JP2000074618A - 干渉計測方法および干渉計測装置 - Google Patents
干渉計測方法および干渉計測装置Info
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- JP2000074618A JP2000074618A JP10242228A JP24222898A JP2000074618A JP 2000074618 A JP2000074618 A JP 2000074618A JP 10242228 A JP10242228 A JP 10242228A JP 24222898 A JP24222898 A JP 24222898A JP 2000074618 A JP2000074618 A JP 2000074618A
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- wavelength
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 波長を超える段差や絶対距離を含んだ形状の
測定を高精度かつ高速に測定ミスを招くことなく行うこ
とが可能な干渉計測方法および干渉計測装置を提供す
る。 【解決手段】 レーザ光源60A,60B,60Cは、
3種類の波長のレーザ光を出射する。平面原器64で反
射したレーザ光と測定対象面4aで反射したレーザ光と
が干渉し、撮像管67A,67B,67Cは、各波長毎
に干渉縞画像を個別に検出する。コンピュータ9は、3
種類の波長から選んだ2つの波長を一組として一組の波
長による合成波長が順次大きくなるように第1乃至第m
の組を設定し、第1乃至第mの組に対応する2つの波長
の干渉縞画像間の位相分布差に基づいて位相分布差の正
負に応じた演算式を用いて平面原器64と測定対象面4
aとの絶対距離の概略情報を順次演算し、1つの波長の
位相分布に基づいて平面原器64と測定対象面4aとの
絶対距離の精密情報を演算する。
測定を高精度かつ高速に測定ミスを招くことなく行うこ
とが可能な干渉計測方法および干渉計測装置を提供す
る。 【解決手段】 レーザ光源60A,60B,60Cは、
3種類の波長のレーザ光を出射する。平面原器64で反
射したレーザ光と測定対象面4aで反射したレーザ光と
が干渉し、撮像管67A,67B,67Cは、各波長毎
に干渉縞画像を個別に検出する。コンピュータ9は、3
種類の波長から選んだ2つの波長を一組として一組の波
長による合成波長が順次大きくなるように第1乃至第m
の組を設定し、第1乃至第mの組に対応する2つの波長
の干渉縞画像間の位相分布差に基づいて位相分布差の正
負に応じた演算式を用いて平面原器64と測定対象面4
aとの絶対距離の概略情報を順次演算し、1つの波長の
位相分布に基づいて平面原器64と測定対象面4aとの
絶対距離の精密情報を演算する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光波の干渉現象を
利用して物体の形状を測定する干渉計測方法および干渉
計測装置に関し、特に、波長を越える段差や、波長を越
える測定対象面と干渉計との絶対距離を含む形状を高精
度かつ高速に測定する干渉計測方法および干渉計測装置
に関する。
利用して物体の形状を測定する干渉計測方法および干渉
計測装置に関し、特に、波長を越える段差や、波長を越
える測定対象面と干渉計との絶対距離を含む形状を高精
度かつ高速に測定する干渉計測方法および干渉計測装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】光波の干渉現象を利用した計測は、光の
波長すなわちサブミクロン以上の精度で非接触な計測が
可能であるため、高精度計測の分野で広く使われてお
り、従来の干渉計測方法としては、以下のものが知られ
ている。 (1) 2光束干渉法(以下「従来例1」という。) (2) 2波長干渉法(以下「従来例2」という。) (3) 白色干渉法(以下「従来例3」という。)
波長すなわちサブミクロン以上の精度で非接触な計測が
可能であるため、高精度計測の分野で広く使われてお
り、従来の干渉計測方法としては、以下のものが知られ
ている。 (1) 2光束干渉法(以下「従来例1」という。) (2) 2波長干渉法(以下「従来例2」という。) (3) 白色干渉法(以下「従来例3」という。)
【0003】<従来例1>2光束干渉法は、原器と呼ば
れる高精度に作製された理想的形状の基準面で反射され
た基準波面と測定対象面で反射された測定対象波面とを
干渉させるものである(例えば、”Optical Shop Testi
ng 2nd Edition”,D.Malacara 編集,JohnWiley & Sons,
Inc.発行,(1992年),14章,p.501〜591 参照)。
れる高精度に作製された理想的形状の基準面で反射され
た基準波面と測定対象面で反射された測定対象波面とを
干渉させるものである(例えば、”Optical Shop Testi
ng 2nd Edition”,D.Malacara 編集,JohnWiley & Sons,
Inc.発行,(1992年),14章,p.501〜591 参照)。
【0004】図8は、この2光束干渉法を説明するため
のフローを示す。まず、基準面で反射された基準波面と
測定対象面で反射された測定対象波面の2つを干渉させ
て生じる干渉縞を式(1) に示す光強度として検出する
(ST1)。 I(x,y)=a(x,y)+b(x,y)×cos{φ(x,y) +δ} …(1) 但し、I(x,y) :干渉縞を表す光強度 a(x,y) :バイアス成分 b(x,y) :干渉縞強度の振幅 φ(x,y) :検出対象の位相分布 δ :配置で決まる初期位相
のフローを示す。まず、基準面で反射された基準波面と
測定対象面で反射された測定対象波面の2つを干渉させ
て生じる干渉縞を式(1) に示す光強度として検出する
(ST1)。 I(x,y)=a(x,y)+b(x,y)×cos{φ(x,y) +δ} …(1) 但し、I(x,y) :干渉縞を表す光強度 a(x,y) :バイアス成分 b(x,y) :干渉縞強度の振幅 φ(x,y) :検出対象の位相分布 δ :配置で決まる初期位相
【0005】次に、位相分布(ここではラップされた位
相分布)を求める(このステップを「干渉縞位相解析」
という。)(ST2)。
相分布)を求める(このステップを「干渉縞位相解析」
という。)(ST2)。
【0006】図9は、位相がラップされる様子を示し、
同図(a) は実際の位相を示す図、同図(b) はラップされ
た位相を示す図である。上記式(1) に示す干渉現象の周
期的性質により、直接検出されるのは2πの区間に折り
返された位相(ラップされた位相)のみである。すなわ
ち、干渉縞1周期を越える分には不確定性が存在する。
換言すれば、干渉計測とは、上記式(1) においてI(x,y)
からφ(x,y) を求める行為である。しかし、φ(x,y) を
求める際に現れるcosの逆関数が多価関数であること
から、同図(b) に示すように、実際の位相φを一意に求
めることができず、一意に求めることができるのは、波
長の整数倍成分(この倍数を表す整数を「縞次数」とい
う。)を除いた1波長未満の端数成分だけである。
同図(a) は実際の位相を示す図、同図(b) はラップされ
た位相を示す図である。上記式(1) に示す干渉現象の周
期的性質により、直接検出されるのは2πの区間に折り
返された位相(ラップされた位相)のみである。すなわ
ち、干渉縞1周期を越える分には不確定性が存在する。
換言すれば、干渉計測とは、上記式(1) においてI(x,y)
からφ(x,y) を求める行為である。しかし、φ(x,y) を
求める際に現れるcosの逆関数が多価関数であること
から、同図(b) に示すように、実際の位相φを一意に求
めることができず、一意に求めることができるのは、波
長の整数倍成分(この倍数を表す整数を「縞次数」とい
う。)を除いた1波長未満の端数成分だけである。
【0007】次に、縞次数ng(x,y) を求める(このス
テップを「位相アンラッピング」という。)(ST
3)。位相アンラッピングは数学的に一意に求められる
ものではない。位相アンラッピングにおいては、測定対
象面が「なめらかである」ことを仮定して、位相アンラ
ッピングの後に全体形状がなめらかになるように、試行
錯誤的に縞次数を決定している。なお、このような試行
錯誤を自動的に行うアルゴリズムも近年では精力的に開
発されている(例えば、T.R.Judge & P.J.Bryanston-Cr
oss:”A Review of Phase Unwrapping Techniques in F
ringe Analysis”,Optics and Lasers in Engineering,
vol,21,(1994),p.199〜239参照)。縞次数ng(x,y) を
求めた後、次の式(2) を用いて実際のラップされていな
い位相分布φ(x,y) を求める。 φ(x,y) =ng(x,y) ×2π+ψs(x,y) …(2) 但し、ng(x,y) :縞次数(厳密に整数) ψs(x,y) :2π未満の端数位相情報
テップを「位相アンラッピング」という。)(ST
3)。位相アンラッピングは数学的に一意に求められる
ものではない。位相アンラッピングにおいては、測定対
象面が「なめらかである」ことを仮定して、位相アンラ
ッピングの後に全体形状がなめらかになるように、試行
錯誤的に縞次数を決定している。なお、このような試行
錯誤を自動的に行うアルゴリズムも近年では精力的に開
発されている(例えば、T.R.Judge & P.J.Bryanston-Cr
oss:”A Review of Phase Unwrapping Techniques in F
ringe Analysis”,Optics and Lasers in Engineering,
vol,21,(1994),p.199〜239参照)。縞次数ng(x,y) を
求めた後、次の式(2) を用いて実際のラップされていな
い位相分布φ(x,y) を求める。 φ(x,y) =ng(x,y) ×2π+ψs(x,y) …(2) 但し、ng(x,y) :縞次数(厳密に整数) ψs(x,y) :2π未満の端数位相情報
【0008】最後に、位相を実際の形状(距離)に換算
する(ST4)。式(2) を位相ではなく、実際の形状
(距離)の単位に変換するには、式(2) の両辺にλ/(2
π×k)をかけ、式(3) を得る。但し、kは、反射による
測定の場合は2、透過による測定の場合は1となる。反
射の場合は光が往復して光路差が2倍になるため、係数
k=2となる。 φ(x,y) ×λ/(2 π×k)=ng(x,y) ×λ/k+ψs(x,y) ×λ/(2 π×k) …(3) ここで、φ(x,y) ×λ/(2 π×k)は光路差そのものを表
し、総合的な精密絶対形状情報h(x,y) に対応する。ま
た、ψs(x,y) ×λ/(2 π×k)を1波長未満の端数成分
である端数形状情報hs(x,y) とする。このとき、式
(3) は式(4) となる。 h(x,y) =ng(x,y) ×λ/k+hs(x,y) …(4) 式(4) より測定対象面の形状(距離)を求めることがで
きる。
する(ST4)。式(2) を位相ではなく、実際の形状
(距離)の単位に変換するには、式(2) の両辺にλ/(2
π×k)をかけ、式(3) を得る。但し、kは、反射による
測定の場合は2、透過による測定の場合は1となる。反
射の場合は光が往復して光路差が2倍になるため、係数
k=2となる。 φ(x,y) ×λ/(2 π×k)=ng(x,y) ×λ/k+ψs(x,y) ×λ/(2 π×k) …(3) ここで、φ(x,y) ×λ/(2 π×k)は光路差そのものを表
し、総合的な精密絶対形状情報h(x,y) に対応する。ま
た、ψs(x,y) ×λ/(2 π×k)を1波長未満の端数成分
である端数形状情報hs(x,y) とする。このとき、式
(3) は式(4) となる。 h(x,y) =ng(x,y) ×λ/k+hs(x,y) …(4) 式(4) より測定対象面の形状(距離)を求めることがで
きる。
【0009】<従来例2>2波長干渉法は、2つの波長
の光を同時に用いて干渉計測を行うものである(例え
ば、Yukihiro Ishii and Ribun Onodera: ”Two-wavele
ngth laser-diode interferometry that use phase-shi
fting techniques”,Optcs Letters,vol.16,No.19,(199
1),p.1523 〜1525参照)。2つの波長により形成された
干渉縞(モワレ縞)の濃淡の等高線は式(5) で表される
Λ(合成波長)毎に現れる。 Λ=1/{(1/λ1 −1/λ2 )×k} =λ1 ×λ2 /{(λ2 −λ1 )×k} …(5) 但し、λ1 ,λ2 :使用する2つの波長。 k :反射による測定の場合は2、透過による測定の場
合は1 このため、不確定性が無い干渉縞1周期に相当する範囲
が、通常の2光束干渉法ではλ=波長であるのに対し
て、2波長干渉法ではΛに拡大される。従って、λより
広いΛの範囲において、波長を越える段差や、波長を越
える干渉計と測定対象面との絶対距離を含む形状の測定
が可能となる。例えば、波長660nmと670nmの
2つの赤い光を用いる透過測定の場合、合成波長Λは4
4220nm=44.22μmとなり、44.22μm
までの段差や絶対距離を含んむ形状の測定が可能にな
る。これは、通常の2光束干渉計の66倍のレンジの拡
大に相当する。そして、波長差(λ2 −λ1 )を小さく
するほど、測定可能なΛ範囲は大きくなる。
の光を同時に用いて干渉計測を行うものである(例え
ば、Yukihiro Ishii and Ribun Onodera: ”Two-wavele
ngth laser-diode interferometry that use phase-shi
