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のzの…観ないで語る『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』

 

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皆さーん、映画観てますか?

私は観てませーん。

 

さて、今回の観ないで語る映画時評はですね、

皆さんお待ちかねのあの映画、

そう、これです。

スター・ウォーズ 最後のジェダイ

 

です。

 

starwars.disney.co.jp

 

皆さんはまだ知らないのだ。

私がどんだけ『スター・ウォーズ』を愛して来たかを。

思えばあれは小学6年生の時だった。

最初の『スター・ウォーズ』を観たのは。

とにかく今まで観た映画の中でずば抜けていた。

何もかもが突き抜けていた。

あれはトンでもない映像体験だった。正に映像ドラッグと言っていいくらいの。

だから私はこれまで『スター・ウォーズ』と名の付くものはほぼ全て映画館で観て来たんですよ。

nozno.hatenadiary.com

だからつい勢い余って、G・ルーカスが製作総指揮したってだけで『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』まで観てしまったのだよ。なんで観に行ったかはわからないけど主人公のアヒルがコンドームを財布に入れているギャグは今でも鮮明に憶えている。

 

まあそんなことはどうでもよろしいのだ。言いたいことはそんなことではないのだ。

 

つまり私は今までの自分の中のルールで

スターウォーズは必ず映画館で観るって決めてたのだ。

必ずだ!

それが私の使命なのだ。

いやだ。

血の掟だ。

そして預言だ。

全宇宙に広がるフォースを通じて

何かが私に語り掛けて来るのだ。

のzのよ、

映画館でスターウォーズを観るのだと

 

 

 

 

観ませんけどね。

 

まあでもね、

いくらそれまで観たどんな映画よりも凄いって力説したって

最初に観たのは私が小学6年生のときでしょ。

 

小学6年生の映画体験なんてタカが知れているわけですよ。

 

その当時私が観た映画で憶えているものといえばこちらです。 

凄いですよ、この映画は。私映画館で観て本当にショックで泣きそうになりました。まさかあのマジンガーZが負けるなんてあり得ないってね。しかもボロボロにされます。それこそ「やめたげてよぉ!」ってなもんですよ。

ここまでしなきゃならんかっつーぐらいボロボロにされてからの~

グレート・マジンガー!!

泣きましたね。今度は歓喜の涙です。物凄いカタルシスです。もし観たことが無い方がいらしたら是非観てください。ある意味原作者永井豪の一番Deepな面が、初めて映像作品として昇華したのではないかって思えるぐらい凄いです。

 

あとはこれですね。 

がんばれ!ベアーズ [DVD]

がんばれ!ベアーズ [DVD]

 

いやぁ素晴らしい映画ですよ、この映画は。 

ダメなリトル・リーグを鍛え上げて、見事決勝まで進めますからね。

これ以降、「ダメダメ・チームを鍛え上げる」系の物語は、全てこれをお手本にしてるんじゃないかってな位、見事にフォーマットが出来上がってます。

 

守備の連中は皆クセモノというかまともにボールを握れない連中ばっかりだし、メンバーにバイク乗り回す不良がいるのも、しかもその不良が活躍するのも含めてお約束だし、ピッチャーが美少女(テイタム・オニール)だけど凄い球を投げるってのも、

男子小学生の金玉

を熟知していらっしゃる素晴らしい設定ですよね。映画の神が創ったんじゃないかってなくらい面白い脚本です。

これを観て当時の私は映画って凄いなぁと思いました。

 

でもねそれもこれも『スター・ウォーズ』を観るまでの話なんですよ。

スター・ウォーズ』を観たら全て一変したんですよ。

 

なんというか私の身体の全ての扉が開いた感じがしたんですよね。

これは当時、映画館で初めて『スター・ウォーズ』を観た人にしか伝わらない感覚だと思うんですよね。

 

今『エピソード4』をDVDで観ても、たぶん「なんだ、このチャチな映像は?これが当時本当に凄い映画だったのか?」ってなると思います。

何故なら今の私が観てもそう感じるから。

 

つまり私自身にも、もうあの頃の感覚を味わうことが出来ないんですよ。あの感覚はあの当時の私にしか感じることが出来ないんですよ。こういうことってあるんですね。

 

それまでのSF映画の特撮とは明らかに出来が違うというか、発想からしてぶっ飛んでいるんですよ。ライトサーベル(セイバー)や、スター・デストロイヤーの途方も無いデカさ、ハイパードライブで星が線になるのも、ダースベイダーの呼吸音も、デススターの溝の中をハイスピードで追っかけっこしながらの戦闘機バトルも全て衝撃でした。

 

今の人達に、当時の私が受けた衝撃がどれくらいなのかを伝えるのに一番良いのが、

ディズニーランドのスターツアーズ

ですかね。

 

www.youtube.com

 

ディズニーランドのスターツアーズに乗ったことありますかね?あれ乗り物酔いに弱い人は注意しなきゃならないほど、本当に戦闘機に乗って飛んでいる感覚が味わえますよね?

