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JP2000052568A - インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法

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Publication number
JP2000052568A
JP2000052568A JP22347598A JP22347598A JP2000052568A JP 2000052568 A JP2000052568 A JP 2000052568A JP 22347598 A JP22347598 A JP 22347598A JP 22347598 A JP22347598 A JP 22347598A JP 2000052568 A JP2000052568 A JP 2000052568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative pressure
recording head
ink
generating means
pressure generating
Prior art date
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Granted
Application number
JP22347598A
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English (en)
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Inventor
Kenji Tsukada
憲児 塚田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Publication of JP2000052568A publication Critical patent/JP2000052568A/ja
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Publication of JP3695502B2 publication Critical patent/JP3695502B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッド内の気泡を確実に排出することが
できるクリーニングシーケンスを提供すること。 【解決手段】 キャップユニット13と吸引ポンプ16
との間に負圧制御バルブ18が配置され、吸引ポンプ1
6の動作状態において負圧制御バルブ18が開弁される
ように制御される。これにより、吸引ポンプ16により
蓄圧された負圧がキャップユニット13内に急激に作用
し、記録ヘッド8からのインクの排出流速を高めること
が可能となる。したがって記録ヘッド8内に残留する気
泡を即座に排出させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用紙の幅方向
に移動する記録ヘッドを有し、印刷データに基づいてイ
ンク滴を記録用紙に吐出して画像を印刷するインクジェ
ット式記録装置に関し、より詳細には記録ヘッド内の残
留気泡を効果的に排出してインク吐出不良を回避するこ
とができる記録ヘッドのクリーニング制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータの発達によりグ
ラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになった
ため、ディスプレイに表示される例えばカラー画像のハ
ードコピーを高品質で出力できる記録装置が求められて
いる。このような要求に応えるためにインクジェット式
記録ヘッドを搭載した記録装置が提供されている。この
インクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小
さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるた
め、カラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
【0003】このようなインクジェット式記録装置は、
インク貯蔵手段からのインクの供給を受けるインクジェ
ット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相
対的に移動させる紙送り手段を備え、印字信号に応じて
記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出
させてドットを形成することで記録が行われる。そして
共通のヘッドホルダにブラック、イエロー、シアン、マ
ゼンタのインクの吐出が可能な記録ヘッドを設け、ブラ
ックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各インク
の吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能
としている。
【0004】このようなインクジェット式記録ヘッド
は、圧力発生室で加圧したインクをノズル開口からイン
