人体に有害な可能性が指摘されている有機フッ素化合物の「PFAS」について環境省などが行った調査で、42の「専用水道」で国の暫定目標値を超えていたことがわかりました。
環境省と国土交通省は今年5月から9月にかけて、全国の水道事業者などに対し、PFASの検出状況について調査を行いました。
その結果、学校や病院などで使われる「専用水道」では、10都府県の42件で国の暫定目標値を超えていたことがわかりました。件数が最も多かったのは東京都の22件です。
また、調査後には福岡県の航空自衛隊芦屋基地で、暫定目標値の30倍に相当するPFASが検出されたとの報告があったということです。
PFASをめぐっては、きょう開かれている専門家会議で、水道事業者などに検査を義務付ける「水質基準項目」へ格上げする案が示されました。