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JP2000067186A - 電子支払方法およびシステム、記録媒体 - Google Patents

電子支払方法およびシステム、記録媒体

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Publication number
JP2000067186A
JP2000067186A JP23377198A JP23377198A JP2000067186A JP 2000067186 A JP2000067186 A JP 2000067186A JP 23377198 A JP23377198 A JP 23377198A JP 23377198 A JP23377198 A JP 23377198A JP 2000067186 A JP2000067186 A JP 2000067186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
value
recording medium
data
encryption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23377198A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichiro Hayashi
誠一郎 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Data Group Corp
Original Assignee
NTT Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Data Corp filed Critical NTT Data Corp
Priority to JP23377198A priority Critical patent/JP2000067186A/ja
Publication of JP2000067186A publication Critical patent/JP2000067186A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 価値情報の記憶領域を増大させたり、保有可
能な価値情報に制限を設ける必要がない、高セキュリテ
ィ性の電子支払システムを提供する。 【解決手段】 価値情報記録装置20と価値情報読取装
置30との間で、例えば10円、100円のような単位
金額毎に異なる暗号鍵と復号鍵の対を定めておく。価値
情報記録装置20は、単位金額の有効性を表す有効性デ
ータを対応する暗号鍵で暗号化して単位暗号価値データ
を生成し、所要単位及び数の単位暗号価値データをIC
カード10に記録する。価値情報読取装置30は、支払
時に、ICカード10から該当単位及び数の単位暗号価
値データを読み取ってそれぞれ対応する復号鍵で有効性
データに復号し、復号結果によって金額情報としての有
効性が確認されたときに当該単位暗号価値データをIC
カード10より削除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子マネー、電子
決済、電子チケット、電子印紙等としての利用に適した
電子支払システムに係り、より詳しくは、金額情報や回
数券情報、チケット情報等、単位価値毎に特定可能な価
値情報を可搬性記録媒体に記録して当該価値情報単位の
支払を電子的に行うシステムおよびその関連技術に関す
る。
【0002】
【発明の背景】価値を表現する情報、例えば金額情報や
回数券情報、チケット情報等(以下、これらを「価値情
報」と称する)を秘密鍵を用いて暗号化してICカード
等に記録させておき、支払い時や回数券等の使用時に、
記録された暗号情報を復号化して電子的な支払いを行う
電子支払システムが知られている。このような電子支払
システムでは、復号化後に支払額や使用回数分を価値情
報から減算した後、再び秘密鍵で暗号化して再記録して
いるのが通常である。そのため、秘密鍵をICカード
内、もしくはICカードの読取装置側で保有しなければ
ならず、セキュリティ性に欠けるという問題があった。
【0003】価値情報を暗号化してICカードに複数保
有しておくことで上記問題点を解決することが考えられ
るが、そうすると価値情報そのものを暗号化して保有す
ることになり、そのための記録領域の容量が増大し、も
しくは、記録容量の制約から保有可能な価値情報、例え
ば使用可能な金額の値が制限されてしまう。
【0004】そこで本発明の課題は、価値情報のセキュ
リティ性を確保しつつそれを保有しておくための記憶領
