JP2000067956A - プラグ、ジャック、及びコネクタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は信号コンタクトの数が多い場合に適
し、平衡伝送に適した平衡伝送用コネクタ装置を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 平衡伝送用コネクタ装置１０は、平衡伝
送用プラグ２０と平衡伝送用ジャック３０とよりなる。
プラグ２０は、箱形状の一つのハウジング２１内に、第
１のプラグ側コンタクト群２２と第２のプラグ側コンタ
クト群２５とが平行に並んでおり、第１、第２のプラグ
側コンタクト群２２、２５の間に、両者を仕切るように
グランドプレート２８が設けてある構成である。平衡伝
送用ジャック３０は、上記の平衡伝送用プラグ２０に対
応する構成であり、一つのハウジング３１内に、第１の
ジャック側コンタクト群３２、第２のジャック側コンタ
クト群３５、及びグランドプレート用グランドコンタク
ト群３８が平行に並んで設けてある構成である。平衡伝
送用プラグ２０及び平衡伝送用ジャック３０は、接続す
る面側から見たときの外形が、正方形に近いコンパクト
な形状である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はプラグ、ジャック、
及びコネクタ装置に関し、特に、平衡伝送に適したプラ
グ、ジャック、及びコネクタ装置に関する。近年のパー
ソナルコンピュータやそのネットワークの発達に伴い、
各システムは特に動画像の大量のデータを伝送すること
が求められている。動画像の大量のデータを伝送するた
めには、データを１Ｇｂｉｔ／秒以上の高速度で伝送す
る必要がある。

【０００２】従来は、伝送の方式としては、コストメリ
ット等があるので不平衡伝送が広く採用されている。し
かし、不平衡伝送はノイズの影響を受けやすいため、今
後のの高速伝送では、ノイズに強い平衡伝送が採用され
ると考えられる。そこで、平衡伝送に適したプラグ、ジ
ャック、及びコネクタ装置を開発する必要がある。

【０００３】

【従来の技術】従来のパーソナルコンピュータと周辺機
器間を接続するコネクタ装置は平衡伝送を十分に考慮し
た構造のものではなかった。また、信号の数が増えた場
合には、平衡伝送用コネクタ装置を２つ用意して対応し
ている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、コネクタ装置
を単純に２つ並べて配設した場合には、プリント基板上
においてコネクタ装置を配設するのに必要は面積が広く
なってしまう。そこで、本発明は上記課題を解決したプ
ラグ、ジャック、及びコネクタ装置を提供することを目
的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、電気
絶縁体製の一つのハウジング内に、プラグ側グランドコ
ンタクトと対をなすプラグ側信号コンタクトとが交互に
並んでいる構成のプラグ側コンタクト群と、グランドプ
レートとが、隣合うプラグ側コンタクト群の間に該グラ
ンドプレートが存在する配置で平行に並んでいる構成と
したものである。

【０００６】一つのハウジング内に、プラグ側コンタク
ト群と、グランドプレートとが、隣合うプラグ側コンタ
クト群の間にグランドプレートが存在する配置で平行に
並んでいる構成は、信号コンタクトの数を増やして多く
の信号コンタクトを有するプラグの外形を正方形に近い
コンパクトな形状にする。請求項２の発明は、電気絶縁
体製の一つのハウジング内に、ジャック側グランドコン
タクトと対をなすジャック側信号コンタクトとが交互に
並んでいる構成のジャック側コンタクト群と、グランド
プレート用グランドコンタクトとが、隣合うジャック側
コンタクト群の間に該グランドプレート用グランドコン
タクトが存在する配置で交互に並んでいる構成としたも
のである。

【０００７】一つのハウジング内に、ジャック側コンタ
クト群と、グランドプレート用グランドコンタクトと
が、隣合うジャック側コンタクト群の間にグランドプレ
ート用グランドコンタクトが存在する配置で平行に並ん
でいる構成は、信号コンタクトの数を増やして多くの信
号コンタクトを有するジャックの外形を正方形に近いコ
ンパクトな形状にする。

【０００８】請求項３の発明は、上記グランドプレート
用グランドコンタクトは、請求項１のプラグが接続され
た場合に、グランドプレートの長手方向の両端面に接す
る構成としたものである。グランドプレート用グランド
コンタクトがグランドプレートの厚さ内に収まるように
なる。

【０００９】請求項４の発明は、請求項１のプラグと請
求項２のジャックとよりなる構成としたものである。コ
ネクタ装置は設置面積が狭くて済む構造となる。請求項
５の発明は、電気絶縁体製のハウジング内に、グランド
コンタクトと対をなす信号コンタクトとが交互に並んで
いる構成のコンタクト群を有するプラグ及びジャックよ
りなるコネクタ装置において、上記プラグ或いはジャッ
クの上記信号コンタクトの端子及びグランドコンタクト
の端子がプレスフィット構造である構成としたものであ
る。プラグ及びジャックをプリント基板に実装する場合
に、半田付けが必要で無くなる。

【００１０】請求項６の発明は、電気絶縁体製の一つの
ハウジング内に、プラグ側グランドコンタクトと対をな
すプラグ側信号コンタクトとが交互に並んでいる構成の
プラグ側コンタクト群と、電源コンタクトとを有する構
成としたものである。電源プラグが不要となる。請求項
７の発明は、電気絶縁体製の一つのハウジング内に、ジ
ャック側グランドコンタクトと対をなすジャック側信号
コンタクトとが交互に並んでいる構成のジャック側コン
タクト群と、電源コンタクトとを有する構成としたもの
である。電源ジャックが不要となる。

【００１１】請求項８の発明は、電気絶縁体製のハウジ
ング内に、対をなすプラグ側信号コンタクトと板状のプ
ラグ側グランドコンタクトとが交互に並んでいるプラグ
側コンタクト群を有するプラグであって、該板状のプラ
グ側グランドコンタクトは、隣合う対をなすプラグ側信
号コンタクトと対をなすプラグ側信号コンタクトとの間
を仕切る本体と、該本体の端より延びている翼部とより
なり、該翼部が信号コンタクトの外側を覆う構成とした
ものである。

【００１２】プラグ側グランドコンタクトの本体の端よ
り延びている翼部が信号コンタクトの外側を覆う構成で
あるため、翼部が外側に設けられるシールド板としての
役割を果たし、外側にシールド板を設けることが不要と
なる。請求項９の発明は、電気絶縁体製の細長の凸部
に、対をなすプラグ側信号コンタクトと、プラグ側グラ
ンドコンタクトとが交互に並んでいるプラグ側コンタク
ト群を有するプラグであって、該プラグ側コンタクト群
は両端が対をなすプラグ側信号コンタクトである構成で
あり、端の対をなすプラグ側信号コンタクトとこれの隣
のグランドコンタクトとの間の間隔寸法が、残りの対を
なすプラグ側信号コンタクトとグランドコンタクトとの
間のピッチより短い構成としたものである。

【００１３】両端側にグランドコンタクトが存在しない
ことによって、及び、間隔寸法＜ピッチであることによ
って、プラグの長さが短くなる。請求項１０の発明は、
電気絶縁体製のハウジング内に、プラグ側コンタクト群
を有し、プラグ側コンタクト群が、プラグ側グランドコ
ンタクトと、対をなすプラグ側信号コンタクトとが交互
に並んでいる構成であり、且つ、上記プラグ側信号コン
タクトは、ナイフ形状を有する構成としたものである。

【００１４】請求項１１の発明は、電気絶縁体製のハウ
ジング内に、ジャック側コンタクト群を有し、ジャック
側コンタクト群が、ジャック側グランドコンタクトと、
対をなすジャック側信号コンタクトとが交互に並んでい
る構成であり、且つ、上記ジャック側信号コンタクト
は、ナイフ形状を有するプラグ側信号コンタクトを挟む
フォーク形状を有する構成としたものである。

【００１５】請求項１２の発明は、請求項１０のプラグ
と請求項１１のジャックとよりなる構成としたものであ
る。フォーク形状を有するジャック側信号コンタクトが
ナイフ形状を有するプラグ側信号コンタクトを挟むこと
によって、ジャック側信号コンタクトとプラグ側信号コ
ンタクトとが二点で接触されるようになる。

【００１６】請求項１３の発明は、ハウジング内に、プ
ラグ側コンタクト群部品を圧入して固定してなる構成で
あり、該ハウジングは、電気絶縁性樹脂製の本体の内側
に、導電性樹脂製の囲い部を有する構成であり、上記プ
ラグ側コンタクト群部品は、電気絶縁性樹脂製の略板状
の本体と、本体の溝を埋めて形成してある導電性樹脂製
の対をなすプラグ側信号コンタクト部及びプラグ側グラ
ンドコンタクト部とよりなり、該プラグ側信号コンタク
ト部と該プラグ側グランドコンタクト部とが交互にに並
んでいる構成としたものである。

