JP2000074471A - エアダクト用消音器 - Google Patents
エアダクト用消音器Info
- Publication number
- JP2000074471A JP2000074471A JP10248495A JP24849598A JP2000074471A JP 2000074471 A JP2000074471 A JP 2000074471A JP 10248495 A JP10248495 A JP 10248495A JP 24849598 A JP24849598 A JP 24849598A JP 2000074471 A JP2000074471 A JP 2000074471A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluid
- sound
- absorbing material
- sound absorbing
- silencer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
- F24F13/00—Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
- F24F13/24—Means for preventing or suppressing noise
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
- F24F13/00—Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
- F24F13/08—Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates
- F24F13/081—Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates for guiding air around a curve
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
- F24F13/00—Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
- F24F13/24—Means for preventing or suppressing noise
- F24F2013/242—Sound-absorbing material
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Duct Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 消音効果が良く、流体通過抵抗の少ないエア
ダクト用消音器を得る。 【解決手段】 消音器の吸音部分と流体流路をスムース
な形状の音透過性の良い材料の隔壁にて隔て、吸音部分
は気流の影響から守り吸音性能のみを考慮した形状や材
質を用いて構築し、消音効果を向上させる。他方流体は
隔壁により形成されたスムース形状の流体流路により少
ない抵抗にて消音器を通過させる。
ダクト用消音器を得る。 【解決手段】 消音器の吸音部分と流体流路をスムース
な形状の音透過性の良い材料の隔壁にて隔て、吸音部分
は気流の影響から守り吸音性能のみを考慮した形状や材
質を用いて構築し、消音効果を向上させる。他方流体は
隔壁により形成されたスムース形状の流体流路により少
ない抵抗にて消音器を通過させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエアダクトに用い
る消音器に関するものである。
る消音器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エアダクト消音器としては、 (イ)直管エアダクト内面に吸音材を貼り、その吸音材
が気流に拠って飛散せぬよう、吸音材の流体接触面に飛
散防止処理を施した、消音内貼りダクト。 (ロ)エアダクトの流体流路を分割し、それぞれの内面
に吸音材を貼り、その吸音材が気流に拠って飛散せぬよ
う、吸音材の流体接触面に飛散防止処理を施した、セル
型消音器 (ハ)エアダクトエルボの外側曲がり部分を直角とし内
面に吸音材を貼り、その吸音材が気流に拠って飛散せぬ
よう、吸音材の流体接触面に飛散防止処理を施した、消
音エルボ。 (二)エアダクトの中間、分岐部、または曲がり部分に
チャンバーを設け、内面に吸音材を貼り、その吸音材が
気流に拠って飛散せぬよう、吸音材の流体接触面に飛散
防止処理を施した、消音チャンバーがあった。
が気流に拠って飛散せぬよう、吸音材の流体接触面に飛
散防止処理を施した、消音内貼りダクト。 (ロ)エアダクトの流体流路を分割し、それぞれの内面
に吸音材を貼り、その吸音材が気流に拠って飛散せぬよ
う、吸音材の流体接触面に飛散防止処理を施した、セル
型消音器 (ハ)エアダクトエルボの外側曲がり部分を直角とし内
面に吸音材を貼り、その吸音材が気流に拠って飛散せぬ
よう、吸音材の流体接触面に飛散防止処理を施した、消
音エルボ。 (二)エアダクトの中間、分岐部、または曲がり部分に
チャンバーを設け、内面に吸音材を貼り、その吸音材が
気流に拠って飛散せぬよう、吸音材の流体接触面に飛散
防止処理を施した、消音チャンバーがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これは次のような欠点
があった。 (イ)消音内貼りダクトは、別に定められた断面サイズ
の直管エアダクト内面に吸音材を貼るので消音材表面積
を多く得るには消音内貼りダクトを長くしなければなら
なかった。 (ロ)また消音内貼りダクトの表面は、吸音材の飛散防
止処理と吸音材の固定具などで表面の凹凸が大きく、そ
れらが流体の大きな通過抵抗となっており、消音内貼り
ダクトを長くすればさら大きな通過抵抗となっていた。 (ハ)さらに消音内貼りダクトの特性として、断面が大
きくなると消音効果が激減する傾向があり、断面の大き
な消音内貼りダクトは所期の消音量を得るため、内貼り
部分をさらに長くして吸音面積を増やす必要が往々にし
て生じた、それがさらに流体の通過抵抗を大きくしてお
り、製作費も多大となっていた。
があった。 (イ)消音内貼りダクトは、別に定められた断面サイズ
の直管エアダクト内面に吸音材を貼るので消音材表面積
を多く得るには消音内貼りダクトを長くしなければなら
なかった。 (ロ)また消音内貼りダクトの表面は、吸音材の飛散防
止処理と吸音材の固定具などで表面の凹凸が大きく、そ
れらが流体の大きな通過抵抗となっており、消音内貼り
ダクトを長くすればさら大きな通過抵抗となっていた。 (ハ)さらに消音内貼りダクトの特性として、断面が大
きくなると消音効果が激減する傾向があり、断面の大き
な消音内貼りダクトは所期の消音量を得るため、内貼り
部分をさらに長くして吸音面積を増やす必要が往々にし
て生じた、それがさらに流体の通過抵抗を大きくしてお
り、製作費も多大となっていた。
【0004】セル型消音器は、消音内貼りダクト断面が
大きくなると消音効果が激減する特性を改善するため
に、断面を分割して小さくしたものであるが、エアダク
トの特性として、小断面ほど流体の通過抵抗が大きくな
るので、この型の消音器は流体の大きな通過抵抗となっ
ていた。
大きくなると消音効果が激減する特性を改善するため
に、断面を分割して小さくしたものであるが、エアダク
トの特性として、小断面ほど流体の通過抵抗が大きくな
るので、この型の消音器は流体の大きな通過抵抗となっ
ていた。
【0005】(イ)消音エルボは、外側曲がり部分が直
角のためと、吸音材の飛散防止処理された流体接触面
が、吸音材の固定具などで表面の凹凸が大きく、それら
が流体の大きな通過抵抗となっていた。 (ロ)また消音エルボの吸音処理を施す部分がエルボの
内面に限られ、それが消音量の限界となっていた。 (ハ)さらに消音エルボは外側曲がり部分が直角のため
に気流が乱れ、それが流体の大きな通過抵抗ともなって
いた。
角のためと、吸音材の飛散防止処理された流体接触面
が、吸音材の固定具などで表面の凹凸が大きく、それら
が流体の大きな通過抵抗となっていた。 (ロ)また消音エルボの吸音処理を施す部分がエルボの
内面に限られ、それが消音量の限界となっていた。 (ハ)さらに消音エルボは外側曲がり部分が直角のため
に気流が乱れ、それが流体の大きな通過抵抗ともなって
いた。
【0006】(イ)消音チャンバーは、その流体出入口
で大きな断面変化があり、それが流体の大きな通過抵抗
となっていた。 (ロ)また消音チャンバーの流体出入口での大きな断面
