ゲーミングオブザアイドル 10
10
「では、通出真璃ちゃんです」
「よろしくおねがいしまーす」
私は、ステージの上、右の方にいるサングラスを付けたスーツ姿の司会者に紹介され、その左側の他の出演者も座る横長の2段椅子、
その左端上であいさつをしていた、
司会者に一番近い位置にいるのは、花人狼華・・・
「今日は、ゲームアイドルスペシャル、ということでね、色々、かき集めてきましたよー20人!」
淡泊さも混じった声で司会者が正面のカメラを見ながらそう言う
色とりどりの女性アイドルが並ぶ、
で、私が一番端っこか・・・
と、司会者が狼華さんの方をカメラを意識した斜めの角度に見る
「狼華さん、お久しぶりで~す」
「お久しぶりで~す!」
こちらもカメラを意識した斜めの角度、さらに笑顔
「今日は新ドラマのプロモーションも兼ねて?」
「そうです!狼・・・後ろにいる少女、よろしくお願いしまーす!」
「はい、それでは歌の準備、お願いしまーす!」
そんなこんなで、私の番が回ってくる、
「はい、通出真璃ちゃんで~す」
司会者の声に私は司会者や狼華さんのマネをしたカメラを意識した角度で司会者に向きやはり笑顔で話し始める
「よろしくお願いしま~す、実は私ですね、狼華さんのライブに、プレイチケットで行ったことがありまして・・・」
「へぇ、そうなの、どんな感じだったの?」
「すごいですよ!とても上手に、皆翻弄されて、ですけど、それ以上にですね、私、狼華さんともっとお話ししたくてですね、いいですか?」
「あ、どうぞどうぞ」
「何?お話したいって?」
狼華さんが私の方を見る
「狼華さん、私、狼華さんに魅了されたみたいで、また一緒にゲームしたいです!またお話したいんですよ~」
「ああ、照れるな~」狼華さんがもっと笑顔になり照れる・・・演技か?「いいよ、また今度しようよ」
「では、そろそろお願いしま~す!」
「は~い!」
私は舞台袖にはけ、歌の舞台に行く・・・
後は、折を見て連絡先を訊いてみるかな・・・
私は天井より真っ白の舞台ライトに照らされた円形を四角で一定間隔に切ったような四角く白い画面で敷き詰めた円形舞台に上がり歌い始める・・・
「花畑の中私はいる、」
アイドルになって、私は欲が出て来た、もっともっと、やってみたいこと・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――