【００１７】囲い部をシールド板、プラグ側信号コンタ
クト部を信号コンタクト部材、及びプラグ側グランドコ
ンタクト部をグランドコンタクト部材で形成した一般の
構成に比べて、部品点数が少なく、且つ、軽量であり、
且つ、製造コストが安価となる。である。

【００１８】請求項１４の発明は、電気絶縁性樹脂製の
本体に、２つで対をなす複数組のプラグ側信号コンタク
トが、卍形状に配してある構成としたものである。請求
項１５の発明は、電気絶縁性樹脂製のハウジング内に、
２つで対をなす複数組のジャック側信号コンタクトが、
卍形状に配してある構成としたものである。

【００１９】請求項１６の発明は、請求項１４のプラグ
と請求項１５のジャックとよりなる構成としたものであ
る。２つで対をなす信号コンタクトの各組が卍形状に配
置してあるため、プラグ及びジャックの外形が正方形に
近いコンパクトな形状となる。請求項１７の発明は、２
つで対をなす複数組のプラグ側信号コンタクトが、放射
状に配してある構成としたものである。

【００２０】２つで対をなす信号コンタクトの各組が放
射状に配してあるため、プラグは正面から見た外形が円
形のコンパクトな形状となる。

【００２１】

【発明の実施の形態】〔第１実施例〕図１及び図２
（Ａ），（Ｂ）は本発明の第１実施例の平衡伝送に適し
た平衡伝送用コネクタ装置１０を示す。平衡伝送用コネ
クタ装置１０は、平衡伝送に好適であり且つ信号の数が
多い場合に好適な構造を有し、平衡伝送用プラグ２０と
平衡伝送用ジャック３０とよりなる。Ｘ１，Ｘ２方向は
長手方向、Ｙ１，Ｙ２方向は幅方向である。

【００２２】平衡伝送用プラグ２０は、電気絶縁体製の
箱形状の一つのハウジング２１内に、Ｙ１，Ｙ２方向上
第１のプラグ側コンタクト群２２と第２のプラグ側コン
タクト群２５とが平行に並んでおり、第１、第２のプラ
グ側コンタクト群２２、２５の間に、両者を仕切るよう
にグランドプレート２８が設けてある構成である。第１
のプラグ側コンタクト群２２は、対をなすプラグ側信号
コンタクト２３−１，２３−２と、板状のプラグ側グラ
ンドコンタクト２４とが交互にＸ１，Ｘ２方向に並んで
いる構成である。第２のプラグ側コンタクト群２５は、
第１のプラグ側コンタクト群２２と同じく、対をなすプ
ラグ側信号コンタクト２６−１，２６−２と、板状のプ
ラグ側グランドコンタクト２７とが交互にＸ１，Ｘ２方
向に並んでいる構成である。

【００２３】グランドプレート２８は板状であり、第
１、第２のプラグ側コンタクト群２２、２５の間を仕切
っている。第１のプラグ側コンタクト群２２と第２のプ
ラグ側コンタクト群２５との間隔Ａは、第１のプラグ側
コンタクト群２２を有するプラグと第２のプラグ側コン
タクト群２５を有するプラグとを並べて配した場合の第
１のプラグ側コンタクト群２２と第２のプラグ側コンタ
クト群２５との間隔に比べて狭い。

【００２４】上記の平衡伝送用プラグ２０をコンタクト
側からＺ１方向に見たときの外形は、正方形に近いコン
パクトな形状である。平衡伝送用ジャック３０は、上記
の平衡伝送用プラグ２０に対応する構成であり、電気絶
縁体製の一つのハウジング３１内に、第１のジャック側
コンタクト群３２、第２のジャック側コンタクト群３
５、及びグランドプレート用グランドコンタクト群３８
が平行に並んで設けてある構成である。ハウジング３１
は仕切り壁３１ａ，３１ｂを有し、Ｘ１，Ｘ２方向に長
い３つの矩形状凹部３１ｃ，３１ｄ，３１ｅがＹ１，Ｙ
２方向に並んでいる。第１のジャック側コンタクト群３
２は、矩形状凹部３１ｃ内に、対をなすジャック側信号
コンタクト３３−１，３３−２と、ジャック側グランド
コンタクト３４とが交互にＸ１，Ｘ２方向に並んでいる
構成である。第２のジャック側コンタクト群３４は、矩
形状凹部３１ｅ内に、対をなすジャック側信号コンタク
ト３６−１，３６−２と、ジャック側グランドコンタク
ト３７とが交互にＸ１，Ｘ２方向に並んでいる構成であ
る。グランドプレート用グランドコンタクト群３８は、
矩形状凹部３１ｅ内に、ジャック側グランドプレート用
グランドコンタクト３９がＸ１，Ｘ２方向に並んでいる
構成である。

【００２５】上記の平衡伝送用ジャック３０をコンタク
ト側からＺ２方向に見たときの外形は、正方形に近いコ
ンパクトな形状である。また、図１に拡大して示すよう
に、ジャック側信号コンタクト３３−１の端子３３−１
ａは、プレスフィットピン構造である。他のコンタクト
３３−２、３４、３６−１、３６−２、３７、３８の端
子も同じくプレスフィットピン構造である。よって、平
衡伝送用ジャック３０は、プレスフィットピン構造の端
子をプリント板４０のスルーホール４０ａ内に圧入する
ことによって、半田付け無しで、プリント板４０上に実
装される。

【００２６】なお、端子をプレスフィットピン構造とし
た構成は、他の実施例にも、また、プラグにも適用可能
である。上記平衡伝送用プラグ２０は、図１中、符号４
１で示すように平衡伝送用ジャック３０に差し込まれ
て、図２（Ａ），（Ｂ）に示すように、ハウジング２１
がハウジング３１と嵌合され、平衡伝送用ジャック３０
と接続される。この状態で、平衡伝送がなされる。

【００２７】平衡伝送用プラグ２０がＺ２方向に平衡伝
送用ジャック３０に嵌合されて接続されると、第１のプ
ラグ側コンタクト群２２が第１のジャック側コンタクト
群３２と接触し、第２のプラグ側コンタクト群２５が第
２のジャック側コンタクト群３５と接触し、グランドプ
レート２８がグランドプレート用グランドコンタクト群
３８と接触する。第１のプラグ側コンタクト群２２と第
１のジャック側コンタクト群３２との間では、信号コン
タクト２３−１と信号コンタクト３３−１とが接触し、
信号コンタクト２３−２と信号コンタクト３３−２とが
接触し、グランドコンタクト２４がグランドコンタクト
３４と接触する。第２のプラグ側コンタクト群２５と第
２のジャック側コンタクト群３５との間では、信号コン
タクト２６−１と信号コンタクト３６−１とが接触し、
信号コンタクト２６−２と信号コンタクト３６−２とが
接触し、グランドコンタクト２７がグランドコンタクト
３７と接触する。グランドプレート２８は、グランドプ
レート用グランドコンタクト３９内に入り込み、グラン
ドプレート用グランドコンタクト３９はグランドプレー
ト２８を厚さ方向に挟む状態となり、グランドプレート
２８の両面２８ａとグランドプレート用グランドコンタ
クト３９とが接触する。

【００２８】平衡伝送用プラグ２０が平衡伝送用ジャッ
ク３０と接続された平衡伝送用コネクタ装置１０は、以
下の４つの特徴を有する。 （１）信号の数が多い場合に対応可能であり、設置面積
が狭い構造 平衡伝送用プラグ２０は一つのハウジング２１内に第１
のプラグ側コンタクト群２２と第２のプラグ側コンタク
ト群２５とが平行に並んでいる構成であり、平衡伝送用
ジャック３０は一つのハウジング３１内に第１のジャッ
ク側コンタクト群３２と第２のジャック側コンタクト群
３５とが平行に並んでいる構成であるため、一つのハウ
ジング内に一つのコンタクト群を有するプラグと一つの
ハウジング内に一つのコンタクト群を有するジャックと
を、２つ並べて配列した構成に比べて設置に要する面積
を狭く出来る。

【００２９】また、コンタクト群を約２倍の長さとしこ
れを一つのハウジング内に収めた場合には、プラグ及び
ジャックは長尺の形状となってしまう。これに対して、
平衡伝送用プラグ２０及平衡伝送用ジャック３０は、正
方形に近い形状の部分に設置することが可能であり、限
られた大きさのプリント板に、合理的に実装することが
可能である。

【００３０】（２）ストリップライン構造 平衡伝送用コネクタ装置１０は、図３に示すように、Ｘ
１，Ｘ２方向上隣合う信号コンタクト、例えば信号コン
タクト２３−１と信号コンタクト２３−１とが、グラン
ドコンタクト２４によって仕切られたストリップライン
構造となる。よって、信号コンタクト２３−１を伝送さ
れる信号と信号コンタクト２３−１を伝送される信号と
の間でクロストークが発生することが効果的に制限され
る。これは、他の信号コンタクト２３−２、２６−１、
２６−２についても同じである。

