市場規模は約4900億円!スケートボード業界で「メイドインジャパン」が注目されているワケ
スケートボードといえば、東京・パリオリンピックでの日本人選手の活躍が記憶に新しい。日本でもスポーツとして認知が広がっているが、海外ではファッションアイテムとして人気を博しているという。日本で初めて本格的なスケートボードのプリントサービスをスタートさせた「シルクマスター」の戸塚明氏に魅力を解説してもらった。
戸塚氏によると、世界のスケートボード市場規模は、「2023年に32億870万ドル(約4900億円)と評価されている」という。
「2021年には北米が市場シェアの約半分を占めていましたが、アジアでの人気も高い。特に中国では人気・実力ともに急上昇していて、中国体育局によると競技人口は1000万人を超えているそうです。去年、中国の主要な6都市を巡ってみましたが、スケートボードの人気の高さを肌で感じました」
中国のスケートボード業界は市場も急成長を遂げており、鮮やかでカラフルなデッキで知られる地元ブランド「DBH(DO BY HEART)」は売上が大幅に急増。DBHの2021年から2022年にかけての売り上げは、200%増という驚異的な伸びを示しているそうだ。
日本ではあまりなじみがないかもしれないが、海外では、オシャレなデザインがプリントされたスケートボードのデッキを、インテリアとして飾る文化がある。
「たとえばアメリカでは、マーベルやDCコミックのキャラクターをプリントしたデッキをコレクションして飾ったり、実際に乗ったりするのが人気です。
また、有名ブランドの希少なデッキは高値で取引されており、ルイ・ヴィトン×シュプリームのトランク&スケボーは、オークションサイトで680万円以上の値が付いたこともありますよ」
高値で取引されているアイテムの中には、『ポケモン』や『遊戯王』など、日本が誇るコンテンツのデッキも。編集部が調べてみたところ、とあるショッピングサイトでは『遊戯王』の希少なボードが120万円で販売されていた。
世界中で急成長を遂げているスケートボード業界
インテリアとしての人気も高い
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