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ななし
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2021/01/22
「男版CLAMP」な世界を渡る壮大なバトルファンタジー!
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「爆宴」という簡潔ながらパワーのあるタイトルがデカデカと力強い書体で描かれ、ドラゴンと上半身裸の男が燃え盛る炎を背負っている…。こんなん絶対自分が好きなやつじゃんと直感でジャケ買いしたら、想像以上に骨太で壮大なバトルファンタジーだった。 とにかく1話がクソかっこいい…! 崩壊する世界をただ1人眺めていた少女の前に、「親方! 空から男の子が!!」っていう感じで青年が現れる…というのがもうバチボコにエモい!!! https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156763047457 どうやら青年は他の世界からやってきたようで、いくつもの世界を渡っているらしく、主人公・晶は「公孫勝」という人物からかかってきた電話の指示を頼りに新たな世界へと飛ぶ。 自分は水滸伝知らなかったので、晶が言及するまでこの漫画が水滸伝を下敷きにしてるんだと全く気付かなかった。 作品のノリが「男版CLAMP」とでもいうか、なんというか90年代のファンタジーって感じがしてとにかく最高。 実際のところ、2巻まで読んでストーリー自体がすごく面白いとか、キャラがめっちゃ立ってる漫画というわけじゃない。 なんというかこの物語の世界観、「設定そのもの」がアラサーにぶっ刺さってくる。 そして絵が無茶苦茶うまくて、全部が見せ場というかどこを切り取ってもバチクソかっこいい。 自分の心の厨ニがワクワクする素晴らしい作品なので、ひとまず1話読んで格好良さを味わってほしい。
ななし
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2020/12/25
ネタバレ
20世紀初頭の科学力で火星人に蹂躙される恐怖。
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人から借りた漫画のなかにこれが入っていて何の気なしに読んでみたのですが、1巻を読んだ日は夢に火星人が出てきて熱線で襲われたくらい強烈な作品だった。 人間とは似ても似つかない姿の火星人たちは円筒(シリンダー)と呼ばれる巨大な弾丸のようなもので地球へとやってくる。 三脚台(トライポッド)という自立型兵器で移動し、触れた部分だけ綺麗に消滅する恐ろしい熱線で街と人間を破壊する。天文学者によると円筒は次々に火星から発射されているらしく、その言葉どおり第2、第3…と円筒が何個も降り注ぐ。 火星人そのものというより、これほど恐ろしい存在に1901年の科学力で立ち向かわなくてはならないという事実に途方も無い絶望を味合わされる。 馬車とライフルと大砲しかないとか無理すぎる…。 この圧倒的な武力を前に、無力な人間が為す術なく一方的にすり潰される絶望が妙に心地いい。 「宇宙戦争」というタイトルですが、実際にはまったく歯が立ってないので戦争ではなく蹂躙と言うほうがふさわしい。 原作を知らないのでどんな結末を迎えるのか全く想像がつかないので楽しみです。
ななし
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2020/12/01
ネタバレ
転移が一瞬すぎ!! 異世界転移のお約束を逆手にとったコメディ
3年ほど前にこれのプロトタイプを初めて読んで『異世界』ブームを逆手に取った逆転の発想がすごいと感心したやつ。 https://twitter.com/amaousansan/status/933651957444521985?s=20 普段『異世界転移』する場合、基本的にはトラックに轢かれたり過労死したり、のっぴきならない事態のせいで劇的にこの世から違う世界へ飛ばされ(しかもだいたいは地球よりスローライフで素敵な暮らしをしている)、神様が誤って主人公の人生を終わらせてしまったとかで二度と地球に戻れず、そのお詫びでチート能力を手に入れる…と。 こうやってありがちな流れ挙げるだけでも、飛ばされた瞬間がいかに重要かわかるものだけど、この「フリーターが地味に異世界転移するマンガ」はマジで転移が地味。 仕事中などのふとした瞬間になんっっの脈絡もなく異世界に飛ばされて、自体を把握する前に(多分5〜10秒以下)でまた日本に戻ってくる。 なんなら大方の場合、ボーッとしてたりよそ見しているので転移したことにすら気づいていないんだけど、そのぼんやりしてるときに主人公がとった行動のおかげで多くの異世界人たちの命が救われるというのが面白い。 (チャリのかごにフライドチキン入れたまま転移したことで狼の群れに出会い、主人公に群れが着いてったことで狼に襲われてた異世界人の命が救われたやつ好きです。群れはずるいよ) 主人公をこんな雑にランダムに、何度も異世界と日本をいったり来たりさせるなんて、異世界ブームの真っ最中によく考えたなぁとホント感心します。 久々に単行本で読んでみると、もはやテレビをザッピングしまくる人を端から見ているみたいでちょっと鬱陶しいくらいでした。 行くなら行く、行かないなら行かないでハッキリしてほしい。 あと主人公がちょいちょい異世界に飛ばされてるのを友人に信じてもらえないところも「うぎー!」となりました。スカッとしたい…。 とまあ、こんな感じであくまで徹底して『異世界もの』のお約束に反している作品でした。
ななし
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2020/12/01
マレーシアは関西だった…!? ヒーロー×宅配の南国ドタバタ劇!