【００３１】（３）コンタクト群間をシールドする構造 図３に示すように、第１のプラグ側コンタクト群２２及
び第１のジャック側コンタクト群３２と、第２のプラグ
側コンタクト群２５及び第２のジャック側コンタクト群
３５との間は、グランドプレート２８によって仕切られ
てシールドされている。よって、第１のプラグ側コンタ
クト群２２と第２のプラグ側コンタクト群２５との間隔
及び第１のジャック側コンタクト群３２と第２のジャッ
ク側コンタクト群３５との間隔が狭く設定されているけ
れども、第１のプラグ側コンタクト群２２及び第１のジ
ャック側コンタクト群３２を伝送される信号と第２のプ
ラグ側コンタクト群２５及び第２のジャック側コンタク
ト群３５を伝送される信号ととの間でクロストークが発
生することが効果的に制限される。

【００３２】（４）仮想のグランド平面 図３中、接触している信号コンタクト２３−１及び信号
パッド３３−１には＋信号が伝送され、接触している信
号コンタクト２３−２及び信号パッド３３−２には、上
記の＋信号とは大きさが等しく逆向きの−信号が伝送さ
れる。よって、接触している信号コンタクト２３−１及
び信号パッド３３−１を中心とする電場と接触している
信号コンタクト２３−２及び信号パッド３３−２を中心
とする電場との相互作用によって、接触している信号コ
ンタクト２３−１及び信号パッド３３−１と接触してい
る信号コンタクト２３−２及び信号パッド３３−２との
間の中央には、破線で示す仮想のグランド平面４５が形
成される。

【００３３】同じく、接触している信号コンタクト２６
−１及び信号パッド３６−１と接触している信号コンタ
クト２６−２及び信号パッド３６−２との間の中央に
は、破線で示す仮想のグランド平面４６が形成される。
仮想のグランド平面４５が形成されることによって、接
触している信号コンタクト２３−１及び信号パッド３３
−１を伝送される＋信号と、接触している信号コンタク
ト２３−２及び信号パッド３３−２を伝送される−信号
との間でクロストークが発生することが効果的に制限さ
れる。同様に、仮想のグランド平面４６が形成されるこ
とによって、接触している信号コンタクト２６−１及び
信号パッド３６−１を伝送される＋信号と、接触してい
る信号コンタクト２６−２及び信号パッド３６−２を伝
送される−信号との間でクロストークが発生することが
効果的に制限される。 〔第２実施例〕図４及び図５（Ａ），（Ｂ）は本発明の
第２実施例の平衡伝送に適した平衡伝送用コネクタ装置
１０Ａを示す。

【００３４】平衡伝送用コネクタ装置１０Ａは、平衡伝
送用ジャックの一部を除いて、第１実施例の平衡伝送用
コネクタ装置１０と同じであり、図４及び図５（Ａ），
（Ｂ）中、図１及び図２（Ａ），（Ｂ）に示す構成部分
と対応する部分には同一符号を付す。平衡伝送用コネク
タ装置１０Ａは、平衡伝送に適した平衡伝送用プラグ２
０と平衡伝送に適した平衡伝送用ジャック３０Ａとより
なる。

【００３５】平衡伝送用ジャック３０Ａは、グランドプ
レート用グランドコンタクト群３８に変えて、ジャック
側グランドプレート用グランドコンタクト４８、４９を
有する。グランドプレート用グランドコンタクト４８は
矩形状凹部３１ｅの内のＸ１方向端に、グランドプレー
ト用グランドコンタクト４９は矩形状凹部３１ｅの内の
Ｘ２方向端に設けてある。

【００３６】平衡伝送用プラグ２０が平衡伝送用ジャッ
ク３０Ａと接続された状態では、グランドプレート用グ
ランドコンタクト４８、４９がグランドプレート２８の
両端面２８ｂと接触して、グランドプレート２８とグラ
ンドプレート用グランドコンタクト４８、４９とが接続
される。グランドプレート用グランドコンタクト４８、
４９がグランドプレート２８の両端面と接触する構成で
あるため、グランドプレート用グランドコンタクト４
８、４９はグランドプレート２８の厚さ内に収まる。よ
って、平衡伝送用コネクタ装置１０Ａは、上記の平衡伝
送用コネクタ装置１０の幅寸法Ｗ１に比べて、Ｙ１，Ｙ
２方向の幅寸法Ｗ２は短い。この結果、平衡伝送用コネ
クタ装置１０Ａが占める設置面積は、上記の平衡伝送用
コネクタ装置１０に比べて狭い。

【００３７】〔第３実施例〕図６は本発明の第３実施例
の平衡伝送に適した平衡伝送用コネクタ装置１０Ｂを示
す。図６中、図１及び図２（Ａ），（Ｂ）に示す構成部
分と対応する部分には同一符号を付す。平衡伝送用コネ
クタ装置１０Ｂは、平衡伝送に適した平衡伝送用プラグ
２０Ｂと平衡伝送に適した平衡伝送用ジャック３０Ｂと
よりなる。Ｘ１，Ｘ２方向は長手方向、Ｙ１，Ｙ２方向
は幅方向である。

【００３８】平衡伝送用プラグ２０Ｂは、第１のプラグ
側コンタクト群２２のＸ２方向側に電源コンタクト５０
を有し、第１のプラグ側コンタクト群２２と電源コンタ
クト５０とが電気絶縁体製の箱形状のハウジング２１Ｂ
内に設けてある構成である。平衡伝送用ジャック３０Ｂ
は、上記の平衡伝送用プラグ２０Ｂに対応する構成であ
り、電気絶縁体製のハウジング３１内に、第１のジャッ
ク側コンタクト群３２と電源コンタクト５１とが設けて
ある。

【００３９】符号４１で示すように平衡伝送用プラグ２
０Ｂを平衡伝送用ジャック３０Ｂと接続すると、第１の
プラグ側コンタクト群２２が第１のジャック側コンタク
ト群３２と接続されると同時に、電源コンタクト５０が
電源コンタクト５１と接続される。よって、上記の平衡
伝送用コネクタ装置１０Ｂは、電源プラグを電源ジャッ
クに接続する手間が不要である。

【００４０】〔第４実施例〕図７は本発明の第４実施例
の平衡伝送に適した平衡伝送用コネクタ装置１０Ｃを示
す。図６中、図１及び図２（Ａ），（Ｂ）に示す構成部
分と対応する部分には同一符号を付す。平衡伝送用コネ
クタ装置１０Ｃは、平衡伝送に適した平衡伝送用プラグ
２０Ｃと平衡伝送に適した平衡伝送用ジャック３０Ｃと
よりなる。Ｘ１，Ｘ２方向は長手方向、Ｙ１，Ｙ２方向
は幅方向である。

【００４１】平衡伝送用プラグ２０Ｃは、電気絶縁体製
の箱形状のハウジング２１Ｃ内に第１のプラグ側コンタ
クト群２２Ｃが設けてある構成である。第１のプラグ側
コンタクト群２２Ｃは、対をなすプラグ側信号コンタク
ト２３−１，２３−２と、板状のプラグ側グランドコン
タクト２４Ｃとが交互にＸ１，Ｘ２方向に並んでいる構
成である。グランドコンタクト２４Ｃは、図７（Ａ）
中、Ｚ１方向に見て、Ｚ字形状を有し、本体部２４Ｃａ
と、本体部２４ＣａのＹ１方向端よりＸ１方向に延びて
いる翼部２４Ｃｂと、本体部２４ＣａのＹ２方向端より
Ｘ２方向に延びている翼部２４Ｃｃとよりなる。翼部２
４Ｃｂは、グランドコンタクト２４ＣのＸ１方向側隣り
のプラグ側信号コンタクト２３−２のＹ１側を覆う。翼
部２４Ｃｃは、グランドコンタクト２４ＣのＸ２方向側
隣りのプラグ側信号コンタクト２３−１のＹ２側を覆
う。

【００４２】平衡伝送用ジャック３０Ｃは、上記の平衡
伝送用プラグ２０Ｃに対応する構成であり、電気絶縁体
製のハウジング３１内に、第１のジャック側コンタクト
群３２Ｃが設けてある。第１のジャック側コンタクト群
３２Ｃは、電気絶縁体製の箱形状のハウジング３１Ｃ内
に、対をなすジャック側信号コンタクト３３−１，３３
−２と、ジャック側グランドコンタクト３４Ｃとが交互
にＸ１，Ｘ２方向に並んでいる構成である。ジャック側
グランドコンタクト３４Ｃは、グランドコンタクト２４
Ｃの本体部２４Ｃａを挟むように設けてある。

