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JP2000047294A - 水中移動撮影装置 - Google Patents

水中移動撮影装置

Info

Publication number
JP2000047294A
JP2000047294A JP10210925A JP21092598A JP2000047294A JP 2000047294 A JP2000047294 A JP 2000047294A JP 10210925 A JP10210925 A JP 10210925A JP 21092598 A JP21092598 A JP 21092598A JP 2000047294 A JP2000047294 A JP 2000047294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
floating body
air
discharge pipe
pumps
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10210925A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Genma
享 弦間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUSOO DENSHI KK
Original Assignee
FUSOO DENSHI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUSOO DENSHI KK filed Critical FUSOO DENSHI KK
Priority to JP10210925A priority Critical patent/JP2000047294A/ja
Publication of JP2000047294A publication Critical patent/JP2000047294A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の水中撮影装置では、スクリューが水中
に露出しているため、スクリューの回転により水中内の
生物を傷付けるおそれがある。 【解決手段】 浮遊体1は水面に浮上し、カメラ5は浮
遊体1に対して所定長さ下側の一定深度の水中に位置す
る。手元操作盤上のボタンの操作により、浮遊体1上に
設置された4個のポンプ7a、7b、7c及び7dのう
ち稼動するポンプの選択と、それらポンプの水又はエア
ーの吐出量のコントロールをすることにより、浮遊体1
を水面上でスクリューを使用することなく、しかも任意
の方向に移動し、これに伴い、透明のハウシンング2に
内蔵されたカメラ5を水中で浮遊体1と同方向に移動可
能とする。装置の推進力はスクリューではなく浮遊体1
上のポンプ7a〜7dの水中への吐出水やエアーによる
推力によるので、水中内の動物の生体を傷付けることは
全くない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水中移動撮影装置に
係り、特に任意方向に移動して水中内の被写体を撮影す
る水中移動撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水中内の被写体を撮影する装
置が知られている(特開平9−251192号公報)。
この従来の水中撮影装置は、浮体と、この浮体から吊り
下げられたカメラと、これら浮体及びカメラに移動力を
付与するための推進モジュールとから構成されており、
カメラが浮体から吊り下げられることで管路や貯水槽な
どの一定の深さに保持され、また、推進モジュールによ
って所定の方向に移動されることで水中における所定の
位置に移動され、管路や貯水槽などの内壁面を広範囲に
わたって観察できるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の水中撮影装置では、浮体の移動のための推進モジュー
