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青年銭形平次

録画していた『銭形平次捕物控』(1963年・東映/監督:平山亨)を観る。私が唯一未見(戦前の作品は除く)だった銭形平次映画。

贋の一両小判を持った無宿人の水死体が発見され、さらに贋金を見破った古物商が殺され、目明し・藤蔵(三島雅夫)が捜査を開始。手が足りないので、奉行所で捕物修行中の平次(里見浩太朗)に手伝ってくれるように頼みます。平次は気乗りしませんでしたが、藤蔵の娘・お静(入江若葉)を見て一目惚れ。藤蔵の子分・八五郎(南道郎)が持っていた富籤が当たり、引き換えた小判が贋金。胴元の神社に寄進した女が御用商人・堺屋(香川良介)の妾だったことがわかります。妾は毒殺され、堺屋はとっくの昔に別れた女だと言いはり、捜査が行きづまったところに、水死体と同じ刺青をした男を発見。男を尋問し、水死体が石川島の板金職人とわかります。平次は石川島の人足寄せ場で贋金が作られていると考え、石川島に潜入しますが……

殺された古物商の傷口から平次は、お夏(桜町弘子)の軽業一座で短剣投げをしている宇之吉(和崎俊哉)に目をつけ、かつて一座で人を殺して逃げていた短剣投げが堺屋にいることを知ります。贋金作りの黒幕は元勘定奉行(北竜二)で、配下だった人足寄せ場の役人に贋金を作らせ、堺屋の手を通してバラまかしていたのね。平次は贋金を使って投げ銭を披露。

原作からかけ離れた内容になっていますが、脚本が“警視庁物語”シリーズの長谷川公之なので、捜査活動と犯人捜しが手堅く描かれており、捕物帳としては面白いものになっていま~す。