【００４３】符号４１で示すように平衡伝送用プラグ２
０Ｃを平衡伝送用ジャック３０Ｃと接続すると、図７
（Ｂ）に示すようになる。信号コンタクト２３−１と信
号コンタクト３３−１とが接触し、信号コンタクト２３
−２と信号コンタクト３３−２とが接触し、プラグ側グ
ランドコンタクト２４Ｃがその本体部２４Ｃａをジャッ
ク側グランドコンタクト３４Ｃに挟まれて接触される。
翼部２４Ｃｂは、Ｘ１，Ｘ２方向に連なって、信号コン
タクト２３−２及び信号コンタクト３３−２のＹ１側を
覆う。翼部２４Ｃｃは、Ｘ１，Ｘ２方向に連なって、信
号コンタクト２３−１及び信号コンタクト３３−１のＹ
２側を覆う。

【００４４】よって、平衡伝送用プラグ及びジャックの
外側にシールド板（図１０参照）を特別に設けなくて
も、連なっている翼部２４Ｃｂ及び連なっている翼部２
４Ｃｃによって、信号コンタクト２３−１、２３−２、
３３−１、３３−２が外部からの電磁ノイズから保護さ
れる。また、平衡伝送時には、前記と同じく、破線で示
す仮想のグランド平面４５が信号コンタクト２３−１、
２３−２の間に形成される。

【００４５】〔第５実施例〕図８は本発明の第５実施例
の平衡伝送に適した平衡伝送用コネクタ装置１０Ｄを示
す。図８中、図７（Ａ），（Ｂ）に示す構成部分と対応
する部分には同一符号を付す。平衡伝送用コネクタ装置
１０Ｄは、図７（Ａ），（Ｂ）に示す平衡伝送用コネク
タ装置１０Ｃとは、平衡伝送用プラグを異にする構成で
あり、平衡伝送に適した平衡伝送用プラグ２０Ｄと平衡
伝送に適した平衡伝送用ジャック３０Ｃとよりなる。Ｘ
１，Ｘ２方向は長手方向、Ｙ１，Ｙ２方向は幅方向であ
る。

【００４６】平衡伝送用プラグ２０Ｄは、第１のプラグ
側コンタクト群２２Ｄを有する。第１のプラグ側コンタ
クト群２２Ｄは、図７（Ａ）に示すプラグ側グランドコ
ンタクト２４Ｃに代えて、プラグ側グランドコンタクト
２４Ｄを有する構成であり、他は図７（Ａ）に示す第１
のプラグ側コンタクト群２２Ｃの構成と同じである。プ
ラグ側グランドコンタクト２４Ｄは、図８（Ａ）中、Ｚ
１方向に見て、コ字形状を有し、本体部２４Ｄａと、本
体部２４ＤａのＹ１方向端よりＸ１方向に延びている翼
部２４Ｄｂと、本体部２４ＤａのＹ２方向端よりＸ１方
向に延びている翼部２４Ｄｃとよりなる。翼部２４Ｄｂ
は、グランドコンタクト２４Ｃはグランドコンタクト２
４ＤのＸ１方向側隣りのプラグ側信号コンタクト２３−
２のＹ１側を覆う。翼部２４Ｄｃは、グランドコンタク
ト２４ＣのＸ１方向側隣りのプラグ側信号コンタクト２
３−１のＹ２側を覆う。

【００４７】符号４１で示すように平衡伝送用プラグ２
０Ｄを平衡伝送用ジャック３０Ｃと接続すると、図８
（Ｂ）に示すようになる。信号コンタクト２３−１と信
号コンタクト３３−１とが接触し、信号コンタクト２３
−２と信号コンタクト３３−２とが接触し、プラグ側グ
ランドコンタクト２４Ｄがその本体部２４Ｄａをジャッ
ク側グランドコンタクト３４Ｃに挟まれて接触される。
翼部２４Ｄｂは、Ｘ１，Ｘ２方向に連なって、信号コン
タクト２３−２及び信号コンタクト３３−２のＹ１側を
覆う。翼部２４Ｄｃは、Ｘ１，Ｘ２方向に連なって、信
号コンタクト２３−１及び信号コンタクト３３−１のＹ
２側を覆う。

【００４８】よって、平衡伝送用プラグ及びジャックの
外側にシールド板を特別に設けなくても、連なっている
翼部２４Ｄｂ及び連なっている翼部２４Ｄｃによって、
信号コンタクト２３−１、２３−２、３３−１、３３−
２が外部からの電磁ノイズから保護される。また、平衡
伝送時には、前記と同じく、破線で示す仮想のグランド
平面４５が信号コンタクト２３−１、２３−２の間に形
成される。

【００４９】〔第６実施例〕図９（Ａ），（Ｂ）は本発
明の第６実施例の平衡伝送に適した平衡伝送用プラグ２
０Ｅを示す。平衡伝送用プラグと平衡伝送用ジャックと
よりなる平衡伝送用コネクタ装置は、全部の対をなす信
号コンタクトのインピーダンスが整合していることが必
要であり、且つ、長手方向の寸法が短くて小型であるこ
とが望ましい。小型化は、特に信号の数が増える場合に
必要とされる。

【００５０】一般には、図９（Ｃ）に示すように、平衡
伝送用プラグ２０Ｘは、ハウジング２１Ｘ内にプラグ側
コンタクト群２２Ｘを有する。プラグ側コンタクト群２
２Ｘは、ハウジング２１Ｘの中心の細長い凸部２１Ｘａ
内に、対をなすプラグ側信号コンタクト２３−１，２３
−２と、板状のプラグ側グランドコンタクト２４とがピ
ッチｐ１で交互にＸ１，Ｘ２方向に並んでいる構成であ
る。ピッチｐは所定の値としてあり、全部の対をなす信
号コンタクト２３−１，２３−２のインピーダンスが整
合されている。Ｘ１，Ｘ２方向の両端にはグランドコン
タクト２４が存在する。平衡伝送用プラグ２０Ｘは、Ｘ
１，Ｘ２方向の寸法がＡである。

【００５１】本実施例は、寸法Ａを短縮することを課題
とする。図９（Ａ），（Ｂ）の平衡伝送用プラグ２０Ｅ
は、ハウジング２１Ｅ内にプラグ側コンタクト群２２Ｅ
を有する。プラグ側コンタクト群２２Ｅは、ハウジング
２１Ｅの中心の細長い凸部２１Ｅａ内に、対をなすプラ
グ側信号コンタクト２３−１，２３−２と、板状のプラ
グ側グランドコンタクト２４とがピッチｐで交互にＸ
１，Ｘ２方向に並んでおり、Ｘ１，Ｘ２方向の両端が対
をなす信号コンタクト２３−１₀ ，２３−２₀ 及び２３
−１_{n ,} ２３−２_n である構成である。Ｘ１方向の端の
対をなす信号コンタクト２３−１₀ ，２３−２₀ とこれ
の隣のグランドコンタクト２４との間の間隔寸法ｅ、及
びＸ２方向の端の対をなす信号コンタクト２３−１_n ，
２３−２_n とこれの隣のグランドコンタクト２４との間
の間隔寸法ｅは、上記のピッチｐの約半分であり、ピッ
チｐより短い。間隔寸法ｅがピッチｐより短いことによ
って、信号コンタクト２３−１₀ ，２３−２₀ 、２３−
１_n ，２３−２_n のインピーダンスは他の信号コンタク
ト２３−１，２３−２のインピーダンスと等しくなって
いる。

【００５２】両端側にグランドコンタクト２４が存在し
ないことによって、及び、間隔寸法ｅ＜ピッチｐである
ことによって、平衡伝送用プラグ２０ＥのＸ１，Ｘ２方
向の寸法はＢであり、これは、前記の寸法Ａより短い。
よって、平衡伝送用プラグ２０Ｅは、一般的な平衡伝送
用プラグ２０Ｘに比べて小型である。 〔第７実施例〕図１０は本発明の第７実施例の平衡伝送
に適した平衡伝送用コネクタ装置１０Ｆを示す。

【００５３】平衡伝送用プラグと平衡伝送用ジャックと
よりなる平衡伝送用コネクタ装置は、プラグ側の信号コ
ンタクトとジャック側の信号コンタクトとの接続が安定
していることが望ましい。本実施例の平衡伝送用プラグ
２０Ｆはこの課題を解決したものである。平衡伝送用コ
ネクタ装置１０Ｃは、平衡伝送に適した平衡伝送用プラ
グ２０Ｆと平衡伝送に適した平衡伝送用ジャック３０Ｆ
とよりなる。Ｘ１，Ｘ２方向は長手方向、Ｙ１，Ｙ２方
向は幅方向である。

