JP2000058294A - プラズマ処理装置 - Google Patents
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Abstract
ともに、シャワープレート間でのプラズマ放電を防止し
得るプラズマ処理装置を提供する。 【解決手段】 チャンバー2に設けられたガス導入ポー
ト20とチャンバー2内部のプラズマ発生空間6との間
に、反応ガスをプラズマ発生空間6に拡散させるための
多数の孔を有する2段のシャワープレート17、18が
設けられている。上流側の1段目シャワープレート17
は、下流側の2段目シャワープレート18との間の空間
23に反応ガスを均一に拡散させる機能を果たし、2段
目シャワープレート18はプラズマ発生空間6に対して
反応ガスを均一に拡散させる機能を果たしている。
Description
基板等の製造プロセスに用いるCVD装置、エッチング
装置等のプラズマ処理装置に関し、特に、マイクロ波プ
ラズマ励起方式に好適なプラズマ処理装置に関するもの
である。
るCVD装置においては、基板の大型化、処理の高速化
等の要求に応えるため、大口径で均一かつ高密度のプラ
ズマが得られるラジアルラインスロットアンテナを備え
たマイクロ波プラズマCVD装置が提案されている。ラ
ジアルラインスロットアンテナ(Radial Line Slot Ant
enna)とは、円板状の導体表面にマイクロ波放射用の多
数のスロットが同心円状または渦巻状に形成されたもの
であり、裏面側から給電されたマイクロ波をスロット形
成面から放射するものである。
ては、チャンバー内に成膜に必要な反応ガスが導入され
る一方、マイクロ波が放射されてプラズマが発生し、プ
ラズマ中で反応ガスの解離により生じたラジカルが基板
表面で化学反応を起こすことによって膜が形成される。
通常、チャンバー内下部に設けられたサセプタ上に被処
理基板が支持され、基板の上方の空間がプラズマ発生空
間となる。また、このプラズマ発生空間に反応ガスを供
給すべくチャンバー上部の1箇所または数箇所から反応
ガスが供給される。
箇所から反応ガスを供給する場合、プラズマ発生空間全
体にわたって反応ガスが均一に拡散するようにガスの供
給を行うのは極めて難しい。特に、被処理基板の大型化
に伴ってチャンバーが大型化すると尚更である。したが
って、反応ガスをチャンバーの周辺部からいくら均一に
供給したところで、チャンバーの周辺部と中心部とでは
ガスの不均一が生じ、ガス(圧力)の不均一が生じると
プラズマ放電も不安定になってしまう。その結果、被処
理基板上の膜厚の面内バラツキが大きくなる等の問題が
生じていた。
た板体、いわゆるシャワープレートをチャンバー上部の
反応ガス導入口の下方に設置し、シャワープレートの多
数の孔からガスを分散させて供給する構造を持つ装置が
提案された。上記マイクロ波プラズマCVD装置の場
合、チャンバー内のプラズマ発生空間に対して反応ガス
を供給しつつマイクロ波を供給する必要があるため、チ
ャンバー下部側のサセプタで被処理基板を支持する一
方、チャンバー上部側のシャワープレートからガスを供
給するとともに、シャワープレートのさらに上方に設置
したラジアルラインスロットアンテナからシャワープレ
ートを通してマイクロ波を供給する構成が一般的であ
る。
起に高周波を用いた場合にはチャンバーとシャワープレ
ートとの間隔が広くても問題ないが、プラズマ励起にマ
イクロ波を用いる上記装置の場合、マイクロ波のパワー
が高周波に比べて大きいことから、チャンバーとシャワ
ープレートとの間隔、つまりシャワープレートで区画さ
れた空間がある程度広いと、この空間にガスが存在する
状態で大電力のマイクロ波が透過するため、本来プラズ
マが発生してはならないこの微小な空間でプラズマ放電
が発生する恐れがある。その結果、この空間内で成膜反
応が起こる等の不具合が生じることになる。
ンバーとシャワープレートの間隔を狭めると、この空間
内でのガスの圧力差が大きくなるため、シャワープレー
トの多数の孔からガスが噴出する際にガスがチャンバー
内に均一に供給されない。そこで、プラズマ放電を抑え
つつ上記空間内の圧力差を小さくするためには、放電開
始電圧とガス圧力との関係から、空間内の圧力をある所
定の値よりも大きくすればよい。そのためには、ガス噴
