JP2000056487A - 電子写真用感光体及びその製造方法 - Google Patents
電子写真用感光体及びその製造方法Info
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- JP2000056487A JP2000056487A JP10222860A JP22286098A JP2000056487A JP 2000056487 A JP2000056487 A JP 2000056487A JP 10222860 A JP10222860 A JP 10222860A JP 22286098 A JP22286098 A JP 22286098A JP 2000056487 A JP2000056487 A JP 2000056487A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 有機材料による感光層を浸漬塗布により塗布
し、感光体を作製する場合、感光体の端部に塗布される
感光層を剥離する手間を低減し、また塗布液の量を低減
する。 【解決手段】 導電性の基体11表面に感光層15を構
成する電荷発生層12、電荷輸送層13を浸漬塗布法に
より塗布する時に、非画像部領域に対応する端部領域h
については、画像形成部分の感光層15の膜厚よりも薄
く形成する。これにより、端部領域hの感光層の膜の剥
離が容易になり、また塗布液の量を低減することが可能
となる。
し、感光体を作製する場合、感光体の端部に塗布される
感光層を剥離する手間を低減し、また塗布液の量を低減
する。 【解決手段】 導電性の基体11表面に感光層15を構
成する電荷発生層12、電荷輸送層13を浸漬塗布法に
より塗布する時に、非画像部領域に対応する端部領域h
については、画像形成部分の感光層15の膜厚よりも薄
く形成する。これにより、端部領域hの感光層の膜の剥
離が容易になり、また塗布液の量を低減することが可能
となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式を採用
してなる画像形成装置において、画像形成にかかる像担
持体である電子写真用感光体、及びその製造方法に関
し、より詳細には電子写真用感光体の感光層を浸漬塗布
方法を用いて塗布してなる電子写用感光体、及びその製
造方法に関する。
してなる画像形成装置において、画像形成にかかる像担
持体である電子写真用感光体、及びその製造方法に関
し、より詳細には電子写真用感光体の感光層を浸漬塗布
方法を用いて塗布してなる電子写用感光体、及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法を採用して目的の可視画像を
再現するための画像形成装置は、可視画像を形成するた
めの像担持体として、光に感応する感光層を有した電子
写真用感光体が用いられている。このような感光体は、
まず均一に帯電され、その帯電表面を画像により露光を
行うことで、画像に応じた静電潜像を形成している。こ
の静電潜像を可視画像とするために、例えば着色材料で
あるトナーを付着させ現像し、該現像後のトナー画像を
シート等の用紙上に転写し、目的の可視画像を再現し、
出力するようにしいてる。
再現するための画像形成装置は、可視画像を形成するた
めの像担持体として、光に感応する感光層を有した電子
写真用感光体が用いられている。このような感光体は、
まず均一に帯電され、その帯電表面を画像により露光を
行うことで、画像に応じた静電潜像を形成している。こ
の静電潜像を可視画像とするために、例えば着色材料で
あるトナーを付着させ現像し、該現像後のトナー画像を
シート等の用紙上に転写し、目的の可視画像を再現し、
出力するようにしいてる。
【0003】現在実用化されている上述した電子写真用
の感光体は、無機系材料を用いたものと有機系を用いた
ものに大別できる。
の感光体は、無機系材料を用いたものと有機系を用いた
ものに大別できる。
【0004】これらの感光体は、多くの長所を有すると
同時に欠点も有している。例えば無機系のセレン系、及
びcds系を用いた感光体は、耐久性、保存安定性に問
題があり、また毒性を有するため簡単に廃棄することが
できず回収しなければならないという制約がある。
同時に欠点も有している。例えば無機系のセレン系、及
びcds系を用いた感光体は、耐久性、保存安定性に問
題があり、また毒性を有するため簡単に廃棄することが
できず回収しなければならないという制約がある。
【0005】またZnO樹脂分散系感光体は低感度及び
耐久性の無さから現在では、ほとんど使用されていな
い。a−Si感光体は高感度、かつ高耐久性に優れた長
所は、持っているものの、その製造プロセスの複雑さに
起因する高製造コスト及び製膜時の欠陥に起因する画像
欠陥の問題を残している。
耐久性の無さから現在では、ほとんど使用されていな
い。a−Si感光体は高感度、かつ高耐久性に優れた長
所は、持っているものの、その製造プロセスの複雑さに
起因する高製造コスト及び製膜時の欠陥に起因する画像
欠陥の問題を残している。
【0006】一方有機系の感光体は、有機材料が多種存
在し、合成により多様のアレンジも可能なため、それら
を適宜選択することにより、保存安定性、毒性等の問題
を回避することができようになった。また低コストで製
造することが可能となる。これらの利点から、各社精力
的に検討がなされ、種々の多種多様な増感方法等が提案
され、実用化されている。
在し、合成により多様のアレンジも可能なため、それら
を適宜選択することにより、保存安定性、毒性等の問題
を回避することができようになった。また低コストで製
造することが可能となる。これらの利点から、各社精力
的に検討がなされ、種々の多種多様な増感方法等が提案
され、実用化されている。
【0007】中でも画像に応じた光を照射(露光)した
時、電荷担体を発生する物質(以下「電荷発生物質」と
記す。)を含む層(以下「電荷発生層」と記す。)と電
荷発生層で発生した電荷担体を受け入れ、それを輸送す
る物質(以下「電荷輸送物質」と記す。)を主体とする
層(以下「電荷輸送層」と記す。)とからなる積層型
で、それぞれの機能を分離した感光体(以下「積層型電
子写真用感光体」と記す。)が優れた増感性を示すこと
から、現在実用化されている有機系感光体の大部分を占
めるようになってきた。
時、電荷担体を発生する物質(以下「電荷発生物質」と
記す。)を含む層(以下「電荷発生層」と記す。)と電
荷発生層で発生した電荷担体を受け入れ、それを輸送す
る物質(以下「電荷輸送物質」と記す。)を主体とする
層(以下「電荷輸送層」と記す。)とからなる積層型
で、それぞれの機能を分離した感光体(以下「積層型電
子写真用感光体」と記す。)が優れた増感性を示すこと
から、現在実用化されている有機系感光体の大部分を占
めるようになってきた。
【0008】また近年の耐久性の向上から今後の感光体
の主流として期待されている。上記有機系材料を用いた
電子写真用の感光体の製造方法としては、感光体物質を
含有する塗布液に導電性の基体を浸漬し、次いで該基体
を塗布液から所定の速度で引き上げ、基体表面に所定の
膜厚の感光層を形成する浸漬塗布方法がよく知られてい
る。しかも、塗布装置自体も非常に簡単で、生産性に優
れていることから、有機系感光体の製造方法の主流にな
っている。
の主流として期待されている。上記有機系材料を用いた
電子写真用の感光体の製造方法としては、感光体物質を
含有する塗布液に導電性の基体を浸漬し、次いで該基体
を塗布液から所定の速度で引き上げ、基体表面に所定の
膜厚の感光層を形成する浸漬塗布方法がよく知られてい
る。しかも、塗布装置自体も非常に簡単で、生産性に優
れていることから、有機系感光体の製造方法の主流にな
っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】有機系感光体の高感度
化、高耐刷性化が精力的に検討され、新規材料の開発に
より高感度、高耐刷が可能となってきた。しかし、これ
らを達成するためには有機材料が特殊で高価なものにな
り感光体のコストアップにつながるという問題がある。
化、高耐刷性化が精力的に検討され、新規材料の開発に
より高感度、高耐刷が可能となってきた。しかし、これ
らを達成するためには有機材料が特殊で高価なものにな
り感光体のコストアップにつながるという問題がある。
【0010】そこで、特開平5−19500号公報に
は、スライドホッパー型塗布装置に関してコストダウン
を目的とする内容が提案されている。しかし、この公報
で提案されている装置においては、塗布時に基板間に設
けられたスペーサーにも感光層が塗布されるためコスト
ダウンの効果が不十分である。
は、スライドホッパー型塗布装置に関してコストダウン
を目的とする内容が提案されている。しかし、この公報
で提案されている装置においては、塗布時に基板間に設
けられたスペーサーにも感光層が塗布されるためコスト
ダウンの効果が不十分である。
【0011】また感光体の長期使用による膜減りを考慮
して、感光体を構成する感光層の膜厚を従来よりも厚く
することが考えられる。しかし、感光体を画像形成装置
等の画像形成プロセス部に搭載するためには、駆動用の
フランジや接地等を良好に行うために、感光層塗布後に
端部領域(非画像部)の感光層を剥離しなくてはならな