変化はしばしば流体圧力の脈動を起こし、それが 消音
チャンバーの外殻を振動させ騒音発生源となっていた。 (ハ)さらに消音チャンバーの流体出入口を外殻の同一
面に設けない限り、消音チャンバーに入った騒音の一部
は消音されること無く、直接他方の口より出て行った。
で大きな断面変化があり、それが流体の大きな通過抵抗
となっていた。 (ロ)また消音チャンバーの流体出入口での大きな断面
変化はしばしば流体圧力の脈動を起こし、それが 消音
チャンバーの外殻を振動させ騒音発生源となっていた。 (ハ)さらに消音チャンバーの流体出入口を外殻の同一
面に設けない限り、消音チャンバーに入った騒音の一部
は消音されること無く、直接他方の口より出て行った。
【0007】消音内貼りダクト、消音エルボ及び消音チ
ャンバーの吸音材表面に施す飛散防止処理が吸音材の消
音機能を減じていた。
ャンバーの吸音材表面に施す飛散防止処理が吸音材の消
音機能を減じていた。
【0008】エアダクトの消音すべき騒音の主要な発生
源は流体搬送機である送風機であるが、流体の通過抵抗
の大きな消音器のために流体搬送圧力を高くしなければ
ならなく、圧力を高くするためには送風機の回転を増す
必要が生じ、回転を増せばさらに必要動力が大きくなる
と同時に、発生騒音も大きくなり、処理すべき消音量が
大きくなっていた。
源は流体搬送機である送風機であるが、流体の通過抵抗
の大きな消音器のために流体搬送圧力を高くしなければ
ならなく、圧力を高くするためには送風機の回転を増す
必要が生じ、回転を増せばさらに必要動力が大きくなる
と同時に、発生騒音も大きくなり、処理すべき消音量が
大きくなっていた。
【0009】本発明は、吸音材の面積が大きかったり、
消音部分の体積が変化したり、吸音材や消音部分に凹凸
が有っても、流体の通過抵抗を小さくすることと、さら
に急な曲がり部分においても流体の通過抵抗を小さくし
つつ、消音性能を減じたりせぬエアダクト用消音器及び
その製造方法を提供することを目的としている。
消音部分の体積が変化したり、吸音材や消音部分に凹凸
が有っても、流体の通過抵抗を小さくすることと、さら
に急な曲がり部分においても流体の通過抵抗を小さくし
つつ、消音性能を減じたりせぬエアダクト用消音器及び
その製造方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の消音器においては、吸音材の表面積を大き
くしたり、吸音部分を多様な形状として消音効果が増す
ようにするが、そのために流体の通過抵抗が大きくなる
場合には、消音部分と流体流路を音透過性の良い材料に
て隔て、流体の通過抵抗が少ないスムースな形状の流体
流路を設ける
に、本発明の消音器においては、吸音材の表面積を大き
くしたり、吸音部分を多様な形状として消音効果が増す
ようにするが、そのために流体の通過抵抗が大きくなる
場合には、消音部分と流体流路を音透過性の良い材料に
て隔て、流体の通過抵抗が少ないスムースな形状の流体
流路を設ける
【0011】また、流体流路の急な曲がり部分には整流
ベーンを設けて流体の通過抵抗が少ないスムースな形状
の流体流路を設けるが、整流ベーンが消音性能を損なう
部分には音透過性の良い材料を用いたり、吸音性に優れ
た材料を用いて消音性能を損ないにくい整流ベーンを製
作する。
ベーンを設けて流体の通過抵抗が少ないスムースな形状
の流体流路を設けるが、整流ベーンが消音性能を損なう
部分には音透過性の良い材料を用いたり、吸音性に優れ
た材料を用いて消音性能を損ないにくい整流ベーンを製
作する。
【0012】さらに、消音器に入った騒音が別の流体出
入口の開口より直接出ないように流体流路の一部を遮音
性の良い材料を用い、他の部分を音透過性の良い材料を
用いて流体の通過抵抗が少ないスムースな形状となるよ
うな流体流路を設ける。
入口の開口より直接出ないように流体流路の一部を遮音
性の良い材料を用い、他の部分を音透過性の良い材料を
用いて流体の通過抵抗が少ないスムースな形状となるよ
うな流体流路を設ける。
【0013】また、流体の圧力が大きい場合には消音部
と流体流路を隔てている材料に圧力イコライザを設け
て、流体流路の内外の圧力差を少なくし、消音部と流体
流路を隔てている材料に応力が掛からないようにする。
と流体流路を隔てている材料に圧力イコライザを設け
て、流体流路の内外の圧力差を少なくし、消音部と流体
流路を隔てている材料に応力が掛からないようにする。
【0014】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
ずき図面を参照して説明する。 (イ)図1及び図2において、外殻3をたとえば0.5
mm〜1mm厚の鋼板にてたとえば溶接接合にて製作
し、相対する面に流体入口7及び流体出口8を設け、外
殻内部には流体入口7又は流体出口8と同じ開口のある
区画板9をたとえば外殻3と同様の鋼板にて外殻3にた
とえば溶接に取り付け複数の区画の消音部13を設け
る。 (ロ)その区画の内面にたとえばガラス繊維成形板の吸
音材2をたとえば接着剤にて貼り付け消音部13とす
る。 (ハ)流体入口7と流体出口8との間に、たとえば硬質
ウレタン等の音透過性の良い材料にて製作した隔壁1を
たとえば接着剤にて流体入口7、流体出口8、並びに区
画板9に取り付け、隔壁1に囲まれた流体流路12と消
音部13を隔てる。 (ニ)隔壁1を分割して取り付ける場合には、隔壁1相
互もたとえば接着剤にて固定する。 (ホ)隔壁1の強度が少ない場合には、たとえば1.2
mm厚の鋼板にて製作したエキスパンドメタルを補強材
として隔壁1の内部に埋め込んだり、圧力のかかる面の
外側にたとえば接着剤にて取り付ける。 (ヘ)さらに図25に示すように、たとえばナイロン不
織布製の圧力イコライザ10をあらかじめ搾孔した隔壁
1の開口に、隙間の無いように嵌め込みその両面をたと
えば3mm目程度のステンレス製金網の圧力イコライザ
固定具11にて隔壁1に挟着する。圧力イコライザ固定
具11はたとえば接着剤で隔壁1の搾孔部の廻りに取り
付ける。 (ト)流体流路の周囲すべてに、複数の区画の消音部1
3を構築せず、一部の面は図4の階段状でない面のよう
に外殻3に、たとえばガラス繊維成形板の吸音材2をた
とえば接着剤にて貼り付け内面を飛散処理を施した吸音
面5として流体流路12とすることもできる。 (チ)流体流路12及び外殻3の断面形状は本図のよう
に矩形断面と、他に円形、長円形、楕円形、或いは様々
な断面形状とすることができ、流体流路12も複数にす
ることもできる。
ずき図面を参照して説明する。 (イ)図1及び図2において、外殻3をたとえば0.5
mm〜1mm厚の鋼板にてたとえば溶接接合にて製作
し、相対する面に流体入口7及び流体出口8を設け、外
殻内部には流体入口7又は流体出口8と同じ開口のある
区画板9をたとえば外殻3と同様の鋼板にて外殻3にた
とえば溶接に取り付け複数の区画の消音部13を設け
る。 (ロ)その区画の内面にたとえばガラス繊維成形板の吸
音材2をたとえば接着剤にて貼り付け消音部13とす
る。 (ハ)流体入口7と流体出口8との間に、たとえば硬質
ウレタン等の音透過性の良い材料にて製作した隔壁1を
たとえば接着剤にて流体入口7、流体出口8、並びに区
画板9に取り付け、隔壁1に囲まれた流体流路12と消
音部13を隔てる。 (ニ)隔壁1を分割して取り付ける場合には、隔壁1相
互もたとえば接着剤にて固定する。 (ホ)隔壁1の強度が少ない場合には、たとえば1.2
mm厚の鋼板にて製作したエキスパンドメタルを補強材
として隔壁1の内部に埋め込んだり、圧力のかかる面の
外側にたとえば接着剤にて取り付ける。 (ヘ)さらに図25に示すように、たとえばナイロン不
織布製の圧力イコライザ10をあらかじめ搾孔した隔壁
1の開口に、隙間の無いように嵌め込みその両面をたと
えば3mm目程度のステンレス製金網の圧力イコライザ
固定具11にて隔壁1に挟着する。圧力イコライザ固定
具11はたとえば接着剤で隔壁1の搾孔部の廻りに取り
付ける。 (ト)流体流路の周囲すべてに、複数の区画の消音部1
3を構築せず、一部の面は図4の階段状でない面のよう
に外殻3に、たとえばガラス繊維成形板の吸音材2をた
とえば接着剤にて貼り付け内面を飛散処理を施した吸音
面5として流体流路12とすることもできる。 (チ)流体流路12及び外殻3の断面形状は本図のよう
に矩形断面と、他に円形、長円形、楕円形、或いは様々
な断面形状とすることができ、流体流路12も複数にす
ることもできる。
【0015】(イ)図3に示される実施例では、外観は
図1と同様で、外殻3をたとえば0.5mm〜1mm厚
の鋼板にてたとえば溶接接合にて製作し、相対する面に
