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文系大学生のギター日記

文系大学生による、ギターの始め方講座

コロナはめちゃくちゃ怖いよという話

お久しぶりです。実は私、齢22にしてコロナウイルスに感染し、10日間ほど入院をしていました。

[追記]質問が多かったので。ワクチンは予約してたんですがその数日前に感染し、一回も打てないまま泣く泣くキャンセルとなりました…誰かキャンセル枠で打っててくれ…
ちなみにPCRをしてくれたお医者さんによると「ワクチン打つ前にかかる人ばっかりですよ」とのことでした。みんな早くワクチン打とう。手遅れになるぞ。


自分が思ってたよりきつかった。いやトップクラスにきつかった。
なので、自分の記録だけでなく、ぜひ皆さんにコロナの怖さと、自分が体感してきた医療体制の混乱を、共有しておきたいと思います。

はてなブログのシステムすらロクに分かってないブログ初心者の文章なので、多少の言葉のあやとか違和感とかは大目に見てください。

 
1.入院に至るまで

発症から入院まで、病気の進行度合いも含めていろいろあったので書いていきます。
自分の思っていたよりも症状が重くなるのが早く、驚いた記憶があります。

けっこう長いので、時間のない人は3から読んでね。3は読んでください。絶対。

 

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【それまで】
都内23区外で一人暮らしの22歳。喉の痛みが2日くらい続く。風邪とも言えないレベルのもので、龍角散舐めてれば全然耐えれる。

【1日目(2021/8/5)】
喉の痛みが増す。熱が37℃を超す。(平熱36.5)

【2日目】
熱が38℃を超える。顔めっちゃ熱い。たまに39℃になる。

【3日目】
喉痛すぎ。過去に喉の病気で窒息しかけた経験があり、この病気の再発かもと思って119番(放っておくと泡を吹きながら倒れるそうでそれが怖かった)。土曜&発熱があったため受け入れてくれる病院がなかなか見つからない。3時間くらいかかってやっと病院に行く。
ついでにやったPCR検査でコロナ陽性とわかる。点滴だけしてこの日はとりあえず帰宅。

【4日目】
波乱の1日でした。

23:00
喉の痛みが増して水が飲めないくらい痛くなる。明日まで待てる余裕がないくらいきつくてまた119番。
しかし保健所に「入院の必要なし」と判断されて一回救急車帰る。
親がブチギレてまた電話をかけ、救急車まさかの2回目の訪問。

入院できる病院を探してくれることに。しかし日曜なので病院は全然見つからない。
自宅待機のまま、救急隊員の人たちが必死に病院を探し続けてくれる。水が飲めないので氷を口の中に入れ、溶かすことでなんとか命をつなぐ。
声が全然でない。病院受け入れてくれなさすぎて笑いが出る。笑い声は出ない。

6:00
探し始めてから6時間経過し、やっと入院できるアテが見つかる。病院の確認が取れすぐに救急搬送。病院に電話繋がるのすら30分くらい待った記憶。
日はとっくに上っていて、もうランニングしてる人とかいた。元気なのに担架で運ばれてちょっと恥ずかしかった。

6:30
病院着。そのままベッドへ。重症化するリスクがないかどうかの一連の検査をしてもらう。血液検査でボトル3本分の血を抜かれ手が壊死するかと思った。
水分の点滴をお願いしたが早急に必要な処置ではないと言われ放置される。この時のお医者さんまじでイライラしてる感じで怖かった。口の中パッサパサ。

8:00
ついに点滴をもらう。死を回避。
入院生活始まる。

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ここまでで知っていただきたいのは、
救急車を呼んでから病院に行くまで6時間、点滴をもらうまでに8時間かかったということ。

酸素が必要なくらい深刻なのに入院できず…みたいなニュースが増えてきたと思いますが、これ他人事ではないんですよね。
救急隊員の方たちができる処置は非常に限られており、またコロナが陽性かどうかに関わらず、発熱のある患者を受け入れられる病院は多くないため、普通にたらい回しにされます。

 


2.入院から退院まで、その後

波乱の4日目を超え、なんとか入院へ。しかし、本当の苦しみはむしろここから始まるのであった…

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【入院1日目(2021/8/9)】
いろんな説明を受ける。コロナがうつってはいけないので、基本的に移動は病室とトイレ・風呂のみ。コンビニも外も行けない。
必要なものは全て看護師さんに伝えて持ってきてもらうシステムです。

4人の大部屋で、反対側のおじさんの独り言がうるさかった。でも僕の咳もうるさかったよな。死ぬほど出てたもんな。ごめんな。
ちなみにこのおじさんは血糖値が高かったらしく、毎日インシュリン注射をしていました。(追記:後述のデカドロンという薬が血糖値を上げてしまう作用があるらしく、その影響で注射をしていたのかも。自分もこの薬の投与中は毎日朝と夜に血糖値を測っていました。指に刃物ついたペンみたいなのでカシュってやって血出すやつ。)

 

