薄くて軽いボディが売りのコンパクトデジタルカメラ、Canon PowerShot G9 X Mark II 1718C004。「画質がよく、きれいな写真が撮影できる」と評判ですが、口コミのなかには「ピントが合うときと合わないときがある」という声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、Canon PowerShot G9 X Mark II 1718C004を含むコンパクトデジタルカメラ全11商品を実際に試してみて、静止画のきれいさ・画質のよさ・オートフォーカスの優秀さ・持ち運びのしやすさ・動画の画質・動画の撮りやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
学生時代から写真撮影が趣味で、写真業界で働きたいと新卒で大手家電量販店に入社。カメラの専門販売員として国内最大級のカメラ売り場にてソニーやキヤノンなど様々なメーカーのデジタル一眼・コンパクトカメラ・双眼鏡・撮影用機材などの販売を取り扱う。カメラのセミナー講師も担当しており、ジンバル・三脚などの動画撮影機材に関する知識・経験も豊富。カメラ専門誌・テレビ番組の出演歴もあり、フォトマスター準1級を保有、カメラ歴は16年。 その後2021年にマイベストへ入社、カメラの専門ガイドのほかスマートウォッチやスマートスピーカーなどのガジェットのガイドも担当しており、「多角的な比較・正しい情報発信」をモットーに商品の比較検証を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Canon PowerShot G9 X Mark II 1718C004は、見たままを写真に残したい人におすすめです。実際に撮影した写真を見たモニターからは、「被写体を目で見たままの発色と変わらない」との声が。比較した商品にはコントラストの不自然さが気になったものもあったなか、ボケ感はやや弱めながら、人物の肌の質感や再現性がとくに秀でていました。
ほどよい解像感があるのも魅力。全体で見ると柔らかな雰囲気ですが、拡大してもシャープさがしっかりと保たれています。比較した一部の商品で見られたザラつき・ノイズもなく、被写体のバーコードや時計の盤面などの細かい部分も描写できました。暗所でも少し解像度が落ちる程度で、拡大しなければそこまで気になりません。
「ピントが合わないときがある」との口コミに反し、静止画ではピント合わせに迷いもみられませんでした。上位商品のように0.4~0.5秒と高速でフォーカスはできなかったものの、平均0.75秒と好タイムを記録。ピント合わせが遅くて被写体を撮り逃すといったことは少ないでしょう。
一方、動画撮影では静止画ほどのクオリティは出せず。比較した商品にはシャープで鮮やかな画質を再現できたものもあったなか、彩度の低下とノイズが目立ちます。実際に映像をチェックしたモニターのほとんどが、「発色が地味で暗い」とコメント。ボケ量は十分にあるものの、静止画と比べて明らかなトーンダウンが見られました。
加えて、動画ではピントの迷いもかなり多め。ピントが合えばクリアに映りますが、合焦にかなり時間がかかります。比較した上位商品に搭載されていた外部マイク端子も非搭載。タッチオートフォーカスで操作自体は楽にできるとはいえ、映像向きのカメラとはいえないでしょう。
執筆時点での販売価格はECサイトで10万円前後。高級ですが、本革を再現したグリップ樹脂には上品な佇まいを感じます。本体重量が約206gと軽いので持ち運びにもぴったり。気軽に持ち出して写真撮影を楽しみたい人には、ぜひ手に取ってほしい商品です。動画撮影にも使いたい人は、静止画・動画ともにきれいに映せた商品も検討してみてください。
実際にCanon PowerShot G9 X Mark II 1718C004と比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
Canon PowerShot G9 X Mark II 1718C004よりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
ソニー
静止画・動画ともにトップ級!最速AFで死角のないカメラ
そもそもコンパクトデジタルカメラとは、レンズが交換できないタイプのデジタルカメラのこと。スマホのカメラよりもズームの倍率・解像度・撮影時の立体感の演出に優れており、よりきれいに撮影したい人に向いています。
今回ご紹介するPowerShot G9 X Mark II 1718C004は、カメラ世界シェア率No.1を誇るCanonが2017年2月に発売した商品。缶コーヒーより軽量と謳う約206g、薄さ31.3mmのコンパクトさが魅力です。
多くの光を取り込める1.0型のCMOSセンサーにより、美しいボケ感と優れた解像度を両立。明暗差の激しいシーンでも、白とび・黒つぶれすることなくクリアな一枚に仕上げられると謳っています。
両面非球面の薄型レンズを採用することで、小型ボディながら大口径レンズの搭載に成功。レンズに取り込める光の量を表すF値はF2.0-4.9と、夜景・光量が少ない場所でも積極的に撮影を楽しめるでしょう。
焦点距離は28-84mmと広角から望遠までを1台でカバー。広角端では5cmのマクロ撮影にも対応しており、花や植物などの繊細なディティールもしっかりとレンズに収めます。
