JP2000074251A - 電磁弁装置 - Google Patents
電磁弁装置Info
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- JP2000074251A JP2000074251A JP10241974A JP24197498A JP2000074251A JP 2000074251 A JP2000074251 A JP 2000074251A JP 10241974 A JP10241974 A JP 10241974A JP 24197498 A JP24197498 A JP 24197498A JP 2000074251 A JP2000074251 A JP 2000074251A
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- bobbin
- core
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高圧使用時でもコイルの大型化が不要な、安
価な電磁弁装置の提供。 【解決手段】 外周にコイル2が巻線される筒状のボビ
ン1と、ボビンの内周に摺動可能に配設されるスプール
状の可動コア6と、ボビンの側面に可動コアの一端と対
向して配設される固定コア4を有し、可動コアの他端に
は、可動コアが固定コアに対して相対移動することによ
り流体通路に設けられた弁座7と当接、離間して流体の
流通を制御する弁体部6aが一体形成され、弁座及び弁
体部は、弁座から流入してくる流体の圧力による可動コ
アの受圧方向が、可動コアの摺動方向に対して垂直にな
るような形状を有している電磁弁装置とした。
価な電磁弁装置の提供。 【解決手段】 外周にコイル2が巻線される筒状のボビ
ン1と、ボビンの内周に摺動可能に配設されるスプール
状の可動コア6と、ボビンの側面に可動コアの一端と対
向して配設される固定コア4を有し、可動コアの他端に
は、可動コアが固定コアに対して相対移動することによ
り流体通路に設けられた弁座7と当接、離間して流体の
流通を制御する弁体部6aが一体形成され、弁座及び弁
体部は、弁座から流入してくる流体の圧力による可動コ
アの受圧方向が、可動コアの摺動方向に対して垂直にな
るような形状を有している電磁弁装置とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルに流れる電
流のオン・オフを制御することにより弁体と弁座を当
接、離間させて、流体通路を連通あるいは遮断する電磁
弁装置に関するものである。
流のオン・オフを制御することにより弁体と弁座を当
接、離間させて、流体通路を連通あるいは遮断する電磁
弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁弁装置としては、特開平9―
126344号公報に記載されたものがある。
126344号公報に記載されたものがある。
【0003】この電磁弁装置は、可動コアの位置を制御
することにより弁体と弁座を当接・離間させ流体通路を
連通または遮断させて、流体の圧力を制御するものであ
る。その際、流体通路を連通させる方向に可動コアを移
動させる場合には、コイルに所定の電流を供給し、リタ
ーンスプリングの付勢力に対抗して固定コア側に可動コ
アを吸引させることにより行い、他方、流体通路を遮断
させる方向に可動コアを移動させる場合には、コイルへ
の電流の供給を中止して吸引力をなくし、リターンスプ
リングの付勢力のみを利用することにより行っている。
することにより弁体と弁座を当接・離間させ流体通路を
連通または遮断させて、流体の圧力を制御するものであ
る。その際、流体通路を連通させる方向に可動コアを移
動させる場合には、コイルに所定の電流を供給し、リタ
ーンスプリングの付勢力に対抗して固定コア側に可動コ
アを吸引させることにより行い、他方、流体通路を遮断
させる方向に可動コアを移動させる場合には、コイルへ
の電流の供給を中止して吸引力をなくし、リターンスプ
リングの付勢力のみを利用することにより行っている。
【0004】また、この電磁弁装置は、ポペット弁構造