ルが、索体で浮体に連結され、かつ、モータを内蔵する
水中に沈まない構造の本体部と、このモータにより回転
されるスクリューとからなり、スクリューが推進力を与
えるために水中に露出しているため、スクリューの回転
により水中内の生物を傷付けるおそれがある。このた
め、上記の従来の水中撮影装置は、魚やエビなどの水棲
動物を養殖している養殖池の内部の状態を観察したり、
水泳プール内の人間の状態を監視することなどの用途に
適用することは困難である。また、上記の水中撮影装置
は、一定方向のみに移動可能であり、任意の方向に移動
できない。
【0004】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
水中の動物を傷付けることなく水中のある範囲内を人間
が水中に入らずに観察、あるいは監視し得る水中移動撮
影装置を提供することを目的とする。
【0005】また、本発明の他の目的は、任意の方向に
移動し得る水中移動撮影装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明は弾力性のある材質からなり、水の取り
入れ口とエアー又は水の第1の吐出口がそれぞれ複数設
けられた、水上に浮遊する浮遊体と、浮遊体上に固定さ
れており、手元操作盤により動作制御可能な複数個のポ
ンプと、エアー又は水の第2の吐出口が複数設けられた
透明のハウジングと、ハウジング内に封入されており、
手元操作盤により動作及び撮影方向が制御可能とされた
カメラと、浮遊体の水の取り入れ口と第1及び第2の吐
出口、及びポンプのエアーの取り入れ口と第1及び第2
の吐出口を連通するエアー吐出用パイプ及び水の吐出用
パイプと、浮遊体とハウジングとを結合してカメラを水
中の一定深度位置とし、中空内部にカメラに接続される
ケーブル及び第2の吐出口に連通するエアー吐出用パイ
プと水の吐出用パイプを内蔵する結合棒とを有する構成
としたものである。
【0007】この発明では、複数個のポンプのうち、稼
動する一又は二以上のポンプを手元操作盤により選択
し、稼動するポンプにより浮遊体の水の取り入れ口から
吸入した水と、ポンプ自身のエアーの取り入れ口から取
り入れたエアーとを、第1及び第2の吐出口よりそれぞ
れ吐出することにより、浮遊体及びハウジングをそれぞ
れ、稼動するポンプの位置に応じた任意の方向へ移動さ
せ、任意の位置でカメラにより水中を撮影する。
【0008】また、第2の発明は、浮遊体の中心孔の内
壁側面と結合棒の外周側面の間に設けられた波動防止用
自在治具により、結合棒を中心として浮遊体は揺動自在
に構成されていることを特徴とする。この発明では、浮
遊体が波で揺れても、波動防止用自在治具により浮遊体
の揺動に対して結合棒を静止状態にできるため、結合棒
をほぼ垂直に保持できる。
【0009】また、第3の発明は、上記の目的を達成す
るため、結合棒の浮遊体とハウジングとの間に、中心部
が結合棒に固定された円盤状の抵抗板を設けたことを特
徴とする。この発明では、浮遊体の揺動方向に対して逆
方向の反作用力を抵抗板に作用させることができる。
【0010】更に、第4の発明は上記の目的を達成する
ため、第1及び第2の吐出口に水の吐出用パイプの先端
がそれぞれ連通し、エアー吐出用パイプは水の吐出用パ
イプ内を通り、エアーの吐出用パイプの先端は水の吐出
用パイプの先端よりも手前位置に形成されることを特徴
とする。この発明では、水流れによりエアー吐出用パイ
プ先端付近の水の吐出用パイプの管内を減圧させること
により、エアーを水の吐出用パイプ内に引き込ませ、水
と一緒にエアーを第1及び第2の吐出口に吐出させるこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる水中移動撮
影装置の一実施の形態の斜視図、図2は本発明になる水
中移動撮影装置の一実施の形態の側面図、図3は本発明
になる水中移動撮影装置の一実施の形態の上面図、図4
は本発明になる水中移動撮影装置の一実施の形態の下面
図を示す。各図中、同一構成部分には同一符号を付して
ある。
【0012】図1乃至図4に示すように、この実施の形
