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性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

迎えてもいないペットの名前を考える修行。

ねほりんぱほりん」という番組が好きで割と観ているんだけど、正月特番の終わりにマスコットキャラが延々と正拳突きを何年も無言で繰り返すと言う尖り過ぎの映像を数分間見せつけられて驚かされた。
国営放送だからって腹を決めすぎというか、心臓と思想が強過ぎる。
物凄く試された気がする。視聴者を強制的に修行させんとする野心的にも程がある姿勢。
笑ってていいのか考えてしまい、悟りへの誘いって思ったよりライトなのかも知れないな、と意味不明な結論に達した。
門をくぐるかはまあ、別の話だけども。


それはそうと飼う予定もないのに猫の名前を考えていて、脳内では何故か2匹と暮らすという設定(風の魔装機神の影響かも知れない)が当たり前のものとされており、どうせなら互いに関連し合う名前が良いよなと自主的に縛りまで設けて延々と思案していた。正月なので初日の出から取って「ひので」とか可愛いなと思い、じゃあその相方は何だろう、「ひぐれ」はちょっと「ひので」と響きが似てて紛らわしいかも知れないし、「ゆうひ」くらいが良いかなとか。
コンビニの千切りキャベツに塩をかけながら「おしお」と「さとう」も良いかも知れないと思う。どっちも苗字みたいなよそよそしさも猫ちゃん(猫ちゃん?)のドライな都合の良さと相性が良さそう。押尾、佐藤みたいな。苗字呼び捨てが滅茶苦茶ハマる関係性って稀にあるんだけど、アレ何なんだろう。
自分のネーミングセンスの有無については議論の余地があり、とは言え提議するほどの事でもなさ過ぎて延々と棚上げとなっている。
阪神タイガースが2023年に優勝グッズとして発売したユニフォームを着たクマのぬいぐるみキーホルダーには「とらお」、ディズニーで購入したジェラトーニのぬいぐるみには「さしみ」という愛称を勝手に授けているが、別にベッドの際に鎮座しているだけで何のメッセージも送ってきやしない。
当然ではあるが、「ぴったりな名前だよ」などの評価を受け手からフィードバック頂く機会はない。
イマジナリーフレンドを持つ才能が自分にはないのだろう。
創造性の欠如をこんな事から思い知らされるとはとガッカリするものの、そういう問題でもないらしい。世の中は複雑である。


突然ケンドリック・ラマーの「Rich spirit」を欲してしまい、収録されたアルバムを聴きながらソファに寝転んでこれを書いている。
まろみのあるトラックに研ぎ澄まされた拳って感じで定期的に帰ってくる。
実家も地元もこんな価値観の生活圏ではなかったのに周期的に懐かしんでしまうのは何なんだろう。
心の中に成り上がるしか抜け出せない不夜城があるんだろうか。何たるマインクラフト。
やったことないけど。


またー。

年末年始インプット過多問題。

ここ数年、年末年始にだけTverを起動している。

きっかけはテレ東のお正月番組がテレビ大阪ではオンエアされなかったことにより、そこから毎年同じパターンでTverに頼っているのが理由である。

年々、25分程度の番組に対するCMの枠数が増えてきていて、やっぱりテレビ局って大変なんだなと思いながら鑑賞料金だと思いながら観ている。大体1本の番組に10枠程度のCMが挟まるので地上波よりも視聴者を気遣ってくれているのではと思う。

それにしても、共感についての大喜利番組、ホラーモキュメンタリーと中々の振れ幅であるものの、こちらに考える余白を残したまま作品を挑戦状の様に差し出してくるテレ東はオタクの心のくすぐり方を熟知しているなと思う。毎年末年始、暇な僕を救い出してくれて天使の様な悪魔の笑顔を浮かべる局である。

