置
では、光スポットb1の幅は狭くなる。なお、光スポッ
トb2、c2の関係も光スポットb1、c1の関係と同
一である。
【0034】従って、光検出装置10では、これらの光
スポットの幅の変化を各光検出部を構成している光検出
器の受光量変化として検出してFE信号を生成するよう
にしている。例えば、図5(A)に示すように、光検出
器36の両側の受光面36bおよび36cでの受光量
と、反対側の光検出器37の中央の受光面37aでの受
光量の和S1を取る。また、光検出器36の中央の受光
面36aでの受光量と、反対側の光検出器37の両側の
受光面37bおよび37cでの受光量の和S2を取る。
そして、これらの和信号S1、S2の差を求めることに
より、FE信号が生成される。
スポットの幅の変化を各光検出部を構成している光検出
器の受光量変化として検出してFE信号を生成するよう
にしている。例えば、図5(A)に示すように、光検出
器36の両側の受光面36bおよび36cでの受光量
と、反対側の光検出器37の中央の受光面37aでの受
光量の和S1を取る。また、光検出器36の中央の受光
面36aでの受光量と、反対側の光検出器37の両側の
受光面37bおよび37cでの受光量の和S2を取る。
そして、これらの和信号S1、S2の差を求めることに
より、FE信号が生成される。
【0035】次に、TE信号は、一般的に採用されてい
る3ビーム法によって生成される。すなわち、図5
(B)に示すように、光検出装置10における光検出器
36での受光量S3と、反対側の受光部37の受光量S
4との差を求めることにより、TE信号が生成される。
る3ビーム法によって生成される。すなわち、図5
(B)に示すように、光検出装置10における光検出器
36での受光量S3と、反対側の受光部37の受光量S
4との差を求めることにより、TE信号が生成される。
【0036】一方、RF信号は、光検出装置10におい
て中央に配置されている非分割型の光検出器32、33
の総受光量に基づき生成される。
て中央に配置されている非分割型の光検出器32、33
の総受光量に基づき生成される。
【0037】ここで、光検出器36、37に加えて、光
スポットb2、c2が形成される位置にFE信号および
TE信号を検出するための光検出器を形成しても良い。
このようにレーザ光源2の両側に光検出器があると、戻
り3ビームに含まれる+−1次光Lr(+1)、Lr
(−1)を回折して得られる+−1次光Lr(+1)+
1、Lr(+1)−1、Lr(−1)+1、Lr(−
1)−1の全てを対応する光検出器の最適な位置に光ス
ポットb2、b1、c2、c1として集光させる必要が
ある。
スポットb2、c2が形成される位置にFE信号および
TE信号を検出するための光検出器を形成しても良い。
このようにレーザ光源2の両側に光検出器があると、戻
り3ビームに含まれる+−1次光Lr(+1)、Lr
(−1)を回折して得られる+−1次光Lr(+1)+
1、Lr(+1)−1、Lr(−1)+1、Lr(−
1)−1の全てを対応する光検出器の最適な位置に光ス
ポットb2、b1、c2、c1として集光させる必要が
ある。
【0038】これに対して、本例の光学ヘッド装置1で
は、戻り3ビームに含まれる+−1次光Lr(+1)、
Lr(−1)の−1次光Lr(+1)−1、Lr(−
1)−1を、レーザ光源2の片側に配置してある光検出
器36、37の最適な位置に光スポットb1、c1とし
て集光させれば良い。このように、レーザ光源2の一方
の側に形成される光スポットb1、c1の位置のみを考
慮し、他方の側は考慮しなくても良いので、レーザ光源
2の両側に光検出器が配置されている場合に比べて、変
調回折格子5、回折格子6等の光学素子間の位置調整を
容易にでき、その調整作業を簡略化できる。
は、戻り3ビームに含まれる+−1次光Lr(+1)、
Lr(−1)の−1次光Lr(+1)−1、Lr(−
1)−1を、レーザ光源2の片側に配置してある光検出
器36、37の最適な位置に光スポットb1、c1とし
て集光させれば良い。このように、レーザ光源2の一方
の側に形成される光スポットb1、c1の位置のみを考
慮し、他方の側は考慮しなくても良いので、レーザ光源
2の両側に光検出器が配置されている場合に比べて、変
調回折格子5、回折格子6等の光学素子間の位置調整を
容易にでき、その調整作業を簡略化できる。
【0039】また、光学ヘッド装置1では、変調回折格
子6の回折方向を記録面4aにおけるトラック方向に合
わせてあるので、従来の3ビーム法と同様にして、+−
1次光の戻り光を用いてTE信号を生成できる。また、
TE信号およびFE信号を共用の光検出部35によって
生成しているので、光検出装置10の小型化を図ること
ができる。
子6の回折方向を記録面4aにおけるトラック方向に合
わせてあるので、従来の3ビーム法と同様にして、+−
1次光の戻り光を用いてTE信号を生成できる。また、
TE信号およびFE信号を共用の光検出部35によって
生成しているので、光検出装置10の小型化を図ること
ができる。
【0040】さらに、光学ヘッド装置1では、回折格子
6によって回折して得られる戻り3ビームのそれぞれの
+−1次光が変調回折格子5を通過しないようになって
いる。このため、それらの+−1次光が変調回折格子5
を通過して再度変調および回折されて光量が低下してし
まうことを回避できる。
6によって回折して得られる戻り3ビームのそれぞれの
+−1次光が変調回折格子5を通過しないようになって
いる。このため、それらの+−1次光が変調回折格子5
を通過して再度変調および回折されて光量が低下してし
まうことを回避できる。