ク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、記
録ヘッド内に気泡が残留しないようにインクを充填した
り、またインク溶媒の揮散による目詰まりを防止するた
めに、記録ヘッドからインクを強制的に吸引排出させる
処理が行われる。また印字データに関係がない駆動信号
を記録ヘッドに供給して、記録ヘッドのノズル開口から
インク滴を吐出させる操作も行われる。
【0005】記録ヘッド内の残留気泡の排除、並びに増
粘インクによる目詰まり解消のために行うインクの強制
的な排出処理は、通常クリーニング操作と呼ばれてい
る。これは、記録装置の長時間の休止後に印刷を再開す
る場合や、ユーザが印字かすれ等の印字品質不良を認識
した場合にクリーニングスイッチを操作することで実行
される。
【0006】このクリーニング操作は、記録ヘッドをキ
ャッピング手段により封止して負圧を作用させることに
よって、記録ヘッドよりインクを排出させると共に、そ
の後にゴムなどの弾性板からなるクリーニング部材によ
り、記録ヘッドのノズルプレートを払拭するワイピング
が実行される。
【0007】一方、記録ヘッドに駆動信号を印加してイ
ンクを吐出させる操作は、通常フラッシング操作と呼ば
れ、クリーニング操作時にワイピング等で記録ヘッドの
ノズル開口近傍の不揃いのメニスカスを回復させたり、
また印刷中にインク滴の吐出が少ないノズル開口の目詰
まりを防止する目的で一定周期ごとに実行させる操作で
ある。
【0008】図11は、従来のインクジェット式記録装
置におけるクリーニング操作等において用いられるキャ
ッピング手段としてのキャップユニットの概略構成を断
面図によって示したものである。なお図においては、キ
ャップユニットによって記録ヘッドのノズルプレートを
封止し、ノズルプレートに配置されたノズル開口より、
インクの吸引処理を行なう状態が示されている。
【0009】キャップユニット13は、上面が開放され
た方形状のキャップケース13aと、キャップケース1
3a内に収納されたゴム材料などの可撓性物質よりなる
キャップ部材13bとにより構成されており、キャップ
部材13bはその上測縁がキャップケース13aよりも
若干突出した状態に形成されている。そしてキャップ部
材13bの内底部には多孔質材料により形成されたイン
ク吸収材13cが収納されており、このインク吸収材1
3cはキャップ部材13bに一体に形成された保持体1
3dにより保持されている。
【0010】またキャップケース13aの下底部には、
キャップケース13aおよびキャップ部材13bをそれ
ぞれ貫通するようにして、吸引口13eおよび大気開放
口13fが配置されている。
【0011】そして、キャップケース13aの吸引口1
3eにはチューブT1を介して吸引ポンプ16が接続さ
れており、吸引ポンプ16の排出側には排インクタンク
15が配置されている。さらに、キャップケース13a
の大気開放口13fには、チューブT3を介して大気開
放バルブ19が接続されている。
【0012】一方、符号8は例えばカラーインク用記録
ヘッドを示しており、この記録ヘッド8はキャップユニ
ット13が上部に移動した時、そのノズルプレート8a
が前記キャップユニット13によってキャッピングされ
るように構成されている。ノズルプレート8aにはノズ
ル開口8bが配置されており、各ノズル開口8bに対応
して配置された圧電振動子8cの作用によってイエロ
ー、シアン、マゼンタなどの各インクが吐出されるよう
に構成されている。
【0013】以上の構成において、記録ヘッド内の残留
気泡の排出およびノズル開口の目詰まりを解消させるた
めのインクの吸引作用は、図11に示すようにキャップ
部材13bを記録ヘッド8のノズルプレート8aに密着
させると共に、大気開放バルブ19を閉弁した状態で行
われる。
【0014】すなわち、この状態で吸引ポンプ16を作
動させることで、キャップ部材13bの内部に負圧が与
えられ、ノズル開口8bからインクが排出される。イン
クの排出に伴いキャップ部材内部の負圧がある程度減少
した時点で、前記大気開放バルブ19を開弁させると、
キャップ部材内に大気が導入され内部の負圧は解除され
る。
【0015】そして、大気開放バルブ19を開弁させた
状態で吸引ポンプ16を作動させることにより、キャッ
プ部材内に排出されたインクをチューブT1を介して排
インクタンク15に送り込む動作がなされる。
【0016】一方、図12は、前記したクリーニング装
置の構成において、吸引ポンプ16により記録ヘッドの
ノズル開口からインクを吸引した場合の記録ヘッド内の
所定位置におけるインクの流速と、吸引経過時間との関
係を示したものである。
【0017】この図12に示すように、大気開放バルブ
19を閉弁させた状態で、吸引ポンプ16を駆動する
と、経過時間に伴って負圧によりインクの流速が序々に
立上がり、やがて一定の流速に達するという特性が描か
れる。図12に示す特性はその一例ではあるが、現状の
吸引ポンプによる吸引特性は、ポンプの始動時より最高
流速に達するのに2〜3秒程度要している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録ヘッド
内に存在する気泡は、所定以下のインクの流速状態にお
いてはヘッド内の複雑な流路内に引っ掛かった状態で残
留し、所定以上のインクの流速状態に達した時点で、は