今年も「飯沼一家に謝罪します」というホラーモキュメンタリーにガツンとやられた。

昨年に比べるとかなり分かりやすい作品になっていて、考察する前から怖かったし、細部を繰り返し考えると更に怖くなるという素晴らしい作りだった。

誰が何を利用して何を解き明かそうとしているのかが最後の最後に解る衝撃は沢山の人に味わって欲しい。

これをイヴとクリスマスを含む4日間に放送したと言うのが一番怖いかも知れない。

それはそうと延々と本を読んでいるので雑感をまとめさせて頂く。

 


▫️転売ヤー闇の経済学/奥窪 優木

貧困ビジネスやトー横界隈の話をここ数年の年末年始に読んでいて(その前は地方消滅やアメリカの貧困についてだった)その枠の興味に飛び込んできたのが転売ヤーについてだった。

最寄りの無法者過ぎて自分と関わり合いのある誰かがこの界隈でも不思議じゃないという身近さがあまりにキツくてネットニュースやSNS以上に情報を追うことはして来なかったけど、ディズニーランドにおけるシステム複雑化を転売ヤーがどの様にすり抜けているのかが書かれており、ついつい手を伸ばしてしまった。

狡賢く、それでいて己の秩序にかなり忠実である意味で滅茶苦茶社会人だった。

労働というのは結局どこに労力をかけどこを我慢出来るかで職種が決まる訳で、そこまで広義にする義理もへったくれもないけれど、そういう意味ではあまり違いというのは無いのかなと思ってしまった。

色々な人の信用の上に成り立っている価値を毀損する存在なのは間違いなく、どうにかなって欲しいとは思っているし、改めて害しかないという気持ちにもなったけれども。

限定グッズや格安スマホを売り捌く転売ヤー自体も呆れたものだけど、無在庫転売ヤーなんてちょっと調べれば分かりそうな相手に気付きもしないで高い中抜き料を払っている利用者も確かに間抜けだなと思ってしまう。

ネットショッピングというのがあらゆる気力を注がずとも簡潔してしまう仕組みなのは便利なんだけど、転売ヤー側からすると、そういう脳死状態の消費者と転売ヤーは相性が良過ぎるのかも知れない。

 


▫️穢れた聖地巡礼について/背筋

廃墟について回る都市伝説も民間伝承と似たように誰かの教訓を誰かの都合で脚色されていく、みたいな作品だった。

怖がりの癖にオカルトスレなんかをダラダラ眺めてしまう自分にはこの丁寧に整備されたまとめスレみたいな内容がとても良かった。

こんな不気味さなのだからこうであって欲しい、という願望が寄り集まって漠然とした共通認識を作り上げて効力を発揮するのは2024年もいろんなニュースに対して感じた事でもあるので、妙に現実味のあるホラー小説だなと思うし、ホラーというより伝承の成り立ちを現代に当てはめてユルめに説明してるついでにえぐい不気味さが付き纏ってきて勘弁してほしいんですけど、という感じだった。

覆い隠したい感情だったり過去みたいなものをいきなり揺さぶられると膝に来るよね、と思いながら、タイミングが悪い意味で合えば自分もこういう風にぶっ壊れちゃうかも知れないと恐怖がじわじわと追いかけてくる作品だった。

 


▫️成瀬は信じた道をいく/宮島未来

去年1作目を読んで面白過ぎ、年明けに出た今作を買おうと思っていたけれどあまりの人気に怯んでしまって後回しになっていた。

ソフトカバーの書籍が1年もせずに17刷になっているのが凄過ぎる。一度にどの程度重版しているのか解らないけど、幅広い年齢の人たちが絶対に楽しんで読んでいると思える素敵な作品だと思う。

僕も心底楽しく読んだ。面白過ぎるやろ。

基本的に成瀬さんの筋の通ったヤバさが際立っているんだけど、どう考えても相方の島崎さんもかなりヤバいと睨んでおり、今作ではそれが遺憾なく発揮されており島崎さんファンとしては「やっぱりな」とガッツポーズである。