液晶画面はタッチパネル式で、ピントを合わせる・シャッターを切る・画像を閲覧するなどの操作もスムーズ。2本指を使って画面の拡大や縮小もできるため、機械の扱いに慣れていない人でも直感的に使えるでしょう。
液晶画面に表示されるボタンは自分仕様にカスタマイズも可能。加えて「コントローラーリング」によく使う設定を割り当てれば、カメラを構えたままワンタッチで呼び出せます。素早くシャッターを切れるので、撮りたいシーンを逃しません。
専用アプリ「Camera Connect」を使えば、Bluetoothでスマホとの接続も簡単。一度ペアリングすれば、カメラの電源がOFFでもスマホから画像の閲覧・転送ができます。撮ったその場で友達や家族と共有できるのはうれしいポイントですね。
スマホをカメラのリモコンのように使い、遠隔でのシャッター操作も可能。スマホ画面でアングルを確認しながら撮影できるので、集合写真や自撮り撮影にもうってつけでしょう。
本体カラーは落ち着いた光沢があるシルバー・ブラックの2種類。特殊加工を施したグリップ樹脂には、革素材のような手触りのよさが再現されています。
操作部のボタン・ダイヤルは細かいダイヤカット仕上げです。細部まで洗練された上品なデザインで、所有欲が満たされますよ。別売りで、装着したまま撮影ができる本革のソフトケース(CSC-G9)も販売されています。
今回は、Canon PowerShot G9 X Mark II 1718C004を含むコンパクトデジタルカメラ全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証の内容は以下のとおりです。
まずは、コンデジを選ぶうえで最重要ポイントである静止画のきれいさ・画質のよさの検証です。
実際に撮影した写真をコンテンツ制作チームの男女6人が見比べ、発色のよさ・ノイズの少なさなどをチェック。あわせて、外光を遮断した室内で解像度・暗所耐性も確認し、総合的な仕上がりを評価しました。
撮影した静止画をチェックすると、自然な発色と人物の肌の再現性の高さが目を引きます。比較した商品には鮮やかに発色したものもあったなか、モニター6人全員が「実物に近い色合いでよい」とコメントしました。カラーフィルターも自然な風合いのものが多く、微妙なニュアンスチェンジを楽しめるでしょう。
全体的にソフトな質感ながら、拡大するとシャープに映っています。比較した商品にはズーム時に描写の粗さが気になったものもあったなか、造花の微妙な色の違いまではっきり確認できました。モニターからも「拡大してもノイズはほとんど気にならない」と評価する声があがっています。
一方、モニターの過半数が「ボケ感が物足りない」と指摘。F値は2.0-4.9と小さいものの背景がくっきり見えてしまい、「ボケ味も美しく」という謳い文句とは異なりました。比較したなかには同じF値でよりボケ表現が得意なものもあったため、気になる人はほかの商品もチェックしてみてください。
続いて解像度と撮影状況による写り方の変化をチェックしたところ、明るい場所で解像性能はかなり優秀でした。比較した一部の商品で見られたザラつき・ノイズはなく、被写体のバーコードや時計の盤面などの細かい部分も描写できています。
センサーサイズは高級コンデジに多い1.0型。カメラ性能のよいスマホでも1/1.7型ほどなので、スマホと比べても十分な描写力です。
暗所ではやや解像度の低下が見られたものの、被写体の色はしっかり判別できました。比較した商品にはかなり粗さが気になったものもあったなか、拡大さえしなければそこまで気にならないでしょう。
次に、スムーズに撮影するうえで大切なオートフォーカスの優秀さの検証です。
造花の小物を前後に2つ配置し、片方ずつピント合わせを繰り返します。ピントの合わせ直しにかかる時間・ピントが迷った回数を測定し、オートフォーカスの性能をチェックしました。
ピント合わせにかかった時間は平均0.75秒。比較した全商品の平均タイムが0.7秒(※執筆時点)だったため、特別速くはないものの遅くもないスピードです。上位商品の0.4~0.5秒には一歩届かなかったものの、撮りたいシーンを逃してしまうことは少ないでしょう。
「ピントが合うときと合わないときがある」という口コミの指摘に反し、ピントの迷いもほとんど気になりませんでした。
次に、持ち運びのしやすさの検証です。楽に持ち歩けるカメラであれば、いつでも撮影を楽しめますよね。そこで、メモリーカード・純正バッテリーを含めた本体重量を計測しました。
重量は約206gと比較したなかでもトップクラスの軽さ。全商品の平均値261g(※執筆時点)を大幅に下回りました。薄さ31.3mmのスリムな設計も相まって、服のポケットに入るほどコンパクトです。謳い文句どおり、気軽に持ち運んで撮影を楽しめます。
最後は、動画の画質・動画の撮りやすさの検証です。鮮明に動画を撮影できるカメラであれば、大切な思い出もきれいに記録できますよね。
そこで、実際に撮影した動画をコンテンツ制作チームの男女6人がそれぞれチェック。発色のよさ・ノイズの少なさなどの仕上がりを確認しました。同時に、撮影中のピント迷いの回数・撮影しやすさに関わる機能の有無もチェックしています。
動画を撮影すると、静止画に比べて明らかにトーンダウンしました。比較した上位商品は鮮やかな発色を保てていたのに対し、モニター6人中5人が「発色が地味で暗い」と指摘しています。