い。そのため、その剥離作業が面倒になる。
して、感光体を構成する感光層の膜厚を従来よりも厚く
することが考えられる。しかし、感光体を画像形成装置
等の画像形成プロセス部に搭載するためには、駆動用の
フランジや接地等を良好に行うために、感光層塗布後に
端部領域(非画像部)の感光層を剥離しなくてはならな
い。そのため、その剥離作業が面倒になる。
【0012】この様な耐刷性を考慮した感光体の場合、
従来と比較し端部領域の感光層を剥離する時間が長くな
り生産性に大きな問題がある。また、剥離を行う製造時
間を含めたトータルの感光体のコストが高くなることに
もなる。
従来と比較し端部領域の感光層を剥離する時間が長くな
り生産性に大きな問題がある。また、剥離を行う製造時
間を含めたトータルの感光体のコストが高くなることに
もなる。
【0013】本発明は、浸漬塗布方法を適用する感光体
のコストダウンと生産性の向上を図り低コストの電子写
真用の感光体を提供すると共に、その製造方法を提供す
ることにある。
のコストダウンと生産性の向上を図り低コストの電子写
真用の感光体を提供すると共に、その製造方法を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための本発明の電子写真用感光体は、請求項1記載のも
によれば、感光層を浸漬塗布法により導電性の基体表面
に塗布して作製される電子写真用感光体において、画像
形成領域に対応する上記感光層の塗膜の厚さより、非画
像部に対応する上記基体の一端部領域に感光層を薄く塗
布形成したことを特徴とする。
ための本発明の電子写真用感光体は、請求項1記載のも
によれば、感光層を浸漬塗布法により導電性の基体表面
に塗布して作製される電子写真用感光体において、画像
形成領域に対応する上記感光層の塗膜の厚さより、非画
像部に対応する上記基体の一端部領域に感光層を薄く塗
布形成したことを特徴とする。
【0015】このように、導電性基体の非画像部に対応
する一端部領域に塗布される感光層が、画像形成領域の
感光層の塗膜厚さより薄く塗膜されているため、その端
部領域の感光層の除去、つまり剥離が簡単になり、その
時間も軽減される。また、感光層を塗膜するための塗布
液の量が少なくてすむため、浸漬塗布法を用いても感光
体のコストをさらに低減することが可能となる。
する一端部領域に塗布される感光層が、画像形成領域の
感光層の塗膜厚さより薄く塗膜されているため、その端
部領域の感光層の除去、つまり剥離が簡単になり、その
時間も軽減される。また、感光層を塗膜するための塗布
液の量が少なくてすむため、浸漬塗布法を用いても感光
体のコストをさらに低減することが可能となる。
【0016】そこで、上述した構成を特徴とする電子写
真用感光体において、請求項2記載のものによれば、上
記感光層は、電荷発生層及び電荷輸送層からなり、少な
くとも基体表面に塗布する最下層となる電荷発生層を、
基体の一端部領域に未塗布状態とする、あるいは薄く塗
布形成する。例えば、図2(c)に示すように導電性基
体(11)の表面に電荷発生層(12)を塗布形成する
場合、一端部領域(h)については、塗布膜を形成せ
ず、上部の電荷輸送層(13)を塗布形成することで、
電荷発生層の塗布液の量が少なくてすみ、感光体のコス
ト低減を可能にできる。また、図2(b)に示すように
電荷発生層(12)の塗膜を形成する場合、端部領域
(h)を薄く、さらに上部の電荷輸送層(13)におい
ても、端部領域(h)を薄く塗布形成するようにすれ
ば、さらにコスト低減が可能となり、また端部領域
(h)については感光層(15)全体が薄く形成されて
いるため、その剥離が簡単になり、コスト低減に貢献で
きる。この場合、図2(e)に示すように、下層の電荷
発生層(12)のみを端部領域(h)において薄く形成
しても、同様に電荷発生層の塗布液の量を低減できる。
真用感光体において、請求項2記載のものによれば、上
記感光層は、電荷発生層及び電荷輸送層からなり、少な
くとも基体表面に塗布する最下層となる電荷発生層を、
基体の一端部領域に未塗布状態とする、あるいは薄く塗
布形成する。例えば、図2(c)に示すように導電性基
体(11)の表面に電荷発生層(12)を塗布形成する
場合、一端部領域(h)については、塗布膜を形成せ
ず、上部の電荷輸送層(13)を塗布形成することで、
電荷発生層の塗布液の量が少なくてすみ、感光体のコス
ト低減を可能にできる。また、図2(b)に示すように
電荷発生層(12)の塗膜を形成する場合、端部領域
(h)を薄く、さらに上部の電荷輸送層(13)におい
ても、端部領域(h)を薄く塗布形成するようにすれ
ば、さらにコスト低減が可能となり、また端部領域
(h)については感光層(15)全体が薄く形成されて
いるため、その剥離が簡単になり、コスト低減に貢献で
きる。この場合、図2(e)に示すように、下層の電荷
発生層(12)のみを端部領域(h)において薄く形成
しても、同様に電荷発生層の塗布液の量を低減できる。
【0017】また、上述した構成を特徴とする電子写真
用感光体において、請求項3記載のものによれば、上記
感光層は、電荷発生層、電荷輸送層、さらに下引き層か
らなり、少なくとも基体表面に塗布する最下層となる下
引き層を、基体の一端部領域に未塗布状態とする、ある
いは薄く塗布形成する。例えば、図2(d)に示すよう
に、導電性基体(11)の表面に最下層の下引き層(1
4)を塗布形成する場合、一端部領域(h)について
は、塗布膜を形成せず、最上層の電荷輸送層(13)を
端部領域(h)も含めて塗布形成している。この場合、
中間層となる電荷発生層(12)においては、一端部領
域(h)の塗布膜を形成しない。そのため、下引き層
(14)並びに電荷発生層(12)を塗布する塗布液の
量を軽減できるため、感光体のコスト低減を可能にして
いる。しかも、図2(f)にように、下引き層(14)
及び電荷発生層(12)について、端部領域(h)の塗
膜を薄くしても、同様に塗布液の量が少なくてすみ、電
子写真用の感光体のコスト低減が可能になる。
用感光体において、請求項3記載のものによれば、上記
感光層は、電荷発生層、電荷輸送層、さらに下引き層か
らなり、少なくとも基体表面に塗布する最下層となる下
引き層を、基体の一端部領域に未塗布状態とする、ある
いは薄く塗布形成する。例えば、図2(d)に示すよう
に、導電性基体(11)の表面に最下層の下引き層(1
4)を塗布形成する場合、一端部領域(h)について
は、塗布膜を形成せず、最上層の電荷輸送層(13)を
端部領域(h)も含めて塗布形成している。この場合、
中間層となる電荷発生層(12)においては、一端部領
域(h)の塗布膜を形成しない。そのため、下引き層
(14)並びに電荷発生層(12)を塗布する塗布液の
量を軽減できるため、感光体のコスト低減を可能にして
いる。しかも、図2(f)にように、下引き層(14)
及び電荷発生層(12)について、端部領域(h)の塗
膜を薄くしても、同様に塗布液の量が少なくてすみ、電
子写真用の感光体のコスト低減が可能になる。
【0018】また、上述した構成を特徴とする電子写真
用感光体において、請求項4記載ののものによれば、上
記感光層は、上記基体の他方の端部領域を未塗布状態、
又は感光層の塗膜を薄く形成してなることを特徴とす
る。つまり、図2(a)に示すように、電荷発生層(1
2)、電荷輸送層(13)を、端部領域(h)に未塗布
状態にする。このようにしておけば、当然塗布液の量が
軽減できるのみでなく、塗布液に基体を浸漬させなくて
済むため、トータルの製造時間を短縮でるため、合わせ
てコスト低減が可能となる。また、そのため他の端部領
域(h)についても、図2(b)乃至(g)に示すよう
に、感光層15を構成する少なくとも最下層のものを、
薄く塗布形成したり、未塗布状態とする等することで、
一端部領域(h)と合わせて、両端部領域の非画像部へ
の塗布量を少なくできる分、感光体のコスト低減に大き
く貢献できる。
用感光体において、請求項4記載ののものによれば、上
記感光層は、上記基体の他方の端部領域を未塗布状態、
又は感光層の塗膜を薄く形成してなることを特徴とす
る。つまり、図2(a)に示すように、電荷発生層(1
2)、電荷輸送層(13)を、端部領域(h)に未塗布
状態にする。このようにしておけば、当然塗布液の量が
軽減できるのみでなく、塗布液に基体を浸漬させなくて
済むため、トータルの製造時間を短縮でるため、合わせ
てコスト低減が可能となる。また、そのため他の端部領
域(h)についても、図2(b)乃至(g)に示すよう
に、感光層15を構成する少なくとも最下層のものを、
薄く塗布形成したり、未塗布状態とする等することで、
一端部領域(h)と合わせて、両端部領域の非画像部へ
の塗布量を少なくできる分、感光体のコスト低減に大き
く貢献できる。
【0019】上述した本発明の目的を達成するための請
求項5記載の電子写真用感光体の製造方法によれば、感
光層を構成するための塗布液中に導電性の基体を浸漬
し、該浸漬後の基体を引き上げることで、上記基体表面
に塗布液を塗布して感光層を所定の塗膜の厚さに塗布形
成してなる電子写真用感光体を製造する製造方法におい
て、上記基体の画像形成領域に対応する感光層の塗膜の
厚さより、非画像部に対応する基体の一端部領域を薄く
塗膜するために、上記基体の引き上げ速度を、上記画像
形成領域における引き上げ速度よりも遅くして塗布液を