を有しており、流体の圧力は、弁体を弁座から離間させ
る方向、すなわち流体通路を連通させる方向に作用する
構造になっている。
を有しており、流体の圧力は、弁体を弁座から離間させ
る方向、すなわち流体通路を連通させる方向に作用する
構造になっている。
【0005】さらに、この電磁弁装置は、可動コアと固
定コアの互いに対向する磁極面が各々、軸直交の平面形
状を有する平面対向型電磁石構造を採用している。
定コアの互いに対向する磁極面が各々、軸直交の平面形
状を有する平面対向型電磁石構造を採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、以上のような構成を採るため、制御される流体の圧
力が高くなればなるほど、圧力に対抗しつつも確実に流
体通路を遮断可能にするため、リターンスプリングの付
勢力を強化する必要があった。
は、以上のような構成を採るため、制御される流体の圧
力が高くなればなるほど、圧力に対抗しつつも確実に流
体通路を遮断可能にするため、リターンスプリングの付
勢力を強化する必要があった。
【0007】しかし、リターンスプリングの付勢力を強
化すると、流体の圧力が低い状態にて流体通路を連通さ
せるときに、可動コアの固定コアに対するより大きな吸
引力が必要になり、その結果、使用油圧が高くなればな
るほど吸引に必要な磁束を供給するコイルを大型化しな
ければならないという問題があった。
化すると、流体の圧力が低い状態にて流体通路を連通さ
せるときに、可動コアの固定コアに対するより大きな吸
引力が必要になり、その結果、使用油圧が高くなればな
るほど吸引に必要な磁束を供給するコイルを大型化しな
ければならないという問題があった。
【0008】また、平面対向型電磁石構造を採用してい
るので、可動コアと固定コアの互いに対向する磁極面間
の距離が近いときは、大きな吸引力を発生することがで
きるが、磁極面間の距離が離れるに従って、吸引力は、
距離の2乗に反比例しながら急激に減少してしまう。よ
って、磁極間の距離が最も離れている状態のとき、すな
わち流体通路が遮断されている状態のときに、最も吸引
力が低下するので、確実な吸引力を確保するためには、
より一層コイルを大型化しなければならないという問題
も併せ持っていた。
るので、可動コアと固定コアの互いに対向する磁極面間
の距離が近いときは、大きな吸引力を発生することがで
きるが、磁極面間の距離が離れるに従って、吸引力は、
距離の2乗に反比例しながら急激に減少してしまう。よ
って、磁極間の距離が最も離れている状態のとき、すな
わち流体通路が遮断されている状態のときに、最も吸引
力が低下するので、確実な吸引力を確保するためには、
より一層コイルを大型化しなければならないという問題
も併せ持っていた。
【0009】故に、本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、高圧使用条件下においても、コイルの大
型化が不要な、コンパクトかつ安価な電磁弁装置を提供
することを技術的課題とするものである。
たものであり、高圧使用条件下においても、コイルの大
型化が不要な、コンパクトかつ安価な電磁弁装置を提供
することを技術的課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために成された請求項1に記載の発明は、外周にコ
イルが巻線される筒状のボビンと、前記ボビンの内周に
摺動可能に配設されるスプール状の可動コアと、前記ボ
ビンの側面に前記可動コアの一端と対向して配設される
固定コアを有し、前記可動コアの他端には、前記可動コ
アが前記固定コアに対して相対移動することにより流体
通路に設けられた弁座と当接、離間して流体の流通を制
御する弁体部が一体形成され、前記弁座及び前記弁体部
は、前記弁座から流入してくる流体の圧力による前記可
動コアの受圧方向が、前記可動コアの摺動方向に対して
垂直になるような形状を有していることを特徴とする電
磁弁装置とした。
するために成された請求項1に記載の発明は、外周にコ
イルが巻線される筒状のボビンと、前記ボビンの内周に
摺動可能に配設されるスプール状の可動コアと、前記ボ
ビンの側面に前記可動コアの一端と対向して配設される