真空ジェシカ爆笑問題の様にかなり強烈に突き抜けた相棒と平然と渡り合っている相方にしかない狂気みたいなものが島崎さんにも備わっている。

善良で、大らかで、だけど基準が成瀬さんに引き上げられているのでこちらからすれば随分な視点で物事を見ているのに僕らと同じ様な感覚も残っているので普通に振り回されていたりもして忙しい。

成瀬さんがちゃんと悩んで、かなり不器用な面も前作以上にぶちかまされており、なんというか微笑みが絶えずに読み切った。

実写映画とかにされてしまいそうだけど、アニメで観たいなぁと贅沢にも思ったし、それ以上にこれまでの2作が末長く愛され続けて欲しいし、また続いてくれたら何より嬉しいなと穏やかな気持ちで願った。

 


この冬休みに読もうと買った本もあと2冊しか残っておらず、インプットばかりに精を出してどうするんだと思ったりもするけど、やること無いから本を読みますみたいな時間はあまりに贅沢なので貪る他ない。

どうせよーいドンでまたバタバタと働くのだからそれまでは甘んじていようと思う。

享受!

 


またー。

この歌詞のおかげで頑張れましたアワード(マジで)

小学生の頃、大晦日に何故だったか親に滅茶苦茶怒られ、不貞腐れてベッドでずっとボールの握りとリリースの練習をしてフォークボールを習得した時の記憶を辿る夢をみて目が覚めた。何て初夢だよ。
普通にフォークボールを投げられる様になったけど変化球禁止の方針だったので実戦で投げる機会もなくお蔵入りになった。落ちるボールだけにオチも完璧ってか。最悪過ぎる。
2025年の幕開けになんて夢のない夢をみせる自分のメンタルが早速不安になってしまう。
それにしても結構落差のある球だったのに勿体無かったな。まあ登録は野手だったんだけども。
そんな物理的にも気持ち的にも動き出す前から妙な躓きを喰らいつつも、まあ無事に年明けを迎えたので上手いことやっていけたらいいなと思いつつ、お正月番組を観たり本を読んだりして過ごしている。
初日の出は見てないけど散歩にも行った。
普通の土日とそんなに変わらない心持ちで、抱負とか目標みたいなものはまだ何にも無い。
どうなることやら。


それはそうと2024年によく聴いた音楽の中で特に刺さって日々の助けとなってくれた歌詞を紹介したい。誰かが何かの拍子にここに辿り着いて「へぇ、おもしれー歌詞」となってくれたら共有出来た気がするので。あとは時間潰し。根暗なインドアにとってお正月って本当に暇なので。
正しい月って何だよ。セーラームーンみたいで強そう過ぎてカッコいい。


【はしメロ/かわいいkm】
https://open.spotify.com/track/2P8MwvDTlE4aNwsN16Sn2P?si=q_KiHHRbSVmtXXmzETPfSQ
マジで2024年、僕の中で彗星の如く登場して心にブッ刺さり、社会人生活の苦しみが喉に詰まる度に背中をバンバン叩いて吐き出させると共に足が浮くくらいに鼓舞してくれたのが「かわいいkm」だった。
一言で表すと「サンリオのキャラクターとコラボした哲学の文庫本みたいな曲」という感じ。
一番大事なポイントとして「かわいいを成すには日頃の積み重ねが大事だよ」というもので、最寄りの啓発界隈に置き換えるとイチロー氏の「コツコツやる事だけがとんでもない所へ行く唯一の方法」みたいなもの。はしメロさんはほぼイチローなのかも知れない。
「かわいいkm」というタイトル及びフレーズが全てを集約していて完璧過ぎる。こんな曲と人生で何曲出会えるんだろうと思っているくらいである。
特に好きなフレーズが「よい花は後から咲きほこる そういう理論を抱きしめて 早め早めに寝るムーブ あと何km?」というもので、これから目指している先をしっかり見据えて努力しつつ、その為の「理論」を言い聞かせながら正しいと信じて早めに寝たりして、でも不安もあるからゴールまでどれくらいなのかな?という気持ちもあるという。
頑張っている人たちにもやっぱり不安があるよね、という自然な共感と「しんどいけど頑張ろう」という気持ちになれる本当に良過ぎる歌詞なのである。
恋愛の歌というか、そこへ向かう曲だと思うんだけど滅茶苦茶サラリーマンとして気持ちを保たせる為に過拝聴(ヘビロテ)させていただいている。
ラスサビの「だんだんゴールが近くなる 足したり引いたりのアルゴリズム そういう過程も骨にして 休みなしで進むムーブ」というフレーズも渋過ぎて痺れる。「過程を骨にして」って何?老子か?こんなキュートなトラックに乗るフレーズか?最高やろ。
とにかく、そんな感じで今年も度々お世話になって僕もまだ見ぬゴールへ自分の頑張りを積み重ねるしかないなと思っている。