じめてインクに押し流されて排出されるという特性を有
している。
【0019】したがって、前記したようにインク流速の
立上がりが弱い状態においては、必要流速に達するまで
にインクを無駄に排出することとなり、インクカートリ
ッジの寿命を短縮させてユーザに負担を強いるという問
題が発生する。
【0020】しかも、昨今においてはより高い解像度を
得るために、記録ヘッドのノズル数が増加されると共
に、ノズル開口のより小さいものが使用されており、こ
のために、記録ヘッド内の増粘インクおよび残留する気
泡を満足に排出するための流速を得ることが困難となり
つつあり、なおさら記録ヘッド内に残留する気泡の排出
処理を困難にしている。
【0021】したがって、これに対応させて吸引ポンプ
の吸引能力を増大させることによってこれを解決するこ
とはできるものの、記録装置全体の小形化、低価格化が
進むなかで吸引ポンプのみを大型化かつ強力化すること
は難しい。
【0022】このような諸事情に鑑みて、本件出願人は
例えば特開平7−276671号公報に示すようなイン
クの吸引方法を提案している。これは、吸引動作後にお
いて吸引ポンプを停止させると共に、大気開放バルブを
瞬間的に開閉することで、ヘッドのインク流路内に衝撃
を与えて残留気泡を排出させようとするものである。こ
れによると、残留気泡の排出作用はなされるものの、大
気開放バルブの急激な開閉によってノズル開口のメニス
カスを破壊し、またノズル内部への気泡の混入を招いて
印字不良を発生させるという他の技術的課題を残す結果
となる。
【0023】本発明は、前記した技術的課題を解消する
と共に、比較的小型の吸引ポンプを用いつつ、記録ヘッ
ド内の残留気泡を効果的に排出し得るクリーニング制御
方法を提供しようとするものであり、これにより印字不
良の発生を防止できる信頼性の高いインクジェット式記
録装置を提供することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、印刷データに対応してインク滴を吐出するインク
ジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドを封止すると
共に、負圧発生手段からの負圧を受けて記録ヘッドより
インクを吸引するキャッピング手段とを備えたインクジ
ェット式記録装置であって、前記キャッピング手段と前
記負圧発生手段との間に介在された負圧制御バルブと、
前記負圧発生手段の動作状態において負圧制御バルブの
開閉を制御するバルブ制御手段とをさらに具備した構成
となされる。
【0025】この場合、好ましい一つの形態として、前
記バルブ制御手段は、負圧発生手段の動作状態において
前記負圧制御バルブを開弁するように制御される。また
この場合の好ましい他の一つの形態として、前記バルブ
制御手段は、負圧発生手段の動作状態において前記負圧
制御バルブの開弁および閉弁を繰り返すように制御され
る。
【0026】さらに本発明にかかるインクジェット式記
録装置の好ましい実施の形態においては、負圧発生手段
を動作させるための制御信号と、バルブ制御手段を動作
させるための制御信号とが1つの基準信号発生器による
基準信号に基づいて生成され、記録ヘッドからのインク
の吸引シーケンスにしたがって、負圧発生手段およびバ
ルブ制御手段をそれぞれ動作させるように構成される。
【0027】また、本発明にかかるインクジェット式記
録装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法は、
印刷データに対応してインク滴を吐出するインクジェッ
ト式記録ヘッドと、前記記録ヘッドを封止すると共に、
負圧発生手段からの負圧を受けて記録ヘッドよりインク
を吸引するキャッピング手段と、前記キャッピング手段
と前記負圧発生手段との間に介在された負圧制御バルブ
とを備えたインクジェット式記録装置における記録ヘッ
ドのクリーニング制御方法であって、前記キャッピング
手段により記録ヘッドを封止するキャッピングステップ
と、キャッピング手段により記録ヘッドを封止した状態
において前記負圧発生手段を動作させる負圧発生手段始
動ステップと、負圧発生手段の動作状態において前記負
圧制御バルブの開閉を制御する負圧制御バルブ開閉ステ
ップとを順次実行するようになされる。
【0028】この場合、前記負圧制御バルブ開閉ステッ
プにおいては、負圧発生手段始動ステップ後の所定時間
経過後に負圧制御バルブを開弁するように制御される。
またこの場合、前記負圧制御バルブ開閉ステップにおい
ては、負圧発生手段始動ステップ後の所定時間経過後に
負圧制御バルブの開弁および閉弁を繰り返すように制御
する場合もある。
【0029】そして、前記したいずれの場合において
も、前記負圧制御バルブ開閉ステップの後に、インクの
吸引速度を減速させた微量吸引ステップを実行すること
が望ましい。
【0030】以上のようになされたインクジェット式記
録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング
制御方法によると、キャッピング手段と負圧発生手段と
の間に負圧制御バルブが配置され、負圧発生手段の動作
状態において負圧制御バルブの開閉が制御される。
【0031】例えば、負圧発生手段の動作状態において
閉弁状態の負圧制御バルブを開弁するように制御するこ
とにより、負圧発生手段により蓄圧された負圧がキャッ