固定コアを有し、前記可動コアの他端には、前記可動コ
アが前記固定コアに対して相対移動することにより流体
通路に設けられた弁座と当接、離間して流体の流通を制
御する弁体部が一体形成され、前記弁座及び前記弁体部
は、前記弁座から流入してくる流体の圧力による前記可
動コアの受圧方向が、前記可動コアの摺動方向に対して
垂直になるような形状を有していることを特徴とする電
磁弁装置とした。
【0011】このような構造を採用することにより、流
体の圧力が可動コアの摺動方向には作用しなくなるの
で、高圧使用条件においても、リターンスプリングの付
勢力を強化する必要がなくなり、その結果、コイルを大
型化する必要がなくなるものである。よって、装置のコ
ンパクト化に貢献することができる。
体の圧力が可動コアの摺動方向には作用しなくなるの
で、高圧使用条件においても、リターンスプリングの付
勢力を強化する必要がなくなり、その結果、コイルを大
型化する必要がなくなるものである。よって、装置のコ
ンパクト化に貢献することができる。
【0012】また、可動コアと弁体部とを一体化してい
るので、部品点数低減による低コスト化にも貢献するこ
とができるものである。
るので、部品点数低減による低コスト化にも貢献するこ
とができるものである。
【0013】なお、流体の圧力による可動コアの受圧方
向が、摺動方向に対して垂直とあるが、この「垂直」と
は、物理的に完全に垂直であることを意味するものでは
なく、垂直近傍の所定の角度内という程度の意味であ
る。
向が、摺動方向に対して垂直とあるが、この「垂直」と
は、物理的に完全に垂直であることを意味するものでは
なく、垂直近傍の所定の角度内という程度の意味であ
る。
【0014】また、上記の技術的課題を解決するために
成された請求項2に記載の発明は、請求項1において、
前記弁体部には円筒状の凹部が、前記弁座には、放射状
に数個の流通穴を有する円筒状の凸部が形成され、前記
可動コアが前記固定コアに対して相対移動することによ
り前記凹部の内周面と前記凸部の外周面が嵌合、離間
し、前記流通穴を開通、遮断して、流体の流通を制御す
ることを特徴とする電磁弁装置とした。
成された請求項2に記載の発明は、請求項1において、
前記弁体部には円筒状の凹部が、前記弁座には、放射状
に数個の流通穴を有する円筒状の凸部が形成され、前記
可動コアが前記固定コアに対して相対移動することによ
り前記凹部の内周面と前記凸部の外周面が嵌合、離間
し、前記流通穴を開通、遮断して、流体の流通を制御す
ることを特徴とする電磁弁装置とした。
【0015】このような構成を採ることにより、制御流
体は、流体通路から弁座の流通穴を介して、可動コアに
一体形成された弁体部の円筒状の凹部に流入し、弁体部
にて制御された後、弁体部の外側に排出される構造にな
っており、弁座及び、弁体の形状を簡素化できるといる
メリットがある。また、流体が弁体部を通過する際に、
異物が堆積しにくい形状となっており、安定した制御が
可能となるものである。
体は、流体通路から弁座の流通穴を介して、可動コアに
一体形成された弁体部の円筒状の凹部に流入し、弁体部
にて制御された後、弁体部の外側に排出される構造にな
っており、弁座及び、弁体の形状を簡素化できるといる
メリットがある。また、流体が弁体部を通過する際に、
異物が堆積しにくい形状となっており、安定した制御が
可能となるものである。
【0016】また、上記の技術的課題を解決するために
成された請求項3に記載の発明は、外周にコイルが巻線
される筒状のボビンと、前記ボビンの内周に摺動可能に
配設されるスプール状の可動コアと、前記ボビンの側面
に前記可動コアの一端と対向して配設される固定コア
と、前記可動コアが前記固定コアに対して相対移動する
ことにより流体通路に設けられた弁座と当接、離間して
流体の流通を制御する弁体部を備える電磁弁装置におい
て、前記固定コアは凹状の磁極面を有することを特徴と
する電磁弁装置とした。
成された請求項3に記載の発明は、外周にコイルが巻線
される筒状のボビンと、前記ボビンの内周に摺動可能に
配設されるスプール状の可動コアと、前記ボビンの側面
に前記可動コアの一端と対向して配設される固定コア
