JP2000073879A - 積層型熱交換器 - Google Patents
積層型熱交換器Info
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- JP2000073879A JP2000073879A JP10239244A JP23924498A JP2000073879A JP 2000073879 A JP2000073879 A JP 2000073879A JP 10239244 A JP10239244 A JP 10239244A JP 23924498 A JP23924498 A JP 23924498A JP 2000073879 A JP2000073879 A JP 2000073879A
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- shell
- shells
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D9/00—Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
- F28D9/0031—Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other
- F28D9/0043—Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the plates having openings therein for circulation of at least one heat-exchange medium from one conduit to another
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、EGRガス冷却装置のように高温
雰囲気に配置されて使用される積層型熱交換器に関し、
シェルのカップ部に作用する熱応力を従来より大幅に低
減することを目的とする。 【解決手段】 第1プレート23と第2プレート25の
間に冷却液流路27の形成されるシェル21を複数積層
するとともに、前記第1プレート23および第2プレー
ト25に、前記シェル21の冷却液流路27を連通する
ためのカップ部23b,25bを一体形成してなる積層
型熱交換器において、前記第1プレート23および第2
プレート25に、前記カップ部23b,25bを囲ん
で、熱応力を緩和するための環状突部23d,25dを
一体形成してなることを特徴とする。
雰囲気に配置されて使用される積層型熱交換器に関し、
シェルのカップ部に作用する熱応力を従来より大幅に低
減することを目的とする。 【解決手段】 第1プレート23と第2プレート25の
間に冷却液流路27の形成されるシェル21を複数積層
するとともに、前記第1プレート23および第2プレー
ト25に、前記シェル21の冷却液流路27を連通する
ためのカップ部23b,25bを一体形成してなる積層
型熱交換器において、前記第1プレート23および第2
プレート25に、前記カップ部23b,25bを囲ん
で、熱応力を緩和するための環状突部23d,25dを
一体形成してなることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型熱交換器に
係わり、特に、EGRガス冷却装置のように高温雰囲気
に配置されて使用される積層型熱交換器に関する。
係わり、特に、EGRガス冷却装置のように高温雰囲気
に配置されて使用される積層型熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンでは、排気ガス中におけ
る窒素酸化物(NOx)を低減させるために、排気ガス
の一部を排気系から取り出し、混合気に加えるEGR
(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)が行われ
ている。このようなEGRを行うためのEGR装置は、
排気系からの排気ガスの一部をEGRガスとして燃焼室
に吸入される混合気に再循環させるように構成されてお
り、例えば、図8に示すように、排気マニホールド(ま
たは排気管)1と吸気マニホールド2との間を接続する
EGR通路3と、このEGR通路3に設けられたEGR
弁4とを備えている。
る窒素酸化物(NOx)を低減させるために、排気ガス
の一部を排気系から取り出し、混合気に加えるEGR
(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)が行われ
ている。このようなEGRを行うためのEGR装置は、
排気系からの排気ガスの一部をEGRガスとして燃焼室
に吸入される混合気に再循環させるように構成されてお
り、例えば、図8に示すように、排気マニホールド(ま
たは排気管)1と吸気マニホールド2との間を接続する
EGR通路3と、このEGR通路3に設けられたEGR
弁4とを備えている。
【0003】そして、EGR弁4の開度をエンジンの運
転状態に応じて適宜に制御することにより、吸入混合気
に対するEGRガスの割合が調整される。このようなE
GR装置では、EGRガスが混合気と共に燃焼室に取り