流体入口7及び流体出口8を設ける。 (ロ)外殻3の内面に吸音材2としてたとえばガラス繊
維製配管保温筒を用い、たとえば接着剤にて外殻3に固
定し消音部13とする。 (ハ)吸音材2の凸面にたとえば硬質ウレタン等の音透
過性の良い材料にて製作した隔壁1を、たとえば接着剤
にて固定し、隔壁1に囲まれた流体流路12と消音部1
3を隔てる。 (ニ)吸音材2の向きを反対にして、凸面を外殻3に向
けることもできる。 (ホ)吸音材2が隔壁1を支える役目も持たせたもので
ある。 (ヘ)隔壁1の強度が少ない場合には、たとえば1.2
mm厚の鋼板にて製作したエキスパンドメタルを補強材
として隔壁1の内部に埋め込んだり、圧力のかかる面の
外側にたとえば接着剤にて取り付ける。 (ト)流体流路及び外殻3の断面形状は本図のように矩
形断面と、他に円形、長円形、楕円形、或いは様々な断
面形状とすることができ、流体流路12も複数にするこ
ともできる。
図1と同様で、外殻3をたとえば0.5mm〜1mm厚
の鋼板にてたとえば溶接接合にて製作し、相対する面に
流体入口7及び流体出口8を設ける。 (ロ)外殻3の内面に吸音材2としてたとえばガラス繊
維製配管保温筒を用い、たとえば接着剤にて外殻3に固
定し消音部13とする。 (ハ)吸音材2の凸面にたとえば硬質ウレタン等の音透
過性の良い材料にて製作した隔壁1を、たとえば接着剤
にて固定し、隔壁1に囲まれた流体流路12と消音部1
3を隔てる。 (ニ)吸音材2の向きを反対にして、凸面を外殻3に向
けることもできる。 (ホ)吸音材2が隔壁1を支える役目も持たせたもので
ある。 (ヘ)隔壁1の強度が少ない場合には、たとえば1.2
mm厚の鋼板にて製作したエキスパンドメタルを補強材
として隔壁1の内部に埋め込んだり、圧力のかかる面の
外側にたとえば接着剤にて取り付ける。 (ト)流体流路及び外殻3の断面形状は本図のように矩
形断面と、他に円形、長円形、楕円形、或いは様々な断
面形状とすることができ、流体流路12も複数にするこ
ともできる。
【0016】(イ)図4に示される実施例も、外観は図
1と同様で、外殻3をたとえば0.5mm〜1mm厚の
鋼板にてたとえば溶接接合にて製作する。 (ロ)外殻3の相対する2面の内面にたとえばガラス繊
維成形板の吸音材2を階段状に取り付ける。 (ハ)吸音材2の内面頂部とたとえば硬質ウレタン等の
音透過性の良い材料にて製作した隔壁1とを、たとえば
接着剤にて固定し流体流路12を形成する、消音材2が
隔壁1を前項同様支える役目も持たせたものである。 (二)階段状の消音材2の強度を増す場合には、たとえ
ば1.2mm厚の鋼板にて製作したエキスパンドメタル
を階段状に成形し、たとえば溶接にて外殻3に取り付
け、階段状の消音材2のバックアップ材とし、階段状の
消音材2はたとえば接着剤にてエキスパンドメタルの消
音器の内面側に固定する。 (ホ)外殻3の内側の他の2面はたとえばガラス繊維成
形板の吸音材2を平面状にたとえば接着剤にて外殻3に
取り付け、吸音材2の消音器内面側はたとえばガラスク
ロスにて覆い飛散防止処理を施した吸音面5にて流体流
路面としたものである。 (へ)また図3の形状の吸音材と本項の形状の吸音材と
を混在して外殻3の相対する二面に取り付けたり、一面
を図4の形状の吸音材とし対する面を図3の形状の吸音
材とすることもできる。
1と同様で、外殻3をたとえば0.5mm〜1mm厚の
鋼板にてたとえば溶接接合にて製作する。 (ロ)外殻3の相対する2面の内面にたとえばガラス繊
維成形板の吸音材2を階段状に取り付ける。 (ハ)吸音材2の内面頂部とたとえば硬質ウレタン等の
音透過性の良い材料にて製作した隔壁1とを、たとえば
接着剤にて固定し流体流路12を形成する、消音材2が
隔壁1を前項同様支える役目も持たせたものである。 (二)階段状の消音材2の強度を増す場合には、たとえ
ば1.2mm厚の鋼板にて製作したエキスパンドメタル
を階段状に成形し、たとえば溶接にて外殻3に取り付
け、階段状の消音材2のバックアップ材とし、階段状の
消音材2はたとえば接着剤にてエキスパンドメタルの消
音器の内面側に固定する。 (ホ)外殻3の内側の他の2面はたとえばガラス繊維成
形板の吸音材2を平面状にたとえば接着剤にて外殻3に
取り付け、吸音材2の消音器内面側はたとえばガラスク
ロスにて覆い飛散防止処理を施した吸音面5にて流体流
路面としたものである。 (へ)また図3の形状の吸音材と本項の形状の吸音材と
を混在して外殻3の相対する二面に取り付けたり、一面
を図4の形状の吸音材とし対する面を図3の形状の吸音
材とすることもできる。
【0017】図5に示される実施例では、流体入口7が
二個所で流体出口8を一個所にしたものであり、その他
に関しては図1、図2、図3又は図4と同様とする。さ
らに流体入口7が一個所で流体出口8を二個所にするこ
ともできる。
二個所で流体出口8を一個所にしたものであり、その他
に関しては図1、図2、図3又は図4と同様とする。さ
らに流体入口7が一個所で流体出口8を二個所にするこ
ともできる。
【0018】図6に示される実施例では、複数の流体入
口7の取り付け面を違う面に設けたものであるが、流体
出口も複数として、その取り付け面を違う面に設けるこ
ともできる。その他に関しては図1、図2、図3又は図
4と同様とする。
口7の取り付け面を違う面に設けたものであるが、流体
出口も複数として、その取り付け面を違う面に設けるこ
ともできる。その他に関しては図1、図2、図3又は図
4と同様とする。
【0019】図7に示される実施例では、流体入口7と
流体出口8のサイズが違うものであるが。その他に関し
ては図1、図2、図3又は図4と同様とする。
流体出口8のサイズが違うものであるが。その他に関し
ては図1、図2、図3又は図4と同様とする。
【0020】図8は図1及び図2の実施例の消音器をL
字状にしたものであるが、さらに形状をU字状やS字状
にすることもできる。図3、図4、図5、図6または図
7の実施例も同様にL字、U字またはS字状にすること
もできる。さらに流体流路の曲がり部分には図15、図
17および図19と同様の流体整流ベーンを取り付ける
こともできる。
字状にしたものであるが、さらに形状をU字状やS字状
にすることもできる。図3、図4、図5、図6または図
7の実施例も同様にL字、U字またはS字状にすること
もできる。さらに流体流路の曲がり部分には図15、図
17および図19と同様の流体整流ベーンを取り付ける
こともできる。
【0021】(イ)図10及び図11において、外殻3
をたとえば0.5mm〜1.2mm厚の鋼板をたとえば
溶接接合にて製作し、90度の角度をもって隣接する面
に流体入口7及び流体出口8を設ける。 (ロ)外殻内部には流体入口7又は流体出口8と同じ開
口のある区画板9をたとえば外殻3と同様の鋼板にて外
殻3にたとえば溶接にて取り付け複数の区画を設ける。 (ハ)その区画の内面にたとえばガラス繊維成形板の吸
音材2をたとえば接着剤にて貼り付け消音部13とす
る。 (ニ)流体入口7と流体出口8との間に流体流路12の
相対する二つの曲面をたとえば硬質ウレタン等の音透過
性の良い材料にて隔壁1を製作し、たとえば接着剤にて
流体入口7、流体出口8、並びに区画板9に取り付け
る。 (ホ)隔壁1の強度が少ない場合には、たとえば1.2
mm厚の鋼板にて製作したエキスパンドメタルを補強材
として隔壁1の内部に埋め込んだり、圧力のかかる面の
外側にたとえば接着剤にて取り付ける。 (へ)さらに隔壁1に圧力イコライザ10を図2の場合
と同様に設けることもできる。 (ト)他の2面はたとえばガラス繊維成形板の吸音材2
を平面状にたとえば接着剤にて外殻3に取り付け、吸音
材2の消音器内面側はたとえばガラスクロスにて飛散処
理を施した吸音面5として流体流路面としたものであ
る。 (チ)さらに流体入口7と流体出口8の大きさを変える
こともできる。また流体流路12と外殻3の断面形状は
本図のように矩形断面と、他に円形、長円形、楕円、或
いは様々な断面形状とすることもできる。
をたとえば0.5mm〜1.2mm厚の鋼板をたとえば
溶接接合にて製作し、90度の角度をもって隣接する面
に流体入口7及び流体出口8を設ける。 (ロ)外殻内部には流体入口7又は流体出口8と同じ開
口のある区画板9をたとえば外殻3と同様の鋼板にて外
殻3にたとえば溶接にて取り付け複数の区画を設ける。 (ハ)その区画の内面にたとえばガラス繊維成形板の吸
音材2をたとえば接着剤にて貼り付け消音部13とす
る。 (ニ)流体入口7と流体出口8との間に流体流路12の
相対する二つの曲面をたとえば硬質ウレタン等の音透過
性の良い材料にて隔壁1を製作し、たとえば接着剤にて
流体入口7、流体出口8、並びに区画板9に取り付け