と、前記可動コアが前記固定コアに対して相対移動する
ことにより流体通路に設けられた弁座と当接、離間して
流体の流通を制御する弁体部を備える電磁弁装置におい
て、前記固定コアは凹状の磁極面を有することを特徴と
する電磁弁装置とした。
【0017】このように、固定コアの磁極面を凹状にす
ることにより、可動コアが固定コアに対して最も離れて
いるときでも、可動コアの磁極面の外側寄りの部分にお
いては、固定コアの磁極面との距離が、固定コアの磁極
面が平面状であった従来装置に比し近くなる。よって、
同一の吸引力を発生させるために必要なコイルの大きさ
を小さくすることができ、装置のコンパクト化に貢献す
ることができる。
ることにより、可動コアが固定コアに対して最も離れて
いるときでも、可動コアの磁極面の外側寄りの部分にお
いては、固定コアの磁極面との距離が、固定コアの磁極
面が平面状であった従来装置に比し近くなる。よって、
同一の吸引力を発生させるために必要なコイルの大きさ
を小さくすることができ、装置のコンパクト化に貢献す
ることができる。
【0018】また、上記の技術的課題を解決するために
成された請求項4に記載の発明は、請求項3において、
前記固定コアの磁極面は、ケースの平面状の内表面と、
前記ボビンに一体成形され、前記ケースの内表面上に重
ねて配設されたリング状のヨークの内表面から成ること
を特徴とする電磁弁装置とした。
成された請求項4に記載の発明は、請求項3において、
前記固定コアの磁極面は、ケースの平面状の内表面と、
前記ボビンに一体成形され、前記ケースの内表面上に重
ねて配設されたリング状のヨークの内表面から成ること
を特徴とする電磁弁装置とした。
【0019】このように、ケースの平面状の内表面と、
リング状のヨークの内表面とからなる凹状の磁極面を用
いても、請求項3と同様の効果が得られる。また、この
ヨークはボビンに一体成形されているので、ボビンの内
周部を摺動する可動コアとの同軸度を容易に向上させる
ことができる。よって、安価にて、安定した性能を発揮
する電磁弁装置を提供することが可能となるものであ
る。
リング状のヨークの内表面とからなる凹状の磁極面を用
いても、請求項3と同様の効果が得られる。また、この
ヨークはボビンに一体成形されているので、ボビンの内
周部を摺動する可動コアとの同軸度を容易に向上させる
ことができる。よって、安価にて、安定した性能を発揮
する電磁弁装置を提供することが可能となるものであ
る。
【0020】なお、より好ましくは、請求項5に記載の
発明のように、請求項1または2、及び、請求項3また
は4を満足する電磁弁装置としたほうがよい。これは、
請求項1または2に記載の発明と、請求項3または4に
記載の発明を組み合わせたものであり、かかる組み合わ
せにより、より一層コイルをコンパクト化することがで
き、装置の軽量かつコンパクト化に資することが可能と
なる。
発明のように、請求項1または2、及び、請求項3また
は4を満足する電磁弁装置としたほうがよい。これは、
請求項1または2に記載の発明と、請求項3または4に
記載の発明を組み合わせたものであり、かかる組み合わ
せにより、より一層コイルをコンパクト化することがで
き、装置の軽量かつコンパクト化に資することが可能と
なる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0022】図1は、請求項1及び2にかかる電磁弁装
置の実施例である。
置の実施例である。
【0023】図1において、1はボビンであり、ボビン
1の外周には、コイル2が巻かれている。ボビン1は、
弁座7に固設されており、弁座7には、ケース3も図1
のごとく固設されている。ケース3は、ボビン1の外周
を覆うように配設されており、本電磁弁装置の外形を形
成している。
1の外周には、コイル2が巻かれている。ボビン1は、
弁座7に固設されており、弁座7には、ケース3も図1
のごとく固設されている。ケース3は、ボビン1の外周
を覆うように配設されており、本電磁弁装置の外形を形
成している。
【0024】ボビン1の内部には、スプール状の可動コ
ア6がボビン1の内周に摺動可能に配設されている。ボ
ビン1の図1において右側側面には、固定コア4が、可