【PK shampoo/夏に思い出すことのすべて】
https://open.spotify.com/wrapped/share/share-40348268431945c5937d42e114b70750?si=kouPpK4FQi-_fyQ7CONDTA&track-id=47fGI9xBttj5AmC5LwZ91i
元々好きで聴いていたものの、この曲でどハマりした作品。何というか夏に限らず、仕事の帰りによく聴いて沁みるなぁと黄昏ている。
「空を英訳したような ふざけた、しかも素晴らしい日々」という誰でも知っている単語を改めて考えて「ふざけた、しかも素晴らしい」要素が自分の感覚であるのか考えさせる素敵なフレーズだと衝撃を受けた。こういう事を考えて「日々」に繋げた時に自分の生活にそう言えるものがあるのかなぁと考えたりする時間が2024年の自分にとって割と大事だったのだと思う。
「宇宙船がこんなに揺れるなんて あなたに信じられるかしら? 誰に言うでもないさよならが 手を振り泣いてるみたい」という歌詞がこの曲で一番好きだ。ここだけでSFの短編を1作読んだような気持ちになる。奥行きがそれこそ宇宙規模なんよ。
一般に体験し得ない感覚を誰かに想像してみてと説く構図が素敵で、それでいてその揺れを「誰に言うでもないさよならが 手を振り泣いてるみたい」と表現していて圧倒的なお別れ感。泣いてしまう。
そこからの夏の別れへと続いていくんだけど、切なくて美しくて、でも思い出の中なのに生活圏過ぎるのでこの感動が共感なのか羨望なのかもう自分のコンディション次第で日によって変わってしまう。
そんな風に普段使いで側にいてくれた一曲だった。


【礼賛/オーバーキル】
https://open.spotify.com/wrapped/share/share-2482c938b7444b398c29396a2adfb2d5?si=cye5Kh_LTXiqPR6aAVPOoA&track-id=0SfV0no8eF5CdINvYZSWuj
説明不要の反骨精神。
絶対負けない!ぶっ飛ばしてやる!という気持ちが必要な朝の通勤時に一年中聴いていた。
「あゝオーバーキル またやりすぎる格差ひらききる Ctrl+Alt+Delete お話にならない強制終了です」の気持ちで結果を残し続けてやると頑張った一年だったと思う。
「お前は端っこのその他大勢 見送って中央に私のネーム」くらいの気持ちでいかなきゃいけない場面というのが出てきたので今後もお世話になりつつ、ぶちかまして行きたい。


他にも沢山あるけど特筆したい3曲で留めておきたい。際限ないので。


またー。

こんな映画を観たよ2024ー大体暗くてビックリするねSPー

何かもっと色々まとめたかったんだけど自己満足にすら勝る怠惰さのお陰で手をつける前に大晦日になってしまった。ひぃ。

このままでは本を読んでいるうちに寝落ちし、起きたら初日の出も見逃している事態になりかねない。まぁそんな終わり方がお似合いの1年だったのではと言われると頷いてしまいそうなくらいにボンヤリと疲れた年だったかも知れない。