ノイズもかなり強めです。とくに暗所では拡大せずとも全体的にノイズが現れ、モニターからは「ガサついているように見えた」との声も聞かれました。ボケ量はしっかり出ていたものの、全体的な映像のクオリティとしてはいまひとつです。
撮影中のオートフォーカスの性能もいまひとつ。比較した商品にはピントの迷いが一切なかったものもあったなか、ピントが合うまでに3回も迷いました。被写体を素早く捉えることはできず、モニターから「実用的ではない」と不満の声もあがっています。
上位商品に搭載されていた外部マイク端子も非搭載。タッチオートフォーカス対応でピント合わせが楽にできるとはいえ、映像を撮るのに向いている機種とはいえないでしょう。
2017/02/23 発売
35mm判換算焦点距離 | 28-84mm |
---|---|
F値 | F2-4.9 |
光学ズーム倍率 | 3倍 |
動画撮影機能 | フルHD 60p |
良い
気になる
本体サイズ | 98.0×57.9×31.3mm |
---|---|
有効画素数 | 2010万画素 |
マニュアルフォーカス | |
ファインダー形式 | |
タッチパネル | |
GPS機能 | |
撮影可能枚数 | 235枚 |
記録メディア | SDカード |
記録フォーマット | jpeg・RAW対応 |
シャッタースピード | 30-1/2000秒、BULB |
背面モニター | 固定式 |
モニターサイズ | 3.0型 |
ISO感度 | ISO 125-12800 |
内蔵メモリ | |
連写速度 | AF固定時8.1コマ/秒 |
USB充電・給電 | 充電のみ可能 |
Wi-Fi・Bluetooth機能 | Wi-Fi・Bluetooth両対応 |
自分撮り機能 |
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最後に、動画も静止画も美しく撮れた商品をご紹介します。
Cyber-shot RX100VIIは、動画も静止画も死角なしのモデル。動画・静止画ともにオートフォーカスに迷いはなく、細部まで鮮明に映し出せました。発色も美しく、思い出をきれいに切り取れますよ。高性能ながら、小型・軽量というコンデジに求める要素を兼ね備えた1台です。
動画をよく撮る人には、VLOGCAM ZV-1がおすすめ。撮影時の明るさに関係なく解像度が高く、発色も色鮮やかでした。ボケの表現を自然にこなしつつ、オートフォーカスの速度・正確さも優秀です。タッチフォーカスや外部マイクにも対応しており、商品名のとおりとくにVlog撮影に重宝します。
35mm判換算焦点距離 | 24-200mm |
---|---|
F値 | F2.8-4.5 |
光学ズーム倍率 | 8倍 |
動画撮影機能 | 4K 30p|フルHD 120p |
良い
気になる
本体サイズ | 101.6×58.1×42.8mm |
---|---|
有効画素数 | 2010万画素 |
マニュアルフォーカス | |
ファインダー形式 | 電子式 |
タッチパネル | |
GPS機能 | |
撮影可能枚数 | モニター使用時260枚|ファインダー使用時240枚 |
記録メディア | SDカード(UHS-II対応) |
記録フォーマット | jpeg・RAW対応 |
シャッタースピード | 30-1/32000秒、BULB |
背面モニター | チルトモニター |
モニターサイズ | 3.0型 |
ISO感度 | ISO100-12800 |
内蔵メモリ | |
連写速度 | AF固定時90コマ/秒|AF追従時20コマ/秒 |
USB充電・給電 | 充電・給電可能 |
Wi-Fi・Bluetooth機能 | Wi-Fi対応 |
自分撮り機能 |
ソニー Cyber-shot RX100VII DSC-RX100M7の口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
35mm判換算焦点距離 | 24-70mm |
---|---|
F値 | F1.8-2.8 |
光学ズーム倍率 | 2.7倍 |
動画撮影機能 | 4K 30p|フルHD 120p |
良い
気になる
本体サイズ | 105.5×60.0×43.5mm |
---|---|
有効画素数 | 2010万画素 |
マニュアルフォーカス | |
ファインダー形式 | |
タッチパネル | |
GPS機能 | |
撮影可能枚数 | 260枚 |
記録メディア | SDカード(UHS-II対応) |
記録フォーマット | jpeg・RAW対応 |
シャッタースピード | 30-1/32000秒、BULB |
背面モニター | バリアングルモニター |
モニターサイズ | 3.0型 |
ISO感度 | ISO125-12800 |
内蔵メモリ | |
連写速度 | 24コマ/秒 |
USB充電・給電 | 充電・給電可能 |
Wi-Fi・Bluetooth機能 | Wi-Fi・Bluetooth両対応 |
自分撮り機能 |
ソニー VLOGCAM ZV-1を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は?
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