動コア6の右端面と対向するように固設されている。そ
して、可動コア6のくぼみ部6b内には、スプリング5
が挿入されており、スプリング5は、図1に示すよう
に、可動コア6を図1において左方向へ付勢している。
付勢された可動コア6は、左端部に形成された円筒状の
凹部を有する弁体部6aの左端先端部が、弁座7の円筒
状の凸部7bの付け根部分に当接することにより、それ
以降の左方への摺動を制限されている。
ア6がボビン1の内周に摺動可能に配設されている。ボ
ビン1の図1において右側側面には、固定コア4が、可
動コア6の右端面と対向するように固設されている。そ
して、可動コア6のくぼみ部6b内には、スプリング5
が挿入されており、スプリング5は、図1に示すよう
に、可動コア6を図1において左方向へ付勢している。
付勢された可動コア6は、左端部に形成された円筒状の
凹部を有する弁体部6aの左端先端部が、弁座7の円筒
状の凸部7bの付け根部分に当接することにより、それ
以降の左方への摺動を制限されている。
【0025】弁座7の内部には、流体通路10が設けら
れており、流体通路10は、弁座7の円筒状の凸部7b
に放射状に設けられた数個の貫通した流通穴7aを介し
て、可動コア6の弁体部6a部へ連通している。弁体部
6aにて制御された後の流体は、排出通路11を通っ
て、図示しないリザーバへと還流される。
れており、流体通路10は、弁座7の円筒状の凸部7b
に放射状に設けられた数個の貫通した流通穴7aを介し
て、可動コア6の弁体部6a部へ連通している。弁体部
6aにて制御された後の流体は、排出通路11を通っ
て、図示しないリザーバへと還流される。
【0026】8はコネクタであり、コネクタ8部を介し
て、図示しない外部の電力供給源より本電磁弁装置に電
力が供給される。コネクタ8内には、ターミナル端子9
が設けられ、ターミナル端子9は、コイル2と電気的に
接続されており、コイル2へ電流を通電する。
て、図示しない外部の電力供給源より本電磁弁装置に電
力が供給される。コネクタ8内には、ターミナル端子9
が設けられ、ターミナル端子9は、コイル2と電気的に
接続されており、コイル2へ電流を通電する。
【0027】以上のような構成を採る本電磁弁装置の作
動は以下の通りである。
動は以下の通りである。
【0028】コイル2へ電流を通電しない状態では、図
1に示すように、可動コア6は、スプリング5の付勢力
により左方に移動しており、可動コア6の弁体部6aの
先端部が弁座7の流通穴7aを遮断している。これによ
り、流体通路10より流入してくる流体は、排出通路1
1への排出が禁止される。
1に示すように、可動コア6は、スプリング5の付勢力
により左方に移動しており、可動コア6の弁体部6aの
先端部が弁座7の流通穴7aを遮断している。これによ
り、流体通路10より流入してくる流体は、排出通路1
1への排出が禁止される。
【0029】また、コイル2へ電流が通電される状態で
は、可動コア6は、電磁力により固定コア4側へ吸引さ
れ、スプリング5の付勢力に対抗して右方向へ移動す
る。その結果、弁座7の流通穴7aの弁体部6aによる
遮断が解除され、流体通路10より流入してくる流体
は、排出通路11へ排出され、図示しないリザーバへと
還流される。
は、可動コア6は、電磁力により固定コア4側へ吸引さ
れ、スプリング5の付勢力に対抗して右方向へ移動す
る。その結果、弁座7の流通穴7aの弁体部6aによる
遮断が解除され、流体通路10より流入してくる流体
は、排出通路11へ排出され、図示しないリザーバへと
還流される。
【0030】よって、コイル2に流れる電流のオン・オ
フを制御することにより、制御流体の流通を制御するこ
とができるものである。なお、図1に示す実施例におい
ては、流体の圧力は、可動コア6の摺動方向に対して全
て垂直に開いている弁座7の流通穴7aを介して可動コ
ア6に伝わるため、可動コア6は、摺動方向に対しては
流体による圧力を受けないことになる。よって、流体が
高圧時においても、スプリング5の付勢力を強化するこ
となく、確実に流体の流通を遮断することができ、ひい
ては、コイル2の小型化に貢献することができる。
フを制御することにより、制御流体の流通を制御するこ