良いこともあったろうに、損な性格だ。

せめて2024年に映画館で観た作品を書いておくことで「ちょっとはやりましたんで」と自分に言い訳できる様にしておきたいと思う。

 


<2024年に映画館で観た作品>

・哀れなるものたち

・PERFECT DAYS

・みなに幸あれ

・ボーはおそれている

・関心領域

・成功したオタク

ゴジラ×コングー新たなる帝国ー

・アイアンクロー

・悪は存在しない

・劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦

・マッドマックス:フュリオサ

・違国日記

名探偵コナンー100万ドルの五稜星(みちしるべ)ー

・ザ・ウォッチャーズ

・ルックバック

僕のヒーローアカデミアTHE MOVIEユアネクス

・Cloud

・CIVIL WAR

・HAPPY END

・リトルワンダーズ

・ドリームシナリオ

計21作(記録漏れが無ければ)

 


何だかんだ結構観たなと思う一方、興味があっても気力がついてかず見逃した作品も結構ある。ハイキュー、コナン、ヒロアカ、ルックバックとど真ん中のアニメ映画を割と近い期間で観た気がする。どれも面白かった。

基本的にはやっぱり作品の選び方が暗いので実に自分らしいとも思う。

自分の不安や不満や戸惑いを大きく抽象化した様な映画がたまたま多くて、それがハリウッドでもジャパニーズホラーでもドキュメントでも変わらず表現されていたのは「皆怒ってるし結構参ってるのかもな」とたまたま同じ光景を見た通行人が自分と同じ顔をしているのに気付いた様な感覚になった。ゴジラ×コングやハイキュー、コナンで息継ぎしながら残りはずっと潜っていた気がする。例外はマッドマックスで、ずっと怒ってて偉いなぁと思った。

どこまでが自責でどこからが他責なのか、観た映画のうち殆どの作品で取り扱われているので流石に苦笑いしてしまう。

もっと気楽に楽しく観て欲しいけど、そういうのはAmazonプライムビデオで観ているので「お金を払って自省しに行っている」という尚更ドMな現実を突きつけられてしまい、もう本当に考えるのをやめたいと思った。

自分には合わないと感じる作品が1本もなかったので、挑戦する方向でのエネルギーに乏しい1年だったのかも知れない。かと言って慣れ親しんで選んだ作品が軒並みアラスカ並みに厳しい環境なのもどうかと思うけれど。

ベストというか、個人的に特に観て良かったなぁと思うのは「関心領域」「CIVIL WAR」「成功したオタク」だった。

異色な戦争映画2本と苦悩するアイドルオタク映画1本。どれも「役割と使命」について色んな角度で考えさせられた。

職業軍人にもアイドルオタクにも役割と使命があるし、それはどんな形であっても自分の世界を良くしたいという願いによるんだよなと度々思い出しては考える3作品だった。

 


個別の感想は今書き直しても仕方ないのでそれぞれの日記に譲るとして、一覧にしてみると改めて自分がジャンルのどの辺をほっつき歩いているのか良く分かった気がする。

ここが地獄の一丁目か(Cloud)

良いお年を。

 


またー。

今更だとしても

M-1グランプリ2024が面白かった。

大好きな真空ジェシカのネタを2本も観られたのが一番良かった(どちらも面白く、1本目に至っては泣いてしまうほどだった)し、真空ジェシカ以上に令和ロマンが2本ともガラリと風合いを変えて来たのが貫禄があり過ぎて震えたし、バッテリィズの同じアプローチでとにかく速くて強い球を投げようと腕を振り続けた姿も格好良かった。

他のファイナリストも面白かったし、敗者復活戦でも家族チャーハンを筆頭に沢山笑って、毎年思うけど「これが終わってもまだ意外と今年の残日数あるんだよなぁ」と2024年がさも全て終わりましたと言わんばかりの脱力感に言い聞かすというよりも誤魔化し続けて何とか納会まで駆け込んだ脳内にエバースの名フレーズ「流石に末締めだろ」が反響するなどした。