【００５４】平衡伝送用プラグ２０Ｆは、電気絶縁体製
の箱形状のハウジング２１Ｆの中央に第１のプラグ側コ
ンタクト群２２Ｆが設けてあり、ハウジング２１Ｆの幅
方向両側の内面にシールド板６０−１，６０−２が設け
てある構成である。第１のプラグ側コンタクト群２２Ｆ
は、対をなすプラグ側信号コンタクト２３Ｆ−１，２３
Ｆ−２と、板状のプラグ側グランドコンタクト２４Ｆと
が交互にＸ１，Ｘ２方向に並んでいる構成である。プラ
グ側信号コンタクト２３Ｆ−１，２３Ｆ−２はナイフ形
状を有する。

【００５５】平衡伝送用ジャック３０Ｆは、上記の平衡
伝送用プラグ２０Ｆに対応する構成であり、電気絶縁体
製のハウジング３１Ｆ内に、第１のジャック側コンタク
ト群３２Ｆが設けてあり、ハウジング３１Ｆの幅方向の
外側面にシールド板６１−１，６１−２が設けてある構
成である。第１のジャック側コンタクト群３２Ｃは、電
気絶縁体製の箱形状のハウジング３１Ｆ内に、対をなす
ジャック側信号コンタクト３３Ｆ−１，３３Ｆ−２と、
ジャック側グランドコンタクト３４Ｆとが交互にＸ１，
Ｘ２方向に並んでいる構成である。ジャック側信号コン
タクト３３Ｆ−１，３３Ｆ−２は、夫々フォーク形状を
有し、ナイフ形状のプラグ側信号コンタクト２３Ｆ−
１，２３Ｆ−２を挟むように設けてある。

【００５６】符号４１で示すように平衡伝送用プラグ２
０Ｆを平衡伝送用ジャック３０Ｆと接続すると、フォー
ク形状のジャック側信号コンタクト３３Ｆ−１，３３Ｆ
−２がナイフ形状のプラグ側信号コンタクト２３Ｆ−
１，２３Ｆ−２を挟む。プラグ側信号コンタクト２３Ｆ
−１とジャック側信号コンタクト３３Ｆ−１とは二点で
接触されて電気的に接続され、同じく、プラグ側信号コ
ンタクト２３Ｆ−２とジャック側信号コンタクト３３Ｆ
−２とは二点で接触されて電気的に接続される。よっ
て、プラグ側信号コンタクト２３Ｆ−１，２３Ｆ−２と
ジャック側信号コンタクト３３Ｆ−１，３３Ｆ−２と
は、従来の一点で接触されて電気的に接続されている場
合に比べて電気的接続は安定となる。

【００５７】また、プラグ側グランドコンタクト２４Ｆ
がジャック側グランドコンタクト３４Ｃと電気的に接続
され、シールド板６０−１，６０−２がシールド板６１
−１，６１−２と電気的に接続される。 〔第８実施例〕図１１は本発明の第８実施例の平衡伝送
に適した平衡伝送用プラグ２０Ｇを示す。

【００５８】平衡伝送用プラグ２０Ｇは、ＭＩＤ（Moul
ded Interconnect Device)の技術を利用した構成であ
り、樹脂成形部品である箱形状のハウジング２１Ｇと、
プラグ側コンタクト群部品２２Ｇとよりなる。プラグ側
コンタクト群部品２２Ｇは独立の部品であり、樹脂成形
の部品である。プラグ側コンタクト群部品２２Ｇはハウ
ジング２１Ｇの底側（背面側）から矢印７０で示すよう
に圧入してハウジング２１Ｇに固定してある。

【００５９】図１１、図１２、図１３、図１４を参照す
るに、ハウジング２１Ｇは、電気絶縁性樹脂製の箱形状
の本体２１Ｇ１と、この内周面を覆う導電性樹脂製のシ
ールド囲い部２１Ｇ２とよりなる。本体２１Ｇ１は、底
部に周囲を略囲むリブ２１Ｇ１ａを有し、リブ２１Ｇ１
ａの内側に開口２１Ｇ１ｂを有する。２１Ｇ２ａは端子
部であり、図１４に拡大して示すように、シールド囲い
部２１Ｇ２の端より本体２１Ｇ１の四隅の底面に延びて
形成してある。図１２、図１３に示すように、リブ２１
Ｇ１ａの内側面には、プラグ側コンタクト群部品２２Ｇ
の圧入がし易いように、小さい突起２１Ｇ１ｂが形成し
てある。

【００６０】このハウジング２１Ｇは、最初に、導電性
樹脂でもってシールド囲い部２１Ｇ２を成形し、続い
て、電気絶縁性樹脂でもってシールド囲い部２１Ｇ２を
取り囲むように本体２１Ｇ１を成形することによって製
造される。これとは逆に、最初に本体２１Ｇ１を成形
し、次いで、この内側にシールド囲い部２１Ｇ２を成形
してもよい。

【００６１】図１１、図１２、図１３、図１４を参照す
るに、プラグ側コンタクト群部品２２Ｇは、図１５に示
す電気絶縁性樹脂製の略板状の本体２２Ｇ１と、対をな
すプラグ側信号コンタクト部２３Ｇ−１，２３Ｇ−２
と、プラグ側グランドコンタクト部２４Ｇとよりなる。
対をなすプラグ側信号コンタクト部２３Ｇ−１，２３Ｇ
−２と、プラグ側グランドコンタクト部２４Ｇとは、交
互にＸ１，Ｘ２方向に並んでいる。

【００６２】略板状の本体２２Ｇ１は、信号コンタクト
部を形成するための対をなす溝２２Ｇ１ａ，２２Ｇ１ｂ
と、グランドコンタクト部を形成するための溝２２Ｇ１
ｃを有する。本体２２Ｇ１の溝２２Ｇ１ｃの両側の部分
は、図１５に拡大して示すように、略立方体形状の繋ぎ
部２２Ｇ１ｄで繋がっている。プラグ側信号コンタクト
部２３Ｇ−１，２３Ｇ−２は、導電性樹脂製であり、図
１２に示すように、溝２２Ｇ１ａ，２２Ｇ１ｂを埋めて
形成してある。プラグ側グランドコンタクト部２４Ｇ、
導電性樹脂製であり、図１３に示すように、溝２２Ｇ１
ｃを埋めて、且つ繋ぎ部２２Ｇ１ｄをくるんで形成して
ある。

【００６３】このプラグ側コンタクト群部品２２Ｇは、
最初に、電気絶縁性樹脂でもって本体２２Ｇ１を成形
し、続いて、導電性樹脂でもって、プラグ側信号コンタ
クト部２３Ｇ−１，２３Ｇ−２及びプラグ側グランドコ
ンタクト部２４Ｇを成形することによって製造される。
よって、平衡伝送用プラグ２０Ｇは、シールド囲い部２
１Ｇ２をシールド板、プラグ側信号コンタクト部２３Ｇ
−１，２３Ｇ−２を信号コンタクト部材、及びプラグ側
グランドコンタクト部２４Ｇをグランドコンタクト部材
で形成した一般の構成に比べて、部品点数が少なく、且
つ、軽量であり、且つ、製造コストが安価である。

【００６４】〔第９実施例〕図１６（Ａ），（Ｂ）は本
発明の第９実施例の平衡伝送に適した平衡伝送用コネク
タ装置１０Ｈを示す。平衡伝送用プラグと平衡伝送用ジ
ャックとよりなる平衡伝送用コネクタ装置は、一般的に
は横に長い形状である。よって、プリント板等に直方体
形状のスペースが確保出来ない場合には、適用が難し
い。本実施例の平衡伝送用コネクタ装置１０Ｈ、及び次
の実施例の平衡伝送用プラグはこの課題を解決したもの
である。

【００６５】平衡伝送用コネクタ装置１０Ｈは、図１６
（Ａ）に示すように、平衡伝送に適した平衡伝送用プラ
グ２０Ｈと平衡伝送に適した平衡伝送用ジャック３０Ｈ
とよりなる。Ｘ１，Ｘ２方向は長手方向、Ｙ１，Ｙ２方
向は幅方向である。平衡伝送用プラグ２０Ｈは、電気絶
縁体製の略立方体の本体２１Ｈと、２つで対をなすピン
状の４組のプラグ側信号コンタクト２３Ｈ−１−１，２
３Ｈ−２−１〜２３Ｈ−１−４，２３Ｈ−２−４と、１
つの別のピン状の信号コンタクト８０と、４つのプラグ
側グランドコンタクト２４Ｈとよりなる。本体２１Ｈの
前面２１Ｈａには、４つの溝２１ＨｂがＴ字を逆の向き
で２つ組み合わせた配置で形成してあり、本体２１Ｈの
前面２１Ｈａは、５つの島８１〜８５に分けられてい
る。本体２１Ｈの周囲に沿う４つの島８１〜８４の夫々
に、２つで対をなす４組のプラグ側信号コンタクト２３
Ｈ−１−１，２３Ｈ−２−１等がＺ１方向に突き出て設
けてある。２つで対をなす４組のプラグ側信号コンタク
ト２３Ｈ−１−１，２３Ｈ−２−１〜２３Ｈ−１−４，
２３Ｈ−２−４は、正面側からＺ２方向にみて、「卍」
形状に配置してある。中央の島８５には、信号コンタク
ト８０がＺ１方向に突き出て設けてある。プラグ側グラ
ンドコンタクト２４Ｈは、各溝２１Ｈｂ毎に設けてあ
る。

