軽いつけ心地で、没入感のある映像を楽しめると人気のスマートグラス、VITURE One XRグラス。「音漏れが抑えられている」「度数調整ダイヤルがついているのがうれしい」と評判です。しかし、「機種によって接続できない」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など、人気のスマートグラスとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、購入を迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。屈曲試験機を用いた充電ケーブルの耐久検証や、陸上競技場でのランニングウォッチの測定精度検証などに取り組んできた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
VITURE One XRグラスは、鮮やかな色彩と迫力ある音楽を楽しみたい人におすすめです。実際に10人のモニターでアニメやゲーム・実写の映像をチェックしたところ、くっきりとしたリアルな発色が印象的でした。ざらつきやぼやけもなく、モニターからは「実写の髪の毛の質感まできれいに見える」と好評。比較したなかには平面的で臨場感を得にくい商品もあったのに対し、作品に入り込むような迫力のある映像を試聴できますよ。
耳元には空間オーディオシステムを搭載しており、音質も比較したなかでは非常に優秀です。ボーカルの声の質感やニュアンスもはっきり感じ取れ、こちらもほぼ全員のモニターが満足と回答しました。とくに音の粒立ちや広がりがよく、個々の楽器の音や位置関係までわかりやすいのが魅力。クラシックの視聴では「実際に目の前で聞いているよう」と感じたモニターもいました。クオリティの高い画質・音質で、映画や動画を一層堪能できるでしょう。
機能性に優れているのもメリットです。輝度は7段階で微調整でき、比較したなかでは少ない電子調光機能にも対応。視力に不安がある人に便利な、視度調節機能も備えています。ただし接続端子はマグネット式なので、市販のUSB-Cは使用不可。また、3DoFはオプションやアプリなしで使用できますが、現在*は1つのディスプレイしか表示できない点も覚えておきましょう。複数のディスプレイを並べての作業なら、「XREAL Air 2 Pro」「XREAL Air 2」が対応していますよ。
2024年2月時点
気になる装着感はなく、10人のモニターのなかで鼻や耳に食い込むような痛みを感じた人はほぼいませんでした。ノーズパッドの中は空洞の柔らかい素材で、テンプルも軽いため、圧が集中しにくいようです。側圧も強くなく、締めつけるような痛みもほぼないでしょう。しかし比較した多くの商品と同じく、人によっては「レンズの重みでずり落ちてきた」と回答した人も。使用中は頭を傾けすぎないようにしてくださいね。
「音漏れが抑えられている」との口コミどおり、音漏れも比較した商品のなかではかなり抑えられていました。30cmの距離からでは、曲名がわかるほどの音が出てしまった商品が多いなか、本商品はわずかにノイズを感じるのみ。構造上音漏れは避けられませんが、できるだけ抑えたい人によいですよ。スマートグラスで動画を楽しみたい人にぴったりの高い性能を備えているので、ぜひ購入を検討してみてください。
実際にVITURE One XRグラスと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
VITURE One XRグラスよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
そもそもスマートグラスとは、ゲーム機やスマホ・タブレット・PCなどに接続することで、大画面のモニターを楽しめるアイテム。ARグラスとも呼ばれており、動画視聴やPC作業はもちろん、スピーカーで音楽を聴いたり通話したりできるものもあります。
今回は、アメリカ発のXRデバイスメーカー・VITUREから、One XRグラスをご紹介します。2023年12月に発売されたスマートグラスで、フルHDの高い解像度に120インチの大画面を備えているのが特徴。解像感は、人の視力に近い55PPDを実現しているといわれています。
輝度は最大1,800nitsと高く、7段階で調整が可能。調光機能は3%と40%で切り替えでき、明るい場所でも使いやすい仕様です。
本体には、画面が空中に固定されて見える3DoFを搭載。度数調整ダイヤルのほか、近視や乱視用のレンズフレームもあり、普段メガネをかけている人でもそのまま使用できるのもメリットです。耳元には空間オーディオシステムを搭載し、音漏れを抑えながら臨場感のある音環境が期待できますよ。
カラーは、ジェットブラックとマットインディゴの2種類。付属品として、専用ケース・ノーズパッド(サイズ別4種)・USB-C端子マグネットケーブルがついてきます。