健康に気を遣っている訳でもないが結果的にすごく気を遣っている習慣が身についている為、「別に気を遣ってない人間の肩代わりをする為に健康維持してる訳じゃねぇよ」と毒付く程の師走だった。病人に罪はないとは承知の上で、こういうのは先に倒れるのが一番楽なのも事実でもある。

今更どこの馬の骨とも知れない当たり障りのない住宅街に住んでそうな、さして若さも深みもない人間がどうこう言う余白がM-1グランプリ2024という寄せ書きにあるとは思えないものの、いくつか書き残しておきたい事だけ箇条書きにする。

・ジョックロックの作画があまりにシャーマンキング過ぎる

・阿部選手からクジを取り上げてくれ(令和ロマン、ヤーレンズが続いた瞬間)

・全国ネットでドライブイン鳥のCM流すな

・今年の都知事選みたいというフレーズが面白過ぎる

以上です。

 


年末なので1万円分くらい本を手に入れた。

気になっている本はいつでも読めるんだけど、本当に単純な興味だけで選んだ本を積まずに読むというのは割とエネルギーがいる事で長期の休みにしか実行出来ない性質を併せ持つ(何と?)のでそういう本も直感で選んで読み進めている。

読み終えたものから雑感というなの思い出語りをしたい。

 


美容の科学ー「美しさ」はどのようにつくられるのかー/尾池 哲郎

生活に活かしたいとかよりも書店で見かけた時に「肌の『うるおい』『透明感』とは何か?」と書かれた帯に「え、何なの?」と興味が湧いてカゴに入れた。(書店でカゴを持っていると急に豪快になってしまう)

工学博士の著者が美しさの概念から何のためにスキンケアをしているのか、美容の世界の怪しいアレコレなどをあまり専門的にせず、解りやすい言葉で書いてくれていて読み易かった。

個人的には筋トレを日常的にしているので、それが美容的にも価値があることを教えてくれた部分が一番嬉しかった。(部分的な筋トレでもそれが全身にメッセージ物質を送り届け、例えば「シュッとした感じ」みたいなものに一役買うみたいな話など)

乾燥肌なので化粧水やら乳液が手放せないんだけど、「これって肌に良いってことだよね?」と思っていた「防腐剤フリー」などのフレーズの都合の良さを教わったり、本当に自然由来が身体に優しいのかという話もかなり興味深く、今後に活かせそうだと思った。

あとは紫外線の破壊力について、そもそも何故紫外線が悪影響を及ぼすのかから書かれていて日焼け止めの大切さを再認識したし、その選び方もタメになった様に思う。

ニセ美容の話なんかは悪質なものが犯罪としてニュースになっていたり、きな臭さでSNSをざわつかせるものくらいしか視界に入って来なかったけど、実際身近に溢れているんだなぁというのが面白かったし怖かった。

美容に興味を持つ割合の多い女性はこれだけ溢れに溢れた情報から自分に合ったものを選び取っていくのかと思うと驚かされる。

Youtubeやネットでいくらでも情報が無料で手に入ってしまう時代だけど、こうして興味が湧いた情報を生み出して下さる方々に少額でもお礼がしたいという気持ちを失ってはいけないと思ってきたし、改めてそれを感じた。

かいつまんで自分の情報として小銭稼いでる人の源流にこういう現場の方々がいることを忘れてはいけないなと思う。

 


またー。

誰かが拓いた新しい海へ。

iPhoneの画面が割れても、バッテリーの消耗が激しくなっても「まあいっか」となる開き直りを習得したあたりから加齢を自認し始めた。いよいよか、という気もしている。ひい。