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9月にマレーシアコミックが2冊日本で発売されたときに購入したものをやっと読みました。想像していたものと全然違った! 初っ端から金持ちのおばさんの止まらないゲロで始まることから分かる通り、ヒーローモノでありながら立派なドタバタギャグ漫画でした。表紙詐欺〜〜! https://natalie.mu/comic/pp/inboundcomic https://www.cinemart.co.jp/article/news/20201001003282.html 絵のデフォルメの感じが独特。日本の漫画っぽさと、西洋風のお洒落な線画アートっぽさがいい感じで混ざっている。 描き文字の効果音はアメコミ風の英語なんだけど、登場人物たちは小気味よい関西弁で喋り…と、多国籍感が半端ない。 タイ人のキャラが喋る時、セリフの最後にずっと「(タイ訛り)」がついてる演出も面白かった。 学校を卒業してから36回仕事をクビになったというロン毛でロックな雰囲気ただよう主人公のキングがある日突然、ビッグJCというおっさんにヒーロー「ライデン」にされてしまい、ライデン運送という「手紙以外何でも運ぶ配送屋」で働くことになるところから物語は始まる。 ライデンの前には常に「ジャカフ」という敵が立ちはだかるのだけど、このジャカフが生まれた経緯が面白い。 ジャカフは元配送屋で、強盗に襲われ会社に戻ったら仲間は誰も信じてくれず悲しみのあまり自殺、恨んで化けてこの世に戻り会社を燃やす。みかねたジャカフの相棒・コディスが彼を止めようと、黒魔術師に頼んで超能力をねだり「ライデン」となる。その2者の戦いは子孫へと受け継がれながら続いており、ビッグJCこそがその子孫でキングの前のライデンなのだという。 配送屋から生まれたヒーローなので、キングのまわりにはライデンの相棒だったという喋る宅配ボックス・メイシー(女)や、元馬のバイク・フラッシュ(男)など不思議なお助けキャラがいるところが魅力的。 他の海外マンガと同じく、読み始めて作品になれるまでちょっと時間が必要でしたが楽しく読めました。先がどうなるのか全く読めないので気になります。 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_CW01201874010000_68/
ななし
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2020/11/27
ネタバレ
表紙通り最高にゾクゾクする珠玉のホラー
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9月に表紙買いして積んでたやつ。正直表紙が怖すぎて読みたくない…と思いつつページを捲ったら、本編のタッチは表紙とちょっと違って点描やら細かい線の描き込みの多い見応えと温かみすらある絵でホッとしました。まあ描いてる内容は怖いんですけど…。 第1巻の「壱」には3編収録されているのですが、そもそもそのテーマが全部怖い。 タクシー   ←後部座席怖い 工場     ←労働災害怖い エレベーター ←怖い 『タクシー』 タクシーの怖いところ全部詰め込んだような話。ああいう「よく見るといる」っていうオチ、静かに怖くて良いですよね。 『にぎやかな職場』 工場での機械に巻き込まれる大事故ってだけでも怖いのに、それを心霊現象が起こすだから堪ったもんじゃない。怖い×怖い。主人公が無事に生き延びてくれたのでホッとしました。 『いつかの食卓』 エレベーターっつったら異次元に通じているもんですよね。職場でパワハラにあっているOLさんは、祖母の3回忌にも出させてもらえず帰り際に仕事を押し付けられて帰宅するが、マンションのエレベーターが突然止まってしまう。扉が開いたと思ったら、そこには幼少期を過ごした街が広がっていて兄が晩ご飯だと迎えに来る。 家族で囲む温かい食卓が実は…っていう恐怖の展開があまり怖く感じませんでした。この恐怖展開よりOLさんを取り囲む現実の方がずっと残酷で怖いからでしょうね。 表紙買いだったのですが、思いのほか全部面白くて得した気分です。折を見て続刊も買おうと思います。
ななし
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2020/11/26
ネタバレ
成年男子無差別級で戦う女子中学生の柔道物語!