る。 (ホ)隔壁1の強度が少ない場合には、たとえば1.2
mm厚の鋼板にて製作したエキスパンドメタルを補強材
として隔壁1の内部に埋め込んだり、圧力のかかる面の
外側にたとえば接着剤にて取り付ける。 (へ)さらに隔壁1に圧力イコライザ10を図2の場合
と同様に設けることもできる。 (ト)他の2面はたとえばガラス繊維成形板の吸音材2
を平面状にたとえば接着剤にて外殻3に取り付け、吸音
材2の消音器内面側はたとえばガラスクロスにて飛散処
理を施した吸音面5として流体流路面としたものであ
る。 (チ)さらに流体入口7と流体出口8の大きさを変える
こともできる。また流体流路12と外殻3の断面形状は
本図のように矩形断面と、他に円形、長円形、楕円、或
いは様々な断面形状とすることもできる。
【0022】(イ)図12は、図11の例の吸音材2を
ガラス繊維製配管保温筒を用いたものであり、他の詳細
は図11と同様とする。 (ロ)他に吸音材2の形状を図4の吸音材と同様とする
こともできる。
ガラス繊維製配管保温筒を用いたものであり、他の詳細
は図11と同様とする。 (ロ)他に吸音材2の形状を図4の吸音材と同様とする
こともできる。
【0023】(イ)図13および図14は、外殻3の平
面の形状を扇型とし、外殻3の曲面の内側に図12と同
様の消音材2をたとえば接着材にて取り付け、消音材2
の内面側頂点に円弧状に成形した隔壁1を取り付け流体
流路12の二面としたものである。 (ロ)隔壁1や流体流路の他の二面や隔壁1および外殻
3の詳細は図11と同様とする。
面の形状を扇型とし、外殻3の曲面の内側に図12と同
様の消音材2をたとえば接着材にて取り付け、消音材2
の内面側頂点に円弧状に成形した隔壁1を取り付け流体
流路12の二面としたものである。 (ロ)隔壁1や流体流路の他の二面や隔壁1および外殻
3の詳細は図11と同様とする。
【0024】(イ)図15および図16は、図11、図
12及び図13の流体流路内部に流体整流ベーン4を設
けたものである。 (ロ)流体整流ベーン4はたとえば厚さ1.6mmのア
ルミ繊維成形板等の吸音性と音透過性の二つ性能に優れ
た材料や、あるいは嵩重量の小さい硬質ウレタン等の音
透過性の良い材料にて製作することもできる。 (ハ)他に外殻3と同様の鋼板製とすることもできる。 (ニ)本図の例の流体整流ベーンは二枚であるが、1枚
にしたり、数枚にすることでき、それらの流体整流ベー
ンは前述の各種の材料にて製作されたものを混在して用
いることもできる。
12及び図13の流体流路内部に流体整流ベーン4を設
けたものである。 (ロ)流体整流ベーン4はたとえば厚さ1.6mmのア
ルミ繊維成形板等の吸音性と音透過性の二つ性能に優れ
た材料や、あるいは嵩重量の小さい硬質ウレタン等の音
透過性の良い材料にて製作することもできる。 (ハ)他に外殻3と同様の鋼板製とすることもできる。 (ニ)本図の例の流体整流ベーンは二枚であるが、1枚
にしたり、数枚にすることでき、それらの流体整流ベー
ンは前述の各種の材料にて製作されたものを混在して用
いることもできる。
【0025】(イ)図17および図18は、図11、図
12及び図13の流体流路をほぼ直角に曲げたもので、
その曲がり部分に直角曲がり用の流体整流ベーンを取り
付けたものである。 (ロ)流体整流ベーンは図15と同様の材料をもちいる
ことができる。 (ハ) 図19にしめすように流体整流ベーン4をシン
プルな形状とすることもできる。
12及び図13の流体流路をほぼ直角に曲げたもので、
その曲がり部分に直角曲がり用の流体整流ベーンを取り
付けたものである。 (ロ)流体整流ベーンは図15と同様の材料をもちいる
ことができる。 (ハ) 図19にしめすように流体整流ベーン4をシン
プルな形状とすることもできる。
【0026】図20は流体の入口または出口を二個所に
したもので、詳細は図11、図12及び図13と同様で
ある。また流体流路には図15と同様の流体整流ベーン
を取り付けることもでき、流体流路の曲がりの形状と内
部の流体整流ベーンも図17や図19と同様とすること
もできる。
したもので、詳細は図11、図12及び図13と同様で
ある。また流体流路には図15と同様の流体整流ベーン
を取り付けることもでき、流体流路の曲がりの形状と内
部の流体整流ベーンも図17や図19と同様とすること
もできる。
【0027】(イ)図21および図22において、大き
な内部空間を有する外殻3をたとえば0.5mm〜1.
6mm厚の鋼板をたとえば溶接接合にて製作し、外殻3
の所要面に流体入口7と流体出口8を設ける。 (ロ)外殻3の内面にたとえばガラス繊維成形板の吸音
材2をたとえば接着剤にて貼り付け消音部13とする。 (ハ)流体入口7と流体出口8との間に流体流路12を
たとえば硬質ウレタン等の音透過性の良い材料の隔壁1
と、たとえば外殻3と同様の鋼板にて音の透過しない材
料6にて製作する。 (ニ)音の透過しない材料6を用いる部位は流体入口7
と流体出口8口との間を音が直接到達せぬように、かつ
その部分はできるだけ小面積となるように用いる。 (ホ)流体流路12はたとえば接着剤にて流体入口7、
流体出口8に取り付ける。 (ヘ)隔壁1の強度が少ない場合には、たとえば1.2
mm厚の鋼板にて製作したエキスパンドメタルを補強材
として隔壁1の内部に埋め込んだり、圧力のかかる面の
外側にたとえば接着剤にて取り付けたり、圧力イコライ
ザ10を図2の場合と同様に設ける。 (ト)さらに図26に示すように、所用強度のあるたと
えば形鋼を加工した流体流路支持材14を流体流路12
の流体入口7、流体出口8の間にて外殻3にたとえば溶
接にて固定し、流体流路12を支持することもできる。 (リ)流体流路及び外殻3の断面形状は本図のように矩
形断面と、他に円形、長円形、楕円形、或いは様々な断
面形状とすることができ、流体流路12の数も複数にす
ることもできる。 (ヌ)流体出口8と流体入口7の大きさを変えたり、流
体出口8と流体入口7の両方またはどちらかを複数とす
ることもできる。 (ル)流体流路は音の透過しない材料6を用いずに製作
することもできる。 (ヲ)さらに流体流路の曲がり部分には、図15、図1
7または図19と同様の流体整流ベーン4を設けること
もできる。
な内部空間を有する外殻3をたとえば0.5mm〜1.
6mm厚の鋼板をたとえば溶接接合にて製作し、外殻3
の所要面に流体入口7と流体出口8を設ける。 (ロ)外殻3の内面にたとえばガラス繊維成形板の吸音
材2をたとえば接着剤にて貼り付け消音部13とする。 (ハ)流体入口7と流体出口8との間に流体流路12を
たとえば硬質ウレタン等の音透過性の良い材料の隔壁1
と、たとえば外殻3と同様の鋼板にて音の透過しない材
料6にて製作する。 (ニ)音の透過しない材料6を用いる部位は流体入口7
と流体出口8口との間を音が直接到達せぬように、かつ
その部分はできるだけ小面積となるように用いる。 (ホ)流体流路12はたとえば接着剤にて流体入口7、
流体出口8に取り付ける。 (ヘ)隔壁1の強度が少ない場合には、たとえば1.2
mm厚の鋼板にて製作したエキスパンドメタルを補強材
として隔壁1の内部に埋め込んだり、圧力のかかる面の
外側にたとえば接着剤にて取り付けたり、圧力イコライ
ザ10を図2の場合と同様に設ける。 (ト)さらに図26に示すように、所用強度のあるたと
えば形鋼を加工した流体流路支持材14を流体流路12
の流体入口7、流体出口8の間にて外殻3にたとえば溶
接にて固定し、流体流路12を支持することもできる。 (リ)流体流路及び外殻3の断面形状は本図のように矩
形断面と、他に円形、長円形、楕円形、或いは様々な断
面形状とすることができ、流体流路12の数も複数にす
ることもできる。 (ヌ)流体出口8と流体入口7の大きさを変えたり、流
体出口8と流体入口7の両方またはどちらかを複数とす
ることもできる。 (ル)流体流路は音の透過しない材料6を用いずに製作
することもできる。 (ヲ)さらに流体流路の曲がり部分には、図15、図1
7または図19と同様の流体整流ベーン4を設けること
もできる。
【0028】(イ)図22および図23は前項の消音器
の吸音材2をガラス繊維製配管保温筒とし、入口または
出口を二個所にしたもので、他の詳細は図21および図
22と同様とする。 (ロ)また吸音材2の形状は図4の吸音材と同じ形状に
したり、本図の形状のものと前項の形状のものや、図4
の吸音材2と同じ形状のものを混在してもちいることも
できる。
の吸音材2をガラス繊維製配管保温筒とし、入口または
出口を二個所にしたもので、他の詳細は図21および図
22と同様とする。 (ロ)また吸音材2の形状は図4の吸音材と同じ形状に
したり、本図の形状のものと前項の形状のものや、図4