fting techniques”,Optcs Letters,vol.16,No.19,(199
1),p.1523 〜1525参照)。2つの波長により形成された
干渉縞(モワレ縞)の濃淡の等高線は式(5) で表される
Λ(合成波長)毎に現れる。 Λ=1/{(1/λ1 −1/λ2 )×k} =λ1 ×λ2 /{(λ2 −λ1 )×k} …(5) 但し、λ1 ,λ2 :使用する2つの波長。 k :反射による測定の場合は2、透過による測定の場
合は1 このため、不確定性が無い干渉縞1周期に相当する範囲
が、通常の2光束干渉法ではλ=波長であるのに対し
て、2波長干渉法ではΛに拡大される。従って、λより
広いΛの範囲において、波長を越える段差や、波長を越
える干渉計と測定対象面との絶対距離を含む形状の測定
が可能となる。例えば、波長660nmと670nmの
2つの赤い光を用いる透過測定の場合、合成波長Λは4
4220nm=44.22μmとなり、44.22μm
までの段差や絶対距離を含んむ形状の測定が可能にな
る。これは、通常の2光束干渉計の66倍のレンジの拡
大に相当する。そして、波長差(λ2 −λ1 )を小さく
するほど、測定可能なΛ範囲は大きくなる。
【0010】<従来例3>白色干渉法は、白色光あるい
はそれに近いコヒーレンシーの低い光源を用いて干渉計
測を行うものである(例えば、Kumiko Matsui and Sato
shi Kawata: ”Fringe-scanning white-light microsco
pe for suface profile measurement andmaterial iden
tification ”,Proc. of SPIE,vol.1720,(1992),p.124
〜132 参照)。白色干渉法で通常使用される光のコヒー
レント長は数μm程度であり、そのレンジしか干渉縞が
現れない。また干渉縞の現れる数μmの範囲内でも、干
渉縞のコントラストの変化が最大で干渉フリンジピーク
となる原器と測定対象面との絶対距離が0になる場所
を、正確に検出することができる。そこで、白色干渉法
を用いた形状測定では、何らかの方法で原器と測定対象
面との距離を連続的に変化させ、原器と測定対象面との
絶対距離が0になる場所を順次マッピングして全面の測
定データを得るようにしている。通常は、干渉計と測定
対象物の距離を光軸に沿った方向に直線走査することに
よって、マッピングを行う。このように白色干渉を用い
ると、100μm程度の広範囲にわたって、nmオーダ
の精度で波長を越える段差や、波長を越える干渉計と測
定対象面との絶対距離を含む形状の測定が可能となる。
はそれに近いコヒーレンシーの低い光源を用いて干渉計
測を行うものである(例えば、Kumiko Matsui and Sato
shi Kawata: ”Fringe-scanning white-light microsco
pe for suface profile measurement andmaterial iden
tification ”,Proc. of SPIE,vol.1720,(1992),p.124
〜132 参照)。白色干渉法で通常使用される光のコヒー
レント長は数μm程度であり、そのレンジしか干渉縞が
現れない。また干渉縞の現れる数μmの範囲内でも、干
渉縞のコントラストの変化が最大で干渉フリンジピーク
となる原器と測定対象面との絶対距離が0になる場所
を、正確に検出することができる。そこで、白色干渉法
を用いた形状測定では、何らかの方法で原器と測定対象
面との距離を連続的に変化させ、原器と測定対象面との
絶対距離が0になる場所を順次マッピングして全面の測
定データを得るようにしている。通常は、干渉計と測定
対象物の距離を光軸に沿った方向に直線走査することに
よって、マッピングを行う。このように白色干渉を用い
ると、100μm程度の広範囲にわたって、nmオーダ
の精度で波長を越える段差や、波長を越える干渉計と測
定対象面との絶対距離を含む形状の測定が可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例1の2
光束干渉法によると、測定対象面が波長を超える段差を
含む場合は、なめらかさの仮定を使うことができないの
で、位相アンラップを行うことができず、干渉計測のフ
ローを完遂することができない。また、位相アンラップ
は、ラップされた位相の相対的な縞次数関係をなめらか
になるように決定するだけなので、絶対的な縞次数が決
定できず、干渉計と測定対象面との絶対距離を測定する
ことができない。すなわち、2光束干渉法では、確実に
絶対距離が求められるレンジが1波長分以下に限られる
ので、波長を超える段差や絶対距離を含んだ形状の測定
が不可能であるという欠点がある。
光束干渉法によると、測定対象面が波長を超える段差を
含む場合は、なめらかさの仮定を使うことができないの
で、位相アンラップを行うことができず、干渉計測のフ
ローを完遂することができない。また、位相アンラップ
は、ラップされた位相の相対的な縞次数関係をなめらか
になるように決定するだけなので、絶対的な縞次数が決
定できず、干渉計と測定対象面との絶対距離を測定する
ことができない。すなわち、2光束干渉法では、確実に
絶対距離が求められるレンジが1波長分以下に限られる
ので、波長を超える段差や絶対距離を含んだ形状の測定
が不可能であるという欠点がある。
【0012】また、従来例2の2波長干渉法は、干渉縞
濃淡の等高線周期そのものを大きくする方法であるた
め、測定可能な範囲Λを大きくすると、それに比例して
測定精度が低下し、サブミクロンを上回るような高精度
な測定が不可能となる欠点があった。
濃淡の等高線周期そのものを大きくする方法であるた
め、測定可能な範囲Λを大きくすると、それに比例して
測定精度が低下し、サブミクロンを上回るような高精度
な測定が不可能となる欠点があった。
【0013】また、従来例3の白色干渉法によると、原
器と測定対象面との絶対距離が0になる場所を順次マッ
ピングしていく際に、原器と測定対象面の距離を機械的
に連続変化させながら多数枚の干渉縞画像を記録してい
くため、干渉縞の採取だけでも時間がかかる。それに加
えて、形状情報の抽出のための計算機処理も画像が多数
枚になるため時間がかかる。このため、計測に長時間を
要する欠点がある。従って、変化しつつある対象面を測
定するような場合や、振動環境で測定を行うような場合
や、多数の面領域を測定する場合のように、高速な測定
を必要とする場合に使用することはできない。さらに、
多数枚の画像を記憶して置くためには大量のメモリや外
部記憶を用意しなくてはならないため、装置が高価にな
る。例えば、Matsuiらの文献では、1回の測定に
256枚の画像を採取するが、これを仮に、最高速のビ
デオレートで行ったとしても、8.5秒を要する。実際
には原器と測定対象面の距離を機械的に連続変化させる
のであるから、さらに遅くなる可能性がある。また、干
渉縞のように高精細画像をビデオレートのように高速に
採取する装置は高価である。さらに、もし1枚の干渉縞
画像を、最近のTVカメラで一般的に実現可能な程度の
解像度512×512画素、256階調(8bit)で
採取したとしても、256枚の画像では、512×51
2×8×256=64Mbyteにもなる。大容量メモ
リが普及している昨今でも、これだけのデータをハンド
リングできる計算機環境を実現することはまだまだ高価
である。もちろん、干渉縞をさらに高精細に採取る必要
がある場合は、画像が2次元データであることから、桁
違いに大容量のメモリが必要となる。例えば、ハイビジ
ョンの普及やパーソナルコンピュータの高精細ディスプ
レイの普及で、1000×1000画素程度の画像も珍
しくなくなりつつあるが、そのクラスの画像で干渉縞を
採取すると、前記の4倍である256Mbyteクラス
のメモリ容量を1回の測定データだけのために必要とす
る。
器と測定対象面との絶対距離が0になる場所を順次マッ
ピングしていく際に、原器と測定対象面の距離を機械的
に連続変化させながら多数枚の干渉縞画像を記録してい
くため、干渉縞の採取だけでも時間がかかる。それに加
えて、形状情報の抽出のための計算機処理も画像が多数
枚になるため時間がかかる。このため、計測に長時間を
要する欠点がある。従って、変化しつつある対象面を測
定するような場合や、振動環境で測定を行うような場合
や、多数の面領域を測定する場合のように、高速な測定
を必要とする場合に使用することはできない。さらに、
多数枚の画像を記憶して置くためには大量のメモリや外
部記憶を用意しなくてはならないため、装置が高価にな
る。例えば、Matsuiらの文献では、1回の測定に
256枚の画像を採取するが、これを仮に、最高速のビ
デオレートで行ったとしても、8.5秒を要する。実際
には原器と測定対象面の距離を機械的に連続変化させる
のであるから、さらに遅くなる可能性がある。また、干
渉縞のように高精細画像をビデオレートのように高速に
採取する装置は高価である。さらに、もし1枚の干渉縞
画像を、最近のTVカメラで一般的に実現可能な程度の
解像度512×512画素、256階調(8bit)で
採取したとしても、256枚の画像では、512×51
2×8×256=64Mbyteにもなる。大容量メモ
リが普及している昨今でも、これだけのデータをハンド
リングできる計算機環境を実現することはまだまだ高価
である。もちろん、干渉縞をさらに高精細に採取る必要
がある場合は、画像が2次元データであることから、桁
違いに大容量のメモリが必要となる。例えば、ハイビジ
ョンの普及やパーソナルコンピュータの高精細ディスプ
レイの普及で、1000×1000画素程度の画像も珍
しくなくなりつつあるが、そのクラスの画像で干渉縞を
採取すると、前記の4倍である256Mbyteクラス
のメモリ容量を1回の測定データだけのために必要とす
る。
【0014】従って、本発明の目的は、波長を超える段
差や絶対距離を含んだ形状の測定を高精度かつ高速に測
定ミスを招くことなく行うことが可能な干渉計測方法お
よび干渉計測装置を提供することにある。
差や絶対距離を含んだ形状の測定を高精度かつ高速に測
定ミスを招くことなく行うことが可能な干渉計測方法お
よび干渉計測装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、少なくとも3種類の波長の光波を基準面
および測定対象面に照射し、前記基準面で反射した前記
少なくとも3種類の波長の光波と前記測定対象面で反射
あるいは透過した前記少なくとも3種類の波長の光波と
を波長毎に干渉させる第1のステップと、前記第1のス
テップの干渉によって生じた少なくとも3種類の干渉縞
画像を個別に検出する第2のステップと、前記少なくと
も3種類の干渉縞画像に基づいて、前記測定対象面の2
πの区間にラップされた少なくとも3種類の位相分布を
波長毎に演算する第3のステップと、前記少なくとも3
種類の波長から選んだ2つの波長を一組として前記一組
の波長による合成波長が順次大きくなるように第1乃至
第m(但し、m≧2)の組を設定する第4のステップ
と、前記第1乃至第mの組に対応する前記2つの波長の
前記干渉縞画像間の位相分布差に基づいて、前記位相分
布差の正負に応じた演算式を用いて第1乃至第mの組毎
に前記第mから第1の組まで前記基準面と前記測定対象
面との絶対距離の概略情報を順次演算する第5のステッ
プと、前記少なくとも3種類の波長のうち1つの波長に
対応する前記干渉縞画像の位相分布、および前記第1の
組による前記絶対距離の概略情報に基づいて、前記基準
面と前記測定対象面との絶対距離の精密情報を演算する
第6のステップとを含むことを特徴とする干渉計測方法
を提供する。上記構成によれば、合成波長の最も大きい
ものから順次絶対距離の概略情報を演算することによ
り、求められる絶対距離のレンジが広くなる。また、位
相分布差の正負に応じた演算式を用いて絶対距離の概略
情報を演算することにより、測定ミスを回避できる。ま
た、1つの波長の位相分布に基づいて絶対距離の精密情
報を演算することにより、高精度に形状を計測できる。
成するために、少なくとも3種類の波長の光波を基準面
および測定対象面に照射し、前記基準面で反射した前記
少なくとも3種類の波長の光波と前記測定対象面で反射
あるいは透過した前記少なくとも3種類の波長の光波と
を波長毎に干渉させる第1のステップと、前記第1のス
テップの干渉によって生じた少なくとも3種類の干渉縞
画像を個別に検出する第2のステップと、前記少なくと
も3種類の干渉縞画像に基づいて、前記測定対象面の2
πの区間にラップされた少なくとも3種類の位相分布を
波長毎に演算する第3のステップと、前記少なくとも3
種類の波長から選んだ2つの波長を一組として前記一組
の波長による合成波長が順次大きくなるように第1乃至
第m(但し、m≧2)の組を設定する第4のステップ
と、前記第1乃至第mの組に対応する前記2つの波長の
前記干渉縞画像間の位相分布差に基づいて、前記位相分
布差の正負に応じた演算式を用いて第1乃至第mの組毎
に前記第mから第1の組まで前記基準面と前記測定対象
面との絶対距離の概略情報を順次演算する第5のステッ
プと、前記少なくとも3種類の波長のうち1つの波長に
対応する前記干渉縞画像の位相分布、および前記第1の
組による前記絶対距離の概略情報に基づいて、前記基準
面と前記測定対象面との絶対距離の精密情報を演算する
第6のステップとを含むことを特徴とする干渉計測方法
を提供する。上記構成によれば、合成波長の最も大きい
ものから順次絶対距離の概略情報を演算することによ
り、求められる絶対距離のレンジが広くなる。また、位
相分布差の正負に応じた演算式を用いて絶対距離の概略
情報を演算することにより、測定ミスを回避できる。ま
た、1つの波長の位相分布に基づいて絶対距離の精密情
報を演算することにより、高精度に形状を計測できる。
【0016】本発明は、上記目的を達成するために、少
