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2025年1月の振り返り

去年最後の記事では、面白いゲームを探すことへの意欲に燃えていると書いたはずなんですが、実際のところはそこまでゲームに打ち込んでいるというわけではない。でも、今月いちばんハマったゲームを一つ挙げるとすれば「ピクロスS」。もともとの特性のせいかなんでかは分からないけれどもとにかくピクロスが面白いと感じる。あれって、パズルゲームではあるけれども、いわゆる柔軟な発想が必要とか、そういうタイプのゲームではない。一通りの解き方のコツさえ身に着けてしまえば、すべての問題が解けるようになる。あとはひたすら、脳内にインストールされた解き方、というかパターンに従って進めていくだけ。没頭でき、癒しですらある。全問をノーアシストでクリアした。ひょっとしたら続編に手を出すかもしれない。

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リングフィットアドベンチャーも一応進めてはいる。とはいえ、去年11月上旬に買ってからずっと続けているわけではない。今月上旬辺りでいったん習慣が途切れてしまったんですよね。これまではたまに休む日はあっても3日以上あけることはなかったんですが、膝の違和感もあってしばらくやめてしまっていました。それがまた今月下旬に差し掛かったあたりで再開しました。アドベンチャー本編でのレベルは100を超えたもののクリアの気配はない。長く遊びたいのでむしろその方がいいんですが。太ももの筋肉痛がきつい。バンザイスクワットがなかなかに難しく、効いている気がする。

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それから、つい先日にはセールの時に買った「大神」を少しだけ遊んでみた。隠し切れない「一昔前のゲームっぽさ」が良いと感じるも、少し画面酔いを起こす。

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読書に話を移すと、高野寛『続く、イエローマジック』を読んだ。トッド・ラングレンとの出会いから、大学での務め、幸宏さんの50周年記念ライブのことまで興味深く読んだ。

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ここから今月聴いた音楽の話に移ると、YMOや各メンバーのソロを聴きなおしたり、未聴の作品をさらったり、サブスク解禁された「テクノドン」を聴いてみたりしていた。個人的には、YMOの傑作はどれと訊かれたら「浮気なぼくら」と答えたい。歌モノでポップなのにバックの音がすごい。だいたいそんな理由。

もう一つ言うと、最近、Sketch Showの良さに目覚めつつある。夜に聴くと癒される。1作目の「audio sponge」を聴くと「ああ、これはやっぱりドラマーとベーシストが作ったアルバムだなあ」と感じる。特に「Supreme Secret」はファンキー。で、2作目の「LOOPHOLE」でもっとストイックになる。「メロディやリズムというより、とにかく研ぎ澄まされた『音』を聴きたい」という時に聴くとのめり込んでいける。

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で、今はというと、グルーヴが聴きたい、ノリたい、と思って、古典的なR&BをSpotifyで聴いている。坂本龍一が亡くなったときに再放送された「スコラ」のドラムとベースの回でも紹介されていたアーティストをたどりながら、「細野さんや幸宏さんはこういう演奏を聴いて、それがYMOにつながってるんだなあ」と思いを馳せるのも楽しい。

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2024年を買ったものから振り返る

① ウェザーニュースキャスターカレンダー2024 卓上

※リンクは2025年版のもの

買ったのは2023年だけれども、年末のことだったので許してほしい。週めくりで、各ページにキャスターさんが1人ずつ載っている。これをPCモニタの前に置いていた。つい眺めてしまう。駒木結衣キャスターと魚住茉由キャスターのページが来ると嬉しかった。松雪彩花キャスターの美しさは別格。

 

 

② SONYのワイヤレスイヤホン WF-C500

2月あたりから人生2度目のビートルズブームが来た(最初は2021年5月頃)。


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これ(↑)をはじめとするサッカリン氏の動画に影響されて、改めて聴きたくなった。といってもアナログ盤を集めるでもなく、ひたすらSpotifyで聴くだけだったけれども。そんな中、聴きながらの移動や家事を楽にできるように、という狙いでこのワイヤレスイヤホンを買った。ビートルズだけでなく、クイーンやキンクスなど古いイギリスのロックをよくこれで聴いた。

若干のノイズが気になるものの、まあ許容範囲といったところ。買って数か月の間、PCとのペアリングが上手くいかないことが複数回あったが、どういうわけか現在は改善されている。