【2日目・3日目】
点滴と薬をもらいながら入院生活。
朝早く起こされるわりにイベントが全くなく、暇を持て余す。
朝6時に起床し、22時消灯。日が昇る時間に寝るゲーマーにはきつい。ローランドやビートボックスのYouTubeに謎にはまり、時間を潰す。

ちなみに毎日朝と夜注射をされる。あんまり痛くないけどちょっと嫌だった。

声が全然でない。ナースコールしても伝えられないので、スマホのメモ帳に伝言を書いて見せてた。めちゃくちゃ不便。

3日目にコロナ専用病棟へ。大がかりな移動の末、個室を獲得する。
空調の調節があんまりよくないのと、Wi-Fiが弱くて萎える。

 

f:id:noah622haon:20210823211459p:plain

病室の監視カメラ。「容体が急変してないか、死んでないかを確認するためです」とのこと。死んでないかっていう言い回しが普通に怖かった。

f:id:noah622haon:20210823211732p:plain

コロナ専用病棟の個室にあった機械。なかなかにうるさい。
(追記:部屋内の気圧を下げることで換気をし、ウイルス汚染された空気が病室外の病棟に出てしまうことを防いでいるようです。教えていただいた方ありがとうございます。)

コロナ病棟の看護師さんたちはほんとにいい人ばっかりで、色々と救われました。感謝。


【4日目~6日目】
4日目にSpO2(酸素飽和度。血中のヘモグロビンがちゃんと酸素を運べているのかを確かめる指標で、正常値は96とか。94を切ると注意が必要で、90を切ると危ないらしい。)
の値が94を切り、酸素吸入が必要になる。肺炎にもなっているらしい。


酸素吸入のはじまりはじまり。
22歳、まさかそこまで悪くなってるとは思ってなくて凹む。
とはいえ酸素ボンベも足りていないらしく、そこまで深刻ではなかった自分は病室の機械からの吸入だった。トイレに行くときだけ外れる。

SpO2値が正常化を確かめるために、指に計測器をつけて常にモニタリングする。94を切るとアラームが鳴り響く。

これがうるさいのなんのって。

喉痛い + 熱が常に39℃オーバー + 酸素吸入で喉乾燥しまくり + アラーム音うるさすぎて寝れないで精神が崩壊しかける。睡眠薬をもらってギリ寝てた。


この時が一番きつかった。死を考えた。そこまで重くないけど。でも間違いなく人生でトップレベルの辛さでした。

ついでに味覚も死ぬ。味の薄い病院食がもっとまずくなる。龍角散を舐めながら白米を食べるという、およそ人間とは思えない食生活が可能になる。

 

 

【7日目】
個室に来てから飲んでいた「デカドロン」というごつい名前の五角形の薬のおかげで、少しずつ良くなり始める。熱が少しだけ下がる(38℃くらい)。
ありがとうデカドロン。ウルトラ怪獣トランスフォーマーの敵にいそうな名前だね。

 

【8日目】
熱下がる。酸素吸入も外れ、ほかに酸素が必要な人がいるので大部屋に移動になる。
しかし指のモニターは外れずストレスは溜まる。ほんとにうるさかった。6日目とかほんとに機械壊そうかと思った。

 

【9日目・10日目(2021/8/18退院)】
熱が下がってから3日経てば感染の心配はなくなるらしく、それまで病院で過ごす。最終日にやっとモニターも外れる。そのまま退院。結局声は一生出ないままだった。
「主治医さん来ますよ」と伝えられていたが最後まで会うことはなく、タクシーで病院に別れを告げる。外は暑くてびっくりしたなあ。

 

【退院後】
退院してすぐにピザをドカ食いした。人生で一番おいしいピザでした。ありがとうピザーラ。案件待ってます。
声は退院して5日経ったけどまだちゃんと出ない。味覚もまだ本調子ではなく、たまに死ぬ。10日間ほぼ寝たきりだったので最大HPが100→5くらいに下がる。スーパーに買い出し行くだけで、1日中出かけてましたか?みたいに疲れる。
伝染る心配はないそうだけど、声がカッスカスだからあんまりお店とかも行けないですね。

 [8/24追記] 微熱(37℃台)と頭痛が出てきました。後遺症ですかね。無理せず休みたいと思います。味覚は少し良くなりました。声は終わっています。

 

3.コロナについて知っておいてほしいこと(絶対みて!!!!)

ここまでダラダラとコロナがきつかった話をしてきましたが、ここからが皆さんに知っておいてほしいこと。ここ一番大事だから絶対読んで。特に若い人。

 

  • コロナは若くてもちゃんときつい
    22歳で入院して酸素吸入までしてるんだから間違いない。何度も書いたと思うけど、ほんとにちゃんときつかった。人生の中で2番目にきつい病気でした。ちなみに1番は喉の病気で窒息しかけた時のやつ。もしくは親知らず抜いたときの痛み(そんなに辛くなくね?って言われたので後述)
    若くても死にかけるかもしれないし、風邪程度で終わるかもしれない。コロナの本当の力がまだわかっていないからこそ、どこまで悪くなるか知れない、そんな恐ろしさがあります。
  • 医療体制はもう限界に近い
    医療のことなんてこれっぽっちも知らない自分の目から見ても、病院の中は地獄のようになっていました。
    看護師さんは日々押し寄せる患者の対応でバタバタ、毎回感染対策の防護服を着ないといけないため汗だく。コロナ専門のお医者さんも足りないらしく、僕は結局最後まで自分の主治医さんに会うことはできませんでした。
    保健所もパンク寸前。電話での濃厚接触者の確認もできないくらい、感染者は急増しています。