なくとも3種類の波長の光波を基準面および測定対象面
に照射する光源と、前記基準面で反射した前記少なくと
も3種類の波長の光波と前記測定対象面で反射あるいは
透過した前記少なくとも3種類の波長の光波とを波長毎
に干渉させる光学系と、前記少なくとも3種類の波長の
光波の干渉によって生じた少なくとも3種類の干渉縞画
像を個別に検出する干渉縞画像検出手段と、前記少なく
とも3種類の干渉縞画像に基づいて、前記測定対象波面
の2πの区間にラップされた少なくとも3種類の位相分
布を演算する位相算出手段と、前記少なくとも3種類の
波長から選んだ2つの波長を一組として前記一組の波長
の合成波長が順次大きくなるように第1乃至第m(但
し、m≧2)の組を設定する設定手段と、前記第1乃至
第mの組に対応する前記2つの波長の前記干渉縞画像間
の位相分布差に基づいて、前記位相分布差の正負に応じ
た演算式を用いて第1乃至第mの組毎に前記第mから第
1の組まで前記基準面と前記測定対象面との絶対距離の
概略情報を順次演算する第1の算出手段と、前記少なく
とも3種類の波長のうち1つの波長に対応する前記干渉
縞画像の位相分布、および前記第1の組の前記絶対距離
の概略情報に基づいて、前記基準面と前記測定対象面と
の絶対距離の精密情報を演算する第2の算出手段とを備
えたことを特徴とする干渉計測装置を提供する。上記構
成によれば、第1の算出手段が合成波長の最も大きいも
のから順次絶対距離の概略情報を演算することにより、
求められる絶対距離のレンジが広くなる。また、第1の
算出手段が位相分布差の正負に応じた演算式を用いて絶
対距離の概略情報を演算することにより、測定ミスを回
避できる。また、第2の算出手段が1つの波長の位相分
布に基づいて絶対距離の精密情報を演算することによ
り、高精度に形状を計測できる。
なくとも3種類の波長の光波を基準面および測定対象面
に照射する光源と、前記基準面で反射した前記少なくと
も3種類の波長の光波と前記測定対象面で反射あるいは
透過した前記少なくとも3種類の波長の光波とを波長毎
に干渉させる光学系と、前記少なくとも3種類の波長の
光波の干渉によって生じた少なくとも3種類の干渉縞画
像を個別に検出する干渉縞画像検出手段と、前記少なく
とも3種類の干渉縞画像に基づいて、前記測定対象波面
の2πの区間にラップされた少なくとも3種類の位相分
布を演算する位相算出手段と、前記少なくとも3種類の
波長から選んだ2つの波長を一組として前記一組の波長
の合成波長が順次大きくなるように第1乃至第m(但
し、m≧2)の組を設定する設定手段と、前記第1乃至
第mの組に対応する前記2つの波長の前記干渉縞画像間
の位相分布差に基づいて、前記位相分布差の正負に応じ
た演算式を用いて第1乃至第mの組毎に前記第mから第
1の組まで前記基準面と前記測定対象面との絶対距離の
概略情報を順次演算する第1の算出手段と、前記少なく
とも3種類の波長のうち1つの波長に対応する前記干渉
縞画像の位相分布、および前記第1の組の前記絶対距離
の概略情報に基づいて、前記基準面と前記測定対象面と
の絶対距離の精密情報を演算する第2の算出手段とを備
えたことを特徴とする干渉計測装置を提供する。上記構
成によれば、第1の算出手段が合成波長の最も大きいも
のから順次絶対距離の概略情報を演算することにより、
求められる絶対距離のレンジが広くなる。また、第1の
算出手段が位相分布差の正負に応じた演算式を用いて絶
対距離の概略情報を演算することにより、測定ミスを回
避できる。また、第2の算出手段が1つの波長の位相分
布に基づいて絶対距離の精密情報を演算することによ
り、高精度に形状を計測できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る干渉計測装置を示す。この干渉計測装置1は、
水平に配置されたテーブル2と、テーブル2の上に立設
された柱3を有し、テーブル2上に測定対象物4を上下
動させるピエゾステージ5を載置し、柱3に干渉計6を
設けている。
態に係る干渉計測装置を示す。この干渉計測装置1は、
水平に配置されたテーブル2と、テーブル2の上に立設
された柱3を有し、テーブル2上に測定対象物4を上下
動させるピエゾステージ5を載置し、柱3に干渉計6を
設けている。
【0018】干渉計6は、第1の波長λ1 の光を発振す
る第1のレーザ光源60Aと、第2の波長λ2 の光を発
振する第2のレーザ光源60Bと、第3の波長λ3 の光
を発振するレーザ光源60Cと、レーザ光源60A〜6
0Cからのレーザ光を平行光にするコリメータレンズ6
1A〜61Cと、コリメータレンズ61Aからの平行光
を折り曲げる折り曲げミラー69と、コリメータレンズ
61A〜61Cからの平行光の一部を合波させて平行ビ
ームを作る第1および第2のハーフミラー62A,62
Bと、3つのレーザ光源60A〜60Cからの平行光を
測定対象物4側に反射させる第3のハーフミラー68A
と、第1のハーフミラー68Aの測定対象物4側に配置
され、通常の顕微鏡対物レンズと同様の結像性能を有す
る対物レンズ63と、基準面としての平面原器64と、
対物レンズ63からの光の一部を測定対象物4に導き、
残りの一部を平面原器64に導く第4のハーフミラー6
8Bと、測定対象物4の表面(測定対象面)4aと平面
原器64で各々反射された光が第4のハーフミラー68
Bに戻り、そこで重ねられて生成された干渉光を第3の
波長λ3 の光を選択的に反射するダイクロイックミラー
65Bと、ダイクロイックミラー65Bを透過した第2
の波長λ2 の光と第1の波長λ1 のうち第2の波長λ2
の光を選択的に反射するダイクロイックミラー65A
と、第1の波長λ1 の光を第1の結像レンズ66Aを介
して撮像する第1の撮像管67Aと、第2の波長λ2 の
光を第2の結像レンズ66Bを介して撮像する第2の撮
像管67Bと、第3の波長λ3 の光を第3の結像レンズ
66Cを介して撮像する第3の撮像管67Cとを備えて
いる。なお、平面原器64および第4のハーフミラー6
8Bにより、いわゆるマイケルソン干渉計を構成する。
る第1のレーザ光源60Aと、第2の波長λ2 の光を発
振する第2のレーザ光源60Bと、第3の波長λ3 の光
を発振するレーザ光源60Cと、レーザ光源60A〜6
0Cからのレーザ光を平行光にするコリメータレンズ6
1A〜61Cと、コリメータレンズ61Aからの平行光
を折り曲げる折り曲げミラー69と、コリメータレンズ
61A〜61Cからの平行光の一部を合波させて平行ビ
ームを作る第1および第2のハーフミラー62A,62
Bと、3つのレーザ光源60A〜60Cからの平行光を
測定対象物4側に反射させる第3のハーフミラー68A
と、第1のハーフミラー68Aの測定対象物4側に配置
され、通常の顕微鏡対物レンズと同様の結像性能を有す
る対物レンズ63と、基準面としての平面原器64と、
対物レンズ63からの光の一部を測定対象物4に導き、
残りの一部を平面原器64に導く第4のハーフミラー6
8Bと、測定対象物4の表面(測定対象面)4aと平面
原器64で各々反射された光が第4のハーフミラー68
Bに戻り、そこで重ねられて生成された干渉光を第3の
波長λ3 の光を選択的に反射するダイクロイックミラー
65Bと、ダイクロイックミラー65Bを透過した第2
の波長λ2 の光と第1の波長λ1 のうち第2の波長λ2
の光を選択的に反射するダイクロイックミラー65A
と、第1の波長λ1 の光を第1の結像レンズ66Aを介
して撮像する第1の撮像管67Aと、第2の波長λ2 の
光を第2の結像レンズ66Bを介して撮像する第2の撮
像管67Bと、第3の波長λ3 の光を第3の結像レンズ
66Cを介して撮像する第3の撮像管67Cとを備えて
いる。なお、平面原器64および第4のハーフミラー6
8Bにより、いわゆるマイケルソン干渉計を構成する。
【0019】また、干渉計測装置1は、ピエゾステージ
5を駆動するピエゾドライバ7と、第1,第2および第
3の撮像管67A,67B,67Cからの干渉縞の画像
信号をデジタルの干渉縞画像データに変換するイメージ
デジタイザ8A,8B,8Cと、ピエゾドライバ7を制
御するとともに、イメージデジタイザ8A,8B,8C
からのデジタルデータを基に測定対象面4aの形状を求
めるコンピュータ9とを備えている。
5を駆動するピエゾドライバ7と、第1,第2および第
3の撮像管67A,67B,67Cからの干渉縞の画像
信号をデジタルの干渉縞画像データに変換するイメージ
デジタイザ8A,8B,8Cと、ピエゾドライバ7を制
御するとともに、イメージデジタイザ8A,8B,8C
からのデジタルデータを基に測定対象面4aの形状を求
めるコンピュータ9とを備えている。
【0020】第1のレーザ光源60Aは第1の波長λ1
として670nm(赤色光1)、第2のレーザ光源60
Bは第2の波長λ2 として685nm(赤色光2)、第
3のレーザ光源60Cは第3の波長λ3 として785n
m(近赤外光)のレーザ光を発振する。これを実現する
半導体レーザは、既に市販されている。一例をあげる
と、株式会社日立製作所製HL6713Gの半導体レーザを第
1の波長λ1 の光源に、同社製HL6726MG の半導体レー
ザを第2の波長λ2 の光源に、同社製HL7853MG半導体レ
ーザを第3の波長λ3 の光源に用いることができる。も
ちろん半導体レーザはこれに限るものではなく、同様の
発振波長を持つものであればよい。そのようなものは他
社からも発売されている。また、波長を可変にできる外
部共振器型の半導体レーザを用いてもかまわない。その
ようなものの例としては、米国NewFocus 社製6300 Velo
city Seriesシリーズ等がある。半導体レーザは、注入
電流や温度によって、出力や波長が変動するため、注入
電流と温度を精密に制御することが望ましい。
として670nm(赤色光1)、第2のレーザ光源60
Bは第2の波長λ2 として685nm(赤色光2)、第
3のレーザ光源60Cは第3の波長λ3 として785n
m(近赤外光)のレーザ光を発振する。これを実現する
半導体レーザは、既に市販されている。一例をあげる
と、株式会社日立製作所製HL6713Gの半導体レーザを第
1の波長λ1 の光源に、同社製HL6726MG の半導体レー
ザを第2の波長λ2 の光源に、同社製HL7853MG半導体レ
ーザを第3の波長λ3 の光源に用いることができる。も
ちろん半導体レーザはこれに限るものではなく、同様の
発振波長を持つものであればよい。そのようなものは他
社からも発売されている。また、波長を可変にできる外
部共振器型の半導体レーザを用いてもかまわない。その
ようなものの例としては、米国NewFocus 社製6300 Velo
city Seriesシリーズ等がある。半導体レーザは、注入
電流や温度によって、出力や波長が変動するため、注入
電流と温度を精密に制御することが望ましい。
【0021】ダイクロイックミラー65A,65Bは、
波長選別機能を有する。ダイクロイックミラー65A
は、第1の波長λ1 の波長670nmの光が透過し、第
2の波長λ2 の波長685nmの光が反射するように構
成されている。ダイクロイックミラー65Bは、第1の
波長λ1 の波長670nmの光と第2の波長λ2 の波長
685nmの光が透過し、第3の波長λ3 の波長785
nmの光が反射するように構成されている。
波長選別機能を有する。ダイクロイックミラー65A
は、第1の波長λ1 の波長670nmの光が透過し、第
2の波長λ2 の波長685nmの光が反射するように構
成されている。ダイクロイックミラー65Bは、第1の
波長λ1 の波長670nmの光と第2の波長λ2 の波長
685nmの光が透過し、第3の波長λ3 の波長785
nmの光が反射するように構成されている。
【0022】図2は、コンピュータ9の機能を示す。コ
ンピュータ9は、本装置1全体の制御を司るCPU、C
PUのプログラムが記憶されたROM、および測定対象
面4aの形状を求めるのに必要な各種の情報を記憶する
RAM等を備える。コンピュータ9は、イメージデジタ
イザ8A,8B,8Cからの干渉縞画像データを基に測
定対象面4aの絶対距離の精密情報を算出する処理を行
うものであり、機能的には、干渉縞画像取得手段91、
位相算出手段92、概略距離情報算出手段93、縞次数
検出手段94、縞次数差検出手段95および精密距離情
報算出手段96を有する。
ンピュータ9は、本装置1全体の制御を司るCPU、C
PUのプログラムが記憶されたROM、および測定対象
面4aの形状を求めるのに必要な各種の情報を記憶する
RAM等を備える。コンピュータ9は、イメージデジタ
イザ8A,8B,8Cからの干渉縞画像データを基に測
定対象面4aの絶対距離の精密情報を算出する処理を行
うものであり、機能的には、干渉縞画像取得手段91、
位相算出手段92、概略距離情報算出手段93、縞次数
検出手段94、縞次数差検出手段95および精密距離情
報算出手段96を有する。
【0023】次に、コンピュータ9の上記各手段91〜
96を説明する。
96を説明する。
【0024】干渉縞画像取得手段91は、位相シフト法
(例えば縞走査干渉測定法)により、ピエゾドライバ7
を制御して測定対象物4を上下方向に移動させ、干渉計
6と測定対象面4aとの光路差をλ/4ずつ変化させな
がら波長毎に4枚の干渉縞画像データを取り込むもので
ある。
(例えば縞走査干渉測定法)により、ピエゾドライバ7
を制御して測定対象物4を上下方向に移動させ、干渉計
6と測定対象面4aとの光路差をλ/4ずつ変化させな
がら波長毎に4枚の干渉縞画像データを取り込むもので
ある。
【0025】位相算出手段92は、干渉縞画像取得手段
91が取得した干渉縞画像データを基に、以下の式(6)
,式(7) および式(8) を用いて、第1の波長λ1 の位
相分布ψ1 (x,y) と、第2の波長λ2 の位相分布ψ
2 (x,y) と第3の波長λ3 の位相分布ψ3 (x,y) を算出