塗布形成することを特徴とする。
求項5記載の電子写真用感光体の製造方法によれば、感
光層を構成するための塗布液中に導電性の基体を浸漬
し、該浸漬後の基体を引き上げることで、上記基体表面
に塗布液を塗布して感光層を所定の塗膜の厚さに塗布形
成してなる電子写真用感光体を製造する製造方法におい
て、上記基体の画像形成領域に対応する感光層の塗膜の
厚さより、非画像部に対応する基体の一端部領域を薄く
塗膜するために、上記基体の引き上げ速度を、上記画像
形成領域における引き上げ速度よりも遅くして塗布液を
塗布形成することを特徴とする。
【0020】つまり、導電性基体を感光層の塗布液に浸
漬し、その後に引き上げる塗布する時に、その引き上げ
速度において、端部領域で遅くしている。そのため、画
像形成部における感光層の塗膜の厚さより薄く形成でき
る。この場合、引き上げ速度を、端部領域に対応する部
分のみ遅くし、その後には従来同様の引き上げ速度に戻
すだけのことで、製造工程が複雑になることはなく、端
部領域について簡単に感光層を薄く塗布形成できる。こ
れにより、塗布液の量が減ると同時に、端部領域に塗布
された塗膜を簡単に剥離でき、その時間を大幅に短縮で
きる。よって、感光体の製造コストの低減が可能にな
り、感光体のトータルのコスト低減が可能になる。
漬し、その後に引き上げる塗布する時に、その引き上げ
速度において、端部領域で遅くしている。そのため、画
像形成部における感光層の塗膜の厚さより薄く形成でき
る。この場合、引き上げ速度を、端部領域に対応する部
分のみ遅くし、その後には従来同様の引き上げ速度に戻
すだけのことで、製造工程が複雑になることはなく、端
部領域について簡単に感光層を薄く塗布形成できる。こ
れにより、塗布液の量が減ると同時に、端部領域に塗布
された塗膜を簡単に剥離でき、その時間を大幅に短縮で
きる。よって、感光体の製造コストの低減が可能にな
り、感光体のトータルのコスト低減が可能になる。
【0021】また、上述した本発明の目的を達成するた
めの請求項6記載の電子写真用感光体の製造方法によれ
ば、感光層を構成するための塗布液中に導電性の基体を
浸漬し、該浸漬後の基体を引き上げることで、上記基体
表面に塗布液に塗布して感光層を所定の塗膜の厚さも塗
布形成してなる電子写真用感光体を製造する製造方法に
おいて、上記基体の画像形成領域に対応する感光層の塗
膜の厚さより、非画像部に対応する基体の上端側の一端
部領域を薄く塗膜するために、上記基体の上記一端部領
域が塗布液面から引き上げられた後、一定時間引き上げ
が停止され、その停止後に決められた速度で引き上げる
ことで、塗布液を塗布し感光層を形成するようにしたこ
とを特徴とする。
めの請求項6記載の電子写真用感光体の製造方法によれ
ば、感光層を構成するための塗布液中に導電性の基体を
浸漬し、該浸漬後の基体を引き上げることで、上記基体
表面に塗布液に塗布して感光層を所定の塗膜の厚さも塗
布形成してなる電子写真用感光体を製造する製造方法に
おいて、上記基体の画像形成領域に対応する感光層の塗
膜の厚さより、非画像部に対応する基体の上端側の一端
部領域を薄く塗膜するために、上記基体の上記一端部領
域が塗布液面から引き上げられた後、一定時間引き上げ
が停止され、その停止後に決められた速度で引き上げる
ことで、塗布液を塗布し感光層を形成するようにしたこ
とを特徴とする。
【0022】このような構成の製造方法によれば、端部
領域が感光層の塗布液の液面から引き上げられた時点
で、所定時間引き上げ動作を停止させるのみである。そ
のため、塗布装置における構造が複雑になることはな
く、従来の塗布装置をそのまま利用して感光体を製造で
きる。そして、引き上げを停止することで、例えば図2
(b)に示すように端部領域(h)において感光層(1
5)の塗布膜を画像形成部分での感光層15の塗布膜よ
りも薄くできる。つまり、端部領域(h)におては、塗
布液の液面より引き上げられた状態で停止されているた
め、その塗布膜形成を塗布液の溶媒蒸気中で行い、薄膜
化が可能となる。このような製造方法においても、請求
項5のものと同様に塗布液の量の低減、及び端部領域の
塗布膜の剥離作業の時間短縮等によるトータルでの製造
コストを低減できる。
領域が感光層の塗布液の液面から引き上げられた時点
で、所定時間引き上げ動作を停止させるのみである。そ
のため、塗布装置における構造が複雑になることはな
く、従来の塗布装置をそのまま利用して感光体を製造で
きる。そして、引き上げを停止することで、例えば図2
(b)に示すように端部領域(h)において感光層(1
5)の塗布膜を画像形成部分での感光層15の塗布膜よ
りも薄くできる。つまり、端部領域(h)におては、塗
布液の液面より引き上げられた状態で停止されているた
め、その塗布膜形成を塗布液の溶媒蒸気中で行い、薄膜
化が可能となる。このような製造方法においても、請求
項5のものと同様に塗布液の量の低減、及び端部領域の
塗布膜の剥離作業の時間短縮等によるトータルでの製造
コストを低減できる。
【0023】そこで、上述した構成を特徴とする製造方
法において、請求項7記載の発明によれば、上記感光層
は、電荷発生層及び電荷輸送層からなり、少なくとも基
体表面に塗布される最下層となる電荷発生層につて、端
部領域に薄く形成、又は未塗布状態にしたことを特徴と
する。例えば、図2(b)及び(e)に示すように、導
電性基体(11)の端部領域(h)の電荷発生層(1
2)を薄く塗布するようにしている。そのため、感光層
を構成する少なくとも電荷発生層(12)の塗布液の量
が少なく、その液量の低減を図ることができ、製造コス
トの低減が可能になる。そして、図2(b)によれば、
上層の電荷輸送層(13)においても、端部領域(h)
を薄く塗布するため、その塗布液の量の低減が図れる。
法において、請求項7記載の発明によれば、上記感光層
は、電荷発生層及び電荷輸送層からなり、少なくとも基
体表面に塗布される最下層となる電荷発生層につて、端
部領域に薄く形成、又は未塗布状態にしたことを特徴と
する。例えば、図2(b)及び(e)に示すように、導
電性基体(11)の端部領域(h)の電荷発生層(1
2)を薄く塗布するようにしている。そのため、感光層
を構成する少なくとも電荷発生層(12)の塗布液の量
が少なく、その液量の低減を図ることができ、製造コス
トの低減が可能になる。そして、図2(b)によれば、
上層の電荷輸送層(13)においても、端部領域(h)
を薄く塗布するため、その塗布液の量の低減が図れる。
【0024】しかも、図2(c)に示すように端部領域
(h)において、電荷発生層(12)を未塗布状態とす
ることで、さらにその塗布液の量の低減を図れると共
に、基体を塗布液に浸漬させる必要がなくなるため、製
造時間の短縮が可能となる。
(h)において、電荷発生層(12)を未塗布状態とす
ることで、さらにその塗布液の量の低減を図れると共
に、基体を塗布液に浸漬させる必要がなくなるため、製
造時間の短縮が可能となる。
【0025】また、上述した構成を特徴とする製造方法
において、請求項8記載の発明によれば、上記感光層
は、電荷発生層、電荷輸送層、及び下引き層からなり、
少なくとも基体表面に塗膜する最下層となる下引き層に
ついて、端部領域に薄く形成、又は未塗布状態にしたこ
とを特徴とする。例えば、図2(f)に示すように基体
(11)の最下層として塗布形成される下引き層(1
4)について、基体の端部領域(h)の塗膜の厚さを薄
く、さらに必要に応じて電荷発生層(12)においても
薄く形成する。このようにしておけば、下引き層(1
4)を含めて感光層(15)を形成する浸漬塗布を行う
場合、それぞれの塗布液の低減を抑制でき、製造コスト
の低減を可能にできる。
において、請求項8記載の発明によれば、上記感光層
は、電荷発生層、電荷輸送層、及び下引き層からなり、
少なくとも基体表面に塗膜する最下層となる下引き層に
ついて、端部領域に薄く形成、又は未塗布状態にしたこ
とを特徴とする。例えば、図2(f)に示すように基体
(11)の最下層として塗布形成される下引き層(1
4)について、基体の端部領域(h)の塗膜の厚さを薄
く、さらに必要に応じて電荷発生層(12)においても
薄く形成する。このようにしておけば、下引き層(1
4)を含めて感光層(15)を形成する浸漬塗布を行う
場合、それぞれの塗布液の低減を抑制でき、製造コスト
の低減を可能にできる。
【0026】しかも、図2(d)に示すように、基体
(11)の端部領域(h)において、下引き層(14)
の未塗布状態、または電荷発生層(12)を含めて未塗
布状態とすすれば、当然製造コストの低減に貢献でき
る。
(11)の端部領域(h)において、下引き層(14)
の未塗布状態、または電荷発生層(12)を含めて未塗
布状態とすすれば、当然製造コストの低減に貢献でき
る。
【0027】さらに、上述した構成を特徴とする製造方
法において、請求項9記載の発明によれば、上記基体の
一端部領域は、下端の非画像部に対応する端部領域であ
り、上端の端部領域については、基体を感光層の塗布液
に浸漬することなく未塗布状態としたことを特徴とす
る。このようにすれば、当然図2(a)に示すように上
端の基体(11)を保持して感光層(15)の塗布液に
浸漬させる必要がなくなる。そのため、浸漬させる時の
時間短縮、引き上げる時の時間短縮により、基体の浸
漬、そして塗布のための引き上げによる一連の製造タス