域を増大させず、保有可能な価値情報の制限もない、改
良された電子支払方法を提供することにある。本発明の
他の課題は、上記電子支払方法を応用した電子支払シス
テムおよびこの電子支払システムをコンピュータ装置で
実現するための記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の電子支払方法は、支払対象となる電子価値情報の単
位価値毎に異なる暗号鍵及び復号鍵の組を定め、個々の
単位価値の有効性を表す有効性データを対応する暗号鍵
で暗号化して単位暗号価値データを生成し、所要単位及
び数の単位暗号価値データを可搬性記録媒体に記録して
おく過程と、支払時に前記可搬性記録媒体から該当単位
及び数の単位暗号価値データを読み取ってそれぞれ対応
する復号鍵で前記有効性データに復号し、該復号結果に
より電子価値情報の有効性が確認されたときに当該単位
暗号価値データを前記可搬性記録媒体より削除する過程
と、を含む。ここで「支払」とは自己が保有する価値情
報を相手側に渡すこと全般を指している。
【0006】また、上記他の課題を解決する本発明の電
子支払システムは、可搬性記録媒体と、この可搬性記録
媒体への電子価値情報の記録を行う価値情報記録装置
と、前記可搬性記録媒体に記録された電子価値情報の読
み取りおよび削除を行う価値情報読取装置とを備え、前
記価値情報記録装置と前記価値情報読取装置との間で、
電子価値情報の単位価値毎に異なる暗号鍵と復号鍵の対
が定められたシステムである。この電子システムにおい
て、前記価値情報記録装置は、個々の単位価値の有効性
を表す有効性データを対応する暗号鍵で暗号化して単位
暗号価値データを生成し、所要単位及び数の単位暗号価
値データを前記可搬性記録媒体に記録するように構成さ
れたものであり、前記価値情報読取装置は、電子支払発
生時に、前記可搬性記録媒体から該当単位及び数の単位
暗号価値データを読み取ってそれぞれ対応する復号鍵で
前記有効性データに復号し、該復号結果によって電子価
値情報の有効性が確認されたときに当該単位暗号価値デ
ータを前記可搬性記録媒体より削除するように構成され
たものである。
【0007】前記価値情報記録装置は、予め支払目的に
応じた単位暗号価値データを生成しておき、任意の種別
及び数の単位暗号価値データを前記可搬性記録媒体に記
録するように構成することもできる。
【0008】好ましくは、前記可搬性記録媒体を、書換
可能な記録領域を有するカード状記録媒体で構成する。
【0009】前記価値情報記録装置は、具体的には、電
子価値情報の単位価値毎に異なる暗号鍵および復号鍵の
組を定めるとともに前記暗号鍵を保有する鍵管理手段
と、記録対象となる単位価値の種別および数を特定する
手段と、特定した種別および数の単位価値の有効性を表
す有効性データを対応する暗号鍵で暗号化して単位暗号
価値データを生成する手段と、この単位暗号価値データ
を可搬性記録媒体に記録する手段とを備え、前記可搬性
記録媒体に記録された単位暗号価値データを前記復号鍵
でのみ復号できるようにしたものである。
【0010】また、前記価値情報読取装置は、具体的に
は、前記価値情報記録装置によって単位暗号価値データ
が記録された可搬性記録媒体から該当単位及び数の単位
暗号価値データを読み取る手段と、読み取った単位暗号
価値データを当該単位暗号価値データの暗号化に用いら
れた暗号鍵に対応する復号鍵で復号し、該復号結果によ
って電子価値情報の有効性を確認したときに当該単位暗
号価値データを前記可搬性記録媒体より削除する手段と
を有するものである。
【0011】このような価値情報記録装置および価値情
報読取手段をコンピュータ装置で実現するため、本発明
は、下記の2種類の記録媒体を提供する。第1の記録媒
体は、電子価値情報の単位価値毎に異なる暗号鍵と復号
鍵の組を定めるとともに、前記復号鍵を知得した価値情
報読取装置により読み取られる可搬性記録媒体を装着す
る手段を有するコンピュータ装置に下記の処理を実行さ
せるためのプログラムコードが記録されたコンピュータ
読取可能な記録媒体である。 (1−1)記録対象となる単位価値の種別および数を特
定する処理、(1−2)特定した種別および数の単位価
値の有効性を表す有効性データを、対応する暗号鍵で暗
号化して単位暗号価値データを生成する処理、(1−
3)前記生成された単位暗号価値データを前記可搬性記
録媒体へ記録する処理。
【0012】第2の記録媒体は、前記価値情報記録装置
によって前記単位暗号価値データが記録された可搬性記
録媒体を装着する手段を有するコンピュータ装置に下記
の処理を実行させるためのプログラムコードが記録され
たコンピュータ読取可能な記録媒体である。 (2−1)前記可搬性記録媒体から該当単位及び数の単
