まとまった支払いやネットショッピングなどに便利なクレジットカード。利用者の中には、ポイント還元や特典など、それぞれの特徴を活かして使い分けている人も多いそうだが、実態はどうだろうか。クレジットカードの知恵袋を運営する株式会社NEXERは「クレジットカードの使い分け」に関する調査内容を見てみよう。
約6割が「ポイント還元率の最大化」を重視し、複数のクレカを使い分け
ポイント還元率を最大化するために使い分けている人が最多（「クレジットカードの知恵袋」調べ）
アンケートは2024年11月18日～25日、男女941人を対象にインターネットによるアンケート調査を行った。そのうち、2種類以上のクレジットカードを使い分けている580人にその理由を尋ねたところ、最も多かった回答は「ポイント還元率を最大化するため」（59.8％）で、次いで「カードごとの特典やサービスを活用するため」（42.8％）、「支出の管理をしやすくするため」（33.8％）と続いた。
約6割がポイント還元率を、4割強が特典やサービスを目的に複数のカードを所持していることから、少しでも付加価値が付くよう駆使している利用者が多いことが判明。また、「固定費と普段使い」「仕事用と生活用」など、支出が管理しやすいよう使い分けている人も3割強いた。
では、カードを使い分けたことにより、どのようなメリット・デメリットがあるのだろうか。
８割強は使い分けのメリットを実感 一方で管理の手間や使いすぎのリスクが課題に
クレジットカードの使い分けで8割強が良かった経験があると回答（「クレジットカードの知恵袋」調べ）
「クレジットカードを使い分けていて良かったことがあるか」という質問では、84％が「ある」と回答。ほとんどの利用者が使い分けの良さを実感しており、ポイントの貯まりやすさを挙げる人が最も多かった。ポイント以外のメリットとしては、「節約になった（20代・女性）」という声や、「娯楽にいくら使っているかが把握しやすい（40代・男性）」「会社に領収書を提出する際にわかりやすい（20代・男性）」といった金銭管理のしやすさを挙げる声もあった。
クレジットカードを使い分けることで8割強がメリットを感じた一方で、デメリットを経験した人も一定数いるようだ。「クレジットカードを使い分けていて面倒・大変だったことがあるか」と尋ねたところ、2割近くが「ある」と答えた。つまり5人に1人はカードの使い分けでデメリットを感じたことがあるというのだ。
実際に、「支払い日がそれぞれ異なるので、支出の把握が難しかったです。使い過ぎにつながったりもしました（30代・女性）」といった、支出が把握しきれず使い過ぎてしまう人や、「ポイントの管理、セキュリティ管理（30代・女性）」「いちいちログインIDやパスワードを変えて入力したり、それぞれのクレカの改悪情報等にアンテナを張る必要があるため（30代・男性）」といった、ポイントやセキュリティ管理の大変さを指摘する人もいた。
クレジットカードを複数枚使い分けることでさまざまなメリットもあるが、自分の管理できる範囲で活用するのが得策だと言えるだろう。
出典元:【クレジットカードの知恵袋】
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