    東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト | 東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト

    ↑これもぜひ見てみてください。入院調整中11,479人に対して、入院数たったの4,034人(2021.8.23現在)。医療崩壊」と言われる現実が分かると思います。

  • 救急車を呼んでも安心できない
    救急車は搬送できる病院を探すまでが仕事です。車内では処置もあまりできないし、病院が空いてない今、119番したとしても受け入れ先がなく、救急車が帰ってしまう可能性は全然あります。6時間かかったとしても入院できた自分は奇跡なくらいです。

  • 死にかけていても入院できない時がある
    知っておいてほしいのは、現状、僕みたいな症状で入院できるケースは非常にレアだということ。僕が入院できたのは過去にかかった喉の病気(急性声門下喉頭炎というやつでした)の心配があったため&たまたまベッドに空きが見つかったためで、つまりとてもラッキーだった、ということです。
    ニュースで報道されていることと思いますが、SpO2の値が90を切っても自宅にいるしかない人など、今は出てきてしまっています。
    ちなみに看護師さん談では、酸素飽和度がそこまで下がると「今まで経験したことのないレベルで、死ぬほどキツい」そうです。重症患者も生で見てきたであろう人の言葉、刺さる。

  • 「軽症」はぜんぜん辛い
    僕も「軽症」というくくりで入院しましたが、これ一般人の感覚では全然それ以上です。喉が痛すぎて水が飲めないんだよ?「軽症」ではないよね。それでも入院時、4人の大部屋の中で一番症状が軽いと伝えられました。
    僕は途中で肺炎にかかり中等症になりましたが、これで人生の辛いことランキングの表彰台に一気に躍り出ました。一般人感覚では重症レベル。

  • かからないに越したことはないから、感染対策を徹底してほしい
    これに尽きます。だって死ぬかもしれないんだよ?緊急事態宣言が連発されて、もう危機感なんて消えていることと思います。自分もそうでした。
    正直舐めてた。で、かかった。きつかった。(来た、見た、勝ったみたいな構文ですね)
    実際かかってみて、入院してみて、医療体制の混乱を目の当たりにして、「これはとんでもないことが起こっているな」と、肌で感じました。だからこそ、これ以上自分みたいに調子に乗ってる人は増えないでほしいと思うし、皆さんにはまずかからないように最大限力を注いでほしいなと心から思っています。
    日々の消毒、ほんとに大事です。また自分はポリ系素材のマスクをずっとしていましたが、不織布のほうが絶対いいと思います。人の多いところでは特に。
    ワクチンも打とう。最初に書いたけど、「打つ前にかかる人」、多いみたいです。

 

4.さいごに

ここまで駄文&長文を読んでいただき、本当にありがとうございます。
少し外出を控える、念入りに消毒や手洗いをする、そんな小さなことの積み重ねでも感染リスクは大きく減らせるものと思います。この記事を読んでくださった方が、これをきっかけとして少しでも行動につなげてくだされば、これ以上嬉しいことはありません。

そして最後に、コロナを舐め切って感染したあげく入院までした22歳の若造を含め、日々死ぬほどたくさんの人たちがコロナにかかる中、感染のリスクを背負いながらも日々対応をしてくださっている医療従事者の方々、本当に感謝してもしきれません。おかげで命を救われました。ありがとうございます。今後も本当に厳しい状況は続くかと思いますが、どうかご自愛なさってください。
自分はせめてこの経験をできる限りシェアすることで、コロナの怖さと現状を知ってもらえればと思い、記事を書かせていただきました。

 

みなさんの無事を、心よりお祈りいたします。

 

 

[追記]

心配のメッセージをくださる方、ありがとうございます。もうあと声だけだから大丈夫だよ、ゆっくり過ごして治しますね。 

みんなは消毒しまくってコロナやっつけてくれ~

暇を持て余して2時間くらいで書いたこの記事がすごく伸びてくれているようで…まずいこと書いてないかな。炎上しないかな。
冗談はさておき、これをきっかけとして、皆さんの中のたとえ一部でも、前よりほんのちょっとだけ、危機感を持ってくれていたら本当に嬉しいです。若い人もちゃんと辛いからお気をつけて。

ちなみに親知らず抜いた時の痛みについてですが、自分は生え方がよろしくなかったようで、局所麻酔→歯茎を切り開く→親知らずを無理やり砕いて摘出 という処置をしてもらいました。歯茎が少し腫れてたので麻酔が思うように効かず、これまた人生でトップレベルの痛みでした。「痛かったら手上げてください」で手上げっぱなしでした。痛みに弱いだけかもしれないけど。でもめちゃくちゃ痛かった。