【００６６】平衡伝送用ジャック３０Ｈは、上記の平衡
伝送用プラグ２０Ｈに対応する構成であり、電気絶縁体
製の差し込み口が正方形の箱形状のハウジング３１Ｈ内
に、２つで対をなす４組のフォーク状のジャック側信号
コンタクト３３Ｈ−１，３３Ｈ−２と、４つの板状のジ
ャック側グランドコンタクト３４Ｈと、１つのフォーク
状の信号コンタクト９０と、周囲シールド板９１を有す
る構成である。周囲シールド板９１は、ハウジング３１
Ｈの内周面に設けてある。４つの板状のジャック側グラ
ンドコンタクト３４Ｈは、上記の溝２１Ｈｂに対応した
配置で設けてある。対をなす４組のジャック側信号コン
タクト３３Ｈ−１，３３Ｈ−２は、上記のプラグ側信号
コンタクト２３Ｈ−１−１，２３Ｈ−２−１〜２３Ｈ−
１−４，２３Ｈ−２−４に対応した配置で設けてある。
信号コンタクト９０は、上記の信号コンタクト８０に対
応して中央に設けてある。

【００６７】符号４１Ｈで示すように平衡伝送用プラグ
２０Ｈを平衡伝送用ジャック３０Ｈと接続すると、図１
６（Ｂ）に示すようになる。図１６（Ｂ）は、便宜上、
平衡伝送用プラグ２０Ｈを、接続された平衡伝送用ジャ
ック３０Ｈと共に図１６（Ａ）に示す姿勢に戻した状態
で示す。本体２１Ｈがハウジング３１Ｈ内に嵌合し、溝
２１Ｈｂがジャック側グランドコンタクト３４Ｈと嵌合
し、プラグ側信号コンタクト２３Ｈ−１−１，２３Ｈ−
２−１〜２３Ｈ−１−４，２３Ｈ−２−４が対応するジ
ャック側信号コンタクト３３Ｈ−１，３３Ｈ−２と接続
され、プラグ側グランドコンタクト２４Ｈがジャック側
グランドコンタクト３４Ｈと接続され、信号コンタクト
８０が信号コンタクト９０と接続される。

【００６８】上記の平衡伝送用コネクタ装置１０Ｈは、
略立方体のスペース内に収まる。平衡伝送用コネクタ装
置１０Ｈの周囲に沿う方向上、隣合う位置に位置してい
るプラグ側信号コンタクト２３Ｈ−１−１，２３Ｈ−２
−１〜２３Ｈ−１−４，２３Ｈ−２−４及びこれと接続
してあるジャック側信号コンタクト３３Ｈ−１，３３Ｈ
−２との間は、板状のジャック側グランドコンタクト３
４Ｈによって仕切られている。

【００６９】平衡信号が伝送されると、各組の対をなす
信号コンタクト２３Ｈ−１−１，２３Ｈ−２の中央に
は、仮想グランド６０Ｈが形成される。接続してある信
号コンタクト８０、９０は、全周を板状のジャック側グ
ランドコンタクト３４Ｈによって囲まれている。 〔第１０実施例〕図１７は本発明の第１０実施例の平衡
伝送に適した平衡伝送用プラグ２０Ｊを示す。

【００７０】平衡伝送用プラグ２０Ｊは、電気絶縁体製
の差し込み口が円形であり、内周側に筒状のシールド部
材１００を有する筒形状のハウジング２１Ｊ内に、２つ
で対をなす８組のプラグ側信号コンタクト２３Ｊ−１，
２３Ｊ−２と、８つの板状のプラグ側グランドコンタク
ト２４Ｊが設けてある構成である。８つの板状のプラグ
側グランドコンタクト２４Ｊが等角度間隔で放射状に配
置してあり、周方向上、８つの扇形状の部屋１０１が形
成してある。各部屋１０１毎に、各組の対をなすプラグ
側信号コンタクト２３Ｊ−１，２３Ｊ−２が径方向に整
列して設けてある。８組のプラグ側信号コンタクト２３
Ｊ−１，２３Ｊ−２は、放射状に配置してあり、周方向
上隣り合う各組の対をなすプラグ側信号コンタクト２３
Ｊ−１，２３Ｊ−２の間は板状のプラグ側グランドコン
タクト２４Ｊによって仕切られており、シールドされて
いる。

【００７１】平衡伝送用プラグ２０Ｊは、円柱形状のス
ペース内に収まる。この平衡伝送用プラグ２０Ｊは、こ
れに対応した構成の平衡伝送用ジャックと接続される。 〔第１１実施例〕図１８は本発明の第１１実施例の平衡
伝送に適した平衡伝送用プラグ１０Ｋを示す。

【００７２】平衡伝送用プラグ２０Ｋは、上記の平衡伝
送用プラグ２０Ｊを発展させたものであり、更に多くの
組のプラグ側信号コンタクト２３Ｋ−１，２３Ｋ−２を
収容可能な構成である。平衡伝送用プラグ２０Ｋは、電
気絶縁体製の差し込み口が円形である筒形状のハウジン
グ２１Ｋを有する。ハウジング２１Ｋの内周面に筒状の
シールド部材１１０が設けてある。中心の部分に、筒状
のシールド部材１１１とこの内側に等角度間隔で放射状
に配置してある４つの板状のプラグ側グランドコンタク
ト２４Ｋ１とによって、周方向上、４つの扇形状の部屋
１１２が形成されている。筒状のシールド部材１１１を
囲む外側には、筒状のシールド部材１１３が設けてあ
り、筒状のシールド部材１１１と筒状のシールド部材１
１３との間に第１の環状の部分１１４が形成されてい
る。この第１の環状の部分１１４には、８つの板状のプ
ラグ側グランドコンタクト２４Ｋ２が、４つについては
上記４つの板状のプラグ側グランドコンタクト２４Ｋ１
と一致させて等角度間隔で放射状に配置してあり、周方
向上、８つの扇形状の部屋１１５が形成されている。１
つの部屋１１２に対応して２つの部屋１１５が形成され
ている。筒状のシールド部材１１３と筒状のシールド部
材１１０との間に第２の環状の部分１１６が形成されて
いる。この第２の環状の部分１１４には、１６の板状の
プラグ側グランドコンタクト２４Ｋ２が、８つについて
は上記８つの板状のプラグ側グランドコンタクト２４Ｋ
１と一致させて等角度間隔で放射状に配置してあり、周
方向上、１６の扇形状の部屋１１７が形成されている。
１つの部屋１１５に対応して２つの部屋１１７が形成さ
れている。

【００７３】上記の全部で２８の各部屋１１２、１１
５、１１７に、対をなすプラグ側信号コンタクト２３Ｋ
−１，２３Ｋ−２が径方向に整列して設けてある。２８
組のプラグ側信号コンタクト２３Ｋ−１，２３Ｋ−２
は、放射状に配置してあり、周方向上隣り合う各組の対
をなすプラグ側信号コンタクト２３Ｋ−１，２３Ｋ−２
の間は板状のプラグ側グランドコンタクト２４Ｋ１，２
４Ｋ２，２４Ｋ３によって仕切られてシールドされてお
り、内周側のプラグ側信号コンタクト２３Ｋ−１，２３
Ｋ−２と外周側のプラグ側信号コンタクト２３Ｋ−１，
２３Ｋ−２との間は、筒状のシールド部材１１１、１１
３によって仕切られてシールドされている。

【００７４】平衡伝送用プラグ２０Ｋは、円柱形状のス
ペース内に収まる。この平衡伝送用プラグ２０Ｋは、こ
れに対応した構成の平衡伝送用ジャックと接続される。
なお、上記の第２乃至第１１実施例においても、第１実
施例の場合と同様に、ストリップライン構造、仮想のグ
ランド平面を有する構造を有している。

【００７５】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明
は、電気絶縁体製の一つのハウジング内に、プラグ側グ
ランドコンタクトと対をなすプラグ側信号コンタクトと
が交互に並んでいる構成のプラグ側コンタクト群と、グ
ランドプレートとが、隣合うプラグ側コンタクト群の間
に該グランドプレートが存在する配置で平行に並んでい
る構成としたものであるため、信号コンタクトの数を増
やして多くの信号コンタクトを有するようにした場合
に、プラグの外形を正方形に近いコンパクトな形状にす
ることが出来、平衡伝送する信号の数が多い場合に好適
である。

