BYODとCYODの違いとは?それぞれのメリットやデメリットを比較
- 投稿日:2023 - 3 - 28
- 更新日:2023 - 4 - 13
事業で各種デバイスを活用する際には、「BYOD」「CYOD」といった方法が検討されます。どちらにもメリット・デメリットがあるため、詳細を確認した上での導入検討がおすすめです。
本記事ではBYODとCYODの特徴や違い、メリット・デメリットについて解説します。
BYODの概要
BYODの活用を検討している場合、まずはその基本を知るのが重要です。
以下では、BYODの概要について解説します。
BYODとは従業員が自身のデバイスを持ち込むこと
BYODは「Bring Your Own Device」の略称で、従業員が自身のデバイスを持ち込むことを意味します。従業員が普段から使用しているデバイスを事業に活用するのが、BYODの特徴です。
従業員にとっては慣れているデバイスをそのまま事業で使用できるため、操作などにストレスを感じにくいメリットがあります。
BYODで持ち込む対象となり得るデバイスの種類
BYODの対象となり得るのは、パソコン、タブレット、スマートフォンなどのデバイスです。一般的に事業に役立ちつつ、インターネットなどから会社の情報にアクセスできるデバイスを指すことが多いです。
HDDやUSBなどの外部機器も、BYODに含まれるケースがあります。データの転送に物理デバイスが必要な環境の場合、従業員が所有しているHDDやUSBを使うことも検討されます。
「IDC Japan」の調査結果では2014年時点でBYOD台数はスマートフォンが600万台を超えている
2014年と少し前のデータになりますが、「IDC Japan」が2015年6月に実施した調査では、2014年における国内のBYOD台数はスマートフォンが600万台(対従業員数比率:10.5%)、タブレットが259万台(対従業員数比率:4.5%)という結果が出ています。
2019年以降はコロナウイルスの影響によってテレワークが普及し、BYOD台数はさらに増加していると予想できます。
参照:https://businessnetwork.jp/article/4045/
BYODとCYODの違いについて
BYODについて知るには、「CYOD」との違いを理解するのも重要なポイントです。
以下では、CYODの概要とそれぞれの違いを解説します。
CYODの概要
CYODとは「Choose Your Own Device」の略称で、企業が使用するデバイスを指定し、そのなかから従業員が選択する方法を意味します。デバイスを選ぶ権利は従業員にありますが、選択肢は企業が決める点が特徴です。
BYODとCYODの違いはその「自由度」
CYODも使用するデバイスを選択できる機会がありますが、BYODと比較すると従業員からみた場合の自由度が低くなります。BYODでは従業員それぞれがデバイスを自由に選択できますが、CYODではその選択肢が制限されてしまいます。
自由度の違いは、そのままBYODとCYODの大きな違いになっています。
BYODのメリットについて
BYODの導入時には、さまざまなメリットがあります。企業と従業員の両方にメリットがあるため、上手に活用することで事業に良い影響を与えられます。
以下では、BYODの主なメリットを解説します。
BYODはコスト削減につながる
BYODはデバイスの選択および準備を、従業員に任せられます。企業がデバイスを用意する必要がないため、コスト削減につながる点がメリットです。
特に事業にデバイスを必要とする従業員数が多い場合、BYODでコストを抑えるメリットが大きくなります。
BYODが業務効率化のきっかけになる
従業員が普段から使っているデバイスや使いやすいデバイスを導入することで、業務効率化が実現できる点もBYODのメリットです。会社側の都合でデバイスを強制することがないため、従業員それぞれが自分に合った業務効率化に必要な環境を整備できます。
個々に適した環境をそろえるには多くの時間がかかるため、BYODでスピーディに業務効率化を図ることにはメリットがあります。
BYODにデメリットはあるのか?