ピング手段内に急激に作用し、これにより記録ヘッドか
らのインクの排出流速を高めることが可能となる。した
がって、記録ヘッド内に残留する気泡を即座に排出させ
ることが可能となる。
【0032】また例えば負圧発生手段の動作状態におい
て、負圧制御バルブの開弁および閉弁を繰り返すように
制御することにより、キャッピング手段内における負圧
が脈動するように大きく変化し、同様に記録ヘッド内に
残留する気泡を即座に排出させることが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジッ
ト式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて
説明する。
【0034】図1は本発明が適用されたインクジェット
式記録装置の全体構成を示すものである。図1において
符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はタイミ
ングベルト2の一部に結合されてキャリッジモータ3の
往復回転により駆動され、ガイド部材4に案内されてプ
ラテン5に沿って平行に移動するように構成されてい
る。キャリッジ1の記録用紙6と対向する下面にはブラ
ックインクを吐出する記録ヘッド7およびカラーインク
を吐出する記録ヘッド8が搭載され、各記録ヘッド7,
8は、それぞれブラックインクカートリッジ9、カラー
インクカートリッジ10からそれぞれインクの供給を受
けて記録用紙6に対してインク滴が吐出できるように構
成されている。
【0035】非印刷領域側に配置された11はキャッピ
ンク装置であり、ブラックインク用記録ヘッド7を封止
するキャップユニット12と、カラーインク用記録ヘッ
ド8を封止するキャップユニット13が同一のキャップ
ホルダーに搭載されている。
【0036】前記キャップユニット12,13はそれぞ
れ記録ヘッド7,8のノズル開口面を1つの空間で封止
できるサイズを備え、非印字時には記録ヘッド7,8の
ノズル開口を封止し、また吐出能力回復操作時(クリー
ニング操作時)にはポンプユニット16から負圧の供給
を受けて記録ヘッド7,8からインクを強制的に排出さ
せることができるように構成されている。
【0037】そして、キャッピング装置11の近傍に
は、ゴムなどの弾性板からなるクリーニング部材17が
配置されていて、キャリッジ1がキャッピング装置11
側に往復移動する際に、記録ヘッド7,8のノズルプレ
ートを払拭するワイピング動作がなされる。
【0038】図2は、図1に示す記録装置に搭載された
キャップユニット12,13のうちの1つ、例えばカラ
ーインク用のキャップユニット13と、これに接続され
た負圧印加手段などの構成を示したものである。なお、
図2において既に図11において説明した各部に相当す
る部分は同一符号で示しており、したがってその詳細な
説明は省略する。
【0039】図2に示すように、本発明が適用されたイ
ンクジェット式記録装置においては、キャップユニット
13における吸引口13eと、吸引ポンプ16との間に
はそれぞれチューブT1,T2を介して負圧制御バルブ
18が介在されている。この負圧制御バルブ18は、開
弁および閉弁が電気的に制御できる電磁バルブが採用さ
れており、負圧制御バルブ18に対してバルブ制御手段
28より開弁および閉弁の指令信号が供給されるように
構成されている。
【0040】図3は前記したバルブ制御手段28を含む
記録装置における制御回路の構成を示したものである。
図3において、符号20は印刷制御手段であり、記録装
置のホストコンピュータからの印刷データに基づいてビ
ットマップデータを生成し、このデータに基づいてヘッ
ド駆動手段21により駆動信号を発生させて、記録ヘッ
ド7,8からインクを吐出させるものである。ヘッド駆
動手段21は、印刷データに基づく駆動信号の他に、フ
ラッシング操作のための駆動信号を記録ヘッド7,8に
出力するように構成されている。
【0041】符号22はクリーニング制御手段であり、
電源投入時や、またクリーニング指令検知手段23およ
び吸引タイマ24からの信号により、後述するような吸
引強度、吸引時間、吸引インターバルに基づいてポンプ
駆動手段25を制御して、吸引ポンプ16を制御するも
のである。また、クリーニング制御手段22は、バルブ
制御手段28に制御信号を送り、負圧制御バルブ18を
後述するクリーニングシーケンスに基づいて開閉制御す
る機能も備えている。
【0042】なお図3においては、各キャップユニット
12,13にそれぞれ作用する吸引ポンプ16、負圧制
御バルブ18、および大気開放バルブ19について、そ
れぞれの符号の末尾にAおよびBを付して2つに別けて
描いている。
【0043】符号26はフラッシング制御手段であり、
印刷動作が一定時間継続して印刷制御手段20からフラ
ッシング指令が出力された場合、およびクリーニング制
御手段22からの吸引終了信号が出力され、かつフラッ
シグ保留タイマ27からのタイムアップ信号が出力して
いる場合に、印刷制御手段20により記録ヘッド7,8
をフラッシング位置、通常はキャッピング位置に移動さ
せて、目詰まりの防止や、目詰まり解消のために各記録
ヘッド7,8の全てのノズル開口から所定数のインク滴
を吐出させるものである。
【0044】なお、前記フラッシグ保留タイマ27は、
クリーニング工程が終了した段階で計時動作を開始し、
クリーニング工程で記録ヘッド7,8のノズル開口近傍
