Windowsマシンをリモートで操作する方法はいくつもあるが、「sRemote」というツールではGmailのアカウントを用いて、簡単にWindowsマシンを操作することが可能だ。ここでは、sRemoteの使い方を紹介しよう。

sRemoteは、あらかじめ設定しておいたGmailのアドレス宛てに、コマンドを指定した題名のメールを送ることで、Windowsマシンをリモートで操作することを可能にするツールだ。例えば、「マシンのログオフ/再起動/シャットダウン」「プログラムの実行」「ファイルのコピー/移動/削除」「ログの作成」「pingの実行」「メールの送信」「スクリーンショットの撮影」などが、リモートで行える。使えるコマンドは以下のとおりとなっている。

screenshot();
shutdown();
logoff();
restart();
abort();
run(program,parameters);
wait(seconds);
play(path);
msg(text);
log(text);
exit();
beep();
forceshut();
mail(sender,password,receiver,body,subject);
processes();
ping(address);
getfile(path);
delfile(path);
deldir(path);
uptime();
copy(oldpath,newpath);
move(oldpath,newpath);
help();

sRemoteのインストールプログラムは開発元のVenusSoft CorporationのWebサイトからダウンロードできる。exeファイルを実行するだけで、インストールは完了する。以下がメイン画面だ。画面下のメニューに「Gmail Settings」という項目があるので、ここでコマンドを送信するGmailアドレス、そのGmailアドレスのパスワード、返信用のメールアドレスを指定する。

sRemoteのメイン画面

Gmailのアドレスを設定する画面

PCをリモートで操作する際は、Gmailアドレスに対し、件名に「Gmailのパスワード;コマンド」を指定して、メールを送信すればよい。以下の画面は、スクリーンショットを撮影するコマンドを送信するためのものだ。複雑な操作はできないが、ちょっとした操作をリモートから行いたい時に、sRemoteは役立つだろう。

sRemoteにリモートでスクリーンショットの撮影を指示するメールを送信する画面