クの時間短縮が可能になる。しかも、引き上げ中におい
てもう一方の端部領域(h)においては、その感光層
(15)を図2(b)乃至(g)に示すように、感光層
(15)を構成する全ての層、あるいは少なくとも基体
表面に塗布される最下層、例えば電荷発生層又は下引き
層を薄く塗膜することが可能となり、塗布液の低減をさ
らに抑制でき、よって製造コストをさらに低減すること
ができる。この場合、一方の端部のみ薄く感光層が塗布
されているため、その端部領域の感光層の剥離作業の大
幅な時間短縮が可能になり、よってトータルでの製造コ
スト低減が可能になる。
法において、請求項9記載の発明によれば、上記基体の
一端部領域は、下端の非画像部に対応する端部領域であ
り、上端の端部領域については、基体を感光層の塗布液
に浸漬することなく未塗布状態としたことを特徴とす
る。このようにすれば、当然図2(a)に示すように上
端の基体(11)を保持して感光層(15)の塗布液に
浸漬させる必要がなくなる。そのため、浸漬させる時の
時間短縮、引き上げる時の時間短縮により、基体の浸
漬、そして塗布のための引き上げによる一連の製造タス
クの時間短縮が可能になる。しかも、引き上げ中におい
てもう一方の端部領域(h)においては、その感光層
(15)を図2(b)乃至(g)に示すように、感光層
(15)を構成する全ての層、あるいは少なくとも基体
表面に塗布される最下層、例えば電荷発生層又は下引き
層を薄く塗膜することが可能となり、塗布液の低減をさ
らに抑制でき、よって製造コストをさらに低減すること
ができる。この場合、一方の端部のみ薄く感光層が塗布
されているため、その端部領域の感光層の剥離作業の大
幅な時間短縮が可能になり、よってトータルでの製造コ
スト低減が可能になる。
【0028】さらに、上述した構成を特徴とする製造方
法において、請求項10記載の発明によれば、上記基体
の非画像部に対応する端部領域は、上下端の領域であ
り、その下端部領域において感光層を薄く塗膜するよう
に引き上げ速度を遅くしたことを特徴とする。つまり、
引き上げ速度を端部領域において遅くすることで、基体
の両端部領域の非画像形成部による塗膜を薄く形成でき
る。よって、塗布液の低減だけでなく両端部に形成され
る塗膜の剥離が容易になり、その時間短縮と合わせて製
造コストの低減を図ることができる。
法において、請求項10記載の発明によれば、上記基体
の非画像部に対応する端部領域は、上下端の領域であ
り、その下端部領域において感光層を薄く塗膜するよう
に引き上げ速度を遅くしたことを特徴とする。つまり、
引き上げ速度を端部領域において遅くすることで、基体
の両端部領域の非画像形成部による塗膜を薄く形成でき
る。よって、塗布液の低減だけでなく両端部に形成され
る塗膜の剥離が容易になり、その時間短縮と合わせて製
造コストの低減を図ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を説明す
るが、その要旨をこえない限り以下に示す各実施例に限
定されるものではない。
るが、その要旨をこえない限り以下に示す各実施例に限
定されるものではない。
【0030】図1は、本発明における電子写真方式を採
用してなる画像形成装置の特に像担持体として用いられ
る電子写真用の感光体を製造するための塗布装置の構成
について示している。
用してなる画像形成装置の特に像担持体として用いられ
る電子写真用の感光体を製造するための塗布装置の構成
について示している。
【0031】上記電子写真用感光体は、一般的には導電
性の基体の表面に光に対して感応する感光層を形成して
いる。このような感光体を備えた画像形成装置は、その
感光層表面を均一帯電する。そして、その均一帯電され
た表面を、画像に応じた光の像(デジタル又はアナログ
による光像)露光し、画像に応じた静電潜像を形成す
る。このようにして形成された静電潜像を、着色剤であ
るトナーを付着させてトナー画像を形成、これをシート
等の転写材に転写し、その転写材を定着装置を通すこと
で、転写されたトナー像を転写材上に定着させ、再生画
像が形成された転写材を画像形成装置より排出するよう
にしている。
性の基体の表面に光に対して感応する感光層を形成して
いる。このような感光体を備えた画像形成装置は、その
感光層表面を均一帯電する。そして、その均一帯電され
た表面を、画像に応じた光の像(デジタル又はアナログ
による光像)露光し、画像に応じた静電潜像を形成す
る。このようにして形成された静電潜像を、着色剤であ
るトナーを付着させてトナー画像を形成、これをシート
等の転写材に転写し、その転写材を定着装置を通すこと
で、転写されたトナー像を転写材上に定着させ、再生画
像が形成された転写材を画像形成装置より排出するよう
にしている。
【0032】上述した電子写真用の感光体は、感光層と
して有機系のものを塗布し形成するために、図1に示す
浸漬塗布装置が用いられている。この塗布装置におい
て、1は撹拌タンク、2は送液ポンプ、3はオーバーフ
ロー式塗布槽、4は導電性基体保持部、5は導電性基体
昇降用ボールネジ、6はボールネジ駆動用モーター、7
は塗布速度コントロール装置、8は撹拌タンクと塗布槽
3との間を循環供給される導電性の基体11表面に感光
層を形成するための塗布液である。
して有機系のものを塗布し形成するために、図1に示す
浸漬塗布装置が用いられている。この塗布装置におい
て、1は撹拌タンク、2は送液ポンプ、3はオーバーフ
ロー式塗布槽、4は導電性基体保持部、5は導電性基体
昇降用ボールネジ、6はボールネジ駆動用モーター、7
は塗布速度コントロール装置、8は撹拌タンクと塗布槽
3との間を循環供給される導電性の基体11表面に感光
層を形成するための塗布液である。
【0033】上述した感光層の塗布装置において、本発
明においては、感光体を構成する導電性の基体11の非
画像部となる端部領域に感光層を塗布しない、又は感光
層を構成する一部の塗布層を形成しないか、あるいは塗
布層の塗膜を画像形成を行うための画像形成領域に塗布
する層の厚さより非常に薄くするものである。
明においては、感光体を構成する導電性の基体11の非
画像部となる端部領域に感光層を塗布しない、又は感光
層を構成する一部の塗布層を形成しないか、あるいは塗
布層の塗膜を画像形成を行うための画像形成領域に塗布
する層の厚さより非常に薄くするものである。
【0034】そのために、塗布速度コントロール装置7
にて、塗布槽3に基体11を浸漬させる時に、その端部
が浸漬されないように制御する。また、塗布速度コント
ロール装置7は、感光層を構成する特定の塗布液に浸漬
させる時に、上述したように非画像部に対応する端部領
域を、塗布液8に浸漬なせないようにする。あるいは、
非画像部に対応する基体11の端部領域においては、そ
の引き上げ速度を、画像形成にかかる感光層に部分に対
応する部分の速度よりも十分に遅くするか、また一旦停
止するようにして制御している。
にて、塗布槽3に基体11を浸漬させる時に、その端部
が浸漬されないように制御する。また、塗布速度コント
ロール装置7は、感光層を構成する特定の塗布液に浸漬
させる時に、上述したように非画像部に対応する端部領
域を、塗布液8に浸漬なせないようにする。あるいは、
非画像部に対応する基体11の端部領域においては、そ
の引き上げ速度を、画像形成にかかる感光層に部分に対
応する部分の速度よりも十分に遅くするか、また一旦停
止するようにして制御している。
【0035】このよにすることで、図2に示すように導
電性の基体11の表面に感光層15を形成し電子写真用
感光体10を作製するようにしている。図2(a)に
は、基体11の非画像部に対応する端部領域hに、感光
層15を塗布しないように制御し、電子写真用感光体1
0を作製した例を示したものである。
電性の基体11の表面に感光層15を形成し電子写真用
感光体10を作製するようにしている。図2(a)に
は、基体11の非画像部に対応する端部領域hに、感光
層15を塗布しないように制御し、電子写真用感光体1
0を作製した例を示したものである。
【0036】ここで、感光層15は、電荷発生層12を
基体11表面に形成し、その上に電荷輸送層13を形成
して構成されている。この電荷発生層12及び電荷輸送
層13の塗布において、基体11の端部領域hに形成さ
れないように、図1に示した塗布速度コントロール装置
7にて制御し、端部領域hが塗布液8に浸漬されないよ
うにし、端部領域の感光層15が形成される図2(a)
に示す電子写真用感光体10を得ることができる。
基体11表面に形成し、その上に電荷輸送層13を形成
して構成されている。この電荷発生層12及び電荷輸送
層13の塗布において、基体11の端部領域hに形成さ
れないように、図1に示した塗布速度コントロール装置
7にて制御し、端部領域hが塗布液8に浸漬されないよ
うにし、端部領域の感光層15が形成される図2(a)
に示す電子写真用感光体10を得ることができる。
【0037】また、図2(b)示す電子写真用感光体1
0は、導電性の基体11の端部領域hには、感光層15
の塗布膜を画像形成部における塗布膜の厚さより薄くし
塗布して作製したものである。そのため、基体11の端
部領域hを塗布液8に浸漬した状態で、その時に引き上
げ速度を遅くし、端部領域hを過ぎれば、引き上げ速度
を早くすることで、図2(b)のように端部領域hにお