【００７６】請求項２の発明は、電気絶縁体製の一つの
ハウジング内に、ジャック側グランドコンタクトと対を
なすジャック側信号コンタクトとが交互に並んでいる構
成のジャック側コンタクト群と、グランドプレート用グ
ランドコンタクトとが、隣合うジャック側コンタクト群
の間に該グランドプレート用グランドコンタクトが存在
する配置で交互に並んでいる構成としたものであるた
め、信号コンタクトの数を増やして多くの信号コンタク
トを有するようにした場合に、ジャックの外形を正方形
に近いコンパクトな形状にすることが出来、平衡伝送す
る信号の数が多い場合に好適である。

【００７７】請求項３の発明は、上記グランドプレート
用グランドコンタクトは、請求項１のプラグが接続され
た場合に、グランドプレートの長手方向の両端面に接す
る構成としたものであるため、グランドプレート用グラ
ンドコンタクトがグランドプレートの厚さ内に収まるよ
うになり、ジャックのジャック側コンタクト群が並んで
いる方向の寸法をより短く出来る。

【００７８】請求項４の発明は、請求項１のプラグと請
求項２のジャックとよりなる構成としたものであるた
め、信号コンタクトの数を増やした場合にも、設置面積
が狭くて済む構造のコネクタ装置を実現出来る。請求項
５の発明は、電気絶縁体製のハウジング内に、グランド
コンタクトと対をなす信号コンタクトとが交互に並んで
いる構成のコンタクト群を有するプラグ及びジャックよ
りなるコネクタ装置において、上記プラグ或いはジャッ
クの上記信号コンタクトの端子及びグランドコンタクト
の端子がプレスフィット構造である構成としたものであ
るため、半田付けをしないで、プリント基板に実装する
ことが出来るプラグ及びジャックを実現出来る。

【００７９】請求項６の発明は、電気絶縁体製の一つの
ハウジング内に、プラグ側グランドコンタクトと対をな
すプラグ側信号コンタクトとが交互に並んでいる構成の
プラグ側コンタクト群と、電源コンタクトとを有する構
成としたものであるため、従来は別に必要であった電源
プラグを不要に出来る。請求項７の発明は、電気絶縁体
製の一つのハウジング内に、ジャック側グランドコンタ
クトと対をなすジャック側信号コンタクトとが交互に並
んでいる構成のジャック側コンタクト群と、電源コンタ
クトとを有する構成としたものであるため、従来は別に
必要であった電源ジャックを不要に出来る。

【００８０】請求項８の発明は、電気絶縁体製のハウジ
ング内に、対をなすプラグ側信号コンタクトと板状のプ
ラグ側グランドコンタクトとが交互に並んでいるプラグ
側コンタクト群を有するプラグであって、該板状のプラ
グ側グランドコンタクトは、隣合う対をなすプラグ側信
号コンタクトと対をなすプラグ側信号コンタクトとの間
を仕切る本体と、該本体の端より延びている翼部とより
なり、該翼部が信号コンタクトの外側を覆う構成とした
ものであるため、翼部が外側に設けられるシールド板と
しての役割を果たし、外側にシールド板を設けることが
不要となり、その分構成を簡単に出来る。

【００８１】請求項９の発明は、電気絶縁体製の細長の
凸部に、対をなすプラグ側信号コンタクトと、プラグ側
グランドコンタクトとが交互に並んでいるプラグ側コン
タクト群を有するプラグであって、該プラグ側コンタク
ト群は両端が対をなすプラグ側信号コンタクトである構
成であり、端の対をなすプラグ側信号コンタクトとこれ
の隣のグランドコンタクトとの間の間隔寸法が、残りの
対をなすプラグ側信号コンタクトとグランドコンタクト
との間のピッチより短い構成としたものであるため、両
端側にグランドコンタクトが存在しないことによって、
及び、間隔寸法＜ピッチであることによって、プラグの
長さを従来に比べて短く出来、よって、プラグの小型化
を図ることが出来る。

【００８２】請求項１０、１１、１２の発明は、プラグ
のプラグ側信号コンタクトはナイフ形状を有する構成と
し、ジャックのジャック側信号コンタクトはナイフ形状
を有するプラグ側信号コンタクトを挟むフォーク形状を
有する構成としたものであるため、フォーク形状を有す
るジャック側信号コンタクトがナイフ形状を有するプラ
グ側信号コンタクトを挟むことによって、ジャック側信
号コンタクトとプラグ側信号コンタクトとが二点で接触
されるようになり、電気的接続の安定化を図ることが出
来る。

【００８３】請求項１３の発明は、ハウジング内に、プ
ラグ側コンタクト群部品を圧入して固定してなる構成で
あり、該ハウジングは、電気絶縁性樹脂製の本体の内側
に、導電性樹脂製の囲い部を有する構成であり、上記プ
ラグ側コンタクト群部品は、電気絶縁性樹脂製の略板状
の本体と、本体の溝を埋めて形成してある導電性樹脂製
の対をなすプラグ側信号コンタクト部及びプラグ側グラ
ンドコンタクト部とよりなり、該プラグ側信号コンタク
ト部と該プラグ側グランドコンタクト部とが交互にに並
んでいる構成としたものであるため、囲い部をシールド
板、プラグ側信号コンタクト部を信号コンタクト部材、
及びプラグ側グランドコンタクト部をグランドコンタク
ト部材で形成した一般の構成に比べて、部品点数を少な
く出来、且つ、軽量に出来、且つ、製造コストを安価に
出来る。

【００８４】請求項１４の発明は、プラグは、電気絶縁
性樹脂製の本体に、２つで対をなす複数組のプラグ側信
号コンタクトが、卍形状に配してある構成とし、ジャッ
クは、電気絶縁性樹脂製のハウジング内に、２つで対を
なす複数組のジャック側信号コンタクトが、卍形状に配
してある構成としたものであるため、プラグ及びジャッ
クを、その外形が正方形に近いコンパクトな形状に出来
る。

【００８５】請求項１７の発明は、２つで対をなす複数
組のプラグ側信号コンタクトが、放射状に配してある構
成としたものであるため、プラグを、その正面から見た
外形が円形のコンパクトな形状に出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例になる平衡伝送用コネクタ
装置をそのプラグとジャックとを対応させて示す図であ
る。