【0041】(その他の実施の形態)なお、上記の例に
おいては、戻り3ビームに含まれる+−1次光Lr(+
1)、Lr(−1)の−1次光Lr(+1)−1、Lr
(−1)−1に基づきFE信号およびTE信号を形成し
ている。この代わりに、戻り3ビームに含まれる+−1
次光Lr(+1)、Lr(−1)の+1次光Lr(+
1)+1、Lr(−1)+1に基づきFE信号およびT
E信号を形成しても良い。この場合、光検出器36、3
7を、+1次光Lr(+1)+1、Lr(−1)+1の
光スポットb2、c2が形成される位置に形成すれば良
い。
おいては、戻り3ビームに含まれる+−1次光Lr(+
1)、Lr(−1)の−1次光Lr(+1)−1、Lr
(−1)−1に基づきFE信号およびTE信号を形成し
ている。この代わりに、戻り3ビームに含まれる+−1
次光Lr(+1)、Lr(−1)の+1次光Lr(+
1)+1、Lr(−1)+1に基づきFE信号およびT
E信号を形成しても良い。この場合、光検出器36、3
7を、+1次光Lr(+1)+1、Lr(−1)+1の
光スポットb2、c2が形成される位置に形成すれば良
い。
【0042】また、RF信号検出用の光検出部31を、
いずれか一方の光検出器32または33から構成するこ
とも可能であるが、上記の例では、2つの光検出器3
2、33から構成しているので、RF信号を検出する感
度が高い。
いずれか一方の光検出器32または33から構成するこ
とも可能であるが、上記の例では、2つの光検出器3
2、33から構成しているので、RF信号を検出する感
度が高い。
【0043】さらに、上記の例においては、戻り光を光
検出装置に導くための導光素子として1/4波長板と回
折格子6を用いている。この代わりに、回折格子のみで
あっても良いし、ハーフミラーを用いて戻り光を分離し
ても良い。
検出装置に導くための導光素子として1/4波長板と回
折格子6を用いている。この代わりに、回折格子のみで
あっても良いし、ハーフミラーを用いて戻り光を分離し
ても良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学ヘッ
ド装置においては、FE信号を検出するための光検出部
をレーザ光源の片側にのみ配置してある。これにより、
FE信号を検出するための光検出器がレーザ光源の両側
に配置されている場合に比べて、変調回折格子や導光素
子等の光学素子間の位置調整を容易に行うことができ
る。換言すれば、光記録媒体からの戻り光を光検出器の
適切な位置に光スポットとして集光させるための調整作
業を簡略化できる。
ド装置においては、FE信号を検出するための光検出部
をレーザ光源の片側にのみ配置してある。これにより、
FE信号を検出するための光検出器がレーザ光源の両側
に配置されている場合に比べて、変調回折格子や導光素
子等の光学素子間の位置調整を容易に行うことができ
る。換言すれば、光記録媒体からの戻り光を光検出器の
適切な位置に光スポットとして集光させるための調整作
業を簡略化できる。
【図1】(A)は本発明を適用した光学ヘッド装置の光
学系の概略構成図、(B)は変調回折格子の格子パター
ンを示す説明図、(C)は戻り光を回折する回折格子の
格子パターンを示す説明図、および(D)は光検出装置
の構成を示す説明図である。
学系の概略構成図、(B)は変調回折格子の格子パター
ンを示す説明図、(C)は戻り光を回折する回折格子の
格子パターンを示す説明図、および(D)は光検出装置
の構成を示す説明図である。
【図2】(A)はレーザ光源の概略断面構成図、(B)
は(A)とは異なるレーザ光源の概略断面構成図であ
る。
は(A)とは異なるレーザ光源の概略断面構成図であ
る。
【図3】(A)は図1の光学系における動作を説明する
ための概念図、(B)は記録面に形成された光スポット
を示す説明図、(C)は光検出装置の側に形成される光
スポットの例を示す説明図、(D)は光検出装置の側に
形成される光スポットの形状の変化を示す説明図であ
る。
ための概念図、(B)は記録面に形成された光スポット
を示す説明図、(C)は光検出装置の側に形成される光
スポットの例を示す説明図、(D)は光検出装置の側に
形成される光スポットの形状の変化を示す説明図であ
る。
【図4】変調回折格子によって回折された1次光の光束
の光路を示すための光束説明図である。
の光路を示すための光束説明図である。
【図5】(A)はフォーカスエラー信号を形成するため
の回路構成を示す説明図、(B)はトラッキングエラー
信号を形成するための回路構成を示す説明図である。
の回路構成を示す説明図、(B)はトラッキングエラー
信号を形成するための回路構成を示す説明図である。
1 光学ヘッド装置 2 レーザ光源 3 対物レンズ 4 光記録媒体 4a 記録面 5 変調回折格子 6 回折格子 8 1/4波長板 10 光検出装置 31 RF信号検出用の光検出部(第1の光検出部) 32、33 RF信号検出用の光検出器 35 FE信号およびTE信号検出用の光検出部(第2
の光検出部) 36、37 FE信号およびTE信号検出用の光検出器 L(0)、L(+1)、L(−1) レーザ光Lの回折
光 Lr(0)+1、Lr(+1)+1、Lr(−1)+1
戻り光の回折光 Lr(0)−1、Lr(+1)−1、Lr(−1)−1
戻り光の回折光 a、b、c 記録トラック上の光スポット a1、a2、b1、c1 光検出器上の光スポット
の光検出部) 36、37 FE信号およびTE信号検出用の光検出器 L(0)、L(+1)、L(−1) レーザ光Lの回折
光 Lr(0)+1、Lr(+1)+1、Lr(−1)+1
戻り光の回折光 Lr(0)−1、Lr(+1)−1、Lr(−1)−1