あんなに一喜一憂してたのにね。


ある程度「こういう使い方だろうな」と使ってみるもののThreadsもmixi2もまだ全然馴染んでいないし、何ならインスタすらロクに開けないで暮らしており、元から遠かったメインストリームからいよいよ乖離が始まっているという実感が日に日に強くなっている。インターネット初老を迎えてしまったのかも知れない。ネットにも墓場はあるんだろうか。海に漂う死体になりたくはないし、ついばんで糧にしてくれる魚でもいればいいが、インターネットでそういう表現をしてしまうと詐欺まがいの匂いが死臭を打ち消してしまいそうで恐ろしい。どうせ何らか騙されてる節はあるんだし、わざわざ自分から率先して騙されたくはないものだ。
穏やかな気候、広大な平原に建つ小さな平屋で家庭菜園をしながら最期を迎えるみたいな居場所はネットにないんだろうか。
何というかそんな事を考えているうちに仕事納めとなり、納会の最中もそんな事を考えていた。


主体的に遊び方を考えられないツールにおいては全て後乗り勢であるという自覚はある程度大事だと思うので、その上でしっくり来る使い方を他のユーザーに見様見真似で教わりながら楽しめればと思う。


またー。

店内BGMに気を取られて買い忘れを生じさせる人たちの集い。

もう書いてしまった事ではあるんだけど、ラップってどこ行ってもちゃんと自己紹介が出来てて偉いな、と地域の少年野球チームを見守る近所のおじいちゃんみたいな事を思っている。

大体顔見知り(近いところを聴いているであろうリスナー)にも毎回ちゃんと俺です!と名刺をきちんと差し出す、鉄壁の営業マンみたいなスキルがある。
オーダーのスーツとかツーブロックとか、そういうんじゃなくて本当に大事な部分という意味で。
何にしても自分の事をしっかり伝えられる人は強い。
邦ロックは基本、何か視線も合わないのに全力で共通の会話を探し求めているので…勿論それが良い時も多々ある。お互いに探してあげられたり、差し出したりそういう事も大切な関わり合いなので。
そんな事を思いながらクリープハイプの「こんなところに居たのかやっと見つけたよ」を聴いている。
相変わらずタイトルが凄い。一文で語りかけつつ自分の感情も伝えるスタイル。どこを漢字にするかでまた言葉の丸みが違うのが日本語の良さ兼面倒くささだなとクリープハイプを聴いていると思い知らされる。
とか言いながら「生レバ」が一番好きなので何の説得力もないが。「インタビュー」も素晴らしいと思っているので良しとして欲しい。
あとはDE DE MOUSE×Sean Oshimaの「フシチョーGROUP_フェニ西那須野店 曲」という架空の色々な小売店を展開するグループの各店売り場のBGMをコンセプトに作成されたアルバムをずっと聴いている。
妄想の国、妄想の街、妄想のスポーツチームなどの亜種でまさかスーパーやホームセンターなんかの店内BGMが出来るなんて大変な驚き。
僕の理想の商業ビルにユニクロと本屋とマクドナルドとサイゼリヤを突っ込んで満足していた自分とは発想からディティールへの拘りまで全てにおいて次元が違い過ぎる。凄い。
確かにスーパーで流れているBGMの何とも言えない打ち込み、微妙なシンセ、やたらファンクなギターに「え?そんな熱量で?」と思わず耳を奪われる事がたまにあるけど、その辺を買い物という行動を除外された状態で直に注ぎ込まれる感覚が不慣れで脳がバグる。イヤホンで聴いているとオシャレさが際立つのに、これがスーパーやらホームセンターで流れていても違和感がないだろうと予想がついてしまう説得力。
ここまで強気なネーミングは地方の雄っぽいなとか、このドラッグストアは女子高生が親の車に乗せてもらってKATE買いにきそうだなとか、グループで一度頼んだアーティストに他の系列店のBGMも頼みそうだなという絶妙なリアリティー(フィクションなのに)もあって本当に音楽家というのは凄い生き物だなとぶちのめされる。
電車の発着音とか好きで滅茶苦茶詳しい人たちがハマる気持ちみたいなものが解る気がする。

何というかまだまだ知らないジャンル、楽しみ方があると教わった良い体験だった。


またー。