に生じた気泡が自然消滅するまでに相当する時間を計時
した段階で、タイムアップするように構成されている。
【0045】また、符号29は図示しないケースの制御
パネルに設けられたクリーニング指令スイッチを示し、
ユーザがこれを操作した場合に、クリーニング指令検知
手段23を介してクリーニング制御手段22を動作させ
ることができるように構成されている。
【0046】次に図4は、図3に示されたクリーニング
制御手段22によるポンプ駆動手段25とバルブ制御手
段28の制御形態の構成を示したものである。図4にお
ける符号22aは、クリスタル等で構成された基準信号
発生器であり、この基準信号発生器22aより供給され
る基準信号は、中央制御装置(CPU)22bに加えら
れ、CPU22bにおける動作基準信号として利用され
る。
【0047】また基準信号発生器22aより供給される
基準信号は、CPU22bにおいて分周され、カウンタ
1(22d)およびカウンタ2(22e)に対してカウ
ントアップ用パルスが出力されるように構成されてい
る。
【0048】またCPU22bには、記録ヘッドからの
インクの吸引シーケンスプログラムが格納された読み出
し専用メモリ(ROM)22cが接続されている。CP
U22bは前記ROM22cに格納されたプログラムに
したがって順次カウンタ1(22d)およびカウンタ2
(22e)に対して数値を設定し、カウンタ1およびカ
ウンタ2はCPU22bによって設定された数値をカウ
ントアップした場合に、ポンプ駆動手段25およびバル
ブ制御手段28に対して制御信号を出力するように構成
されている。
【0049】一方、CPU22bよりポンプ駆動手段2
5に対してポンプ駆動用のパルス信号が供給されるよう
に構成されている。このポンプ駆動用のパルス信号は、
前記基準信号発生器22aからの基準信号を用いて生成
され、そのパルス信号の周波数は、例えば4100H
z,2400Hz,1200Hzとされる。
【0050】これは、後述する記録ヘッドのクリーニン
グシーケンスにおける本吸引、微量(少量)吸引1、お
よび微量(少量)吸引2の各ステップにおいて、インク
の吸引速度を変化させるために選択的に利用される。
【0051】すなわち、パルスモータによって構成され
る吸引ポンプ16の駆動モータは、供給されるパルス信
号のステップ数(周波数)に応じて回転駆動し、結果と
して記録ヘッドから吸引排出されるインクの吸引速度が
決定される。
【0052】図5は、4100Hz,2400Hz,1
200Hzの各周波数のパルス信号を用いた場合におい
て、記録ヘッドから吸引排出されるインクの吸引速度の
関係を模式的に示したものである。
【0053】次に図6は、前記した構成の記録装置にお
いて、クリーニング操作を実行した場合の動作シーケン
スを示したものである。なお以下においては、カラーイ
ンク用キャップユニット13によってカラーインク用記
録ヘッド8のクリーニング操作を行なう状態に基づいて
説明する。
【0054】クリーニング処理の指令を受けると、ステ
ップS11において、記録ヘッドを非印字領域側に移動
させて当該部分に配置されたクリーニング部材17の上
部を通過させることで、記録ヘッド8のノズルプレート
のワイピング動作を実行する。このステップS11にお
けるワイピング動作は、次に続くキャップユニット13
により記録ヘッドからインクを強制的に吸引させる処理
において、キャップユニットに対する記録ヘッドの密着
性を向上させるために実行される。
【0055】続いてステップS12において、記録ヘッ
ドはキャップユニット13上に移動し、キャップユニッ
トによって封止されて記録ヘッドから比較的大量のイン
クを吸引する本吸引の動作が実行される。
【0056】この場合、図4に示したようにカウンタ1
(22d)に対して、CPU22bより所定の数値が設
定され、カウンタ1(22d)は同じくCPU22bか
ら送られるカウントアップ用のパルス数をカウントす
る。そしてCPU22bより設定された所定の数値にカ
ウントアップされた場合に、カウンタ1(22d)より
ポンプ駆動手段25に制御信号を送出し、ポンプ駆動手
段25によって吸引ポンプ16が駆動される。
【0057】すなわち、前記カウンタ1(22d)は後
述するクリーニングシーケンスの進行にしたがって、C
PU22bからカウントアップ用の数値がその都度設定
され、そのパルス数をカウントした時点で、ポンプ駆動
手段25に制御信号を送出する機能を有しており、これ
により吸引ポンプ16の動作および不動作をシーケンシ
ャルに制御できるようになされている。
【0058】またこのステップS12においては、図4
に示したクリーニング制御手段22のCPU22bより
ポンプ駆動手段25に対して4100Hzのパルス駆動
信号が供給され、最大のインクの吸引速度が達成される
ように制御される。またこのステップS12における本
吸引の動作においては、クリーニング制御手段22から
バルブ制御手段28に制御信号を送り、負圧制御バルブ
18の開閉制御をなすように動作するが、負圧制御バル
ブ18の開閉制御動作の詳細については、図7および図
8に示す動作シーケンスに基づいて後述する。
【0059】次に、ステップS13において、キャップ
ユニット13に連通された大気開放バルブ19が開弁さ
れ、キャップユニットに連通する吸引ポンプ16が作動
されることにより、キャップユニット内に吸引されたイ