態の水中移動撮影装置は、浮遊体1と、内部にカメラ5
を有するハウジング2と、浮遊体1の所定距離下側にハ
ウジング2を位置させるための中空管状体の結合棒3
と、カメラ5をハウジング2内に固定するための板状体
である基盤4と、浮き6と、浮遊体1上に等角度間隔で
設置固定されたポンプ7a、7b、7c及び7dなどか
ら大略構成されている。
【0013】浮遊体1は、例えば円盤形状であり、ま
た、発泡スチロールの如き浮力の大なる材質のもので構
成されており、外部はゴムのような弾力のある物体で覆
い、魚体などの水棲動物の生体を傷付けないように工夫
が施してある。ハウジング2は、透明体すなわちアクリ
ルのような半球面体状部と、カメラ5を取り付け固定可
能な基盤4と浮き6とからなる。浮き6は、浮遊体1の
補助的浮力付与体である。ハウジング2内に設けられた
カメラ5は広角、望遠、固定焦点のいずれかの撮像部を
備えたビデオカメラであるが、広角であることが望まし
い。カメラ5は図示しない手元操作盤により動作及び撮
影方向が制御可能とされている。
【0014】浮遊体1にはエアー又は水の吐出口8a、
8b、8c及び8dと、水取り入れ口9a、9b、9c
及び9dとが設けられている。また、ハウジング2に
は、水又はエアーの吐出口10a、10b、10c及び
10d(ただし、図1では吐出口10a及び10dは見
えない)が等角度間隔で設けられている。結合棒3はポ
ンプ7a、7b、7c及び7dから水又はエアーの吐出
口10a、10b、10c及び10dに導く導管(エア
ー又は水吐出用パイプ18a〜18d及びエアーパイプ
15a〜15d)、カメラ5と接続するビデオケーブル
やその他のケーブルからなるケーブル11が内部に収納
されている。ケーブル11は図1に示すように、ケーブ
ル用浮き19により水上に浮くようになされている。
【0015】ポンプ7a、7b、7c及び7dは、水流
ポンプまたはエアーポンプであり、これらは伸縮自在ホ
ース12で結合棒3に弾力的に接続されており、それぞ
れは例えば図5の正面図、図6の側面図、図7の断面図
に示す如き構成とされている。このポンプ7a、7b、
7c及び7dの構成の一例について、代表してポンプ7
aについて図5〜図7と共に説明する。図5〜図7中、
同一構成部分には同一符号を付してある。
【0016】ポンプ7aは揚水ポンプ本体23にケーシ
ング27が連結されており、揚水ポンプ本体23は浮遊
体1に、取り付け金具28により固定されている。ケー
シング27内にはインペラーユニット29とOリング3
0が設けられており、吸水パイプ25、エアー又は水吐
出用パイプ18aに連通されている。揚水ポンプ本体2
3内にはインペラーユニット29を駆動する駆動ユニッ
ト31が設けられている。これにより、ポンプ7aは図
4及び図8(A)に示す水取り入れ口9aから吸水パイ
プ25を通して吸水した水を、エアー又は水吐出用パイ
プ18aに送出すると共に、エアー取り入れ口14aか
ら取り入れられたエアーをエアーパイプ15aを通して
送出する。
【0017】浮遊体1は中心部に孔が穿設され、そこに
結合棒3が貫通されており、また、図8(A)の断面図
及び図8(B)の上面図に示すように、浮遊体1は、浮
遊体1の中心孔の内壁側面と結合棒3の外周側面の間に
設けられた、自在治具用リング32とナット33と固定
ビス34からなる波動防止用自在治具16により、結合
棒3を中心として揺動自在とされている。
【0018】また、ポンプ7a内のエアー又は水吐出用
パイプ18aは、図8(A)に示すように、ポンプ7a
内で2分岐され、一方はポンプ7aと結合棒3の間を結
合する伸縮自在ホース12内を通り、更に前記結合棒3
内を通って、図示しないハウジング2に設けられた吐出
口10aに連通され、他方は図8(A)に示すように、
浮遊体1の下部に穿設されている吐出口8aに連通され
ている。また、ポンプ7aのエアー取り入れ口14aに
一端が連通するエアーパイプ15aも、図8(A)に示
すように2分岐され、それぞれがパイプ18a内を通
り、吐出口8aと10aに各他端がそれぞれ連通されて
いる。
【0019】他のポンプ7b、7c及び7d内のエアー