 

 

③ Spotify (Premium Standard)

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4年以上前から使っているので「今年買ったもの」として改めて取り上げるべきではない気もするが、とにかく取り上げる。6月からは高橋幸宏のEMI時代のアルバムのリマスター版、そして鈴木慶一選曲のベスト盤が解禁され、それらをよく聴いた。ベスト盤に感動してそのことを記録に残したいと思ったのも、このブログを始めたきっかけの一つ。

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④ 小学館版 学習まんが日本の歴史 全20巻

※私が買ったのはKindle版

8月から9月にかけて、1巻ずつ読みながら購入。今年読んで面白かった本を挙げるなら迷うことなくこれ。特に面白かった巻を選ぶとすれば、昭和戦前を描いた16巻「恐慌と軍部の台頭」だろうか。詳しさと面白さと分かりやすさのバランスがよく取れていると思う。詳しい感想は以下の記事に書いた。

oldcrates.hatenablog.com

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⑤ 集英社版 学習まんが 世界の歴史

※私が買ったのはKindle版

「日本史の次は世界史だ!」という、安直な方針で読み始めた。今年10月4日に発売された、いま最も新しい世界史の漫画。私は10月下旬から11月初旬にかけて1巻ずつ読みながら買っていった。スタンダードな世界史の全体像がつかめる。漫画としての面白さがきちんと備わっているのがいい。詳しい感想は以下の記事に書いた。

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⑥ Nintendo Switch

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「次世代機の情報はいつなんだ!?」と日本中、世界中のゲームファンがやきもきしているであろう、そのそばで今更ながらの購入。きっかけはリングフィットアドベンチャーがやりたくなったこと。とはいえ、せっかくSwitchがあるんだから、とマリオカートも買った。グランプリの全カップで「☆☆☆」を獲得したら目標を失った。次はオンライン対戦か。オンラインへの加入はまだ検討中。Switch購入当時のことは以下の記事に書いた。

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⑦ Chants of Sennaar

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現在の私のゲーム生活としては、リングフィットを進めつつも、大作には手を出さず、eショップで安く買えるゲームを中心に遊んでいる。特に面白かったのは「Chants of Sennaar」。謎の表意文字を解読して塔をのぼっていくゲーム。分断された各エリアの人々の意思疎通を、解読した言葉をもとにした通訳で助け、最後には感動が訪れる。グラフィックやキャラクターデザインも好き。

 

 

 

こんな感じで、2024年を、買ったものとその前後のストーリーから振り返ってみた。これであらかた私の2024年が網羅されてしまったような気がするのだが、そうして消費社会の恐ろしさと虚しさを云々することはこの記事の目的ではない。むしろ、無駄遣いをしない範囲で、楽しめるものを大いに楽しみ自分の関心の幅を広げることができれば何よりではないか、ということにしたい。

昨年末の段階では、自分が学習まんがにハマることもゲームを買って熱中することも全く予想していなかった。面白いゲームに出会いたい、という気持ちが今は強いが、来年の自分は何にお金を使うんだろうか。

mixi2にサインアップした

今日の午後3時頃、Twitterを見ると「Twitter2」なる文字列がトレンドに上がっていた。最初は気にも留めなかったが、数度見かけたためクリックしてみると、「mixi2」というサービスが始まったとの情報が目に飛び込んできた。

 

mixiなら使ったことはあった。去年のこと。その頃からネット上でたびたび観測される「Twitterからの移住」という現象に巻き込まれ、自分も何か別のSNSにアカウントを作らなくてはという思いに駆られて、mixiに登録した。しかし、他の利用者との密度の高いコミュニケーションは自分の求めていたことではないことに気づき、使い始めて早々にやめてしまった。

 

新しいSNSの始まりというのはそうそうお目にかかれるものではない。はてなもTwitterもインターネットを使い始めた頃には既にあったものだ。サービス開始間もないころから使っている――そこに何らかの優位性を感じてしまう自分としては、直ちに登録しなければとの思いを抑えようがなかった。

 

どんなSNSかよく分からない中で確からしいと把握できたのが、招待制であるということだった。途端に興味が冷める。何分にもツテがない。いつの日か招待制でなくなる時が来ると信じて待つか――そんな思いが頭をもたげたが、全くの杞憂だった。Twitterに招待コードが多数投稿されている。スマホアプリをインストールしてブラウザ上でTwitterを立ち上げ、招待コードを適当に一つ選び、サインアップを済ませた。

