Shiftallは20日、全身モーションキャプチャー(モーキャプ)機器「HaritoraX」シリーズの新製品として「HaritoraX 2」を2025年1月に発売すると発表。直販での予約を開始した。価格は3万9999円。
装着してVRゴーグルと一緒に用いることで、全身の動きを取得し、例えばソーシャルVRサービス「VRChat」のアバターに反映できるようになる。
モーキャプ機器にはいくつかの方式があるが、HaritoraX 2ではIMU(慣性計測ユニット)を採用。装着して動いた際、体の各所にある小型がユニットが三次元空間でどっちの方向に動いたかを計測し、ソフトウェアで補正した上で動きのデータとしている。
一方でIMU方式は、外部のセンサーで体の随所に付けられたマーカーやトラッカーを読み取る光学式に比べると、空間における絶対位置が取れず、長時間使っているとヨー方向(縦軸の回転)でずれ(ドリフト)が起きやすいという弱点もある。
新型のHaritoraX 2では、IMUユニットを出荷前に1台ずつ個別にチューニングすることでズレにくさを実現したとのこと。さらに、IMU内で新たな地磁気センサーと新たなキャリブレーション方式を採用し、ハード/ソフトの両面を改良したことで、地磁気の状況が不安定な場所でも、一瞬の磁場良化を検知してズレの補正を可能とした。
そのほか、50時間以上の駆動時間、すねにあるLiDARセンサーで足の甲にユニットを取り付けることなく足首の動きを取得……といった特徴もある。
オプションとしては、「HaritoraX 2 肘トラッキング拡張セット」を1万3900円で用意。従来のHaritoraXシリーズを組み合わせて両上腕部に装着することで、肘の動きをより正確に捉えられる。