今回は、VITURE One XRグラスを含むスマートグラス6商品を実際に用意して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは画質のよさの検証として、10人のモニターで劇場版「鬼滅の刃」のPVや「アーマード・コア6」の冒頭15分、実写版「ONE PIECE」予告編の映像をチェックしました。
その結果、画質のよさは高評価を獲得。とくに鮮やかな発色が印象的で、実写の草木や海・人間の血色まで美しく表現できています。モニターからは、「リアルな発色で、PCと変わらない画質のよさ」「寒色も暖色もきれい」とのコメントが多数寄せられました。
比較したなかには暗めのものや色味に偏りがある商品もありましたが、これなら映像の繊細な表現を楽しみながら視聴したい人にも満足できるでしょう。
<発色のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
解像度の高さも好評です。比較したなかにはアニメキャラの輪郭があいまいに見える商品もありましたが、こちらはぼやけ・ざらつきはほぼなし。アニメの線はもちろん、実写の髪の毛の質感や魚の鱗・小さな文字までくっきり表現できていました。
モニターからも「テレビと変わらないほどの解像度」「グラスをかけていることを忘れそうなくらいきれい」と絶賛の声が上がり、乱れのない滑らかな映像を試聴できますよ。
<解像度のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
鮮やかな発色と高い解像度で、臨場感についてもモニターの半数以上が満足と回答しました。モニターからも「実写映像に迫力を感じた」「自然な立体感でリアルだった」との意見が多く、映像に奥行きや立体感も感じられるのが魅力。
なかにはのっぺりと平面的で、普通の画面を見ているのと変わらないような商品もあるのに対し、映画や動画の世界にのめり込みたい人にもおすすめできるといえます。
<臨場感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
視覚的に没入感を得られる機能も充実しています。なかでも、空間に画面を固定できる3DoF表示に対応しているのが大きなメリット。比較した商品は、専用アクセサリやアプリを追加しないと利用できないものがほとんどだったなか、こちらは本体の操作ボタンを押すだけで切り替えられます。
輝度は7段階で調整できるほか、ほかの商品には少ない電子調光機能にも対応。周囲が明るくても映像を楽しめるでしょう。また視度調節もでき、視力に不安がある人でもある程度補正できるのもポイントです。近視や乱視がひどい人は、VITURE公式指定店の「JUN GINZA」でレンズを追加購入できますよ。
なお、より精度の高いものなら「XREAL Air 2 Pro」もおすすめです。VITURE One XRグラスの電子調光機能は3%・40%の2段階と、真っ暗な状態にはできないのに対し、Air 2 Proは0%・35%・100%の3段階で対応可能。遮光カバーがなくても目の前を真っ暗な状態にできます。
また3DoF表示時にも、Air 2 Proのほうが画面がしっかり固定されている印象を受けました。オプション品やアプリを利用する必要がありますが、より安定した画面を見たい人によいでしょう。
音質のよさは、検証トップクラスで優秀でした。モニター10人でYOASOBIの「夜に駆ける」やドヴォルザークの交響曲第9番を聴いたところ、10人中9人が高評価と回答。ボーカルの声の質感やニュアンスまで聞き取ることができ、「イヤホンを使っているかのような聴こえ方」「細かい表現まで楽しめた」との声が多数聞かれました。
アメリカのオーディオ機器メーカー・HARMAN(ハーマン)との共同開発により、耳元に空間オーディオシステムを搭載しているのも注目ポイント。楽器の音の粒立ちや広がりも十分感じられ、楽器一つひとつの音がクリアに響く感覚も得られました。楽器本来の迫力もあり、「実際に聞きに行っているような感覚」との感想もあがっています。
比較した商品に見られたこもりや音割れはなく、メーカーの謳い文句どおりの臨場感のある音楽を楽しめるでしょう。
<声の聞き取りやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<臨場感・迫力についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
音響メーカーと共同開発した空間オーディオシステムが特徴です。立体的で迫力のある音を楽しむことができるため、イヤホンで音楽を聴いているかのような音質で楽曲を楽しめますよ。
装着時の鼻や耳への負担もほとんどありません。とくにノーズパッドは、中が空洞になった柔らかい素材を使用。比較した結果、ノーズパッドの中が空洞になっているとグラスの重みを感じにくい傾向があり、モニターからも「圧力がかかりにくく、そこまで負荷を感じなかった」との声が多く聞かれました。