とができるものである。なお、図1に示す実施例におい
ては、流体の圧力は、可動コア6の摺動方向に対して全
て垂直に開いている弁座7の流通穴7aを介して可動コ
ア6に伝わるため、可動コア6は、摺動方向に対しては
流体による圧力を受けないことになる。よって、流体が
高圧時においても、スプリング5の付勢力を強化するこ
となく、確実に流体の流通を遮断することができ、ひい
ては、コイル2の小型化に貢献することができる。
【0031】次に、図2について説明する。図2は、請
求項3及び4にかかる電磁弁装置の実施例である。
求項3及び4にかかる電磁弁装置の実施例である。
【0032】図2において、1はボビンであり、ボビン
1の外周には、コイル2が巻かれている。ボビン1は、
弁座7に固設されており、弁座7には、ケース3も図2
のごとく固設されている。ケース3は、ボビン1の外周
を覆うように配設されており、本電磁弁装置の外形を形
成している。
1の外周には、コイル2が巻かれている。ボビン1は、
弁座7に固設されており、弁座7には、ケース3も図2
のごとく固設されている。ケース3は、ボビン1の外周
を覆うように配設されており、本電磁弁装置の外形を形
成している。
【0033】ボビン1の内部には、スプール状の可動コ
ア6がボビン1の内周に摺動可能に配設されている。ボ
ビン1の図2において右側側面には、固定コアの一部の
役割を果たすヨーク4が図2のように、ボビン1に一体
成形されている。さらに、ヨーク4の図2において右側
には、固定コアの一部の役割を果たすケース3の平面状
部分3aが、可動コア6の右端面と対向するように、ヨ
ーク4に重ねて固設されている。そして、ヨーク4の内
表面4aと、ケース3の平面状部分3aの内表面にて、
凹状の固定コアとしての磁極面を構成している。
ア6がボビン1の内周に摺動可能に配設されている。ボ
ビン1の図2において右側側面には、固定コアの一部の
役割を果たすヨーク4が図2のように、ボビン1に一体
成形されている。さらに、ヨーク4の図2において右側
には、固定コアの一部の役割を果たすケース3の平面状
部分3aが、可動コア6の右端面と対向するように、ヨ
ーク4に重ねて固設されている。そして、ヨーク4の内
表面4aと、ケース3の平面状部分3aの内表面にて、
凹状の固定コアとしての磁極面を構成している。
【0034】可動コア6のくぼみ部6b内には、スプリ
ング5が挿入されており、スプリング5は、図1に示す
ように、可動コア6を図1において左方向へ付勢してい
る。付勢された可動コア6は、左端部に形成された凸部
を有する弁体部6aが、弁座7の弁座部7aに当接する
ことにより、それ以降の左方への摺動を制限されてい
る。
ング5が挿入されており、スプリング5は、図1に示す
ように、可動コア6を図1において左方向へ付勢してい
る。付勢された可動コア6は、左端部に形成された凸部
を有する弁体部6aが、弁座7の弁座部7aに当接する
ことにより、それ以降の左方への摺動を制限されてい
る。
【0035】弁座7の内部には、流体通路10が設けら
れており、流体通路10は、弁座7の弁座部7aを介し
て、可動コア6の弁体部6a部へ連通している。弁体部
6aにて制御された後の流体は、排出通路11を通っ
て、図示しないリザーバへと還流される。
れており、流体通路10は、弁座7の弁座部7aを介し
て、可動コア6の弁体部6a部へ連通している。弁体部
6aにて制御された後の流体は、排出通路11を通っ
て、図示しないリザーバへと還流される。
【0036】8はコネクタであり、コネクタ8部を介し
て、図示しない外部の電力供給源より本電磁弁装置に電
力が供給される。コネクタ8内には、ターミナル端子9
が設けられ、ターミナル端子9は、コイル2と電気的に
接続されており、コイル2へ電流を通電する。
て、図示しない外部の電力供給源より本電磁弁装置に電
力が供給される。コネクタ8内には、ターミナル端子9
が設けられ、ターミナル端子9は、コイル2と電気的に
接続されており、コイル2へ電流を通電する。
【0037】以上のような構成を採る本電磁弁装置の作
動は以下の通りである。
動は以下の通りである。
【0038】コイル2へ電流を通電しない状態では、図