の吸音材2と同じ形状のものを混在してもちいることも
できる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】消音部13と流体流路12の一部または、
すべてが音透過性の良い材料で構築され、スムースな形
状の隔壁で隔てられることで吸音部分で次の様な効果を
奏する。
すべてが音透過性の良い材料で構築され、スムースな形
状の隔壁で隔てられることで吸音部分で次の様な効果を
奏する。
【0031】吸音材2の気流による表面飛散処理が不要
となり、吸音材固有の吸音性能が表面処理によって損な
われることがない。
となり、吸音材固有の吸音性能が表面処理によって損な
われることがない。
【0032】吸音材の気流による影響が無くなり、吸音
材の強度や吸音材を外殻に固定する強度が従来よりも少
なくてすむので、従来強度が小さくて用いられなかっ
た、たとえば嵩密度20Kg/立方m以下のガラス繊維
成形板等を吸音材として用いることもでき、吸音材の固
定も簡易な工法で良く経済的となる。
材の強度や吸音材を外殻に固定する強度が従来よりも少
なくてすむので、従来強度が小さくて用いられなかっ
た、たとえば嵩密度20Kg/立方m以下のガラス繊維
成形板等を吸音材として用いることもでき、吸音材の固
定も簡易な工法で良く経済的となる。
【0033】従来は 吸音材の一部または全部が剥離、
飛散して気流に拠って運ばれ、広範囲の汚染被害をもた
らしたり、流体流路を閉塞したりしたが、隔壁1により
流体流路に剥離、飛散した吸音材が入ることはなくな
る。
飛散して気流に拠って運ばれ、広範囲の汚染被害をもた
らしたり、流体流路を閉塞したりしたが、隔壁1により
流体流路に剥離、飛散した吸音材が入ることはなくな
る。
【0034】吸音材の表面飛散処理の不要のことと、表
面形状による流体通過抵抗への影響が無くなり、吸音材
の受音面を凹凸や起伏にとんだ形状にする事ができる。
面形状による流体通過抵抗への影響が無くなり、吸音材
の受音面を凹凸や起伏にとんだ形状にする事ができる。
【0035】凹凸や起伏にとんだ形状の吸音材は受音面
を大きくし、また共鳴吸音構造ともなり、消音量の増加
をうながし、消音性能にすぐれた消音器を容易に、経済
的に製作することができる。
を大きくし、また共鳴吸音構造ともなり、消音量の増加
をうながし、消音性能にすぐれた消音器を容易に、経済
的に製作することができる。
【0036】また吸音材の外殻側の面も凹凸や起伏にと
んだ形状にすることで、吸音性能を向上させる背後空気
層を構築することもでき、さらに消音性能にすぐれた消
音器を容易に、経済的に製作することができる。
んだ形状にすることで、吸音性能を向上させる背後空気
層を構築することもでき、さらに消音性能にすぐれた消
音器を容易に、経済的に製作することができる。
【0037】吸音材の表面飛散処理の不要のことと、表
面形状による流体通過抵抗への影響が無くなり、たとえ
ばガラス繊維や岩綿を成形した配管保温筒等を吸音材と
して用いることができるので、容易に凹凸や起伏にとん
だ形状の消音性能にすぐれた消音部を容易に、経済的に
構築することができる。
面形状による流体通過抵抗への影響が無くなり、たとえ
ばガラス繊維や岩綿を成形した配管保温筒等を吸音材と
して用いることができるので、容易に凹凸や起伏にとん
だ形状の消音性能にすぐれた消音部を容易に、経済的に
構築することができる。
【0038】消音器の入口または、出口から入った騒音
は音透過性の良い隔壁1を透過して前述の向上した吸音
性能の吸音材にあたり吸音されるが、他方消音器の入口
から入った流体は、スムースな形状の隔壁により形成さ
れた流体流路に導かれ、わずかな通過抵抗で消音器出口
より出て行く。
は音透過性の良い隔壁1を透過して前述の向上した吸音
性能の吸音材にあたり吸音されるが、他方消音器の入口
から入った流体は、スムースな形状の隔壁により形成さ
れた流体流路に導かれ、わずかな通過抵抗で消音器出口
より出て行く。
【0039】スムースな形状の流体流路は、流体通過時
の発生騒音を無くし、さらにスムースな形状の曲がりは
その形状自体による消音機能があり、それが消音器の消
音性能をさらに向上させる。
の発生騒音を無くし、さらにスムースな形状の曲がりは
その形状自体による消音機能があり、それが消音器の消
音性能をさらに向上させる。
【0040】流体流路の曲がり部分に、流体整流ベーン
を設けることで流体通過抵抗をさらに少なくでき、流体
整流ベーンの材質を音透過性の良い材質としたり、消音
性の良い材質とすることで、消音性能もさらに向上す
る。
を設けることで流体通過抵抗をさらに少なくでき、流体
整流ベーンの材質を音透過性の良い材質としたり、消音
性の良い材質とすることで、消音性能もさらに向上す
る。
【0041】流体通過抵抗が少なくなると、流体搬送機
の回転数を低くすることができ、流体搬送機の発生騒音
も小さくなり、処理すべき消音量も少なくる。
の回転数を低くすることができ、流体搬送機の発生騒音
も小さくなり、処理すべき消音量も少なくる。
【0042】さらに搬送動力も少なくなり、設備費並び
に運転費用も廉価となる。
に運転費用も廉価となる。
【0043】消音部分と流体通過部分を隔てている隔壁
の要所に、圧力エコライザを設けることで、消音部分と
流体流路の圧力の平衡を保つことができ、隔壁を圧力差
による応力からまもることができる。
の要所に、圧力エコライザを設けることで、消音部分と
流体流路の圧力の平衡を保つことができ、隔壁を圧力差
による応力からまもることができる。
【0044】本発明の図2の消音器と、従来の技術の消
音内貼ダクトの63Hzから4KHz迄の中心周波数
と、A特性およびB特性における消音量と、標準空気の
場合の流体通過抵抗とを次の条件で比較してみる。 (イ)流体流路のサイズはどちらも1辺0.2mの矩形
断面とし、流体流路の長さはどちらも0.8mとして、
流体流量はどちらも、500立方m/hとする。 (ロ)従来の技術の消音内貼ダクトの吸音材は32Kg
/立方mの嵩密度のガラス繊維成形板とし、厚さは25
mmの物を用い流体流路側表面をガラスクロス押さえと
する。 (ハ)図2の消音器の隔壁1の材質は35Kg/立方m
の嵩密度の硬質ウレタンの厚さ5mmを用い、吸音材は
32Kg/立方mの嵩密度のガラス繊維成形板とし、厚
さは25mmの物を用いる。隔壁1の流体流路面と外殻
3の内面までの吸音部の距離(奥行き)は四周すべて
0.2mとする。 (二)図2の消音器の区画板9は3枚とし、吸音部の区
画を0.2mの等間隔の4区画に分ける。
音内貼ダクトの63Hzから4KHz迄の中心周波数
と、A特性およびB特性における消音量と、標準空気の
場合の流体通過抵抗とを次の条件で比較してみる。 (イ)流体流路のサイズはどちらも1辺0.2mの矩形
断面とし、流体流路の長さはどちらも0.8mとして、
流体流量はどちらも、500立方m/hとする。 (ロ)従来の技術の消音内貼ダクトの吸音材は32Kg
/立方mの嵩密度のガラス繊維成形板とし、厚さは25
mmの物を用い流体流路側表面をガラスクロス押さえと
する。 (ハ)図2の消音器の隔壁1の材質は35Kg/立方m
の嵩密度の硬質ウレタンの厚さ5mmを用い、吸音材は
32Kg/立方mの嵩密度のガラス繊維成形板とし、厚
さは25mmの物を用いる。隔壁1の流体流路面と外殻
3の内面までの吸音部の距離(奥行き)は四周すべて
0.2mとする。 (二)図2の消音器の区画板9は3枚とし、吸音部の区
画を0.2mの等間隔の4区画に分ける。
【0045】本発明の図2の消音器の消音量を前項の条
件にて求める。 (イ) 一方の口より消音器に入った騒音は(二)の条
件の四つの区画を次々に通過し消音されるが、他方流体
は入口より流体流路の内部を通過して出口に導かれる。 (ロ)四つの区画はそれぞれが空洞型消音器、又は消音
チャンバーと見做して消音量を求める。 (ハ)空洞断面の長さが0.6mとなるので、波長が
0.6m以上の周波数である63Hzから500Hzに
関しては空洞型消音器と見做し、1000Hz以上は消
音チャンバーと見做して消音量を算出する。 (ニ)隔壁1の音透過損失は数1にて求められる。
件にて求める。 (イ) 一方の口より消音器に入った騒音は(二)の条
件の四つの区画を次々に通過し消音されるが、他方流体
は入口より流体流路の内部を通過して出口に導かれる。 (ロ)四つの区画はそれぞれが空洞型消音器、又は消音
チャンバーと見做して消音量を求める。 (ハ)空洞断面の長さが0.6mとなるので、波長が
0.6m以上の周波数である63Hzから500Hzに
関しては空洞型消音器と見做し、1000Hz以上は消
音チャンバーと見做して消音量を算出する。 (ニ)隔壁1の音透過損失は数1にて求められる。