又は水吐出用パイプ18b、18c及び18dと、エア
ーパイプ15b、15c及び15dも上記と同様にし
て、それぞれ図4に示した浮遊体1の吐出口8b、8c
及び8dと、ハウジング2の吐出口10b、10c及び
10dに連通されている。なお、図示の便宜上、図8
(B)にはエアー又は水吐出用パイプ18a、18b、
18c及び18dを図示してあるが、エアーパイプ15
a、15b、15c及び15dは図示を省略してある。
また、吐出口10aと10dはいずれの図にも図示され
ていないが、吐出口10b、10cと等角度間隔で、か
つ、吐出口8a〜8dに対応したハウジング2の位置に
穿設されている。
【0020】次に、この実施の形態の動作について説明
する。浮遊体1は水面に浮上し、カメラ5は浮遊体1に
対して所定長さ下側の一定深度の水中に位置する。手元
操作盤(図示せず)上のボタンの操作により、浮遊体1
上に設置された4個のポンプ7a、7b、7c及び7d
のうち稼動するポンプの選択と、それらポンプの水又は
エアーの吐出量をコントロールをすることにより、浮遊
体1を水面上でスクリューを使用することなく、しかも
任意の方向に移動し、これに伴い、透明のハウシンング
2に内蔵されたカメラ5を水中で浮遊体1と同方向に移
動可能とする。
【0021】この移動動作について更に詳細に説明する
に、浮遊体1上に等角度間隔で設置固定されたポンプ7
a、7b、7c及び7dのうち、例えばポンプ7aが稼
動制御されたものとすると、図7に示したインペラーユ
ニット29が回転され、エアー取り入れ口14aからエ
アーを取り入れると共に、水取り入れ口9aから水を吸
水パイプ25を通して入力し、それらをエアー又は水吐
出用パイプ18a及びエアーパイプ15aを通して勢い
よく吐出口8aより吐出する。また、これと同時に、結
合棒3内を通るエアー又は水吐出用パイプ18a及びエ
アーパイプ15aを通して、ハウジング2部分に設けた
吐出口10aからも勢いよくエアーと水が吐出される。
このため、撮影装置全体が傾かずスムーズに移動する。
【0022】ここで、エアーを吐出するエアーパイプ1
5aの吐出口は図9に示すように、パイプ18aよりも
手前で止めるように構成してあるので、水流によりエア
ーレーションホース先端のエアーパイプ15aの吐出口
付近のパイプ18aの管内は減圧され、このために空気
がパイプ18aの管内に引き込まれ、水と一緒に吐出口
8aより水中又は海水中に細かい空気の泡となって散布
される形となり、浮遊体1が移動もしくは停止状態で
も、エアーレーションが可能となる。これは他の吐出口
8b〜8d、10a〜10dでも同様である。
【0023】また、ポンプ7b、7c又は7dが稼動制
御された場合も、上記と同様に、エアー又は水吐出用パ
イプ18b、18c又は18d及びエアーパイプ15
b、15c又は15dを通して、吐出口8b、8c又は
8dよりエアー又は水が勢いよく吐出し、かつ、吐出口
10b、10c又は10dよりエアー又は水が勢いよく
吐出する。そして、吐出量の少ない方へ浮遊体1は直結
されたカメラ5内蔵ハウジング2と共に移動する。
【0024】例えば、図10(A)に示すように、ポン
プ7bのみを稼動した場合は、浮遊体1のポンプ7bの
取付位置下方にある吐出口8b(図示せず)と、ハウジ
ング2の、吐出口8bの垂直方向下方に対応した位置に
設けられた吐出口10b(図示せず)とがそれぞれ、浮
遊体1及び結合棒3の各中心部と反対方向へエアー及び
水を勢いよく吐出するのに対し、ポンプ7a、7c及び
7dは運転停止しているので、吐出口8a、8c及び8
dと10a、10c及び10dからはエアー及び水が全
く吐出されず、よって、多少不正確ではあるが、浮遊体
1はaで示すように、稼動しているポンプ7bと相対向
して設けられているポンプ7d側に進行する。
【0025】また、図10(B)に示すように、隣接す
る2台のポンプ(例えば7b及び7c)を稼動させ、同
量の水又はエアーを同時に吐出させた場合、浮遊体1は
当該浮遊体1の中心と隣り合った未稼動ポンプ7a及び
7dの中央を結んだ線上を2台の未稼動ポンプ7a及び