いて、薄く感光層15を形成した電子写真用感光体10
を作製できる。
0は、導電性の基体11の端部領域hには、感光層15
の塗布膜を画像形成部における塗布膜の厚さより薄くし
塗布して作製したものである。そのため、基体11の端
部領域hを塗布液8に浸漬した状態で、その時に引き上
げ速度を遅くし、端部領域hを過ぎれば、引き上げ速度
を早くすることで、図2(b)のように端部領域hにお
いて、薄く感光層15を形成した電子写真用感光体10
を作製できる。
【0038】図2(c)は、導電性の基体11の非画像
部である端部領域hについて、電荷発生層12の形成時
には、その層が塗布されないようにし、電荷輸送層13
については、上記端部領域hにも画像形成部と同様の塗
膜を形成した電子写真用感光体10を示している。
部である端部領域hについて、電荷発生層12の形成時
には、その層が塗布されないようにし、電荷輸送層13
については、上記端部領域hにも画像形成部と同様の塗
膜を形成した電子写真用感光体10を示している。
【0039】図2(d)は、電荷発生層12と導電性の
基体11との整合性を良好に行わせるとともに、発生し
たキャリアの基体11への光照射以外での退避等を抑制
する下引き層14を設けることで感光層15を構成して
なる電子写真用感光体10を示したものである。この感
光体10は、下引き層14、電荷発生層12を、端部領
域hについて、塗布液に浸漬させずに、塗布膜を形成せ
ず、図2(c)と同様に最上層である電荷輸送層13に
ついて、端部領域hを含めて同様に塗布膜を形成して製
造したものである。
基体11との整合性を良好に行わせるとともに、発生し
たキャリアの基体11への光照射以外での退避等を抑制
する下引き層14を設けることで感光層15を構成して
なる電子写真用感光体10を示したものである。この感
光体10は、下引き層14、電荷発生層12を、端部領
域hについて、塗布液に浸漬させずに、塗布膜を形成せ
ず、図2(c)と同様に最上層である電荷輸送層13に
ついて、端部領域hを含めて同様に塗布膜を形成して製
造したものである。
【0040】図2(e)は、電荷発生層12の形成時
に、導電性の基体11の端部領域hについて塗布膜を薄
く形成し、電荷輸送層13を端部領域hを含めて画像形
成領域と同様にして形成して、電子写真用感光体10を
作製したものである。
に、導電性の基体11の端部領域hについて塗布膜を薄
く形成し、電荷輸送層13を端部領域hを含めて画像形
成領域と同様にして形成して、電子写真用感光体10を
作製したものである。
【0041】図2(f)は、下引き層14、電荷発生層
12の形成時に、導電性の基体11の端部領域hについ
て塗布膜を薄く形成し、電荷輸送層13を端部領域hを
含めて画像形成領域と同様にして形成し、電子写真用感
光体10を作製したものである。
12の形成時に、導電性の基体11の端部領域hについ
て塗布膜を薄く形成し、電荷輸送層13を端部領域hを
含めて画像形成領域と同様にして形成し、電子写真用感
光体10を作製したものである。
【0042】最後に図2(g)に示す電子写真用感光体
10は、導電性基体11の端部領域hについて、下引き
層14、電荷発生層12、電荷輸送層13を薄く形成し
て作製したものである。
10は、導電性基体11の端部領域hについて、下引き
層14、電荷発生層12、電荷輸送層13を薄く形成し
て作製したものである。
【0043】ここで、画像形成部とは、図2に示す非画
像部に対応する端部領域h以後の領域である。つまり、
上記端部領域hから数10mm程度離れた部分で画像形
成が行われる。これにより、安定した画像を形成でき
る。また、非画像部に対応する端部領域hにおいては、
感光体10を回転駆動させるためのギア等の駆動部、ま
た回転可能に保持するフランジ等が固着される。さら
に、その端部領域hの導電性基体11が電気的に接地さ
れる。
像部に対応する端部領域h以後の領域である。つまり、
上記端部領域hから数10mm程度離れた部分で画像形
成が行われる。これにより、安定した画像を形成でき
る。また、非画像部に対応する端部領域hにおいては、
感光体10を回転駆動させるためのギア等の駆動部、ま
た回転可能に保持するフランジ等が固着される。さら
に、その端部領域hの導電性基体11が電気的に接地さ
れる。
【0044】以上の図2に示すような各種塗布構成され
た感光体10においては、端部領域に塗布される感光層
15が薄くなるため、その端部の感光層15の剥離作業
が簡単になる。そのため、製造にかかるコストが低減で
き、よって感光体10のコスト低減を行える。さらに、
端部領域hの塗布膜が薄くなるため、その塗布膜を形成
するため塗布液の量を少なくでき、合わせて感光体10
のコスト低減が可能になる。
た感光体10においては、端部領域に塗布される感光層
15が薄くなるため、その端部の感光層15の剥離作業
が簡単になる。そのため、製造にかかるコストが低減で
き、よって感光体10のコスト低減を行える。さらに、
端部領域hの塗布膜が薄くなるため、その塗布膜を形成
するため塗布液の量を少なくでき、合わせて感光体10
のコスト低減が可能になる。
【0045】図2に示すように塗布構成された電子写真
賞感光体10を製造する実施例を以下に示し、本発明の
感光体が優れる点について実証すると同時に、その効果
を確認した。また、実施例と対比するために比較例につ
いても以下に示す。この比較例においては、図3に示す
ように導電性の基体11の端部領域hにおいても、画像
形成部と同様の膜厚となる感光層15を形成し感光体1
0−1を作製した。つまり、図3(a)の感光体10−
1は、電荷発生層12及び電荷輸送層13を画像形成領
域と同様に非画像部である端部領域hについても同様に
形成したものである。また、図3(b)は下引き層14
を同様に形成した例である。
賞感光体10を製造する実施例を以下に示し、本発明の
感光体が優れる点について実証すると同時に、その効果
を確認した。また、実施例と対比するために比較例につ
いても以下に示す。この比較例においては、図3に示す
ように導電性の基体11の端部領域hにおいても、画像
形成部と同様の膜厚となる感光層15を形成し感光体1
0−1を作製した。つまり、図3(a)の感光体10−
1は、電荷発生層12及び電荷輸送層13を画像形成領
域と同様に非画像部である端部領域hについても同様に
形成したものである。また、図3(b)は下引き層14
を同様に形成した例である。
【0046】(実施例1)図1に示す構造の塗布槽3
に、フタロシアニン顔料(銅フタロシアニン)1.5重
量部とブチラール樹脂(ユニオンカーバイト社製:XY
SG)1.5重量部とメチルエチルケトン97重量部と
を混合したものをペイントシェイカーで8時間分散し作
製した電荷発生層12を形成するための塗布液8を満た
す。
に、フタロシアニン顔料(銅フタロシアニン)1.5重
量部とブチラール樹脂(ユニオンカーバイト社製:XY
SG)1.5重量部とメチルエチルケトン97重量部と
を混合したものをペイントシェイカーで8時間分散し作
製した電荷発生層12を形成するための塗布液8を満た
す。
【0047】次いでアルミニウム製の円筒状導電性基体
11の上端部を基体保持部4に密閉保持し、塗布速度コ
ントロール装置7にてボールネジ6を駆動し、上記基体
11を上述した塗布液8で満たした塗布槽3に下降させ
て浸漬させ、塗布液8の上層部をオバーフローさせる。
11の上端部を基体保持部4に密閉保持し、塗布速度コ
ントロール装置7にてボールネジ6を駆動し、上記基体
11を上述した塗布液8で満たした塗布槽3に下降させ
て浸漬させ、塗布液8の上層部をオバーフローさせる。
【0048】そして、基体11が保持端部の非画像部で
ある端部領域hを残し、所望の深さに達すると浸漬動作
を停止する。つまり、端部領域hについては塗布液8に
浸漬させない状態にする。
ある端部領域hを残し、所望の深さに達すると浸漬動作
を停止する。つまり、端部領域hについては塗布液8に
浸漬させない状態にする。
【0049】次に端部領域hが塗布液8に浸漬されない
状態で、基体11を塗布速度コントロール装置7の制御
により5.0mm/secの一定速度で引き上げる。こ
れにより画像形成部となる基体表面に塗布液8を一定層
厚で塗布形成する。
状態で、基体11を塗布速度コントロール装置7の制御
により5.0mm/secの一定速度で引き上げる。こ
れにより画像形成部となる基体表面に塗布液8を一定層
厚で塗布形成する。
【0050】続いて、上述した塗布形成した電荷発生層
12の上面に最上層となる電荷発生層13を形成する。
そのため電荷発生層12を形成する塗布槽3とは別の図
1に示した同様の構造を呈する塗布槽3に、ヒドラゾン
化合物(4.−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N.
N−ジフェニルヒドラゾン)1重量部とポリカーボネー
ト樹脂(三菱ガス化学社製:ユーピロン)1重量部とジ
クロルメタン8重量部とを混合したものを撹拌溶解し作
製した電荷輸送層13を形成する塗布液8を満たす。
12の上面に最上層となる電荷発生層13を形成する。
そのため電荷発生層12を形成する塗布槽3とは別の図
1に示した同様の構造を呈する塗布槽3に、ヒドラゾン
化合物(4.−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N.