込まれるため、EGRガスの温度を適度な温度に維持す
る必要がある。
転状態に応じて適宜に制御することにより、吸入混合気
に対するEGRガスの割合が調整される。このようなE
GR装置では、EGRガスが混合気と共に燃焼室に取り
込まれるため、EGRガスの温度を適度な温度に維持す
る必要がある。
【0004】すなわち、EGRガスは、本来高温である
が、このEGRガスの温度が高すぎると、混合気が加熱
されて熱膨張することにより空気の充填効率が悪くな
り、混合気の燃焼率が悪化してエンジンの出力低下を招
く虞がある。一方、EGRガスの温度が低すぎると、E
GRガス中のタール等の付着物質の粘度が増加して、付
着物質がEGR通路,EGR弁等に付着し易くなり、装
置の信頼性を低下させる虞がある。
が、このEGRガスの温度が高すぎると、混合気が加熱
されて熱膨張することにより空気の充填効率が悪くな
り、混合気の燃焼率が悪化してエンジンの出力低下を招
く虞がある。一方、EGRガスの温度が低すぎると、E
GRガス中のタール等の付着物質の粘度が増加して、付
着物質がEGR通路,EGR弁等に付着し易くなり、装
置の信頼性を低下させる虞がある。
【0005】従来、EGRガスを冷却する冷却装置を備
えたEGR装置として、例えば、特開平7−18062
0号公報等に開示されるものが知られている。図9は、
本出願人が先に開発したEGRガス冷却装置を示すもの
で、この冷却装置は、排気マニホールドとEGR弁とを
接続する管路に配置されている。この冷却装置は、EG
Rガス用の流入口5および流出口6が形成されるケース
7内に、冷却液の循環によりEGRガスを冷却する積層
型熱交換器8が配置されている。
えたEGR装置として、例えば、特開平7−18062
0号公報等に開示されるものが知られている。図9は、
本出願人が先に開発したEGRガス冷却装置を示すもの
で、この冷却装置は、排気マニホールドとEGR弁とを
接続する管路に配置されている。この冷却装置は、EG
Rガス用の流入口5および流出口6が形成されるケース
7内に、冷却液の循環によりEGRガスを冷却する積層
型熱交換器8が配置されている。
【0006】この積層型熱交換器8は、第1プレート9
Aと第2プレート9Bの間に冷却液流路10の形成され
るシェル11を複数積層し、ケース7の一面7aとシェ
ル11との間、シェル11の間、およびシェル11とケ
ース7の他面7bとの間に、EGRガスが流通される放
熱フィン12を配置してコア部13が構成されている。
また、ケース7の一面7aに間隔を置いて形成される貫
通穴7c,7dに、シェル11に開口する冷却液用の入
口パイプ14および出口パイプ15を立設して構成され
ている。
Aと第2プレート9Bの間に冷却液流路10の形成され
るシェル11を複数積層し、ケース7の一面7aとシェ
ル11との間、シェル11の間、およびシェル11とケ
ース7の他面7bとの間に、EGRガスが流通される放
熱フィン12を配置してコア部13が構成されている。
また、ケース7の一面7aに間隔を置いて形成される貫
通穴7c,7dに、シェル11に開口する冷却液用の入
口パイプ14および出口パイプ15を立設して構成され
ている。
【0007】そして、各部材は、例えば、ステンレス鋼
からなり、各部材の当接部が相互にろう付けにより接合
されている。また、ケース7の他面7bの入口パイプ1
4および出口パイプ15に対向する位置には、シェル1
1を入口パイプ14および出口パイプ15に対向する位
置で押圧拘束するための凹部7eが形成され、この凹部
7eが、他面7b側のシェル11に直接ろう付けされて
いる。
からなり、各部材の当接部が相互にろう付けにより接合
されている。また、ケース7の他面7bの入口パイプ1
4および出口パイプ15に対向する位置には、シェル1
1を入口パイプ14および出口パイプ15に対向する位
置で押圧拘束するための凹部7eが形成され、この凹部
7eが、他面7b側のシェル11に直接ろう付けされて
いる。
【0008】図10は、上述した積層型熱交換器の詳細
を示すもので、第1プレート9Aと第2プレート9Bの
間に冷却液流路10の形成されるシェル11が複数積層
されている。そして、第1プレート9Aおよび第2プレ
ート9Bには、シェル11の冷却液流路10を連通する
ためのカップ部9a,9bが一体形成されている。
を示すもので、第1プレート9Aと第2プレート9Bの
間に冷却液流路10の形成されるシェル11が複数積層
されている。そして、第1プレート9Aおよび第2プレ
ート9Bには、シェル11の冷却液流路10を連通する
ためのカップ部9a,9bが一体形成されている。
【0009】このカップ部9a,9bは、図11に示す
ように、第1プレート9Aおよび第2プレート9Bの両
側に一体形成され、一方が冷却液の流入部とされ、他方
が冷却液の流出部とされる。そして、この積層型熱交換
器では、第1プレート9Aと第2プレート9Bとの縁部
が、カシメ加工により相互に接合され、カシメ部9cが
形成されている。
ように、第1プレート9Aおよび第2プレート9Bの両
側に一体形成され、一方が冷却液の流入部とされ、他方
が冷却液の流出部とされる。そして、この積層型熱交換
器では、第1プレート9Aと第2プレート9Bとの縁部
が、カシメ加工により相互に接合され、カシメ部9cが