するものである。 ψ1(x,y) =arctan[ {Ia4(x,y)−Ia2(x,y)}/{Ia1(x,y)−Ia3(x,y)}] …(6) ψ2(x,y) =arctan[ {Ib4(x,y)−Ib2(x,y)}/{Ib1(x,y)−Ib3(x,y)}] …(7) ψ3(x,y) =arctan[ {Ic4(x,y)−Ic2(x,y)}/{Ic1(x,y)−Ic3(x,y)}] …(8) なお、arctanが多価関数であるため、既に述べたように
ψ1(x,y),ψ2(x,y)およびψ3 (x,y) は2πの区間に折
り返された位相、すなわちラップされた位相として得ら
れる。また、取り込んだ第1の波長λ1 の4枚の干渉縞
画像データをIa 1(x,y),Ia2(x,y),Ia3(x,y),Ia4(x,
y)、同様に第2の波長λ2 の4枚の干渉縞画像データを
Ib1(x,y),Ib2(x,y),Ib3(x,y),Ib4(x,y)、第3の波長
λ3 の4枚の干渉縞画像データをIc1(x,y),Ic2(x,y),
Ic3(x,y),Ic4(x,y)とする。
91が取得した干渉縞画像データを基に、以下の式(6)
,式(7) および式(8) を用いて、第1の波長λ1 の位
相分布ψ1 (x,y) と、第2の波長λ2 の位相分布ψ
2 (x,y) と第3の波長λ3 の位相分布ψ3 (x,y) を算出
するものである。 ψ1(x,y) =arctan[ {Ia4(x,y)−Ia2(x,y)}/{Ia1(x,y)−Ia3(x,y)}] …(6) ψ2(x,y) =arctan[ {Ib4(x,y)−Ib2(x,y)}/{Ib1(x,y)−Ib3(x,y)}] …(7) ψ3(x,y) =arctan[ {Ic4(x,y)−Ic2(x,y)}/{Ic1(x,y)−Ic3(x,y)}] …(8) なお、arctanが多価関数であるため、既に述べたように
ψ1(x,y),ψ2(x,y)およびψ3 (x,y) は2πの区間に折
り返された位相、すなわちラップされた位相として得ら
れる。また、取り込んだ第1の波長λ1 の4枚の干渉縞
画像データをIa 1(x,y),Ia2(x,y),Ia3(x,y),Ia4(x,
y)、同様に第2の波長λ2 の4枚の干渉縞画像データを
Ib1(x,y),Ib2(x,y),Ib3(x,y),Ib4(x,y)、第3の波長
λ3 の4枚の干渉縞画像データをIc1(x,y),Ic2(x,y),
Ic3(x,y),Ic4(x,y)とする。
【0026】概略距離情報算出手段93は、位相算出手
段92が求めたψ1(x,y),ψ2(x,y)およびψ3(x,y)か
ら、後で述べる手順によって選ばれた異なる2つの波長
の組合わせi(i=1,2)におけるラップ位相がψa
(x,y) とψb(x,y) とするとき、式(9) を用いて測定対
象面4aの各点と原器64との絶対距離(原器64と測
定対象面4aとの光学的距離)の概略情報hg(x,y) を
算出し、その算出結果を縞次数検出手段94に出力する
ものである。但しλa<λbとなるように選ぶ。ただ
し、本実施の形態においては、3つの波長の中から2つ
を選ぶ組合わせとしてi=1,2の2通りを使用するこ
ととした。 hg(i) (x,y) = Λi /k ×[{ψi1(x,y) −ψi2(x,y) }/(2π)+ΔNi (x,y) ] …(9) ただし、Λi は式(10)で定義される。 Λi =1/{(1/λa−1/λb)×k} =λa×λb/{(λb−λa)×k} …(10)
段92が求めたψ1(x,y),ψ2(x,y)およびψ3(x,y)か
ら、後で述べる手順によって選ばれた異なる2つの波長
の組合わせi(i=1,2)におけるラップ位相がψa
(x,y) とψb(x,y) とするとき、式(9) を用いて測定対
象面4aの各点と原器64との絶対距離(原器64と測
定対象面4aとの光学的距離)の概略情報hg(x,y) を
算出し、その算出結果を縞次数検出手段94に出力する
ものである。但しλa<λbとなるように選ぶ。ただ
し、本実施の形態においては、3つの波長の中から2つ
を選ぶ組合わせとしてi=1,2の2通りを使用するこ
ととした。 hg(i) (x,y) = Λi /k ×[{ψi1(x,y) −ψi2(x,y) }/(2π)+ΔNi (x,y) ] …(9) ただし、Λi は式(10)で定義される。 Λi =1/{(1/λa−1/λb)×k} =λa×λb/{(λb−λa)×k} …(10)
【0027】図3は、絶対距離の概略情報を得る原理を
示す。同図に示すように、測定対象面の同じ場所(着目
点)に対応する着目する波長の組合わせのうちの波長λ
aの干渉縞と波長λbの干渉縞との間の位相の差は、測
定対象面4aの当該着目点と原器64との絶対距離によ
って変化する。従って、その位相差から絶対距離を求め
ることができる。その変化量は周期関数であって、その
周期は2波長干渉法と同様に式(10)のΛi に一致する。
すなわち、絶対距離が求められるレンジは、2πの区間
(λaもしくはλb)より拡大された所定の測定範囲の
Λi である。このようにして求めた絶対距離は、2波長
干渉法と同様、通常の2光束干渉法と較べると精度が悪
い。この意味で、このようにして求めた絶対距離は概略
情報であるが、後で述べる縞次数差や縞次数を定めるに
は充分な精度を持たせることが可能である。
示す。同図に示すように、測定対象面の同じ場所(着目
点)に対応する着目する波長の組合わせのうちの波長λ
aの干渉縞と波長λbの干渉縞との間の位相の差は、測
定対象面4aの当該着目点と原器64との絶対距離によ
って変化する。従って、その位相差から絶対距離を求め
ることができる。その変化量は周期関数であって、その
周期は2波長干渉法と同様に式(10)のΛi に一致する。
すなわち、絶対距離が求められるレンジは、2πの区間
(λaもしくはλb)より拡大された所定の測定範囲の
Λi である。このようにして求めた絶対距離は、2波長
干渉法と同様、通常の2光束干渉法と較べると精度が悪
い。この意味で、このようにして求めた絶対距離は概略
情報であるが、後で述べる縞次数差や縞次数を定めるに
は充分な精度を持たせることが可能である。
【0028】ここで、上記式(9) ,(10)によって求めら
れるhg(i) (x,y) が絶対距離である理由を以下に述べ
る。ラップされた位相ψと実際の絶対距離あるいは形状
hとの関係は、一般に式(11)(一般的な原理式)で表さ
れる。 h・(2π×k)/λ=ψ+2π×N …(11) 但し、k:反射測定の場合は2、透過測定の場合は1 N:波長λでの縞次数 測定を反射で行う場合は、光波が往復するため、同じ距
離の差でも位相差は2倍になり、k=2となる。このこ
とは、干渉縞1フリンジが示す距離(干渉縞の間隔)が
反射と透過で2倍異なることに対応する。次に、λaと
λb について上記式(11)を作り、辺々引き算して整理
すると式(12)となる。 h= {1 /(2 π×k)}・ [ {( ψa−ψb)+2 π×ΔNi }/(1/λa−1 / λb)] …(12) ここで、ΔN=N(λa)−N(λb)である。これは
整理すると、式(9) ,式(10)に一致するので、式(11)の
hg(i) (x,y) が絶対距離を表わすことが分かる。式
(9) は式(4) のλをΛi で置き換えた形をしているの
で、Λi /λ倍だけレンジが広がるが、精度も悪化す
る。概略と言うのはこのためである。
れるhg(i) (x,y) が絶対距離である理由を以下に述べ
る。ラップされた位相ψと実際の絶対距離あるいは形状
hとの関係は、一般に式(11)(一般的な原理式)で表さ
れる。 h・(2π×k)/λ=ψ+2π×N …(11) 但し、k:反射測定の場合は2、透過測定の場合は1 N:波長λでの縞次数 測定を反射で行う場合は、光波が往復するため、同じ距
離の差でも位相差は2倍になり、k=2となる。このこ
とは、干渉縞1フリンジが示す距離(干渉縞の間隔)が
反射と透過で2倍異なることに対応する。次に、λaと
λb について上記式(11)を作り、辺々引き算して整理
すると式(12)となる。 h= {1 /(2 π×k)}・ [ {( ψa−ψb)+2 π×ΔNi }/(1/λa−1 / λb)] …(12) ここで、ΔN=N(λa)−N(λb)である。これは
整理すると、式(9) ,式(10)に一致するので、式(11)の
hg(i) (x,y) が絶対距離を表わすことが分かる。式
(9) は式(4) のλをΛi で置き換えた形をしているの
で、Λi /λ倍だけレンジが広がるが、精度も悪化す
る。概略と言うのはこのためである。
【0029】概略距離情報算出の一般論は前記の通りで
あるが、3つの波長λ1 ,λ2 ,λ 3 のうちから選んだ
2つの組合せのうち、概略の絶対距離が求められるレン
ジΛが、測定対象距離を充分カバーするならば、縞次数
差ΔNを別途計測する必要なしに概略距離情報を算出す
ることができる。このことを以下に述べる。ここでは表
記の簡単のために、波長の組合わせインデックスのi
(1,2)は省略する。
あるが、3つの波長λ1 ,λ2 ,λ 3 のうちから選んだ
2つの組合せのうち、概略の絶対距離が求められるレン
ジΛが、測定対象距離を充分カバーするならば、縞次数
差ΔNを別途計測する必要なしに概略距離情報を算出す
ることができる。このことを以下に述べる。ここでは表
記の簡単のために、波長の組合わせインデックスのi
(1,2)は省略する。
【0030】図4は、測定対象面4a上の着目点の距離
hを変化させたときのラップ位相の差{ψ1(x,y)−ψ2
(x,y) }を示す。概略比例関係にあるが、所々で不連続
に定数分の差があることが分かる。ここでは考察の対象
となっている測定対象距離が測定レンジ内にある場合を
考えてみると、ラップ位相の差が正の場合と負の場合と
の境目で不連続に変化していることが分かる。
hを変化させたときのラップ位相の差{ψ1(x,y)−ψ2
(x,y) }を示す。概略比例関係にあるが、所々で不連続
に定数分の差があることが分かる。ここでは考察の対象
となっている測定対象距離が測定レンジ内にある場合を
考えてみると、ラップ位相の差が正の場合と負の場合と
の境目で不連続に変化していることが分かる。
【0031】図5は、このときの縞次数差ΔNをプロッ
トしたものを示す。同図から、ラップ位相差が正のとき
にΔN=0、ラップ位相差が負のときにΔN=1となる
法則があることが分かる。従って、測定対象距離が測定
レンジ内にある場合は、ラップ位相差が正であるか負で
あるかを判定することによって、縞次数差ΔNが自ずと
判定でき、概略距離情報を算出することができる。これ
は、ΔNi (x,y) を0か1か判定して、式(9) を用いて
概略距離情報を算出するであり、概略距離情報算出手段
93は、この処理をも行うものである。具体的には、Λ
が最大となる波長の第2の組合せの場合は、概略情報h
g(2) (x,y) を0≦{ψ2(x,y)−ψ3(x,y)}ならば、 hg(2) (x,y)={ψ2(x,y)−ψ3(x,y)}/{(2π×k)・
(1/λ2 −1/λ3)} {ψ2 (x,y) −ψ3 (x,y) }<0ならば、 hg(2) (x,y)={ψ2(x,y)−ψ3(x,y)+2 π}/ {(2
π×k)・(1/λ2 −1/λ3)} によって求める。
トしたものを示す。同図から、ラップ位相差が正のとき
にΔN=0、ラップ位相差が負のときにΔN=1となる
法則があることが分かる。従って、測定対象距離が測定
レンジ内にある場合は、ラップ位相差が正であるか負で
あるかを判定することによって、縞次数差ΔNが自ずと
判定でき、概略距離情報を算出することができる。これ
は、ΔNi (x,y) を0か1か判定して、式(9) を用いて
概略距離情報を算出するであり、概略距離情報算出手段
93は、この処理をも行うものである。具体的には、Λ
が最大となる波長の第2の組合せの場合は、概略情報h
g(2) (x,y) を0≦{ψ2(x,y)−ψ3(x,y)}ならば、 hg(2) (x,y)={ψ2(x,y)−ψ3(x,y)}/{(2π×k)・
(1/λ2 −1/λ3)} {ψ2 (x,y) −ψ3 (x,y) }<0ならば、 hg(2) (x,y)={ψ2(x,y)−ψ3(x,y)+2 π}/ {(2
π×k)・(1/λ2 −1/λ3)} によって求める。
【0032】縞次数差検出手段95によって、Λが最大
となる波長の組合わせだけでなく、i=1の波長の組合
せについても、次のようにして、縞次数差を求めること
ができる。まず、既にi=2の波長の組合せからやや精
度の低いhg(2) (x,y) が求められていることを利用す
る。式(9) を第1の組合せについて立て、右辺をhg
(2) (x,y) で置き換えると、 hg(2) (x,y) =Λ1 /k ×[{ψ11(x,y) −ψ12(x,y) }/(2π)+ΔN1(x,y)] …(13) 式(13)を変形すると、次の式(14)が得られ、これから波
長の第1の組合せにおける縞次数差を求めることができ
る。 ΔN1(x,y) =round[hg(2) (x,y) ×k/Λ1 −{ψ11(x,y) −ψ12(x,y) }/(2 π)] …(14) ここで、round[ ]は、最も近い整数を返す関数である。
以上が、縞次数差検出手段95における処理の内容であ
る。
となる波長の組合わせだけでなく、i=1の波長の組合
せについても、次のようにして、縞次数差を求めること
ができる。まず、既にi=2の波長の組合せからやや精
度の低いhg(2) (x,y) が求められていることを利用す
る。式(9) を第1の組合せについて立て、右辺をhg
(2) (x,y) で置き換えると、 hg(2) (x,y) =Λ1 /k ×[{ψ11(x,y) −ψ12(x,y) }/(2π)+ΔN1(x,y)] …(13) 式(13)を変形すると、次の式(14)が得られ、これから波
長の第1の組合せにおける縞次数差を求めることができ
る。 ΔN1(x,y) =round[hg(2) (x,y) ×k/Λ1 −{ψ11(x,y) −ψ12(x,y) }/(2 π)] …(14) ここで、round[ ]は、最も近い整数を返す関数である。