 

ここからどう使うか。それはこれから考える。しかし、インターネットを使うのがほとんどパソコンを通してである以上、スマホからしか使えないmixi2は自分にとってやや不便と言わざるを得ない。そのうち、パソコンからも使えるようにする予定が運営側にあるかどうかも分からない。今のところは、外出先などパソコンがない環境で何かを投稿したいときに使う、という当たり前すぎる結論しか出せない。

 

今後、mixi2がどうなっていくのか、どんな風に他のユーザーに受け止められ利用されていくのか、そういった点はこれからも注視したい。

健康に関する覚え書き

親戚が入院したのでお見舞いに行ってきた。手術からまだ日は浅いが、体力は回復の途上にあるように思われた。看護師について、点滴の交換に来るのが遅いとか、担当が変わっても挨拶に来ないとか、饒舌に愚痴を垂れていた。元より朗らかな人ではない。不機嫌ということはある程度は調子がいいと見なしてよい。そう心得ている。

周囲の人から聞く限りでは、若い頃はあまり健康的な生活をしていなかったらしい。その影響か、私が子供だった頃にも、手術を受け入院した。母親に連れられてお見舞いに行ったことを覚えている。とはいえ、その頃の私は手の中のゲームボーイアドバンスに夢中で、お見舞い自体は退屈だったし、その帰りの外食で何を食べさせてもらえるかが一大関心事だった。

そして今また手術を受け入院している。「体には気をつけろ」と私に何度も繰り返していた。健康を顧みなかった自分への悔いが善意へと翻ってそう言わせていたように思えた。

しかし「そうは言っても」と言いたくなる。その場では黙っていたが、なかなかそういうわけにもいかない、というのが正直なところだ。

健康に気を付けるべきだ。このテーゼに反対する人はまずいない。しかし、この現代社会で、健康ほどコストのかかることもない。そう思わずにはいられない。

東京で一人暮らしをしていた時には、母親やら他の親戚やらに「体には気を付けて」と言われたことも何度かある。まるで「あなたが健康でさえいてくれれば、あなたに対してそれ以上は何も望まない」とでも言うかのようだった。しかし、私は東京で一人暮らしをしているさなかに精神的な健康を崩し、今に至っている。

健康ほど得難いものもない。健康を目指して生きることが「禁欲的」と評価され、謙虚な生き方だと感じられるかもしれないが、実際のところはそうではなく、むしろ逆だろう。健康を望む人は欲張りなのではないか。

健康のためには、カネという意味に限らずとにかくコストがかかる。心身を休めるため、あるいは体を鍛えるための時間的コスト。さらには、認知的コストとでも言おうか、もっと言うと、頭を使って生活しないと健康にはなれない。何も考えずに感性の赴くままに食べ、眠り、働いて、日々の生活を営んでいる人が知らない間に健康になっていたという話は聞いたことがない。

そうはいっても健康を目指さないわけにもいかない。というか、何らかの方法で――時には「祈り」に近い方法も含めて、意識的にせよ無意識的にせよ――人は健康を目指してしまう。

完全に手に入れることもできず、かといって諦めきるわけにもいかないもの……お金とかもそうか。まあ、健康に限った話ではない。

 

 

 

今更ながらSwitchを買う

体力をつけたい、というのが始まりだった。とにかく体力をつければ、微弱ながらも意識に引っかかる体の不調はすべて消え去り、ふとした時に心臓のあたりから湧き起こる憂鬱な気分は爽快感に変わるだろうと何となく思っていた。でもハードなだけでつまらない運動はダメだ、何か楽しい方法はないものか。そう思い始めたのが、今年の10月下旬のことだった。

そこでふと思いついたのが、リングフィットアドベンチャーだった。どこからそのアイデアが出てきたのかは分からないが、数年前に話題になっていたのをとにかく思い出した。そこそこハードらしい、というのもなんとなく把握していた。それにあの任天堂だから、楽しいに決まっているだろう。効きそうだし、買ってみようかなという気になってくる。

そうこうしているうちに、こんなネット記事も出る。

 

omocoro.jp

 