形成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のEGRガス冷却装置では、シェル11の外側
には、例えば、500℃から700℃程度の高温のEG
Rガスが流通するため、シェル11の内部を流れる冷却
液との温度差が非常に大きくなり、シェル11のカップ
部9a,9bに高い熱応力が繰り返し作用し、カップ部
9a,9bに亀裂等が発生するおそれがあるという問題
があった。
うな従来のEGRガス冷却装置では、シェル11の外側
には、例えば、500℃から700℃程度の高温のEG
Rガスが流通するため、シェル11の内部を流れる冷却
液との温度差が非常に大きくなり、シェル11のカップ
部9a,9bに高い熱応力が繰り返し作用し、カップ部
9a,9bに亀裂等が発生するおそれがあるという問題
があった。
【0011】そして、上述した積層型熱交換器では、第
1プレート9Aと第2プレート9Bとの縁部をカシメ加
工しているため、カシメ部9cの温度がカップ部9a,
9bより高くなる傾向にあり、カップ部9a,9bに作
用する熱応力がより増大する傾向にあるという問題があ
った。本発明は、かかる従来の問題を解決するためにな
されたもので、シェルのカップ部に作用する熱応力を従
来より大幅に低減することができる積層型熱交換器を提
供することを目的とする。
1プレート9Aと第2プレート9Bとの縁部をカシメ加
工しているため、カシメ部9cの温度がカップ部9a,
9bより高くなる傾向にあり、カップ部9a,9bに作
用する熱応力がより増大する傾向にあるという問題があ
った。本発明は、かかる従来の問題を解決するためにな
されたもので、シェルのカップ部に作用する熱応力を従
来より大幅に低減することができる積層型熱交換器を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の積層型熱交換
器は、第1プレートと第2プレートの間に冷却液流路の
形成されるシェルを複数積層するとともに、前記第1プ
レートおよび第2プレートに、前記シェルの冷却液流路
を連通するためのカップ部を一体形成してなる積層型熱
交換器において、前記第1プレートおよび第2プレート
に、前記カップ部を囲んで、熱応力を緩和するための環
状突部を一体形成してなることを特徴とする。
器は、第1プレートと第2プレートの間に冷却液流路の
形成されるシェルを複数積層するとともに、前記第1プ
レートおよび第2プレートに、前記シェルの冷却液流路
を連通するためのカップ部を一体形成してなる積層型熱
交換器において、前記第1プレートおよび第2プレート
に、前記カップ部を囲んで、熱応力を緩和するための環
状突部を一体形成してなることを特徴とする。
【0013】(作用)請求項1の積層型熱交換器では、
シェルを形成する第1プレートおよび第2プレートに、
カップ部を囲んで環状突部を一体形成したので、第1プ
レートおよび第2プレートの熱変形が、環状突部の変形
により吸収され、カップ部に作用する熱応力が緩和され
る。
シェルを形成する第1プレートおよび第2プレートに、
カップ部を囲んで環状突部を一体形成したので、第1プ
レートおよび第2プレートの熱変形が、環状突部の変形
により吸収され、カップ部に作用する熱応力が緩和され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施形態について説明する。図1は、本発明の積層型熱
交換器の一実施形態を示しており、符号21は、複数積
層されるシェルを示している。このシェル21は、ステ
ンレス鋼からなる第1プレート23と第2プレート25
とを相互に嵌合して構成されている。
実施形態について説明する。図1は、本発明の積層型熱
交換器の一実施形態を示しており、符号21は、複数積
層されるシェルを示している。このシェル21は、ステ
ンレス鋼からなる第1プレート23と第2プレート25
とを相互に嵌合して構成されている。
【0015】すなわち、第1プレート23および第2プ
レート25の外周に沿って、相互に対向する側に突出す
る縁部23a,25aが形成されており、第1プレート
23の縁部23aが、第2プレート25の縁部25aに
嵌挿されている。第1プレート23と第2プレート25
の間には、冷却液流路27が形成されている。
レート25の外周に沿って、相互に対向する側に突出す
る縁部23a,25aが形成されており、第1プレート
23の縁部23aが、第2プレート25の縁部25aに
嵌挿されている。第1プレート23と第2プレート25
の間には、冷却液流路27が形成されている。
【0016】また、第1プレート23には、冷却液流路
27側に突出してディンプル29が形成され、熱交換効
率が向上されている。そして、第1プレート23および
第2プレート25には、シェル21の冷却液流路27を
連通するためのカップ部23b,25bが一体形成され
ている。このカップ部23b,25bは、図1および図
2に示すように、第1プレート23および第2プレート
25の両側に一体形成され、一方が冷却液の流入部とさ
れ、他方が冷却液の流出部とされる。
27側に突出してディンプル29が形成され、熱交換効
率が向上されている。そして、第1プレート23および
第2プレート25には、シェル21の冷却液流路27を