戻り光の回折光 a、b、c 記録トラック上の光スポット a1、a2、b1、c1 光検出器上の光スポット
Claims (4)
- 【請求項1】 レーザ光源と、このレーザ光源から出射
されたレーザ光を光記録媒体の記録面に集光させる対物
レンズと、前記記録面で反射した戻り光を検出する光検
出手段とを有する光学ヘッド装置において、 前記レーザ光源から出射されたレーザ光を0次光および
+−1次光を含む3ビームに分割し、当該+−1次光に
対して非点収差を発生させる変調回折格子と、前記記録
媒体の記録面で反射した戻り3ビームを前記光検出手段
に導く導光素子とを有し、 前記光検出手段は、前記戻り3ビームに含まれる0次光
を受光する記録信号再生用の第1の光検出部と、前記戻
り3ビームに含まれる+−1次光を受光して、当該+−
1次光に含まれる非点収差に基づきフォーカシングエラ
ー信号を検出する第2の光検出部とを備えており、 前記第2の光検出部は前記レーザ光源の片側に配置され
ていることを特徴とする光学ヘッド装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記変調回折格子に
よる回折方向は前記記録面におけるトラック方向であ
り、前記第2の光検出部はトラッキングエラー信号検出
用の光検出部を兼用していることを特徴とする光学ヘッ
ド装置。 - 【請求項3】 請求項2において、前記導光素子は、前
記変調回折格子による回折方向と直交する方向に前記戻
り3ビームのそれぞれを回折する回折格子であり、 前記第1の光検出部は、前記回折格子による回折方向に
おいて前記レーザ光源の両側に配置された2つの光検出
器を備え、 前記第2の光検出部は、前記変調回折格子による回折方
向において、前記第1の光検出部の一方の前記光検出器
の両側に配置された2つの光検出器を備え、 前記第1の光検出部の光検出器には、前記戻り3ビーム
に含まれる0次光を前記回折格子により回折して得られ
る+−1次光が導かれ、前記第2の光検出部の光検出器
には前記戻り3ビームに含まれる+−1次光を前記回折
格子により回折して得られる+1次光または−1次光が
導かれるようになっていることを特徴とする光学ヘッド
装置。 - 【請求項4】 請求項3において、前記回折格子は、前
記変調回折格子と前記対物レンズの間に配置されている
と共に、前記戻り3ビームのそれぞれを回折して得られ
る+−1次光が前記変調回折格子を通過しないように設
定されていることを特徴とする光学ヘッド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10244465A JP2000076690A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 光学ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10244465A JP2000076690A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 光学ヘッド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000076690A true JP2000076690A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17119060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10244465A Pending JP2000076690A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 光学ヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2000076690A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002092932A (ja) * | 1999-12-27 | 2002-03-29 | Sony Corp | 光ヘッド、受発光素子、及び光記録媒体記録再生装置 |
JP2002170273A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-14 | Sony Corp | 光ヘッド、受発光素子、及び光記録媒体記録再生装置、ならびにトラック判別信号検出方法 |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP10244465A patent/JP2000076690A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002092932A (ja) * | 1999-12-27 | 2002-03-29 | Sony Corp | 光ヘッド、受発光素子、及び光記録媒体記録再生装置 |
JP2002170273A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-14 | Sony Corp | 光ヘッド、受発光素子、及び光記録媒体記録再生装置、ならびにトラック判別信号検出方法 |
JP4501275B2 (ja) * | 2000-11-30 | 2010-07-14 | ソニー株式会社 | 光ヘッド、受発光素子、及び光記録媒体記録再生装置、ならびにトラック判別信号検出方法 |
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