N−ジフェニルヒドラゾン)1重量部とポリカーボネー
ト樹脂(三菱ガス化学社製:ユーピロン)1重量部とジ
クロルメタン8重量部とを混合したものを撹拌溶解し作
製した電荷輸送層13を形成する塗布液8を満たす。
【0051】上述したように塗布槽3の塗布液8に、上
述した電荷発生層12が塗布された基体11を同様にし
て、浸漬させ、端部領域hを残して停止させる。そし
て、基体11を塗布速度コントロール装置7の制御によ
り、塗布速度6.0mm/secの条件で引き上げ、電
荷発生層12の上に電荷輸送層13を塗布形成し、感光
層15を形成する。
述した電荷発生層12が塗布された基体11を同様にし
て、浸漬させ、端部領域hを残して停止させる。そし
て、基体11を塗布速度コントロール装置7の制御によ
り、塗布速度6.0mm/secの条件で引き上げ、電
荷発生層12の上に電荷輸送層13を塗布形成し、感光
層15を形成する。
【0052】次いで、上述した電荷発生層12及び電荷
輸送層13を塗布して形成した感光体を80℃の乾燥温
度で1時間の熱風乾燥を行い、機能分離型の2層構造の
図2(a)に示す如き電子写真感光体を作製した。
輸送層13を塗布して形成した感光体を80℃の乾燥温
度で1時間の熱風乾燥を行い、機能分離型の2層構造の
図2(a)に示す如き電子写真感光体を作製した。
【0053】この様にして得られた感光体を1000
本、連続作製したところ、作製時間の短縮及び塗布液使
用量が削減でき、生産性の向上が可能となった。
本、連続作製したところ、作製時間の短縮及び塗布液使
用量が削減でき、生産性の向上が可能となった。
【0054】即ち、感光体を1000本作成するために
要する生産リードタイムの短縮化と電荷発生層12、電
荷輸送層13に塗布するためのそれぞれの塗布液8の使
用量低減を達成できる。
要する生産リードタイムの短縮化と電荷発生層12、電
荷輸送層13に塗布するためのそれぞれの塗布液8の使
用量低減を達成できる。
【0055】(実施例2)上記実施例1で行った、非画
像部の端部領域hを感光層15の未塗布状態にするのに
変えて、導電性の基体11の端部領域hまで電荷発生層
用の塗布液、また電荷輸送層用の塗布液に浸漬した後、
端部領域hに相当する部分については、塗布速度コント
ロール装置7を制御し、1mm/secの塗布速度で基
体11を引き上げた。それ以外は実施例1と同様の方法
にて図2(b)に示すような電子写真感光体10を同様
に1000本作製した。
像部の端部領域hを感光層15の未塗布状態にするのに
変えて、導電性の基体11の端部領域hまで電荷発生層
用の塗布液、また電荷輸送層用の塗布液に浸漬した後、
端部領域hに相当する部分については、塗布速度コント
ロール装置7を制御し、1mm/secの塗布速度で基
体11を引き上げた。それ以外は実施例1と同様の方法
にて図2(b)に示すような電子写真感光体10を同様
に1000本作製した。
【0056】つまり、基体11の引き上げ速度を遅くす
ることで、塗布液の粘性及び表面張力との関係等によ
り、その塗布膜が薄く塗布されることになる。
ることで、塗布液の粘性及び表面張力との関係等によ
り、その塗布膜が薄く塗布されることになる。
【0057】この様にして得られた感光体の生産性を実
施例1と同様の確認したところ、生産性の向上が確認で
きた。特に、電荷発生層12、電荷輸送層13に塗布す
る塗布液の使用量を後に説明する比較例1での使用量よ
りも大きく低減することができた。
施例1と同様の確認したところ、生産性の向上が確認で
きた。特に、電荷発生層12、電荷輸送層13に塗布す
る塗布液の使用量を後に説明する比較例1での使用量よ
りも大きく低減することができた。
【0058】(実施例3)上記実施例1で行った、非画
像部の端部領域hを感光層15の未塗布状態にするのに
変えて、基体11の端部領域hまで電荷発生層用の塗布
液、また電荷輸送層用の塗布液に浸漬した後、端部領域
h相当する部分を引き上げ、端部領域hの境界部(画像
形成部との境界部分)が塗布液面から出た時点で、塗布
速度コントロール装置7の制御により、一旦基体11を
10秒間停止させる。これは、端部領域hの塗布膜を薄
膜化するためである。
像部の端部領域hを感光層15の未塗布状態にするのに
変えて、基体11の端部領域hまで電荷発生層用の塗布
液、また電荷輸送層用の塗布液に浸漬した後、端部領域
h相当する部分を引き上げ、端部領域hの境界部(画像
形成部との境界部分)が塗布液面から出た時点で、塗布
速度コントロール装置7の制御により、一旦基体11を
10秒間停止させる。これは、端部領域hの塗布膜を薄
膜化するためである。
【0059】そして、上述したように基体11の端部領
域hに対応した部分(距離h)の引き上げ後に一定時間
停止させる以外は、実施例1と同様の方法にてそれぞれ
の層の塗布膜を形成し、図2(b)に示す如き構造の電
子写真用感光体10を同様に1000本作製した。この
様にして得られた感光体の生産性を実施例1と同様の確
認を行ったところ、生産性の向上が確認できた。
域hに対応した部分(距離h)の引き上げ後に一定時間
停止させる以外は、実施例1と同様の方法にてそれぞれ
の層の塗布膜を形成し、図2(b)に示す如き構造の電
子写真用感光体10を同様に1000本作製した。この
様にして得られた感光体の生産性を実施例1と同様の確
認を行ったところ、生産性の向上が確認できた。
【0060】本実施例3による電荷発生層12、電荷輸
送層13に塗布する塗布液の使用量を後に説明する比較
例1での使用量よりも低減することが明確になった。
送層13に塗布する塗布液の使用量を後に説明する比較
例1での使用量よりも低減することが明確になった。
【0061】(実施例4)実施例1と同様に、電荷発生
層12については非画像部である端部領域hについて、
未塗布状態とした。そして、電荷発生層12の上面に形
成する電荷輸送層13は、端部領域hまで塗布を行うた
め、電荷輸送層用の塗布液に浸漬させ塗布し、それ以外
は、実施例1と同様の方法により、図2(c)に示す如
き電子写真用感光体10を1000本作製した。
層12については非画像部である端部領域hについて、
未塗布状態とした。そして、電荷発生層12の上面に形
成する電荷輸送層13は、端部領域hまで塗布を行うた
め、電荷輸送層用の塗布液に浸漬させ塗布し、それ以外
は、実施例1と同様の方法により、図2(c)に示す如
き電子写真用感光体10を1000本作製した。
【0062】この様にして得られた感光体の生産性を実
施例1と同様の確認を行ったところ生産性の向上が確認
できた。
施例1と同様の確認を行ったところ生産性の向上が確認
できた。
【0063】本実施例4による電荷発生層12に塗布す
る塗布液の使用量については、後に説明する比較例1で
の使用量よりも低減することができた。
る塗布液の使用量については、後に説明する比較例1で
の使用量よりも低減することができた。
【0064】(実施例5)メチルアルコールを28.7
重量部と、1,2−ジクロルメタンを53.3重量部の
混合溶媒に共重合ナイロン樹脂(東レ:CM8000)
を0.9重量部と非導電性酸化チタン(石原産業:TT
O−55A)を17.1重量部とを混合したものをペイ
ントシェーカーにて8時間分散し、下引き層14を形成
するための塗布液8を作製した。この様にして作製した
下引き層用の塗布液8を、図1に示す構造の塗布槽3に
満たし、端部領域hについては未塗布状態にする。これ
は、実施例1にて明記したように端部領域hについて
は、上記下引き層用の塗布液に浸漬させずに引き上げ制
御することで塗布する。
重量部と、1,2−ジクロルメタンを53.3重量部の
混合溶媒に共重合ナイロン樹脂(東レ:CM8000)
を0.9重量部と非導電性酸化チタン(石原産業:TT
O−55A)を17.1重量部とを混合したものをペイ
ントシェーカーにて8時間分散し、下引き層14を形成
するための塗布液8を作製した。この様にして作製した
下引き層用の塗布液8を、図1に示す構造の塗布槽3に
満たし、端部領域hについては未塗布状態にする。これ
は、実施例1にて明記したように端部領域hについて
は、上記下引き層用の塗布液に浸漬させずに引き上げ制
御することで塗布する。
【0065】そして、実施例1と同様の方法にて導電性
基体11に最下層として塗布した下引き層14上面に、
電荷発生層12を端部領域hを未塗布状態として塗布形
成し、該電荷発生層12の上面に最上層として電荷輸送
層13を塗布形成する。そのため、実施例4に記載した
方法により端部領域hまで塗布層を形成し、それ以外は
実施例1と同様の方法で3層型構造の図2(d)に示す
如き電子写真用の感光体10を1000本作製した。
基体11に最下層として塗布した下引き層14上面に、
電荷発生層12を端部領域hを未塗布状態として塗布形
成し、該電荷発生層12の上面に最上層として電荷輸送
層13を塗布形成する。そのため、実施例4に記載した
方法により端部領域hまで塗布層を形成し、それ以外は
実施例1と同様の方法で3層型構造の図2(d)に示す
如き電子写真用の感光体10を1000本作製した。
【0066】この様にして得られた感光体の生産性を実
施例1と同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確
認できた。
施例1と同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確
認できた。
【0067】また、実施例5による感光体を1000本
作製するのに要する生産リードタイムは、後に説明する
比較例2と比べ、大幅に短縮化並びに下引き層14、電
荷発生層12、及び電荷輸送層13を形成する時の塗布
液の使用量の低減を達成できた。
作製するのに要する生産リードタイムは、後に説明する
比較例2と比べ、大幅に短縮化並びに下引き層14、電
荷発生層12、及び電荷輸送層13を形成する時の塗布
液の使用量の低減を達成できた。
【0068】(実施例6)実施例2で行った、電荷発生
層12の非画像部(端部領域h)の感光層を薄塗りに
し、該電荷発生層12の上面に設ける電荷輸送層13を
塗布形成するために、端部領域hまで塗布を行った以外
は、実施例1と同様の方法にて図2(e)に示す如き電
子写真用の感光体10を1000本作製した。
層12の非画像部(端部領域h)の感光層を薄塗りに
し、該電荷発生層12の上面に設ける電荷輸送層13を