ンクは廃インクタンク15に排出される。
【0060】続いてステップS14において、再び記録
ヘッドはキャップユニットによってインクの少量吸引動
作(微量吸引1)が実行される。これは記録ヘッドのノ
ズル開口から侵入した気泡を少ない吸引動作で泡立てな
いように行うものである。このため負圧制御バルブは開
弁状態で低速ポンプ駆動により吸引を行なう。この場合
には、図4に示したようにクリーニング制御手段22の
CPU22bよりポンプ駆動手段25に対して2400
Hzのパルス駆動信号が供給される。
【0061】そして、ステップS15において、キャッ
プユニット13に連通された大気開放バルブ19が開弁
され、同じくキャップユニットに連通する吸引ポンプ1
6が作動されることにより、キャップユニット内に吸引
されたインクは廃インクタンク15に排出される。
【0062】さらに、ステップS16において、記録ヘ
ッド8はクリーニング部材17上を通過してワイピング
動作を受け、記録ヘッドのノズルプレート表面に付着し
たインク泡は、このワイピング動作により取り除かれ
る。
【0063】続いてステップS17において、再び記録
ヘッドはキャップユニットによってインクの少量吸引動
作(微量吸引2)を受ける。これは仕上げのクリーニン
グ動作であり、記録ヘッドの各ノズル開口における不揃
いのメニスカスを回復させるものである。この場合に
は、図4に示したようにクリーニング制御手段22のC
PU22bよりポンプ駆動手段25に対して1200H
zのパルス駆動信号が供給される。
【0064】そして同様にステップS18において、キ
ャップユニットに配置された大気開放バルブ19が開弁
され、キャップユニットに連通する吸引ポンプ16が作
動されることにより、キャップユニット内に吸引された
インクは廃インクタンク15に排出される。
【0065】続いてステップS19において、記録ヘッ
ドはクリーニング部材17上を通過する仕上げのワイピ
ング動作を受け、ステップS20におけるウエイト(待
機)動作に移行する。このウエイト動作はノズル開口よ
り侵入した極めて小さい気泡の自然消滅を待つものであ
り、ステップS20による所定のウエイト時間経過後
に、ステップS21において記録ヘッドはキャップユニ
ットによって封止され、クリーニング処理が終了する。
【0066】図7および図8は、図6に示したクリーニ
ングシーケンスにおけるステップS12におけるさらに
詳細な制御シーケンスの各例を示したものである。
【0067】先ず図7に示すように、ステップS11に
よるワイピング動作が終了後、ステップS12aに移行
する。このステップにおいては記録ヘッド8がキャップ
ユニット13によって封止された状態で吸引ポンプ16
が動作する。この場合においては前記負圧制御バルブ1
8は閉弁された状態であり、また図6におけるステップ
S12において説明したように、クリーニング制御手段
22のCPU22bよりポンプ駆動手段25に対して4
100Hzのパルス駆動信号が供給され、最大のインク
の吸引速度が達成されるように制御される。
【0068】そして、ステップS12bにおいて吸引ポ
ンプ18の始動開始後の所定の時間経過を管理する。こ
れは図4に示すカウンタ2(22e)によってなされ
る。すなわちカウンタ2(22e)にはCPU22bよ
り所定の時間t1に対応する数値が設定され、カウンタ
2(22e)は同じくCPU22bから送られるカウン
トアップ用のパルス数をカウントする。
【0069】カウンタ2(22e)が前記CPU22b
より設定された所定の数値をカウントアップした場合、
すなわち所定時間t1が経過した場合には、ステップS
12cに移行して負圧制御バルブ18を開弁させる制御
がなされる。これは図4においてカウンタ2(22e)
よりバルブ制御手段28に対して制御信号を送出するこ
とで行われる。続いてステップS13に移り、この後の
動作シーケンスは図6において説明したものとなる。
【0070】図9は、前記ステップS12a乃至ステッ
プS12cによって達成される負圧制御バルブ18の動
作と、記録ヘッドからのインク吸引流速との関係を示し
たものである。図9に示すように負圧制御バルブ18、
すなわち電磁バルブが閉弁状態で吸引ポンプ16が駆動
され、所定の時間t1が経過後に電磁バルブが開弁状態
となされる。
【0071】電磁バルブが閉弁状態で吸引ポンプ16が
駆動された場合には、吸引ポンプ16からバルブ18に
至るチューブT2のキャビティにおいて負圧が蓄積さ
れ、その圧力は急速に低下する。この状態においてバル
ブ18が開弁されるため、チューブT2のキャビティに
おいて蓄積された負圧が瞬時に記録ヘッドのノズル開口
からの吸引力として作用し、これにより記録ヘッド内の
インクの流速が瞬間的に立上がり、やがて定常状態に移
行する。
【0072】このようなインクの流速特性によって、記
録ヘッド内に残留する気泡はインクの流れによって即座
に排出される。
【0073】前記の作用で明らかなように、吸引ポンプ
16からバルブ18に至るチューブT2のキャビティ
は、若干大きくとることが好ましい。したがってバルブ
18とキャップユニット13とを結ぶ前記チューブT1
に比較して、このチューブT2は内径が太いものを用い
ることにより、そのキャビティがリザーブタンクとして
作用し、高いインク流速時間をある程度持続させること
ができる。
【0074】次に図8は、前記ステップS12における