出孔の径を小さくするか、もしくはガス噴出孔の数を少
なくすればよい。ところが、孔径を小さくするのはシャ
ワープレートの加工上0.5mm程度が限界であり、ま
た、孔数を少なくするとガスを均一に噴出させるという
シャワープレート本来の機能が損なわれる。したがっ
て、実際のところ、チャンバーとシャワープレート間の
空間内圧力を大きくすることによりこの空間でのプラズ
マ放電を防止するのは困難であった。
トを設置したプラズマCVD装置において、チャンバー
内のプラズマ発生空間に反応ガスを均一に供給すること
と、チャンバーとシャワープレート間の空間内でのプラ
ズマ放電を防止することの双方を両立させるのは難しい
という問題があった。以上、プラズマCVD装置の場合
を例に挙げて説明したが、マイクロ波プラズマエッチン
グ装置等、他のプラズマ処理装置でも同様の問題を抱え
ていた。
されたものであって、チャンバー内に反応ガスを均一に
供給するとともに、チャンバーとシャワープレート間で
のプラズマ放電を防止し、被処理基板の大口径化、処理
の高速化に好適なプラズマ処理装置を提供することを目
的とする。
めに、本発明のプラズマ処理装置は、チャンバーに設け
られた反応ガス導入口と前記チャンバー内部のプラズマ
発生空間との間に、反応ガスを前記プラズマ発生空間に
拡散させるための多数の孔を有する少なくとも2段のシ
ャワープレートが設けられたことを特徴とするものであ
る。従来一般の反応ガス供給機構においては、ガスをチ
ャンバー内に拡散させるシャワープレートを1段のみ設
けることが常識であったのに対して、本発明のプラズマ
処理装置では少なくとも2段以上のシャワープレートを
設ける構成とした。
で反応ガスを一気に拡散させようとしなくても、反応ガ
スの流れに沿って上流段側のシャワープレートから下流
段側のシャワープレートに向けて1段ずつ順次拡散させ
ていけばよい。すなわち、前記シャワープレートのう
ち、最下流段のシャワープレートより上流側の上流段の
シャワープレートは、反応ガスを上流段のシャワープレ
ートより下流側の次段のシャワープレートとの間の空間
に順次均一に拡散させていく多数の孔を有し、最下流段
のシャワープレートは反応ガスを前記プラズマ発生空間
にほぼ均一に拡散させる多数の孔を有する構成とすれば
よい。したがって、本発明によれば、チャンバーのプラ
ズマ発生空間に対しては充分に均一な反応ガスを供給す
ることが可能となる。
を用いたプラズマ処理装置に適用可能なことは勿論であ
るが、プラズマ励起手段としてマイクロ波を用い、従来
技術の項で述べたラジアルラインスロットアンテナ等の
マイクロ波放射用アンテナを具備したプラズマ処理装置
に適用するのにより好適なものである。上述したよう
に、プラズマ励起手段にマイクロ波を用いた場合、マイ
クロ波自体が大電力であるために、チャンバーとシャワ
ープレート間の空間でプラズマ放電が発生しやすい。そ
こで、チャンバーとシャワープレート間の間隔を狭める
必要があるが、従来の1段のみのシャワープレートでは
ガス拡散に対する充分な均一性が得られないために上記
間隔を狭めることができなかった。ところが、本発明で
は複数段のシャワープレートを経て最終的に充分なガス
拡散の均一性を得る構成とした結果、1段毎のシャワー
プレートではそれ程高い均一性を必要としなくなった。
したがって、チャンバーとシャワープレート間の間隔、
もしくはシャワープレートとシャワープレートとの間の
間隔を狭めることが可能となり、これら空間内でのプラ
ズマ放電を防止することができる。
ートを設置する場合に、全く同一のシャワープレートを
使用してもよいが、反応ガスを噴出する孔の配置が異な
るシャワープレートを組み合わせて使用すると、本発明
の効果がより顕著になる。上述したように、最下流段の
シャワープレートではプラズマ発生空間に対して反応ガ
スを均一に拡散させる必要があるが、それより上流側の
上流段のシャワープレートでは、次段のシャワープレー
トとの間の空間にできるだけ均一に拡散させる必要があ
る。
してはチャンバーの周辺部から反応ガスが供給される構
成が一般的であることを考慮すると、仮に上流段側のシ
ャワープレートの周辺部に孔が多く設けられていたとし
たら、反応ガスは、チャンバーとシャワープレートとの
間の空間、もしくはシャワープレートとシャワープレー
トとの間の空間に充分に拡散する前に、シャワープレー