2に示すように、可動コア6は、スプリング5の付勢力
により左方に移動しており、可動コア6の弁体部6aが
弁座7の弁座部7aに当接し、流体の流通を遮断してい
る。これにより、流体通路10より流入してくる流体
は、排出通路11への排出が禁止される。
2に示すように、可動コア6は、スプリング5の付勢力
により左方に移動しており、可動コア6の弁体部6aが
弁座7の弁座部7aに当接し、流体の流通を遮断してい
る。これにより、流体通路10より流入してくる流体
は、排出通路11への排出が禁止される。
【0039】また、コイル2へ電流が通電される状態で
は、可動コア6は、電磁力により、固定コアの役割を果
たすヨーク4及びケース3の平面状部分3a側へ吸引さ
れ、スプリング5の付勢力に対抗して右方向へ移動す
る。その結果、弁座7の弁座部7aの弁体部6aによる
遮断が解除され、流体通路10より流入してくる流体
は、排出通路11へ排出され、図示しないリザーバへと
還流される。
は、可動コア6は、電磁力により、固定コアの役割を果
たすヨーク4及びケース3の平面状部分3a側へ吸引さ
れ、スプリング5の付勢力に対抗して右方向へ移動す
る。その結果、弁座7の弁座部7aの弁体部6aによる
遮断が解除され、流体通路10より流入してくる流体
は、排出通路11へ排出され、図示しないリザーバへと
還流される。
【0040】よって、コイル2に流れる電流のオン・オ
フを制御することにより、制御流体の流通を制御するこ
とができるものである。なお、図2に示す実施例におい
ては、図2の状態のように、コイル2に電流が通電され
ておらず、可動コア6が最も左寄りに位置する場合にお
いても、固定コアの役割を果たすヨーク4と固定コア6
の磁極面である右端面との距離が接近しているので、十
分な吸引力を発生することができ、ひいては、コイル2
の小型化に貢献することができる。
フを制御することにより、制御流体の流通を制御するこ
とができるものである。なお、図2に示す実施例におい
ては、図2の状態のように、コイル2に電流が通電され
ておらず、可動コア6が最も左寄りに位置する場合にお
いても、固定コアの役割を果たすヨーク4と固定コア6
の磁極面である右端面との距離が接近しているので、十
分な吸引力を発生することができ、ひいては、コイル2
の小型化に貢献することができる。
【0041】尚、本発明を上記実施の態様に即して説明
したが、本発明は上記態様に限定されるものではなく、
本発明の原理に準ずる各種態様を含むものである。
したが、本発明は上記態様に限定されるものではなく、
本発明の原理に準ずる各種態様を含むものである。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、高圧使用条件下におい
ても、コイルの大型化が不要な、コンパクトかつ安価な
電磁弁装置を提供することができる。
ても、コイルの大型化が不要な、コンパクトかつ安価な
電磁弁装置を提供することができる。
【図1】請求項1及び2に記載の発明の一実施形態にお
ける電磁弁装置の主要断面図である。
ける電磁弁装置の主要断面図である。
【図2】請求項3及び4に記載の発明の一実施形態にお
ける電磁弁装置の主要断面図である。
ける電磁弁装置の主要断面図である。
1 ボビン 2 コイル 3 ケース 3a ケースの平面状部分 4 固定コア(ヨーク) 5 スプリング 6 可動コア 6a 弁体部 7 弁座 7a 流通穴(弁座部) 7b 弁座の円筒状の凸部 10 流体通路
Claims (5)
- 【請求項1】 外周にコイルが巻線される筒状のボビン
と、前記ボビンの内周に摺動可能に配設されるスプール
状の可動コアと、前記ボビンの側面に前記可動コアの一
端と対向して配設される固定コアを有し、前記可動コア
の他端には、前記可動コアが前記固定コアに対して相対
移動することにより流体通路に設けられた弁座と当接、
離間して流体の流通を制御する弁体部が一体形成され、
前記弁座及び前記弁体部は、前記弁座から流入してくる
流体の圧力による前記可動コアの受圧方向が、前記可動
コアの摺動方向に対して垂直になるような形状を有して
いることを特徴とする電磁弁装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記弁体部には円筒