連通するためのカップ部23b,25bが一体形成され
ている。このカップ部23b,25bは、図1および図
2に示すように、第1プレート23および第2プレート
25の両側に一体形成され、一方が冷却液の流入部とさ
れ、他方が冷却液の流出部とされる。
【0017】第1プレート23のカップ部23bには、
開口部となる筒状部23cが形成されている。この筒状
部23cは、第2プレート25のカップ部25bに形成
される貫通穴25cに嵌挿されている。そして、この実
施形態では、第1プレート23および第2プレート25
には、カップ部23b,25bを囲んで、熱応力を緩和
するための環状突部23d,25dが一体形成されてい
る。
開口部となる筒状部23cが形成されている。この筒状
部23cは、第2プレート25のカップ部25bに形成
される貫通穴25cに嵌挿されている。そして、この実
施形態では、第1プレート23および第2プレート25
には、カップ部23b,25bを囲んで、熱応力を緩和
するための環状突部23d,25dが一体形成されてい
る。
【0018】この環状突部23d,25dは、それぞれ
外側に向けて突出されており、冷却液流路27が狭まる
ことが回避されている。この環状突部23d,25d
は、第1プレート23および第2プレート25のプレス
成形時に、プレス加工により一体成形される。なお、こ
の実施形態では、シェル21の間には、放熱フィン31
が配置されている。
外側に向けて突出されており、冷却液流路27が狭まる
ことが回避されている。この環状突部23d,25d
は、第1プレート23および第2プレート25のプレス
成形時に、プレス加工により一体成形される。なお、こ
の実施形態では、シェル21の間には、放熱フィン31
が配置されている。
【0019】この放熱フィン31は、図3に示すよう
に、ステンレス鋼からなる板材を波状に成形して形成さ
れている。また、最上部に位置するシェル21の筒状部
23cには、ステンレス鋼からなる冷却液の入口パイプ
33および出口パイプ35が嵌挿されている。さらに、
最下部に位置するシェル21の第2プレート25の貫通
穴は閉塞されている。
に、ステンレス鋼からなる板材を波状に成形して形成さ
れている。また、最上部に位置するシェル21の筒状部
23cには、ステンレス鋼からなる冷却液の入口パイプ
33および出口パイプ35が嵌挿されている。さらに、
最下部に位置するシェル21の第2プレート25の貫通
穴は閉塞されている。
【0020】上述した積層型熱交換器は、シェル21と
放熱フィン31とを交互に積層してコア部を組み付け、
上部のシェル21の筒状部23cに入口パイプ33およ
び出口パイプ35を嵌挿した状態で、各当接部を、例え
ば、ニッケルろう付けすることにより製造される。そし
て、上述した積層型熱交換器では、入口パイプ33から
流入した冷却液は、図4に示すように、各シェル21の
冷却液流路27を通った後、出口パイプ35から流出さ
れる。
放熱フィン31とを交互に積層してコア部を組み付け、
上部のシェル21の筒状部23cに入口パイプ33およ
び出口パイプ35を嵌挿した状態で、各当接部を、例え
ば、ニッケルろう付けすることにより製造される。そし
て、上述した積層型熱交換器では、入口パイプ33から
流入した冷却液は、図4に示すように、各シェル21の
冷却液流路27を通った後、出口パイプ35から流出さ
れる。
【0021】以上のように構成された積層型熱交換器で
は、シェル21を形成する第1プレート23および第2
プレート25に、カップ部23b,25bを囲んで環状
突部23d,25dを一体形成したので、第1プレート
23および第2プレート25の熱変形が、環状突部23
d,25dの変形により吸収され、これにより、カップ
部23b,25bに作用する熱応力を従来より大幅に低
減することができる。
は、シェル21を形成する第1プレート23および第2
プレート25に、カップ部23b,25bを囲んで環状
突部23d,25dを一体形成したので、第1プレート
23および第2プレート25の熱変形が、環状突部23
d,25dの変形により吸収され、これにより、カップ
部23b,25bに作用する熱応力を従来より大幅に低
減することができる。
【0022】また、上述した積層型熱交換器では、第1
プレート23の縁部23aを第2プレート25の縁部2
5aに嵌挿し、これ等をろう付けすることにより第1プ
レート23と第2プレート25とを接合するようにした
ので、第1プレート23と第2プレート25との縁部を
カシメ加工した従来の積層型熱交換器に比較して、カッ
プ部23b,25bに作用する熱応力を低減することが
できる。
プレート23の縁部23aを第2プレート25の縁部2
5aに嵌挿し、これ等をろう付けすることにより第1プ
レート23と第2プレート25とを接合するようにした
ので、第1プレート23と第2プレート25との縁部を
カシメ加工した従来の積層型熱交換器に比較して、カッ
プ部23b,25bに作用する熱応力を低減することが
できる。
【0023】図5および図6は、上述した積層型熱交換
器をEGRガス冷却装置に適用した例を示している。こ
の例では、EGRガス冷却装置は、例えば、排気マニホ
ールドとEGR弁とを接続する管路に配置されて使用さ
れる。これ等の図において符号41は、ステンレス鋼か
らなる矩形筒状のケースを示している。