軽いテンプルで耳に食い込むような痛みもほぼなく、違和感はそこまで気にならないでしょう。ノーズパッドはサイズの違う4種類から、自分に合うものを選べますよ。
<鼻の痛みについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<耳のつけ心地についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
「音漏れが抑えられている」との口コミどおり、比較した商品のなかでも音漏れは小さめです。適正音量で音楽を再生した際の音漏れは、グラスから30cmの距離で5.1dB(部屋の騒音値を除く)。多少ノイズを感じる程度で、曲名がわかるほどの音は聞こえませんでした。
比較したなかにはどんな音楽かわかってしまうほどの商品がほとんどのなか、できるだけ音を抑えたい人によいでしょう。とはいえ多少の音は出てしまうので、気になる人はイヤホンも併用してくださいね。
VITURE One XRグラスは、複数ディスプレイを表示できないことやマイク機能がないことなど、利便性の面で少々惜しい点が見られました。
以下、デメリットについてご紹介します。
VITURE One XRグラスは、テンプル部分にある操作ボタンで、電源のオンオフや輝度・音量の調整、3DoFの切り替えが可能です。
しかし2024年2月現在、3DoFはベータ版のため、複数ディスプレイの表示には非対応となっています。そのため、目の前に複数のモニターを表示して使いたい人には不向き。マイク機能もないため、通話に使えないのもネックです。
また接続端子はマグネット式のため、市販のUSB-Cケーブルは使用不可。長さも1種類しかないため、好みの長さのケーブルは選べません。マグネットもかなり強力なため、髪の毛を挟んでしまわないよう注意が必要です。
3DoFをもっと活用したいなら、「XREAL Air 2 Pro」「XREAL Air 2」がおすすめです。専用アプリをインストールしたAndroidスマホであれば、最大5面のディスプレイを使用できますよ。この2つはUSB-Cのケーブルに対応しているため、好きな長さのものと交換可能です。
装着後の安定感についても、モニター間で評価が分かれました。側頭部の締めつけはそれほど強くないものの、「長く着けていると気になりそう」と感じた人も。ズレに関しても、「安定していてズレにくい」「レンズが重く、前に下がってきた」と賛否両論でした。
比較したほかの商品も前方にずり落ちてきやすいものが多く、ある程度のズレは避けられないようです。使用中は頭を傾けすぎないよう注意してくださいね。
<側圧の強さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<ズレにくさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
視野角 | 43度 |
---|---|
最大解像度 | 1920×1080 |
3DoF表示 | |
対応ハード | iPhone、iPad、MacBook、Galaxy、Xperia、AQUOS、OPPO、Windows、PS4、PS5、Steam Deck、Pixel |
良い
気になる
高さ | 49mm(実測値) |
---|---|
幅(着用時) | 152mm(実測値) |
奥行(着用時) | 171mm(実測値) |
幅(折りたたみ時) | 157mm |
奥行(折りたたみ時) | 53mm(実測値) |
重量 | 78g |
ディスプレイ | 有機EL |
sRGBカバー率 | 129% |
画面比率 | 不明 |
PPD | 55PPD |
スピーカー搭載 | |
ディスプレイ搭載 | |
マイク搭載 | |
センサーの種類 | ジャイロセンサー |
ノーズパッドの中が空洞 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
39,800円
(最安)
販売価格:39,800円
ポイント:0円相当
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4.37
(2,425件)
62,172円
(+22,372円)
販売価格:62,800円
ポイント:628円相当
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4.56
(215件)
73,250円
(+33,450円)
販売価格:73,250円
ポイント:0円相当
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4.37
(2,425件)