なんだか世界レベルのジュニア選手のドキュメンタリーを見てるような作品だった。 「柔道の神様」と呼ばれた三船久蔵十段のひひひ孫で、おじの三船隼巳もまた60kg級の選手で有りながら無差別で何度も大会を制覇した伝説の人物というハイブリッドの女子中学生・淳が主人公。 当然のごとく淳はずば抜けた実力を持ち、1話で当然のように100kg以上ある無差別級A代表の男子選手を投げ飛ばしてみせる。 最新話の7話まで読んでみて、いまのところ淳を見下す嫌な男子選手がおらず、淳が女性だからという理由で苦悩していないのが印象的。 綺麗すぎると言われればそうかもしれないけど、女性主人公だからといって必ず理不尽な苦労をさせられなきゃいけないってそれはそれで変だしいいと思う。 淳の性別に囚われてなさ、いち柔道家としてただ強さを証明したいという姿勢は読んでいて清々しい。 あらすじによるとこの作品は柔道の真髄は「技の自由さ」にあることを描くようで、そう考えると女子中学生という最も弱い立場の人間が主人公なのは、その柔道の本質を見せるのにすごくふさわしい。 作画いいなぁと思ったらデリバリーおじさんの人だったんですね。納得。 https://comic-action.com/episode/13933686331613282928
ななし
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2020/11/24
エミシの英雄が朝廷の男とバディを組みスタイリッシュ鬼退治!!
英雄・アテルイが主人公ということで面白そうだなと読んでみたらかなり質の高いスタイリッシュ少年漫画で、かつ今流行りの兄弟&鬼退治ものだった。 6話後半までのストーリーを要約すると、 ・蝦夷の民は鉄輪(かなわ)という仮面で神の力を借り、朝廷は声聞師が鬼を操り戦を行っていたが、突然鬼が言うことを聞かなくなり日本中に散らばってしまう ・声聞師・真蔭(まさかげ)は「鬼となった弟を殺したい」と、アテルイの妻を生き返らせることを条件に鬼退治の協力を仰ぐ ・真蔭は独自に鉄輪を編み出し使うことができ、鬼たちを主導している「鉄輪を被った鬼」こそが真蔭の弟・真嗣(まさつぐ) ・真嗣は声聞師として非才だと思われていたが、実は真嗣だけが鬼の苦痛に喘ぐ声を聞くことができ、死んで成仏させるために大量の弱い鬼を戦に投じていた ・真蔭は一度死に真嗣の反魂の術で生き返ったことで鬼の声が聞こえるようになった というように、「真嗣は全ての鬼たちを成仏させるために鬼となり自らも兄に殺してもらうつもりなのでは…?」というお話。 たった6話にこれだけの情報量が詰まってるのに無茶苦茶わかりやすいし、少年漫画で弟のほうが優れているという展開はかなり珍しく「逆うちは兄弟」って感じで面白い。あと絵がKADOKAWAって感じでスタイリッシュでお洒落。 いまなら最新話まで全部読めるのでぜひ! 【無料連載】1〜6話後半まで無料(2020/11/24現在) https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/593993/A002397936/
ななし
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2020/09/11
ネタバレ
小指が〇〇にwww 若頭の指詰めから始まる異世界転移!!
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自分の中でいま一番アツいレーベル、コミック維新の『トライゾン』より新たなおバカヤクザ漫画が登場…!! 今日の新刊ページで緑っぽい表紙が格好いいから目を留めたのがこれ。タイトルを見て「はいはい、異世界ものでヤクザね〜」と素早く理解した。ふと(ヤクザでシノギと言えば、最近はタピオカだよな〜)と思い表紙をよく見たら、いやマジでタピオカ持ってるじゃん(困惑)と即購入した。 https://twitter.com/tsura_gamachi/status/1287404696118804481?s=20 (↑表紙すごい好き。タピオカっぽい円がたくさん使われててかわいいし、スライムの顔も色の透き通った感じもかわいい) まず表紙をめくってすぐ、扉と呼ばれる本編前に挿入されるページを見てそのデザインに強烈なデジャブを感じたんだけど、それはさておきひとまず読み進めた。 主人公のヤクザ若頭・朧は、姑息に茶を薄めたりしない、味で勝負のド正直なタピオカ屋を経営したせいで大損害を出し指を詰めることになる。部下の元へ戻って詰めたばかりの小指を見てみると、なんとそこから鍵が生えていて…!?  も〜〜〜〜〜〜ホント馬鹿!! 大好き!!! 本当に声を出して笑ってしまった。そしてついこないだ右手がドリルになる漫画を読んだばっかりだったので、「あ、これコミック維新の作品だな」と確信した。 (cf. 