2022年12月。昨日は悪天候というほどではありませんが、風と雲が多めの一日でした。果たして今日は…?
<4日目>
朝食会場からこの姿が見えた瞬間にホテルを飛び出しました。
8時過ぎ。朝日に照らされるマッターホルン、ではなくてイタリア側なのでモンテ・チェルビーノです。
雲一つない快晴!幸運すぎる!もう大興奮でした。神様、ありがとう。
<リフトの営業開始を待つ人たち>
こんな好天なのだから今日こそインターナショナルパスを!と思ったのですが、なんとツェルマット側はリフトが動いていないと。
9時になったら運行するかが決まると言われ、10時になったら、と言われ、これ以上待つのももったいないし、たぶん今日は無理だろうとも言われたので、この日もチェルビニアのみのリフト券を購入することにしました。
しかし、今日はチェルビニア側は全リフトが運行しているので、まずは昨日行けなかったPlateau Rosa(プラト ローサ)に向かいます。
Plateau Rosa(プラト ローサ)、3,480m地点。イタリアとスイスの国旗が付いている通り、ちょうど国境にあります。
ロープウェイを降りたところには国境線も。
そして、後ろからたくさんの人たちが降りてくることもわかっているけど、これを見たら立ち止まらずにはいられないでしょ!
スイスのガイドブックでよく見るマッターホルンは、そのシャープさが美しい姿ですが、イタリア側から見るチェルビーノはちょっとごつごつ系。
<スイス側から見るマッターホルン(夏)>
ここからはもう感動しっぱなしです。しばしお付き合いください。
<雲海>
景色だけでなく、標高3,400mの雪はもう本当に最高です。きゅっきゅっって片栗粉みたいな音がして、それでもってさらっさら。アイスバーンなんて一切無いし、技術があるわけではないけど、上手くなった気分になれました。
最初は高山病とか少し気にしていたけど、もうこのテンションなら大丈夫でしょう。中腹のレストランで食べたランチにはビールも追加です。
<ラザニア>
下の方では初心者やキッズ用の練習コースもありますが、こんなリフト?は初めて見ました。動く歩道のようになっていて板のまま乗れます。
チェルビニアのスロープの数は46本。ものすごい上級者コースがあるわけでも、初心者コースばかりなわけでもなく、ほどよい中級コースが広がっている印象です。とにかく広くて長い。
そして面積に対して圧倒的に人が少ないので、自由に幅いっぱいを使って滑れるのも日本と違って快適!
リフトの運行はだいたい16時前後まで。ぎりぎりまで思う存分滑って体力を使い果たしました。
結局ツェルマット側のリフトはこの日も終日運行せず。全リフトかはわかりませんが、Plateau Rosa(プラト ローサ)から見渡したスイス側のゲレンデはがらんとしていました。
つまり、このスケジュールでツェルマットに行っていたら、最悪の場合一切スキーをせずに終わっていたかもしれません。
山の北側に位置するツェルマットに対して、南側に広がるチェルビニアは陽当たりがいいおかげでスキー場のコンディションもいい可能性が高い、というのが、後から感じたチェルビニアのメリット3つ目でした。
<5日目>
もうチェルビーノに思い残すことはないので、朝早めに出発をしてフランスのコルマールに向かおうと思っていたのですが・・・
一昨日の雨、昨日の晴天と、多くの雪が解けたけれど、夜中はそれなりに気温が下がる。その結果・・・
車のフロントガラスはかっちかち。車を囲むよう残った雪はつるんつるん。車を出せないレベルだったので、午前中はお土産探しに時間を費やすことにしました。
チェルビニアは小さな街ですが、お土産屋さんや登山グッズ屋さんも多くあるので、覗くだけでも楽しめます。
そして、街で唯一のスーパーでは、イタリア食材やワインを購入することができます。さすがイタリア。小さなスーパーですがワインの種類は豊富です。
ここで買ったValle d'Aosta(ヴァッレ ダオスタ)のワインがものすごい美味しくて、もっと買ってくれば良かったと後悔した一本でした。
こうして念願のマッターホルンとスキーを堪能することができました。長距離の車移動はさすがに疲れましたが、最近の中でもトップクラスに達成感と充実感が溢れる旅になったと思います。