XREAL Air 2 Proは、没入感を得やすい工夫が豊富に詰まった商品です。オプション製品や専用アプリを使ったAndroidスマホなどで3DoF表示でき、とくにAndroidスマホであれば最大5面のディスプレイを映し出せるのがメリット。画面を並べての動画視聴やPC作業したい人にも便利ですよ。
比較した商品には少ない電子調光機能のほか、画面サイズの調整やブレ抑制機能にも対応しており、周囲の環境にかかわらず快適な視聴が期待できます。
画質は自然な発色で解像度も高く、モニターからは「なめらかできれいな映像」と高評価。音質もクリアで、頭の周りを取り囲むような音の広がりがあり、適度な臨場感も得られました。比較した多くの商品と同じく、グラスがズレやすい点は気になりますが、鼻や耳への痛みはほぼありません。静かな場所では若干音漏れするので注意してくださいね。
XREAL Air 2も、機能性に優れているのが魅力。Air 2 Proとほぼ同等のスペックを備えており、画面サイズの調整やブレ抑制、端末によっては3DoFで複数のディスプレイを表示できます。電子調光機能はありませんが、付属の遮光カバーで対応できますよ。
実際に映像を試聴しても、画質の色バランス・解像度ともによく、繊細な映像を楽しみたい人にも満足できるきれいな画質でした。音はクリアで気になるノイズ・ざらつきもなく、モニターからも「ホールの中心にいるような、高い臨場感がある」と好評です。
こちらも装着時の痛みはとくにありませんが、人によってはズレやすいのが惜しいところ。とはいえ、価格は約55,000円と、VITURE One XRグラスより20,000円近くリーズナブルです。使い勝手に注目したい人は要チェックですよ。
「VITURE One モバイルドック」は、Nintendo Switchなどの携帯ゲーム機を外出先でも大画面でプレイできます。13,000mAhのバッテリー容量があり、Switchと併用時なら最大6時間まで遊べますよ。
価格は以下のとおり。必要に応じてチェックしてみてください。
執筆時点・公式サイト参照
VITURE One XRグラスの接続方法はとても簡単。付属品のマグネットケーブルをスマートグラスとデバイスでつなげば、グラスが自動でオンになります。
デバイスによって非対応のタイプもあるため、事前に使用できるか確認してくださいね。
スマートグラスの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。VITUREのVITURE One XRグラス以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
視野角 | 46度 |
---|---|
最大解像度 | 1920×1080 |
3DoF表示 | |
対応ハード | iPhone、iPad、MacBook、Galaxy、Xperia、AQUOS、OPPO、Windows、PS4、PS5、Steam Deck、Pixel |
良い
気になる
高さ | 53mm(実測値) |
---|---|
幅(着用時) | 149mm(実測値) |
奥行(着用時) | 160mm(実測値) |
幅(折りたたみ時) | 148mm(実測値) |
奥行(折りたたみ時) | 50mm(実測値) |
重量 | 75g |
ディスプレイ | Micro-OLED |
sRGBカバー率 | 108% |
画面比率 | 不明 |
PPD | 49PPD |
スピーカー搭載 | |
ディスプレイ搭載 | |
マイク搭載 | |
センサーの種類 | 不明 |
ノーズパッドの中が空洞 |
XREAL Air 2 Proを徹底レビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
視野角 | 46度 |
---|---|
最大解像度 | 1920×1080 |
3DoF表示 | |
対応ハード | iPhone、iPad、MacBook、Galaxy、Xperia、AQUOS、OPPO、Windows、PS4、PS5、Steam Deck、Pixel |
良い
気になる
高さ | 53mm(実測値) |
---|---|
幅(着用時) | 149mm(実測値) |
奥行(着用時) | 160mm(実測値) |
幅(折りたたみ時) | 149mm(実測値) |
奥行(折りたたみ時) | 50mm(実測値) |
重量 | 75g |
ディスプレイ | Micro-OLED |
sRGBカバー率 | 108% |
画面比率 | 不明 |
PPD | 49PPD |
スピーカー搭載 | |
ディスプレイ搭載 | |
マイク搭載 | |
センサーの種類 | 加速度センサー、ジャイロセンサー、近接センサー |
ノーズパッドの中が空洞 |
XREAL Air 2を徹底レビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
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