アーティストたちはどんなファッションで稽古に臨んでいるのか? ステージナタリーが送る演劇人の稽古着コレクション、略して「ケイコレ」では、普段あまり見られない彼らの稽古場での姿をご紹介。稽古中のアーティストに稽古着姿を披露してもらい、ファッショニスタな共演者、いつか手にしたい稽古アイテム、公演の見どころなどを教えてもらう。
第78回には、東葛スポーツ「保健所番号13221」の公演を控える
Day1
感染拡大により家でZoom稽古だったので、楽な格好です。ユニクロのTシャツと徳永京子さんにいただいたデニムです。サイズを間違ってしまったらしく、「明明ちゃんなら!」と思ってくれたそうで送ってくださいました。ぴったりです。東葛らしくサングラスもかけてみました。
Day2
久しぶりの対面稽古、と言っても東葛のときはみんな稽古着に着替えないので動きやすい私服です。トレーナーは古着で、アメリカのどっかの大学のものなのですが、ライブハウスで「なんで俺の母校のトレーナーを着てるの?」とアメリカ人の方に話しかけられたことがある服です。
Day3
義父のお下がりのデニムのジャケットです。サイズがぴったりで気に入ってます。塚本(直毅)さんと名古屋(愛)さんを携えさせていただいています。
稽古着におけるこだわりは?
守られてる感じがする、だぼっとしたサイズ感の稽古着が好きかもしれないです。あと中学生のときから着てるポロシャツとか、ずっと着てるなあってものも好きです。
「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は誰ですか?
テニスコートの神谷(圭介)さんとかxiangyuちゃんとかオシャレな人がたくさんいるのですが、東葛スポーツ主宰の金山(寿甲)さんが、最近、青果市場の方みたいな格好をしていて、たぶんあのジャンパーは高価なもので、そういうものでスレスレの感じを出してるのがオシャレだなあと思います。
いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?
洋服にこだわることが苦手で、いつもお下がりばかり着てしまうので、セットアップのブランドものの素敵なジャージーを着てみたいです。
東葛スポーツ公演「保健所番号13221」で特に注目してほしいのはどんなところ?
やっぱり去年岸田戯曲賞の最終までいったことで、東葛のセンスの説得力みたいなものを感じるのと、ほかでもないご自身のことを書いているので、熱量がましましだと思います。
最高傑作になるんだと思っています。
それをきちんと伝えられるよう、一生懸命がんばります。
岸田戯曲賞、獲れますように!
プロフィール
1983年、千葉県生まれ。大学在学中に演劇を始め、2009年にナイロン100℃の劇団員となる。ナカゴー「黛さん、現る!」での演技が評価され、2012年度佐藤佐吉賞で最優秀助演女優賞を受賞。ケラリーノ・サンドロヴィッチ(ナイロン100℃)、藤田貴大(マームとジプシー)、金山寿甲(東葛スポーツ)、鎌田順也(ナカゴー / ほりぶん)らの作品に多数出演している。
バックナンバー
神谷圭介(テニスコート/画餅) @kamiya_keisuke
東葛スポーツで一緒の菊池明明さんがいつの間に稽古場取材を受けていました。 https://t.co/6TLPJCyqvu