【0046】
【数1】
【0047】空洞型消音器の消音量は数2、消音チャン
バーの消音量は数3にて求められる。
バーの消音量は数3にて求められる。
【0048】
【数2】
【0049】
【数3】
【0050】隔壁1の透過損失の計算結果は表1に示す
が、63Hzから1KHz迄がネガティブとなり、損失
無く音が通過することがわかる。それで63Hzから1
KHz迄の周波数の消音量を前項(ロ)の数式を用いて
計算した結果と、文献(空調・衛生技術データブック
第2版 テクノ菱和編)のI.消音 15頁にある図
表I−32の前述の条件による従来の技術の消音内貼ダ
クトの消音量を表2に示す。図2の消音器の2KHz以
上についての消音量はあるが、計算が煩雑となるので本
発明の評価上不利となるが消音量は無いものと見做し
た。
が、63Hzから1KHz迄がネガティブとなり、損失
無く音が通過することがわかる。それで63Hzから1
KHz迄の周波数の消音量を前項(ロ)の数式を用いて
計算した結果と、文献(空調・衛生技術データブック
第2版 テクノ菱和編)のI.消音 15頁にある図
表I−32の前述の条件による従来の技術の消音内貼ダ
クトの消音量を表2に示す。図2の消音器の2KHz以
上についての消音量はあるが、計算が煩雑となるので本
発明の評価上不利となるが消音量は無いものと見做し
た。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】従来の技術の消音内貼ダクトと本発明の図
2の消音器の消音量を比較すれば、総合評価であるA特
性およびB特性において10db以上の差で図2の消音
器が勝っていることが判り、さらに各周波数の消音量を
比較しても、消音の難しい低周波域において優れている
ことも判る。
2の消音器の消音量を比較すれば、総合評価であるA特
性およびB特性において10db以上の差で図2の消音
器が勝っていることが判り、さらに各周波数の消音量を
比較しても、消音の難しい低周波域において優れている
ことも判る。
【0054】流体の通過抵抗に関しては、従来の技術の
消音内貼ダクトと本発明の図2の消音器も流体流路が同
じ形状の故にほぼ等しいとみなせる。
消音内貼ダクトと本発明の図2の消音器も流体流路が同
じ形状の故にほぼ等しいとみなせる。
【0055】図2の消音器と同じ形状で、隔壁1のない
消音器の流体の通過抵抗は、流体流路の拡大、縮小が連
続し大きなものとなるが、条件の流体流量500立方m
/hにて計算すれば、約4mmAqの圧力損失となる
が、図2の消音器の場合は0.1mmAq、百分比でわ
ずか2.5%の圧力損失ですみ、隔壁1流体通過抵抗の
低減効果が著しいことが判る。
消音器の流体の通過抵抗は、流体流路の拡大、縮小が連
続し大きなものとなるが、条件の流体流量500立方m
/hにて計算すれば、約4mmAqの圧力損失となる
が、図2の消音器の場合は0.1mmAq、百分比でわ
ずか2.5%の圧力損失ですみ、隔壁1流体通過抵抗の
低減効果が著しいことが判る。
【0056】本発明の図11の消音器と、図9の従来の
技術の消音エルボを次の条件で比較してみる。 (イ)吸音材はどちらも厚さ25mmで48Kg/立方
mの嵩密度のガラス繊維成形板を用い、出入口もどちら
も一辺0.45mの矩形断面とする。またどちらも外殻
の外形寸法は縦横とも0.75m、高さは0.5mと
し、流体流速も出入口で7.5m/sとする。 (ロ)従来の技術の消音エルボの吸音材は32Kg/立
方mの嵩密度のガラス繊維成形板とし、厚さは25mm
のものを用い、流体流路側表面の飛散防止をガラスクロ
ス押さえとする。 (ハ)図11の消音器の隔壁1の材質は35Kg/立方
mの嵩密度の硬質ウレタンの厚さ5mmのものを用い
る。
技術の消音エルボを次の条件で比較してみる。 (イ)吸音材はどちらも厚さ25mmで48Kg/立方
mの嵩密度のガラス繊維成形板を用い、出入口もどちら
も一辺0.45mの矩形断面とする。またどちらも外殻
の外形寸法は縦横とも0.75m、高さは0.5mと
し、流体流速も出入口で7.5m/sとする。 (ロ)従来の技術の消音エルボの吸音材は32Kg/立
方mの嵩密度のガラス繊維成形板とし、厚さは25mm
のものを用い、流体流路側表面の飛散防止をガラスクロ
ス押さえとする。 (ハ)図11の消音器の隔壁1の材質は35Kg/立方
mの嵩密度の硬質ウレタンの厚さ5mmのものを用い
る。
【0057】以上の条件の従来の技術の消音エルボの消
音量として文献(空調・衛生技術データブック 第2
版 テクノ菱和編)のI.消音 17頁にある図表I
−35の値を用いる。 (イ)図11の消音器の隔壁1の条件は図2の消音器の
隔壁1と同じ条件なので、63Hzから1KHz迄の周
波数の消音量は従来の技術の消音エルボの消音量と同様
と考えるが、従来の技術の消音エルボは吸音材表面をガ
ラスクロスにて飛散処理がなされており、その影響を受
けた消音量の値となっている。 (ロ)本発明の図11の吸音材表面はガラスクロス処理
が無いので、従来の技術の消音エルボの消音量よりガラ
スクロス処理の影響を補正して、図11の消音器の消音
量とする。 (ハ)さらに実際には図11の消音器の吸音材2受音側
表面積は従来の技術の消音エルボの受音側表面積より大
きく、共鳴吸音効果も期待できる形状であり、消音量は
従来の技術の消音エルボの消音量よりも大きくなるが、
それは計算が煩雑となるので本発明の評価上不利ではあ
るが計上しない。 (ニ)図11において2KHz以上の周波数に関して
は、計算が煩雑となるので本発明の評価上不利となるが
隔壁1の音の透過が無く吸音材による消音効果がないも
のととして、エルボ形状による消音量のみを文献(空調
・衛生技術データブック 第2版 テクノ菱和編)の
I.消音 19頁にある図表I−39の値を用いて計上
する。
音量として文献(空調・衛生技術データブック 第2
版 テクノ菱和編)のI.消音 17頁にある図表I
−35の値を用いる。 (イ)図11の消音器の隔壁1の条件は図2の消音器の
隔壁1と同じ条件なので、63Hzから1KHz迄の周
波数の消音量は従来の技術の消音エルボの消音量と同様
と考えるが、従来の技術の消音エルボは吸音材表面をガ
ラスクロスにて飛散処理がなされており、その影響を受
けた消音量の値となっている。 (ロ)本発明の図11の吸音材表面はガラスクロス処理
が無いので、従来の技術の消音エルボの消音量よりガラ
スクロス処理の影響を補正して、図11の消音器の消音
量とする。 (ハ)さらに実際には図11の消音器の吸音材2受音側
表面積は従来の技術の消音エルボの受音側表面積より大
きく、共鳴吸音効果も期待できる形状であり、消音量は
従来の技術の消音エルボの消音量よりも大きくなるが、
それは計算が煩雑となるので本発明の評価上不利ではあ
るが計上しない。 (ニ)図11において2KHz以上の周波数に関して
は、計算が煩雑となるので本発明の評価上不利となるが
隔壁1の音の透過が無く吸音材による消音効果がないも
のととして、エルボ形状による消音量のみを文献(空調
・衛生技術データブック 第2版 テクノ菱和編)の
I.消音 19頁にある図表I−39の値を用いて計上
する。
【0058】(イ)以上により、本発明の図11の消音
器の消音量と従来の技術の消音エルボの消音量の比較を
表3に示すが、他方流体流路の曲がりによる気流の乱れ
で発生する騒音の要素も比較考慮しなければならない。 (ロ)従来の技術の消音エルボの騒音発生量を文献(空
調・衛生技術データブック 第2版 テクノ菱和編)
の18 I.消音の頁にある図表I−37の値を用
い、表4に示す。 (ハ)本発明の図11の消音器は隔壁1により、スムー
スな曲がりの流体流路を構成するので、曲がり形状によ
る消音効果はあるが、発生騒音は無い。
器の消音量と従来の技術の消音エルボの消音量の比較を
表3に示すが、他方流体流路の曲がりによる気流の乱れ
で発生する騒音の要素も比較考慮しなければならない。 (ロ)従来の技術の消音エルボの騒音発生量を文献(空
調・衛生技術データブック 第2版 テクノ菱和編)
の18 I.消音の頁にある図表I−37の値を用
い、表4に示す。 (ハ)本発明の図11の消音器は隔壁1により、スムー
スな曲がりの流体流路を構成するので、曲がり形状によ
る消音効果はあるが、発生騒音は無い。
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】(イ)上掲の二つ表により、本発明の図1
1の消音器の消音量は従来の技術の消音エルボの消音量
よりも、消音処理の難しい1KHz以下の周波数におい
て勝っていることがわかる。 (ロ)他方発生騒音においては、A特性において22.