位暗号価値データを読み取る処理、(2−2)読み取っ
た単位暗号価値データを当該単位暗号価値データの暗号
化に用いられた暗号鍵に対応する復号鍵で復号する処
理、(2−3)該復号結果によって電子価値情報の有効
性を確認したときに当該単位暗号価値データを前記可搬
性記録媒体より削除する処理。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明を適用した電子支
払システムの構成図である。この電子支払システム1
は、可搬性記録媒体の一例となるICカード10と、こ
のICカード10の記録領域に電子価値情報を書き込む
価値情報記録装置20と、ICカード10との間で価値
情報の読取に関わるデータ類の送受を行う価値情報読取
装置30とを含んで構成される。
【0014】ここでは、電子価値情報を金額情報とし、
ICカード10をプリペイドカードとして利用する場合
の例を示す。価値情報記録装置20には、利用者による
現金投入機構または利用者の金融機関の口座との連絡機
構が設けられている。価値情報読取装置30は、サービ
ス提供機関や店舗等に備えられ、通常、POSシステム
等が接続されている。また、単位金額毎に、暗号鍵及び
復号鍵の対を定めておき、価値情報記録装置20には暗
号鍵を、価値情報読取装置30側では復号鍵を保有して
おく。より一般的には、暗号鍵は価値情報記録装置20
の秘密鍵であり、復号鍵は、その秘密鍵に対応した公開
鍵であるが、常にこのようにしなければならないという
ものではなく、秘密鍵方式を採用することもできる。
【0015】ICカード10は、書換可能なメモリ領域
を有する汎用のものである。価値情報記録装置20は、
ICカード用のリーダライタを具備したコンピュータ装
置によって実現されるもので、そのコンピュータ装置が
所定のプログラムコードを読み込んで実行することによ
り形成される、鍵管理部21、単位金額特定部22、有
効性データ生成部23、暗号化処理部24、データ記録
部25の機能ブロックを有している。
【0016】鍵管理部21は、前述の暗号鍵を単位金額
毎に保有している。単位金額特定部22は単位金額(1
円、5円、10円、50円、100円、500円、1,
000円等)の種別および数を特定するものであり、有
効性データ生成部23は、対象となる金額情報(単位金
額を含む)の有効性を表す有効性データを生成するもの
である。有効性データは1ビット程度の任意のデータで
あり、通常は、単位金額毎に異なるデータ(例えば10
円であれば“3”、100円であれば“5”等)が用い
られる。単位金額特定部22では、通常は、有効性デー
タの数が最小になるように単位金額の種別が特定される
ようになっている。但し、利用者が指定した場合はその
指定内容による。
【0017】暗号化処理部24は、生成された有効性デ
ータをその単位金額に対応する暗号鍵で暗号化して単位
暗号価値データを生成するものである。データ記録部2
5は、生成された単位暗号価値データのICカード10
の記録領域への書き込み、つまり支払可能な金額情報の
チャージを行うものである。
【0018】価値情報読取装置30もまた、ICカード
用のリーダライタを具備したコンピュータ装置によって
実現されるもので、そのコンピュータ装置が所定のプロ
グラムコードを読み込んで実行することにより形成され
る、鍵管理部31、金額判別部32、メモリ制御部3
3、復号化処理部34、正当性判定部35の機能ブロッ
クを少なくとも有している。
【0019】鍵管理部31は、上記暗号鍵に対応した単
位金額毎の復号鍵を保有している。金額判別部32は、
入力された金額情報、つまり支払要求合計額から必要な
単位金額の種別および数を判別するものである。メモリ
制御部33は、判別されたそれぞれの単位金額に対応す
る単位暗号価値データをリーダライタを通じてICカー
ド10のメモリ領域より読み出すとともに、後述するよ
うに金額情報の有効性が認められた場合は、該当する単
位暗号価値データをメモリ領域を削除するものである。
【0020】復号化処理部34は、取得した単位暗号価
値データを復号鍵を用いて有効性データに復号するもの
である。正当性判定部35は、復号された有効性データ
をもとに金額情報の正当性、すなわち金額情報として扱
うことの妥当性を確認するものである。
【0021】なお、上記各機能ブロックを実現するため
のプログラムコードは、通常、各コンピュータ装置のC
PUが読取可能な固定記録媒体に随時読み取り可能な形
態で記録されたものであるが、可搬性の記録媒体、例え
ばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディス
ク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DV
D、磁気テープに記録され、あるいはコンピュータがア
クセス可能なプログラムサーバや半導体メモリに記録さ
れて、運用時に上記固定記録媒体にインストールされる
ものであっても良い。また、上記プログラムコードのみ
を実行することによって上記各機能ブロックが形成され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づいて
当該コンピュータ装置上で稼働しているオペレーティン
グシステムが実際の処理の一部を行い、その処理を通じ
て上記各機能ブロックが形成されるものであっても良
い。本発明の記録媒体は、上記のようなプログラムコー
ドをコンピュータ読取可能な形態で記録したものであ
る。
【0022】次に、上記電子支払システム1における実
際の運用形態を、図2〜図4を参照して具体的に説明す
る。便宜上、単位金額を10円、100円とし、10円
について秘密鍵Ks10と公開鍵Kp10,100円に
ついて秘密鍵Ks100と公開鍵Kp100の組を割り
当て、秘密鍵ks10,ks100については価値情報
記録装置20の鍵管理部21に保有しておく。公開鍵K
p10,Kp100については、価値情報記録装置20
に配布してその鍵管理部21に保有しておく。ここで
は、利用者がICカード10に450円分の金額情報を
チャージし、店舗で140円分の消費を行った場合を例
に挙げて説明する。
【0023】価値情報記録装置20におけるICカード
10への金額情報のチャージは、図2の手順で行われ
る。
【0024】すなわち、価値情報記録装置20では、利
用者がICカード10をカードリーダに装着して現金投
入機構に現金450円を投入したことを確認すると(ス
テップS101:Yes、S102:Yes)、単位金額特定
部22で450円分の単位金額の種別および数を特定す
る。ここでは、100円が4つ、10円が5つのように
特定される(ステップS103)。
【0025】有効性データ生成部23は、それぞれの単
位金額についての有効性データVを生成し、これを暗号
化処理部24に送る(ステップS104)。暗号化処理
部23は、鍵管理部21から10円の秘密鍵ks10と
100円の秘密鍵ks100を読み出し、各有効性デー
タVを暗号化して単位暗号価値データを生成する。10
円についての単位暗号化価値データを「Eks10
[V]」、100円についての単位暗号化価値データを
「Eks100[V]」とする(ステップS105)。
データ記録部25は、5つの単位暗号価値データEks
10[V]と、4つの単位暗号価値データEks100
[V]をICカード10のメモリ領域へ記録する(ステ
ップS106)。その後、図示しない表示装置を通じて
利用者に正常チャージ通知を行い(ステップS10
7)、処理を終える。
【0026】このようにして金額情報がチャージされた
ICカード10のメモリ領域の状態を図4(a)に示
す。参照符号11はメモリ領域である。メモリ領域11
は、図示のように、単位金額毎に単位暗号化価値データ
が順次蓄積されるようになっている。
【0027】図3は、店舗に設置された価値情報読取装
置20の処理手順図である。電子支払は、この図3の手
順で行われる。
【0028】すなわち価値情報読取装置30のリーダラ
イタにICカード10が装着され、且つレジ等で金額情
報が入力されたことを確認すると(ステップS201:
Yes、S202:Yes)、価値情報読取装置30は、金額
判別部32でその金額情報が100円が1つと10円が
4つの組み合わせから成ることを判別する(ステップS
203)。そして、メモリ制御部33を通じて残高チェ
ック、つまり単位暗号化価値データによる支払が可能か
どうかをチェックする(ステップS204)。支払が可
能な場合は、該当種別および数の単位価値暗号データを
取得し、これらを復号化処理部34に送る(ステップS
205:Yes、S206)。本例では、1つの単位暗号
化価値データEks100[V]と4つの単位暗号価値
データEks10[V]をICカード10のメモリ領域
から取得する。
【0029】復号化処理部34は、鍵管理部31から1
00円の公開鍵Kp100と10円の公開鍵Kp10を
読み出し、これらを用いて各単位暗号化価値データEk
s100[V]、Eks10[V]から有効性データV
を復号する(ステップS207)。そして、正当性判定
部35で、復号結果である金銭情報の有効性を確認する
(ステップS208)。
【0030】有効性が確認された場合は、図示しない表
示装置を通じて利用者に支払完了を通知するとともに、
メモリ制御部33を通じて、読み込んだだけの単位暗号