ト周辺部の孔を抜けて下流側に次々と流れていってしま
い、充分なガス拡散は困難となる。したがって、上流段
のシャワープレートでは、ガス噴出孔をシャワープレー
ト面内の周辺部よりも中央部に多く分布しておけば、反
応ガスを上記空間内で充分に拡散させることができる。
で充分に拡散させるためには、上流段のシャワープレー
トの孔が下流側の次段のシャワープレートの孔よりも少
なく分布して設けることが望ましい。
明の第1の実施の形態を図1ないし図4を参照して説明
する。図1は本実施の形態のプラズマCVD装置1(プ
ラズマ処理装置)の全体構成を示す図である。このプラ
ズマCVD装置1は、マイクロ波を放射するラジアルラ
インスロットアンテナを備えたマイクロ波プラズマ励起
方式の装置である。
ラジアルラインスロットアンテナ3が設置されており、
これと対向するようにチャンバー2の下部には被処理基
板4を支持するためのサセプタ5が設置されている。し
たがって、被処理基板4の上方がプラズマ発生空間6と
なり、ラジアルラインスロットアンテナ3からこの空間
6に向けてマイクロ波が放射されるようになっている。
ラジアルラインスロットアンテナ3は、導体7の表面に
マイクロ波の遅波材となる誘電体8を介して多数のスロ
ット穴を有するスロット板9が設けられたものであり、
マイクロ波生成システム10で生成された2.45GH
zのマイクロ波が導波管11、同軸導波管変換器12を
経て導体7の裏面側から給電される構成となっている。
また、ラジアルラインスロットアンテナ3の導体7に
は、マイクロ波給電による加熱を防止するための冷却水
を流す冷却管(図示略)が挿通されている。
ット穴13の配置は図2に示す通りであり、一対のスロ
ット穴13が同心円状に多数配置されており、マイクロ
波はこれらスロット穴13から空間に放射される。な
お、図2中の符号14はネジ孔である。
トアンテナ3の表面には第1の誘電体15、第2の誘電
体16が順次固定され、第2の誘電体16の表面には1
段目シャワープレート17、2段目シャワープレート1
8が順次固定されている。本実施の形態では、反応ガス
を噴出する孔の配置が異なる2つのシャワープレートを
組み合わせて使用している。図3および図4に示すよう
に、各シャワープレート17、18は多数の微小な孔1
9がプレート全面にわたって格子状に等間隔に配置され
たものであるが、1段目シャワープレート17よりも2
段目シャワープレート18の方が孔19の間隔が狭く、
すなわち、孔19が密に形成されている。なお、第1の
誘電体15および第2の誘電体16はマイクロ波を透過
する性質を有し、誘電率および誘電損失が小さく、かつ
強度が高い材料を用いる。
ート17、18の側方にはガス導入ポート20(反応ガ
ス導入口)が設けられており、反応ガス供給源(図示
略)から供給されるガスが配管21を通してガス拡散板
22に到達し、ガス拡散板22から第2の誘電体16と
1段目シャワープレート17との間の空間23(以下、
説明の都合上、これを第1の空間という)に供給される
構成となっている。詳細には、ガス拡散板22は環状の
板体からなり、円周方向に沿って溝が設けられ、ガス拡
散板22に到達したガスはこの溝内に拡散する。そし
て、ガス拡散板22の溝22aから1段目シャワープレ
ート17に向けて周方向に間隔をおいた複数箇所にガス
通路27が設けられるとともに、1段目シャワープレー
ト17の縁部にはこれらガス通路27の各々に連通して
径方向に延びる溝17aが設けられている。つまり、反
応ガスは、ガス導入ポート20、ガス拡散板22の溝2
2a、ガス通路27、1段目シャワープレート17の溝
17aという経路を経て第1の空間23内に供給される
ため、反応ガスが装置に入る時点では1箇所のガス導入
ポート20から導入されるが、第1の空間23に入る時
点では1段目シャワープレート17の周方向の複数箇所
から導入されるようになっている。このように、ガス拡
散板22とは、配管21からガス導入ポート20の一部
に導入された反応ガスをチャンバー2の周方向に拡散さ
せる機能を有するものである。さらに、反応ガスは、1
段目シャワープレート17を通過して1段目シャワープ
レート17と2段目シャワープレート18との間の空間
24(以下説明の都合上、これを第2の空間という)に
供給された後、2段目シャワープレート18を通過して