 

当時の私は『スター・ウォーズ』を観ることによって正にあれと同じ感覚を味わっていたんです。ただ映画を観ているだけなのにです。もちろん2Dです。当時は3Dやら4DXなんてありませんからね。

 

それなのになんで現在の遊園地の3Dライド物に匹敵するくらいの迫力だったのかというと、一つは音響技術の発達でしょうね。確か『スター・ウォーズ』からようやくドルビーサラウンドが一般化し出したのですが、それが大きいと思うんですよ。

 

私は当時は埼玉県志木市というところに住んでいたのですね。その当時志木市には大きな映画館は無いので、大宮市(今のさいたま市)にある大宮ハタシネマっていうところで観たんですね。そこの音響設備が凄かったんですね。

後ろから前へ音が動いて聴こえるんですよ。

最初のスター・デストロイヤー登場のシーンで画面の上の方を後方から前へ通って行くのですが、まるで本当に自分が宇宙空間にいてその頭上を巨大な戦艦が通り抜けていく錯覚に陥ったんです。

 

今では普通のことですよね。でも当時は身体が震えるくらい感動したんですよ。正に音を全身で感じたんですね。

 

このツカミで完全にスターウォーズの世界にどっぷり没入出来たんですね。そこから最後まで全く飽きることなく、つまり現実を完全に忘れて、本当に心の底から映画を楽しむことができたんですよ。

 

だからクライマックスのデススターの溝の中を抜けて行く、TIEファイターとXウイングの追っかけっこも完全に操縦者目線でしたね。あの溝の中を飛んで行くXウイングに自分も乗っていたんですよ。今観たらショボいんですけどね。当時の小学生にはあれで十分でしたよ。あとは脳内補正されてたんだと思うんですね。

 

オビワンの「フォースを使うのじゃ」って声がして、そこからルーク・スカイウォーカーが自動照準モニターを外して肉眼で攻撃ポイントを狙うところなんて、もうそれこそハラハラ・ドキドキでね。Xウイングから放たれたレーザーがクイって90度曲がったところとか、あれがフォースの力なんだけど、「まだ門前の小僧に過ぎないルークがあんな大技使えるってどんだけ強力やねんフォース!」って今なら冷静に突っ込めますが、当時は頭ン中ヒャッハー状態で観てましたから全然気にならないしね。

 

そういえば今考えたら、あの後エピソード5でヨーダがフォースでXウィングを宙に浮かしたときルークが驚いてたけど、

あんた自分自身でそれに匹敵するくらいの力、既に出しとるやん!

って思いますよね。

まあでも自分でも信じられない力が出せるってことはよくありますからね。特に若ければ若いほど。

 

そういう意味では『エピソード1/ファントム・メナス』のショタ子供アナキンの活躍っぷりも凄いですよね。っていうかほとんど全部子供アナキンの手柄じゃん。しかも本人は遊び半分でやっただけっつーね。

 

たまたま隠れたところが戦闘機の操縦席で、たまたまオートパイロットが発動してそのまま宇宙まで飛んで行って、たまたま敵要塞まで乗り込んで原子炉近くに着艦して、たまたま色々弄ってたら武器で原子炉破壊して、そのまま敵要塞が吹っ飛びーの、ドロイド軍のコントロールが切れて全滅っていうね…。いくら強いフォースがあるからってそりゃあり得んだろってな展開でしたね。

 

今回上映作の前作に当たる『フォースの覚醒』だってさ、たまたまレイとフィンが逃げてるところにファルコン号があるとか、偶然要素が多過ぎだって皆思いますよね?なんでフォースを持っている人間の周りにはラッキーな事が起きるのでしょうか。もしかして真のフォースの威力って「好運」に恵まれるってこと?

いやでもそれがあながち嘘でも無いんですよ。

というのもフォースは全宇宙の森羅万象に宿っているもので、全体のバランスを取っているらしいのです。ジェダイは肉体が死んでも魂だけは生きていて宇宙全体のフォースに溶け込むのです。つまり宇宙全体を、死んだかつてのジェダイ達が支配しているとも言えるわけで、フォースが全宇宙を司っているとも言えるわけです。

 

だから『スター・ウォーズ』をご覧になって

「こんなの全部ご都合主義じゃん」

「こんなに上手くいくわけないじゃん」

って思ったあなたに反論します。

全てフォースの思し召しです。

 

だからジェダイは皆口々に言うのでしょう。

「フォースと共にあらんことを」

ってね。つまりフォースの思し召しに沿えば、あなたは好運に恵まれますよってことです。

 

それから話ちょっと逸れますけど、

帝国軍側のTIEファイターについて調べたんですね。  

TIEファイター - Wikipedia

そしたらTIEファイターって装甲が薄くて生命維持装置に乏しく、機動性重視の軽量化優先の戦闘機らしいんですよ。つまりパイロットの人命がとことん軽視されている設定らしい。これってさー

ゼロ戦みたいじゃね?

まあでも第二次世界大戦当時、防弾性能を軽視した戦闘機はゼロ戦に限らないらしいから、正確にはゼロ戦に対する負のイメージそのものじゃね?かな。

 

やっぱアメリカ人の考える敵側のイメージって

ナチス大日本帝国なんですね。 

 

まあとにかくね、それまでに無いアイディアと高度な音響設備のお陰で小学6年生の心を鷲掴みするのに十分だったんですよ。あとの足りない分はたぶんきっと全部脳内補正されてたんですね。脳内麻薬みたいなのも出てたんじゃないかな?

 

それ以来その感覚が身体の真ん中にいつまでも残ってて忘れられないんですよ。あの映像体験を超えるものが未だに見つからないんです。

 

だから皆さんも観てくださいよ!

 

もしかしたら皆さんにとってはこの『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』が決して忘れられない映像体験になるかも知れませんからね。

 

私はディズニー好きの妻とスターツアーズに行ってきますから

観ませんけどね。