BYODには多くのメリットがある一方で、懸念すべきデメリットもあります。
以下では、BYODの導入時に注意したいデメリットを解説します。
管理業務が複雑化する
BYODの導入によって、それぞれの従業員のデバイス状況の管理が難しくなります。ITリテラシーの低い従業員の場合、誤って会社の情報漏えい洩などのトラブルを引き起こす可能性も懸念されるでしょう。
また、普段使用しているデバイスをそのまま事業に持ち込むことになるため、プライベートと仕事の線引きが難しくなる点もBYODの課題です。
BYODの注意点をより深く知るには、以下の関連記事もおすすめです。
CYODのメリットについて
CYODには、BYODとは異なるメリットがあります。
以下では、CYODのメリットについて解説します。
CYODはシャドーITを防止しやすい
シャドーITとは、企業が認知していないデバイスやサービスを従業員が使用することを意味します。CYODを採用することで、使用するデバイスやサービスをコントロールしやすくなるため、シャドーITの防止が容易となる点がメリットです。
CYODなら自社に適したデバイスを厳選できる
CYODなら使用するデバイスを、自社の業務や環境に適したものに厳選できるのもメリットに含まれます。例えばOSや使用するアプリケーションに合わせて、デバイスを選別することも可能です。
自社の環境やデバイス導入の目的次第では、CYODの方が扱いやすい可能性があります。
CYODのデメリットに注意
CYODの導入にも、デメリットや注意点があります。
以下を参考に、CYODのデメリットを確認してみてください。
CYODにはコストがかかる
CYODの採用時には、デバイスの準備や使用するアプリの費用などを企業が負担するケースが多いです。そのため大きなコストがかかり、従業員数が多いと事業の負担になる可能性も出てきます。
コスト面で効率化が難しくなる点は、CYODのデメリットです。
CYODでは従業員から不満が上がることも
CYODでは使用できるデバイスが制限されるため、こだわりのある従業員から不満が上がることがあります。導入デバイス次第では従業員のモチベーションが低下したり、作業効率が悪くなったりする可能性も考えられます。
CYODの導入時には、従業員の意見をよく聞いた上で使用するデバイスの選定をする必要があります。
BYODとCYODの導入を検討する際のポイント
BYODとCYODを導入する際には、いくつか考えておくべきポイントがあります。
以下では、BYODとCYODの導入検討時に確認すべきポイントを解説します。
セキュリティに関するルールを明確にする
BYODとCYODのどちらを選択する場合でも、セキュリティ問題が発生することが懸念されます。使い方のルールや情報の取り扱い方を明確にし、セキュリティレベルの向上を目指すのがポイントです。
専用のサービス・ツールを活用する
BYODとCYODを導入する際には、専用のサービス・ツールの活用がおすすめです。デバイスを導入するだけでは適切な管理が難しくなるため、BYODおよびCYODに特化したサービス・ツールを探すのが良いでしょう。
レコモットの「moconavi」や「moconavi 050」がBYODの導入をサポート
BYODのやCYODの活用を検討する際には、レコモットの「moconavi」や「moconavi 050」がスムーズな導入をサポートできます。
BYODの導入に必要な環境整備が可能!
レコモットの提供するmoconaviなら、BYODのやCYODのデメリットを解決可能です。個人のスマートフォンやパソコンでも、安全かつ事業効率化につながる環境が整備できます。
例えばmoconaviによって、導入コストの削減を実現したり、セキュリティ対策の向上を進めたり、社内業務システムの不正利用ブロックを設定したりといった対応が可能です。また、CYODのメリットに挙げたシャドーITについてもカバーできます。
関連記事:シャドーITを防ぐならmoconavi! BYODでmoconaviを導入するべき3つの理由とは?
BYODのやCYODを検討する際には、ぜひmoconaviを活用して最適な環境を構築してみてください。
まとめ
自社の環境は大丈夫?
テレワークにおけるBYOD運用のチェックリスト
場所や時間に捉われない柔軟な働き方を実現できるテレワーク。テレワークにおけるBYODには強固なセキュリティ対策が不可欠ですが、運用とのバランスも重要です。
テレワークにおけるBYODの適切な運用のためのセキュリティ対策や運用のポイントをチェックリストとしてまとめました。