価値データEks100[V]、Eks10[V]をI
Cカード10のメモリ領域11から削除する(ステップ
S208:Yes、S209)。このときのICカード1
0のメモリ領域の状態は図4(b)に示すようになる。
破線で示した部分が削除された単位暗号価値データであ
る。削除された部分は、新たな金額情報をチャージする
領域として使用可能となる。
【0031】なお、ステップS205において支払が不
能であった場合、あるいはステップS208で有効性が
認められなかった場合は、支払不能であった旨を利用者
に通知し、さらに、リーダライタを制御してICカード
10を排出させる(ステップS205:No、S208:
No、S210)。
【0032】このように、本実施形態の電子支払システ
ム1では、単位金額毎に異なる暗号鍵及び復号鍵の組を
定め、個々の単位金額の有効性を表す1ビット程度の有
効性データを対応する暗号鍵で暗号化して単位暗号価値
データを生成し、所要単位及び数の単位暗号価値データ
をICカード10に記録しておき、電子支払発生時に
は、このICカード10から該当単位及び数の単位暗号
価値データを読み取ってそれぞれ対応する復号鍵で有効
性データに復号し、該復号結果により金額情報としての
有効性が確認されたときに各単位暗号価値データをIC
カード10から削除するようにしたので、ICカード1
0自体には、鍵を保有させる必要がなくなり、取引の安
全性が十分に確保できるようになる。
【0033】また、単位暗号化価値データは、有効性を
表現する最低1ビットだけで良いので、ICカードのメ
モリ容量を増大させることもなく、チャージ可能な支払
単位金額の制約もない。これにより、従来の問題点が解
消される。
【0034】なお、本実施形態では、価値情報記録装置
20において、金額情報の入力を契機に単位金額を特定
し、特定した分の有効性データを暗号化して単位暗号価
値データVを生成する場合の例を示したが、支払目的に
応じた単位暗号価値データを予め生成しておき、任意の
種別及び数の単位暗号価値データを選択してICカード
10に記録するようにしても良い。
【0035】また、本実施形態では、電子価値情報とし
て金額情報を例に挙げて説明したが、回数券、チケッ
ト、印紙類のように、単位価値を特定できる用途全般に
対しても、本実施形態と同様に適用が可能である。
【0036】また、本実施形態では、可搬性記録媒体と
して書換可能なICカード10を用いたが、ハイブリッ
ドカード、光カード、半導体メモリカードその他のカー
ド状記録媒体を用いても良く、特に書換を要しない場合
には、磁気カードのように安価なカード状記録媒体であ
っても良い。
【0037】さらに、接触型カード媒体のほか、非接触
型カード媒体を用いて本発明を実施することが可能であ
る。但し、この場合は、価値情報記録装置20や価値情
報読取装置30側に非接触型カード媒体との間で情報の
授受を行うことができるリーダライタを設ける必要があ
る。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、価値情報のセキュリティ性を確保しつつ価値
情報を保有しておくための記憶領域を増大させず、保有
可能な価値情報の制限もなくなるという特有の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電子支払システムの機能構成
図。
【図2】本実施形態による金額チャージ処理の手順図。
【図3】本実施形態による支払時の処理手順図。
【図4】(a)は金額チャージを終えたときのメモリ領
域の状態、(b)は支払を終えたときのメモリ領域の状
態を示した説明図。
【符号の説明】
1 電子支払システム 10 ICカード 11 ICカードのメモリ領域 20 価値情報記録装置 21 鍵管理部 22 単位金額特定部 23 有効性データ生成部 24 暗号化処理部 25 データ記録部 30 価値情報読取装置 31 鍵管理部 32 金額判別部 33 メモリ制御部 34 復号化処理部 35 正当性判定部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支払対象となる電子価値情報の単位価値
    毎に異なる暗号鍵及び復号鍵の組を定め、個々の単位価
    値の有効性を表す有効性データを対応する暗号鍵で暗号
    化して単位暗号価値データを生成し、所要単位及び数の
    単位暗号価値データを可搬性記録媒体に記録しておく過
    程と、 支払時に前記可搬性記録媒体から該当単位及び数の単位
    暗号価値データを読み取ってそれぞれ対応する復号鍵で
    前記有効性データに復号し、該復号結果により電子価値
    情報の有効性が確認されたときに当該単位暗号価値デー