塗布形成するために、端部領域hまで塗布を行った以外
は、実施例1と同様の方法にて図2(e)に示す如き電
子写真用の感光体10を1000本作製した。
【0069】この様にして得られた感光体の生産性を実
施例1と同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確
認できた。
施例1と同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確
認できた。
【0070】本実施例の結果について、電荷発生層に塗
布する塗布液の使用量は、後に説明する比較例1での使
用量に対して削減することができた。
布する塗布液の使用量は、後に説明する比較例1での使
用量に対して削減することができた。
【0071】(実施例7)実施例3で行った、電荷発生
層12の非画像部(端部領域h)の感光層を薄塗りに
し、該電荷発生層12の上面に設ける電荷輸送層13を
塗布形成するために、端部領域hまで塗布を行った以
外、実施例1と同様の方法にて図2(e)に示す如き電
子写真用感光体を1000本作製した。
層12の非画像部(端部領域h)の感光層を薄塗りに
し、該電荷発生層12の上面に設ける電荷輸送層13を
塗布形成するために、端部領域hまで塗布を行った以
外、実施例1と同様の方法にて図2(e)に示す如き電
子写真用感光体を1000本作製した。
【0072】この様にして得られた感光体の生産性を実
施例1と同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確
認できた。
施例1と同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確
認できた。
【0073】本実施例の結果について、電荷発生層に塗
布する塗布液の使用量は、後に説明するが比較例1での
使用量に対して削減できた。
布する塗布液の使用量は、後に説明するが比較例1での
使用量に対して削減できた。
【0074】(実施例8)実施例5で行った、下引き層
14及び電荷発生層12について、非画像部である端部
領域hを、薄塗りにするために実施例2の方法、つまり
端部領域hの引き上げ速度を遅くし、次いで該電荷発生
層12の上面に設ける電荷輸送層13は、端部領域hま
で塗布を行った以外は、実施例1と同様の方法にて図2
(f)に示す如き、電子写真用感光体を1000本作製
した。
14及び電荷発生層12について、非画像部である端部
領域hを、薄塗りにするために実施例2の方法、つまり
端部領域hの引き上げ速度を遅くし、次いで該電荷発生
層12の上面に設ける電荷輸送層13は、端部領域hま
で塗布を行った以外は、実施例1と同様の方法にて図2
(f)に示す如き、電子写真用感光体を1000本作製
した。
【0075】この様にして得られた感光体の生産性を実
施例1と同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確
認できた。
施例1と同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確
認できた。
【0076】本実施例の結果を下記の表1に示す。即
ち、下引き層14と電荷発生層12に塗布する塗布液の
使用量を、後に説明する比較例2での使用量に対して低
減することができた。
ち、下引き層14と電荷発生層12に塗布する塗布液の
使用量を、後に説明する比較例2での使用量に対して低
減することができた。
【0077】(実施例9)実施例5で行った、下引き層
14及び電荷発生層12について、非画像部である端部
領域hを、実施例3の方法を用いて薄塗りにし、次いで
該電荷発生層12の上に設ける電荷輸送層13は、端部
領域hまで塗布を行った以外は、実施例1と同様の方法
にて図2(f)に示す如き電子写真用感光体10を10
00本作製した。
14及び電荷発生層12について、非画像部である端部
領域hを、実施例3の方法を用いて薄塗りにし、次いで
該電荷発生層12の上に設ける電荷輸送層13は、端部
領域hまで塗布を行った以外は、実施例1と同様の方法
にて図2(f)に示す如き電子写真用感光体10を10
00本作製した。
【0078】この様にして得られた感光体の生産性を実
施例1と同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確
認できた。
施例1と同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確
認できた。
【0079】本実施例の結果を下記の表1に示す。即
ち、下引き層14と電荷発生層12に塗布する塗布液の
使用量を、後に説明する比較例2での使用量に対して低
減することができた。
ち、下引き層14と電荷発生層12に塗布する塗布液の
使用量を、後に説明する比較例2での使用量に対して低
減することができた。
【0080】(実施例10)実施例1にて説明したよう
に、端部領域hにおける一端部側、つまり図1に示す保
持部4側の上端部領域hを、未塗布状態にする。その下
端の他の端部領域hについては、塗布速度、つまり導電
性基体11の引き上げ速度を1mm/secにし、非画
像部となる下端部領域hhの塗布膜厚さを薄塗りにした
以外は、実施例1と同様の方法にて電子写真用感光体を
1000本作製した。この場合、上端の端部領域hにつ
いていは、図2(a)の状態であり、下端の端部領域h
については、図2(b)のように形成した電子写真用感
光体10を作製した。
に、端部領域hにおける一端部側、つまり図1に示す保
持部4側の上端部領域hを、未塗布状態にする。その下
端の他の端部領域hについては、塗布速度、つまり導電
性基体11の引き上げ速度を1mm/secにし、非画
像部となる下端部領域hhの塗布膜厚さを薄塗りにした
以外は、実施例1と同様の方法にて電子写真用感光体を
1000本作製した。この場合、上端の端部領域hにつ
いていは、図2(a)の状態であり、下端の端部領域h
については、図2(b)のように形成した電子写真用感
光体10を作製した。
【0081】この様にして得られた感光体の生産性を実
施例1と同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確
認できた。
施例1と同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確
認できた。
【0082】本実施例の結果を下記の表1に示す。即
ち、電荷発生層12、並びに電荷輸送層13を形成する
ための塗布液の使用量を、後に説明する比較例1での使
用量に対して大きく削減することができた。
ち、電荷発生層12、並びに電荷輸送層13を形成する
ための塗布液の使用量を、後に説明する比較例1での使
用量に対して大きく削減することができた。
【0083】(実施例11)実施例2にて説明したよう
に、端部領域hにおける一端部側、つまり図1に示す保
持部4側の上端部領域hを、薄塗りの図2(b)に示す
如き感光層15を形成し、かつその下端の他の端部領域
hについて塗布速度を1mm/secにし、下端部領域
hの塗布膜厚を薄塗りにした以外は、実施例2と同様の
方法にて、感光体の両端部側が図2(b)に示すように
形成された電子写真用感光体10を1000本作製し
た。
に、端部領域hにおける一端部側、つまり図1に示す保
持部4側の上端部領域hを、薄塗りの図2(b)に示す
如き感光層15を形成し、かつその下端の他の端部領域
hについて塗布速度を1mm/secにし、下端部領域
hの塗布膜厚を薄塗りにした以外は、実施例2と同様の
方法にて、感光体の両端部側が図2(b)に示すように
形成された電子写真用感光体10を1000本作製し
た。
【0084】この様にして得られた感光体を実施例1と
同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確認でき
た。
同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確認でき
た。
【0085】本実施例の結果を下記の表1に示す。即
ち、電荷発生層12及び電荷輸送層13に塗布する塗布
液の使用量を比較例1での使用量に対して削減すること
ができた。
ち、電荷発生層12及び電荷輸送層13に塗布する塗布
液の使用量を比較例1での使用量に対して削減すること
ができた。
【0086】(実施例12)実施例5に記載の3層型の
電子写真用感光体10の製法において述べた通り、保持
部4に保持たされ上端の端部領域hについては、図2
(d)に示すように形成する。そして、導電性の基体1
1の引き抜きにおいて、基体11のもう一方の非画像部
となる下端部領域hにおける塗布速度を1mm/sec
にし、薄塗りにした。このようにして、上記下端の端部
領域hについては、図2(g)に示す如き、構造の電子
写真用感光体10を1000本作製した。
電子写真用感光体10の製法において述べた通り、保持
部4に保持たされ上端の端部領域hについては、図2
(d)に示すように形成する。そして、導電性の基体1
1の引き抜きにおいて、基体11のもう一方の非画像部
となる下端部領域hにおける塗布速度を1mm/sec
にし、薄塗りにした。このようにして、上記下端の端部
領域hについては、図2(g)に示す如き、構造の電子
写真用感光体10を1000本作製した。
【0087】この様にして得られた感光体を実施例1と
同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確認でき
た。
同様の確認を行ったところ、生産性の向上が確認でき
た。
【0088】また、実施例12の結果を下記の表1に示
す。即ち、下引き層14、電荷発生層12及び電荷輸送
層13に塗布する塗布液の使用量を比較例2での使用量
に対して削減することができた。
す。即ち、下引き層14、電荷発生層12及び電荷輸送
層13に塗布する塗布液の使用量を比較例2での使用量
に対して削減することができた。
【0089】(比較例1)実施例1の非画像部の端部領
域hに、未塗布を形成することなく、全ての導電性の基
体11表面に塗布膜を形成する時の引き抜き速度、つま
り実施例1記載の速度で一定にし、図3(a)に示す如
き構造の電子写真用感光体10−1を1000本作製し
た。
域hに、未塗布を形成することなく、全ての導電性の基
体11表面に塗布膜を形成する時の引き抜き速度、つま