極道パティシエ~小指は無いけど右手にドリル~) そして朧は一切の動揺せず(やばすぎ)「使えりゃ儲けもんだろ」と、そのへんの扉の鍵穴にぶっ刺し見事異世界へ…という流れ。 朧は転移して初めて出会った第一異世界人・アリアをスライムから助けたことで、「こいつぁ異世界転生ってやつか…!?(※)」と理解する。いやなんでヤクザの若頭が「異世界転生」とかいう知識を持ってんだよとなるが、その理由は部下が異世界モノAVを新しいシノギにしようとしていたからでクソ笑った。 (※実際には、この話は「転生」ではなく「転移」なわけですが、ここら辺わやわやな所がリアルですね) スライムを食べるとMP回復になると聞いた朧は、さっそくちっちゃな粒となったスライムを食べてみるのだが…これがメチャクチャうまいらしい。どれくらい美味いかというと、 「スラタピランド開園だろ!!」 と、朧の脳内でアミューズメントパークが建つレベル。 とにかく笑いの勢いがすごい。 それに絵が綺麗でお洒落で格好いいし、アリアも異種族の女の子たちも萌えに媚びてなくて元気で爽やかでかわいいし、アクションも迫力あるし…全部すごい。 2巻以降は部下とともに異世界を訪れ、現実世界でシノギとなるようなものを探す。3巻では劣悪な環境で働かされる人魚たちを仁義で助けるんだけど、こっちがホロリと来たところにブッ込まれたオチが衝撃だった。 まあシノギ探してるヤクザだもんな…そうなるよな…。 なんかちょっとショックだけど、それはそれとして続きがメチャクチャ気になる!!『トライゾン』やっぱすごいわ。 https://trahison.jp/titledetail/?pid=1502
ななし
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2020/08/13
ネタバレ
最高にバカで大好きwww
「極道パティシエ~小指は無いけど右手にドリル~」っていう意味わかんないけど妙に語呂が良いサブタイが気になって1話を読んでみたらクッソ笑った。 ヤクザがスイーツ好き←わかる 足を洗ってパティシエになりたい←わかる 最後にデカい山を任される←わかる 『万能臓器』工場を破壊する←わからない… 1話の後半で突然出てきた『万能臓器(※手術不要で失った四肢や臓器の代わりになる有機体)』が謎すぎてこんなの続き読むしかないじゃんと2話も購入した。 そしたら2話の方がもっとヤバかった。 敵がフォークリフトを投げて、主人公の右手が千切れて万能臓器がドリルになるんだよ!!!!! いや確かにサブタイで「右手にドリル」って言ってるけれども、右手「が」ドリルになるとは思ってなかった。 というか、読み終わってから表紙見たらちゃんと右手ドリルだったわ。よくわかんないけどなんかの飾りかと思ってた…。 舎弟の「…フォ、フォークリフトって投げるモノなの?」っていう冷静なツッコミ大好き。 このツッコミからの、腕もげる、血が吹き出る、ドリル生えるの畳み掛けで笑いが止まらなかった。 あまりにも好きすぎて、奥付でこの作品を生み出したレーベルの名前をガッツリチェックしてしまいました。COMIC維新が生まれ変わった『トライゾン』。覚えました…! https://trahison.jp/titledetail/?pid=1461
ななし
ななし
2020/07/30
ネタバレ
表紙の雰囲気が最高にオシャレ
1巻読んで面白かった! 絵も話も上手い…! 異世界ものでステータスが出てくるやつは好きじゃないんだけど、これは最初からステータスをどう設定するかがポイントになってて、異世界に行ってからもそれが有利に働いたり足かせになったりと、ステータスの存在が物語上大きな意味を持ってるのが好き。 線も塗りも見やすくて、シンプルなんだけどキャラデザにインパクトがあるのもいい。 あとがきで「しげるの見た目は変わってしまったけど、あえて手だけはそのままにしている」と書かれていてなるほどなと感心してしまった。 すさまじく気になるところで1巻が終わってて続きが気になる。誠司さん超サ◯ヤ人になってどうなるんだよ…!! https://magazine.jp.square-enix.com/biggangan/introduction/busamen/ 【あらすじ】 痴漢冤罪で人生が狂ったブサメン・しげる。ある日、ネット掲示板で異世界に行って帰ってきたという人物の異質な書き込みを見つける。馬鹿にしつつもその手順に従うと、本当に「自分のステータス」振り分け画面が現れるが、特記事項に弱点を書きまくってボーナスパラメータの数値を上げるのに夢中になっていると、そのまま異世界に転移してしまう…! そのため防御や攻撃などのステータスが全て初期値の5のまま敵と遭遇してしまい早々にピンチに陥るが、なんとか倒し(特記事項のおかげで)一気に経験値を獲得。 100兆5,100というボーナスポイントを各ステータスに1兆ずつ振り分けると、しげるのステータスには「ランク: 絶対神」と表示されて…!?