以上が、縞次数差検出手段95における処理の内容であ
る。
【0033】ちなみに、round[ ]によって整数が正しく
決まるためには、round[ ]をとる[hg(2) (x,y) ×k/
Λ1 −{ψ11(x,y) −ψ12(x,y) }/(2 π)]の誤差が1
/2より小さくなる必要がある。{{ψ11(x,y) −ψ12
(x,y) }/(2 π) はラップ位相であって非常に高い精度
をもつため、このことは、hg(2) の誤差σhg
(2)は、 σhg(2) < k /(2×Λ1 ) …(15) が満たされる必要があることを示している。
決まるためには、round[ ]をとる[hg(2) (x,y) ×k/
Λ1 −{ψ11(x,y) −ψ12(x,y) }/(2 π)]の誤差が1
/2より小さくなる必要がある。{{ψ11(x,y) −ψ12
(x,y) }/(2 π) はラップ位相であって非常に高い精度
をもつため、このことは、hg(2) の誤差σhg
(2)は、 σhg(2) < k /(2×Λ1 ) …(15) が満たされる必要があることを示している。
【0034】本実施の形態では、i=1,2の場合を述
べたが、仮に波長数を増やして、iの最大値がもっと大
きくなっても同様に、iをmから1つずつ小さくしなが
らhg(i) (x,y) とΔNi (x,y) を交互に順次求めるこ
とができる。但し、式(15)と同様に、絶対距離の概略情
報の精度条件を満たすように、波長の組合せを選ぶ必要
がある。
べたが、仮に波長数を増やして、iの最大値がもっと大
きくなっても同様に、iをmから1つずつ小さくしなが
らhg(i) (x,y) とΔNi (x,y) を交互に順次求めるこ
とができる。但し、式(15)と同様に、絶対距離の概略情
報の精度条件を満たすように、波長の組合せを選ぶ必要
がある。
【0035】縞次数検出手段94は、概略形状算出手段
93で最終的に求めたhg(1) (x,y) と3つの波長のい
ずれかのラップ位相ψj (x,y) を用いて、(j は1,
2,3のいずれか) NJ (x,y) =round[hg(1) (x,y) ×k/λj −ψj (x,y)/(2π)] …(16) によって、波長λj (x, y)に対する縞次数を求める。
式(16)で縞次数が正しく決まるためには、式(15)と同様
に、hg(1) の誤差σhg(1) は、 σhg(1) < k /(2×λj ) …(17) の条件が必要である。
93で最終的に求めたhg(1) (x,y) と3つの波長のい
ずれかのラップ位相ψj (x,y) を用いて、(j は1,
2,3のいずれか) NJ (x,y) =round[hg(1) (x,y) ×k/λj −ψj (x,y)/(2π)] …(16) によって、波長λj (x, y)に対する縞次数を求める。
式(16)で縞次数が正しく決まるためには、式(15)と同様
に、hg(1) の誤差σhg(1) は、 σhg(1) < k /(2×λj ) …(17) の条件が必要である。
【0036】精密距離情報算出手段96は、縞次数検出
手段94で求めたNj (x,y) と、最終的に求めたhg
(1) (x,y) と3つの波長のいずれかのラップ位相ψ
j (x,y) を用いて hsj (x,y) =λj /k×{ψj (x,y)/(2π) +Nj (x,y) } …(18) によって、精密な絶対距離の情報hsj (x,y) を求め
る。式(18)は、精度が高いことで知られる2波長干渉縞
の式(4) と等価である。従って、レンジを広げたにもか
かわらず、2波長干渉法と同等の精度を保つことができ
る。このことは言いかえると、縞次数が厳密に整数であ
る性質を利用することによって、誤差が捨てられ高い精
度が達成できるということである。
手段94で求めたNj (x,y) と、最終的に求めたhg
(1) (x,y) と3つの波長のいずれかのラップ位相ψ
j (x,y) を用いて hsj (x,y) =λj /k×{ψj (x,y)/(2π) +Nj (x,y) } …(18) によって、精密な絶対距離の情報hsj (x,y) を求め
る。式(18)は、精度が高いことで知られる2波長干渉縞
の式(4) と等価である。従って、レンジを広げたにもか
かわらず、2波長干渉法と同等の精度を保つことができ
る。このことは言いかえると、縞次数が厳密に整数であ
る性質を利用することによって、誤差が捨てられ高い精
度が達成できるということである。
【0037】次に、波長の組合わの選び方について説明
する。第1の組合せとしてλ2 =685nmとλ3 =7
85nmを、第2の組合せとしてλ1 =670nmとλ
3 =685nmを選ぶ。また絶対距離の精密情報算出に
使用するラップ位相と縞次数は、λ3 =785nmのも
のを選ぶことにする。このようにすると、Λ1 =2.6
9μm、Λ2 =15.3μmとなって、Λ1 <Λ2 とい
う本発明の条件を満足する。このとき、ラップ位相測定
精度として2π/50、波長精度として0.02nmを
仮定して理論計算すると、hsj の誤差は3σ(σは標
準偏差)で0.007μm、hg(1) の誤差Rhg1 は
0.076μm、hg(2) の誤差Rhg 2 は0.434
μmとなった。これは、式(15),式(17)の条件を満足す
る。
する。第1の組合せとしてλ2 =685nmとλ3 =7
85nmを、第2の組合せとしてλ1 =670nmとλ
3 =685nmを選ぶ。また絶対距離の精密情報算出に
使用するラップ位相と縞次数は、λ3 =785nmのも
のを選ぶことにする。このようにすると、Λ1 =2.6
9μm、Λ2 =15.3μmとなって、Λ1 <Λ2 とい
う本発明の条件を満足する。このとき、ラップ位相測定
精度として2π/50、波長精度として0.02nmを
仮定して理論計算すると、hsj の誤差は3σ(σは標
準偏差)で0.007μm、hg(1) の誤差Rhg1 は
0.076μm、hg(2) の誤差Rhg 2 は0.434
μmとなった。これは、式(15),式(17)の条件を満足す
る。
【0038】図6は、以上の様子を示す。トータルな測
定精度±0.007μm、測定レンジ15.3μmとな
る。勿論、波長の組合せはこれに限るものではなく、選
択によっては精度を高く保ったままさらにレンジを広げ
ることができる。
定精度±0.007μm、測定レンジ15.3μmとな
る。勿論、波長の組合せはこれに限るものではなく、選
択によっては精度を高く保ったままさらにレンジを広げ
ることができる。
【0039】ここで、本発明の優位性を示すために、仮
に2波長しか使用できないとすると、どうなるかを見て
みる。まず、685nmと785nmの組合せしか使わ
ない場合は、式(17)の条件は満足されるが、レンジが
2.69μmしかない。次に、670nmと685nm
の組合せしか使わない場合は、一見レンジが15.3μ
mと広くて良いように見えるが、式(17)の条件(2波長
しかないので組合せインデックスは1しかない)を満足
しないので、縞次数が正しく決められず、測定を行うこ
とができない。
に2波長しか使用できないとすると、どうなるかを見て
みる。まず、685nmと785nmの組合せしか使わ
ない場合は、式(17)の条件は満足されるが、レンジが
2.69μmしかない。次に、670nmと685nm
の組合せしか使わない場合は、一見レンジが15.3μ
mと広くて良いように見えるが、式(17)の条件(2波長
しかないので組合せインデックスは1しかない)を満足
しないので、縞次数が正しく決められず、測定を行うこ
とができない。
【0040】次に、第1の実施の形態に係る装置1の動
作を説明する。まず、コンピュータ9内の干渉縞画像取
得手段91は、位相シフト法(例えば縞走査干渉測定
法)により、ピエゾドライバ7を制御して測定対象物4
を上下方向に移動させ、干渉計6と測定対象面4aとの
光路差をλ/4ずつ変化させながら波長毎に4枚の干渉
縞画像データを取り込む。
作を説明する。まず、コンピュータ9内の干渉縞画像取
得手段91は、位相シフト法(例えば縞走査干渉測定
法)により、ピエゾドライバ7を制御して測定対象物4
を上下方向に移動させ、干渉計6と測定対象面4aとの
光路差をλ/4ずつ変化させながら波長毎に4枚の干渉
縞画像データを取り込む。
【0041】ここで、1枚の干渉縞画像データを取得す
る場合について説明する。第1乃至第3のレーザ光源6
0A,60B,60Cから出射された3種類の波長
λ1 ,λ 2 ,λ3 からなるレーザ光は、コリメータレン
ズ61A,61B,61C,で平行光にされ、コリメー
タレンズ61Aからの平行光は折り曲げミラー69で折
り曲げるられ、コリメータレンズ61A〜61Cからの
平行光の一部は第1および第2のハーフミラー62A,
62Bで合波させられ、第3のハーフミラー68Aで折
り曲げられ、対物レンズ63に到達する。対物レンズ6
3からの光は第4のハーフミラー68Bで一部が測定対
象面4aに導かれ、残りの一部が平面原器64に導かれ
る。測定対象面4aと平面原器64で各々反射された光
は、再び第4のハーフミラー68Bへ戻り、そこで重ね
られて干渉光となる。対物レンズ63から出た光は、そ
の一部が第3のハーフミラー68Aを透過して、第3の
波長λ3 の光を選択的に反射するダイクロイックミラー
65Bに到達する。従って、波長785nmの光は、第
3の結像レンズ66Cを経て第3の撮像管67Cに到達
する。一方、ダイクロイックミラー65Bを透過した波
長685nmと波長670nmの光は、第2の波長λ2
の光を選択的に反射するダイクロイックミラー65Aに
到達する。従って、波長685nmの光は、第2の結像
レンズ66Bを経て第2の撮像管67Bに到達し、波長
670nmの光は、第1の結像レンズ66Aを経て第1
の撮像管67Aに到達する。このようにして、第1の撮
像管67Aでは波長670nmの光のみによる干渉縞の
画像が、第2の撮像管67Bでは波長685nmの光の
みによる干渉縞の画像が、第3の撮像管67Cでは波長
785nmの光のみによる干渉縞の画像が、個別同時に
光強度として検出される。波長毎に検出された干渉縞の
画像信号は、イメージデジタイザ8A,8B,8Cでデ
ジタルの干渉縞画像データに変換され、コンピュータ9
に転送される。このようにしてコンピュータ9内の干渉
縞画像取得手段91は、波長毎に4枚の干渉縞画像デー
タを取得し、位相算出手段92に出力する。この干渉縞
画像データは、従来の技術で説明した式(1) に示すよう
に、a(x,y) ,b(x,y) ,φ(x,y)が未知量であるの
で、δを変化させて最低3枚の干渉縞画像データを取得
すれば、φ(x,y) を求めることができるが、ここでは、
計算精度および計算速度を考慮して4枚の干渉縞画像デ
ータを取得するようにしたものである。
る場合について説明する。第1乃至第3のレーザ光源6
0A,60B,60Cから出射された3種類の波長
λ1 ,λ 2 ,λ3 からなるレーザ光は、コリメータレン
ズ61A,61B,61C,で平行光にされ、コリメー
タレンズ61Aからの平行光は折り曲げミラー69で折
り曲げるられ、コリメータレンズ61A〜61Cからの
平行光の一部は第1および第2のハーフミラー62A,
62Bで合波させられ、第3のハーフミラー68Aで折
り曲げられ、対物レンズ63に到達する。対物レンズ6
3からの光は第4のハーフミラー68Bで一部が測定対
象面4aに導かれ、残りの一部が平面原器64に導かれ
る。測定対象面4aと平面原器64で各々反射された光
は、再び第4のハーフミラー68Bへ戻り、そこで重ね
られて干渉光となる。対物レンズ63から出た光は、そ
の一部が第3のハーフミラー68Aを透過して、第3の
波長λ3 の光を選択的に反射するダイクロイックミラー
65Bに到達する。従って、波長785nmの光は、第
3の結像レンズ66Cを経て第3の撮像管67Cに到達
する。一方、ダイクロイックミラー65Bを透過した波
長685nmと波長670nmの光は、第2の波長λ2
の光を選択的に反射するダイクロイックミラー65Aに
到達する。従って、波長685nmの光は、第2の結像
レンズ66Bを経て第2の撮像管67Bに到達し、波長
670nmの光は、第1の結像レンズ66Aを経て第1
の撮像管67Aに到達する。このようにして、第1の撮
像管67Aでは波長670nmの光のみによる干渉縞の
画像が、第2の撮像管67Bでは波長685nmの光の
みによる干渉縞の画像が、第3の撮像管67Cでは波長
785nmの光のみによる干渉縞の画像が、個別同時に
光強度として検出される。波長毎に検出された干渉縞の
画像信号は、イメージデジタイザ8A,8B,8Cでデ
ジタルの干渉縞画像データに変換され、コンピュータ9
に転送される。このようにしてコンピュータ9内の干渉
縞画像取得手段91は、波長毎に4枚の干渉縞画像デー
タを取得し、位相算出手段92に出力する。この干渉縞
画像データは、従来の技術で説明した式(1) に示すよう
に、a(x,y) ,b(x,y) ,φ(x,y)が未知量であるの
で、δを変化させて最低3枚の干渉縞画像データを取得
すれば、φ(x,y) を求めることができるが、ここでは、
計算精度および計算速度を考慮して4枚の干渉縞画像デ
ータを取得するようにしたものである。
【0042】次に、位相算出手段92は、干渉縞画像取
得手段91が取得した干渉縞画像データを基に、上記式
(6) ,式(7) および式(8) を用いて、第1の波長λ1 の
ラップ位相分布ψ1(x,y)、第2の波長λ2 のラップ位相
分布ψ2(x,y)および第3の波長λ3 のラップ位相分布ψ
3(x,y)を算出し、その算出結果を概略距離情報算出手段
93、縞次数差検出手段95、縞次数検出手段94およ
び精密距離情報算出手段96に出力する。
得手段91が取得した干渉縞画像データを基に、上記式
(6) ,式(7) および式(8) を用いて、第1の波長λ1 の
ラップ位相分布ψ1(x,y)、第2の波長λ2 のラップ位相
分布ψ2(x,y)および第3の波長λ3 のラップ位相分布ψ