り実施例1記載の速度で一定にし、図3(a)に示す如
き構造の電子写真用感光体10−1を1000本作製し
た。
【0090】この様にして得られた感光体の生産性を実
施例と同様の方法にて確認した。この比較例1の結果を
以下の表1に示す。
施例と同様の方法にて確認した。この比較例1の結果を
以下の表1に示す。
【0091】(比較例2)実施例5の3層型電子写真用
感光体10の下引き層14及び電荷発生層12、電荷輸
送層14の端部領域hにも同様の厚さの感光層15を塗
布し、図3(b)に示す如き構造の電子写真用感光体1
0−1を1000本作製した。
感光体10の下引き層14及び電荷発生層12、電荷輸
送層14の端部領域hにも同様の厚さの感光層15を塗
布し、図3(b)に示す如き構造の電子写真用感光体1
0−1を1000本作製した。
【0092】この様にして得られた感光体の生産性の確
認を実施例1と同様の方法にて行った。また、比較例2
の結果を下記の表1に示す。
認を実施例1と同様の方法にて行った。また、比較例2
の結果を下記の表1に示す。
【0093】
【表1】
【0094】以上表1に示すように、機能分離型の電子
写真用感光体においては、それぞれの層、つまり電荷発
生層12、電荷輸送層13、さらに下引き層14に用い
る塗布液の量が、比較例1又は2に比べて、実施例1な
いし12によれば全てにおいて低減できることが分か
る。そのため、感光体を作製する製造コスト、つまり浸
漬塗布法を利用する場合においても、製造コストを削減
することができる。
写真用感光体においては、それぞれの層、つまり電荷発
生層12、電荷輸送層13、さらに下引き層14に用い
る塗布液の量が、比較例1又は2に比べて、実施例1な
いし12によれば全てにおいて低減できることが分か
る。そのため、感光体を作製する製造コスト、つまり浸
漬塗布法を利用する場合においても、製造コストを削減
することができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子写真
用の感光体においては、基体の非画像部に対応する一方
の端部領域において、感光層を形成する塗膜を、画像形
成領域の感光層の膜厚よりも薄しているため、低コスト
化が可能となる。
用の感光体においては、基体の非画像部に対応する一方
の端部領域において、感光層を形成する塗膜を、画像形
成領域の感光層の膜厚よりも薄しているため、低コスト
化が可能となる。
【0096】ここで、感光体を構成する基体の他の端部
領域において、未塗布状態にするか、または感光層を形
成する塗布膜を薄くすることで、さらに低コスト化が可
能となる。
領域において、未塗布状態にするか、または感光層を形
成する塗布膜を薄くすることで、さらに低コスト化が可
能となる。
【0097】また、電子写真用感応体を作製するため
に、浸漬塗布法を利用する場合には、感光層を形成する
電荷発生層や電荷輸送層に利用する塗布液の量を低減で
きるため、感光体を製造するコストの低減できる。ま
た、下引き層を形成する場合においても、下引き層の塗
布液を低減でき、よってコスト低減を可能にできる。
に、浸漬塗布法を利用する場合には、感光層を形成する
電荷発生層や電荷輸送層に利用する塗布液の量を低減で
きるため、感光体を製造するコストの低減できる。ま
た、下引き層を形成する場合においても、下引き層の塗
布液を低減でき、よってコスト低減を可能にできる。
【0098】さらに、浸漬塗布法におては、基体を塗布
液に浸漬し、引き抜く一連のサイクル時間(タクト)が
長くなるが、少なくとも一端部側を未塗布状態に形成す
ることで、上記タクトを短縮することが可能となり、よ
って製造コストの低減が可能となる。
液に浸漬し、引き抜く一連のサイクル時間(タクト)が
長くなるが、少なくとも一端部側を未塗布状態に形成す
ることで、上記タクトを短縮することが可能となり、よ
って製造コストの低減が可能となる。
【図1】本発明の電子写真用感光体を製造するための浸
漬塗布装置の概略構成を示すものであって、感光層を形
成する塗布液を循環させる方式による塗布装置を示す断
面構成図である。
漬塗布装置の概略構成を示すものであって、感光層を形
成する塗布液を循環させる方式による塗布装置を示す断
面構成図である。
【図2】本発明による各種実施例により作製される非画
像部領域に対応する感光体の端部領域の部分を示す電子
写真用感光体の塗布膜構成を示す概略断面図である。
像部領域に対応する感光体の端部領域の部分を示す電子
写真用感光体の塗布膜構成を示す概略断面図である。
【図3】本発明にかかる比較例による電子写真用感光体
の塗布膜構成を示す概略断面図である。
の塗布膜構成を示す概略断面図である。
1 撹拌タンク 2 送液ポンプ 3 オーバーフロー式塗布槽 4 導電性基体保持部 5 導電性基体昇降用ボールネジ 6 ボールネジ駆動用モーター 7 塗布速度コントロール装置 8 塗布液 10 電子写真用感光体 11 導電性基体 12 電荷発生層 13 電荷輸送層 14 下引き層 15 感光層 h 端部領域(非画像部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂元 雅遊亀 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA34 AA37 AA41 EA16 FA25 4D075 AB37 BB24Z BB33Z CA47 DA15 DB07 DC24 EA07 EB23 EC08
Claims (10)
- 【請求項1】 感光層を浸漬塗布法により導電性の基体
表面に塗布して作製される電子写真用感光体において、 画像形成領域に対応する上記感光層の塗膜の厚さより、
非画像部に対応する上記基体の一端部領域に感光層を薄
く塗布形成したことを特徴とする電子写真用感光体。 - 【請求項2】 上記感光層は、電荷発生層及び電荷輸送
層からなり、少なくとも基体表面に塗布する最下層とな
る電荷発生層を、基体の一端部領域に未塗布状態とす
る、あるいは薄く塗布形成することを特徴とする請求項
1記載の電子写真用感光体。 - 【請求項3】 上記感光層は、電荷発生層、電荷輸送
層、さらに下引き層からなり、少なくとも基体表面上の
最下層となる下引き層を、基体の一端部領域に未塗布状
態とする、あるいは薄く塗布形成してなることを特徴と
する請求項1記載の電子写真用感光体。 - 【請求項4】 上記感光層は、上記基体のもう一方の端
部領域を未塗布状態、又は感光層を薄く塗布形成してな
ることを特徴とする請求項2又は3記載の電子写真用感
光体。 - 【請求項5】 感光層を構成するための塗布液中に導電
性の基体を浸漬し、該浸漬後の基体を引き上げること
で、上記基体表面に塗布液を塗布して感光層を所定の塗
膜の厚さに塗布形成してなる電子写真用感光体を製造す
る製造方法において、 上記基体の画像形成領域に対応する感光層の塗膜の厚さ
より、非画像部に対応する基体の一端部領域を薄く塗膜
するために、上記基体の引き上げ速度を、上記画像形成
領域における引き上げ速度よりも遅くして塗布液を塗布
形成してなる電子写真用感光体の製造方法。 - 【請求項6】 感光層を構成するための塗布液中に導電
性の基体を浸漬し、該浸漬後の基体を引き上げること
で、上記基体表面に塗布液に塗布して感光層を所定の塗
膜の厚さに塗布形成してなる電子写真用感光体を製造す
る製造方法において、 上記基体の画像形成領域に対応する感光層の塗膜の厚さ
より、非画像部に対応する基体の上端側の一端部領域を
薄く塗膜するために、上記基体の上記一端部領域が塗布
液面から引き上げられた後、一定時間引き上げが停止さ
れ、その停止後に決められた速度で引き上げることで、
塗布液を塗布し感光層形成するようにしたことを特徴と
する電子写真用感光体の製造方法。 - 【請求項7】 上記感光層は、電荷発生層及び電荷輸送
層からなり、少なくとも基体表面に塗布される最下層と
なる電荷発生層について、端部領域に薄く形成、又は未
塗布状態にしたことを特徴とする請求項5又は6記載の
電子写真用感光体の製造方法。 - 【請求項8】 上記感光層は、電荷発生層、電荷輸送
層、及び下引き層からなり、少なくとも基体表面に塗布
される最下層となる塗膜する下引き層について、端部領
域に薄く形成、又は未塗布状態にしたことを特徴とする
請求項5又は6記載の電子写真用感光体の製造方法。 - 【請求項9】 上記基体の一端部領域は、下端の非画像
部に対応する端部領域であり、もう一方の上端部領域に
ついては、基体を感光層の塗布液に浸漬することなく未
塗布状態としたことを特徴とする請求項5記載の電子写
真用感光体の製造方法。 - 【請求項10】 上記基体の非画像部に対応する端部領
域は、上下端の領域であり、その下端部領域において感
光層を薄く塗膜するように引き上げ速度を遅くしたこと
を特徴とする請求項5又は6記載の電子写真用感光体の
製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10222860A JP2000056487A (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | 電子写真用感光体及びその製造方法 |
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JP10222860A JP2000056487A (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | 電子写真用感光体及びその製造方法 |
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---|---|
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ID=16789036
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2000056487A (ja) |
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- 1998-08-06 JP JP10222860A patent/JP2000056487A/ja active Pending
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