チャンバー2内のプラズマ発生空間6に供給される。
られ、排気口25に接続された真空ポンプ等の真空排気
源(図示略)によりチャンバー2内が減圧されるように
なっている。また、チャンバー2の側方には、チャンバ
ー2内を大気に開放することなく被処理基板4の搬出入
を行うためのロードロック室26が設けられている。
は、ガス導入ポート20、ガス拡散板22、1段目シャ
ワープレート17、2段目シャワープレート18という
経路を経て成膜に必要な反応ガス、例えばSiH4、P
H3等のガスがチャンバー2内に供給される。そして、
ラジアルラインスロットアンテナ3から放射された2.
45GHzのマイクロ波によりプラズマ発生空間6にお
いてプラズマが発生し、反応ガスが解離して生じたラジ
カルが基板表面で化学反応を起こすことによってSi膜
等の所望の膜が形成される。
いては、2段のシャワープレート17、18を備え、し
かも上流側の1段目シャワープレート17の孔19の数
が2段目シャワープレート18の孔19の数よりも少な
いため、第1の空間23では反応ガスの圧力が高まり、
まず第1の空間23内で反応ガスが充分に拡散する。そ
の後、反応ガスが1段目シャワープレート17の孔19
を通過して第2の空間24に到達すると、反応ガスは第
2の空間24内でさらに拡散した後、プラズマ発生空間
6に噴出する。
D装置1によれば、1段のみのシャワープレートを備え
た従来の装置に比べて、チャンバー2のプラズマ発生空
間6に対して反応ガスの拡散の均一性を大きく向上する
ことが可能となる。また一般に、プラズマ励起手段にマ
イクロ波を用いた場合、マイクロ波自体のパワーが大き
いためにシャワープレート間の空間でプラズマ放電が発
生しやすい。ところが、本実施の形態の場合、2段のシ
ャワープレート17、18を用いて充分なガス拡散の均
一性を得るようにした結果、1段毎のシャワープレート
ではそれ程高い均一性を必要としなくなり、シャワープ
レート17、18間の間隔を狭めることができ、第1、
第2の空間23、24内でのプラズマ放電を防止するこ
とができる。すなわち、チャンバー2内のプラズマ発生
空間6へのガス拡散の均一性向上と、シャワープレート
17、18間の空間内でのプラズマ放電防止の双方を両
立させることができる。
の実施の形態を図5および図6を参照して説明する。本
実施の形態も第1の実施の形態と同様、2段のシャワー
プレートを備えたマイクロ波プラズマCVD装置の例で
あり、本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点はシ
ャワープレートの反応ガス噴出孔の配置のみである。し
たがって、プラズマCVD装置の全体構成についての説
明は省略し、図5および図6を用いてシャワープレート
の構成のみについて説明する。
構成は、図5に示すように、1段目シャワープレート3
0は、孔32の密度が周辺部で疎、中心部に向かって密
になるように配置されている。図6に示すように、2段
目シャワープレート31は、第1の実施の形態と同様、
プレート全面にわたって孔32が等間隔に配置されてい
る。
ス拡散板22を介してチャンバー2の周辺部から反応ガ
スが供給されるため、1段目シャワープレート30が仮
に本実施の形態とは逆に周辺部に孔32が多く設けられ
ていたとしたら、反応ガスは第1の空間23内で充分拡
散する前に、1段目シャワープレート30の周辺部の孔
32を抜けて第2の空間24に流れていく。すると、最
終的に充分均一に拡散されないまま、反応ガスが2段目
シャワープレート31からプラズマ発生空間6に不均一
に供給されてしまう。しかしながら、本実施の形態の場
合、1段目シャワープレート30の孔32がシャワープ
レート面内の周辺部よりも中央部に多く、反応ガスの圧
力が周辺部で高く中央部で低くなるため、第1の空間2
3内での反応ガスの横方向の流れが大きくなり、第1の
実施の形態に比べてガスをより均一に拡散させることが
できる。
の効果を検証する実験を行ったので、その結果について
以下に述べる。本実験では、2段のシャワープレート1
7、18を備えたプラズマCVD装置(実施例1、図7
参照)、図7に示す2段のシャワープレート17、18
のうち、1段目シャワープレート17のみを備えたプラ
ズマCVD装置(従来例1)、チャンバー2周辺部から