他の制御シーケンスを示したものである。図8におい
て、ステップS11によるワイピング動作が終了後、ス
テップS12eに移行する。このステップにおいては記
録ヘッド8がキャップユニット13によって封止された
状態で吸引ポンプ16が動作する。
【0075】この場合においては前記負圧制御バルブ1
8は閉弁された状態であり、また図6におけるステップ
S12において説明したように、クリーニング制御手段
22のCPU22bよりポンプ駆動手段25に対して4
100Hzのパルス駆動信号が供給され、最大のインク
の吸引速度が達成されるように制御される。
【0076】そして、ステップS12fにおいて吸引ポ
ンプ18の始動開始後の所定の時間経過を管理する。こ
れは前記したステップS12bと同様であり、所定の時
間t1の経過後にステップS12gに移行する。このス
テップS12gにおいては、負圧制御バルブ18が開弁
および閉弁の動作が繰り返されるように制御される。
【0077】これは図4に示すカウンタ2(22e)に
CPU22bより所定数値がその都度設定され、カウン
タ2(22e)が設定された数値をカウントアップする
毎にバルブ制御手段28に制御信号を送出することで行
われる。
【0078】そしてステップS12hにおいて、CPU
22bは前記繰り返し回数nを把握しており、所定の繰
り返し回数nに至った時に、ステップS12iに移行し
て負圧制御バルブ18を開弁させる制御がなされる。続
いてステップS13に移り、この後の動作シーケンスは
図6において説明したものとなる。
【0079】図10は、前記ステップS12e乃至ステ
ップS12iによって達成される負圧制御バルブ18の
動作と、記録ヘッドからのインク吸引流速との関係を示
したものである。図10に示すように負圧制御バルブ1
8が閉弁状態で吸引ポンプ16が駆動され、所定の時間
t1が経過すると、図9に示した場合と同様に、吸引ポ
ンプ16からバルブ18に至るチューブT2のキャビテ
ィにおいて負圧が蓄積され、その圧力は急速に低下す
る。この状態においてバルブ18が開弁されるため、チ
ューブT2のキャビティにおいて蓄積された負圧が瞬時
に記録ヘッドのノズル開口からの吸引力として作用し、
これにより記録ヘッド内のインクの流速が瞬間的に立上
がり、その後下降する特性を呈する。
【0080】この時、バルブ18が閉弁されるため、キ
ャップユニット内に蓄積された負圧によってインクの流
速は序々に低下する。この間において吸引ポンプ16か
らバルブ18に至るチューブT2のキャビティにおいて
負圧が再び蓄積され、バルブ18の第2回目の開弁によ
り、再び記録ヘッド内のインクの流速が立上がるという
特性が得られる。図10に示した例においてはバルブ1
8の開弁および閉弁の繰り返し回数n=2とした場合を
示しているが、これは必要に応じて適宜変更される。
【0081】このように図8に示す動作シーケンスにお
いては、図10に示したように記録ヘッド内のインクの
流速が脈動するように制御される。したがって、数回の
脈動動作が与えられることによって、記録ヘッド内に残
留する気泡の排出を確実に行なわせることが可能とな
り、信頼性を向上させることができる。
【0082】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
かかるインクジェット式記録装置および同装置における
記録ヘッドのクリーニング制御方法においては、キャッ
ピング手段と負圧発生手段との間に負圧制御バルブを配
置し、負圧発生手段の動作状態において負圧制御バルブ
を開弁するように制御されるので、負圧発生手段により
蓄圧された負圧がキャッピング手段内に急激に作用し、
これにより記録ヘッドからのインクの排出流速を高める
ことが可能となる。これにより記録ヘッド内に残留する
気泡を即座に排出させることができる。
【0083】また、前記負圧制御バルブの開弁および閉
弁を繰り返すように制御することにより、キャッピング
手段内における負圧が脈動するように大きく変化し、同
様に記録ヘッド内に残留する気泡を即座に排出させるこ
とが可能となる。
【0084】したがって、比較的小型の吸引ポンプを用
いつつ、記録ヘッド内の残留気泡を効果的に排出し得る
クリーニング制御方法を提供することができ、これによ
り印字不良の発生を防止できる信頼性の高いインクジェ
ット式記録装置を提供するこが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置
の構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に装填されたキャッピング
手段とその周辺構成を示した断面図である。
【図3】図1に示す記録装置の制御回路を示したブロッ
ク図である。
【図4】図3に示した制御回路の一部における詳細な構
成を示したブロック図である。
【図5】図4に示す制御回路によってなされるインク吸
引速度の制御態様を示した特性図である。
【図6】図3に示す制御回路によってなされるヘッドク
リーニングの制御シーケンスを示したフローチャートで
ある。
【図7】図6に示すフローチャートの一部のステップに
おいてなされるより詳細な制御シーケンスを示したフロ
ーチャートである。
【図8】図6に示すフローチャートの一部のステップに
おいてなされるより詳細な制御シーケンスの他の例を示
したフローチャートである。