【図２】図１のコネクタ装置の接続した状態を示す図で
ある。

【図３】図１のコネクタ装置の基本構造を示す図であ
る。

【図４】本発明の第２実施例になる平衡伝送用コネクタ
装置をそのプラグとジャックとを対応させて示す図であ
る。

【図５】図４のコネクタ装置の接続した状態を示す図で
ある。

【図６】本発明の第３実施例になる平衡伝送用コネクタ
装置をそのプラグとジャックとを対応させて示す図であ
る。

【図７】本発明の第４実施例になる平衡伝送用コネクタ
装置を示す図である。

【図８】本発明の第５実施例になる平衡伝送用コネクタ
装置を示す図である。

【図９】本発明の第６実施例になる平衡伝送用プラグを
示す図である。

【図１０】本発明の第７実施例になる平衡伝送用コネク
タ装置を示す図である。

【図１１】本発明の第８実施例になる平衡伝送用コネク
タ装置を示す図である。

【図１２】図１１中、XII-XII 線を含む垂直面で断面し
た断面図である。

【図１３】図１１中、XIII-XIII 線を含む垂直面で断面
した断面図である。

【図１４】図１１中のハウジングを背面側から見た斜視
図である。

【図１５】図１１中のプラグ側コンタクト群の本体の一
部を示す図である。

【図１６】本発明の第９実施例になる平衡伝送用コネク
タ装置を示す図である。

【図１７】本発明の第１０実施例になる平衡伝送用プラ
グを示す図である。

【図１８】本発明の第１１実施例になる平衡伝送用プラ
グを示す図である。

【符号の説明】

１０、１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃ，１０Ｄ，１０Ｆ，１０
Ｈ 平衡伝送用コネクタ装置 ２０，２０Ｂ、２０Ｃ，２０Ｄ，２０Ｅ、２０Ｆ，２０
Ｇ，２０Ｈ，２０Ｊ，２０Ｋ 平衡伝送用プラグ ２１，２１Ｇ，３１ ハウジング ２１Ｇ１ 本体 ２１Ｇ２ シールド囲い部 ２２ 第１のプラグ側コンタクト群 ２２Ｃ プラグ側コンタクト群 ２２Ｇ プラグ側コンタクト群部品 ２２Ｇ１ 本体 ２２Ｇ１ａ〜２２Ｇ１ｃ 溝 ２２Ｇ１ｄ 繋ぎ部 ２３−１，２３−２、２６−１，２３Ｆ−１，２３Ｆ−
２、２３Ｊ−１，２３Ｊ−２，２３Ｋ−１，２３Ｋ−
２，２６−２、３３−１，３３−２、３３Ｆ−１，３３
Ｆ−２、３６−１，３６−２ 信号コンタクト ２３Ｇ−１，２３Ｇ−２ 信号コンタクト部 ２３Ｈ−１−１，２３Ｈ−１−２〜２３Ｈ−１−４、２
３Ｈ−２−４ 信号コンタクト ３３Ｈ−１，３３Ｈ−２ 信号コンタクト ２４、２４Ｃ，２４Ｄ，２４Ｆ，２４Ｊ，２４Ｋ１〜２
４Ｋ３、２７、３４，３４Ｈ，３７ グランドコンタク
ト ２４Ｇ グランドコンタクト部 ２４Ｃａ，２４Ｄａ 本体部 ２４Ｃｂ，２４Ｃｃ，２４Ｄｂ，２４Ｄｃ 翼部 ２５ 第２のプラグ側コンタクト群 ２８ グランドプレート ３０，３０Ａ，３０Ｂ、３０Ｃ，３０Ｆ，３０Ｈ 平衡
伝送用ジャック ３２ 第１のジャック側コンタクト群 ３５ 第２のジャック側コンタクト群 ３８ グランドプレート用グランドコンタクト群 ３９、４８、４９ グランドプレート用グランドコン
タクト ４５、４６ 仮想のグランド平面 ５０、５１ 電源コンタクト １１１，１１３ 筒状のシールド部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 康幸 東京都品川区東五反田２丁目３番５号 富 士通高見澤コンポーネント株式会社内 (72)発明者 岡田 彰 東京都品川区東五反田２丁目３番５号 富 士通高見澤コンポーネント株式会社内 (72)発明者 加藤 智 東京都品川区東五反田２丁目３番５号 富 士通高見澤コンポーネント株式会社内 (72)発明者 赤間 淳一 東京都品川区東五反田２丁目３番５号 富 士通高見澤コンポーネント株式会社内 Ｆターム(参考） 5E023 AA04 AA16 AA26 BB02 BB22 BB29 CC02 CC22 CC26 EE10 EE12 EE28 HH06 HH11 HH12 HH15 HH18 HH20 HH28

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気絶縁体製の一つのハウジング内に、
   ジャック側グランドコンタクトと対をなすジャック側信
   号コンタクトとが交互に並んでいる構成のジャック側コ
   ンタクト群と、グランドプレート用グランドコンタクト
   とが、隣合うジャック側コンタクト群の間に該グランド
   プレート用グランドコンタクトが存在する配置で交互に
   並んでいる構成のジャックに接続されるプラグであっ
   て、 電気絶縁体製の一つのハウジング内に、 上記ジャック側コンタクト群と接続されるように、プラ
   グ側グランドコンタクトと対をなすプラグ側信号コンタ
   クトとが交互に並んでいる構成のプラグ側コンタクト群
   と、 上記グランドプレート用グランドコンタクトと接続され
   るグランドプレートとが、 隣合うプラグ側コンタクト群の間に該グランドプレート
   が存在する配置で平行に並んでいる構成としたことを特
   徴とするプラグ。
2. 【請求項２】 電気絶縁体製の一つのハウジング内に、
   プラグ側グランドコンタクトと対をなすプラグ側信号コ
   ンタクトとが交互に並んでいる構成のプラグ側コンタク
   ト群と、グランドプレートとが、隣合うプラグ側コンタ
   クト群の間に該グランドプレートが存在する配置で平行
   に並んでいる構成のプラグが接続されるジャックであっ
   て、 電気絶縁体製の一つのハウジング内に、 上記プラグ側コンタクト群が接続されるように、ジャッ
   ク側グランドコンタクトと対をなすジャック側信号コン
   タクトとが交互に並んでいる構成のジャック側コンタク
   ト群と、 上記グランドプレートが接続されるグランドプレート用
   グランドコンタクトとが、 隣合うジャック側コンタクト群の間に該グランドプレー
   ト用グランドコンタクトが存在する配置で交互に並んで
   いる構成としたことを特徴とするジャック。
3. 【請求項３】 上記グランドプレート用グランドコンタ
   クトは、請求項１のプラグが接続された場合に、グラン
   ドプレートの長手方向の両端面に接する構成としたこと
   を特徴とする請求項２記載のジャック。
4. 【請求項４】 請求項１のプラグと請求項２のジャック
   とよりなる構成としたことを特徴とするコネクタ装置。
5. 【請求項５】 電気絶縁体製のハウジング内に、グラン
   ドコンタクトと対をなす信号コンタクトとが交互に並ん
   でいる構成のコンタクト群を有するプラグ及びジャック
   よりなるコネクタ装置において、上記プラグ或いはジャ
   ックの上記信号コンタクトの端子及びグランドコンタク
   トの端子がプレスフィット構造である構成としたことを
   特徴とするコネクタ装置。
6. 【請求項６】 電気絶縁体製の一つのハウジング内に、
   プラグ側グランドコンタクトと対をなすプラグ側信号コ
   ンタクトとが交互に並んでいる構成のプラグ側コンタク
   ト群と、電源コンタクトとを有する構成としたことを特
   徴とするプラグ。
7. 【請求項７】 電気絶縁体製の一つのハウジング内に、
   ジャック側グランドコンタクトと対をなすジャック側信
   号コンタクトとが交互に並んでいる構成のジャック側コ
   ンタクト群と、電源コンタクトとを有する構成としたこ
   とを特徴とするプラグ。
8. 【請求項８】 電気絶縁体製のハウジング内に、対をな
   すプラグ側信号コンタクトと板状のプラグ側グランドコ
   ンタクトとが交互に並んでいるプラグ側コンタクト群を
   有するプラグであって、 該板状のプラグ側グランドコンタクトは、隣合う対をな
   すプラグ側信号コンタクトと対をなすプラグ側信号コン
   タクトとの間を仕切る本体と、該本体の端より延びてい
   る翼部とよりなり、該翼部が信号コンタクトの外側を覆
   う構成としたことを特徴とするプラグ。
9. 【請求項９】 電気絶縁体製の細長の凸部に、対をなす
   プラグ側信号コンタクトと、プラグ側グランドコンタク
   トとが交互に並んでいるプラグ側コンタクト群を有する
   プラグであって、 該プラグ側コンタクト群は両端が対をなすプラグ側信号
   コンタクトである構成であり、端の対をなすプラグ側信
   号コンタクトとこれの隣のグランドコンタクトとの間の
   間隔寸法が、残りの対をなすプラグ側信号コンタクトと
   グランドコンタクトとの間のピッチより短い構成とした
   ことを特徴とするプラグ。
10. 【請求項１０】 電気絶縁体製のハウジング内に、プラ
    グ側コンタクト群を有し、プラグ側コンタクト群が、プ
    ラグ側グランドコンタクトと、対をなすプラグ側信号コ
    ンタクトとが交互に並んでいる構成であり、 且つ、上記プラグ側信号コンタクトは、ナイフ形状を有
    する構成としたことを特徴とするプラグ。
11. 【請求項１１】 電気絶縁体製のハウジング内に、ジャ
    ック側コンタクト群を有し、ジャック側コンタクト群
    が、ジャック側グランドコンタクトと、対をなすジャッ
    ク側信号コンタクトとが交互に並んでいる構成であり、 且つ、上記ジャック側信号コンタクトは、ナイフ形状を
    有するプラグ側信号コンタクトを挟むフォーク形状を有
    する構成としたことを特徴とするジャック。
12. 【請求項１２】 請求項１０のプラグと請求項１１のジ
    ャックとよりなる構成としたことを特徴とするコネクタ
    装置。
13. 【請求項１３】 ハウジング内に、プラグ側コンタクト
    群部品を圧入して固定してなる構成であり、 該ハウジングは、電気絶縁性樹脂製の本体の内側に、導
    電性樹脂製の囲い部を有する構成であり、 上記プラグ側コンタクト群部品は、電気絶縁性樹脂製の
    略板状の本体と、本体の溝を埋めて形成してある導電性
    樹脂製の対をなすプラグ側信号コンタクト部及びプラグ
    側グランドコンタクト部とよりなり、該プラグ側信号コ
    ンタクト部と該プラグ側グランドコンタクト部とが交互
    にに並んでいる構成としたことを特徴とするプラグ。
14. 【請求項１４】 電気絶縁性樹脂製の本体に、２つで対
    をなす複数組のプラグ側信号コンタクトが、卍形状に配
    してある構成としたことを特徴とするプラグ。
15. 【請求項１５】 電気絶縁性樹脂製のハウジング内に、
    ２つで対をなす複数組のジャック側信号コンタクトが、
    卍形状に配してある構成としたことを特徴とするジャッ
    ク。
16. 【請求項１６】 請求項１４のプラグと請求項１５のジ
    ャックとよりなる構成としたことを特徴とするコネクタ
    装置。
17. 【請求項１７】 ２つで対をなす複数組のプラグ側信号
    コンタクトが、放射状に配してある構成としたことを特
    徴とするプラグ。