iPad Proで使用することができるApple Pencilは、iPadで画面に直接ノートやメモを取るときに、紙に書いているかのような描き心地を実現してくれる素晴らしいツールだ。
このApple Pencil、非常にデザインは美しいのだが、完全なツルッとした円形の棒になっており、机の上に置いたらころころ転がっていってしまうほか、カバンの中で失くしてしまう率が非常に高いなど、実用上・持ち歩き上の課題が多いのもまた事実だ。
クリップが付いていてくれれば、机においても転がらないし、ちょっと手を休めるときに胸ポケットに入れたりと、いろいろ便利になるはずなのに・・・。
iPad ProとApple Pencilを使用している人は、誰もが感じたことのある悩みであろう。
今日は、そんな悩みを解決するため、Apple Pencilにジャストフィットしてくれるペンクリップを見つけ出し、Apple Pencilのデザインを壊しすぎない程度に便利に使えるようカスタマイズを試みてみた。
Apple Pencilに付けられる市販のクリップを紹介しているので、ぜひ皆さんも自分のApple Pencilに装着してみては如何だろうか。
「スペースペン」の太さがApple Pencilと完全に一致
かの有名な「スペースペン」をご存知だろうか。
スペースペンは、アメリカのFisher社がアポロ計画の時代に開発したボールペンであり、宇宙でも使えることを最大のウリとしているペンだ。
現在でも、Fisher社が凹凸のない卵型の特徴的なデザインを持つ「ブレット（弾丸）」と呼ばれるシリーズを展開している。
シンプルなデザインながら、加圧されていることで、あらゆる地球環境・宇宙環境での筆記を可能にしているのだ。
なぜiPad ProとApple Pencilの話なのに、スペースペンの話ばかりをしているかといえば、弾丸型のスペースペンに取り付けるFisher社純正のクリップが、Apple Pencilとサイズが完全に合致しているのだ。
こちらの写真の銀色の短いボールペンが、「Fisher Space Pen Bullet Chrome Finish」というロングセラー商品だ。
本来、その名の通りクリップもついていないツルッとしたデザインになっているのだが、別売りされているクリップを取り付けることで、胸ポケットなどに差しておくことができる。
そして、Space PenのBulletシリーズは、Apple Pencilとほぼ太さが同じであることから、Bullet用のクリップはApple Pencilに（ほぼ）ピッタリ合うのである。
幸運なことに、私はアメリカ留学中にSpace Penを購入しており、すでに所持していたことから、クリップの付け替えを試してみた。
こちらが、Apple Pencilに、Space Pen Bulletシリーズ用のクリップをはめ込んだ状態だ。
ご覧のように、かなり違和感なく馴染んでいると言っていいのではないだろうか。
サイズ感としては、わずかにApple Pencilの方が細いのか、割とクリップ部分は上下に動いてしまうことから、あまり強い力でどこかに引っ掛けようとすると、クリップ部分が抜けてしまうだろう。
ただ、ちょっとした合間に胸ポケットに差して置いたり、机の上に置くときに転がってしまわないようにする分には、十分機能するだけのフィット感は有している。
デザインを壊したくないが、Apple Pencil単体では不便だという人は、是非一度Fisher Space Penの購入を検討してみては如何だろうか。
なお、日本のアマゾンでも、便利なことにSpace Penのクリップ部分を販売しているので、購入してみるのもおすすすめだ。