3(x,y)を算出し、その算出結果を概略距離情報算出手段
93、縞次数差検出手段95、縞次数検出手段94およ
び精密距離情報算出手段96に出力する。
【0043】次に、波長の第1の組合せ(λ2 =685
nmとλ3 =785nm)と波長の第2の組合せ(λ1
=670nmとλ3 =685nm)に対して、概略距離
情報算出手段93と縞次数差検出手段95を交互に用い
て、比較的に精度の高い波長の第1の組合せによる概略
距離情報を最終的に算出し、その算出結果を縞次数検出
手段94に出力する。
nmとλ3 =785nm)と波長の第2の組合せ(λ1
=670nmとλ3 =685nm)に対して、概略距離
情報算出手段93と縞次数差検出手段95を交互に用い
て、比較的に精度の高い波長の第1の組合せによる概略
距離情報を最終的に算出し、その算出結果を縞次数検出
手段94に出力する。
【0044】すなわち前記のように、まず概略距離情報
算出手段93において、レンジの広い波長の第2の組合
せに対して、位相算出手段92によって出力されたラッ
プ位相分布ψ2(x,y)とψ3(x,y)を用いて、0≦{ψ2(x,
y)−ψ3(x,y)}ならば、 hg(2) (x,y)={ψ2(x,y)−ψ3(x,y)}/ {(2π×k)・
(1/λ2 −1 / λ3)} {ψ2(x,y)−ψ3(x,y)}<0 ならば、 hg(2) (x,y)={ψ2(x,y)−ψ3(x,y)+2 π}/ {(2
π×k)・(1 / λ2 −1 / λ3)}によって概略距離情報を
算出し、縞次数差検出手段95へ出力する。
算出手段93において、レンジの広い波長の第2の組合
せに対して、位相算出手段92によって出力されたラッ
プ位相分布ψ2(x,y)とψ3(x,y)を用いて、0≦{ψ2(x,
y)−ψ3(x,y)}ならば、 hg(2) (x,y)={ψ2(x,y)−ψ3(x,y)}/ {(2π×k)・
(1/λ2 −1 / λ3)} {ψ2(x,y)−ψ3(x,y)}<0 ならば、 hg(2) (x,y)={ψ2(x,y)−ψ3(x,y)+2 π}/ {(2
π×k)・(1 / λ2 −1 / λ3)}によって概略距離情報を
算出し、縞次数差検出手段95へ出力する。
【0045】縞次数差検出手段95では、概略距離情報
算出手段93から出力された概略距離情報hg(2) (x,
y) から式(14)を用いて波長の第1の組合せにおける縞
次数差ΔN1(x,y)を算出し、概略距離情報算出手段93
へ出力する。
算出手段93から出力された概略距離情報hg(2) (x,
y) から式(14)を用いて波長の第1の組合せにおける縞
次数差ΔN1(x,y)を算出し、概略距離情報算出手段93
へ出力する。
【0046】概略距離情報算出手段93では、縞次数差
検出手段95から出力された波長の組合せ1における縞
次数差ΔN1(x,y)から、式(9) ,式(10)を用いて波長の
組合せ1における概略距離情報hg(1) (x,y) を算出
し、縞次数検出手段94へ出力する。
検出手段95から出力された波長の組合せ1における縞
次数差ΔN1(x,y)から、式(9) ,式(10)を用いて波長の
組合せ1における概略距離情報hg(1) (x,y) を算出
し、縞次数検出手段94へ出力する。
【0047】縞次数検出手段94では、位相算出手段9
2から出力されたラップ位相分布ψ 3 (x,y) と、概略距
離情報算出手段93から出力された波長の第1の組合せ
における概略距離情報hg(1) (x,y) から、式(16)を用
いてλ3 における縞次数N3を算出し、精密距離情報算
出手段96へ出力する。ここでは、λ3 を用いたが、他
のλ1 あるいはλ2 でもよい。
2から出力されたラップ位相分布ψ 3 (x,y) と、概略距
離情報算出手段93から出力された波長の第1の組合せ
における概略距離情報hg(1) (x,y) から、式(16)を用
いてλ3 における縞次数N3を算出し、精密距離情報算
出手段96へ出力する。ここでは、λ3 を用いたが、他
のλ1 あるいはλ2 でもよい。
【0048】精密距離情報算出手段96では、位相算出
手段92から出力されたラップ位相分布ψ3 (x,y) と、
縞次数検出手段94から出力されたλ3 における縞次数
N3から、式(18)を用いて総合的な精密距離情報hs
3(x,y)を算出する。ここでは、λ3 を用いたが、他のλ
1 あるいはλ2 でもよい。
手段92から出力されたラップ位相分布ψ3 (x,y) と、
縞次数検出手段94から出力されたλ3 における縞次数
N3から、式(18)を用いて総合的な精密距離情報hs
3(x,y)を算出する。ここでは、λ3 を用いたが、他のλ
1 あるいはλ2 でもよい。
【0049】コンピュータ9は、求めた精密距離情報h
s3(x,y)を出力および表示する。
s3(x,y)を出力および表示する。
【0050】上記第1の実施の形態によれば、以下の効
果が得られる。 (イ) 合成波長の最も大きいものから順次絶対距離の概略
情報を演算することにより、求められる絶対距離のレン
ジが広くなり(Λ2 =15.3μm.本実施の形態では
反射測定になるのでk=2.)、波長を大きく超える段
差や絶対距離を含んだ形状の測定が可能になる。 (ロ) λ3 の単一の波長の位相分布ψ3(x,y)に基づいて精
密距離情報hs3(x,y)を求めているので、通常の2光束
干渉法と同等の高い精度で計測を行うことができる。λ
3 /50程度の精度は容易に得ることができる。 (ハ) 干渉計6と測定対象面4aとの光路差をλ/4ずつ
変化させながら、波長毎に4枚の干渉縞画像データを取
り込む位相シフト法(縞走査干渉測定法)を採用してい
るので、白色干渉法に比べて高速に形状を測定すること
が可能となる。さらに、干渉縞を検出する手段として、
2次元的な領域で光強度を検出できる撮像管67A,6
7B,67Cを使用しているので、測定対象面4aの一
定範囲ついての測定を1度に行うことができ、高速な測
定が可能になる。従って、従来例3の白色干渉法では、
最短で8.5秒要していたものが、本装置1によれば、
1秒以内に大幅に短縮することができる。 (ニ) 絶対距離の概略情報hg(1) (x,y) の測定誤差が、
第3の波長λ3 をkで割ったものより小さくなるよう
に、第1,第2および第3の波長λ1 ,λ2 ,λ 3 と、
波長の第1の組合せおよび第2の組合せを予め選定して
いるので、縞次数の判定を必要な精度で確実に行うこと
ができるため、縞次数判定の誤りによる誤差を防止でき
る。 (ホ) 絶対距離の概略情報hg(2) (x,y) の測定誤差が、
波長の第1の組合せ(λ2 =685nmとλ3 =785
nm)による絶対距離の概略情報hg(1) (x,y) のレン
ジΛ1 をkで割ったものより小さくなるように、第1,
第2および第3の波長λ1 ,λ2 ,λ3 と、波長の第1
の組合せおよび第2の組合せを予め選定しているので、
縞次数差の判定を必要な精度で確実に行うことができる
ため、縞次数差判定の誤りによる誤差を防止できる。 (ヘ) 白色干渉と異なり、広いレンジで信号が得られるた
め、測定対象面と干渉計の相対位置姿勢の初期調整のた
めの信号もより広い範囲で得ることができる。そのた
め、白色干渉法において著しく困難であった初期位置姿
勢調整を容易に行うことができる。 (ト) 短時間に測定できるので、工場現場などの振動や騒
音のある場所でも、防振台なしに使用することができ
る。 (チ) 以上の測定を、所定のレンジ内で例外なしに正確に
行うことが可能になる。
果が得られる。 (イ) 合成波長の最も大きいものから順次絶対距離の概略
情報を演算することにより、求められる絶対距離のレン
ジが広くなり(Λ2 =15.3μm.本実施の形態では
反射測定になるのでk=2.)、波長を大きく超える段
差や絶対距離を含んだ形状の測定が可能になる。 (ロ) λ3 の単一の波長の位相分布ψ3(x,y)に基づいて精
密距離情報hs3(x,y)を求めているので、通常の2光束
干渉法と同等の高い精度で計測を行うことができる。λ
3 /50程度の精度は容易に得ることができる。 (ハ) 干渉計6と測定対象面4aとの光路差をλ/4ずつ
変化させながら、波長毎に4枚の干渉縞画像データを取
り込む位相シフト法(縞走査干渉測定法)を採用してい
るので、白色干渉法に比べて高速に形状を測定すること
が可能となる。さらに、干渉縞を検出する手段として、
2次元的な領域で光強度を検出できる撮像管67A,6
7B,67Cを使用しているので、測定対象面4aの一
定範囲ついての測定を1度に行うことができ、高速な測
定が可能になる。従って、従来例3の白色干渉法では、
最短で8.5秒要していたものが、本装置1によれば、
1秒以内に大幅に短縮することができる。 (ニ) 絶対距離の概略情報hg(1) (x,y) の測定誤差が、
第3の波長λ3 をkで割ったものより小さくなるよう
に、第1,第2および第3の波長λ1 ,λ2 ,λ 3 と、
波長の第1の組合せおよび第2の組合せを予め選定して
いるので、縞次数の判定を必要な精度で確実に行うこと
ができるため、縞次数判定の誤りによる誤差を防止でき
る。 (ホ) 絶対距離の概略情報hg(2) (x,y) の測定誤差が、
波長の第1の組合せ(λ2 =685nmとλ3 =785
nm)による絶対距離の概略情報hg(1) (x,y) のレン
ジΛ1 をkで割ったものより小さくなるように、第1,
第2および第3の波長λ1 ,λ2 ,λ3 と、波長の第1
の組合せおよび第2の組合せを予め選定しているので、
縞次数差の判定を必要な精度で確実に行うことができる
ため、縞次数差判定の誤りによる誤差を防止できる。 (ヘ) 白色干渉と異なり、広いレンジで信号が得られるた
め、測定対象面と干渉計の相対位置姿勢の初期調整のた
めの信号もより広い範囲で得ることができる。そのた
め、白色干渉法において著しく困難であった初期位置姿
勢調整を容易に行うことができる。 (ト) 短時間に測定できるので、工場現場などの振動や騒
音のある場所でも、防振台なしに使用することができ
る。 (チ) 以上の測定を、所定のレンジ内で例外なしに正確に
行うことが可能になる。
【0051】図7は、本発明の第2の実施の形態に係る
干渉計測装置を示す。なお、第1の実施の形態と同一の
機能を有するものには同一の符号を用いてその詳細な説
明は省略する。この干渉計測装置1は、水平に配置され
たテーブル2と、テーブル2の上に立設された一対の柱
3,3と、一対の柱3,3間に架設されたレール13A
および直進部13Bからなる直進ステージ13とを有
し、テーブル11上に測定対象物4を上下動させるピエ
ゾステージ5を載置し、直進ステージ13の直進部13
Bに干渉計16を設け、干渉計16を直進ステージ13
によって水平方向に移動させて測定対象面4a上を走査
し、広い領域の計測ができるように構成したものであ
る。
干渉計測装置を示す。なお、第1の実施の形態と同一の
機能を有するものには同一の符号を用いてその詳細な説
明は省略する。この干渉計測装置1は、水平に配置され
たテーブル2と、テーブル2の上に立設された一対の柱
3,3と、一対の柱3,3間に架設されたレール13A
および直進部13Bからなる直進ステージ13とを有
し、テーブル11上に測定対象物4を上下動させるピエ
ゾステージ5を載置し、直進ステージ13の直進部13
Bに干渉計16を設け、干渉計16を直進ステージ13
によって水平方向に移動させて測定対象面4a上を走査
し、広い領域の計測ができるように構成したものであ
る。
【0052】干渉計16は、第1の波長λ1 として67
0nm(赤色光1)のレーザ光を出射する第1のレーザ
光源60Aと、第2の波長λ2 として685nm(赤色
光2)のレーザ光を出射する第2のレーザ光源60B
と、第3の波長λ3 として785nm(近赤外光)の第
3のレーザ光源60Cと、第1のレーザ光源60Aから
の光の透過遮断を制御する第1のシャッタ70Aと、第
2のレーザ光源60Bからの光の透過遮断を制御する第
2のシャッタ70Bと、第3のレーザ光源60Cからの
光の透過遮断を制御する第3のシャッタ70Cと、第1
のレーザ光源60Aからのレーザ光を平行光にする第1
のコリメータレンズ61Aと、第2のレーザ光源60B
からのレーザ光を平行光にする第2のコリメータレンズ
61Bと、第3のレーザ光源60Cからのレーザ光を平
行光にする第3のコリメータレンズ61Cと、第1のレ
ーザ光源60Aからの光を折り曲げるミラー69と、第
2および第3のコリメータレンズ61B,61Cからの
平行光の一部を透過一部を反射させることによって、結
果として全てのレーザ光源60A〜60Cからの平行光
を合波させるハーフミラー62Aおよび62Bと、全て
のレーザ光源60A〜60Cからの平行光の一部を測定
対象物4側に反射させるハーフミラー68Aと、ハーフ
ミラー68Aの測定対象物4側に配置され、通常の顕微
鏡対物レンズと同様の結像性能を有する対物レンズ63
と、対物レンズ63と測定対象物4との間に配置された
基準面としての平面原器64と、対物レンズ63からの
光を一部を測定対象物4に導き、残りの一部を平面原器
64に導くハーフミラー68Bと、測定対象物4の表面
(測定対象面)4aと平面原器64で各々反射されたレ
ーザ光がハーフミラー68Bに戻り、そこで重ねられた
干渉光を結像レンズ66を介して撮像するCCDカメラ
167とを備えている。なお、対物レンズ63,平面原
器64およびハーフミラー68Bにより、および測定対
象物4の表面4aとで、いわゆるミラウ干渉計を構成す
る。
0nm(赤色光1)のレーザ光を出射する第1のレーザ
光源60Aと、第2の波長λ2 として685nm(赤色
光2)のレーザ光を出射する第2のレーザ光源60B
と、第3の波長λ3 として785nm(近赤外光)の第
3のレーザ光源60Cと、第1のレーザ光源60Aから
の光の透過遮断を制御する第1のシャッタ70Aと、第
2のレーザ光源60Bからの光の透過遮断を制御する第
2のシャッタ70Bと、第3のレーザ光源60Cからの
光の透過遮断を制御する第3のシャッタ70Cと、第1