まだ話題に上がるくらいには良いソフトなのか、これは買ってもいいんじゃないか、と脳が目の前の情報を都合よく解釈する。欲しいと思う気持ちが高まる。

ただ、Switchを持っていなかった。買う必要がある。しかし、後継機に関して今年度中には発表があるとの情報が既に出ている。なぜ、後継機が話題になっているこのタイミングで、と自分の物欲のどうしようもなさにもどかしくなる。どうするか。

グズグズしている間に11月になった。そして6日。この日はSwitchの後継機に関して重要なアナウンスが出た。

 

 

もうすぐSwitch後継機に関する情報が出る。それまで待つか、いやでも今Switchが欲しいんだよなあ……と、迷う。

自分が欲しいのはあくまでリングフィットであって、まだ見ぬ後継機ではない。後継機でやりたいソフトもない。そもそも後継機でどんなソフトが出るかすら発表されていない。それに、後継機に関する情報が出たところで、実際に発売されるまでには時間がかかる。ざっと半年前後といったところだろう。おまけに、どうせ売られ始めたばかりの頃は品薄状態だろうし、「欲しいな」と思ったタイミングでふらっとゲーム売り場に行って買える状態になるまでにまた時間がかかりそうだ。もちろん任天堂側も転売対策を講じてはくれるだろうが、どのような対策かも発表されていないため、どの程度の効果があるかどうかも全く分からない。仮に後継機に関する具体的なアナウンスがされ発売もされて、世間がそれに浮かれていたとしても、Switchのソフトを自分が楽しめればそれでいいじゃないか……?

……と、脳が「今Switchを買う理由」をつらつらと挙げ始める。早い話が、Switchを買いたくてたまらないのだ。そういえば数年前に山田孝之が「迷うのは、欲しいからです!」と叫ぶCMがあってそれを見た時に「うまいこと言うなあ」とニヤニヤしながら感心していたが、あれはPS4だったか。

このあたりになって、「リングフィットをやりたい」ではなく「Switchが欲しい」に思考の重点がシフトしてくる。どうせSwitchを買うのなら、マリオカートとかもやりたいよね、スプラトゥーンってどうなんだろう、自分で視点を操作するのは酔うかもしれないからちょっとな……みたいなことを考え始める。

その日の昼過ぎ、地元のひなびたショッピングセンターでSwitch本体とリングフィットを買うことにした。もっと近いところに家電量販店もあるからそこで買えばいいとも思えるが、気が引けた。家電量販店の店員は、恐らくそれなりにSwitchに詳しく、任天堂の動向にも注目している可能性がある。レジで対応に当たる彼(もしくは彼女)に「こいつ、次世代機の情報がもうすぐ出るって言われてんのに、今さらSwitch買ってんの、情弱じゃね? 草」みたいなことを思われたくはなかった。それに比べて、ショッピングセンターの何も知らないおばさんは目の前の客にあたる私に対して特に何を思うこともなく、当たり障りのない笑顔でSwitchを売ってくれそうではある。そんな、根拠もなく論理的でもない憶測が脳内にあった。

それに、今回行こうとするショッピングセンターは、子供時代の私にとっては特別な場所で、おもちゃやゲームをごくたまに買ってもらえた時の喜びや、欲しいものがあるのに買ってもらえないもどかしさを思い起こさせる。往時の賑わいは取り戻すべくもないのだろうが、ショッピングセンターにはそういう情緒がある。どうせならそこにお金をわずかでも落とそうじゃないか。そう思った。

売り場から引き換え用のダミーケースを取り出し、若干の緊張を感じながらレジのおばさんに渡す。支払いを終えると、おばさんはカウンターの裏にある鍵付きのグレーの棚から商品を出そうとしていたが見当たらず、そばを通りかかった若い男性の店員に尋ねる。するとその男性は売り場に置かれていた鍵付きガラスケースの方からSwitchの実物を取り出し、保証書欄に店のハンコを押してから、私に手渡してくれた。

「ほくほく」というのは焼きたてのイモの食感だけではなく、決心の末に大きな買い物を為した後に特有の高揚感をも表す言葉だと思っている。箱を抱えて歩く私はまさに「ほくほく」していた。

帰宅後、Switch本体の画面に保護フィルムを貼り(なかなか苦労した)、初期設定を終えて、リングフィットをやってみた。以後、1日20分程度、たまに抜かす日もあるが続けている。