映画「
本作の主人公は、若き天才作曲家として名声をほしいままにしている城島匠。彼は大学の同期で10年前にこの世を去った神野慎吾から「死後、10年かけてレクイエム(鎮魂歌)を作曲してほしい」と言い渡されていたが、神野とある女性の関係が心の傷となり、作曲が進まなかった。そしてアシスタントの不祥事なども発覚し、城島はますます追い込まれていく。平岡が城島を演じ、桜井が城島に寄り添う雑誌編集長・向井紗枝役、安井が城島のアシスタント・姫野光一役、けいちゃんが神野役で出演した。
平岡は「菅野さんの『とにかく観たことのないアート映画を撮りたい」という思いを受けて出演を決めました。全裸でピアノを弾いているシーンもあり、もともと挑戦的なことが好きだったので感性にも合うかなと」と回想。本作が長編2作目だという菅野は「僕のフェチズムが全開になっています。アート映画というとストーリーがわかりづらい印象を受けるかもしれませんが、とてもシンプルで楽しんで観ていただけるものになっている。僕にしか撮れないものになったと思います」と自信をのぞかせた。
ミュージカルでも活躍する桜井はオファー時を回想し、「監督は作曲家でもあるので、音楽映画を撮るとどうなるのだろうかと。ほかの人が作るよりも細かい部分が描かれるのかなと興味を抱きました」とコメントする。安井はグループでのキャラとは一転した役どころについて「姫野はかわいらしい人物ですが、普段の僕はそんな部分がまったくないんです。なので不安でしたが、撮影中に監督から『かわいいよ!』と言ってもらって自己肯定感を上げていました(笑)」と振り返った。
ピアニストであるけいちゃんは、本作で映画初出演。「音楽も演技も表現としては共通していると思います。音楽で培った表現力を頼りにがんばらせていただきました」と述べると、菅野から「最高でしたよ! 初めてとは思えない」と称賛が。そしてけいちゃんは、サウンドトラックでも自身の演奏を披露していると告げ、「(ピアノを)弾いているときは僕ではなく神野なので。役を降ろして演奏するというのは新鮮でしたね」と晴れやかに語った。
「夢に出てくるくらいチェロを練習しました」と吐露するのは、チェリスト・桜木玲那役の関川。練習中にチェロを破壊したそうで「(指導を担当した)先生から『はじめてこんな壊れ方をした』と言われて(笑)。そのくらい情念がこもっていたんだなと」とほほえむ。そして精神科医・一条役の上地は「妖艶さをどのように出そうかと。スタジオの雰囲気が異世界のようで、自然と雰囲気に身を任せられました」と述懐。謎の人物・伯爵を演じた加藤は「『自分が正義だと思っていたものは、反対側から見ると悪にもなる』というようなことが脚本に書かれていました。世の中の見方が非常に面白いなと。スッと役に入れましたね」と語った。
イベントの中盤では、平岡が監督の“無茶ぶり”を訴える一幕も。現場で急遽安井とのダンスを求められたそうで「『ちょっと踊ってみてくれよ』と言われた(笑)」と述べると、菅野は「現場で思い付いちゃうんですよね……」と苦笑い。平岡が「でも現場では菅野さんの姿をコピーしたつもりです」と視線を送ると、菅野は「髪を触る癖をまねするものだから、スタッフが『城島って、菅野さんだよね?』って聞いてくるんです(笑)」と照れくさそうに伝えた。
最後に平岡は「今までにない挑戦をした作品です。菅野さんでないとここまで思い切ったものは作れないと思える世界観が広がっていますので、ぜひ体感していただきたい」とアピールし、イベントの幕を引いた。
「REQUIEM~ある作曲家の物語~」は2月28日より全国で公開される。
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【映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』完成披露試写会】平岡祐太、撮影現場で安井謙太郎と急遽ダンス 監督からの“無茶ぶり”に応えて https://t.co/65bdCAjX3w
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