【図9】図7に示す制御シーケンスによってなされるイ
ンク吸引流速の例を示した特性図である。
【図10】図8に示す制御シーケンスによってなされる
インク吸引流速の例を示した特性図である。
【図11】従来の記録装置に装填されたキャッピング手
段とその周辺構成を示した断面図である。
【図12】図11に示すキャッピング手段によって得ら
れるインク吸引流速の例を示した特性図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 6 記録用紙 7,8 記録ヘッド 8a ノズルプレート 8b ノズル開口 8c 圧電振動子 9,10 インクカートリッジ 12,13 キャップユニット(キャッピング手
段) 13a キャップケース 13b キャップ部材 13e 吸引口 13f 大気開放口 15 排インクタンク 16 吸引ポンプ(負圧発生手段) 17 クリーニング部材 18 負圧制御バルブ 19 大気開放バルブ 20 印刷制御手段 21 ヘッド駆動手段 22 クリーニング制御手段 22a 基準信号発生器 22b 中央制御装置(CPU) 22c 読み出し専用メモリ(ROM) 22d カウンタ1 22e カウンタ2 25 ポンプ駆動手段 26 フラッシング制御手段 28 バルブ制御手段 T1,T2,T3 チューブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データに対応してインク滴を吐出す
    るインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドを封
    止すると共に、負圧発生手段からの負圧を受けて記録ヘ
    ッドよりインクを吸引するキャッピング手段とを備えた
    インクジェット式記録装置であって、 前記キャッピング手段と前記負圧発生手段との間に介在
    された負圧制御バルブと、 前記負圧発生手段の動作状態において負圧制御バルブの
    開閉を制御するバルブ制御手段とをさらに具備したこと
    を特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記バルブ制御手段は、負圧発生手段の
    動作状態において前記負圧制御バルブを開弁するように
    制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記バルブ制御手段は、負圧発生手段の
    動作状態において前記負圧制御バルブの開弁および閉弁
    を繰り返すように制御することを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記負圧発生手段を動作させるための制
    御信号と、前記バルブ制御手段を動作させるための制御
    信号とが1つの基準信号発生器による基準信号に基づい
    て生成され、記録ヘッドからのインクの吸引シーケンス
    にしたがって、負圧発生手段およびバルブ制御手段をそ
    れぞれ動作させるように構成したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェット式
    記録装置。
  5. 【請求項5】 印刷データに対応してインク滴を吐出す
    るインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドを封
    止すると共に、負圧発生手段からの負圧を受けて記録ヘ
    ッドよりインクを吸引するキャッピング手段と、前記キ
    ャッピング手段と前記負圧発生手段との間に介在された
    負圧制御バルブとを備えたインクジェット式記録装置に
    おける記録ヘッドのクリーニング制御方法であって、 前記キャッピング手段により記録ヘッドを封止するキャ
    ッピングステップと、キャッピング手段により記録ヘッ
    ドを封止した状態において前記負圧発生手段を動作させ
    る負圧発生手段始動ステップと、負圧発生手段の動作状
    態において前記負圧制御バルブの開閉を制御するバルブ
    開閉ステップとを順次実行することを特徴とするインク
    ジェット式記録装置における記録ヘッドのクリーニング
    制御方法。
  6. 【請求項6】 前記負圧制御バルブ開閉ステップは、負
    圧発生手段始動ステップ後の所定時間経過後に負圧制御
    バルブを開弁するように制御することを特徴とする請求
    項5に記載のインクジェット式記録装置における記録ヘ
    ッドのクリーニング制御方法。
  7. 【請求項7】 前記負圧制御バルブ開閉ステップは、負
    圧発生手段始動ステップ後の所定時間経過後に負圧制御
    バルブの開弁および閉弁を繰り返すように制御すること
    を特徴とする請求項5に記載のインクジェット式記録装
    置における記録ヘッドのクリーニング制御方法。
  8. 【請求項8】 前記負圧制御バルブ開閉ステップの後
    に、インクの吸引速度を減速させた微量吸引ステップを
    実行することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいず
    れかに記載のインクジェット式記録装置における記録ヘ
    ッドのクリーニング制御方法。
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