6db、C特性において36.2dbと本発明の図11
の消音器が大きく勝っている。 (ハ)さらに流体通過抵抗に関しても、技術の消音エル
ボの抵抗係数ζの値は文献(空調・衛生技術データブッ
ク 第2版 テクノ菱和編)の I.消音17頁に
ある図表I−36より0.8であるが、本発明の図11
の消音器の抵抗係数ζの値は同文献のE・ダクト 9
頁の図表E−8より0.22が得られる、流体通過抵抗
は従来の技術の消音エルボの27.5%となり、消音
量、発生騒音量などを考量すれば本発明の図11の消音
器の総合的な性能が著しく優れていることが判る。
1の消音器の消音量は従来の技術の消音エルボの消音量
よりも、消音処理の難しい1KHz以下の周波数におい
て勝っていることがわかる。 (ロ)他方発生騒音においては、A特性において22.
6db、C特性において36.2dbと本発明の図11
の消音器が大きく勝っている。 (ハ)さらに流体通過抵抗に関しても、技術の消音エル
ボの抵抗係数ζの値は文献(空調・衛生技術データブッ
ク 第2版 テクノ菱和編)の I.消音17頁に
ある図表I−36より0.8であるが、本発明の図11
の消音器の抵抗係数ζの値は同文献のE・ダクト 9
頁の図表E−8より0.22が得られる、流体通過抵抗
は従来の技術の消音エルボの27.5%となり、消音
量、発生騒音量などを考量すれば本発明の図11の消音
器の総合的な性能が著しく優れていることが判る。
【0062】本発明の図21の消音器と、従来の技術の
消音チャンバーを次の条件で比較してみる。 (イ)吸音材はどちらも厚さ50mmで32Kg/立方
mの嵩密度のガラス繊維成形板を用い、どちらの出入口
も一辺0.4mの矩形断面とし、その位置もどちらも同
じとする。また図21の消音器の外殻の外形寸法は図2
1に表れている長辺が2.1mで、短辺と高さをともに
1.5mとし、従来の技術の消音チャンバーの外殻寸法
も同様とする。さらにどちらの流体流量も3、300立
方m/hとする。 (ロ)従来の技術の消音チャンバーの吸音材の飛散防止
処理として流体流路側表面をガラスクロス押さえとす
る。 (ハ)図21の消音器の隔壁1の材質は35Kg/立方
mの嵩密度の硬質ウレタンの厚さ5mmを用いる。 (二)図21および図22の流体流路の図示個所を遮音
性の良い材料6を用いて、入口より出口へ音が直接 到
達せぬようにする。
消音チャンバーを次の条件で比較してみる。 (イ)吸音材はどちらも厚さ50mmで32Kg/立方
mの嵩密度のガラス繊維成形板を用い、どちらの出入口
も一辺0.4mの矩形断面とし、その位置もどちらも同
じとする。また図21の消音器の外殻の外形寸法は図2
1に表れている長辺が2.1mで、短辺と高さをともに
1.5mとし、従来の技術の消音チャンバーの外殻寸法
も同様とする。さらにどちらの流体流量も3、300立
方m/hとする。 (ロ)従来の技術の消音チャンバーの吸音材の飛散防止
処理として流体流路側表面をガラスクロス押さえとす
る。 (ハ)図21の消音器の隔壁1の材質は35Kg/立方
mの嵩密度の硬質ウレタンの厚さ5mmを用いる。 (二)図21および図22の流体流路の図示個所を遮音
性の良い材料6を用いて、入口より出口へ音が直接 到
達せぬようにする。
【0063】前述の条件での、従来の技術の消音チャン
バーの消音量と本発明の図21の消音器の消音量を、数
3の消音チャンバーの消音量を求める数式にてもとめ
る。 (イ)図21の消音器の隔壁1の条件は図2の消音器の
隔壁1と同じ条件なので、63Hzから1KHz迄の周
波数の消音量は従来の技術の消音チャンバーの消音量と
同様と考えるが、2KHz以上の周波数については計算
が煩雑となるので本発明の評価上不利ではあるが計上せ
ず、形状に依る消音効果のみを文献(空調・衛生技術デ
ータブック 第2版 テクノ菱和編)のI.消音 1
9頁にある図表I−39の値を用いて計上する。
バーの消音量と本発明の図21の消音器の消音量を、数
3の消音チャンバーの消音量を求める数式にてもとめ
る。 (イ)図21の消音器の隔壁1の条件は図2の消音器の
隔壁1と同じ条件なので、63Hzから1KHz迄の周
波数の消音量は従来の技術の消音チャンバーの消音量と
同様と考えるが、2KHz以上の周波数については計算
が煩雑となるので本発明の評価上不利ではあるが計上せ
ず、形状に依る消音効果のみを文献(空調・衛生技術デ
ータブック 第2版 テクノ菱和編)のI.消音 1
9頁にある図表I−39の値を用いて計上する。
【0064】以上の条件にて算出した、従来の技術の消
音チャンバーの消音量と本発明の図21の消音器の消音
量の比較表として、表5に示す。
音チャンバーの消音量と本発明の図21の消音器の消音
量の比較表として、表5に示す。
【0065】
【表5】
【0066】(イ)総合的な消音評価となる、A特性に
おいて14.3db、C特性において16.2db本発
明の図21の消音器の方が勝っている。 (ロ)さらに流体通過抵抗においても従来の技術の消音
チャンバーの流体通過抵抗が約1.99mmAqに対し
て、本発明の図21の消音器の流体通過抵抗は0.88
mmAq、百分比で44%となり、流体通過抵抗の点に
おいても格段に優れていることが判る。
おいて14.3db、C特性において16.2db本発
明の図21の消音器の方が勝っている。 (ロ)さらに流体通過抵抗においても従来の技術の消音
チャンバーの流体通過抵抗が約1.99mmAqに対し
て、本発明の図21の消音器の流体通過抵抗は0.88
mmAq、百分比で44%となり、流体通過抵抗の点に
おいても格段に優れていることが判る。
【0067】総じて、従来の技術の各種の消音器と本発
明の消音器の比較において、2KHz以上の周波数にお
いて、従来の技術より劣った結果であるが、このネガテ
ィブの差の値には、隔壁1の音透過量がこの周波数にお
いて無いものとしての計算の要素も含まれており、実際
には音の通過はあり、通過した音は当然消音部において
消音されるが、計算が煩雑のゆえに省略したもので、こ
れらを考慮すれば従来の技術の各種の消音器との消音量
の差も小さくなる。
明の消音器の比較において、2KHz以上の周波数にお
いて、従来の技術より劣った結果であるが、このネガテ
ィブの差の値には、隔壁1の音透過量がこの周波数にお
いて無いものとしての計算の要素も含まれており、実際
には音の通過はあり、通過した音は当然消音部において
消音されるが、計算が煩雑のゆえに省略したもので、こ
れらを考慮すれば従来の技術の各種の消音器との消音量
の差も小さくなる。
【0068】さらに、2KHz以上の高周波の騒音はダ
クト系の通常の曲がりや割り込み分岐の形状による減衰
効果があり消音器によらなくても、言わばダクト系の自
然減衰による消音があり、加えてダクト系のダンパー
類、分岐部による発生騒音も低周波域よりも高周波域の
方が小さい。
クト系の通常の曲がりや割り込み分岐の形状による減衰
効果があり消音器によらなくても、言わばダクト系の自
然減衰による消音があり、加えてダクト系のダンパー
類、分岐部による発生騒音も低周波域よりも高周波域の
方が小さい。
【0069】従ってダクト系の消音計画に際しては、高
周波域の騒音はあまり問題ではなく、消音が難しくダク
ト系において騒音発生量の多い低周波域の騒音の対策が
常に問題となるところであり、本発明の各種の消音器の
低周波域における優れた性能はダクト系の消音機能の向
上に大きな効果をもたらす。
周波域の騒音はあまり問題ではなく、消音が難しくダク
ト系において騒音発生量の多い低周波域の騒音の対策が
常に問題となるところであり、本発明の各種の消音器の
低周波域における優れた性能はダクト系の消音機能の向
上に大きな効果をもたらす。
【0070】一般のダクト系において、従来の技術の消
音エルボが二箇所と消音チャンバーが一箇所程度は必要
とされるが、それらの流体通過抵抗は10mmAq程度
となり、ダクト及び熱交換コイル等の全抵抗の15%程
度を占める。
音エルボが二箇所と消音チャンバーが一箇所程度は必要
とされるが、それらの流体通過抵抗は10mmAq程度
となり、ダクト及び熱交換コイル等の全抵抗の15%程
度を占める。
【0071】本発明の消音器をもって代替すれば消音器
の流体通過抵抗は2.5mmAq程度となり、ダクト及
び熱交換コイル等の全抵抗は7.5mmAq程少なくな
り、11%程度ダクト及び熱交換コイル等の全抵抗は低
減される。
の流体通過抵抗は2.5mmAq程度となり、ダクト及
び熱交換コイル等の全抵抗は7.5mmAq程少なくな
り、11%程度ダクト及び熱交換コイル等の全抵抗は低
減される。
【0072】一般のダクト系において消音すべき騒音の
主要な発生源は流体搬送機である送風機であるが、送風
機の流体搬送圧力が11%低い圧力で済めば送風機の回
転数は20%程度低くなり、発生騒音も1〜2db低く
なり、ダクト系全体の大幅な改善をもたらし、これも本
発明の消音器による効果である。
主要な発生源は流体搬送機である送風機であるが、送風
機の流体搬送圧力が11%低い圧力で済めば送風機の回
転数は20%程度低くなり、発生騒音も1〜2db低く
なり、ダクト系全体の大幅な改善をもたらし、これも本
発明の消音器による効果である。
【0073】送風機の回転数が20%程度低くなれば所
要動力もそれに伴って低減され、本発明が省エネルギー
的見地にても著しく優れていることが判る。
要動力もそれに伴って低減され、本発明が省エネルギー
的見地にても著しく優れていることが判る。
【図1】消音器の外観の斜視図である。
【図2】図1の消音器の平断面図である。
【図3】図2の消音器の吸音材の形状を変えたもので、
上図は消音器の一部の平面、平断面図で、下図は上図の
矢視断面図ある。
上図は消音器の一部の平面、平断面図で、下図は上図の
矢視断面図ある。
【図4】上図は消音器の一部の平面、平断面図で、下図
は上図の矢視断面図ある。
は上図の矢視断面図ある。
【図5】図2の消音器の流体流路の形状変えた場合の平
断面図である。
断面図である。
【図6】図2の消音器の流体流路の形状変えた場合一部
の平断面図である。
の平断面図である。
【図7】図2の消音器の流体流路の形状変えた場合の平
断面図である。