状の凹部が、前記弁座には、放射状に数個の流通穴を有
する円筒状の凸部が形成され、前記可動コアが前記固定
コアに対して相対移動することにより前記凹部の内周面
と前記凸部の外周面が嵌合、離間し、前記流通穴を開
通、遮断して、流体の流通を制御することを特徴とする
電磁弁装置。 - 【請求項3】 外周にコイルが巻線される筒状のボビン
と、前記ボビンの内周に摺動可能に配設されるスプール
状の可動コアと、前記ボビンの側面に前記可動コアの一
端と対向して配設される固定コアと、前記可動コアが前
記固定コアに対して相対移動することにより流体通路に
設けられた弁座と当接、離間して流体の流通を制御する
弁体部を備える電磁弁装置において、前記固定コアは凹
状の磁極面を有することを特徴とする電磁弁装置。 - 【請求項4】 請求項3において、前記固定コアの磁極
面は、ケースの平面状の内表面と、前記ボビンに一体成
形され、前記ケースの内表面上に重ねて配設されたリン
グ状のヨークの内表面から成ることを特徴とする電磁弁
装置。 - 【請求項5】 請求項1または2、及び、請求項3また
は4を満足する電磁弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10241974A JP2000074251A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 電磁弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10241974A JP2000074251A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 電磁弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000074251A true JP2000074251A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17082369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10241974A Pending JP2000074251A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 電磁弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000074251A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102305499A (zh) * | 2011-09-29 | 2012-01-04 | 南京柯德超低温技术有限公司 | 一种用于低温制冷机的新型配气装置 |
JP2015183721A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 株式会社ケーヒン | 電磁弁 |
CN109140028A (zh) * | 2018-10-31 | 2019-01-04 | 江苏赛尔制版有限公司 | 一种电磁重力式银浆控制阀 |
-
1998
- 1998-08-27 JP JP10241974A patent/JP2000074251A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102305499A (zh) * | 2011-09-29 | 2012-01-04 | 南京柯德超低温技术有限公司 | 一种用于低温制冷机的新型配气装置 |
JP2015183721A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 株式会社ケーヒン | 電磁弁 |
CN109140028A (zh) * | 2018-10-31 | 2019-01-04 | 江苏赛尔制版有限公司 | 一种电磁重力式银浆控制阀 |
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