器をEGRガス冷却装置に適用した例を示している。こ
の例では、EGRガス冷却装置は、例えば、排気マニホ
ールドとEGR弁とを接続する管路に配置されて使用さ
れる。これ等の図において符号41は、ステンレス鋼か
らなる矩形筒状のケースを示している。
【0024】このケース41は、上下の半割ケース41
A,41Bを嵌合して相互にろう付けして形成されてい
る。ケース41の中央には、間隔を置いて2条の突出部
41aが形成され、ケース41が補強されている。
A,41Bを嵌合して相互にろう付けして形成されてい
る。ケース41の中央には、間隔を置いて2条の突出部
41aが形成され、ケース41が補強されている。
【0025】ケース41の両側には、縮径部41bが形
成され、その先端にEGRガス用の流入口43および流
出口45が形成されている。この流入口43および流出
口45には、図示しない管路への取り付け用のフランジ
47がろう付けされている。フランジ47は、ステンレ
ス鋼により形成されている。
成され、その先端にEGRガス用の流入口43および流
出口45が形成されている。この流入口43および流出
口45には、図示しない管路への取り付け用のフランジ
47がろう付けされている。フランジ47は、ステンレ
ス鋼により形成されている。
【0026】ケース41内には、上述した積層型熱交換
器49が配置されている。ケース41の一面41cに
は、間隔を置いて貫通穴41e,41fが形成されてい
る。この貫通穴41e,41fには、シェル41のカッ
プ部23bに開口する冷却液用の入口パイプ33および
出口パイプ35が立設されている。
器49が配置されている。ケース41の一面41cに
は、間隔を置いて貫通穴41e,41fが形成されてい
る。この貫通穴41e,41fには、シェル41のカッ
プ部23bに開口する冷却液用の入口パイプ33および
出口パイプ35が立設されている。
【0027】上述したEGRガス冷却装置は、シェル2
1と放熱フィン31とを交互に積層してコア部51を組
み付けた状態で、これ等をケース41内に収容し、ケー
ス41に入口パイプ33,出口パイプ35およびフラン
ジ47を装着し、各当接部を、例えば、ニッケルろう付
けすることにより製造される。そして、上述したEGR
ガス冷却装置では、ケース41の流入口43から流入し
たEGRガスが、放熱フィン31の間を通る間に、積層
型熱交換器49のコア部51を流れる冷却液と熱交換し
て冷却され、ケース41の流出口45から流出される。
1と放熱フィン31とを交互に積層してコア部51を組
み付けた状態で、これ等をケース41内に収容し、ケー
ス41に入口パイプ33,出口パイプ35およびフラン
ジ47を装着し、各当接部を、例えば、ニッケルろう付
けすることにより製造される。そして、上述したEGR
ガス冷却装置では、ケース41の流入口43から流入し
たEGRガスが、放熱フィン31の間を通る間に、積層
型熱交換器49のコア部51を流れる冷却液と熱交換し
て冷却され、ケース41の流出口45から流出される。
【0028】なお、上述した実施形態において、図7に
示すように、第1プレート23および第2プレート25
のカップ部23b,25bの立ち上がり部の円弧の半径
rを大きくすることにより、亀裂等がカップ部23b,
25bに発生するおそれをより低減することができる。
そして、上述した例では、EGRガス冷却装置の積層型
熱交換器49に本発明を適用した例について説明した
が、本発明はかかる例に限定されるものではなく、熱応
力が厳しくなる環境で使用される積層型熱交換器に広く
適用することができる。
示すように、第1プレート23および第2プレート25
のカップ部23b,25bの立ち上がり部の円弧の半径
rを大きくすることにより、亀裂等がカップ部23b,
25bに発生するおそれをより低減することができる。
そして、上述した例では、EGRガス冷却装置の積層型
熱交換器49に本発明を適用した例について説明した
が、本発明はかかる例に限定されるものではなく、熱応
力が厳しくなる環境で使用される積層型熱交換器に広く
適用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の積層型熱
交換器では、シェルを形成する第1プレートおよび第2
プレートに、カップ部を囲んで環状突部を一体形成した
ので、第1プレートおよび第2プレートの熱変形が、環
状突部の変形により吸収され、これにより、カップ部に
作用する熱応力を従来より大幅に低減することができ
る。
交換器では、シェルを形成する第1プレートおよび第2
プレートに、カップ部を囲んで環状突部を一体形成した
ので、第1プレートおよび第2プレートの熱変形が、環
状突部の変形により吸収され、これにより、カップ部に
作用する熱応力を従来より大幅に低減することができ
る。
【図1】本発明の積層型熱交換器の一実施形態を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図2】図1のシェルを示す斜視図である。
【図3】図1の放熱フィンを示す斜視図である。
【図4】図1の積層型熱交換器の冷却液の流れを示す説
明図である。
明図である。
【図5】図1の積層型熱交換器をEGRガス冷却装置に
使用した例を示す縦断面図である。