7dの方向に、ほぼ正確に移動する。すなわち、稼動ポ
ンプ7bにより吐出口8b及び10b(図示せず)から
水中に吐出されるエアー又は水の反作用で浮遊体1はポ
ンプ7bと相対向して設けられているポンプ7d側に進
行しようとする推進力が働くと同時に、稼動ポンプ7c
により吐出口8c及び10c(図示せず)から水中に吐
出されるエアー又は水の反作用で浮遊体1はポンプ7c
と相対向して設けられているポンプ7a側に進行しよう
とする推進力が働くので、浮遊体1にはこれらを合成し
た推進力が働き、図10(B)に矢印b方向へスムーズ
に移動することが可能となる。
【0026】更に図10(C)に示すように、3台のポ
ンプ(例えば7a、7b及び7c)を稼動させ、同量の
水又はエアーを同時に吐出させた場合、相対向する稼動
ポンプ7a及び7cにより吐出口8a及び10aと吐出
口8c及び10c(いずれも図示せず)から水中に吐出
されるエアー又は水の反作用による推進力は互いに打ち
消し合うので、残りの稼動ポンプ7bにより吐出口8b
及び10b(いずれも図示せず)から水中に吐出される
エアー又は水の反作用で浮遊体1は稼動ポンプ7d側に
進行しようとする推進力が働き、図10(C)に矢印c
方向へほぼ正確に移動することができる。すなわち、こ
の場合は、3台の稼動ポンプのうち中央の1台の稼働ポ
ンプによる推進力のみが働く。
【0027】このように、この実施の形態では、図10
(A)〜(C)に示したように、4台のポンプ7a〜7
dを手元操作盤の操作により稼動ポンプを選択すること
で、カメラ5を水中の一定深度に保った状態で浮遊体1
及びカメラ5を適宜任意の場所に移動させ、希望の位置
で手元操作盤の操作でカメラ5をハウジング2内で水平
方向360°、及び下方垂直方向に180°の角度範囲
内で回動させることにより、直接操作者が水中に入ら
ず、カメラ5により撮影された水中の映像情報をモニタ
により確実に監視、観察することができる。
【0028】また、浮遊体1は、浮遊体1の中心孔の内
壁側面と結合棒3の外周側面の間に設けられた波動防止
用自在治具16により、結合棒3を中心として揺動自在
とされているため、浮遊体1が浮遊している水面の波に
より浮遊体1が前後左右に傾斜しても、波動防止用自在
治具16により結合棒3は略垂直の状態を保つことがで
き、ある程度の波があってもカメラ5の揺れを殆ど無く
すことができ、上記の水中の映像情報のモニタによる観
察を安定に行える。
【0029】しかも、この実施の形態では、推進力はス
クリューではなく浮遊体1上のポンプ7a〜7dによる
水中への吐出水やエアーによる推力によるので、水中内
の動物の生体を傷付けることは全くない。また、エアー
が吐出口8a〜8dと10a〜10dのいずれか又はす
べてから水又は海水中に同時に細かい泡として注入され
るので、酸素を自動的に水又は海水中に取り入れること
ができ、養殖池などに適用した場合は養殖魚などの成育
に好ましい。
【0030】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。図11は本発明になる水中移動撮影装置の一実
施の形態の斜視図、図12は図11の波動防止原理説明
図を示す。両図中、図1〜図4と同一構成部分には同一
符号を付し、その説明を省略する。図11に示す実施の
形態は、浮遊体1とハウジング2の間の結合棒3の中間
位置に円盤状の抵抗板17を設けた点に特徴がある。
【0031】この実施の形態では、水面35に浮かぶ浮
遊体1が小波により例えば浮遊体1のポンプ7aの取付
位置側が41で示すように浮揚した場合、これに対向す
る浮遊体1のポンプ7cの取付位置側が42で示すよう
に沈もうとするが、浮揚41に対する反作用力43が抵
抗板17に働くと同時に、降下方向の力42に対する反
作用力44が抵抗板17に働くため、小波による浮遊体
1の振動を抑制することができる。
【0032】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば浮遊体1上に等角度間隔で設
置固定されるポンプは、図13に51a、51b及び5
