「プロリア プログラミング」がIT人材不足に関する企業の実感調査の結果を発表した。現在または近年のIT人材不足を87%が感じており、特に「バックエンドエンジニア」「インフラエンジニア」不足が懸念されていた。
プログラミング学習者向けWebメディア「プロリア プログラミング」は2024年12月12日、IT人材不足に関する企業の実感調査の結果を発表した。
同調査の対象者は企業の経営者、人事担当者、技術者で、102人(男性63人、女性37人、未回答2人)から回答を得た。
初めに、IT人材不足を実感しているかと尋ねたところ、「現時点で実感している」が49%、「近年実感しそう」が38%となった。IT人材について、経済産業省は「2030年に最大79万人不足する」と予測しているが、既に回答者の87%が危機感を持っていることが分かった。
前問で、「現時点で実感している」「近年実感しそう」と回答した人に、どのようなIT人材が不足しているか、不足しそうかを尋ねたところ、特に不足感が強いのは、システム基盤を支える「バックエンドエンジニア」(39%)、「インフラエンジニア」(38%)だった。次いで、「AI(人工知能)エンジニア、機械学習エンジニア」(31%)、「プロジェクトマネジャー(PM)」(30%)、「データエンジニア」(29%)となっている。
最後に、IT人材不足の対策について尋ねた。トップ3は、1位が「中途採用の強化」で53%、2位「自社内でのリスキリング、アップスキリング」が47%、3位「フリーランスや業務委託の活用」が26%だった。「IT部門の評価、待遇の向上」は4%に留まった。
今回の調査で、特に不足を感じているとされた「バックエンドエンジニア」「インフラエンジニア」は、システムの安定稼働やセキュリティ確保など、企業において重要な役割を担う職種だ。同メディアは、従来の採用方法や人材育成方法を見直し、より戦略的な人材の確保、育成計画の策定が必要と分析している。
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