のレーザ光源60Aからのレーザ光を平行光にする第1
のコリメータレンズ61Aと、第2のレーザ光源60B
からのレーザ光を平行光にする第2のコリメータレンズ
61Bと、第3のレーザ光源60Cからのレーザ光を平
行光にする第3のコリメータレンズ61Cと、第1のレ
ーザ光源60Aからの光を折り曲げるミラー69と、第
2および第3のコリメータレンズ61B,61Cからの
平行光の一部を透過一部を反射させることによって、結
果として全てのレーザ光源60A〜60Cからの平行光
を合波させるハーフミラー62Aおよび62Bと、全て
のレーザ光源60A〜60Cからの平行光の一部を測定
対象物4側に反射させるハーフミラー68Aと、ハーフ
ミラー68Aの測定対象物4側に配置され、通常の顕微
鏡対物レンズと同様の結像性能を有する対物レンズ63
と、対物レンズ63と測定対象物4との間に配置された
基準面としての平面原器64と、対物レンズ63からの
光を一部を測定対象物4に導き、残りの一部を平面原器
64に導くハーフミラー68Bと、測定対象物4の表面
(測定対象面)4aと平面原器64で各々反射されたレ
ーザ光がハーフミラー68Bに戻り、そこで重ねられた
干渉光を結像レンズ66を介して撮像するCCDカメラ
167とを備えている。なお、対物レンズ63,平面原
器64およびハーフミラー68Bにより、および測定対
象物4の表面4aとで、いわゆるミラウ干渉計を構成す
る。
【0053】第1のシャッタ70A,第2のシャッタ7
0Bおよび第3のシャッタ70Cは、コンピュータによ
りその開閉を制御することにより、第1のレーザ光源6
0A,第2のレーザ光源60Bあるいは第3のレーザ光
源60Cの光を透過あるいは遮断できるようになってい
る。また、干渉計測装置1は、ピエゾステージ5を駆動
するピエゾドライバ7と、直進ステージ13を駆動する
直進ステージ用ドライバ17と、CCDカメラ167か
らの干渉縞の画像信号をデジタルの干渉縞画像データに
変換するイメージデジタイザ8と、ピエゾドライバ7お
よび直進ステージ用ドライバ17を制御するとともに、
イメージデジタイザ8からのデジタルデータを基に測定
対象面4aの形状を求めるコンピュータ9とを備えてい
る。
0Bおよび第3のシャッタ70Cは、コンピュータによ
りその開閉を制御することにより、第1のレーザ光源6
0A,第2のレーザ光源60Bあるいは第3のレーザ光
源60Cの光を透過あるいは遮断できるようになってい
る。また、干渉計測装置1は、ピエゾステージ5を駆動
するピエゾドライバ7と、直進ステージ13を駆動する
直進ステージ用ドライバ17と、CCDカメラ167か
らの干渉縞の画像信号をデジタルの干渉縞画像データに
変換するイメージデジタイザ8と、ピエゾドライバ7お
よび直進ステージ用ドライバ17を制御するとともに、
イメージデジタイザ8からのデジタルデータを基に測定
対象面4aの形状を求めるコンピュータ9とを備えてい
る。
【0054】次に、第2の実施の形態に係る装置1の動
作を説明する。なお、干渉縞画像データのコンピュータ
9への取り込みまでを以下に説明する。まず、第1のシ
ャッタ70Aを開いて第2のシャッタ70Bと第3のシ
ャッタ70Cを閉じる。このとき第1のレーザ光源60
Aから出射された第1の波長λ1 のレーザ光のみが、第
1のコリメータレンズ61A,ミラー69を経て、ハー
フミラー68Aでその一部が反射されて測定対象面4a
と原器64で反射され、ハーフミラー68Bへ戻り干渉
する。さらにミラウ干渉計から出た波長λ1 の光は、結
像レンズ66を経てCCDカメラ167に到達する。C
CDカメラ167は、第1の波長λ1 の光のみによる第
1の干渉縞画像を検出する。次に同様に、第2のシャッ
タ70Bを開いて第1のシャッタ70Aと第3のシャッ
タ70Cを閉じて、第2の波長λ 2 の光のみによる第2
の干渉縞画像を検出する。最後に同様に、第3のシャッ
タ70Cを開いて第1のシャッタ70Aと第2のシャッ
タ70Bを閉じて、第3の波長λ3 の光のみによる第3
の干渉縞画像を検出する。波長毎に検出された干渉縞の
画像信号は、イメージデジタイザ8でデジタルデータに
変換され、コンピュータ9に転送される。測定対象面4
aの一定範囲について干渉縞画像データが得られると、
コンピュータ9は、直進ステージ用ドライバ17を制御
して直進ステージ13により干渉計16を水平方向に所
定距離移動させ、同様に干渉縞画像データを取り込む。
上記のようにして取り込んだ干渉縞画像データは、コン
ピュータ9にて第1の実施の形態と同様に処理される。
作を説明する。なお、干渉縞画像データのコンピュータ
9への取り込みまでを以下に説明する。まず、第1のシ
ャッタ70Aを開いて第2のシャッタ70Bと第3のシ
ャッタ70Cを閉じる。このとき第1のレーザ光源60
Aから出射された第1の波長λ1 のレーザ光のみが、第
1のコリメータレンズ61A,ミラー69を経て、ハー
フミラー68Aでその一部が反射されて測定対象面4a
と原器64で反射され、ハーフミラー68Bへ戻り干渉
する。さらにミラウ干渉計から出た波長λ1 の光は、結
像レンズ66を経てCCDカメラ167に到達する。C
CDカメラ167は、第1の波長λ1 の光のみによる第
1の干渉縞画像を検出する。次に同様に、第2のシャッ
タ70Bを開いて第1のシャッタ70Aと第3のシャッ
タ70Cを閉じて、第2の波長λ 2 の光のみによる第2
の干渉縞画像を検出する。最後に同様に、第3のシャッ
タ70Cを開いて第1のシャッタ70Aと第2のシャッ
タ70Bを閉じて、第3の波長λ3 の光のみによる第3
の干渉縞画像を検出する。波長毎に検出された干渉縞の
画像信号は、イメージデジタイザ8でデジタルデータに
変換され、コンピュータ9に転送される。測定対象面4
aの一定範囲について干渉縞画像データが得られると、
コンピュータ9は、直進ステージ用ドライバ17を制御
して直進ステージ13により干渉計16を水平方向に所
定距離移動させ、同様に干渉縞画像データを取り込む。
上記のようにして取り込んだ干渉縞画像データは、コン
ピュータ9にて第1の実施の形態と同様に処理される。
【0055】上記第2の実施の形態によれば、時系列的
に光源の波長を切り替えるため、第1の実施の形態のよ
うな3系統の撮像光学系が不要になるとともに、3つの
撮像光学系間のアライメトずれによる誤差がなくなる。
また3つの波長の選択によっては、ダイクロイックミラ
ー設計作製が困難になる場合もある。例えば上記式(5)
で表される測定レンジΛを広げるためには、近接した波
長の光源の組合せを選ぶ必要があるが、そのような波長
の近い光を弁別するフィルターの実現は困難である。そ
のような場合は、第1の実施の形態が実現困難である
が、上記第2の実施の形態によれば、それは難なく実現
するができる。このように上記第2の実施の形態によれ
ば、波長組合せが自由で安価かつ高精度な装置を実現す
ることができる。
に光源の波長を切り替えるため、第1の実施の形態のよ
うな3系統の撮像光学系が不要になるとともに、3つの
撮像光学系間のアライメトずれによる誤差がなくなる。
また3つの波長の選択によっては、ダイクロイックミラ
ー設計作製が困難になる場合もある。例えば上記式(5)
で表される測定レンジΛを広げるためには、近接した波
長の光源の組合せを選ぶ必要があるが、そのような波長
の近い光を弁別するフィルターの実現は困難である。そ
のような場合は、第1の実施の形態が実現困難である
が、上記第2の実施の形態によれば、それは難なく実現
するができる。このように上記第2の実施の形態によれ
ば、波長組合せが自由で安価かつ高精度な装置を実現す
ることができる。
【0056】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず、種々な実施の形態が可能である。例えば、上記実
施の形態では、位相シフト法として干渉縞画像データを
4枚取得する方法を採用したが、3枚あるいは5枚取得
する方法でもよい。3枚取得する方法によれば、4枚取
得する方法よりも誤差の影響があるが高速に測定するこ
とができる。5枚取得する方法によれば、4枚取得する
方法よりも計算時間がかかるが、誤差の影響が少なくな
る。また、位相シフト法として干渉計と測定対象面との
距離を変化させずにδを変化させる位相シフト電子モア
レ法(「レーザー科学研究」,No.13(1991)
参照)によってもよい。これによれば、干渉計と測定対
象面との距離を変化させる必要がなくなり、高速化をよ
り図ることができる。また、上記実施の形態では、干渉
計と測定対象面との距離を変化させる場合に、測定対象
面側を移動させたが、干渉計側を移動させてもよい。ま
た、第1の実施の形態の干渉計6に第2の実施の形態の
干渉計16を用いてもよく、第2の実施の形態の干渉計
16に第1の実施の形態の干渉計6を用いてよい。
れず、種々な実施の形態が可能である。例えば、上記実
施の形態では、位相シフト法として干渉縞画像データを
4枚取得する方法を採用したが、3枚あるいは5枚取得
する方法でもよい。3枚取得する方法によれば、4枚取
得する方法よりも誤差の影響があるが高速に測定するこ
とができる。5枚取得する方法によれば、4枚取得する
方法よりも計算時間がかかるが、誤差の影響が少なくな
る。また、位相シフト法として干渉計と測定対象面との
距離を変化させずにδを変化させる位相シフト電子モア
レ法(「レーザー科学研究」,No.13(1991)
参照)によってもよい。これによれば、干渉計と測定対
象面との距離を変化させる必要がなくなり、高速化をよ
り図ることができる。また、上記実施の形態では、干渉
計と測定対象面との距離を変化させる場合に、測定対象
面側を移動させたが、干渉計側を移動させてもよい。ま
た、第1の実施の形態の干渉計6に第2の実施の形態の
干渉計16を用いてもよく、第2の実施の形態の干渉計
16に第1の実施の形態の干渉計6を用いてよい。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、合
成波長の最も大きいものから順次絶対距離の概略情報を
求めているので、求められる絶対距離のレンジが従来の
2波長干渉法と同等以上に広くなる。また、測定対象波
面の2πの区間にわたり、測定対象面の精密な距離情
報、すなわち、1波長の位相を高精度に求め、この位相
分布と縞次数に基づいて絶対距離の精密情報を求めてい
るので、従来の2光束干渉法と同程度の精度で形状を測
定することができる。また、測定の際に採取する画像の
枚数が白色干渉法に較べて圧倒的に少なく、また3つの
異なる波長の干渉縞検出を同時並列に行うことで、従来
方法に較べて飛躍的に高速な測定が可能になり、そのよ
うな測定を広くなった所定のレンジ内で正確に失敗なし
に行うことができる。従って、波長を越える段差や絶対
距離を含んだ形状の測定を高精度かつ高速に測定ミスを
招くことなく行うことが可能になる。
成波長の最も大きいものから順次絶対距離の概略情報を
求めているので、求められる絶対距離のレンジが従来の
2波長干渉法と同等以上に広くなる。また、測定対象波
面の2πの区間にわたり、測定対象面の精密な距離情
報、すなわち、1波長の位相を高精度に求め、この位相
分布と縞次数に基づいて絶対距離の精密情報を求めてい
るので、従来の2光束干渉法と同程度の精度で形状を測
定することができる。また、測定の際に採取する画像の
枚数が白色干渉法に較べて圧倒的に少なく、また3つの
異なる波長の干渉縞検出を同時並列に行うことで、従来
方法に較べて飛躍的に高速な測定が可能になり、そのよ
うな測定を広くなった所定のレンジ内で正確に失敗なし
に行うことができる。従って、波長を越える段差や絶対
距離を含んだ形状の測定を高精度かつ高速に測定ミスを
招くことなく行うことが可能になる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る干渉計測装置
の構成図である。
の構成図である。
【図2】第1の実施の係る干渉計測装置のコンピュータ
の機能ブロック図である。
の機能ブロック図である。
【図3】第1の実施の係る干渉計測装置により絶対距離
の概略情報を得る原理を説明するための図である。
の概略情報を得る原理を説明するための図である。
【図4】ラップ位相の差{ψ1(x,y)−ψ2 (x,y) }が絶
対距離の概略情報hg(x,y) に比例する様子を説明する
ための図である。
対距離の概略情報hg(x,y) に比例する様子を説明する
ための図である。
【図5】絶対距離の概略情報hg(x,y) に対する縞次数
差ΔNの様子を示す図である。
差ΔNの様子を示す図である。
【図6】第1の実施の形態に係る干渉計測装置における
波長の組合せの選択の原理を説明するための図である。
波長の組合せの選択の原理を説明するための図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る干渉計測装置
の構成図である。
の構成図である。
【図8】従来の干渉計測方法として2光束干渉法を説明
するためのフロー図である。
するためのフロー図である。
【図9】(a) は実際の位相を示す図、(b) はラップされ
た位相を示す図である。
た位相を示す図である。
1 干渉計測装置 2 テーブル 3 柱 4 測定対象物 4a 測定対象面 5 ピエゾステージ 6 干渉計 7 ピエゾドライバ 8A 第1のイメージデジタイザ 8B 第2のイメージデジタイザ 8C 第3のイメージデジタイザ 9 コンピュータ 13 直進ステージ 13A レール 13B 直進部 16 干渉計 17 直進ステージ用ドライバ 60A 第1のレーザ光源 60B 第2のレーザ光源 60C 第3のレーザ光源 61A 第1のコリメータレンズ 61B 第2のコリメータレンズ 61C 第3のコリメータレンズ 62A 第1のハーフミラー 62B 第2のハーフミラー 63 対物レンズ 64 平面原器 65A 第1のダイクロイックミラー 65B 第2のダイクロイックミラー 66 結像レンズ 66A 第1の結像レンズ 66B 第2の結像レンズ 66C 第3の結像レンズ 67A 第1の撮像管 67B 第2の撮像管 67C 第3の撮像管 68A 第3のハーフミラー 68B 第4のハーフミラー 69 ミラー 70A 第1のシャッタ 70B 第2のシャッタ 70C 第3のシャッタ 91 干渉縞画像取得手段 92 位相算出手段 93 概略距離情報算出手段 94 縞次数検出手段 95 縞次数差検出手段 96 精密距離情報算出手段 167 CCDカメラ
フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 AA09 FF02 GG20 GG22 HH03 HH08 HH09 2F065 AA04 AA25 AA45 AA53 BB05 DD06 FF01 FF04 FF51 GG06 GG23 JJ03 JJ05 JJ19 JJ26 LL20 LL30 MM07 NN02 PP02 PP12 QQ31
Claims (14)
- 【請求項1】少なくとも3種類の波長の光波を基準面お
よび測定対象面に照射し、前記基準面で反射した前記少
なくとも3種類の波長の光波と前記測定対象面で反射あ
るいは透過した前記少なくとも3種類の波長の光波とを
波長毎に干渉させる第1のステップと、 前記第1のステップの干渉によって生じた少なくとも3
種類の干渉縞画像を個別に検出する第2のステップと、 前記少なくとも3種類の干渉縞画像に基づいて、前記測
定対象面の2πの区間にラップされた少なくとも3種類
の位相分布を波長毎に演算する第3のステップと、 前記少なくとも3種類の波長から選んだ2つの波長を一
組として前記一組の波長による合成波長が順次大きくな
るように第1乃至第m(但し、m≧2)の組を設定する
第4のステップと、 前記第1乃至第mの組に対応する前記2つの波長の前記
干渉縞画像間の位相分布差に基づいて、前記位相分布差
の正負に応じた演算式を用いて第1乃至第mの組毎に前
記第mから第1の組まで前記基準面と前記測定対象面と
の絶対距離の概略情報を順次演算する第5のステップ
と、 前記少なくとも3種類の波長のうち1つの波長に対応す
る前記干渉縞画像の位相分布、および前記第1の組によ
る前記絶対距離の概略情報に基づいて、前記基準面と前
記測定対象面との絶対距離の精密情報を演算する第6の
ステップとを含むことを特徴とする干渉計測方法。 - 【請求項2】前記第4のステップは、前記一組の波長を
λi1,λi2とするとき、前記合成波長をΛi =λi1・λ
i2/(λi2−λi1)により定義して設定し(但し、i=
1,2,...m)、 前記第5のステップは、前記合成波長が最も大きいΛm
を構成する第mの組の波長をそれぞれλm1,λm2(λm2
>λm1)、前記波長λm1,λm2の位相分布をψ m1(x,y)
,ψm2(x,y) とするとき、前記基準面と前記測定対象
面との絶対距離の概略情報hg(m) (x,y) を0≦{ψm1
(x, y)−ψm2(x,y) }ならば、 hg(m) (x,y)={ψm1(x, y)−ψm2(x,y) }/ {(2
π×k)・(1/λm1−1/λm2) } {ψm1(x, y)−ψm2(x,y) }<0ならば、 hg(m) (x,y)={ψm1(x, y)−ψm2(x,y) +2 π}/
{(2π×k)・(1/λm1−1/λm2) } 但し、k :反射による測定する場合は2、透過による測
定の場合は1 x, y:測定対象面に概略沿った平面の座標成分 によって求め、 前記第mの組による絶対距離の概略情報hg(m) (x,y)
と、前記合成波長が2番目に大きいΛm-1 を構成する第
m−1の組の波長λ(m-1)1,λ(m-1)2(λ(m-1 )2>λ
(m-1)1)による位相分布ψ(m-1)1(x,y) ,ψ(m-1)2(x,
y) とから、第m−1の組における縞次数差ΔN
m-1 (x, y)を ΔNm-1 (x, y)=round[hg (m) (x,y) ×k/Λm-1-
{ψ(m-1)1(x,y) −ψ(m-1)2(x,y) }/(2 π)] 但し、Λm-1 :前記第m−1の波長の組による2番目に
大きい合成波長 round[ ]:最も近い整数を返す関数 によって求め、 前記第m−1の組における前記縞次数差ΔNm-1 (x,
y)と、前記第m−1の組によるそれぞれの位相分布ψ
(m-1)1(x,y) ,ψ(m-1)2(x,y) とから、前記基準面と前
記測定対象面との絶対距離の概略情報hg(m-1) (x,
y)を hg(m-1) (x, y)=Λm-1 /k×[ {ψ(m-1)1(x,y)-ψ
(m-1)2(x,y) }/(2 π)+ΔNm-1 (x,y) ] によって求め、 以下、i=m−2から1までhg(i+1) (x,y) を用いて
ΔNi (x,y) を求め、前記ΔNi (x,y) を用いてhg
(i) (x,y) を順次求める構成の請求項1記載の干渉計測
方法。 - 【請求項3】前記ステップ6は、前記第1の組による絶
対距離の概略情報hg(1) (x,y) と、前記少なくとも3
波長のうちの1つの波長λj による位相分布ψj (x,y)
(j=1,2, 3)とから、縞次数Nj (x,y) を Nj (x,y) =round[hg(1) (x,y) ×k/λj −ψj (x,
y)/(2π)] によって求め、前記縞次数Nj (x,y) と、前記1つの波
長λj による前記位相分布ψj (x,y) とから、前記基準
面と前記測定対象面との絶対距離の精密情報を hsj (x,y) =λj /k×{ψj (x,y)/(2π) +Nj (x,
y) } によって求める構成の請求項2記載の干渉計測方法。 - 【請求項4】前記第6のステップは、前記少なくとも3
種類の波長のうちの少なくとも2つの波長の位相分布に
基づいて少なくとも2つの前記絶対距離の精密情報を求
め、それらの前記絶対距離の精密情報の平均値を求め、
前記平均値を前記絶対距離の精密情報とする構成の請求
項2記載の干渉計測方法。 - 【請求項5】前記第4のステップは、前記第i(i=
1,2,..m)の組による絶対距離の概略情報hg
(i) (x,y) の誤差σhg(i) (x,y) が、 σhg(i) (x,y) <Λm-1 /2 を満足するように、前記各組を設定する構成の請求項1
記載の干渉計測方法。 - 【請求項6】前記第2のステップは、前記少なくとも3
種類の波長の干渉縞画像を検出する手段として2次元的
領域で光強度を検出する撮像手段を用いる構成の請求項
1記載の干渉計測方法。 - 【請求項7】前記第1のステップは、少なくも3つの光
源を時系列的に切り替えて前記少なくとも3種類の波長
の光波を前記基準面および前記測定対象面に照射し、 前記第2のステップは、前記少なくとも3種類の波長の
干渉縞画像を共通の検出手段により検出する構成の請求
項1記載の干渉計測方法。 - 【請求項8】少なくとも3種類の波長の光波を基準面お
よび測定対象面に照射する光源と、 前記基準面で反射した前記少なくとも3種類の波長の光
波と前記測定対象面で反射あるいは透過した前記少なく
とも3種類の波長の光波とを波長毎に干渉させる光学系
と、 前記少なくとも3種類の波長の光波の干渉によって生じ
た少なくとも3種類の干渉縞画像を個別に検出する干渉
縞画像検出手段と、 前記少なくとも3種類の干渉縞画像に基づいて、前記測
定対象波面の2πの区間にラップされた少なくとも3種
類の位相分布を演算する位相算出手段と、 前記少なくとも3種類の波長から選んだ2つの波長を一
組として前記一組の波長の合成波長が順次大きくなるよ
うに第1乃至第m(但し、m≧2)の組を設定する設定
手段と、 前記第1乃至第mの組に対応する前記2つの波長の前記
干渉縞画像間の位相分布差に基づいて、前記位相分布差
の正負に応じた演算式を用いて第1乃至第mの組毎に前
記第mから第1の組まで前記基準面と前記測定対象面と
の絶対距離の概略情報を順次演算する第1の算出手段
と、 前記少なくとも3種類の波長のうち1つの波長に対応す
る前記干渉縞画像の位相分布、および前記第1の組の前
記絶対距離の概略情報に基づいて、前記基準面と前記測
定対象面との絶対距離の精密情報を演算する第2の算出
手段とを備えたことを特徴とする干渉計測装置。 - 【請求項9】前記設定手段は、前記一組の波長をλi1,
λi2とするとき、前記合成波長をΛ i =λi1・λi2/
(λi2−λi1)により定義して設定し(但し、i=1,
2,...m)、 前記第1の算出手段は、前記合成波長が最も大きいΛm
を構成する第mの組の波長をλm1,λm2(λm2>
λm1)、前記波長λm1,λm2の位相分布をψm1(x,y),
ψm2(x,y) とするとき、前記基準面と前記測定対象面と
の絶対距離の概略情報hg(m) (x,y) を0≦{ψm1(x,
y)−ψm2(x,y) }ならば、 hg(m) (x,y)={ψm1(x, y)−ψm2(x,y) }/ {(2
π×k)・(1/λm1−1/λm2) } {ψm1(x, y)−ψm2(x,y) }<0ならば、 hg(m) (x,y)={ψm1(x, y)−ψm2(x,y)+2 π}/
{(2π×k)・(1/λm1−1/λm2) } 但し、k :反射による測定する場合は2、透過による測
定の場合は1 x, y:測定対象面に概略沿った平面の座標成分 によって求め、前記合成波長が2番目に大きいΛm-1 を
構成する第m−1の組における縞次数差ΔNm-1 (x,
y)と、第m−1の組によるそれぞれの位相分布ψ
(m-1)1(x,y) ,ψ(m-1)2(x,y) とから、前記基準面と前
記測定対象面との絶対距離の概略情報hg(m-1) (x,
y)を hg(m-1) (x, y)=Λm-1 /k×[ {ψ(m-1)1(x,y)-ψ
(m-1)2(x,y) }/(2 π)+ΔNm-1 (x,y) ] によって求め、以下i=m−2から1までhg
(i+1) (x,y) を用いてΔNi (x,y) を求め、前記ΔNi
(x,y) を用いてhg(i) (x,y) を順次求めるる概略距離
算出手段と、 前記第mの組による絶対距離の概略情報hg(m) (x,y)
と、前記合成波長が2番目に大きいΛm-1 を構成する第
m−1の波長λ(m-1)1,λ(m-1)2(λ(m-1)2>
λ(m-1)1)による位相分布ψ(m-1)1(x,y) ,ψ
(m-1)2(x,y) とから、第m−1の組における縞次数差Δ
Nm-1 (x, y)を ΔNm-1 (x, y)=round[hg (m) (x,y) ×k/Λm-1-
{ψ(m-1)1(x,y) −ψ(m-1)2(x,y) }/(2 π)] 但し、Λm-1 :前記第m−1の波長の組による2番目に
大きい合成波長 round[ ]:最も近い整数を返す関数 によって求め、以下i=m−2から1までhg
(i+1) (x,y) を用いてΔNi (x,y) を求める縞次数差算
出手段と、 前記縞次数差算出手段によって求められた第1の組によ
る前記絶対距離の概略情報hg(1) (x,y) と、前記少な
くとも3波長のうちの1つの波長λj による位相分布ψ
j (x,y) (j =1,2, 3)とを用いて、縞次数N
j (x,y) を Nj (x,y) =round[hg(1) (x,y) ×k/λj −ψj (x,
y)/(2π)] によって求める縞次数算出手段とを備え、 前記第2の算出手段は、前記縞次数Nj (x,y) と、前記
少なくとも3波長のうちの1つの波長λj による位相分
布ψj (x,y) (j =1,2, 3)とを用いて、前記基準
面と前記測定対象面との絶対距離の精密情報を hsj (x,y) =λj /k×{ψj (x,y)/(2π) +Nj (x,
y) } によって求める精密距離算出手段を備えた構成の請求項
8記載の干渉計測装置。 - 【請求項10】前記縞次数算出手段および前記精密距離
算出手段は、前記少なくとも3種類のうちの少なくとも
2つの波長について少なくとも2つの前記絶対距離の精
密情報を求め、それらの前記絶対距離の精密情報の平均
値を求め、前記平均値を前記絶対距離の精密情報とする
構成の請求項8記載の干渉計測装置。 - 【請求項11】前記設定手段は、前記第i(i=1,
2,..m)の組による絶対距離の概略情報hg
(i) (x,y) の誤差σhg(i) (x,y) が、 σhg(i) (x,y) <Λm-1 /2 を満足するように、前記各組を設定する構成の請求項8
記載の干渉計測装置。 - 【請求項12】前記干渉縞画像検出手段は、2次元的領
域で光強度を検出する撮像手段を用いる構成の請求項8
記載の干渉計測装置。 - 【請求項13】前記干渉縞画像検出手段は、2次元カラ
ーCCDカメラを用いた構成の請求項8記載の干渉計測
装置。 - 【請求項14】前記光波を干渉させる光学系は、少なく
とも3つの光源を備え、前記少なくとも3つの光源を時
系列的に切り替えて前記少なくとも3種類の波長を前記
基準面および前記測定対象面に照射し、 前記干渉縞画像検出手段は、前記少なくとも3種類の波
長の干渉縞画像を共通の撮像手段で検出する構成の請求
項8記載の干渉計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10242228A JP2000074618A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 干渉計測方法および干渉計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10242228A JP2000074618A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 干渉計測方法および干渉計測装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=17086149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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