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半島概略図
史書 ユーフテルミナ・ロナ著 第三版 98-99p
キルヒナ王国について
最も幼き末子キルヒナが設立した国である。
女王の九人の娘は、それぞれ思うように国の形を作った。
だが、末子キルヒナは幼すぎるが故に、国の仕組みに関しての持論などは持ちあわせておらず、姉であるシヤルタの意見を多く受け入れたという。
そのような経緯があり、国家運営の根幹は、シヤルタ王国と非常に似通っていた。
国政を司る大魔女家が七家というところは共通していたが、歴史的経緯から将家の数は移り変わり、2008年の十字軍により領を削られたトガ家が封土と爵位を返上したことによって、最終的に四家になった。
将家の叛乱は歴史上三度あり、1248年のノバ家の叛乱ではリフォルムの王城が陥ち、叛乱は成功し一時的に将軍政権になったが、ノバ家当主が暗殺されると崩壊し、安定はしなかった。
それ以降、キルヒナ王家にはノバ家の血が交じった。
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