1cで示すように、3台であってもよい。この場合、ポ
ンプ51a、51b及び51cの各直下の浮遊体1の水
面下にある部分には、ポンプ51a、51b及び51c
が稼動したときにそれぞれ水又はエアーを互いに独立し
て吐出する吐出口が少なくとも全部で3つ設けられてい
る。
【0033】これにより、図13(A)に示すように、
隣接する2台のポンプ、例えば51a及び51cを稼動
させると、ポンプ51a及び51cの各直下の浮遊体1
の水面下にある部分の吐出口から浮遊体1の中心部と反
対方向へ同量の水又はエアーが同時に吐出されるため、
浮遊体1はdで示すように、停止ポンプ51bの方向
に、ほぼ正確に移動する。
【0034】すなわち、稼動ポンプ51a直下の浮遊体
1の水面下にある部分の吐出口からのエアー又は水の吐
出による反作用で浮遊体1はポンプ51aと反対方向に
進行しようとする推進力が働くと同時に、稼動ポンプ5
1c直下の浮遊体1の水面下にある部分の吐出口からの
エアー又は水による吐出の反作用で浮遊体1はポンプ5
1cと反対方向に進行しようとする推進力が働くので、
浮遊体1にはこれらを合成した推進力が働き、図13
(A)に矢印d方向へスムーズに移動することが可能と
なる。
【0035】また、図13(B)に示すように、ポンプ
51aのみを稼動した場合は、多少不正確ではあるが、
浮遊体1はeで示すように、稼動ポンプ51a直下の浮
遊体1の水面下にある部分の吐出口からのエアー又は水
の吐出による反作用で、稼動しているポンプ51aから
浮遊体1の中心部方向へ進行する。同様に、図13
(C)に示すように、ポンプ51cのみを稼動した場合
は、多少不正確ではあるが、浮遊体1はfで示すよう
に、稼動ポンプ51c直下の浮遊体1の水面下にある部
分の吐出口からのエアー又は水の吐出による反作用で、
稼動しているポンプ51cから浮遊体1の中心部方向へ
進行する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
弾性力のある材質で構成された浮遊体と、カメラを内蔵
するハウジングをそれぞれ、稼動するポンプの位置に応
じた任意の方向へ水及びエアーを浮遊体及びハウジング
の吐出口からそれぞれ吐出させることで移動させ、任意
の位置でカメラにより水中を撮影するようにしたため、
直接操作者が水中に入らず、水中内の動物の生体を傷付
けることなく、カメラにより撮影された任意の位置の水
中の映像情報をモニタにより確実に監視、観察すること
ができる。
【0037】また、本発明によれば、波動防止用自在治
具により、結合棒を中心として揺動自在とすることで、
浮遊体が浮遊している水面の波により浮遊体が前後左右
に傾斜しても、波動防止用自在治具により結合棒は略垂
直の状態を保つようにしたため、ある程度の波があって
もカメラの揺れを殆ど無くすことができ、水中の映像情
報のモニタによる観察を安定に行える。
【0038】更に、本発明によれば、水流れによりエア
ー吐出用パイプ先端付近の水の吐出用パイプの管内を減
圧させることにより、エアーを水の吐出用パイプ内に引
き込ませ、水と一緒にエアーを第1及び第2の吐出口に
吐出させるようにしたため、エアーが第1及び第2の吐
出口から水又は海水中に同時に細かい泡として注入され
るので、酸素を自動的に水又は海水中に取り入れること
ができ、養殖池などに適用した場合養殖魚などの成育に
好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる水中移動撮影装置の一実施の形態
の斜視図である。
【図2】本発明になる水中移動撮影装置の一実施の形態
の側面図である。
【図3】本発明になる水中移動撮影装置の一実施の形態
の上面図である。
【図4】本発明になる水中移動撮影装置の一実施の形態
の下面図である。
【図5】図1及び図2中のポンプの一例の正面図であ
る。
【図6】図1及び図2中のポンプの一例の側面図であ
る。
【図7】図1及び図2中のポンプの一例の断面図であ
る。
【図8】本発明になる水中移動撮影装置の一実施の形態
の要部の断面図及び要部の上面図である。
【図9】本発明になる水中移動撮影装置の一実施の形態