ガスを供給するガス拡散板22を備えたプラズマCVD
装置(従来例2、図8参照)、チャンバー2内の1箇所
(図9における左端のガス導入ポート20)からガスを
供給するプラズマCVD装置(従来例3、図9参照)を
それぞれ用いて同一条件でa−Si(アモルファスシリ
コン)膜の成膜を行い、基板上のa−Si膜の膜厚分布
を測定した。
ート51、52は、第1の実施の形態で述べた(図3お
よび図4参照)ように、1段目シャワープレート51
(図3の1段目シャワープレート17に相当)、2段目
シャワープレート52(図4の2段目シャワープレート
18に相当)ともに孔19の密度が面内で均一であり、
かつ、1段目シャワープレート51よりも2段目シャワ
ープレート52の方が孔19が密なものであり、1段目
シャワープレート51が孔径0.5mm、孔間隔20m
m、2段目シャワープレート52が孔径0.5mm、孔
間隔10mmのものである。成膜条件は、反応ガス流量
をSiH4:50sccm、Ar:800sccm、H2:150
sccmとし、チャンバー内圧力を700mTorrとした。
を示す図であって、横軸が基板上の膜厚測定位置(m
m)、縦軸が膜厚(nm)である。図10から明らかな
ように、チャンバー内の1箇所からガスを供給する従来
例3では、膜厚分布がガス供給側に近い方で約800n
m、遠い側で約100nmと約700nmの極めて大き
なばらつきが見られた。また、ガス拡散板を備えた従来
例2では、膜厚が330ないし600nm程度の範囲で
ばらつき、1段のみのシャワープレートを備えた従来例
1でも、膜厚が380ないし550nm程度の範囲でば
らついた。これに対して、2段のシャワープレートを備
えた実施例1の装置では420ないし440nmという
ように、上記従来例1ないし3と比較して膜厚のばらつ
きを極めて小さく抑えることができた。
を備えた本発明に係るプラズマCVD装置において、各
シャワープレートの孔の配置によって膜厚ばらつきの程
度がどの程度変化するかを調査した。図7に示す2段の
シャワープレート51、52のうち、第1の実施の形態
で述べた(図3および図4参照)ように、1段目シャワ
ープレート51(図3の1段目シャワープレート17に
相当)、2段目シャワープレート52(図4の2段目シ
ャワープレート18に相当)ともに孔の密度が面内で均
一であり、かつ、1段目シャワープレート51よりも2
段目シャワープレート52の方が孔が密なものであり、
1段目シャワープレート51が孔径0.5mm、孔間隔
20mm、2段目シャワープレート52が孔径0.5m
m、孔間隔10mm、のものを実施例1の装置(実験1
の実施例1の装置と同一)とした。
(図5および図6参照)ように、1段目シャワープレー
ト51(図5の1段目シャワープレート30に相当)は
周辺部の孔の密度が疎で中央部に向かって密となり、2
段目シャワープレート52(図6の2段目シャワープレ
ート31に相当)は孔の密度が面内で均一であり、1段
目シャワープレート51が孔径0.5mm、2段目シャ
ワープレート52が孔径0.5mm、孔間隔10mm、
のものを実施例2の装置とした。
の成膜を行い、基板上のa−Si膜の膜厚分布を測定し
た。なお、成膜条件は実験1と全く同一であり、反応ガ
ス流量をSiH4:50sccm、Ar:800sccm、H2:
150sccmとし、チャンバー内圧力を700mTorrとし
た。
を示す図であって、横軸が基板上の膜厚測定位置(m
m)、縦軸が膜厚(nm)である。図11から明らかな
ように、ともに孔間隔が等間隔である2段のシャワープ
レートを備えた実施例1の装置では、膜厚分布が417
ないし440nm程度と若干ばらついたのに対し、周辺
部から中央部に向かって孔が密となる1段目シャワープ
レートを備えた実施例2の装置では、膜厚分布が417
ないし424nm程度というように、実施例1と比べて
膜厚のばらつきをより小さく抑えることができた。この
理由は、実施例2の1段目シャワープレートの孔が周辺
部から中央部に向かって疎から密となっているために、
上記実施の形態で述べた第1の空間における反応ガスの
横方向の流れが大きくなり、実施例1の装置に比べてガ
スがより均一に拡散されたからと推察できる。
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば上記実施の形態では2段のシャワープレートを設け
