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年末ボクシングは何故こうなった?
不在の井岡、絶対の井上、他は乱世。
posted2017/12/29 08:00
text by
渋谷淳Jun Shibuya
photograph by
AFLO
今年も世界タイトルマッチが複数行われる年末が迫ってきた。今年開催される興行は、30日の横浜文化体育館、31日の大田区総合体育館の2つで、計5つの世界タイトルマッチが行われる。この5試合をプレビューしようと思うのだが、まずは対戦カードを見てもらいたい。
■30日(横浜文化体育館) フジテレビ系列で全国放送
WBC世界ライト・フライ級タイトルマッチ
王者:拳四朗(BMB)vs.挑戦者:ヒルベルト・ペドロサ(パナマ)
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WBO世界スーパー・フライ級タイトルマッチ
王者:井上尚弥(大橋)vs.挑戦者:ヨアン・ボワイヨ(フランス)
■31日(大田区総合体育館) TBS系列で全国放送
IBF世界ミニマム級タイトルマッチ
王者:京口紘人(ワタナベ)vs.挑戦者:カルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)
WBO世界フライ級タイトルマッチ
王者:木村翔(青木)vs.挑戦者:五十嵐俊幸(帝拳)
WBA・IBF世界ライト・フライ級王座統一戦
WBA王者:田口良一(ワタナベ)vs.IBF王者:ミラン・メリンド(フィリピン)
世界タイトルマッチに出場する日本人選手は6人。うち全国的に知名度のある選手は30日のメインを張る井上だけだ。今年の年末興行が「小粒感は否めない」と言われるゆえんである。
このようなカードに落ち着くまでには紆余曲折があった。ボクシングの世界タイトルマッチの日程、内容は放映権料を出すテレビ局の都合に左右されやすく、年末はとくにその傾向が強い。