[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

あらすじ

『監獄学園』の平本アキラ、もう一つの代表作にして、かつて「アフタヌーン」誌で連載されていた伝説の音楽サスペンス、約8年ぶりの最新巻がついに登場!! 1920年代末の米国で、人生の全てと引き換えに超人的なギターの腕を手に入れた主人公・RJはリンチの宣告を受け、ギャングのクライドと逃亡。追手の凶犬を振り切り、場末の酒場にさまよい込む。客の黒人達に認めてもらうため、RJはギターを手に取った……!!
俺と悪魔のブルーズ(1) 迷い児の十字路

十字路で悪魔と取り引きすれば、すべての願いは叶えられる――「クロスロード伝説」であまりにも有名な“伝説的ブルーズマン”の生涯をモデルに、奇才が渾身で描いた本格ストーリー漫画作品、遂に刊行!1920年代末、アメリカ南部・ミシシッピ州デルタ地帯。黒人の大半は、白人所有の農園で小作人となるしかなかった時代。ブルーズマンを夢見ながら、ろくにギターも弾けない平凡な農夫・RJを待ち受ける漆黒の運命とは!?

俺と悪魔のブルーズ(2) 32口径を右手に

一夜にして得たギターの腕前と引き換えに、妻子の命を失った男・RJは“悪魔”と共に旅に出た!十字路で悪魔に魂を売ったという「クロスロード伝説」で名高い“伝説のブルーズマン”、ロバート・ジョンソン。この神話的人物の謎に覆われた生涯をモチーフに、奇才が描く本格的ストーリー漫画、待望の続刊!1930年代初頭・アメリカ中部。死して伝説となった黒人ブルーズマンと、死して伝説となった白人ギャング。未だ無名の若者に過ぎない2人の邂逅が招くのは災いか、弔いか!?

俺と悪魔のブルーズ(3) 禁酒の町

悪魔に十字路で魂を売り渡し、一夜にして天才となる――あまりに魅惑的な「クロスロード伝説」と、わずか29曲の録音を残し、世を去った実在のブルーズマン、ロバート・ジョンソン。クラプトンやディラン、ストーンズといった大物ミュージシャンたちが心酔する、このポップミュージック史上の最重要人物の、謎に覆われた生涯に奇才漫画家が挑んだ!1930年代初頭・アメリカ中部。飲酒を絶対的禁忌とする、とある田舎町でリンチを宣告された放浪のブルーズマン・RJの運命は!?

俺と悪魔のブルーズ(4) 地獄の猟犬に奢れ

1930年代初頭・アメリカ中部。飲酒を絶対的禁忌とする、とある田舎町の昼下がり。脱獄囚の白人ギャング・クライドは、黒人ブルーズマン・RJの留置された保安官事務所へと乗りこんだ。しかし、リンチを逃れんとする2人に差し向けられたのは、恐るべき追跡者“地獄の猟犬”だった!!圧倒的テンションで描くブルーズ・ノワール、佳境へ!!

俺と悪魔のブルーズ(5) 夜更けの彷徨

『監獄学園』の平本アキラ、もう一つの代表作にして、かつて「アフタヌーン」誌で連載されていた伝説の音楽サスペンス、約8年ぶりの最新巻がついに登場!! 1920年代末の米国で、人生の全てと引き換えに超人的なギターの腕を手に入れた主人公・RJはリンチの宣告を受け、ギャングのクライドと逃亡。追手の凶犬を振り切り、場末の酒場にさまよい込む。客の黒人達に認めてもらうため、RJはギターを手に取った……!!

俺と悪魔のブルーズ

きっと「青空」は変わらない

俺と悪魔のブルーズ 平本アキラ
ナベテツ
ナベテツ

アメリカの痛ましいニュースが届いた日に、久々に単行本を手に取りました。黒人が明確に差別されていた時代の伝説のブルース・ギタリスト、ロバート・ジョンソン。 RJが生きた時代のアメリカでは、リンチが普通に行われています。それは人々の差別意識が社会における「常識」だったからです。当然、現代においてそれは否定されるものです。しかし、その意識というのは地下茎のように隠匿されているだけなのかもしれないと、悲報を聞く度に突きつけられているような気にさせられます。 ブルーハーツの永遠の名曲に、「青空」という曲があります。十代の頃にこの曲を聴いて、多少は他人に優しくなれただろうかと、四十代の中年は自省をします。RJの生きた時代も、空はきっと青かったのだろうし、100年先でも空は青いままだろうと。 作品についてあまり触れていないのですが、この作品は音楽マンガとしてもアクションマンガとしても歴史マンガとしても超一級の作品です(描くのが難しい作品であることも容易に想像出来るのですが…)。 どれほどの時間がかかろうと、この作品がきちんと完結することを願っています。 マンガとは関係のない蛇足ではありますが、故・石田長生さんがRJを唄った「汚職」という曲があります。悪魔との取引を「汚職」という言葉に込めた言葉のセンスの素晴らしさがとても光る曲なのですが、トリビュートアルバムでヒロトがカバーしていることも併せて記しておきます(「青空」は石田さんもカバーしてます。以下、本当に蛇足でした)