た例を挙げて説明したが、3段以上のシャワープレート
を設けてもよいことは勿論である。また、シャワープレ
ートのガス噴出孔の径、数、間隔、配置等に関しては上
記実施の形態に限らず適宜設計変更することができる。
上述したように、本発明の構成はマイクロ波プラズマ処
理装置に好適であるが、その他、高周波プラズマ励起方
式のCVD装置、エッチング装置等の各種プラズマ処理
装置に適用することが可能である。
プラズマ処理装置によれば、従来の装置に比べてチャン
バーのプラズマ発生空間に対して反応ガスの拡散の均一
性を大きく向上することができるため、被処理基板の面
内均一性の高い処理が可能となる。また、プラズマ励起
手段にマイクロ波を用いた場合でも、シャワープレート
間でのプラズマ放電を防止することができる。すなわ
ち、チャンバー内のプラズマ発生空間へのガス拡散の均
一性向上と、シャワープレート間の空間内でのプラズマ
放電防止の双方を両立させることができるため、マイク
ロ波プラズマ励起方式の処理装置に好適なものとなり、
ひいては被処理基板の大口径化、処理の高速化に適した
装置を提供することができる。
VD装置を示す断面図である。
ロットアンテナを示す平面図である。
レートを示す平面図である。
ある。
VD装置の1段目シャワープレートを示す平面図であ
る。
ある。
用いた装置であり、実施例1の装置の要部を示す断面図
である。
る。
る。
−Si膜の膜厚分布の測定結果を示す図である。
−Si膜の膜厚分布の測定結果を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 チャンバーに設けられた反応ガス導入口
と前記チャンバー内部のプラズマ発生空間との間に、反
応ガスを前記プラズマ発生空間に拡散させるための多数
の孔を有する少なくとも2段のシャワープレートが設け
られたことを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項2】 前記シャワープレートのうち、最下流段
のシャワープレートは反応ガスを前記プラズマ発生空間
にほぼ均一に拡散させる多数の孔を有し、該最下流段の
シャワープレートより上流側の上流段のシャワープレー
トは、反応ガスを該上流段のシャワープレートより下流
側の次段のシャワープレートとの間の空間に順次均一に
拡散させていく多数の孔を有することを特徴とする請求
項1記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項3】 前記上流段のシャワープレートの多数の
孔が、該シャワープレート面内の周辺部よりも中央部に
多く分布して設けられたことを特徴とする請求項2記載
のプラズマ処理装置。 - 【請求項4】 前記上流段のシャワープレートの孔が、
前記下流側の次段のシャワープレートの孔よりも少なく
分布して設けられたことを特徴とする請求項2記載のプ
ラズマ処理装置。 - 【請求項5】 前記シャワープレートを透過して前記プ
ラズマ発生空間に供給されるマイクロ波を放射するアン
テナを具備したことを特徴とする請求項1記載のプラズ
マ処理装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10225048A JP2000058294A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | プラズマ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10225048A JP2000058294A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | プラズマ処理装置 |
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JP2000058294A true JP2000058294A (ja) | 2000-02-25 |
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Family Applications (1)
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