はじめに
この記事はソフトウェアテスト Advent Calendar 2024の8日目の記事です。
昨日、登壇してきました
昨日、ソフトウェアテスト自動化カンファレンス2024というイベントで登壇してきました。
登壇資料はこちらです。 speakerdeck.com
「振る舞い駆動開発(BDD)におけるテスト自動化の前に大切にしていること」と題して、BDDにおける大切な「発見(Discovery)」と「定式化(Formulation)」について発表してきました。
今回の発表を行ったきっかけ
今回このような発表を行った理由は、BDDについて考えている人たちが訴えているBDDの3つの要素が、あまり世の中に浸透していないと感じているからです。
特に、BDDというと「自動化(Automation)」の部分ばかりに目が行きがちですが、それ以前に「発見(Discovery)」と「定式化(Formulation)」を行うことの重要性も今回強くお伝えしました。
発見(Discovery)では、具体例を重視する
発見(Discovery)では具体例を用いることが大切であることを伝えました。
登壇資料には載せられていませんが、発表時に示した具体例の大事さを伝える動画は、Cucumber School Onlineにて無料で見れますので、気になる方はこちらをご覧ください。
もしくは、YouTube上でも一部公開していますので、そちらをご覧ください。
定式化(Formulation)ではシナリオを改善する
定式化(Formulation)では読みやすいシナリオ作成に注力することが大切であることを伝えました。
その中でBRIEFの原則について紹介しました。
BRIEFの原則については、過去に当ブログで紹介しているので、そちらもご覧ください。
今回の発表では、以下のテストシナリオの改善を試みました。
改善の過程は今回の発表資料をご覧ください。
おわりに
今回はソフトウェアテスト自動化カンファレンス2024で発表した「振る舞い駆動開発(BDD)におけるテスト自動化の前に大切にしていること」の中身を紹介しました。
個人的に今回の発表の考え方は、BDDだけに限らず、自動テストを作成する上でも大事な考え方かなと思っています。
以前に「テストコードにはテストの意図を込めよう」という発表で、「自動テストはテストプロセスのテスト実装を注力しがち」「自動テストを作成する際にも、テスト分析やテスト設計を考えよう」という話をしました。
今回のDiscoveryやFormulationを大事にしようという話に通ずるところかなと感じています。
ぜひ、BDDを利用している人もそうでない人も、自動化の前にDoscoveryやFormulationのような考え方を取り入れてみてください。