使用した例を示す縦断面図である。
【図6】図5のEGRガス冷却装置を示す横断面図であ
る。
る。
【図7】図1のシェルの他の例を示す説明図である。
【図8】従来のEGR装置を示す説明図である。
【図9】従来のEGRガス冷却装置を示す縦断面図であ
る。
る。
【図10】図9の積層型熱交換器の要部を示す縦断面図
である。
である。
【図11】図9の積層型熱交換器のシェルを示す斜視図
である。
である。
21 シェル 23 第1プレート 23b カップ部 23d 環状突部 25 第2プレート 25b カップ部 25d 環状突部 27 冷却液流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 宏行 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 (72)発明者 小澤 達央 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 (72)発明者 木村 茂樹 神奈川県川崎市川崎区藤崎3丁目5番1号 東京ラヂエーター製造株式会社内 Fターム(参考) 3G062 ED08 GA10 GA21 3L103 AA10 BB17 CC27 DD15 DD55 DD57 DD58
Claims (1)
- 【請求項1】 第1プレート(23)と第2プレート
(25)の間に冷却液流路(27)の形成されるシェル
(21)を複数積層するとともに、前記第1プレート
(23)および第2プレート(25)に、前記シェル
(21)の冷却液流路(27)を連通するためのカップ
部(23b,25b)を一体形成してなる積層型熱交換
器において、 前記第1プレート(23)および第2プレート(25)
に、前記カップ部(23b,25b)を囲んで、熱応力
を緩和するための環状突部(23d,25d)を一体形
成してなることを特徴とする積層型熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10239244A JP2000073879A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | 積層型熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10239244A JP2000073879A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | 積層型熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000073879A true JP2000073879A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17041890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10239244A Pending JP2000073879A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | 積層型熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000073879A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8708036B2 (en) | 2009-06-17 | 2014-04-29 | Denso Corporation | Heat exchanger for cooling high-temperature gas |
JP2014134363A (ja) * | 2013-01-11 | 2014-07-24 | Futaba Industrial Co Ltd | 熱交換器 |
CN105473975A (zh) * | 2013-07-12 | 2016-04-06 | 瓦莱奥热力系统公司 | 热交换器 |
KR101857044B1 (ko) | 2016-04-06 | 2018-05-15 | 주식회사 코렌스 | 이지알 쿨러용 가스튜브 |
-
1998
- 1998-08-25 JP JP10239244A patent/JP2000073879A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016524119A (ja) * | 2013-07-12 | 2016-08-12 | バレオ システム テルミクValeo Systemes Thermiques | 熱交換器 |
CN105473975B (zh) * | 2013-07-12 | 2017-11-14 | 瓦莱奥热力系统公司 | 热交换器 |
KR101814027B1 (ko) * | 2013-07-12 | 2018-01-02 | 발레오 시스템므 떼르미끄 | 열 교환기 |
KR101857044B1 (ko) | 2016-04-06 | 2018-05-15 | 주식회사 코렌스 | 이지알 쿨러용 가스튜브 |
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