断面図である。
【図8】図2の消音器の形状変えた場合の平断面図であ
る。
る。
【図9】従来の技術の消音エルボの斜視図である。
【図10】消音器の外観の斜視図である。
【図11】上図は図10の消音器の平断面図で、下図は
上図の矢視断面図である。
上図の矢視断面図である。
【図12】図11の消音器の吸音材の形状を変えたもの
で、上図は消音器の平面図と一部平断面図で、下図は上
図の矢視断面図である。
で、上図は消音器の平面図と一部平断面図で、下図は上
図の矢視断面図である。
【図13】図11の消音器のの形状変えた場合の平面図
と一部の平断面図である。
と一部の平断面図である。
【図14】図13の消音器の矢視断面図である。
【図15】整流ベーンのある図11、図12、図13の
流体流路の平断面図である。
流体流路の平断面図である。
【図16】図15の矢視断面図である。
【図17】整流ベーンのある急な曲がり消音器の平断面
図である。
図である。
【図18】図17の矢視断面図である。
【図19】図17の整流ベーンの形状を変えた流体流路
の平断面図である。
の平断面図である。
【図20】消音器の平断面図である。
【図21】消音器の平断面図と横断面図である。
【図22】図21の矢視断面図である。
【図23】図21の消音器の吸音材と流体流路の形状を
変えた消音器の平断面図と横断面図である。
変えた消音器の平断面図と横断面図である。
【図24】図23の矢視断面図である。
【図25】圧力イコライザーの取付図である。
【図26】流体流路を支持方法を示した図である。
1 隔壁 2 吸音材 3 外殻 4 整流ベーン 5 飛散処理を施した吸音面 6 遮音性の材料 7 流体入口 8 流体出口 9 区画板 10 圧力イコライザー 11 圧力イコライザー固定具 12 流体流路 13 吸音部 14 流体流路支持材
Claims (5)
- 【請求項1】 エアダクト用消音器において、外殻
(3)に音透過性の良い材料の隔壁(1)を設け、流体
流路12と消音部13とを隔てた、エアダクト用消音
器。 - 【請求項2】 消音部13と流体流路12とを隔てる隔
壁(1)の一部を、遮音性の良い材料(6)を併用して
用いた請求項1のエアダクト用消音器。 - 【請求項3】 流体流路12の曲がり部に、整流ベーン
(4)を設けた請求項1および請求項2のエアダクト用
消音器。 - 【請求項4】 消音部13と流体流路12を隔てている
隔壁(1)に圧力イコライザ(10)を設けた請求項1
および請求項2のエアダクト用消音器。 - 【請求項5】 流体流路12の曲がり部に音透過性の良
い材料の整流ベーン(4)を設けたエアダクト用消音
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10248495A JP2000074471A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | エアダクト用消音器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10248495A JP2000074471A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | エアダクト用消音器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000074471A true JP2000074471A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17179029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10248495A Pending JP2000074471A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | エアダクト用消音器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000074471A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006276209A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Toyota Motor Corp | 吸音装置 |
JP2007093115A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Sanki Eng Co Ltd | ダウンブロー空調機の消音装置 |
JP2008082581A (ja) * | 2006-09-26 | 2008-04-10 | Matsushita Electric Works Ltd | 防音換気構造 |
JP2009041891A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Furukawa Sky Kk | 吸音ダクト |
JP2015194154A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-11-05 | 株式会社荏原製作所 | 膨張型消音器 |
JP2016028276A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-25 | 株式会社荏原製作所 | コーナーベーンおよびコーナーベーンを用いた消音器 |
JP2017122559A (ja) * | 2016-01-08 | 2017-07-13 | 株式会社荏原製作所 | コーナーベーンおよびコーナーベーンを用いた消音器 |
JP2019015423A (ja) * | 2017-07-04 | 2019-01-31 | 株式会社荏原製作所 | 消音装置およびこれを組立てる方法 |
-
1998
- 1998-09-02 JP JP10248495A patent/JP2000074471A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006276209A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Toyota Motor Corp | 吸音装置 |
JP2007093115A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Sanki Eng Co Ltd | ダウンブロー空調機の消音装置 |
JP2008082581A (ja) * | 2006-09-26 | 2008-04-10 | Matsushita Electric Works Ltd | 防音換気構造 |
JP2009041891A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Furukawa Sky Kk | 吸音ダクト |
JP2015194154A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-11-05 | 株式会社荏原製作所 | 膨張型消音器 |
JP2016028276A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-25 | 株式会社荏原製作所 | コーナーベーンおよびコーナーベーンを用いた消音器 |
JP2017122559A (ja) * | 2016-01-08 | 2017-07-13 | 株式会社荏原製作所 | コーナーベーンおよびコーナーベーンを用いた消音器 |
JP2019015423A (ja) * | 2017-07-04 | 2019-01-31 | 株式会社荏原製作所 | 消音装置およびこれを組立てる方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20110155504A1 (en) | Silencing equipment for electric devices | |
JP6847246B2 (ja) | 防音構造体 | |
JP2000074471A (ja) | エアダクト用消音器 | |
CA2498409C (en) | Compact silencer | |
WO2019009342A1 (ja) | 消音システム | |
JP5713957B2 (ja) | 換気ダクト用サイレンサ | |
JP2016133226A (ja) | 送風機の消音器 | |
KR100918700B1 (ko) | 스플리터 내부에 공기층과 진동판을 구비한 소음기 | |
JP2014041242A (ja) | 消音体及びこれを用いた消音器 | |
CN212538242U (zh) | 消声器以及具有该消声器的新风系统 | |
CN113160785A (zh) | 用于降低空气传声和固体传声的设备 | |
CN215597743U (zh) | 一种消声器和消声装置 | |
JP3831263B2 (ja) | ダクト消音装置 | |
CN207989401U (zh) | 一种内外置阻抗复合式消声器 | |
KR20100134274A (ko) | 음파의 흡음과 공명에 의하여 감음이 일어나는 공조용 흡음공명형 덕트소음기 | |
CN209944712U (zh) | 消声件、消声器以及通风系统 | |
JPH08261550A (ja) | 空調用消音器 | |
CN111503874B (zh) | 消声器以及具有该消声器的新风系统 | |
CN209944714U (zh) | 消音装置及空调器 | |
CN107956751B (zh) | 消声装置及扫路车 | |
JPH01139952A (ja) | 空調用消音器 | |
JP3431863B2 (ja) | 空調ダクト用消音器 | |
JP4326322B2 (ja) | 複合型消音器 | |
JP4471808B2 (ja) | 消音器 | |
CN212538245U (zh) | 一种微孔板管道消声器 |