におけるエアーレーションの説明図である。
【図10】本発明になる水中移動撮影装置の一実施の形
態の移動原理説明図である。
【図11】本発明になる水中移動撮影装置の他の実施の
形態の斜視図である。
【図12】図11の実施の形態における波動防止原理説
明図である。
【図13】本発明になる水中移動撮影装置の他の例の移
動原理説明図である。
【符号の説明】
1 浮遊体 2 ハウジング 3 結合棒 4 固定盤 5 カメラ 7a、7b、7c、7d、51a、51b、51c エ
アー又は水流ポンプ 8a、8b、8c、8d エアー又は水の吐出口(第1
の吐出口) 9a、9b、9c、9d 水取り入れ口 10a、10b、10c、10d エアー又は水の吐出
口(第2の吐出口) 14a、14b、14c、14d エアー取り入れ口 15a、15b、15c、15d エアーパイプ 16 波動防止用自在治具 17 抵抗板 18a、18b、18c、18d エアー又は水吐出用
パイプ 19 ケーブル用浮き 25 吸水パイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾力性のある材質からなり、水の取り入
    れ口とエアー又は水の第1の吐出口がそれぞれ複数設け
    られた、水上に浮遊する浮遊体と、 前記浮遊体上に固定されており、手元操作盤により動作
    制御可能な複数個のポンプと、 エアー又は水の第2の吐出口が複数設けられた透明のハ
    ウジングと、 前記ハウジング内に封入されており、前記手元操作盤に
    より動作及び撮影方向が制御可能とされたカメラと、 前記浮遊体の水の取り入れ口と前記第1及び第2の吐出
    口、及び前記ポンプのエアーの取り入れ口と前記第1及
    び第2の吐出口を連通するエアー吐出用パイプ及び水の
    吐出用パイプと、 前記浮遊体と前記ハウジングとを結合して前記カメラを
    水中の一定深度位置とし、中空内部に前記カメラに接続
    されるケーブル及び前記第2の吐出口に連通する前記エ
    アー吐出用パイプと水の吐出用パイプを内蔵する結合棒
    と を有し、前記複数個のポンプのうち、稼動する一又は二
    以上のポンプを前記手元操作盤により選択し、稼動する
    ポンプにより前記浮遊体の水の取り入れ口から吸入した
    水と、該ポンプ自身のエアーの取り入れ口から取り入れ
    たエアーとを、前記第1及び第2の吐出口よりそれぞれ
    吐出することにより、前記浮遊体及び前記ハウジングを
    それぞれ、稼動する前記ポンプの位置に応じた任意の方
    向へ移動させ、任意の位置で前記カメラにより水中を撮
    影することを特徴とする水中移動撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記浮遊体の中心孔の内壁側面と前記結
    合棒の外周側面の間に設けられた波動防止用自在治具に
    より、前記結合棒を中心として前記浮遊体は揺動自在に
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の水中移
    動撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記結合棒の前記浮遊体と前記ハウジン
    グとの間に、中心部が前記結合棒に固定された円盤状の
    抵抗板を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    水中移動撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の吐出口に前記水の吐
    出用パイプの先端がそれぞれ連通し、前記エアー吐出用
    パイプは該水の吐出用パイプ内を通り、該エアーの吐出
    用パイプの先端は該水の吐出用パイプの先端よりも手前
    位置に形成されることを特徴とする請求項1乃至3のう
    ちいずれか一項記載の水中移動撮影装置。
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