    タを前記可搬性記録媒体より削除する過程と、を含む電
    子支払方法。
  2. 【請求項2】 可搬性記録媒体と、この可搬性記録媒体
    への電子価値情報の記録を行う価値情報記録装置と、前
    記可搬性記録媒体に記録された電子価値情報の読み取り
    および削除を行う価値情報読取装置とを備え、前記価値
    情報記録装置と前記価値情報読取装置との間で、電子価
    値情報の単位価値毎に異なる暗号鍵と復号鍵の対が定め
    られたシステムであって、 前記価値情報記録装置は、個々の単位価値の有効性を表
    す有効性データを対応する暗号鍵で暗号化して単位暗号
    価値データを生成し、所要単位及び数の単位暗号価値デ
    ータを前記可搬性記録媒体に記録するように構成され、 前記価値情報読取装置は、電子支払発生時に、前記可搬
    性記録媒体から該当単位及び数の単位暗号価値データを
    読み取ってそれぞれ対応する復号鍵で前記有効性データ
    に復号し、該復号結果によって電子価値情報の有効性が
    確認されたときに当該単位暗号価値データを前記可搬性
    記録媒体より削除するように構成されていることを特徴
    とする電子支払システム。
  3. 【請求項3】 前記価値情報記録装置は、予め支払目的
    に応じた単位暗号価値データを生成しておき、任意の種
    別及び数の単位暗号価値データを前記可搬性記録媒体に
    記録するように構成されていることを特徴とする請求項
    2記載の電子支払システム。
  4. 【請求項4】 前記可搬性記録媒体が、書換可能な記録
    領域を有するカード状記録媒体であることを特徴とする
    請求項2または3記載の電子支払システム。
  5. 【請求項5】 電子価値情報の単位価値毎に異なる暗号
    鍵および復号鍵の組を定めるとともに前記暗号鍵を保有
    する鍵管理手段と、 記録対象となる単位価値の種別および数を特定する手段
    と、 特定した種別および数の単位価値の有効性を表す有効性
    データを対応する暗号鍵で暗号化して単位暗号価値デー
    タを生成する手段と、 この単位暗号価値データを可搬性記録媒体に記録する手
    段とを備え、 前記可搬性記録媒体に記録された単位暗号価値データを
    前記復号鍵でのみ復号できるようにした価値情報記録装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の価値情報記録装置によっ
    て前記単位暗号価値データが記録された可搬性記録媒体
    から該当単位及び数の単位暗号価値データを読み取る手
    段と、 読み取った単位暗号価値データを当該単位暗号価値デー
    タの暗号化に用いられた暗号鍵に対応する復号鍵で復号
    し、該復号結果によって電子価値情報の有効性を確認し
    たときに当該単位暗号価値データを前記可搬性記録媒体
    より削除する手段とを有する価値情報読取装置。
  7. 【請求項7】 電子価値情報の単位価値毎に異なる暗号
    鍵と復号鍵の組を定めるとともに、前記復号鍵を知得し
    た価値情報読取装置により読み取られる可搬性記録媒体
    を装着する手段を有するコンピュータ装置に下記の処理
    を実行させるためのプログラムコードが記録されたコン
    ピュータ読取可能な記録媒体。 (1)記録対象となる単位価値の種別および数を特定す
    る処理、(2)特定した種別および数の単位価値の有効
    性を表す有効性データを、対応する暗号鍵で暗号化して
    単位暗号価値データを生成する処理、(3)前記生成さ
    れた単位暗号価値データを前記可搬性記録媒体へ記録す
    る処理。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の価値情報記録装置によっ
    て前記単位暗号価値データが記録された可搬性記録媒体
    を装着する手段を有するコンピュータ装置に下記の処理
    を実行させるためのプログラムコードが記録されたコン
    ピュータ読取可能な記録媒体。 (1)前記可搬性記録媒体から該当単位及び数の単位暗
    号価値データを読み取る処理、(2)読み取った単位暗
    号価値データを当該単位暗号価値データの暗号化に用い
    られた暗号鍵に対応する復号鍵で復号する処理、(3)
    該復号結果によって電子価値情報の有効性を確認したと
    きに当該単位暗号価値データを前記可搬性記録媒体より
    削除する処理。
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